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店内B.G.M.で思い出した1枚

前々回上京した時に、新宿ディスクユニオンジャズ館2階で聴いてなかなか良いと思った1枚。実は持っていました。

P182 ジェシ・ヴァン・ルーラー『ヨーロピアン・クインテット』(1996年rec. bluemusic/ユニバーサル)です。メンバーは、ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)、ジュリアン・ジョセフ(p)、ニコラス・サイス(b)、ピーター・ヴェニガー(sax)、マーク・モンデサー(ds)です。私が持っているのは2000年に出た国内盤。3年くらい経ってからユニバーサルが出したんですね。このタイムラグが情けない(涙)。

輸入盤の売れ行きが良いものをピックアップして、ジャズファンの間の話題度とかをじっくり判断してから国内盤化しているのでしょう。だからタイムラグが起きてしまうのです。もう11年経ちますが、この頃から日本の大手ジャズレーベルは後手後手。ディスクユニオンやタワーなどのバイヤーがお店に並べる輸入盤にやられてしまうのでした。当時はまだ輸入盤が安かったので、国内盤はかなり苦戦を強いられていたはずです。

話が横道にそれてしましました。新宿ディスクユニオンの2階で中古CDを漁っていたら店内にカッコいいギターが流れてきたのです。「おっ、なかなかいいじゃない。」と思って立てかけてあったCDを見るとこれでした。これ持っていました。最近全然聴いていなかったので内容もすっかり忘れて、初めて聴いたような気がしたのです。

ルーラーはセロニアス・モンク・コンペティションのギター部門第1回目(1995年度)の優勝者でオランダ出身。さすがにギターのテクニックはしっかりしています。ライナーノーツには彼の経歴が書いてあり、15歳の時に聴いたジョン・スコフィールドの『スティル・ウォーム』に大きなショックを受けたなんて書いてありました。15歳とは凄い。私も好きなアルバムなので親近感が湧きましたよ(笑)。私は社会人になった年に聴きました。

ジャケット裏には「私がかつて聴いた若手プレーヤーのベストの一人です。」というメセニーの推薦文とジム・ホール、ジョン・スコフィールドの推薦文が書かれています。メセニーが最初に書かれているあたりはメセニーの人気度を物語っていますね。まっ、宣伝文は「最も価値がある」とか「信じられない」とかいかにもな文書です(笑)。

また話がちょっとそれちゃいました。ルーラーはとても粒立ちの良いクリーンな音でギターを奏でます。キレがあるのにコクもあります。懐かしい表現(笑)。オーソドックスなスタイルですが、時々現代風クールネスが顔を覗かせます。スインギーでドライブ感溢れるギターはかなりの気持ち良さ。安心してギターを楽しめます。サックスのヴェニガーはルーラーを立てつつしっかり自分のプレーをしていますね。

ピアノ、ベース、ドラムは軽快にルーラーをバックアップ。気分がウキウキするようなビートを提供しています。ピアノのジョセフは抜群にスインギーなソロを聴かせてくれていますよ。アルバムタイトルどおりヨーロッパの人達が集まっているのですが、黙って聴かせたらノリ自体は本場アメリカと何ら遜色ありません。それが現代の状況なのです。で、メンバーの写真と紹介文を見たら、ピアノとドラムはロンドン生まれの黒人なのでした。現代(とはいえもう15年前の録音ですが)ならではです。

今日も楽しく聴きながらブログを書きました。実は私、ルーラーのアルバムはこれ1枚しか持っていません。m(_ _)m いいのにね~。何でその後フォローしなかたんだろう?

アルバム名:『EUROPEAN GUINTET』
メンバー:
Jesse Van Ruller(g)
Julian Joseph(p)
Nicoras Thys(b)
Peter Weniger(sax)
Mark Mondesir(ds)

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コメント

いっきさん

こんにちは
はじめまして

ブログの記事いつも楽しく読ませて
いただいております。

この記事を拝見して久しぶりに
このCDを聞きなおしました。
ギターにきれがあった良いですね。

買った時には気がつかなかったけど
ピアノがジュリアン ジョセフですね
彼のThe Language of Truth
というアルバムをJAZZ喫茶で聞いたことが
ありますが、良いアルバムでした。

投稿: DOZENADAY | 2011年7月18日 (月) 19時36分

DOZENADAYさん

はじめまして。
こんばんは。

>ブログの記事いつも楽しく読ませて
>いただいております。

どうもありがとうございます。

>ギターにきれがあった良いですね。

はいそうですね。
カッコいいギターを弾いていると思います。

>ピアノがジュリアン ジョセフですね
>彼のThe Language of Truth
>というアルバムをJAZZ喫茶で聞いたことが
>ありますが、良いアルバムでした。

そうですか。チェックしておきます。

DOZENADAYさんのブログ拝見いたしました。
新宿ピットインのシーマス・ブレイク、ご覧になられたんですね。
羨ましいです。
西新井Cafe Clairも一度は行ってみたいと思っています。
松本茜さんを観てみたいです。

今後もよろしくお願いします。

投稿: いっき | 2011年7月18日 (月) 20時22分

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