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今回のクリス・クロスはこれだけかも?

新譜紹介です。クリス・クロスから何枚か出た今回の新譜の中の1枚。これなんか私が徘徊するジャズブロガーの皆さんはほとんど購入していて、既に皆さんブログにUPしています。今更私がUPする意味は大して無いのかもしれませんが、まっ、せっかく買ったんですから紹介しておきましょう(笑)。他のブログとかぶらない私のブログの読者の皆さんがいらっしゃるわけですし、複数ブログを徘徊していらっしゃっる読者の皆さんにとってはクロス・レビュー的な見方もできるわけですしね。

P154 アレックス・シピアギン『ディスティネーションズ・アンノウン』(2011年rec. CrissCross)です。メンバーは、アレックス・シピアギン(tp,flh)、クリス・ポッター(ts)、デヴィッド・ビニー(as)、クレイグ・テイボーン(p,Fender Rhodes)、ボリス・コズロフ?(b)、エリック・ハーランド(ds)です。この手のジャズを聴いている方には分かると思いますが凄いメンバーです。オールスター級。

クリス・クロス・レーベルは年に数回、何枚かずつまとめて新譜が出る(輸入される)のですが、私には全部追い掛ける元気はありません。全部聴くなんて私に言わせれば野暮です。自分の聴きたいものを選んで聴いてこそ粋ってもんですよ(笑)。全部買ったってほとんどが数回聴いておしまいっていうことになります。そんなムダなことはせずに、選んで買って何度も聴いたほうがエコってもんです。アルバムも報われます(笑)。今回出た中では今のところこれだけ買っています。ビニーの新譜は変わり映えしていないみたいなので、もうフォローやめようかな~?

さて、本アルバムの話です。基本クリポタ買いですが、ビニーもフォローしている一人ですし、センスが素敵と思っているテイボーンがいますし、少し前に紹介したジョシュアの新譜でも冴えていたハーランドがいます。唯一あまり知らないのがベースのコズロフ(と読むの?)。もちろんリーダーのシピアギンの新譜はここ数年フォローしてます。ハズレがない人です。

これは典型的な現代先端ジャズ。その中ではポスト・バップ。リズムは変拍子や非4ビート。ちょっと無機的なメロディー。アンサンブルや曲構成も重視。むやみに燃え上がらす落ち着いたダークなトーンという感じです。典型的でない部分もありますね。まずメロディーが比較的メローなものが多いです。良いメロディーで内省的ではないです。シピアギンの作曲センスの良さでしょう。この手のニューヨーク系に多いユダヤ臭やエスニック調もほとんどなし。それと曲構成より各人のソロ(アドリブ)を重視しています。ソロが素晴らしいメンバーが揃っているので聴き応えがあります。

全7曲中6曲をシピアギンが作曲。ラスト1曲のみトニーニョ・オルタが作曲したラテン名の曲。シピアギンの曲は前述のとおりメロー系の良いメロディーの曲が多いです。テイボーンのエレピがメローさを引き立てていますね。11分以上の曲が5曲あるので各人のソロがたっぷり楽しめます。

落ち着いたトーンでしっかりフレーズを積み重ねやる時はやります職人シピアギン、クールな中に熱さと哀愁を秘めたキレの良いビニー、メカニカルな音列を基にしているはずなのにおおらかさも感じさせる独特の節回し現代テナーの雄クリポタ、実は哀愁も秘めている現代知性派クールビューティーなら任せろでも毒もあるよのテイボーン、なかなか手堅く強靭でこのメンバーとも十分やっているコズロフ、緩急自在で鋭いキレと盛り上げも上手いハーランド。う~ん、かなり鉄壁の布陣。

現代先端ジャズ。でもこれはそれほど怖くありせん。
シピアギン、ビニー、クリポタ、テイボーンのソロを聴いて下さい!
”どこからでもかかってこいっ?”な1枚(笑)。

アルバム名:『DESTINATIONS UNKNOWN』
メンバー:
Alex Sipiagin(tp, flh)
Chris Potter(ts)
David Binney(as)
Craig Taborn(p, Fender Rhodes)
Boris Kozlov(b)
Eric Harland(ds)

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ジャズ・アルバム紹介」カテゴリの記事

コメント

1曲が長いのでセッション的という方もいますし、けっこう緻密に計算されているという方もいますが、メンバー的に一流どころばかりのところをみると、曲が難しい(そう聴こえない部分もありますが)ので、出来る人を集めたらこういうメンバーになったのかな、とも思えました。アレンジに、ソロにと満足感は高かったでした。

TBさせていただきます。

投稿: 910 | 2011年6月17日 (金) 10時20分

910さん

こんばんは。
トラバありがとうございました。
なるほど確かにセッション的とも言えますね。
おっしゃるとおりこういう演奏をするにはこのメンバーが必要なのでしょう。
私的にはメロディーは比較的聴きやすかったです。
メンバー全員やることはきっちりやっている充実作だと思います。
満足度は確かに高いです。

投稿: いっき | 2011年6月17日 (金) 22時43分

こんにちは。トラバ、ありがとうございます。

と、これはクリスクロスだよねぇ、って、感じですよね。
わたしもクリスクロス全部買ったりしてませんが、今回は興味のあるものが多かったです。
ここのレーベルのギター好きなんですよねぇ。って、そのわりに話題にしてないけど。(爆)

このアルバムは、何たって、シピアギン。彼買いです。誰もいなくても買ったと思うんだけど、嬉しいことに、クリポタだけでなくて、タボーンまでいて、これが、、また、良い感じに切れてました。(爆)
もちろん、暴れん坊将軍も言うことなし。
シピアギンは現代的フレーズですが、何処か抒情的な感じもあって好きですわ。

トラバしました。

投稿: Suzuck | 2011年6月18日 (土) 12時18分

Suzuckさま

こんにちは。
トラバありがとうございました。

>わたしもクリスクロス全部買ったりしてませんが、今回は興味のあるものが多かったです。

そうですか。グリセットの評判が良いですね。どうしようか思案中。
クリスクロスは欧州輸入だからなのか、実は値段が高いもの気になっています。
セコイ(笑)!

>ここのレーベルのギター好きなんですよねぇ。って、そのわりに話題にしてないけど。(爆)

Suzuckさまのクリスクロスのギター好きは存じております。
実はSuzuckさまのブログを読んでラーゲ・ルンドを買いました。
ブログにはあげていませんがなかなか良かったです。でも暗い。
サイモンは美しく、ビルスチュのドラムはカッコ良かったです。

>このアルバムは、何たって、シピアギン。彼買いです。

私もシピアギンは最近かなり評価してますよ。
で最高のメンバーが揃っていたので即買い。

>嬉しいことに、クリポタだけでなくて、タボーンまでいて、これが、、また、良い感じに切れてました。(爆)

そのとおりだと思います。

>シピアギンは現代的フレーズですが、何処か抒情的な感じもあって好きですわ。

そうですね。情緒的な部分はあるように感じます。

投稿: いっき | 2011年6月18日 (土) 13時37分

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