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今日はヒップホップ

ヒップホップも何枚か聴いてきたのですが、それぞれ味があって面白いです。
今日は日本人DJ。

P62 DJクラッシュ『Milight-未来-』(1996年、ソニー・ミュージックエンターテインメント)です。メンバーはDJクラッシュ、ゲストMC&DJです。DJクラッシュは日本人。詳細を知りたい方はウィキペディアで調べてくださいな。ゲストの方々についてもほとんど知識がない私です(涙)。なので個々のゲストについては触れません。

このアルバムはジャズ喫茶「いーぐる」の「ジャズ・ヒップホップ学習会」のラストに大谷能生さんがかけた曲が入っているアルバムです。後でマスター後藤さんがこの曲を気に入ったという話をしたら、大谷さんはそうだろうと思って選曲したとのことで、後藤さんも関心していました。

大谷さんがかけた曲は《十五夜》。アブストラクトな感じがジャズファンには親しみやすいかもしれないというようなことを言っていました。なるほどそうかもしれないと思いました。私はタイトル《十五夜》どおりの”和”な感じが気に入ったので後日入手したというわけです。Amazonの中古品がリーズナブルな価格でありました。

”未来”というタイトルにあらわれているように、DJクラッシュとゲストによって“未来”をテーマにしたトラックが並んでいます。ゲストの”未来”へのメッセージもしくはインストゥルメンタルによる短いトラックに続いてDJクラッシュとの本編があるような構成。ここでの”未来”というのは遠い夢のような未来ではなく、目前の明日にむけてのメッセージ性を感じました。

《十五夜》についてちょっと説明します。虫の声を模したような電子音(サンプリング?)から始まり、その感じがいかにも秋の月夜。ビートが刻まれる中、虫の声を模した電子音が流れ続け、それは日本住宅の縁側に座って月見ダンゴを傍らに置いてお月見をするイメージです。秋の夜の澄んだ空気感に溢れています。これはもう日本人でなければわからない世界。かなりイイ感じですね。

他もイマジネイティブなトラックが並びます。同じイマジネイティブでもマッドリブとはかなり異なる肌触りですね。DJクラッシュのトラックには繊細さと微妙なニュアンスが溢れているように思うのですが、それって”日本人”と”繊細/微妙”を安易につなげた私の思い込みなんでしょうか?日本語のラップもありますので語感を楽しめます。

これまで聴いたヒップホップを簡単にまとめてみましょう。

政治色濃厚で反体制、闘争もじさない昭和のパワー : パブリック・エナミー
クールなやんちゃ、平成の醒めた眼差し : ザ・ビートナッツ
都市化の象徴、肉体希薄、電脳化されたオタク : マッドリブ
自然と共に生きる、繊細な感性を持ちつつ逞しい : DJクラッシュ

まっ、これは多分に私の勝手な思い込みで、1枚しか聴いていないので、強引なキャッチ・コピーですが、聴き比べると面白いですよ(笑)。

マッドリブよりはDJクラッシュに親しみを感じるのは日本人同士だからか?

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