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気持ち良く聴けるオルガン・カルテット

東関東大地震から1ヶ月。今日は黙祷しました。今日も大きな余震があったりで、なかなか落ち着きませんね。地震の度に福島第一原発のことが不安になります。収束までには時間がかかるというのに、今からこれでは先が思いやられます。色々ありますが、前へ進むしかないでしょう。

P61 さて、今日紹介するアルバムはウェイン・エスコフェリー『アップタウン』(2008年rec. POSI-TONE)です。メンバーは、ウェイン・エスコフェリー(ts)、アヴィ・ロスバード(g)、ゲイリー・ベルサーチ(org)、ジェイソン・ブラウン(ds)です。オルガン・カルテット。先々週上京した時にアウトレット品を買いました。

ディスクユニオンの新譜情報でチェックしたんですが買いそびれてしまったアルバムです。\1,000だったので迷わず買いでした。難しいことを言わずに聴けるオーソドックスなオルガン・カルテット。オルガンを使っていますがコテコテではありません。黒さはあるけれど洗練された今時のクールネスも漂っています。コテコテのオルガン・ジャズも好きなのですが、この手のオルガン・ジャズも結構好きな私です。

エスコフェリーはテナーを熱く力強く吹奏していますが、あまりこれと言った特徴はないです。フレージングは淀みはなくメロディアス。クセはないけれど薄味かというとそうでもなく適度な黒さが味わいどころです。洗練された雰囲気の主な原因はベルサーチのオルガンでしょうね。ここでのオルガンの良さはコテコテの演出ではなく甘いトーンとメロー感です。

ギターもオーソドックスでスマート。テクニックはしっかりしています。ドラムは軽快にスイング。音楽をドライブさせることに徹しています。全9曲オリジナルだと思うのですが、作曲者名が書いてないので分かりません。収録時間は45分強、サウンドに浸かってホカホカ気分になっているとアッと言う間に終了してしまいます。

何度聴いても適度な満腹感ですが飽きを感じるわけでもありません。
白米的魅力?適度にオススメ(笑)!

アルバム名:『UPTOWN』
メンバー:
WAYNE SCOFERY(sax)
AVI ROTHBARD(g)
GARY VERSACE(org)
JASON BROWN(ds)

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