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2011年3月

ディスクユニオンで聴いて買いました。

新宿のディスクユニオンジャズ館で中古CDを物色していたら、このピアノが流れてきたんです。「あ~、いい演奏だな~。」と思ってジャケットを見るとフレッド・ハーシュでした。

P53 フレッド・ハーシュ『ホイール』(2010年、palmetto recoords)です。メンバーは、フレッド・ハーシュ(p)、ジョン・エイベア(b)、エリック・マクファーソン(ds)です。ピアノ・トリオ。

一時昏睡状態になったハーシュが奇跡の復活をとげて録音したアルバムとのことです。このアルバムの存在は知っていましたが、どうも奇跡の復活とかいうのがあるイメージを持つことになってしまい、素直に音楽に浸れない感じがしたので買おうとは思いませんでした。ところが、前述のとおり聴いたら良かったので今回買った(後日Amazonで購入)というわけです。

ここにある音楽は素直であり、聴く方が構えていない時にこそ心にすんなり届く音楽だと思いました。美しく儚くもあるけれど芯には力を秘めているそんな音楽です。ここにある世界は生死を越えた時に達する境地だと言われれば、そうなんだろうと思います。生きていてるんだから自分にやれることをやろうということなんだろうと思います。

スタンダード2曲、バードの曲とモチアンの曲が1曲ずつ、ハーシュの曲が6曲の全10曲。どれもがハーシュの世界になっていて一連の流れに違和感はありません。単に美しいのではなく、陰りを抱いた美しさ、深みのある美しさです。この美意識は他のハーシュのアルバムにも共通したものですが、ここではそれを素直にそのまま出しています。テクニックとかフレージング云々の世界ではありません。心に響くサウンドです。

ベースのエイベア、ドラムのマクファーソン、2人ともハーシュの世界にそっと寄り添って、ハーシュの音をサポートしていきます。エイベアってニューヨーク・ダウンタウン系の尖がった人だとイメージしていたのですが、ここではとても素直にベースを弾いていて、こういうベースが弾けるなんて素敵だと思いました。

日常の中での音楽とのふとした出会い、これがあるから音楽を聴くのはやめられないと思います。格好つけてますが、単なる自己満足の世界かもしれませんが、それでもこういう感性は持ち続けたいと思う今日この頃です。

解説はどうでも良いので、聴いてみてほしいアルバムです。

アルバム名:『whirl』
メンバー:
Fred Hersch(p)
John Hebert(b)
Eric McPherson(ds)

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ホンワカした雰囲気のピアノ・トリオ

ガッツリしたジャズはもちろん良いのですが、時にはこんなのも聴きたくなります。

P52 十五夜『オール・フォー・ユア・スマイル』(2010年rec. 月見レコード)です。”十五夜”というのはトリオの名前です。メンバーは、寺村容子(p)、磯部ヒデキ(b)、大澤基弘(ds)です。リーダーは大澤さん。アルバムタイトルがいいでしょ。”全てをあなたの笑顔のために”。

サブ・タイトルが”光はきらめき、色彩は踊る。伝えたい、音のチカラ。”
ただ今こんな時にピッタリどと思いませんか?

私は前作『うさぎの大冒険』(何とおおらかなタイトル、笑)を買って気に入ったのです。甲府の「ジャズ・イン・アローン」でライブも観て、CDには3人のサインをもらいました(笑)。ライブで見た時、ピアニストの寺村さんのおっとり具合がとてもキュートでした。

”十五夜”は、寺村さんのしっとり優しくメロディアスなピアノを中心に、なかなか強靭で太い磯部さんのベースと、軽やかなスイング感の大澤さんのドラミング、という構成です。今時の弾きまくりとかキレとか迫力で聴かせるピアノ・トリオとは真逆の方向性のトリオです。

聴いていると気分がホンワカ軽くなってくるピアノ・トリオですね。”笑顔のために”は強引に笑わせるのではなく、例えば温泉に浸かった時に、自然と笑みが浮かんでくる感じです。”極楽、極楽”と言いたくなるあの感じでしょうか(笑)?そして、都会の垢ぬけた感じはなく、田舎の素朴な感じが漂っているのも良いところです。

磯部さんの曲が2曲、大澤さんの曲が3曲、寺村さんの曲が2曲、アントニオ・カルロス・ジョビンなどメンバー以外の曲が4曲の全11曲。リーダー大澤さんの曲なんか、顔に似合わない(失礼m(_ _)m!)キュートなメロディーの曲ばかりで私は好きです。寺村さんの曲はちょっと情が深めの曲。ウェットな感じが日本的とでもいいましょうか。全体として聴くととても統一した雰囲気になっていますよ。

録音がいいです。加工をあんまりせず、素直に録っているように感じます。適度な収録現場の残響音が”十五夜”の音楽性に産毛のような優しいニュアンスを加えているところがプラスです。

心が”ギザギザ”な時に聴いくと良いと思います。ヒーリング効果アリです!

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「マイルス・デイヴィス奇跡のラスト・イヤーズ」が面白い。

「面白いから読んだほうがいい。」と薦められて読みました。
「マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ」
著者は、マイルスと言えばこの方でしょう。中山康樹さん。

1975年の一時引退から1991年亡くなるまでの期間を
1年1年追って詳しく書いてあります。

私はマイルス復帰翌年の1982年からジャズを聴き始め、
『パンゲア』に衝撃を受けてマイルスのファンになりました。
『ウィー・ウォント・マイルス』以降、新譜は全て買いました。
もちろん過去のアルバムも次々買って聴きました。
1988年には生でライブを観ました。

そんなマイルス・ファンの私にとって、この本はとても面白かったです。
「なるほど。マイルスはそんな生き方をしていたのか。」と思いました。
中山さんの取材力や調査力は凄いですよね。
この本を読んで、よりマイルスが好きになりました。

今日本屋に行ったら、
「マイルス・デイヴィス 『アガルタ』『パンゲア』の真実」という本を発見!
思わす買ってしまいました(笑)。
まだ発行されたばかりみたいです。

またかのマイルス本ですが(笑)、
『アガルタ』『パンゲア』と書かれた時にゃあ買わねばなるまい!
悲しい性です。

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バブル期の恥ずかしい映像~今日この頃

YouTubeにこんな恥ずかし動画がありました。
先日谷村有美さんのなかなか良い歌をUPしたのですが、
こんな恥ずかしい映像もありました。1989年ライブ。
この年、森高千里が《17才》でブレイク。
森高千里はある意味バブル期のJ-POPの象徴でした。
ここでは森高千里は語りません。

今見るとちょっと引いてしまいそうですよね。
当時流行ったボディコン・ミニにソバージュ・ヘア。
派手な演出と異様なノリノリ。これぞバブルです(笑)!
サックスは本田雅人(この後T-スクェアに参加)ですね。
先日ブログで語ったショルダー・キーボードも出てきます(笑)。
この曲調はT-スクェアーの《トゥルース》を連想させます。
ではその《トゥルース》。こちらも1989年のライブ。

皆さん聴き覚えがあるでしょ。フジテレビのF1中継のテーマ曲です。
古館さんが実況アナウンサー。
当時のT-スクェアのライブ、私も見にいきました。
映像と同様客席は総立ちノリノリだったことは言うまでもありません。
爆音ライブで終わったあと耳がキンキン。
伊藤たけしのAKAIのEWI(ウィンド・シンセサイザー)がこれまた懐かしい(笑)。
則竹裕之のドラミングは当時から凄いキレでした。
ギターやベースを弾きながらの踊りは上記の谷村有美と同じ(笑)。
バブルって恥ずかし過ぎる!

”これって昭和だよね。”という方がいるかもしれませんね。
でも1989年=平成元年ですよ。
ここから平成が始まったのです。

さて、ここからが問題発言です。

バブルがはじけてしばらく経った1995年には、
大きな災害・事件・事故が発生しました。
1月に阪神淡路大震災。
3月に地下鉄サリン事件。
12月に高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏えい火災事故。
前年はF1ドライバーのアイルトン・セナがレース中事故死していますね。
当時F1は安全になったという中でのセナの死は重かったです。
皆さんもよく覚えていると思います。
今になって振り返れば、
バブルで浮かれたことへの天の戒めのようにも感じられます。

そして今回の東北関東大震災。
福島第一原発の事故も続けておきました。
秋葉原の無差別殺傷事件もありましたね。
被災された方達には心よりお見舞い申し上げることは言うまでもありません。
でも一方でこれは「小泉竹中構造改革」への天の戒めかも?と思ったりします。
石原都知事の発言は被災者への配慮を欠いたものだとは思いつつも、
言っていることにはうなずける面があると思っていた私です。

やっぱり世の中何かおかしかったように思います。
地に足が着いていなかったように感じます。
政治の機能不全が続いていたように思います。
今回は大変な試練の時となりました。
でもこれを乗り越えないと次はありません。
そして今度は世の中がおかしくならないようにしたいと思う今日この頃です。

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クォン・ヴーの新譜

今日は久々に新譜紹介。
あんまりジャズから離れていると読者の皆さんから見放されそうなんでね(笑)。

P51 クォン・ヴー・4テット『リープス・オブ・フェイス』(2010年rec. ORIGIN RECORDS)です。メンバーは、テッド・プア(ds)、ツトム・タケイシ(el-b)、ルーク・バーグマン(el-b)、クォン・ヴー(tp)です。ヴーのリーダー作としては3作目です。ヴーといえばパット・メセニー・グループのトランペッターですが、最近はあまり話題になりませんよね。向こうではしっかり活動しているんでしょうけど、日本でフォローできないだけだと思います。

プアとタケイシのコンビは1作目から変わらずで、残る一人は1作毎にビル・フリゼール(g)、クリス・スピード(sax)、ときて今回はベースが加わりました。ツイン・ベースということになりますが、マグナス・ブルー(tp)も新作がツイン・ベースだったことから、この2人のトランペッターがともに2ベース1ドラムで録音したというところが興味深いです。

トランペットのコード・レス・ワン・ホーンというのは、アヴィシャイ・コーエン(tp)もそうで、トランペッターのやりたいことができるという点で最近好まれているのかもしれません。ただし、トランペッターの表現力がないとリスナーの耳を惹きつけておくのはなかなか難しいフォーマットではあると思います。

本作で驚いたのは冒頭からのスタンダード3連発です。《ボディ・アンド・ソウル》《オール・ザ・シングス・ユー・アー》《マイ・ファニー・バレンタイン》を演奏しています。ちなみにこの3曲のメロディー、私には親戚のように感じます(笑)。ヴーですから普通に演奏するわけはなく、エフェクターを軽くかけたトランペットで慈しむようにメロディーを紡いでいきます。アドリブのキレを聴かせるのではなく、メロディーの良さを大切にしてそれをいかに聴かせるかに神経を集中しているように感じます。全て8ビート。

その後は4人での即興曲をはさんで、ヴーのオリジナルとジョージ・ハリスン、ジャクソン・ブラウンの曲が交互に出てきます。ヴーのオリジナルは10分以上の曲で、ヴーらしくイマジネイティヴな演奏を繰り広げていますね。その繊細な表現には聴いていて想像力をかきたてられます。バックのサウンド・エフェクト系音響もカッコいい。繊細な表現だけでなく内からメラメラと燃える吹奏も入っているのが◎。《アイ・シャル・ネバー・カム・バック》は尖がっていて特にカッコいいです。

ハリスンとブラウンの曲では前半のスタンダード同様メロディーを丁寧に語り掛けてきます。シンガー・ソング・ライター2人の曲を取り上げているのが面白いですね。どちらの曲もアメリカの風土を強く感じさせる曲。ハリスンとブラウンはきっとヴーが好きなミュージシャンなのだろうと思います。これらの曲から湧き上がるイメージがヴーの演奏には色濃く反映されていることが感じられます。そこにある大らかさが私は好きです。

プアのドラミングは派手なところはないのだけれど、確実に演奏にパワーを供給しているところがいいです。懐が広いドラミングです。タケイシのベースは演奏のコアを成します。ヴーを気持ち良くプレイさせるべく、ガッチリ土台をつくりつつ決して押しつけがましさはありません。さて、もう一人のベースであるバーグマンはというと、ギターのような音色でサウンド・エフェクトを担当する感じです。ちょっと存在感が乏しい(涙)。香辛料かな~?

最初はわからないのですが、7曲目終了後に拍手があるのでこれがライブ録音だというのがわかります。ライブでこのパフォーマンスはなかなか凄いですよね。ボケーッと聴いていると同じような演奏が続くように感じますが、きちんと聴けばそれぞれの曲の聴かせどころが見えてくるようなアルバムになっています。現代ジャズです。大変よろしい!

アルバム名:『LEAPS OF FAITH』
メンバー:
TED POOR(ds)
STOMU TAKEISHI(el-b)
LUKE BERGMAN(el-b)
CUONG VU(tp)

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前を向いて進みたい!

この歌が今の雰囲気に合っているので聴いてみて下さい。

本当は谷村有美さんの歌なのですが良い動画がないので、

松浦亜弥さんのカバーバージョンをUPします。

いい歌だと思います。

谷村有美さんの頑張ろうという気分になれるこの歌もUPします。

歌(音楽)っていいですよね。

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空や雲を眺める!

ベランダから見渡す空や雲。
さまざまな表情を見せてくれます。
こんな自然ですが時として牙を剥くことがあります。
今は試練の時、でも必ず乗り越えられます。
これまでも乗り越えてきたから今があるのだと思います。

写真をクリックして拡大して見てね!

P43_2P44_3P45_2P46_2P47P48P49P50

というわけで、空&雲で少しでも気分が軽やかになっていただければ幸いです。

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「ジャズ批評2011年3月号」に投稿しました。

「ジャズ批評2011年3月号」「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2010」に私のベスト盤5枚を掲載していただきました。

今年もこの時期がやって参りました。

「ジャズ・オーディオ・ディスク大賞」は毎度の感じですね。
受賞アルバムの中で私が買ったのは、

アルド・ロマーノ『コンプリート・コミュニオン・トゥ・ドン・チェリー』
チャールス・ロイド『ミラー』
ダニエル・サボ・トリオ・ミーツ・クリス・ポッター『コントリビューション』
ミシェル・ポルタル『バラドール』

の4枚のみ。何枚か気になるものもありますが、
買おうという気持ちにまではならない今日この頃です(笑)。

さて、それでは私の5枚をここに紹介しましょう。私の選択基準は”クリエイティヴなジャズ”。大袈裟な(笑)。私のお気に入りサックス奏者達が参加したアルバムばかりです。

1.ダニエル・サボ・トリオ・ミーツ・クリス・ポッター『コントリビューション』

「やっと来ました!クリポタ盤」

P110

2.アントニオ・サンチェス『ライブ・インニュー・ヨーク・アット・ジャズ・スタンダード

「爽快、痛快、現代バップ!」

P85

3.デイヴ・ホランド・オクテット『パスウェイ』

「やっぱりホランドはいいですね。」

P57

4.クリス・ライトキャップズ・ビッグ・マウス『デラックス』

「今日も新譜紹介ですよー。」

P19

5.ルドレシュ・マハンサッパ&スティーヴ・リーマン『デュアル・アイデンティティ』

「今日は新譜紹介しまっせー。」

P18

というわけで、ピアノ・トリオや女性ボーカルは他の人に任せました(笑)。

他には

早坂紗知『イースト・ヴィレッジ・テイルズ~ライブ・イン・ニューヨーク』
アヴィシャイ・コーエン『トライヴェニ』
スコット・コリー『エンパイヤ』
ブラッド・メルドー『ハイウェイ・ライダー』
大西淳子『バロック』
ムタン・リユニオン・カルテット『ソウル・ダンサーズ』

というところでしょうか。
これが凄いというものはなかったですが、面白いものは上記のとおりそれなりにありましたので、2010年もつつがなくジャズを聴いた1年でした。

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今日は和める1枚

地震発生から一週間経ちました。毎日地震のニュース。私が被災してたわけではないのですが、やっぱり気分は沈みますよね。そんな沈んだ気分に和める音楽はいかがでしょうか?気休めに過ぎないかもしれませんが・・・。

P42 ラルフ・マクドナルド『ポート・プレジャー』(1998年、VIDEOARTS NUSIC)です。メンバーは、ラルフ・マクドナルド(per)、スティーヴ・ガッド(ds)、クリス・パーカー(ds)、アンソニー・ジャクソン(b)、エイブラハム・ラボリエル(b)、オブ・マウンジー(key)、ジェフ・ミロノフ(g)、グローヴァー・ワシントンJr.(as,ss)、トム・スコット(sax)、他です。さすがはプロデュースも多く手掛けるマクドナルド、フュージョン/スタジオ・ミュージシャン勢揃いですね。

タイトルは”愉快な港”とでも訳せば良いのかなぁ?ジャケットもそんな感じの雰囲気になっています。今回は津波によって港が大変な被害を受けたわけで、港を見るのはもう嫌だという方が大勢いることでしょう。早く”愉快な港”が皆さんの心に戻ってくることを、今は祈ってやみません。

このアルバムには南国の涼やかな風が吹く港を感じさせるような曲が詰まっています。優しい音楽で溢れています。なんとなくラルフ・マクドナルドの人柄をそのまま表しているようにも感じます。ワシントンJr.のアルトが心の中にスルスルと入ってきて、ホンワカせつない気分になれます。スティール・ドラムの音色がまろやかで優しいです。ラルフのパーカッション群がさりげなく励ましてくれます。快適なフュージョン。

そういえば、会社で部署が移動になり、慣れない仕事に忙殺され疲れ気味になっていた頃、このアルバムを聴いて癒された気分になったこともありました。たまには癒される音楽を聴くのも良いものです。日常的に癒しの音楽ばかり聴くことはあまり良いとは思いせんが、たまには良いんじゃないでしょうか?

そんなわけで今日は気分が和むこれを聴いています。

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元気の出るドラム!

新譜も何枚かたまっているのですがちょっとゆっくり聴いている時間がありません。
ということで今日も古いアルバムを紹介。
元気が出そうなやつが良いということで、これなんかいかがでしょう?

P41 デニス・チェンバース『ゲッティング・イーブン』(1991年rec. GLASS HOUSE/PIONEER LDC)です。メンバーはデニス・チェンバース(ds)、ジム・ベアード(key)、アンソニー・ジャクソン(b)、ゲイリー・グレンジャー(b)、ジョン・スコフィールド(g)、ジミ・タンネル(g)、ボブ・バーグ(ts)、ビクター・ウィリアムス(per)です。これはパイオニアLDCから出たアルバムですね。当時はレーザー・カラオケ全盛期で、パイオニアはボロ儲けしていたはず(笑)。

皆さんご存じのとおり、デニスと言えばそのド迫力バカテク・ドラミングということになります。キレがありながらとてつもないパワーを発しているという凄さです。ジョン・スコフィールドがデニスを連れて来日した時に、日本のジャズ・フュージョン・ファンはノックアウトされたのです。ついたあだ名が”メガトン・ボム(メガトン爆弾)!”。私がデニスを初めて聴いたのは、マイク・スターンの『ジグソー』なんで、ちょっと乗り遅れてます(笑)。聴いてみてその噂どおりのドラミングに惚れました。

このアルバムはそんなデニスのファースト・リーダー・アルバムです。ドラム・ソロを聴かせるようなところはなく、あくまで楽曲の中でデニスのドラムを聴かせる構成です。音楽ディレクターがジム・ベアードで、プロデューサーは小川隆夫さん。小川さんがプロデューサーだったなんて今日気付きました(笑)。曲は全て他人の曲でアレンジはベアード。テクニカル系フュージョンですが、このメンバーですから浮ついたところはなくハイ・クオリティ。

もちろん一番の聴きどころはデニスのドラミングに尽きるのですが、私的には好きなサックス奏者ボブ・バーグの参加も聴きどころです。マイケル・ブレッカー系なんだけれども熱いブローをするところがバーグの良さですよね。この人っていつも熱いんでそれが好き(笑)。クールに吹いていてもそのうち熱さが滲み出てしまう面白さです。

盟友ジョンスコも半分の曲に参加していて、相変わらずひねくれギターをかましています。アンソニーも半分の曲に参加してセンスの良いベースを弾いていますよ。全体的にはベアードの洒落たアレンジがアルバムの色を決めていると思います。さっぱり上質系アレンジなので、コクのあるやんちゃなデニスのドラミングが際立ようになっていると感じました。

私のお気に入り曲は《ブー》。この”ブー”というのはデニスの子供のあだ名だとか。曲のイメージは香港カンフー調。カンフー調なのは映画「ミスター・ブー」にかけているのかもしれません。ちょっとおちゃめなメロディーは正に「ミスター・ブー」です。デニスがグイグイとリズムをグルーヴさせる様が気持ちいいのです。そんなリズムにのってはじけるバーグのテナーが最高!

今、大変な日本ですが、デニスのパワー・ドラミングに煽られて元気にいきたいものです。ガンバロー!

残念ながら廃盤みたいです。Amzonに中古CDがあります。

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マイルスのカムバック

昨日、一昨日はちょっと野次馬的にテレビを見ていたところがあり反省。
いよいよ復興に向け被災者の皆さんも頑張っているのですから、
私も普通の生活を心掛けないといけないと思いました。
計画停電についてはこんな事態なので協力するしかないと思います。
皆さんそれぞれ痛み分けするしかないですよね。

ということで、今日はジャズブログ復活です!
やっぱりこれでしょ。復活したマイルス!

P39 マイルス・デイビス『スター・ピープル』(1983年rec. CBSソニー)です。メンバーは、マイルス・デイビス(tp,key)、ミノ・シネル(per)、ビル・エバンス(ts,ss)、アル・フォスター(ds)、マーカス・ミラー(el-b)、ジョン・スコフィールド(el-g)、ジョン・スコフィールド(el-g)、トム・バーニー(el-b)です。ジャケットはマイルスの絵ですね。当時の「スイングジャーナル」誌には、「今は音楽より絵を描くことの方に興味がある。」とマイルスが言ったとか何とか書いてあったように記憶しています。

久しぶりに聴いて当時の気分がよみがえってきました。マイルス復帰後3枚目のアルバムですが、これを聴いてマイルスは完全復活したと思ったのです。

何て言ったてA面1曲目の《カム・ゲット・イット》でしょう。シネルのパーカッションに続くちょっとツッコミ気味なドラムとベースに乗ってマイルスがキーボードを弾きます。なかなか出てこないトランペット。もどかしい。もどかしいぞっ。いつまで待たせるんだっ。そしてやっと出てくるマイルス。キターッ!”ピロピロピロッ~、ピーッ!”。おおっ、高音を激しくヒット。凄い音のパワーです。今の日本を励ますのはこのパワーだ!飛ばす飛ばす、吹く吹く、マイルスの爽快なソロが続きます。”ウルウル”。「マイルス、カムバックおめでとう。あなたは世界最高のトランペッターです!」といった具合なのです(笑)。続くスターンのギターも不穏なフレーズで入って、徐々に盛り上がりいつものスターン節へ。いいっ。シネルのパーカッションも鼓舞し続けていますよ。

続く《イット・ゲッツ・ベター》はブルース系。マイルスのリリカルかつ憂いのあるミュート・ソロがたっぷり聴けます。やっぱりマイルスの表現力は素晴らしい。長いソロなのに緊張感も維持していて少しも飽きさせません。そして古さを感じさせないんですよね。短いスコフィールドのソロもいい味出しています。A面ラスト《スピーク》はジョン・スコフィールドのギター・ソロをフィーチャした曲。スコフィールドはヤクザですねー。いつものアウトしてます(笑)。間に入るマイルスの咆哮とシンセがピリッと辛いです。リズムを強調した曲。あからさまなテオ・マセロ(プロデューサ)の切り貼り編集があります(笑)。

B面はアルバム・タイトル曲の《スター・ピープル》から。スロー・ブルースです。17分弱というのはかなり長いです。マイルスのミュート。やっぱりいいですよねっ。当時はこのブルースがちょっと苦手だったのすが、今はかなりいいと思います。スターンのブルース演奏も個性的で斬新さを感じます。で、このアルバム唯一のビル・エバンスの活躍しどころ。テナーをを”ブリブリ”。だけどしばらくするとアルにシンバルを”ジャンジャン”やられてフェード・アウト(涙)。続くのはやっぱり帝王マイルスのソロでした(笑)。

2曲目《ユー・アンド・アイ》は、キャッチーな曲で私は好きです。街を闊歩するようなテンポで軽快に進みます。マイルスのミュートが軽やかに進みラストはオープンで溌剌と。エバンスのソプラノはやっぱり短め(涙)。ラストの《スター・オン・シシリー》は当時の奥さんに捧げた曲ですね。中途半端に始まるので長い曲(セッション)のマイルスのソロ部分の前後を切り取って収録したんではないかと思います。ここでもマイルスのミュートが魅力的。

これはトランペッターとしてのマイルスの魅力がいっぱい詰まったアルバムです。

P40 これはマイルスが描いた絵の画集です。なぜか私の妹が買っていたのです。実家に帰ったらこれがあったのでビックリ。完全にアニキ(私)の影響ですね(笑)。

理系の私は福島第一原発のことが気になってしかたがありません。
なまじ知識があるものだから危険度が察知できて怖くてしかたがありません。これから普通の生活が送れるのでしょうか?

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お見舞い申し上げます。

地震の被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。

私はちょっと物が壊れた程度で特に問題はありませんでした。

今はブログを更新する気になりません。

テレビで津波の猛威を見て震撼しました。

福島第一原発の状況も不安です。

これ以上被害が拡大しないことを祈っています。

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今日はショルダーキーボード(笑)

今日は適当に行きます(笑)。
ショルダーキーボード。
格好良いのか悪いのか?皆さんどう思いますか?

ヤマハのショルキー。松下由樹さんのCMを覚えていますか?

ポスターも貼ります。
P

ということでジャズにおけるショルキーの映像をUPします。

チック・コリアのエレクトリック・バンド。
最初のアルバムが出た時には結構衝撃があった気がします。
裏ジャケでショルダーキーボードを持ってカッコつけてるチック。
たぶんハービーのロックイット・バンドに対抗して始めたのだと思います。
当時話題になったMIDIを使ってシンセやリズムマシーンと共演するコンセプト。
ライブ・アンダー・ザ・スカイの動画です。
冒頭の演出が笑えます。キーボードの上にパソコンのようなものが。

デイブ・ウェックルのキレキレのドラミングには参りました。
チックは少ない鍵盤数なのにさすがのフレージングです。
いや~っ、バブル期のジャズしてます(笑)。

同曲の2003年版。皆さん歳をとりましたね。
チックのキーボード・ソロ、やっぱりカッコイイです。
超ハイテク集団!

お次はパトリース・ラッシェン。
これもライブ・アンダー・ザ・スカイから。
アスリートのような太ももとお尻の迫力にドキッ!
アーニー・ワッツとの掛け合いが濃いよね~(笑)。
レオン・”ンドゥグ”・チャンクラーのマシンガン・ドラムが炸裂。

今の所に移る前のブルーノート東京でラッシェンを見たことがあるのですが、
イイ女だったので、近くで見て”クラッ”ときた記憶があります(笑)。

イイ女と言えばこの人が気になるのです。
マリリン・マズール。エキゾチックな美人です。
マイルス・バンドのこのミニスカのパーカッション・ソロにクラッ!
それにしても他のメンバーがむさい。特にフォーリー!怪しすぎ(笑)。

マイルスの再会コンサートでもハービーが・・・。

マイルスの死は2ヶ月半後に迫っていました。

う~む。ショルダーキーボードからこんなに色々なことがひっかかるYouTube
恐るべし!

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「ジャズ・ヒップホップ学習会」第2回のレポート

お待たせ致しました。えっ、待っていないって、まあいいじゃありませんか(笑)。

ジャズ喫茶「いーぐる」 で先週土曜日に開催された中山康樹さんの「ジャズ・ヒップホップ学習会」第2回の模様をレポートします。サブタイトルが「ジャズとヒップホップはなぜ仲良しなのか~その親和性を探る」、大谷能生さんがゲストでした。

P37 開演10分前くらいにお店にイン。やっぱり、今回もたくさんのお客さんが来ていて満席まであとわずかという感じでした。その時かかっていたのはジョー・ザビヌルの『マイ・ピープル』。ザビヌルいいよね~。ジャズを継承し放出していたザビヌルはいい。お店はどんどん混み、いよいよ満席。次にかかったのはフェラ・クティの『ファンキスト・グルーヴズVol.1』。う~む、今度はアフリカンの黒さとパワーで来ましたか~。ヒップホップへの序曲としていい感じですね。このフェラ・クティが気に入ってしまった私は、早速Amazonで中古CDを注文してしまいました。節操がない私(笑)。

前置きが長くなってしまいました。今回は中山さんと大谷さんが前の中央に座って対談形式で進めました。大谷さんはCDJを持ちこんでいて、曲を途中で切ってかけていくスタイルで進めるとのこと。普段の「いーぐる」スタイル(曲は途中で切らない)とは違うのでご容赦というような大谷さんの前置きがありました。

前半は 「ビバップとは?ビバップ登場時における、複数の黒人音楽を確認する」 という内容でした。いきなりチャーリー・パーカーを聴きましょうという展開(途中カットなし)。「良いのでもう1曲かけましょう。」なんてことに(笑)。中盤ではSPからダイレクトに起こしたLPもかけました。大谷さんは「いいですね~。」を連発していました。大谷さんは、「いーぐる」オーディオで大音量で聴くパーカーがかなり良かったみたいでした。ほんと、私も「いーぐる」で聴くパーカーのアルトの音の抜けの良さは最高だと思って聴いていました。

最初は結構適当に進んでいくように見えたので、「大丈夫かな~。」なんて思いながら聞いていたのですが、的確にCDJで音源を参照して適切にコメントしながら進むので、要点は分かりやすかったです。重要なところは何度も繰り返して時間内に散在させる手法も「やるな~」と思いました。適当にいい加減な手順は、大学の講義をたくさんされている大谷さんならではの、学生を飽きさせない手法とみました。私としては『東京大学のアルバート・アイラー』の雰囲気を味わえた気分になり嬉しかったです。

そうそう、内容でしたよね。ミュージシャン目線で楽理も入れながらビバップの特徴を鋭く抽出していました。内容は濃かったので適当にピックアップします。

スイングのアンチとしてビバップが誕生し、ビバップの第一世代はダンス・ミュージックだったということでした、そこから先鋭化していってダンスから離れたとか。スイングのメジャーに対するビバップのアンダーグラウンド性も重要。ビバップはアメリカンポップの中の特殊中の特殊で、アメリカンポップの中に薄く広くダシみたいに入っていたものを抽象化して定着化させたとのこと。ブルース性は、ループで延々と続く、バトルがある、過去のものを使うなどであり、それはビバップに入っていて、それはヒップホップにも繋がるとのことでした。ダンスにもバトルがあるなんて話も了解。黒人音楽全体がBPM(Beats Per Minute)が一定というのも言われて見ればなるほどでした。

スイング・ミュージック、ビバップ、ジャンプ・ジャイブ、パーカー、カントリー・ブルースとかけながら、上記の説明をしていました。で、5分休憩。

後半は 「ヒップホップに聴き取れる、ビバップ的想像力」 という内容でした。途中からはCDJを使ってトラックの作り方を実演しながらその魅力を語るとても分かりやすいものでした。やっぱりミュージシャンの解説って説得力がありますね。

ヒップホップはダンス/パーティ・ミュージックとして始まったとのことで、ヒップホップが初めてメジャー・アクションにのったものとして、ザ・シュガーヒル・ギャングの曲(1979年)をかけました。シックのディスコヒットを編集した2小節に歌がのるもの。派手に展開していかないのは前術のブルース性でもあるわけです。ダンスのBGMとしてのDJと繋ぐMC。このDJ+MCの音響だけが分離して進化するのがヒップホップとのことでした。

パブリック・エナミーをかけ、2人のMCがいるのはジャズの2管と同じとのこと。2トップ体制による掛け合い/バトルというのは、前術のブルース性でもあるわけです。ビバップは、スイングの中からブルース性(ブラック性)を突出させ、少人数でバトルし、演奏は過去からの引用、その場での流用というもので、これらのことがヒップホップにも見られるとのことでした。私は「なるほどな~。」と思って聞いていました。

90年前後にヒップホップは音楽的に固まったそうです。2MC+DJというのも固まり、ラップをのせるトラック・メイキングの概念も出たとのこと。トラックはサンプラーやレコードを組み合わせ、コラージュを作ってビート化していきます。そこにリズムマシーンも利用。過去から引用して(引用はメインではない)何ができるかが問題。現場を自由にするための引用とのことでした。90年代のアート性の高いヒップホップも音楽の作り方はビートありきでギリギリ踊れるとのことです。引用する音質にも拘りがあるそうです。

このトラックメイキングをその場で実演して聴かせてくれました。優れたトラックもかけて聴かせてくれました。今まで漫然と聴いていた私は、耳をどこにフォーカスすれば良いか分かってとても有意義でした。それからダンスフロアーではDJがどのようなトラックを流すかが重要で、その場でテンポなどを変えていかにダンスに引き込むかがDJの腕の見せ所だとか。大谷さんはトラックメイキングには生々しさがあるとおっしゃっていました。

トラックメイキングにおいてはサウンドが重要になってきて、それはジャズのモードのサウンド重視に近いという話もありました。私は「なるほど。」と思うことしきりでした。

私は、ジャズではコード/モードという縛りで楽器でアドリブするということが、ヒップホップではダンスができるBPM(ビート)という縛りでサンプラー、レコード、リズムボックスでトラックメイキングする、と置き換えれば良いと理解しました。ジャズのメロディーがヒップホップのビートに置き換わったような感じですね。もちろんジャズにはメロディーに伴うビートがありますし、ヒップホップにはリズムに伴うメロディーがあります。どちらに重きを置くかという点で対称的。

「スイングのアンチとしてビバップが生まれたなら、ヒップホップは何のアンチか?」という質問に対して、大谷さんはディスコのアンチと答えていたのも興味深いところでした。

かなり簡略化していますが、後半は上記のような内容だったと思います。休憩をはさんで4時間弱、長かったのですが、大谷さんの大学講義術?が功を奏してか、私はそれほど長く感じなかったのです。皆さんはどう感じていたのでしょうか?

今回の講演を聞いて、ジャズとヒップホップに親和性があるということは、私のようなジャズ聴きも「ジャズ耳」のチューニング(フォーカス)を少し変えれば、「ヒップホップ耳」なんてわざわざ作らなくても結構聴けて楽しめてしまうのではないかと、私は思いました。それが分かっただけでも今回はかなり収穫がありました。とても面白かったです。

それから、DJをちょっと軽視していた私は考えを改めなければならないと思いましたし、ダンス・フロアー(クラブ)に一度行って場の状況も感じる必要があると思いました。

というわけで、私だけが納得した感じではありますが、レポートは終わります。
「ジャズ・ヒップホップ学習会」、私はかなり楽しんでいます。

ツイッターで薦められたア・トライブ・コールド・クエストの『ザ・ロー・エンド・セオリー』も買いました。ロン・カーター(ロンカー)のベースをサンプリングしていることで有名らしいです。講演でもかけましたが、中山さんが「今のお笑い(ヒップホップ)に落語(ロンカー)が参加しているみたいだ。」と言っていたのには思わず笑ってしまいました。

聴いていたら、《バター》にはウェザー・リポートの《ヤング・アンド・ファイン》のイントロの2小節がサンプリングされていて、ウェザー好きの私にはこちらの方がインパクトがありました。この曲でサンプリングされているサックスはたぶんウェイン・ショーターだと思います。私は引用の元ネタにあまり興味はなかったのですが、いざこうやって分かるとそれはそれで楽しい(笑)。

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四谷交差点界隈でブライッキ

昨日はジャズ喫茶「いーぐる」「ジャズ・ヒップホップ学習会」の2回目に行ってきました。今回も色々分かって面白かったです。レポートは後ほど。

東京に行くということで、ついでに色々所用を済ませてきました。まずは聴かないCD20枚程をディスクユニオンで処分。新宿ジャズ館に持ち込んだら混雑中。査定に2時間半くらいかかるとのこと。しょうがないので新宿で昼食を食べて秋葉原へ。

秋葉原では真空管アンプ改良のためのパーツ(抵抗4本)を購入。そして次なるアンプ計画に向けて真空管を買おうと思っていたのですが、めぼしいものがなくて結局買わずじまいです。ならばということで、前回秋葉原に来た時に目をつけていたRCAコードを買うことにしました。サブシステムのプリアンプとパワーアンプを繋ぐコードがちょっと短かったのでアンプ交換の際に不自由していたからです。

P28_2 買ったのはオヤイデ電気の「QAC-212R」1,3m。懐かしの日立電線LC-OFC QUANTUMを使ったコード。一般感覚では安くはないけれど、この手のコードとしては安価な部類です。お店のホームページから通販でも買えます。なかなか高級感のあるコードですね。コードの色が昔のまんまで懐かしいです。1983年、最初のLC-OFCケーブルが発売された時は大ブームになりました。もちろん私も買いました(笑)。

P29 そういえば当時スピーカーコードとして電源用キャブタイヤケーブルを使うのが流行り(故長岡鉄男さんが推薦)、実は私も当時秋葉原のオヤイデ電気にそれを買いに来たのです。5.5スクエア(導体の断面積)のやつを買いました。当時甲府のDIYショップには売っていませんでした。その時一緒に鉛テープ、ブチルゴムテープ、自己融着テープも買いました。それらを使って振動をダンプするのが流行ったのです。写真の物がそれで、未だに持っています(笑)。プレーヤーのターンテーブルの裏にブチルゴムテープを張り付けたりしたっけ。あれから28年か~。

秋葉原で買い物を済ませたあと新宿ディスクユニオンへ。結局買い取ってもらったCD代は上記のコード代と1枚買った中古CD代になりました。そういえば「春の新宿スーパーセール」をやっていたのですが(今日もやっています)、会場へ行く時間がありませんでした。最近はもっぱらAmazon通販で済ませてしまうので、あんまり行く気がおきないというのが実情。

いよいよジャズ喫茶「いーぐる」へとなるのですが、四谷駅にはちょっと早めに着いたので、四谷駅界隈を「ブライッキ」(ブラタモリのパクリです、笑)。

ブラタモリの「江戸城外堀」特集を見て面白かったからです。四谷駅辺りは中央線と総武線が外堀の中を通っているんですよ。まずは四谷交差点の橋の上から1枚。橋の下は四谷駅。遠くに六本木ヒルズが見えます。

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次は四谷の土手。四谷の土手と言えば、ジャズ喫茶「いーぐる」恒例花見の時期が近づいてきました。ちなみに私は花見に参加したことはありません。

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花見の頃はこんな感じ、2008年に「いーぐる」連続講演に行く前に撮りました。

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これはブラタモリの放送で取り上げた土手を横切る桜の木です。

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こちらは迎賓館辺りのトンネル。総武線のトンネルです。明治時代にできたとか何とか言っていたように思います。

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こちらはそのトンネルの入口の角がフェンスをはみ出すの図。これもブラタモリの放送で取り上げられていました。

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これも放送で取り上げられた”血塗られた歴史?”の敷地の堺を示す杭。タモリさんが「もうちょっと丁寧に塗りゃーいいのにね。」と言っていました(笑)。

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「ブライッキ」はここまで。「いーぐる」へと急ぎました。「ジャズ・ヒップホップ学習会」の2回目のレポートは後ほど。今回は軽めにレポートする予定です。

昨日は今朝近所の掃除があったので早めに帰ろうと、いつもの新宿発甲府行き最終特急のひとつ前の特急(新宿22:00発)に乗ったのですが、韮崎と小淵沢の間で貨物列車が故障して大月から西で運転停止中とか。結局相模湖で停車し、運転再開後隣に止まっていた先行特急(たぶん新宿21:00発あずさ)に乗り換え、その後も停車を繰り返しながら進んで甲府駅に着いたのが1:10頃。約1時間半遅れでした。特急料金の払い戻しがあったので良しとしましょう。

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パブリック・エナミーとザ・ビートナッツ

明後日3/5(土)は、ジャズ喫茶「いーぐる」「ジャズ・ヒップホップ学習会」の2回目が開催されます。今回は大谷能生さんと中山康樹さんによる講演で、「ジャズとヒップホップはなぜ仲良しなのか~その親和性を探る」というサブタイトルが付いています。私も参加する予定です。

さて、私もおススメのヒップホップ・アルバムを聴きつつ思いを巡らして楽しんでいます。既に「JaZZ JAPAN」誌の記事で中山さんが推薦していた『ストールン・モーメンツ:レッド・ホット+クール』、講演で知ったマッドリブの『ハイ・ジャズ』を聴いた感想などはブログにUP済。

今回はパブリック・エナミーとザ・ビートナッツ。どちらも「JaZZ JAPAN」誌で推薦されていたアルバムです。推薦盤を素直に聴くところがエライ(笑)?

P26 まずはパブリック・エナミー『イット・テイクス・ア・ネイションズ・オブ・ミリオンズ・トゥ・ホールド・アス・バック』(1998年)です。DJ KENSEIさん推薦アルバム。これは『菊地成孔 セレクション ロックとフォークのない20世紀』でもビター・ブラック・ミュージックの項で推薦されています。

サウンドはハービー・ハンコックのロックイット・バンドやマイルスの『ドゥー・バップ』とほとんど同じなので、私としては親しみやすいものでした。でも、刺激的なノイズ系の音使いなんかにはこちらの方によりセンスを感じました。

私は英語が苦手なので歌詞が分かりませんが、ラップには強い社会的メッセージ性を感じます。そういう意味で歌詞が分かればより彼らの音楽に接近できるのだろうと思いました。ラップのリズム感でも楽しめますが、パブリック・エナミーに関しては歌詞も知りたいところです。なかなか尖がっていると思います。

DJ KENSEIさんの推薦文には、「サウンド全体がチャーリー・パーカーのダイナミズムを感じる一枚。」とありました。パーカーとの共通性は?ですが、”モダン”の範疇にあるという意味で、言わんとすることは分かる気がします。

P27 次はザ・ビートナッツ『ストリート・レベル』(1994年)です。須永辰緒さん推薦アルバム。こちらは、パブリック・エナミーとはサウンドの肌触りが違っていたので面白く聴けました。中山さんの講演で聴いた曲にはあまり反応しなかった私なのに、アルバムを通して聴いたらこれが結構面白いのです。

須永さんの推薦文には、《プロップス・オーバー・ヒア》ではポール・チェンバースのベース・ソロほんの一小節くらいサンプリングしているとのことでした。確かに一小節くらいをリピートしてサウンドの中心にしています。私はDJではないので、誰の何をサンプリングしたとかにはあまり興味がなく、出来上がったサウンドが面白ければ良いと思います。

このベースを聴いて、”なるほどな~”と思いました。ヒップホップ界でロン・カーターが尊敬されている理由についてです。レコードの中でしか知らないジャズ・ベース。ロンはチェンバースに連なるジャズ・レジェンドであるわけで、ある意味レコードの中の人です。そんなロンが生で一緒にベースを弾いてくれれば、これはもうヒップホッパーから尊敬されて当たりまえなんじゃないかと思いました。

サウンドはパブリック・エナミーより高度になっていると思いました。マッドリブのサウンドに近いです。編集の方法論が進化しているのでしょう。ラップもメッセージを伝えるのではなく、サウンドの一部として扱われる部分も見られます。この先に、ラップがほとんどないマッドリブが来るのは流れとして納得できました。

パブリック・エナミー~ザ・ビートナッツ~マッドリブ。これら3組&3枚でヒップホップの流れを語るのはあまりにも無茶ですが、でも、この3枚の変遷は面白いです。

ザ・ビートナッツはサウンドの肌触りがかなり醒めてきます。90年代に入り時代が醒めてしまっているんだと思います。声を上げて訴えたって世の中は変わらない。「俺たちはこんな生活、感じ方をしているんだ。」と呟いている(今ならツイート?)ような感じがするのです。中にはかなりダウナーなトラックもあります。私はヒップホップも”ポストモダン”なんだな~と感じました。

さらにここから進化していると思われるマッドリブは、現実と夢が渾然一体となった世界です。薬でトリップしたような感じとでもいいましょうか?かなり虚ろで儚い世界になってしまっているように思います。もはや現実逃避(笑)? ちなみに私は薬でトリップした経験はないので誤解無きよう。あくまで感じです。

さて余談ですが、《Lick The P☆ssy》は歌詞が・・・。曲の頭では女性の声で”ファック・ミー”なんて言ってるし、”プッシー”がかなり連呼されてるし、何ともレイジーでマッタリな感じの曲が”真昼の情事”と言った感じで、かなりイイ(笑)。
上品な皆さま、m(_ _)m

ザ・ビートナッツが気に入ってしまった私。サンプリング・ネタがどうのこうのとか、ジャズとのつながりがどうのこうのとかではなく、このヒップホップが結構気に入りました。

やっぱり聴いてみないと分からないですね。

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動画を見てなるほど!『ファースト・シティ』

これは予約して買った1枚。期待していたのですがどうもしっくりこなくて・・・

P25 メトロポール・オーケストラ/ヴィンス・メンドーサ『ファースト・シティ』(2008年rec. ZYX music)です。メトロポール・オーケストラと編曲/指揮のヴィンス・メンドーサのジョー・ザビヌル・トリビュート・アルバムです。ジム・ベアード(key)、ヴィクター・ベイリー(el-b)、ピーター・アースキン(ds)、アミット・チャテーリー?(g,voice)、アレックス・アカーニャ(per)、エフレイン・トロ(per)をフィーチャしています。

いやっ、凄いですよ。大編成オーケストラに高度な編曲をほどこし、一糸乱れずにザビヌルの難しい楽曲をやってしまうわけですから。ザビヌルのキーボード演奏まで、オーケストラに移植してやったりもするわけです。それは何の文句もなく認めます。オーケストラの音響的な迫力もあります。メンドーサのニュアンスを大事にした編曲も好きです。

さて、でも私は何かがひっかっていたのです。諸手を挙げて受け入れられないと言いますか・・・。で、これまでこのアルバムをブログにUPしないできました。モヤモヤしていました。じゃあなぜ今日UPしたのか?それはYouTubeの動画を見たからです。このアルバムの動画が数本UPされています。

これ、コンセルトヘボウ・ホールでやっていたんですね。ライナーノーツにも書いてありましたが動画を見て認識。ここってクラシックの方では響きの良いホールとして有名なところです。背後に鎮座するパイプオルガンが凄い。

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格調高いですね~。

この動画を見てなるほどと思ったこととは?皆が譜面を見て神妙な顔をして演奏していたことです。これかっ!ジャズとしてスポイルされているものが何なのかわかったのです。この雰囲気が私にはしっくりこなかったのです。

これがザビヌルの曲でなくメンドーサのオリジナル曲だったらまた違った感想を持ったと思います。ザビヌルの曲だからひっかかったのです。ザビヌルってこういう音楽はやっていませんでしたよね。ザビヌルのライブ・アルバムを聴いてみて下さい。発散されるヴィヴィットなパワー。それが好きでした。聴いていて思わず体が動き出しますよ。

今更ながらザビヌルが亡くなってしまったことが残念でなりません。

話は変わりますが、ジャコが弾いていたベースのラインって凄かったんですね~。ベイリーの指の動きを見て改めて感じました。

このアルバムはアルバムで、良いとは思います。

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