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2011年2月

行方均さんの「プロファウンドリー・ブルー」をツイート。

いよいよ花粉症が・・・、私の症状は軽いのですが、それでも憂鬱。
いやな季節になってきました。

衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の番組「プロファウンドリー・ブルー」をツイートしてみました。この番組のパーソナリティーは行方均さん。今日のゲストは先週に引き続きジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんでした。

いつものとおり番組を聴きながらのお気楽ツイート、内容の一部に過ぎませんので、軽い気持ちでご覧下さいませ。

以下ツイート。ちなみに私は”jazzikki”でツイートしてます。

衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の番組「プロファウンドリー・ブルー」。パソナリティーは行方均さん。ゲストはジャズ喫茶「いーぐる」マスターの後藤雅洋さん。後藤さんの近著『ジャズ耳の鍛え方』にまつわるトークの後編です。

ジャズ耳練習法:ブラインド・テスト。曲はジョニー・グりフィンの『ブローイング・セッション』から《今宵の君は》。リー・モーガンのラッパの後のモブレーとコルトレーンの聴き分けがポイント。

この演奏、とにかく急速調で吹きまくる凄さですね。後藤さん曰く「名盤中の名盤。メンバーがいいですよねー。」モブレーとコルトレーンの聴き分け、注意して聴けばわかる。

後藤さんも最初に聴いた時は一人が吹いていると思ったとか。最初はトランペットとトロンボーンがわからなかったと行方さん。アルトとテナーがわからなかったと後藤さん。

「最初、聴き分けは修行みたいなんだけれど、聴き分けができるようになると、理由はわからないけれど好きになる。」と後藤さん。この辺りについて後藤さんと行方さんのうだうだトーク(笑)。

で、ここで1曲。ジョニー・グリフィンのワン・ホーンで、『イントロデューシング』から《イッツ・オールライト・ウィズ・ミー》。さっきのと合わせて聴けばグリフィンの特徴が分かってきます。

「凄いですよね~。やっぱり名演ですよね。」と後藤さん。おっしゃるとおりです。ここでグリフィンとコルトレーンの速さの違いにまつわるトーク。

で、コルトレーンの速い演奏。『ソウルトレーン』から《ロシアの子守唄》。「コルトレーンはフレージングがメカニカルですね。途中チラッと装飾が入ったりします。」私の意見。

同じ楽器なんですが音色が違うんです。コルトレーンはアルトっぽい音。音色も極めたコルトレーン。インパルスの萌芽がある。とお二人。

ハンク・モブレーさんの登場。「この人は速い人と一緒にやると無理してやる。そのけなげな精神、せつなさが好きなんですよ。」と後藤さん(笑)。次はモブレーの『ロール・コール』からタイトル曲。勢いよく吹くハバードとモブレーがいかに渡り合うかお聴き下さい。ケリーのピアノも良いです。

このアルバムには思い入れがある。ジャズ喫茶を始めた頃の100枚の中にあったそうです。どこがかっこいいか?ブレイキーの派手なドラムとハバードのソロ。リーダーが分かっていなかったけれど、そのうちモブレーいいじゃない?となったそう。

最初、ブレイキーとハバードに埋もれていたモブレーが浮かび上がる。その面白さと思い出から今日かけたそう。聴き分けがジャズの奥座敷へのきっかけになる。モブレーの繊細な良さが分かるとジャズが面白くなってくる。

「後藤さんと話していると面白い。ず~っと話していたい。」と行方さん。今日のラストは最初にかけた『ブローイング・セッション』から《オール・ザ・シングス・ユー・アー》。以上ラジオ実況ツイートでした。ご清聴ありがとうございました。m(_ _)m

ツイートはここまで。

今回はちょっと回りくどいトークもありましたがそこはご愛敬(笑)。

詳しくはこちらを読んで下さいませ。m(_ _)m

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300Bアンプのノイズの原因がわかりました。

先月、300B真空管アンプからノイズが発生すると書きました。

300Bアンプから時々ノイズが。

P23_3   

原因がわかりました。ハンダ不良でした。
グランド配線の一ヶ所がイモハンダ状態でした。
う~む、情けない。エンジニアとしてこれは大恥(笑)!
何はともあれ、半田付けし直してノイズは解消。
一時はアンプを作り直そうかとも思っていたのですが、それはなくなりました。
アンプ作りの基本中の基本、それは信頼性の高いハンダ付けです。

そして、

作ろうと思っていた6BM8アンプ。急に熱が冷めました。
5極管じゃなくて3極管でアンプを作りたい。MT管というのもマイナス・・・。
ということで、6BM8アンプ製作計画は白紙撤回(笑)。
なら遊んじゃいましょう!新品購入した出力トランスを聴いて見ましょう。
購入した出力トランスは秋葉原ノグチトランスのPMF-18P-8k。
インピーダンスと容量の関係から6V6GTアンプに載せ換えてみました。

P24

あ~あ、小型トランスなので、トランス周辺がスカスカに。
NFB量も少し減らしました。方形波で特性確認。
高域は軽く補正。低域特性は特に問題なしでした。
音はというと?これで十分な感じです。
今まではタムラのF685を使用していたのですが、
高域はこちらのトランスの方が艶がある感じです。
今考えているのはこのトランスを使って、シャーシを作り直そうということ。
今はファーストリカバリーダイオード整流なので整流管に変え、
真空管周辺をもっと余裕を持たせて配置したいのです。
同じシャーシはもう購入済みですしね。
あとは実行あるのみなのですが・・・、どうなることやら?

それから、

自作したスピーカーの現状報告。

P178

すっかりエージングされて、聴ける音になりました。
この小型ウーファーなのに低音は結構出てくれます。
バスレフダクトのチューニグはウーファーの若干高めなf0=54Hzです。
あんまり下を頑張っていないのでそれが良いのだと思います。
アコースティックベースのブーミー感をよく再生してくれます。
ちょっとブーミー気味なのですが、元気なのでこのくらいで良しとしましょう。
低音に引きずられてか?中音も少し太め。おおらかです。
メインで使っているタンノイのスターリングTWWと好対照といった感じです。
タンノイって大らかなイメージを抱かれる方が多いと思いますが、
私の聴く限り中高音はタイトで甘くて品がありわずかに根暗です。
鳴らし方にもよるとは思いますが、
多彩なサブスピーカー遍歴で、比較を通して得た私のタンノイの印象です。
そして高音は軽快で爽やか、極薄シルクドームのおかげのようです。
中古で購入した箱も含め約¥15,000/本でこの音なら合格!

というわけで、オーディオライフはこのところ好調です。
あんまりお金をかけずにチョロチョロ遊ぶのが私のオーディオ極意。
まっ、それは自作するからできるんでしょうね。

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ブルーノートNYの熱い夜

しばらく前にHMV特価セールで買った1枚。3枚買ったんですが、あとの2枚がなかなか入荷せずキャンセル。結局今日紹介する1枚しか買いませんでした(笑)。

P22 ジェフ・”テイン”・ワッツ『ディテインド』(2004年rec. HALF NOTE Recordes)です。メンバーは、ジェフ・”テイン”・ワッツ(ds)、ケニー・ギャレット(as)、デイヴ・キコスキ(p)、エリック・リヴァイス(b)、デヴィッド・ギルモア(g)、マーカス・ストリックランド(ts)です。

ジャケットが中々良いと思います。モノ黒写真やデザイン(文字の暴れ具合とか)がジャズの不良性みたいなものをあらわしているんです。最近はジャズだか何だかわからない抽象的なジャケットが多いんで、こういうジャケットが逆に貴重に思えてきます。

私が最初にジェフ・ワッツを聴いたのはブランフォード・マルサリスの初リーダー盤『シーンズ・イン・ザ・シティ』。このアルバムには2人のドラマーが参加していて、ほとんどの曲を叩いていたマーヴィン・スミスのドラムがお気に入りだった私は、ジェフ・ワッツの比較的単調なドラムを見下していました。m(_ _)m 

あれから20年以上経ち、生きているのかいないのかわからないような(生きてます)スミスに対して、すっかりジャズ界の押しも押されもせぬドラマーになったワッツ。う~む、わからないものです。そんなワッツですが、私も今になれば彼の叩き出す熱いグルーヴには参っています。

アルバムの話に戻ります。これはニューヨークのブルーノートでの熱い夜が収められたライブ盤です。何が凄いかって?ワッツの熱いグルーヴは当然凄いのですが、それを数倍上回るケニー・ギャレットの火の出るような吹きまくりが一番凄いのです。ギャレットは最初の2曲に参加しておらず、3曲目《ミスターJJ》に入る前に呼び出されます。で、吹き始めたらもう止まらない。暴走列車の如くすさまじい吹奏を繰り出します。

吹く、吹く、吹く、吹く、吹く、吹きまくるギャレット。それを煽る、煽る、煽る、ワッツ。会場は興奮の坩堝と化します。ギャレットのあとにソロをとるストリックランドも頑張るのですが、ギャレットの前では霞みます。何も言いません。大音量で聴いてその日のブルーノートへトリップして下さい(笑)!

続く《シグムンド・グロイド》はクールダウン。バラードです。ゆったりテーマを合奏したあとギャレットが先発。バラードでも軽く流したりしません。テンポこそゆっくりですが力強くフレーズを重ねていきます。で、この日のギャレットはやっぱり抑えられないものがあるんでしょうね。中盤からは込み上げ込み上げてきて、とうとうトグロを巻いて巻き続け、まだまだまだまだ、でっ、やっと終了。ふう~っ、凄い(笑)。実はクールダウンじゃなかったのです。キコスキ、ギルモア、ストリックランドは伴奏だけでした。

ラスト《...ライク・ザ・ローズ》は、キコスキの美しいピアノ&ワッツ(ですよね?)の歌で始まります。ギャレット先発ですがさすがに今回は軽く流す感じ。途中からテンポが変わり、キコスキのキーボード、ギルモアのギターのカッティングで爽やかにフュージョン調。メロディー・メーカーでもあるギャレットのソロが楽しめます。テンポが戻ってフロントがリフを繰り返す中ドラム・ソロ。ギルモアのテクニカル・ロック・ソロが続きます。最後にピアノ伴奏でワッツが歌って終了。

さて、前半の2曲は?ウォーミング・アップみたいなものです(笑)。ストリックランドのテナー、ギルモアのギター、キコスキのピアノを楽しんで下さい。2曲目なんて皆で”JC・イン・ザ・マン”をコーラスして寛いでいますよ。で、それが終わってギャレット登場ですから、凄さ倍増というわけです。

大音量で聴いてライブを味わいましょう!

アルバム名:『DETAINED』
メンバー:
JEFF  "TAIN" WATTS
KENNY GARRETT(as)
DAVID KIKOSKI(p)
ERIC REVIS(b)
DAVID GILMOUR(g)
MARCUS STRICKLAND(ts)

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ダニー・マッキャスリンの新譜

ダニー・マッキャスリンの新譜紹介です。マッキャスリンの前作を買うのがだいぶ遅くなってしまったので、今回は新譜が出たので迷わず買いました。

P21 『パーペチュアル・モーション』(2010年rec. Greenleaf Music)です。メンバーは、ダニー・マッキャスリン(ts)、アダム・ベンジャミン(fender rhodes,p)、ティム・レフィブレ(el-b)、アントニオ・サンチェス(ds)、マーク・ジュリアナ(ds)、ユリ・ケイン(p,fender rhodes)、デヴィッド・ビニー(as,erectronics)です。

前作同様今作もプロデュースはデヴィッド・ビニー。ビニーは1曲だけでアルト・サックスを吹いています。エレクトロニクスも使っているのですが、どの曲なのかは不明。ドラマーは2人いますが、前半の5曲でサンチェスが、後半4曲でジュリアナが叩いています。なぜ全曲サンチェスが叩いていないのか?意外と都合が合わなくて半分しか参加できなかったのかもしれません?ピアノは1曲のみケインに変わり、1曲でベンジャミンと共に演奏。何とラストはケインのピアノ・ソロ曲。何で何で?

これはもう今時NYダウンタウン系ジャズです。リズムは8ビートと変拍子。今回はエレクトリック・ピアノ(フェンダー・ローズ)を大フィーチャ。私が徘徊するブロガーのどなたかが書いていましたが、クリス・ポッターのグループ「アンダーグラウンド」を意識したのかもしれません。もっとも「アンダーグラウンド」がベース・レスなのに対し、こちらはエレクトリック・ベースがいてサウンドにおける貢献度も高いので、単に真似したという感じではありません。

曲は、マッキャスリンの曲が7曲、ビニーとの共作(ビニーが参加)が1曲、ケインの曲(ピアノ・ソロ)が1曲、30秒のグループ即興曲が1曲です。

相変わらずマッキャスリンは快調にテナーを吹いています。前作のレビューでも書きましたが、この人のテナーはマイケル・ブレッカー以上クリス・ポッター未満(演奏方法進化の軸において)だと思います。クリポタやマーク・ターナーやトニー・マラビーのような明確な個性を獲得していないわけですが、この人なりの方法論は獲得しているように感じます。

《クレア》前半におけるテナーとドラムの一騎討ちはかなりの迫力で迫ってきます。お互い相手の技を知り尽くした上での丁々発止が痛快です。これを聴けばマッキャスリンが現代屈指のテナー奏者であることは分かるはずです。幻想的で郷愁感漂う《ファイアーフライ》でのマッキャスリンのバラード演奏も深みと包容力があって良いです。後半のファンク・グルーヴに乗って気持ち良さそうにテナーを吹くマッキャスリンも◎。

大フィーチャされているベンジャミンのフェンダー・ローズは、例えばクレイグ・テイボーンのような一癖はないのですが、十分聴き応えのある演奏をしていますので、ローズ好きにもお薦めのアルバムとなっています。サンチェスに変わるドラマー、ジュリアナはファンク・グルーヴ系ドラミングです。最初のほうでサンチェスの都合が悪くてこの人が叩いたのかも?何て書きましたが、ファンク・グルーヴを出すために起用したのかもしれません?ただしビニーがテーマのみで合奏する《インポッシブル・マシーン》は複雑な変拍子曲。この曲は昔のM-BASEを感じさせます。

ケインの郷愁感溢れる美しいピアノ・ソロで終了。「どうして。どうしてなのっ。おせーて。」小松政夫風に言って下さい(笑)。

良いアルバムだと思いました。やっぱり私は今のところヒップホップよりこういうジャズがお気に入りです。

ちなみに、Amazonの輸入盤は安いです。そして、なぜかディスクユニオンにまだ入荷していません。

アルバム名:『PERPETUAL MOTION』
メンバー:
Donny McCaslin(ts)
Adam Benjamin(rhodes, p)
Tim Lefebvre(el-b)
Antonio Sanchez(ds)
Mark Guiliana(ds)
Uri Caine(p, rhodes)
David Binney(as, electronics)

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バリー・ハリスが結構好きな私。

私、バリー・ハリスのピアノが好きです。
最初の出会いは初めて行ったジャズ喫茶甲府の「アローン」。
『プレイズ・タッド・ダメロン』のB面を聴いて一目(一聴)惚れ。
すぐに甲府「サンリン」でレコードを買いました。
この件についてはだいぶ以前にブログにUP済みです。
OJC盤CDが出回った頃に買った『アット・ザ・ジャズ・ジャズ・ワークショップ』も
好きでよく聴きました。
今日紹介するのは別のアルバム。

P20 バリー・ハリス・トリオ『チェイシン’・ザ・バード』(1962年rec. RIVERSUDE)です。メンバーは、バリー・ハリス(p)、ボブ・クランショウ(b)、クリフォード・ジャーヴィス(ds)です。

これはオリジナル盤を買い始めた頃に買った1枚です。ステレオ盤なので比較的安かったです。このアルバム自体もハリスのアルバムの中ではそれほど話題にならないので安かったのでしょう。メンバーもちょっと弱い。でも内容はいいです。パウエル派バップ・ピアノが堪能できます。

A面1曲目のタイトル曲が好きです。ここでハリスは右手左手バラバラの対位法でテーマを弾いています。この弾き方のおかげでパーカーの曲が何となくバッハ風に聴こえてくるから面白いですね。パウエル派ということで、右手でのメロディー奏法と思われがちですが、ハリスはそれだけではないテクニシャンでした。アドリブに入れば快調なバップへ。哀愁漂うメロディーの歌わせ方が何とも心地よいです。

続く《ブリース・アンド・アイ》はラテンタッチのリズムが気持ちいいです。エキゾチックなメロディーとラテンリズムの組み合わせは《チュニジアの夜》風。ラテンリズムのままアドリブへ突入。ドラムのシンバル”キンコン”とタム”ポンコン”が気分を浮き浮きさせてくれます。なかなか良い音に録音されているのです。

3曲目《アラウンド・ザ・コーナー》はハリスのオリジナル。哀愁溢れるマイナーメロディーは私の好きなパターン。哀愁だけでなく前向きな気持ちにさせてくれるところも+ポイント。前を向いて歩いていきたくなります。ハリスのピアノが私の気持ちを後押し(笑)。

4曲目《ジャズト・アズ・ソート・ユー・ワー・ヒア》はピアノソロで入り途中からトリオになります。パウエル的なバラード演奏なのですが、パウエルのような底抜けのロマンティックさはありません。もっと身近な感じです。この辺りがパウエル派とパウエルの違いですよね。パウエルの抑えきれない情感には凄みを感じますが、ハリスにそれはないです。

A面ラスト《インディア》は一転アップテンポで軽快に飛ばします。指さばきとフレーズに淀みはなく、ちょっと明るいメロディーが軽快なバップ・ナンバーとして演奏されます。ラストにスカッと演奏して終了。

B面はハリスのオリジナル《ステイ・ライト・ウィズ・イット》から。ラテンタッチのメロディーとエキゾチックなメロディーの組み合わせ。こちらはアドリブに入ると4ビートです。モンクの《ラウンド・ミッドナイト》を落ち着いてじっくり聴かせたりと、B面も全4曲パウエル派バップ・ピアノの魅力満載です。

ベースソロはなし。クランショウはサポートのみ。ジャーヴィスはラテンリズムが上手く、バスドラムの入れ具合が多めで私好みです。なかなか楽しいアルバムだと思います。やっぱりオリジナル盤の音はいいな~(笑)。m(_ _)m

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行方均さんの番組「プロファウンドリー・ブルー」をツイート。

衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の番組「プロファウンドリー・ブルー」をツイートしてみました。この番組のパーソナリティーは行方均さん。今日のゲストはジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんでした。

いつものとおり番組を聴きながらのお気楽ツイート、内容の一部に過ぎませんので、軽い気持ちでご覧下さいませ。

以下ツイート。ちなみに私は”jazzikki”でツイートしてます。

衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の「プロファウンドリー・ブルー」(パーソナリティー:行方均さん)のゲストはジャズ喫茶「いーぐる」店主の後藤雅洋さん。『ジャズ耳の鍛え方』の話とか諸々。

後藤さんにとっての「ブルーノートのこれだ!」は、フレディ・ハバードの『オープン・セサミ』からタイトル曲。テナーのティナ・ブルックスも聴きどころ。

行方さんによると、『オープン・セサミ』と同時期に出た同メンバーのティナ・ブルックスの『トゥルー・ブルー』があり、ティナのソロの出来の良いほうを『オープン・セサミ』のほうに収録したんじゃないかという気もするとか。

『ジャズ耳の鍛え方』の話へ。行方さんによると、ジャズ書は入門書しかないが、この本は入門書でもあるけれど入門書以上。画期的。ゴルフでいえば「スコア100UPの方法」みたいなものだとか。

ゴルフは大昔やったけれどやめた。体質に合わない。イライラするからやめたんだとか(笑)。(後藤さん談)

ジャズは個性の音楽。それをあらわしている曲。『ルイ・アームストロング・プレイズ・W.C.ハンディ』から《セントルイス・ブルース》。

ジャズは完成系がない音楽。クラシックはある意味100点を目指すが、ジャズは勝手に問題を解いていて、問題も作っちゃうところもある。なんて会話が、面白い。

続いてやっぱり、チャーリー・パーカーの話へ。「アドリブは個性を出すためでもあり、さらにスリルのためでもある。コード進行によるアドリブというルールを作って深刻なゲームをやる。才能も差も露骨に出ちゃう。」と後藤さん。「さすが体育会系。勝ち負けに拘る。」と行方さん。

「コード進行によるアドリブ。楽しくないと広がらない。面白そうだから俺もやってみようという人達がたくさん出てきたから、後のモダンジャズの歴史がある。」と行方さん。今日のお二人のトークはいいな~。

で、かけた曲はチャーリー・パーカー&ディジー・ガレスピーの《ディジー・アットモスフィア》。スリリングな演奏です。

「今の演奏はスリリングだと偉そうなことを言っているが、最初はわからなかった。スリリングだと思うようになったのは、何度も聴いたから。難しいとか言ってないで、聴けばいいんですよ。」と後藤さん。

パーカーは天才の音楽、ジャズはそれだけじゃなく、より個性や味を重視する人達がいて、それがむしろ主流。ということで、やっぱりきましたマクリーン(笑)。『スイング・スワング・スインギン』から《レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス》。「いい曲です。」と後藤さん。

マクリーン。「こういうところを逃してしまうと、もったいない。楽しくない。」とお二人。ジャズの名曲についての話へ。名曲/名演。微妙なニュアンスの話なので詳細は書きません。

「後藤さんの本はジャズ喫茶という空間の論理化ですね。」と行方さん。「いいこと言いますね。」と後藤さん。ラストの曲はマイルスの『カインド・オブ・ブルー』から《ソー・ホワット》。今日はここまで、番組は来週へと続きます。

ツイートはここまで。

ジャズ界の酸いも甘いも噛み分けたお二人なので、サクサク進む会話にも色々なニュアンスが込められていて面白かったです。

ミュージックバード、リスナーが少ないのは残念。有料だから仕方ないですね。

同じくミュージックバードの番組、寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」には入院していた岩波洋三さんが復帰。2か月入院していたんだそうです。肺に水が溜まって入院し、検査をしたら悪性のリンパ腫だったとか。抗がん剤治療もしたそうです。

退院と番組復帰おめでとうございます。

がん治療をしながらも番組に復帰し、新譜CDを買ってきて番組に望むというから、その心意気には頭が下がります。岩波さんがいないとやっぱり番組が盛り上がらないです。あまり無理をせず頑張ってほしいと思います。

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日本人ジャズを聴こう!これは渋すぎ。

不定期企画ながらしぶとく続けます(笑)。日本人ジャズを聴こう!
さて、今回は誰でしょう?

P19 池田芳夫『DADAⅢ』(2010年rec. SEAVAN)です。メンバーは、池田芳夫(b)、緑川英徳(as,ss)、河村英樹(ts)、江藤良人(ds)です。池田さんはジャズ友tommyさんのベースの先生です。そんな繋がりから聴くようになりました。知る人ぞ知る名ベーシスト。日野皓正グループ、富樫雅彦の『スピリチュアルネイチャー』、高瀬アキとのデュオ『エスプリ』、藤川義明イースタシアオーケストラなどでベースを弾いています。

ホームページはこちら⇒池田芳夫

2006年発売の『DADAⅡ』以来4年ぶりの新作です。実は『DADAⅡ』を買いそびれたという経緯があるので、今回はディスクユニオン・ジャズ館の新譜情報を見て速攻購入しました。お店で扱う数が少ないのですぐに在庫取寄せになってしまいます。『DADAⅡ』も池田さんのホームページから購入できるのですが、自宅へ電話しなければならないのが・・・、結構人見知りの私は自宅へ電話する勇気がないのです(涙)。

さて、このアルバム。池田さんのプロベーシスト50年(2010年)の節目として録音したそうです。2テナーのピアノレス・カルテット。う~む、渋い、渋すぎます。売れ線なんてことは微塵も考えていません。ただありのままに池田さんのジャズが、50年のベーシスト人生が、ここに刻まれているのです。あ~っ、カッコだけの若手ジャズもどきグループに池田さんの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。って、この表現が既に通じない人達か(笑)?

全7曲、池田さんのオリジナル曲を収録。キャッチーなところはないけれど良い曲ばかりです。バラードなんかは泣かせる曲ですよ。甘くはないのですが胸にじんわりと染みてきます。知り合いのレゲエー好きのお嬢さんをイメージしたという楽しい曲や亡くなったお姉さんへ送る曲もあったりして、池田さんという人物の人柄がよくあらわれているように感じます。とはいっても、私は池田さんにお会いしたことはないので、あくまで曲を聴いてのイメージ。

曲も良いのですが、一番の良さはやっぱりそのベースプレイにあります。力強いです。ただガッツがあるとかではなく、懐が深いベースです。響きを大切にプレイしています。大地にがっちり根をはやした大木の如きベース。日本のジャズ全盛期を第一線で支えてきたベースの凄みを聴いてほしいです。こんなベースを聴きながら教えてもらっているtommyさんも凄いですよね(笑)?

2人のサックス奏者も派手さは皆無。ひたすらジャズを真摯にプレイしています。池田さんの前ではいい加減な気持ちでは吹けないでしょうからね。音を丁寧に選びつつ歌心もありつつ時にはフリーキーに熱く吹く場面もあります。私はアルトの緑川さんが特に良いと思います。ドラムは流れを見ながら過激に煽ります。ベースが底部を支える分、ドラムがグルーヴに緩急をつけていきます。

硬派ですね~。これがジャズだっ、としか言いようがありません。こういうジャズにこそ「ジャズは新しさを追えばいいというものではない。」という言葉が相応しいと思います。

”マジ/ガチ”ジャズを求めている人だけに聴いてほしい1枚。

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なかなか良い感じのライブです。

久々の新譜紹介です。新譜といっても昨年末に出たもの。

P18 アリ・ホニック『パンクバップ ライブ・アット・スモールズ』(2020年rec. SMALLS LIVE)です。メンバーは、アリ・ホニック(ds)、ウィル・ビンソン(as)、ジョナサン・クライスバーグ(g)、ティグラン・ハマシアン(p)、ダントン・ボーラ(b)です。この人のカタカナ表記はいったいどれが妥当なのか?悩みます。オエング?ホーニグ?ホニック?私はアキコ・グレースさんのアルバムでの表記:ホニックにしておきます。

スモールズでのライブ。今回5枚出た中では、じばらく前に紹介したオマー・アヴィタルとこれを買いました。私が買ったのは前に出たのも合わせて4枚目になります。このシリーズはスモールズという暖かい雰囲気のお店の日常的なライブを切り取ったもので、私が聴いた限りではそのカジュアルな演奏を楽しむものだと思っています。

今回はコンテンポラリー・バップです。アルバムタイトルは『パンクバップ』となっていますが、”パンク”な要素はありません。もちろん演奏は盛り上がる場面もありますが、基本的には8ビート系リズムでクールな楽曲をやっています。若さのパンクというよりは大人のコンテンポラリーと感じました。

ヴィンソンのアルト、クライスバーグのギターはともに現代的でスマートな味です。灰汁や濃さを期待していると肩透かしを食らいます。現代的なメロディーを優しく素直に私達の耳に届けてくれるのが良さだと思います。全曲ホニックの作曲ですが、曲そのものも比較的素直なメロディーだから余計そう感じるのかもしれません。

ハマシアンのピアノはバッキングではあまり目立たないのですが、ソロでラテン風味リズム&メロディーを弾いた時はなかなか聴かせてくれます。最初の曲はピアノがお休みです。ベースはガッチリとサポートをする裏方派ですね。まとめあげるホニックはテクニカル系ドラマーで、手数が多い割には押しつけがましさがないところがいいです。メンバーを包み込みつつ乗らせるタイプのように感じます。

私の一番のお気に入りは4曲目《グリーン・スプリーン》。リズム/テンポ・チェンジを効果的に取り入れたなかなか凝った構成とダークな怪しさのある曲調が魅力で、アルトとドラムだけの掛け合い、エフェクトをかけたクライスバーグの疾走するギター、ピアノとベースを前面に出しつつフリーな匂いも感じさせるピアノ・トリオの場面、ドラム・ソロなど聴きどころ満載。比較的クールな中にあって熱い演奏です。ラスト、ドラムのチューニングを変えてファンファーレ風メロディーを叩いて終わるのがユニーク。

NYのジャズクラブの雰囲気が味わえるこのシリーズ。お好みのジャズマンのアルバムをセレクトして、NYへトリップしてみませんか?

アルバム名:『PUNKBOP LIVE AT SMALLS』
メンバー:
Ari Hoenig(ds)
Will Vinson(as)
Jonathan Kreisberg(g)
Tigran Hamasyan(p)
Danton Boller(b)

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秋葉原と御茶ノ水でぶらり。

グラミー賞で日本人が4人受賞したんですね。おめでとうございます。特に上原ひろみ!NHKのニュースウォッチ9で上原ひろみと笑福亭鶴瓶の今日のライブ映像が流れていました。色々やってるんですね~。

先々週、ジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演の前に、秋葉原と御茶ノ水をぶらりとしてきました。御茶ノ水駅に着いたのがお昼なので、駅前でラーメンを食べ、いざ徒歩で秋葉原へ。聖橋の上から東京スカイツリーが見えました!秋葉原のビルの隙間から覗いていました。あいにくの曇り空で空は霞ぎみ。こんなところから見えるとはビックリ!

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秋葉原では半田吸取線と真空管アンプのパーツを購入。以前作った(改良した)6L6GCアンプをAB級からA級にしようと思ったからです。それは見事に失敗。A級にすると電流が増加して電源トランスの許容量オーバーでした。うかつでした(笑)。

さて、久しぶりの秋葉原ということで、真空管屋さんを数件覗いてきました。10年くらい前からすると、ヴィンテージ真空管はまたちょっと値上がりしているようです。6V6GTなんてもっと安かったのに。手軽に買えなくなりました(涙)。再生産品は安いんですけどね。

秋葉原の駅ビルリニューアルが完成していました。以前の配置とはだいぶ感じが変わって落ち着いたように思います。

秋葉原から御茶ノ水は電車で、坂を登るのがめんどうなのです(笑)。たった1駅なんですけどね。御茶ノ水に来たのはディスクユニオンのJAZZ TOKYOをゆっくり見るため、前回行った時は日程が押していてゆっくりみられなかったからです。

最近ほしい中古CDとかあまりないんですよね。レコード棚を中心に物色。ここでちょっと珍しい光景に遭遇。マイルスのCD棚のところに『マイルスを聴け!』を片手に持ってCDをチェックしている方がいたのです。これから中山康樹さんの「ジャズ・ヒップホップ学習会」に参加しようという時に、こういう偶然が重なるから面白い!

結局私が買ったのは2枚の中古レコード。本田竹曠『サラーム・サラーム』(右)とドン・フリードマン『メント・トゥ・ビー』(左)です。

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なぜ『サラーム・サラーム』を買ったかというと、ウェザー・リポートに参加したことのあるエリック・グラヴァット(ds)がいたからです。ハーフ・スピード・カッティングで高音質をうたっていたことも購入理由。1974年録音なので、グラヴァットはウェザー・リポート脱退直後なのかもしれません。ベースはジュニ・アース。初めて聴きました。

ピアノ・トリオ。時代が時代なのでしょう。とにかく黒くて熱い!タイトル曲(サブ・タイトル:平和)はB面全てで、最初はダラー・ブランドの『アフリカン・ピアノ』ばりソロから入り、トリオになってからはマッコイ・タイナーばりにガンガン弾いてスピリチュアルに迫ってきます。こう書くと何か個性がなさそうですが、それはそれとして黒くて熱ければいいんじゃないかと(笑)。グラヴァットが煽る煽る!私はかなり気に入りました。音もガッツがありなかなか良いです。

もう1枚『メント・トゥ・ビー』は後藤雅洋さん著『ジャズ・オブ・パラダイス』掲載アルバム。ず~っと探していました。これはCD化されていないはずで、レコードをやっと見つけました。『ジャズ・オブ・パラダイス』掲載のインストゥルメンタル・アルバムはあと12枚でコンプリート。60年代までのものはレコードを入手したいなんて規則を課しつつ気長に蒐集しています。

こちらはピアノ・ソロ。スタンダードなど3曲とオリジナル5曲を演奏しています。どうということのない演奏ですが、フリードマンの押しつけがましさのない素直な美意識によって統一された快演が収められています。やっぱりビル・エバンスからの影響はかなり感じます。フレージングやハーモニー感覚にです。でもエバンスほどテンションは高くないですね。その適度なテンション感が、聴く人を自然と音に惹きつけます。あの《サークル・ワルツ》も再演。優しくしっかり包み込まれて下さい。今日のような雪の降る夜にお似合いかも?

さりげないけれどしっかり聴かせる味のある演奏。いいですね~。こういうアルバムを聴くと、「ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか?」、分かる気がします(笑)。

先週はヒップホップの話題を続けましたが、私の基本はこちらであることに変わりはありません。

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ポスト・エレクトリック・マイルス?

まだまだジャズ・ヒップホップにからみます(笑)。
昨日からは私の暴走/妄想の世界に突入し、中山康樹さんとは無関係に、少々強引に「ジャズ・ヒップホップ」というキーワードにこじつけてネタを作っています。
m(_ _)m

さて、今日もやります。「ジャズ・ヒップホップ学習会」のサブタイトルの中に「マイルスが見た未来・マイルスに見た未来」なんてのがありました。マイルスが見た未来。それはポスト・エレクトリック・マイルスということですよね?

昨日最後に紹介したグレアム・ヘインズの「ビッチェズ・ブリュー再訪」、なかなか面白かったです。トランペッターってマイルスを意識せざるを得ないんでしょうね。中でもエレクトリック・マイルスからの影響って相当あるように感じます。

今日は2人のトランペッターを紹介。今日もYouTubeの動画から。言葉で説明するより動画を見せたほうが早いです。「百聞は一見にしかず。」これを言っちゃうと、日頃言葉でシコシコ新譜紹介文を書いている私は何なの?となりますが、まあ、それはそれでまた良さもあるわけでして、何しろ世の中言葉で知りたい人が多いんだからしょうがない(笑)?

まずはニルス・ペッター・モルヴェル(Nils Petter Molvaer)正式な表記はaeが一体化した文字なのですが、どうやって書いたら良いかわからないので分離したまま書きました。ノルウェー人。5年くらい前にジャズ喫茶「いーぐる」に行くようになってからこの人の名を聞き、慌ててフォローしました。

この人はノルウェーの「フューチャー・ジャズ」レーベル、「ジャズランド」(リバーサイドの傍系レーベルではない)がらみで紹介したほうが良いのでしょう。ジャズランド・レーベルはキーボー奏者ブッゲ・ヴェッセルトフトが作ったレーベルで、ハウス、テクノ、ドラムンベースといったクラブ・サウンドを大胆に取り入れたジャズとエレクトロニクスを融合させた音楽及びミュージシャンを紹介しています。(参照:杉田宏樹さん著『ヨーロッパのJAZZレーベル』)。クラブジャズの人達には説明不要のレーベル。モルヴェルはここのアーティストです。

どんなサウンドなのかはこれを見て下さい。2001年のライブです。
DJがいたりして、サウンドの肌触りなんかは先日のマッドリブにも近いものを感じます。まっ、黒くはないですな。ヒップホップとは言わないでしょう。ギターのアイヴィン・オールセットもキー・マンです。クールでヒップだと私は思います。マイルスの『スケッチ・オブ・スペイン』のような哀愁を漂わせているのがこの人のトランペット。

こちらは2005年のライブ。基本的に同じです。
ライブでもアルバム収録とほとんど同レベルでエレクトロニクスを駆使するところが凄いところです。

先日の「ジャズ・ヒップホップ学習会」の打ち上げで、中山さんからジャズランド・レーベルの話がチラッと出ました。この辺りの人達も意識しているのかもしれません?

危険なのがあったので追加しておきます。やばっ、カッコイイ!

お次はエリック・トラファズ(Erik Truffaz)です。フランス系スイス人。杉田宏樹さん著『ヨーロッパのJAZZレーベル』を読んで知りました。ポスト・エレクトリック・マイルスと書かれていたので興味があったのです。

1997年録音のアルバムから。
これなんかラップも入っていてサウンドはヒップホップでしょ。
意外と「マイルスが見た未来」かも?

こちらは10年後の2007年。かなり洗練されちゃってます。ラッパーも参加。
ヒップホップというよりフュージョンな感じですが私は好きです。

こんなものもありました。ヒューマン・ビート・ボックスとの共演。

興味がある方はYouTubeを検索して下さい。たくさんあります。

と、ここで紹介しておきながら、私もこの2人の新譜を買っていなかったりして(笑)。
この手の人達って、ジャズ雑誌にはほとんど出てこないですよね(涙)。
昨日のグレアム・ヘインズにしても出てこないです。
今やネット(YouTube)で世界のジャズを見られるんだからいいか?

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ジャズ/フュージョン側のこんなヒップホップが好き!

最近年に1回くらいしか雪が積もらないので、少しでも積もると移動に困ります。

さて、更に更にジャズ・ヒップホップ。またですか~(笑)?
そして今日もYouTubeを有効利用。
YouTubeには何でもありますね。重宝してます。

中山康樹さんのジャズ・ヒップホップのオススメ盤がこれでした。
ちなみに、ボーナスCDにはブランフォードの《至上の愛》などが入っています。

P14_3

これが出たのが1994年。
この年と翌年に出たジャズ/フュージョン側から出た以下のアルバムが好きです。
それぞれの個性を生かしてヒップホップを取り入れてます。

まずはこれ。ハービー・ハンコックの『ディス・イズ・ダ・ドラム』。1994年。
ハービー&ビル・ラズウェルのロックイット進化系ですね。
ヘッドハンターズ的なものもリバイバル。

ブレッカー・ブラザーズもヒップホップをやっています。
『アウト・オブ・ザ・ループ』。1994年。
この曲より《スクラッチ》の方がよりらしいのですが、YouTubeにはありません。

そしてこの人達まで。
パット・メセニー・グループの『ウィ・リブ・ヒア』。1995年。
リズム&ブルースを取り入れたと言われていますが、
これはメセニー流ヒップホップだと思いませんか?
この路線は残念ながらこの1枚のみでした。

これなんかメセニーがギターでラップしてますよね?
テンポやノリが絶妙。

そして、後藤雅洋さん著『ジャズ選曲指南』で知ったこれ。
グレアム・ヘインズの『トランジション』。1995年。
グレアムはドラマーのロイ・ヘインズの息子でトランペッターです。
「サンテリア」(混淆宗教)の要素もあるように思います。
バーノン・リード、ジャン・ポール・ブレリー、ブランドン・ロスという曲者ギター参加。
タイトル曲はジョン・コルトレーンの曲ですが、見事にヒップホップ化。
残念ながらYouTubeにこの動画はありません。

P15_2

1994年と1995年はヒップホップとジャズが接近していたのでした。

昨年、グレアム・ヘインズはこんな大胆な企画をやってました。

メンバーが面白い。
Graham Haynes - flugelhorn
Cindy Blackman - drums
James Blood Ulmer - guitar
Melvin Gibbs - bass
Antoine Roney - saxophones
Marco Benevento - keyboards
Adam Rudolph - percussion
DJ Logic - turntables

ジェームズ・ブラッド・ウルマーがカッコイイ!
シンディ・ブラックマン50歳、昨年サンタナと結婚!
無断撮影?

これのパート2もありますので、興味がある方はYouTubeを見て下さい。

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でっ、マッドリブ。

さて、今日もジャズ・ヒップホップです(笑)。
いよいよマッドリブですよ。
私の抱いているヒップホップのイメージとは異なりました。
先週の「ジャズ・ヒップホップ学習会」で中山康樹さんが言っていました。
マッドリブは自宅に4t(トン)のレコードを持っているんだそうです。
レコード&ジャケットで200gだとすると単純計算で20,000枚。
そんなオタクのマッドリブが一人スタジオで編集してトラックを作るわけです。
つまりオタッキーな音楽なのです(笑)。
基本はインストでした。

まずは「ジャズ・ヒップホップ学習会」でかけた曲。
YouTubeに動画がアップされていました。
イエスタデイズ・ニュー・クインテットというのはマッドリブのジャズ系プロジェクト名。
プロジェクトと言っても一人でやっています。
《フットプリンツ》。

続いて私が買った『マッドリブ・メディシン・ショウ#7:ハイ・ジャズ』から、
YouTubeにアップされていたものを2曲。

こんな感じの曲が次々とあらわれては消えていきます。
熱いようにも聴こえますが、かなり醒めた/冷めた目線を感じます。
う~む、私にはポスト・モダンといった感じなのです。
ヒップホップも色々なものがあるようです。

こんなカオス風なものまであります。
意外とウェザー・リポートの『ミスター・ゴーン』辺りに繋がっていたりして?

私のヒップホップ・イメージに近いのはこれかな?
アフリカをイメージしたアルバムに収録されているようです。

私にはマッドリブの音楽としか言いようがないように思えました。
私はこれはこれで面白い音楽だと思うのですが、
極普通のジャズ・ファンがここに行きつけるのかどうか?

ジャズ・ヒップホップ。
一筋縄ではいかないようです。
ヒップホップも四半世紀程の歴史があるので奥が深いのです。
何を選んで聴くのか?そこが肝心ですね。

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今日もジャズ・ヒップホップ

昨日tommyさんからMCソラーとロン・カーターの動画がYouTubeにあるとの情報をいただいたのですが、そこから更に動画(曲)がみつかったのでここに掲載します。

まずはtommyさんに教えていただいたこれ。

これはライブのPVですが、中山康樹さんの推薦CDにも収録されていました。

『STOLEN MOMENTS RED HOT + COOL』ですね。

これがアルバム収録のほう。

で、こちらのアルバムのCD1に収録された曲は全部YouTubeにあります。

中山さんが「いーぐる」でかけたのがこれ。ドン・チェリーのやつ。

マイルスの『ドゥー・バップ』ってますよね。

色々入っているのですが、ハービーのこれなんか懐かし風味(笑)。

ハービーのピアノなんて昔から全然変わってないし。

カッティング・ギターを聴いてアレッと思ったあなた。

そうです。ワー・ワー・ワトソンです。涙チョチョギレましたよ(笑)。

ドラムはハービー・メイソン。

これなんかもニンマリ。

中盤のバイオリンはソニアちゃん?それに続くヴァイブラフォンはマイニエリ?

どちらもご本人ではないのですが、そんな感じ(笑)。

Us3とジョシュア・レッドマンのトラックもありましたが、

相変わらずスカしてるジョシュアより、

私はファラオ・サンダーズのこっちがいいです。危険度が高いっす(笑)!

他の曲も聴きたい方はこの動画をUPしているユーザーをクリック。

このCDを聴いて思ったことは、誤解を恐れずに言えば、

私的には既に「フュージョン耳」に織り込み済みでした。

これ、ディストリビューションは「GRP」だったんですね。

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中山康樹さんの「ジャズ・ヒップホップ学習会」に参加して(後編)

ジャズ喫茶「いーぐる」で行われた「ジャズ・ヒップホップ学習会:第1回」に参加して、レポートの続きです。

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●第3部 : 発展と継承

レベル・アップされて、音楽的にも豊かに。

11.マイルス《Blow》(シャドウゾーン・イクステンディッド・クラブ・ミックス)。1992年。マイルスの死後作られたバージョン。ヒップホップでは色々なところから音源を引っぱってくるのが当たり前だそうです。これ以降ヘビーな低音が入った曲ばかりなので、「いーぐる」オーディオで大音量で聴くだけで快感となってしまいました。これは単純な4つ打ちリズムでイェ~イ(笑)!マイルスはバックがどう変わろうがマイルス。

12.MCソラー・ウィズ・ロン・カーター《Un Ange En Danger》。1994年。MCソラーはフランス人でラップ界のゲンズブールと呼ばれているとのこと。ラップ界ではロン・カーターはスターらしいです。このようにラッパーのジャズ・ミュージシャンへの敬愛は多いらしいです。ヒップホップ&ブミーなアコースティック・ベース。こういうビートの中のブーミーなアコースティック・ベース音、私は好きです。弾き方どうこうの問題ではなくサウンドがヒップならいいんじゃないでしょうか?

13.ドン・チェリー・ウィズ・ワッツ・プロフェッツ《Apprehension》。1994年。これが凄いのはライブ・レコーディングということ。即興的な声とチェリーのどっちが勝つか?これを聴くとマイルスの完成度の高さがわかるとのことでした。『ドゥー・パップ』のパクリのように聴こえました(笑)。チェリーのヘロヘロ感、これはこれでいい味を出していると思いました。マイルスのクールなカッコ良さとは別物ですね。

14.ビートナッツ《2-3 break》。著作権に引っかからない程度の長さの音がたくさん使われていて、《ビッチェズ・ブリュー》も入っているとか。何が使われているかはジャズ・ファンにはわかるが、こういうのをジャズ・ファンは聴かないなんて話も。サンプリングによってジャズの伝統の継承。マイルスの見ていた未来なのではないか?アコースティック・ベースのヒップホップでした。いまいち印象に残っていないな~。

15.ザ・ルーツ・ウィズ・スティーヴ・コールマン《Essaywhuman?!!!??!》。1994年。「黒々としたもの。今のジャズ界にないものがある。」と中山さん。こういう黒いものはやっぱりいいですね。これはカッコ良かったです。スティーヴ・コールマンと言えばMベース。Mベースもカッコ良かったのに尻つぼみになってしまったのが残念。その流れはニューヨーク・ダウンタウンの人達に脈々と受け継がれていますけどね。

16.イエスタデーズ・ニュー・クインテット(別名:マッドリブ)《Footprints》。2003年。マッドリブ1人で編集しているそうです。マッドリブは色々な名義で作品を作っているとのこと。これが入っている『ブルーノート帝国への侵略』というアルバムは、マッドリブがブルーノートから依頼されて作ったアルバムで、日本でも発売されたがコケたそう(笑)。マッドリブはチャックD(パブリック・エナミーのリーダー)と並んでヒップホップ界最大の才能。アフリカン・リズムのこれもカッコ良かったです。

17.ダーティ・ダズン・ブラス・バンド・ウィズ・チャックD《What's Going On》。2006年。パブリック・エナミーのチャックDとニューオリンスのダーティ・ダズン・ブラス・バンドが共演。上手くフュージョンしていました。これもカッコ良かったです。15、16、17はアルバムを買って聴きたくなりました。

●第4部 : 現在と近未来

18.ビル・ラズウェル・パラドックス・ウィズ・ハービー・ハンコック《Panepha》。2007年。ヒップホップも20年経ち形骸化したものもあります。初期にやっていた人達もまだまだ頑張っている例。過激に進化。『ゲット・アップ・ウィズ・イット』の発展系。高速ドラムンベースのビートの上でハービーがキーボードを弾いています。まさかラズウェル・ハービー・コンビがドラムンベースを採用しているとは思いませんでした。ハービーは70年代エレクトリックからほとんど変わっていないことが浮き彫りに(笑)、でも意外とマッチしていました。他の曲も聴いてみたいです。

19.ジェイ・アー・ザ・1960's・ジャズ・レボリューション・アゲイン《The Lee Morgan Story》。2009年。リー・モーガンの生涯をラップでやっています。中山さんは「音楽でトリビュートする例は色々あるが、リー・モーガン・トリビュートとしてこれが最高。」とおっしゃっていました。曲の最初にモーガンのアルバム名が続けて出てきます。私にはこれが最高のトリビュートなのかどうかわかりませんでした。趣向として面白いとは思いました。

20.ジェネレーション・マッチ(別名:マッドリブ)《Electronic Dimensions》。2010年。「ジャズには受け継がれていないものが受け継がれている。」と中山さん。私はパッと聴いた瞬間、マイルスの《カリプソ・フレリモ》/《マイシャ》が浮かんできました。拍子木みたいなのをコツコツやっているのとフレーズの断片やリズムからのイメージです。大して似ているわけではないのですが何か匂いがしたんですよね。で、これはエレクトリック・マイルス的なものが受け継がれているのかも?と思いました。これはCDを買って聴くしかないでしょ。

21.ゴールデン・ゲイト・カルテット《Preacher And The Bear》。1937年。ラップは昔からあったという例。私にはドゥワップに似ているように聴こえたので、後で質問してみたのですが、ドゥワップはもっと後の1950年代半ばに出てきたものでした。こんなのもあったんですね~。

とここまでで講演は終了。
質問コーナーで中山さんに皮肉を言ってしまいました。m(_ _)m
今回も丁寧にご回答下さった中山さんには感謝しています。
後半は面白い音源がたくさんあり、かなり興味が湧いてきました。
ありがとうございました。

新伝承派から四半世紀。「マイルスを聴け!」を経て、今回ジャズ/ヒップホップ。
ここ10年の私的ジャズ聴き史で言えば、
マイナー・ピアノ・トリオ/ユーロ・ジャズ ~ ポスト・モダン/現代NYダウンタウン ~
ジャズ/ヒップホップになるのか?
楽しみであります(笑)。

では早速というわけで、以下の3枚をAmazonに注文。

『JaZZ JAPAN』No.6、中山さんの推薦盤。音源13番。中古CDを買いました。

これは聴かねばなるまい。音源20番。マッドリブ!
ジャケットはまるでブルーノート・レーベル。

ヒップホップとして必聴ですよね。パブリック・エナミーのこれ。
『JaZZ JAPAN』No.6、DJ KENSEIさんの推薦盤。

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中山康樹さんの「ジャズ・ヒップホップ学習会」に参加して(前編)

昨日はジャズ喫茶「いーぐる」で行われた中山康樹さんの「ジャズ・ヒップホップ学習会:第1回」に参加してきました。

サブタイトルは、「ジャズ・ヒップホップ第1号はオーネットだった!?~その歴史と概要そしてマイルスが見た未来・マイルスに見る未来」。

P12_2 

お客さんが多くてビックリ。満員!「ジャズ・ヒップホップ」の吸引力は絶大?
平均年齢は高め。多くの好奇心溢れるジャズファンの存在を喜ばしく思う私!

中山さんは「いーぐる」で独りでやる講演はかなり久々とのことでした。
これまでは座談会形式のものだったからです。

プログラムが始まったわけですが、ストーリーがわかりやすく、音源も魅力的なものばかりでした。休憩なしで3時間弱。かけた曲は21曲。かなり濃~い内容でした。

さて、今回のレポート。どのように書いたら良いやら。事前に配布されたレジュメに、例によってメモをびっしり書いてしまった私。中山さんがされた解説を中心に書いても良いのですが、私も俄か状態なので誤解があるかもしれないですし・・・。今回はかかった曲を聴いた感想を主体にすることにします。

●第1部 : 誕生

1.マッドリブ編集によるメドレー。ヒップホップが生まれた街、ロサンゼルスをイメージしてもらうための音源とのことでした。エレベ4ビートのエレクトリック・ジャズ/打ち込みヒップホップ(テクノ)/スクラッチ&ラップ/スティーブ・グロスマンのジャズ・ファンク、という流れ。”ヒップ”なサウンドの連続でした。普通にカッコイイでしょ。なるほど、これがロサンゼルス!

2.ワッツ・プロフェッツの《Medley》。1969年。ヒップホップ手法の一つがラップ。その元祖。ロサンゼルス発。ラテンリズム(パーカッション)&ポエトリー・リーディング。これって、キップ・ハンラハン/ビル・ラズウェルがアメリカン・クッラーヴェ・レーベルでやっている音楽にも繋がってくるのではないかと思いました。ビル・ラズウェル、ジャズ側のキーマン。

3.ラスト・ポエッツの《Black Thighs》。1969年。一般的に言われるラップ第1号。ニューヨーク発。マイルスの『オン・ザ・コーナー』の萌芽。ジャズを演奏する場がよりストリートへ接近。アフリカンリズム(パーカッション)&ラップ。上記よりこちらの方によりヒップホップを感じた私。アメリカの西と東で同時期にこうした音楽が出ているところが面白いです。69,70年辺りって節目なんですね。

4.オーネット・コールマン《Friends and Neighbors》。1970年。ラップの発祥をジャスに限定するならこの曲。ニューヨークのロフトでレコーディング。ファンク寄りの8ビート&アフリカンな合唱。これって早い話がオーネットのプライム・タイム・バンドの元でしょ?

ここまでのヒップホップ誕生の3曲。リズムとラップがそれぞれ少し違っているところがまた興味深いです。キップ・ハンラハン、オン・ザ・コーナー、プライム・タイムが好きな私。まさかここに繋がってしまうとは思いませんでした!この時点で今回の特集にドップリ嵌まってしまいました(笑)。

5.マイルス《Black Satin》。1973年。ストリート・ミュージック。ファンクだけれど踊れない→ヒップホップととらえると収まりが良い。私にとってはこのビートでも乗れるし踊れると思うのですが?”ズン・チャッチャ・ウウン・ンツチャッ・ンツチャッ”?

6.イン・・ザ・ワールド・トゥデイ/コ・リアル・アーティスツ《What About You》。1974年。ロサンゼルスに戻って。ヒップホップにおける「ブルーノート」のようなレーベルから出たもの。DJ KENSEIさんによると初のヒップホップ&ラップとのこと。ドラムとパーカッションのリズムのみにラップが乗っています。リズムが好きでないと楽しめないでしょうね。メロディーうんぬんの世界ではありません。

●第2部 : 統合

7.クインシー・ジョーンズ・ウィズ・ワッツ・プロフェッツ《Beautiful Black Girl》。1975年。ヒップホップがメジャーに躍り出た瞬間。声をインストとして消化しきれていないとのこと。アフリカンリズム&ポエトリー・リーディング。ワッツ・プロフェッツ、私にはラップというよりポエトリー・リーディングに聴こえるのですが・・・、ラップとポエトリー・リーディングの違いは微妙なんですけどね。単に私の中にあるイメージです。よりリズミックなのがラップか?さすがはクインシー、洗練されてソフトになっていました。

8.ハービー・ハンコック《Rockit (Mega Mix)》。1983年。ビル・ラズウェルとハービーがプロデュース。いったん沈んでいたのが8年後に急浮上。「最初のアルバム版よりマクドナルドな感じのメガミックスのほうがカッコイイ。」と中山さん。中山さんのおっしゃるとおりだと思います。かなりはじけてイケてました。ここで「いーぐる」のJBL4343Mk2のウーファーから重低音が炸裂。タイトとブーミーの間、そのバランス感覚に後藤さんのグッドなチューニング・センスを感じます。

9.《サン・シティ》。1985年。マイルスが参加したジャズ・プロジェクト。ヒップホップの融合。「マイルスが参加したのはヒップホップだったからだろう。」と中山さん。恥ずかしながら初めて聴いた私。これっ、マイルスの《パーフェクト・ウェイ》に雰囲気が近いんです。「ヒップホップはスタジオで編集して作るものでアルバム芸術と言える。」と中山さん。

「そう言えばマイルスは『TUTU』で《パーフェクト・ウェイ》をやっていて、マーカス・ミラーにサウンドトラックを作らせたのも、ヒップホップ(スタジオ編集アルバム芸術)への伏線かも?」と中山さんに後で質問してみたけれど、マイルスはそういう見かたをしてしまうとらしく見えてしまう人で、それによって見えなくなってしまうものもあると返されてしまいました(汗)。

今日思ったことは、マイルスが《パーフェクト・ウェイ》の元ネタ「スクリッティ・ポリッティ」に注目したということのほうが面白いですよね。この曲収録のアルバム『キューピッド&サイケ85』では当時流行ったテクノ(ヒップホップ)系打ち込みビートを採用していて、ここに着目した時点でマイルスのヒップホップ(この時点ではそのリズム?)への興味度が分かるような気がしました。

10.パブリック・エナミー・ウィズ・ブランフォード・マルサリス《Fight The Power》。1989年。ジャズとヒップホップの融合を更に進めたのがスパイク・リー。リーの映画『ドゥー・ザ・ライト・シング』のテーマ曲がこれです。「パブリック・エナミーにジャズを感じ、ブランフォードにはポップスを感じる。リズムの乗り方の違いだろう。」と中山さん。その感じわかります。リズムの粘りとでもいいましょうか?

ここまでで半分。今日はここまでにしておきます。

明日は、第3部 : 発展を継承、第4部 : 現在と近未来 について書きます。

ラップも聴きどころはそのリズム感にあると思うのです。
ヒップホップはメロディーじゃなくてリズムの快感。
リズムは8/16ビートですし、基本的にアドリブはないですよね。
ジャズファンがどれほどヒップホップを聴きたいと思うのか?興味が湧きます。
私はヒップホップのリズムが好きです。

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村上秀一×山下洋輔×坂井紅介トリオを観てきました。

今日は甲府「桜座」で、村上ポンタ秀一×山下洋輔×坂井紅介のトリオを観てきました。さすがにこの人達なので入りは良かったです。

P10

写真がピンボケ(涙)。一応念のため、ポンタさんはドラム、山下さんはピアノ、坂井さんはベースです。ポンタさんのドラムはちょっと大きめのセットでした。バスドラムが大/中2個、フロアタムが左右に1個ずつというのが珍しいところです。

<1部>
ポンタさんは葉巻をくわえて入ってきました。いなせですな~。さすがポンタさん。もちろんドラムの前に座ると葉巻は横に置き、演奏中は吸いません。メンバー紹介で自分のことを“西”原力哉と言って笑いをとっていました。

《4月の思い出》から。定型リズムではなくフリーなリズムでの演奏でした。春を待つかのように山下さんがピアノをゆったり奏で、ポンタさんはマレットで寄り添っていく演奏でした。今日は比較的暖かい日だったので、1曲目としてはイメージ的にピッタリ。ピアノ、ベース、ドラムとソロを回す展開は他の曲でもだいたい同じでした。

2曲目《ファースト・ブリッジ》は山下さんのオリジナル。モーダルな感じの曲でした。ここでもポンタさんはマレットを叩いていました。ポンタさんのドラミングは、シンバルレガート&スネアのおかず&バスドラのアクセントというものではなく、パーカッシブなもので今時なのでした。う~む、さすがはポンタさん。

3曲目《ウィル・ユー・ニー・ドント》。ひと癖あるセロニアス・モンクの曲を、この人達ならではの余裕のプレイ。特別なことをやっているわけではないですが、この曲の味を生かすプレイは大人です。山下さんのソロ、途中でモンクの《ベムシャ・スイング》をチラッと引用してました。ドラム・ソロは結構長めでした。ドラム・ソロは力まずにしなやかに緩急を生かしてグルーヴを生みだします。それはバッキングでも同じでした。

4曲目《グッド・バイ・ポーク・パイ・ハット》。坂井さんが面白いアレンジにしたとのことでした。リズムが8ビート系で、ベースのラインが曲をリードする展開で、ピアノ、ドラムがからんでいくものでした。今日の山下さんの演奏はフリー度控えめでした。このトリオがフリー・ジャズのトリオではないですからね。1部はここまで、各曲はピアノ、ベース、ドラム・ソロを長めにとっているので曲数は少なくなります。

P11

ポンタさんのスティックが変わっていました。後で確認したら3φくらいの丸棒を7本束ねたたものでした。普通のスティックより太めなので芯のある強い音が出ていたように思います。向かって右にセットされたフロアタムにはエコーがかけられていて、ここぞと言う時に”バ~ン”と一発やっていました。

<2部>
《エレジー》から。山下さんのオリジナルです。タイトル通りの哀歌でした。じんわり染みる曲を3人で慈しむように演奏。2曲目《ミュージック・ランド》は、『寿限無vol,2』に収録されていた曲とのことでした。8ビートの曲で、カッコ良く演奏。

3曲目《寿限無》。皆さんご存じ山下さんのオリジナル。3人がもう知り尽くしたかのようにこの難しい曲を余裕でプレイ。とは言え、坂井さんのベース・ソロはかなりの迫力でした。もうひとつ、ポンタさんはスネアの”パラパラ”する音をデッドニングしてタムのような響きで鳴らすことが多いのですが、この曲は通常のスネアの音でした。4ビート系だから?ドラム・ソロも迫力がありました。

4曲目《メモリー・イズ・ファイン・シング》は山下さんのオリジナル。今度出る山下さんのニューヨーク・トリオ(セシル・マクビー(b)、フェロン・アクラフ(ds))の新譜に収録された新曲とのことでした。タイトルどおりファイン・シングな美メロ曲。ポンタさんがブラシで優しくさすってバッキング。ベース・ソロ、ドラム・ソロもニュアンス溢れる良さがありました。

ということで2部も4曲。演奏中は3人がほほ笑みながらお互いのソロを聴いていてとても良い雰囲気でした。ポンタさんはドラム・ソロの時、結構唸っていてこれがなかなか渋いのでした。私、ポンタさんのグルーヴ感が好きです。ラストのメンバー紹介では自分のことを村上シュンタポンイチなんて言っていました。おちゃめです(笑)。

アンコール曲は普段一緒にやっているフルートの方(今はスペインに行っているとか)の面白い曲との紹介でした。《ホー・ホー》(だと思います)。ピアノはメロディーというよりコードを響かせる感じに弾いていました。どうやら「ほー、ほー、蛍こい」のメロディーをモチーフにしている曲のようでした。途中には「もういいかい?」のメロディーも入っているように私は感じたのですが?心地よいモーダルな響きの曲でした。

とにかく安心して3人の奏でる音に浸れました。楽しいライブでした。

明日はジャズ喫茶「いーぐる」の中山康樹さんによる「第1回ヒップホップ学習会」に行きます。どんな話が聞けるのか楽しみです。

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大らかな味わいのアットホームなライブ

新譜紹介です。日本語ライナー付きでない輸入盤を買ったら、入手までに時間がかかってしまいました。でも安かった!

P9 オマー・アヴィタル・クインテット『ライブ・アット・スモールズ』(2010年rec. SMALLS LIVE)です。メンバーは、オマー・アヴィタル(b)、アヴィシャイ・コーエン(tp)、ジョエル・フラーム(ts)、ジェイソン・リンドナー(p)、ジョナサン・ブレイク(ds)です。昨年から定期的に出るスモールズでのライブ・アルバム。アヴィタル、リンドナー、コーエンに惹かれて購入。

最初にこれを言っておかねば。音が悪いです。ヌケが悪く伸びやかさがなくくすんだ音です。最初に聴いた時はかなり気分が悪かったのですが、何度か聴いたら慣れてしまいました(笑)。元々スモールズのライブは音が悪いのですが、これはちょっとひどい気がします。私はこういう録音はダメです。

内容はというと、ジャズというよりアメリカン・ミュージックという感じを受けました。全曲アヴィタルの作曲で哀愁ユダヤ調を基本にしていますが、カントリー的であり、ロック的であり、ブルース的であり、色々なアメリカの音楽が溶け合った”アメリカン・ミュージック”という言葉が一番似合いそうなジャズをやっています。

それは、ホーンがソロをとらずテーマを繰り返すのみの曲が2曲あったり、全編4ビートの曲が1曲(途中から4ビートになる曲も1曲)だけで他は8ビートだったりと、バップ的匂いが少ないことにもよります。

全体の雰囲気は大らかで素朴な感じ。丸の内の「コットンクラブ」や青山の「ブルーノート東京」や六本木の「スイートベイジル」などが似合う都会的でお洒落なイメージではなく、荻窪辺りのライブハウスが似会いそうな感じ(笑)。ご容赦。メンバーが声を発して盛り上げたり、お客さんがそれに反応して盛り上がったりと、アットホームな雰囲気が良いですね。

録音の悪さもあり、肝心のアヴィタルのベースがいまいち引っ込み気味だったりするので、演奏をガッチリ支えているのが聴きとりにくかったりします。なので、できるだけ音量を上げて楽しむほうが良いと思います。そうすればライブ感もアップして楽しいです。2曲あるベースソロ曲ではミンガス的ともいわれる強靭さで素朴でガッツのあるベースを聴かせてくれていますよ。

コーエンのトランペット、フラームのテナー、共にソロではストレートで熱い吹奏を展開。今時のキレキレのクールな冴えとはちょっと違うので、聴きようによってはちょっと喰いたりないような感じですが、きちんと聴けばなかなか迫ってくるものがあります。

リンドナーのピアノがこの素朴な雰囲気に合わせつつもセンスの良さや色彩を添えていてなかなか良いと思いました。一方、ブレイクのドラミングは手数が多くガッツリ叩いているのですが、ちょっと荒っぽいのが残念に思えました。

私の好きな曲は、ラテンのリズムも交えて楽しく進む3曲目の《ワン》と、唯一のストレート・アヘッドなバップ演奏の6曲目の《ブルース・フォー・ターディ》です。

荻窪が似合いそうなアメリカン・ミュージック(笑)。いかがですか?

アルバム名:『LIVE AT SMALLS』
メンバー:
Omer Avital(b)
Avishai Cohen (tp)
Joel Frahm (ts)
Jason Lindner (p)
Johnathan Blake (ds)

明日というか今日というか、2/4(金)は甲府「桜座」

村上ポンタ秀一×山下洋輔×坂井紅介のトリオが

やってきます。もちろん私は観に行きます。

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『アフロ・ディズニー』を読み終えた。

菊地成孔さんと大谷能生さんの『アフロ・ディズニー』をやっと読み終えました。
いつものことですが思いっきり遅読です。
東京へ行くときに電車の中で読むというパターンで読み進めたら、
めちゃくちゃ時間がかかってしまったのです。
実は半分くらい読んだところで電車の中にこの本を置き忘れ。
しばらくそのままにして、改めて本を買いなおした経緯まであります(笑)。
途中、別な本を何冊が読み終えてます。
何が書かれていたのか今や忘れつつあります。
ほとんど1年かかって読み終えた感じです。
遅読な私でもこれは例外。
たまにはこんなこともあって良し、人生面白いということで(笑)。

私はとても面白く読みました。
突拍子もない意見が次々と開陳され、分かるような分からないような?
浮遊感が味わえます。
でも私としては基本的にうなづけるもので、
よくもまあこういう発想が出るものだと感心しきり。

本の中に出てくる子供/大人の対比は面白いですね。
私は大人なのか子供なのか?
もちろん年齢からいったら大人ですが、思考や行動はどうなのか?
どこが大人でどこが子供なのか?
考えてみると面白いです。
眉間にしわを寄せて深刻に考えるようなことではありませんよ。
適当に自分を客観視するのが面白いのです。

ちょっと私のブログに子供/大人を当てはめて考えてみましょう。

1.大人っぽい内容を大人っぽく書く : ありきたり
2.子供っぽい内容を子供っぽく書く : 開きなおり
3.大人っぽい内容を子供っぽく書く : 無理があるかな?
4.子供っぽい内容を大人っぽく書く : かっこ悪い

私は2もしくはちょっと3くらいでやっているつもりなのですが、どうなんでしょう?

子供っぽくというかちょっと敷居を下げる書き方のルーツがどこにあるのか?
ちょっと考えてみました。
私は中山康樹さん著『マイルスを聴け!』にルーツがあるように思います。
中山さんと言えば、『スイングジャーナル』の編集長まで務めたエライ方なのに、
「クッ~。たまらん。」とか「か~~~~」とかを見た時(最初版)に、
「こんなのあり?反則技じゃん!」と思ったのです。
文章にも随所にはじけた若さが出ていて「いいな~。」と思ったものです。
こういう表現ができる中山さんをカッコイイと思いましたよ。
なので、私は時々真似をさせていただいてます(笑)。

若造りなブログ、これ絶対『マイルスを聴け!』の影響があると思います。
皆さんそう思いませんか?

『マイルスを聴け!』は、ジャズ業界のお堅い雰囲気を打破した文体、
それまで評論業界でタブー視されていたエレクトリック・マイルスを絶賛、
ブート盤まで取り上げるなど、当時としては斬新なコンセプトでした。
変わった装丁も含め画期的な本だったと私は思っています。

あの頃は、寺島靖国さんの『辛口JAZZノート』
後藤雅洋さんの『ジャズ・オブ・パラダイス』など、
斬新な視点の本に出会えてとても楽しかったものです。
もう20年前の話ですね。

最近では、菊地成孔さんと大谷熊生さんの『東京大学のアルバート・アイラー』
これまでにない斬新さで面白かったくらいかな~。
その続編が『アヅロ・ディズニー』になりますね。

『アフロ・ディズニー』の話に戻りますが、
後書を読んで本の意図するところがよく分かりました。
訳が分からないまま読み進み、後書を読んで「なるほど!」と思わせるあたりに、
なかなかしたたかな戦略を感じました。

ゆっくり本を読む、これって大人?

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