何も考えていない(失礼)?でも楽しい。
8,9年前のことになりますが、ディスクユニオンの数百円中古CDをたくさん買ったことがありました。寺島靖国さんの「新しいJAZZを聴け!」辺りの本に感化されていたころです。聴いたことはないけれど、曲ずらとメンバーで判断して未知のバーゲンCDを買っていました。ほとんどがピアノ・トリオ。そこそこ当りもあり、当時は楽しんでいたのですが、その後結局ほとんどのCDをディスクユニオン買い取りへ(笑)。なので、最近は安売り中古CDをほとんど買いません。
当時買った中には何枚か残ったものもあります。今日紹介するのはそんな1枚。
ザ・ビーツ・ブラザーズの『イン・コンサート・アット・nickvollebregt's・ジャズ・カフェ』(1997年rec. RNDISCS)です。メンバーは、アレキサンダー・ビーツ(ts)、ピーター・ビーツ(p)、マリウス・ビーツ(b)、ヨス・ヴァン・シャイク(ds)です。オランダのビーツ兄弟のライブ盤。ビーツ兄弟。最近はピーター・ビーツの名は聞くのですが、他の2人はどうなんでしょうね。私、あんまりこの方面を聴かなくなっちゃったのでよくわかりません。
このアルバム、何の変哲もないバップ・ジャズです。スタンダード3曲、ピーターの3曲、アレキサンダーの1曲を演奏。ブログタイトルじゃないけれど、何も難しいことは考えず、バップをひたすら楽しく熱く演奏しています。オランダのとあるライブハウスで夜な夜な繰り広げられているであろうジャズライブ。会場の拍手や掛け声からもその夜のライブは楽しいものであろうことは伝わってきます。こういうジャズも悪くはないです。
本当はもう少しひねって考えたジャズが好きな私なのですが、このライブの雰囲気があまりにも楽しそうで、ひたすらスインギーに何のためらいもなく突き進むビーツ兄弟の一丸となった演奏が気持ち良すぎて、手元に残っているのです。
スイングしまくりのピアノ・トリオ演奏も1曲あります。まっ、この手のストレートでスインギーなバップ・ピアノ・トリオが好まれる理由もわかるわけでして、ピーターのピアノ・トリオが人気なのもうなづけます。アレキサンダーのテナーもドライブ感に溢れたいいテナーだと思うのですが、日本ではやっぱりピアノ・トリオを優先してしまうのでしょうか?
これはもう大きめの音で聴き、ライブハウスの雰囲気とまとめて演奏を楽しむのが得策です。オランダのジャズもなかなか元気です。もう14年前の演奏というこになりますね。
そういえば、昨年の「東京JAZZ」の屋外で行われていた「ダッチ・ジャズ・ガーデン」にピーター・ビーツ・トリオが来ていました。私が現場に着いた時はそのトリオのラスト曲を演奏している最中。見られなかったのが残念です。
このCDのアフィリはないので、2006年のアルバムを貼っておきます。
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コメント
こんばんわ。お久しぶりです。雪丸です。
僕もついこの間まで寺島さんに影響を受けて中古盤で見知らぬピアノトリオを買ったりしてました。
しかし、いま手元にはほとんど残ってないです。
かろうじて残っているのは寺島さん関係のmoonks推薦のjason lindner trio(FSNT)ぐらいです。カーステン・ダールも先週売ってしまいました。
あっ! OMAR AVITAL QUINTET LIVE AT SMALLS届きましたか?
僕はAmazonから入荷延期のメールがきました。
とほほ(´ω`)
投稿: 雪丸 | 2011年1月21日 (金) 01時53分
雪丸さん
こんばんは。
>しかし、いま手元にはほとんど残ってないです。
そうなんですか。同じような状況ですね。
私はマイナー・ピアノ・トリオ自体は結構持っていますよ。
100枚くらいかな。
「新しいJAZZを聴け!」掲載盤は半分くらい持っていると思います。
これはこれで魅力的だと思いますけど。
>あっ! OMAR AVITAL QUINTET LIVE AT SMALLS届きましたか?
同じく入荷延期状態です。
アリ・ホニック盤も注文しています。
オマー・アヴィタル盤は私が徘徊するブログでは”緩め”という感想があるようなので、ちょっと気になっています。
投稿: いっき | 2011年1月21日 (金) 20時20分