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2011年1月

「ジャズ耳の鍛え方」読了

ジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さん著『ジャズ耳の鍛え方』を読了。
我ながら遅読ぶりに呆れます。
第3章まで読んだところで熱くなってブログに記事を書きました。

これは問題作である!「ジャズ耳の鍛え方」

第4章からはちょっと趣向が変わりましたので、
第3章まで読んで一区切りとしたのは正解だったようです。

第4章 ジャズの楽しみ方

要はジャズをしっかり聴きなさいということですが、
そうはいっても中々できないかもしれないので、
・歌から入るジャズ入門
・スタンダードナンバー聴き比べ
・ブラインド・ゲーム
というステップを提案しています。

余談ですが、
映画にしてもTVドラマにしても、
観るほうはしっかり観ろと言われなくてもしっかり観ていると思います。
でも音楽はうっかりするとB.G.M.として聴き流してしまいます。
たぶん強制的に観ないことができる目と強制的に聴かないことができない耳の
機能の違いからくるんじゃないかと思います。
耳は聴こえていても意識に上げないほうがデフォルトに近いんでしょうね。
文明の発展とともに雑音は増加の一途。
聴かない(意識に上がらない)は益々強められ、
音楽はB.G.M.化していくだけなのかも?
大胆な推論でした(笑)。

特にブラインド・ゲームについては詳しく解説されています。
これまでの一般的な言い方は”ブラインド・フォールド・テスト”。
テスト(試験)では堅苦しいので、ゲーム(試合)に言いなおして、
試合というか遊び感覚にしています。
昨年末には「いーぐる」で「ブラインド・ゲーム」が実施されました。
行動派の後藤さんならではですよね。

・パーカー派、パウエル派、トリスターノ派
・ジャズにおける楽器の奏法について
・キーワード編(テーマとアドリブ、スイング感、グルーヴ感、ライブVSアルバム)
・効果的アルバム・コレクション法
・ジャズ耳入門者向け名盤30
・ミュージシャン別コレクションの問題点
・「聴いた感じ」に基づく分類法

というジャズを楽しむ上でのポイントも丁寧に説明してあります。
いずれも私にとっては「なるほどそうですね。」というものでした。

第5章 ”搦め手”からジャズの面白さに近づく

”搦め手”って何て読むかわかりますか?意味はわかりますか?
私は自信がなかったからネット検索してしまいました(笑)。
”からめて”と読みます。意味はネット検索してみてね。

・ジャズ・レーベルとプロデューサー
・白人ミュージシャンVS黒人ミュージシャン または「黒さ、白さ」について
・B級ということ=判官びいき
・海賊盤が照らし出したジャズの二面性
・オーディオについて「CDかアナログか?」

ジャズ仲間で何かと話題になるあれこれについて
後藤さんの見解が述べられています。
私は後藤さんの著書やネット上でのご意見をだいたい知っていますので、
それらがわかりやすく書かれていると思いました。

〆、または”あとがき” - 「ジャズ耳」から「耳ジャズ」へ

第5章と〆は、後藤さんが日頃発言していることのまとめだと思いました。

〆のところでは「頭ジャズ」と「耳ジャズ」という言い方で対比しています。
難しさには二つあり、
ひとつは、哲学や思想、高等数学などの難しさ
もうひとつは、スポーツ習得に要する多大な時間や、職人技の難しさ
前者がもっぱら頭にかかわる難しさだとしたら、
後者は「身体技法」習得の困難さです。
と言っています。
そしてジャズの難しさは後者だとしています。
「頭で理解するもの」ではなく「身体でわかる」ものだと。
それが「耳ジャズ」だとしています。
私も大きく反対はしませんが、
それだけでは割り切れない領域があると思います。

俗にいう右脳的なものと左脳的なものです。
本当に右脳と左脳で分かれて機能しているのかはともかくとして、
左脳の”論理的なもの”と右脳の”感覚的なもの”という
頭には大きくわけて二つの思考方法があり、これらをどう扱うかです。
私には”感覚的なもの”がひっかかるのです。
頭(脳)の感覚的なものも一緒に「頭ジャズ」として排していいのか?
耳(感覚器官)には右脳の感覚的な領域も含まれていると解釈すべきか?
今の言い方には、感覚的思考についてあやふやな表現になっている気がします。
重箱の隅を突くようですが、私には疑問なのでしょうがありません。

この件については「いーぐるnote」にでも質問するとしましょうか?

※後藤さんからコメントをいただいたので、コメントをチェック願います。

〆のところにあるコルトレーンのジャズについては、
後藤さんのご意見に同意します。

『ジャズ耳の鍛え方』
ご興味がある方は是非ご一読をおすすめします。

なお、読まなかったとしても、”死刑”も”おしおき”もしません(笑)。
よしなに!

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普通の黒いジャズ。これがいい!

私は基本的には黒いジャズでも白いジャズでもユーロジャズでも日本ジャズでも構わないのですが、聴いていて一番落ち着くのはどのジャズかと言われれば、やっぱり黒いジャズということになってしまいます。最初は歴史聴きをしましたし、名盤もたくさん聴きましたし、そういう聴き方をしてくると、コアになる部分は黒いジャズになってしまうわけです。大好きなマイルス・デイヴィスも黒いわけですしね。だからと言って、黒くないジャズは認めないなんていう思想は持ち合わせていませんよ。

それからジャズを聴いていると、演奏するわけではないのに、意外と黒人コンプレックスになります(笑)。黒人に憧れたりもするわけです。で、黒人の感覚は自分にわかるのだろうか?黒人のグルーヴにのれているのだろうか?ジャズがわかっているのだろうか?などなど不安になり、どうせ日本人にはわからないんだろうな~なんて気持ちになります(笑)。

さて、今日紹介するのは、中古で買った別にどうということはないほとんど話題にものぼらないアルバムなんですけれど、黒さという部分で気に入っている1枚です。

P8 チャールズ・サリバンの『KAMAU』(1995年rec. Arabesque Recordings)です。メンバーは、チャールズ・サリバン(tp)、クレイグ・ハンディ(ts,ss)、ケニー・バロン(p)、ロドニー・ウィッテカー(b)、ヴィクター・ルイス(ds)です。

実はこれ、後藤雅洋さん著『ジャズ選曲指南』掲載アルバムのコンプリート蒐集をやっていた頃に、チャールズ・サリバンの『リ・エントリー』が中々見つからず、その代用になるかも?と思って買った1枚です。チャールズ・サリバンなんてそれまで気にして聴いたことがなかったので、どんなトランペッターなのか知りたくて買ったのです。メンバーも良さそうでしたし、ジャケ写のサリバンがいい雰囲気を醸し出していたせいもあります。

全曲オリジナル。作曲者はKamau Adilifu。誰のことかわからなかったので、今日ネット検索をしたら、サリバンのたぶんイスラム教名。ということで、全曲サリバンのオリジナル。モダンでなかなか良い曲揃いです。

サリバンは奇を衒わず丁寧にフレーズを吹いています。『ジャズ選曲指南』の『リ・エントリー』の解説文には「60年代の(マジメな)フレディ・ハバードの感じに近いけれど」なんて一説がありますが、私も同じような感じを受けました。『リ・エントリー』は1976年録音で、このアルバムは1995年録音なので、約20年の隔たりはありますが、本質的にサリバンは変わっていないと思います。さりげない引用メロディーもいいです。

サックスのハンディも落ち着いて安定したプレーをしつつ熱いところは熱くとサリバンと好バランスです。バロンのピアノがまたいい味を出しているんですよ。そつがないバッキングで、アドリブになるとさりげなく曲に沿った好フレーズを挟み込んでくるあたりが憎い。ウィッテカーの手堅いベース、フレキシブルで軽やかなスイングを生むルイスのドラム、やっぱりバップはいいですね。

アルバム全体の雰囲気は、90年代ということもあってか、またメンバーの個性もあってか、洗練されてスマートな感じになっています。でもその中にキラリと黒さが光ります。いかにも黒いという感じではありませんよ。黒い背景放射がいいんです。

色々聴いているのですが、「ジャスっていいな~」というフレーズに一番しっくりくるのは黒いジャズのような気がします。

アルバム名:『KAMAU』
メンバー:
CHARLES SULLIVAN(tp)
CRAIG HANDY(ts,ss)
KENNY BARRON(p)
RODNEY WHITTAKER(b)
VICTOR LEWIS(ds)

ちなみに、『ジャズ選曲指南』掲載の『リ・エントリー』は昨年CD化されました。

熱気という部分ではこちらが上回ります。70年代はまだまだ熱い時代なのです。《リ・エントリー》をバリバリ吹いた後、《ボディ・アンド・ソウル》をバラードでじっくり聴かせるレコードでいうA面2曲が良いです。トランペットのワン・ホーン・カルテットですが、しっかり濃厚に聴かせてくれます。ピアノのケニー・バロンがマッコイ・タイナー張りにガンガン弾いているところに時代を感じます。

B面はアルト&テナーのルネ・マクリーンが加わり、クインテットでストレートな黒いジャズを聴かせます。ルネは親父ジャッキーの遺伝子を受け継ぎ、なかなか熱くうねってくれていますよ。雰囲気はゲイリー・バーツに近いように思います。

B面はサリバンのオリジナル曲が3曲入っているのですが、これがいずれも良い曲。黒さがありながら爽やかであり、ほのかな哀愁が漂って60年代新主流派的冷たさをうまく回避していると思います。《ワルツ・フォー・クリケット》は愛らしいワルツ曲で、私の美メロの琴線をくすぐってくれます。

ジャズ喫茶の親父が推薦するアルバム。「ジャズっていいよね(笑)!」

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マグナス・ブルーの新譜

今回、私としてはかなり早い新譜紹介。
ネットサイトでちょっと試聴して面白そうだと思って買いました。

P7 マグナス・ブルー『スウェディッシュ・ウッド』(2009年rec. MOSERROBIE MUSIC PRODUCTION)です。メンバーは、マグナス・ブルー(tp)、トルビヨルン・セッテベリ(b)、ジョー・ウィリアムソン(b)、ハコン・ミューセット・ヨハンセン(ds)です。ツイン・ベースのワンホーン・カルテットというのが面白いですね。

モーズロビーはスウェーデンの硬派ジャズ・レーベル。今回もまじめなジャズを聴かせてくれます。このアルバムはタイトルからわかるとおり、木や森をイメージしたもののようです。ジャケットは森の中に紛れ込んだメンバーを写したものでユニーク。

ツイン・ベースというのがミソですね。左右の中央寄りにベースが陣取って音を奏でれば、”ウッド(木)”のイメージが沸々と醸し出されます。左右で高音と低音を弾きわけたり、片方がアルコ(弓)を弾いたり、微妙にずれた旋律を奏でたりと、ツイン・ベースはまさに森の樹木たちの会話といった風情です。ベースが演奏のコアをなしているように聴こえます。

ドラムは今時のパーカッション的なもの。このドラムは森に住む生き物たちの活動といったら良いでしょうか?鳥たちのさえずりだったり、小動物のざわめきだったりします。バックのベースとドラムは生きた森ですね。時に活発に活動したり時にひっそり活動したりと、曲によって、また曲が進行するにつれ、森の雰囲気も刻々と変化します。

そんな森へ入って生活しているのがマグナス・ブルーその人です。森に入ると落ち着くからなのか?自然に帰るのか?全曲ブルーが作曲したその曲は素朴なメロディーです。1曲目《オー・ホワット・ア・ビューティフル・デイ》から、”おー、何て美しい日”と言える長閑な森の1日が始まります。ベースがリフを繰り返し、ブルーがミュートで”ププププ~ッ”と奏でれば、「与作は、木ーを切る、ヘイヘイホー、ヘイヘイホー」なイメージが浮かびます(笑)。

ブルーのトランペットは終始控えめにフレーズを綴っていきます。途中フリーな状態に突入することもありますが、サウンドはあくまでもナチュラルで繊細。ブルーってあのパワフルジャズ”ATOMIC”のトランペッターなのに、ここではATOMICから感じる都会の喧騒と180度違ったナチュラル・ジャズをやっているのが面白いですね。

このアルバムはiPodにでも入れて大自然の中で聴けばきっと気持ち良く聴けるのではないかと思います。異色作だけれどとても面白いジャズをやっています。私はかなり気に入ってしまいました。大自然の中のジャズがあったっていいじゃないか!

アルバム名:『SWEDISH WOOD』
メンバー:
Magnus Broo(tp)
Torbjorn Zetterberg(b)
Joe Williamson(b)
Hakon Mjaset Johansen(ds)

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バップ演奏と即興演奏を交互に収録したピアノ・トリオ

今日は準新譜紹介。去年発売されたマイナー・ピアノ・トリオのアルバムで、私がフレッシュ・サウンド・ニュー・タレント・レーベルの新譜としては久々に買ったものです。ディスクユニオンジャズ館のホームページの「NEW RELEASE」で再入荷となっていたのを試聴して購入。そういえば、昨年末くらいから「新譜」より「再入荷」の方が多い気がするのですが、魅力的な新譜が少ないということなのでしょうか?

P6 ガブリエル・プエンテス『シンプル』(2008年rec. FSNT)です。メンバーは、ガブリエル・プエンテス(ds)、クリス・ライトキャップ(b)、レオ・ジェノベーゼ(P,electric harpsichord)です。リーダーのプエンテスは初めて聴きました。チリ生まれでメキシコを中心に活動しているとか。葉脈のジャケットはちょっとひどいかも(笑)?

私的には、リーダーより他の2人が気になりました。ベースのライトキャップは現代ニューヨーク・ダウンタウンで活躍するベーシスト。彼のリーダーアルバム『デラックス』はブログで紹介済み:「今日も新譜紹介ですよー。」 ピアノのジェノベーゼはベースのエスペランサのグループでピアノを弾いています。来月ブルーノートにエスペランサと共に来日しますね。この2人がピアノ・トリオでやるところが興味深いです。

このアルバムは、普通のバップ演奏と即興演奏(3人名義の曲)が交互に収録されているところが面白いです。バップ演奏で取り上げている曲は、頭とラストがオーネットの《ブルース・コノテーション》、ショーターの《ネフェルティティ》、モンクの《アンド・ミー・ナウ》、タッド・ダメロンの《アワ・デライト》、サム・リバースの《サイクリック・エピソード》などです。ちょっとひねりのきいた選曲。

これらのバップ演奏が意外とオーソドックス。4ビートでブルージーにやっています。ジェノベーゼのピアノはための効いた後乗りを基本にしていて、今時ニューヨークのピアニストとしては珍しいかも?まあ、ただそれだけではなく、鍵盤の上を指が徘徊するようなフレーズで音を敷き詰める展開もあるので、濃い目のテイストが特徴ということになるでしょうか。

ライトキャップは小細工なしにビッグ・トーンで演奏をドライブさせていきます。ソロもジャズの基本に忠実に演奏していますね。自身のアルバムでの新感覚ジャズとは違った面が見られて、私には興味深く感じられました。ドラムのプエンテスもオーソドックスです。そうは言ってもビートの細分化が感じられるところは現代的。

録音は低音が緩めに録音されていてモワッとしています。ピアノは芯がしっかりしつつ膨らみぎみの厚い音。高音はちょっと荒めでシンバルが重厚です。全体としては古いプレスティッジのヴァン・ゲルダー・サウンドのような中域重視のメリハリ感。これが意外と演奏にマッチしていてレトロで濃厚な雰囲気を醸し出しているのが私には好印象。モンクの曲が特にお似合いです。《ネフェルティティ》もネットリまとわりついてきます。

即興演奏はリズムを主体に聴かせる感じで、濃厚ネットリ・サウンドが効いてか、親近感をともなって聴こえてくるのが面白いところです。演奏時間も1分~3分くらいの短いものなのでちょうど良い気分転換になります。即興を全部飛ばし聴きするのも面白いかも?

ジェノベーゼは即興で1曲、収録された中で唯一のオリジナル曲《ララバイ》(プエンテス作)でエレクトリック・ハープシコードを弾いていますが、エスニックな感じと神秘的な感じを醸し出していて、良いアクセントになっていると思います。その《ララバイ》は神秘的、宇宙的な寂寥感を漂わせつつも、どこか懐かしさも感じられるユニークな曲です。

各演奏は長くても6分半程度ですが、全17曲約63分というのはちょっと詰め込み過ぎな感じもします。とは言え、通して聴いても次々と場面が展開していくのでそれほど飽きさせません。ユニークなピアノ・トリオ・アルバムとしてオススメです。

アルバム名:『simple』
メンバー:
Gabriel Puentes(ds)
Chris Lightcap(b)
Leo Genovese(p,e-harpsichord)

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YouTubeにこんなものがUPされていました。

YouTubeには色々なものがUPされていて驚くのですが、

こんなものまであるとは!

私が時々レポートしている音楽専門・衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」

寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」の音声です。

私のレポートではトークの雰囲気が伝わらないので、

その動画をここにUPします。

タイトルがなかなユニークです。

その1

その2

その3(ゲストはMayaさん)

とまあこんな感じです。

こんなトークが2時間続きます。

初めて聴く方はきっと面白いと思います。

でも、私のようにもう2年以上聴いているとちょっと食傷ぎみ(笑)。

それにしても凄いヴィンテージオーディオ装置でこの放送を聴いてますね。

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ブラッと書店へ行ってきました。

休日には”ブラッ”と書店に行きます。
娯楽が少ない地方では書店も貴重な娯楽施設なのです。
私がいつも行くのは”朗月堂”です。
書店の大型店舗(テナントではない)はもうここしかないと思います。
結構人がたくさん来ていました。
私が見るのは新書と音楽雑誌/本の棚です。

『ジャコ・パストリアス魂の言葉』は売っていませんでした。
私の推測ですが、この手の本はジャコ・ファンしか買わないわけで、
甲府に何人ジャコ・ファンがいるかと言えば、もういないに等しいわけで(笑)、
となれば、書店で売っていないのも納得できるというもの。
書店で買ってポイントを稼ごうと思った私が甘かったのです。
そのうちAmazonで買うことにします。

さて、雑誌の棚を見ていたら、面白い本が見つかりました。
私のような中年のオッサンが買う本ではありません(笑)。

P5_2

『女子ジャズ』。サブタイトルが「大人かわいい音楽生活」
「毎日に、音楽をお洒落に注ぐ。素敵な1日になりますように♪」

また、この話題ですか?だって気になるんですからしょうがない(笑)。
A4版100ページ。中身スカスカで¥980!
ブログネタにいいと思い、立ち読みで済ませようかとも思ったのですが、
それでは失礼になると、買いました(笑)。

キーワードはプチ旅行、散歩、雑貨、カフェ、スイーツ。占いまでありました!
なんとも女性受けしそうな内容。
出てくる女性は、
シンガーの千葉はなさん。
ジャズピアニストの松本茜さん。
シンガーの持田香織さん(FAXインタビューというのが情けない)。
大人かわいい人達です。イメージはわかります。
女子ジャズと言えばこの人、島田奈央子さんのジャズガイドもあります。

ナナナント、記事は半分の50ページ。
後の半分は曲の楽譜なんです。
《酒とバラの日々》《枯葉》《マイ・ファニー・バレンタイン》《虹の彼方に》などなど。
出版がヤマハミュージックメディアなので、楽器(ピアノ)をやる人向けでしょう。

「大人かわいい音楽生活」
「毎日に、音楽をお洒落に注ぐ。素敵な1日になりますように♪」

ネットでうだうだ言っているような一部のジャズファンとは異次元(笑)。
お洒落なジャズを聴いてますか?
ジャズを聴いて素敵な毎日を過ごしてますか(笑)?
そう言えば、中山康樹さんも『JaZZ JAPAN Vol.5』のコラムで
耳が痛くなることを書いていましたね。
私はジャズを聴いて素敵な毎日を過ごしたいな~。

戯言、戯言、気にしない、気にしない。
余計なお世話と言えばその通りなのです。

中山康樹さんの『マイルス・デイヴィス 奇跡のラスト・イヤーズ』も買ってきました。
面白いと評判なのでマイルス・ファンの私としては必読ですよね。

ジャズをネタに色々楽しむ!素敵な毎日なんだろうか?

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何も考えていない(失礼)?でも楽しい。

8,9年前のことになりますが、ディスクユニオンの数百円中古CDをたくさん買ったことがありました。寺島靖国さんの「新しいJAZZを聴け!」辺りの本に感化されていたころです。聴いたことはないけれど、曲ずらとメンバーで判断して未知のバーゲンCDを買っていました。ほとんどがピアノ・トリオ。そこそこ当りもあり、当時は楽しんでいたのですが、その後結局ほとんどのCDをディスクユニオン買い取りへ(笑)。なので、最近は安売り中古CDをほとんど買いません。

当時買った中には何枚か残ったものもあります。今日紹介するのはそんな1枚。

P4 ザ・ビーツ・ブラザーズ『イン・コンサート・アット・nickvollebregt's・ジャズ・カフェ』(1997年rec. RNDISCS)です。メンバーは、アレキサンダー・ビーツ(ts)、ピーター・ビーツ(p)、マリウス・ビーツ(b)、ヨス・ヴァン・シャイク(ds)です。オランダのビーツ兄弟のライブ盤。ビーツ兄弟。最近はピーター・ビーツの名は聞くのですが、他の2人はどうなんでしょうね。私、あんまりこの方面を聴かなくなっちゃったのでよくわかりません。

このアルバム、何の変哲もないバップ・ジャズです。スタンダード3曲、ピーターの3曲、アレキサンダーの1曲を演奏。ブログタイトルじゃないけれど、何も難しいことは考えず、バップをひたすら楽しく熱く演奏しています。オランダのとあるライブハウスで夜な夜な繰り広げられているであろうジャズライブ。会場の拍手や掛け声からもその夜のライブは楽しいものであろうことは伝わってきます。こういうジャズも悪くはないです。

本当はもう少しひねって考えたジャズが好きな私なのですが、このライブの雰囲気があまりにも楽しそうで、ひたすらスインギーに何のためらいもなく突き進むビーツ兄弟の一丸となった演奏が気持ち良すぎて、手元に残っているのです。

スイングしまくりのピアノ・トリオ演奏も1曲あります。まっ、この手のストレートでスインギーなバップ・ピアノ・トリオが好まれる理由もわかるわけでして、ピーターのピアノ・トリオが人気なのもうなづけます。アレキサンダーのテナーもドライブ感に溢れたいいテナーだと思うのですが、日本ではやっぱりピアノ・トリオを優先してしまうのでしょうか?

これはもう大きめの音で聴き、ライブハウスの雰囲気とまとめて演奏を楽しむのが得策です。オランダのジャズもなかなか元気です。もう14年前の演奏というこになりますね。

そういえば、昨年の「東京JAZZ」の屋外で行われていた「ダッチ・ジャズ・ガーデン」にピーター・ビーツ・トリオが来ていました。私が現場に着いた時はそのトリオのラスト曲を演奏している最中。見られなかったのが残念です。

このCDのアフィリはないので、2006年のアルバムを貼っておきます。

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ランディ・ブレッカーのジャズが聴ける1枚

今日はランディ・ブレッカーのジャズが聴ける1枚です。ランディというとフュージョンの人というイメージですよね。弟マイケルはある時期からジャズに回帰していましたが、兄ランディーは相変わらずフュージョンの人というイメージで見ていた私。そこにこのアルバムが出てランディがやるジャズもなかなか良いなと思った次第。マイケルがまだ存命の時に出たアルバムです。

P3 マーク・コープランド、ランディ・ブレッカー『ボース/アンド』(2004年rec. nagel heyer)です。メンバーは、マーク・コープランド(p)、ランディ・ブレッカー(tp)、エド・ハワード(b)、ヴィクター・ルイス(ds)です。トランペットのワン・ホーン・カルテット。ストレート・アヘッドなアコースティック・ジャズ。

2人の名義になっているので双頭アルバムなんでしょうが、実質のリーダーはコープランドで、そこにランディがフィーチャされている感じです。コープランドが5曲、ランディが1曲、ガーシュインとリー・モーガンの曲が1曲づつ収録されています。

アルバム全体のイメージは抒情派ピアニスト、コープランドのヨーロッパ・ジャズというイメージです。黙って聴かせたら、誰もこのトランペットがランディだとは思わないんじゃないかと思います。コープランドの曲は適度に甘く哀愁を漂わせた美曲揃いで聴いていると落ち着きますね。ランディの1曲もクラシカルな雰囲気を漂わせた曲で全く違和感なしです。

ガーシュインの《アイ・ラブズ・ユー・ポーギー》のトランペットが泣かせます。甘さ控えめで淡々と愛を語るランディ。なかなかいかしてますよ。メロディーを大切にしながらフレーズを丁寧に積み重ねるランディ。この人のラッパって実はかなりまじめだったんだと認識しました。コープランドのピアノも甘さ控えめのリリシズムで美メロを奏でます。2人の甘さ加減と温度感は非常にマッチしていますね。いいです。

そんな中に問題の1曲。モーガンの《ザ・サイドワインダー》が入っています。全8曲中の4曲目。真中にです。ここまで格調高く進んできたのに、例のちょっと野暮なジャズ・ロックって、どうなんでしょ。この2人一筋縄ではいきませんでした。リズムは野暮な8ビートのままですが、メロディーが変。数小説ごとに少しづつ転調を重ねているのです。転調も効果的に使えば浮遊感があって気持ちがいいのですが、少しずつ強制的に転調するのは落ち着かず気持ちが悪いです。まっ、これは2人の遊び心として許せるか?許せないか?

前半はコープランド、ガーシュイン、ランディ、モーガンの曲が並びますが、後半の4曲は全てコープランドの曲。アルバムのイメージ、リリカルで落ち着いたトーンのヨーロッパ・ジャズです。ランディの落ち着いたクールなフレージング、甘さ控えめでクールに美しく迫るコープランド、意外と強靭なハワードのベース。軽快にスイングするルイスのドラム。快適です。

ヨーロッパのジャズって、強靭なベースがいると様になるんです。メロディーが美しく甘いと弱くなりがちなところを、強靭なベースで補うわけです。そこに派手なドラムを絡めるとまたガッツがあって面白いのですが、ルイスのように軽快で繊細なドラムを絡めるのも悪くはないです。アップ・テンポの曲もあり、ランディの気持ち良い吹奏も入っています。ランディの場合はパワーよりはスピード感で勝負かな。

ナゲル・ヘイヤーというドイツのレーベルから出たのも意外でした。このレーベルに対する私のイメージは中間派~オーソドックスなバップだったのです。このアルバムのようなコンテンポラリー寄りのジャズは出さないのかと思っていました。

ランディのトランペットがじっくり味わえる1枚。もちろんコープランドの美しいピアノも素敵です。オススメ。

アルバム名:『BOTH/AND』
メンバー:
MARC COPLAND(p)
RANDY BRECKER(tp)
ED HOWARD(b)
VICTOR LEWIS(ds)

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フルート奏者Miyaさんがゲスト出演した番組レポ

早くも1日おき更新を破ってますね。まっ、いいか(笑)。

不定期企画。ラジオ番組を聴いてツイッター・レポート。
今回は音楽専門・衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」のcross cultureチャンネル、「クロスオーバー・ナイト」です。ゲストはフルート奏者のMiyaさんです。

以下はツイッターでのつぶやきです。

衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の番組「クロスオーバーナイト」。今日のゲストはジャズ・フルート奏者のMiyaさん。昨年イギリスへ音楽留学して帰ってきたので、イギリスの音楽事情を聞かせてくれるそうです。

Miyaさんは凄く美人なのにツンとしたところがなく、ほんわかした雰囲気なのが好きです。

イギリスではあまり飲まなかったそうです。音楽留学は3カ月。イギリス80日のあと、パリとベルリンも行ったそうです。

最近のロンドンは面白く、国際都市という雰囲気だそうです。インド・パキスタンの方や地中海の方が多いんだとか。

古い教会で最新の現代音楽の実験とかやっているのが、面白いとか。今回現代音楽の勉強に行ったそうで、あちらで聴くと自然に感じるそうです。で一度そういう中で聴いたら現代音楽の聴き方の謎が解けたそうです。

かけた曲の1曲目はむこうでお世話になった方のフリー・ジャズというか現代音楽というか。自作バンブー・フルート?のソロ&パーカッション演奏。う~む、アートじゃ。

即興演奏(インプロ)。ロンドンには即興演奏のシーンがあるそうで、インプロ・ミュージシャンも多いとか。クリエイティブで活発なシーンだそうですよ。

インプロのこつは?「オープンでいること」だそうです。音楽にも色々な質感があり、日本の食における繊細多角な味覚を持っている感覚で、音にも接すれば良いとか。聴くときにも繊細多角な感覚が生かせるのではないかとのことです。

次にかけるのはロンドン・インプロバイズド・オーケストラの曲。色々なシーンの即興ができる人が集まっているそうです。メンバーが代わる代わる指揮をして、合図でいくつか決まりがあるそう。それによって演奏が進行するとか。ルールは何となくジョーン・ゾーンの「コブラ」的ですね。

音響系の繊細なフリー・インプロビゼーション。こういうのって好きな人には堪らないものがあるんでしょうが、一般的には聴かれないんですよね。聴く方にもコツやセンスが必要です。

このオーケストラの良いところは生にこだわること。音の色彩感を楽しめるそうです。力ずくでドアを叩く感じではなく、自然に楽しめるそうです。

Miyaさんは東京インプロバイズド・オーケストラを作りたいとか(笑)。日本人の感覚を生かしたサウンドにしたいそうです。「壮大な夢が膨らんで楽しい。」とMiyaさん。

イギリスの方は意外と日本に詳しく親日だそうです。

イギリスと日本は結構多くの共通項があるとか。感覚も日本人に近い奥ゆかしさみたいなものがあるようです。

次はMiyaさんの新録。向こうで出会ったピアニスト、ジャズなんだけれど凄い広い見識のある方と、Miyaさんのデュオ。ピアノはおどろおどろしさとスペイシーさが融合してますね。Miyaさんのフルートは”和”ですな~。途中からメロディーが現れ、それが何となくミンガス的に聴こえる?

《オレンジ・ワズ・ザ・カラー・オブ・ハー・ドレス~》のようなんですよね。

テーマー・トーク。テーマは”旅”。今年はスガダイローさんとのトランサイトで奄美大島群島ツアーがあるとか。他に特別な場所へ行ってインプロするのをやりたいそうです。撮影も始めているらしいです。”コネクティング・プレイス”というプロジェクトとのこと。

次にかける曲はピープル・バンドの《パート1》。1969年の演奏。有名なフリー・ジャズ・バンドらしいです。フリー・ジャズに詳しい方なら分かるのではないでしょうか?私はこっち方面にはいまいち明るくないのです。

奄美大島群島は誤りでした。奄美群島ですね。ごめんなさい。トランサイト・グロー・ツアー。東京と奄美群島をつなぎたいという企画らしいです。”トランサイト・グロー・ツアーに行こう”というツアーもあるそうですよ。スガダイローさんとの音楽にやりがいを感じているので凄く楽しみだそうです。

与論島の民族音楽が面白くて好きで、今回のツアーのきっかけになったみたいです。島によって独特の音楽があり、そこにしかないものと音楽したいと思っているそうです。詳しいことはMiyaさんのホームページで

Miyaさんのホーム・ページ、しばらく見なかったのですが、デザインが変わりましたね。

ラストの曲はMiyaさんのサード・アルバム『オリエンタル・サン』から《リバース》でした。今日のMiyaさんの話はワクワク感が満載。聞いていてこちらもワクワクする感じでした。

と、こんな感じです。

説明しきれていないところもありますが、後から追加説明はしません。
ライブ感を大事にするということで、よろしく!

Miyaさんのホーム・ページの「Connecting Places」をクリックすると、映像がいくつかありますが、その中の「Paris 2」が面白いです。Miyaさんがフルートを吹いていると、犬がやってきて吠えまくってます(笑)。犬はフルートの音が嫌いなのかな~。

Miyaさんのロンドン日記がYouTubeにたくさんUPされていました。
ここにも1個だけUPします。

クリエイティブなアートです。

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クールな美意識を聴くアルバム

準?新譜紹介。昨年9月頃に発売されました。現代ニューヨークのサウンドを感じさるクールな1枚です。

P2 OAMトリオ+マーク・ターナー『ナウ・アンド・ヒア』(2003年rec. contraBaix)です。メンバーは、オマー・アヴィタル(b)、アーロン・ゴールドバーグ(p)、マーク・ミラルタ(ds)、マーク・ターナー(ts)です。OAMトリオというのはピアノ・トリオ3人の頭文字を並べたもの。このトリオでフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントから2枚アルバムを出しています。私は未聴。録音は少し古いです。

このアルバム、チェックはしていたものの買いそびれていました。私がいつも利用するディスクユニオン通販限定¥1,000セールの中にこれをみつけたので即ゲット。このセール、早く気付けば結構良いものをゲットできる可能性もあります。

ディスクユニオンの宣伝文によると、同メンバーでライブ録音した『ライブ・イン・セビリア』はマーク・ターナーの最高傑作との呼び声高いとか。最近ディスクユニオンに再入荷しています。買おうと思っているのですが、¥2,800で送料¥300は高いよね~(笑)。ディスクユニオンにすぐ行けるなら店頭で買うかもしれないですが・・・。輸入盤なのに何でこんなに高いの?

さて、このアルバム、前半はアヴィタルの3曲、中盤はゴールドバーグの2曲、後半はターナーの3曲という全8曲構成。リズムは変拍子と8ビート主体。あまり4ビートをやらないのが今時なのです。

アヴィタルの曲は本人がイスラエル出身ということもあるので、哀愁ユダヤ・メロディー全開です。現代ニューヨークのサウンドにはこのユダヤ・メロディーが散見されます。イスラエル系ジャズマンが結構いるからです。私はユダヤ・メロディーが微妙に苦手だったりします。甘さとウェットさがどうも・・・。

そんなユダヤ・メロディーなのですが、この4人は非常に上手くクール・ビューティーな演奏として聴かせてくれます。4人の美意識が同じ方向に向かっているからだと思います。ジャズの”黒さ”とは方向性が違うので、ここに”黒さ”を持ちこんでどうこう言うのはお門違いですよ。

ゴールドバーグの曲《ウード・トゥ・オマー》はタイトルから推測するにオマー・アヴィタルへの曲で、アヴィタルの曲の間に挟まれているのですが、違和感なしの哀愁ユダヤ調になっています。バラード演奏でゴールドバーグのソロ、ターナーのソロ、共に美しい響きを聴かせてくれます。こういう演奏を聴くと、アドリブのための素材として曲を演奏するのではなく、曲を聴かせるために演奏しているというのがわかります。

続くアヴィタルの《ヴィンセント》が私は好きです。哀愁ユダヤ・メロディーでありつつ、モダンな都会的な匂いを感じさせるところが好きなのです。一歩間違うとフュージョン・メロディーなのですが、そこはこの人達ですから俗っぽくなる手前でカッコよく聴かせてくれます。ミディアム・テンポで快適な演奏。

続くゴールドバーグの《セカンド・チャンス》はゴールドバーグのピアノとターナーのテナーでデュオです。オーソドックスな美メロ演奏だと思います。ちょっぴりクラッシックの格調も漂わせつつ小粋にメロディーを歌わせる2人の愛すべき小品という仕上がりがイイ感じですよ。

その後はターナーの3曲が続きます。ターナーの曲はウネウネとちょっぴり抽象的でメカニカルな曲になっています。曲がモノ・トーン系なので落ち着いたものなのですが、聴いていると気分的にはちょっと沈み加減になります。こういう演奏を聴くと60年代の”新主流派”サウンドとの共通性を強く感じますね。私は結構好きです。知性派サウンドですよ。

”グルーヴ一発!何も考えてません。ノリノリ最高じゃん!”も好きですが、それとは対極に位置するクールで知的なサウンドにも私は惹かれます。クールな美意識。なかなかカッコいいアルバムですよ。

アルバム名:『NOW & HERE』
メンバー:
OMAR AVITAL(b)
AARON GOLDBERG(p)
MARC MIRALTA(ds)
MARK TURNER(ts)

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このライブ観たはずなのですが・・・

今日紹介するのは昔のアルバム。私には思い出があるのです。1987年、よみうりランドのオープンシアターイーストでのライブです。そう、セレクト・ライブ・アンダー・ザ・スカイ’87”10th”です。10回記念でした。今、この時の記憶がかなり薄れているのです。行ったことは間違いないのですが、誰を観たのかがかなりあやふやです。

SXLに出るはずの坂本龍一が当日欠席したことは覚えているのですが・・・、あとはザ・ガット・ギャングとワールド・サキソフォン・カルテットと今日紹介するアルバム。10thスペシャル・トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーンだったような・・・。う~む、き、記憶が~。10thの記念品として入場時にもらったビニール布製の袋を愛用していたのも覚えているのですがね~、いかんせんライブ内容の記憶がほとんどきれいさっぱり消失(涙)。何てこった!

P1 『トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン』(1987年rec. KING)です。メンバーは、ウェイン・ショーター(ss)、デイヴ・リーブマン(ss)、リッチー・バイラーク(p)、エディ・ゴメス(b)、ジャック・ディジョネット(ds)です。説明不要の豪華メンバーですね。

当時は私のジャズ聴き最盛期だったので、「V.S.O.P.」と「ウェザー・リポート」で聴きつくしたショーター、「クエスト」やエルビンの『アース・ジョーンズ』で聴きつくしたリーブマン、同じく「クエスト」で散々聴いたバイラーク、チックの『スリー・カルテッツ』やエバンスのトリオやG.J.T.で散々聴いたゴメス、ロリンズの『リール・ライフ』や「スペシャル・エディション」で散々聴いたディジョネットと、私にとっては耳タコの人達でした。それをライブで観る絶好の機会だったはずなのに・・・、記憶って、なくなっちゃうものなのでしょうか?野外ライブの常でビールなんか飲みながらお気楽に観ていた報いなのでしょうか?う~む。

当時、ここらへんの世代のジャズマンのメインストリーム回帰路線ジャズが、一番カッコ良くて好きな私でした。87年、バブル最盛期。当時のジャズってまだまだパワーがありましたよ。野外ライブに象徴されるように明るさがありました。一昔前のジャズ喫茶で聴く暗いイメージとは違うものです。会社の同じ部の二つ上の先輩がジャズ好きで、意気投合してライブ・アンダー・ザ・スカイやブルーノート東京などに何度か行ったりして楽しいジャズライフを送っていた頃でもあります。

さて、このアルバム。コルトレーン派のリーブマンとコルトレーンには影響されたものの早くから個性を獲得していたショーターが、ソプラノ・サックスのみに徹して熱いバトルを繰り広げています。2人とも、もう出るは出るはのお得意フレーズ雨あられ。コルトレーンのようなシーツ・オブ・サウンドで音を敷き詰め叫ぶリーブマン。発想不明のマジカルフレーズを吠えるショーター。私にとって初期アイドルサックス奏者の2人。最高です。向かって右がショーター、左がリーブマン。

バックでは、美しくも逞しいコードをぶつけるバイラーク、唸りを上げるゴメスのベース、俊敏にパルスを繰り出して煽るディジョネットと、最強のトリオでしょう。この人達、ライブだからと言って危なっかしい場面なんてありません。全員一丸となって熱い演奏を繰り広げます。1曲目《ミスター・P.C.》を聴いてブッ飛んで下さい。一方《ナイーマ》は凄く美しいですね。

さて、このアルバムについて、後藤雅洋さん著「ジャズ・オブ・パラダイス」では以下のように書かれています。

~たまたま僕はそれを見ているので印象の深い演奏だ。デイブ・リーブマンという人は、元来がコルトレーンの研究をしていたのだから、彼がコルトレーンに捧げる演奏をするのにはなんの不思議もないが、この特別セッションではやはりかつてコルトレーンの影響を受けたこともある大物ウェイン・ショーターと二人でソプラノ・サックスを吹きくらべるところが見ものになっている。結果は、よりコルトレーンの音楽に近いということではリーブマンに、音色の迫力ではショーターに軍配を上げたい。

これを読んで、後藤さんもこのライブに行っていたのかと親近感を覚え、更にその軍配に納得したのでありました。なのに、なのに、当時のライブの記憶が今はほとんどないのです。今はせめてこのアルバムを聴いて当時を想うしかありません。

ちなみにこのCDのライナーノーツ、ラズウェル細木さんのライブ・アンダー・ザ・スカイにまつわるマンガのみというのが笑えます。マンガのタイトルは「マイルド・セブン・ライブ・アンダー・ザ・スカイ・ヨイショ!」(笑)。

今このCDって廃盤?中古CDを見つけたら即ゲットです!
DVDはありますね。

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近藤夏子にビビッ!ときた。

年が明けてから1日おき更新になってしまったうえ、

ジャズ関係でない記事を連投したりしてすみません。

まっ、今の気分を反映しているのでしょう。

さっき衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の「cross clture」チャンネルで

谷村有美「それなりに+」聴いていたら、

近藤夏子の《何度も何度でもスキになる》がかかりました。

曲とバックに被さるストリングスに”ビビッ”ときました。いいかも?

早速ネット検索。

近藤夏子のホームページはこちら⇒ http://www.kondonatsuko.com/

関西在住のシンガーソングライター。昨年メジャーデビューだそうな。

YouTubeにもPVがUPされていました。

う~ん、なかなか良い感じなのではないでしょうか?

《何年片思い》

ピアノを立って弾いていますね。上原ひろみみたい?

ビジュアルは木村カエラ風。山田優にも似ているかな?

ストリングスがいいですね~。

この曲が好きなのですが、ここでハタと気付いたのです。

いきものがかりの《ホタルノヒカリ》に似ていますよね。

アハハッ、私、こういう曲が好きなんでしょうね。参ったな~(笑)。

《リアルでゴメン・・・》

これも似たような曲調ですね~。

まあ、UPされているのが似たような曲なのかもしれません。

途中に入るピアノの東洋風メロディーがいい感じです。

まだシングルしか出していないみたいです。

アルバムが出たら買ってみようかな~?

次回はジャズネタにするつもりです。

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300Bアンプから時々ノイズが。

今日はオーディオの話です。

昨年R120アンプを改造して作った6L6GCアンプは快調に動作していたのですが、そろそろ別なアンプを使おうということで昨年末300Bアンプに交換しました。

P71_2 から
P198 へ交換。

そうしたら300Bの片チャンネルから時々ノイズが発生します。そういえば、前段の5692を強引にゆするとスピーカーからガサゴソとノイズが出たので、真空管ソケットの接触不良かと思い、以前に前段の真空管ソケットを交換していたのでした。また症状再発。半田不良はないはずですので、何か部品が劣化しているのか?こういうノイズがらみの不具合って対処がめんどくさいのです。で、そのまま放置しているのですが、そろそろ精神衛生上良くないので修理しようかな~と思案中。

昨年末から画策中のアンプ自作は遅々として進まず。シャーシ穴開けの図面を作るのが面倒なんですよ。一応レイアウトはこんな感じにしようかと思っています。主要部品を並べてみました。私の設計方針では電源トランスを左側に配置します。
P199
P200 2通り考えたのですが上の方でいく予定です。下はチョークと出力トランスが並ぶのがちょっと気になるからです。今回使う出力トランスは磁気シールドがあまり効かないような気がするからです。なお、普通の配置を採用するなら真空管アンプの場合ほとんど自由度はありません。実はこの配置を考えながら内部の配線のことも考えているんですよ。内部の配線を考慮しておかないと、いざ配線してみると問題が生じたりします。

この配置を元に部品を実測してシャーシ穴開けの図面を作ります。図面を作ろうとは思うのですが、何かめんどくさい。アンプはいつ完成するやら。過去には、今メインで使っているプリアンプを作るまでに、パーツを集めてから1年以上放っておいたという事実もあります。このアンプ作り、はてさてどうなりますやら。乞うご期待。

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なかなか興味深いアルバムです。

新譜紹介です。とは言っても去年発売されたアルバム。

P197 アルド・ロマーノ『コンプリート・コミュニオン・トゥ・ドン・チェリー』(2010年rec. DREYFUS JAZZ)です。メンバーは、アルド・ロマーノ(ds)、アンリ・テキシェ(b)、ジェラルディーン・ローラン(as)、ファブリッツィオ・ボッソ(tp)です。フランスのロマーノにテキシェ、う~ん、最強でしょう。この大御所2人にプッシュされるのが、女性サックス奏者のローランに今や若手トランペッター筆頭のボッソ。

先日紹介したミシェル・ポルタルのアルバム同様、ここでも新旧の組み合わせが実現されています。こうやってジャズが若手に受け継がれていくことを好ましく思う私なのでした。ローランはロマーノの秘蔵っ子らしいです。

このアルバムはドン・チェリー”コンプリート・コミュニオン”へのトリビュート・アルバムです。ロマーノはチェリーが『コンプリート・コミュニオン』をリリースした直後のツアーのメンバーだったとか。なぜ今トリビュートなのかは定かではありませんが、なかなか楽しいアルバムになっています。

チェリーのアルバムは少しフリーの要素が入っていましたが、本アルバムはフリー的なものはなく痛快バップに仕上がっています。アルトのローランもトランペットのボッソもバップの範疇から出ることはなく、リズムもあくまで4ビートなので比較的オーソドックス、誰にでもオススメできるのではないかと思います。

録音もなかなか良く、ドラムのシンバルの金属感やベースの重厚さが気持ち良いです。いつも思うのですが、ドレフュス・ジャズのジャズ録音はクリーンでありながらガッツもあり、私としてはオーディオ的に理想に近い録音です。ほんと、日本のレーベルの下品な録音とは隔世の感があります。思想の違いですね。

チェリーの曲が7曲、オーネット・コールマンの曲が4曲、ロマーノの曲が1曲収録されています。こうして聴いてみるとチェリーの曲とオーネットの曲って違和感なくつながりますね。チェリーとオーネットが似たような発想で曲をつくっていたことを改めて実感しました。2人の曲っておおらかです。自由なんですよ。聴いていて気分が軽くなってきます。だから好きです。

ロマーノの1曲もうまく溶け込んでいますが、かなりせわしい曲ですね。そういう意味では現代的かも?この曲にはドラム・ソロがフィーチャーされています。ロマーノも今年は70歳になりますが、まだまだ元気ですね(笑)。他にドラムを主体にした曲、ベースを主体にした曲が1曲ずつあります。

大御所2人がフロントの若手2人を煽りまくります。容赦ないです。2人のリズムは重量級なので4人でも密度感が高くて聴き応えがあります。女性のローランも頑張ってますね。音がちょっとかすれ気味でリー・コニッツみたい。なかなか渋いです。ボッソも頑張っていますよ。かなり気合い入ってます。改めてボッソのテクニックを痛感。ミュートもいくつか使い分けて彩を添えるあたりはなかなかのものです。

で、ボッソについてちょっと一言、テクニックはあるのですが、どうもまだテクニックを聴かせるようなところがある気がします。まだ若いのでこれからが楽しみということだと思います。良いものを持っているんだから、それに溺れずに音楽に真摯に向き合っていってほしいと思います。

曲も良く演奏も良く録音も良い。ちょっと優等生的で危なさには欠けますが、楽しいアルバムになっていると思います。ボッソのファンは必聴。

アルバム名:『COMPLETE COMMUNION TO DON CHERRY』
メンバー:
Fabrizio Bosso(tp)
Geraldine Laurent(sax)
Henri Texier(b)
Aldo Romano(ds)

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ベーシストのミック・カーンが亡くなってしまった。

イギリスのベーシスト、ミック・カーンが肺がんで1月4日に亡くなりました。
52歳だそうです。

元ジャパンのベース奏者、ミック・カーンが死去

若いのに残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

イギリスのロックグループ「JAPAN」のベーシストでした。
独特なベースを弾く人だとは思っていたのですが、
ジャズを聴くようになってからはめっきりご無沙汰でした。
それが最近また注目するようになり、
昨年ミックのファースト・リーダー・アルバムを購入して時々聴いていたというのに、
年明け早々に悲しい知らせです。

私のブログにもミックやJAPANのことをUPしています。

「嵌るとこの軟体ベースが気持ちいい。」
「JAPAN(ジャパン)!」

今はこのアルバムを聴きながらブログを書いています。

今夜はやけに染みるな~。

このアルバムのカスタマーレビューにミックの近況が書かれています。

最近は金銭的にも大変な状況だったみたいで、
このカスタマーレビューを読むと悲しくなります。
このアルバムは早速注文しようと思います。

亡くなってから話題になるのはあんまりなのですが、
それは世の常でもありますが、
入手困難アルバムなどを再発してもらえるとありがたいです。

冒頭にリンクした記事の中にあった「The d.e.p」なるユニットの動画がありました。

2001年にこんなこともやっていたんですね~。
ビビアン・スーが懐かしいです。

「JAPAN」解散時の動画もありました。
赤いスーツを着て独特な動きを見せるミックがカッコイイ。

今夜はミック・カーン追悼です。合掌。

追加です。
これ、カッコイイです。

私、サックス/フルートのテオ・トラヴィスのアルバムも持っています。

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今年最初の新譜紹介

今年はのんびりブログをやることに決めたので、
まずは最低限1日おき更新を守ることにしようと思います。
2日連続更新はしないということです。
こういうルールでも決めないと結局たくさん更新してしまいそうなのです(笑)。

今日は新譜紹介。

P196 ミシェル・ポルタル『バイラドール』(2010年rec. Universal Music France)です。メンバーは、ミシェル・ポルタル(b-cl,ts,ss)、アンブローズ・アキンムシーレ(tp)ボヤンZ(p,key)、リオーネル・ルエケ(g)、スコット・コリー(b)、ジャック・ディジョネット(ds)です。ヨーロッパ/アメリカ新旧入り乱れたメンバーが素敵じゃありませんか。

ポルタル、ディジョネットの大御所、アキンムシーレ、ルエケ、コリーの若手、中堅のボヤンZ、プロデュースはその中堅ボヤンZが担当しています。現代ジャズの縮図みたいなものがここに現出しています。大御所と若手の交流がジャズを未来に伝えると思っている私としては嬉しい共演メンバーです。

曲はポルタルの6曲、フランスのオルガン奏者エディ・ルイスの1曲、ディジョネットの1曲です。曲はほとんどポルタルなのに、サウンドはプロデュースをしているバルカン生まれのボヤンZに影響されたのか?東欧/バルカンのエスニック系が主体。アレンジはポルタルとボヤンZの2人でやっているのでその傾向が強く感じられるのでしょう。スローテンポの曲はエスニックというよりはミステリアス系になっています。ルイスの曲はポルタルの曲に違和感なく混ざっています。ディジョネットの曲については後述。

アルバム全体としてはボヤンZのアルバムにポルタルがフィーチャされているとも言えなくもないです。ボヤンZがプロデュースしているし演奏でも結構頑張っているのでそう感じるのでしょう。ボヤンZは東欧系の哀愁メロディーセンスでありながら、繊細にやらず剛腕ぶりを聴かせるのが良さです。この人のライブを見ましたがレスラーなみの体格と腕の太さでした。それが演奏に表れていて躍動的でメロディアスな演奏を聴かせてくれます。

ルエケは半分の4曲に参加していますが、3曲ではソロもとらずアンサンブル要因でかつ控え目な起用。なんかもったいない気がします。1曲はポルタルとのデュオで、ルエケの美意識とポルタルの美意識のフュージョンがなかなか良い雰囲気を作り出しています。このデュオは全8曲中の4曲目にあり、アルバムの中の良いアクセントになっています。

アキンムシーレは冒頭の曲でこそソロをとっていませんが、他の曲では良いトランペットを聴かせてくれます。派手さはありませんが堅実なテクニックでフレーズを丁寧に歌わせるところが良いです。それでいてフリー系の演奏になればアバンギャルドもこなす柔軟性も持ち合わせています。音が少しくすんだ感じなのもジャジーで良いところですね。

コリーのベースは目立つ場面は少ないけれど、堅実にベーシストの責務をこなして演奏を支えます。この人は特に4ビートでのウォーキング・ベースのラインが素敵だと思います。ディジョネットは最近若手との演奏が増えているようで、どんどんやってほしいところです。ほとんどが8ビートと変拍子ですがさすがディジョネット、小気味よく軽やかなビートで演奏をグルーブさせています。

ディジョネットの曲《ワン・オン・ワン》を聴いて思わずニンマリしてしまいました。これってまんま昔ディジョネットがやっていたグループ「スペシャル・エディション」のサウンドです。懐かしいと同時に、ディジョネットには是非「スペシャル・エディション」を再結成してほしいと思いました。この曲は4ビート主体。緩急起伏に富む構成のしっかりした曲作りでありながら自由度も高いところが魅力です。ポルタルも水を得た魚の如く活き活きしていますよ。

肝心のポルタルのことが最後になってしまいました(笑)。上記のような魅力的なメンバーに囲まれて、昨年75歳のポルタルは相変わらずクリエイティブな姿勢でアグレッシブなアドリブを展開しています。パワフルでありながら美意識も忘れないのがポルタルの魅力ですね。《アルト・ブルース》はフリー系の曲ですが、ポルタルのバスクラがキレてます。続くアキンムシーレもいいですよー。カッコイイ曲です。

ラストはポルタルとアキンムシーレのデュオを主体にした小品。おじいさんと孫の優しくも濃密な語らいです。途中からピアノ、ベース、ドラムが加わり、代わりにフロント2人が抜けピアノ・トリオになる場面も。ラストにこんな曲をもってきたあたりに遊び心を感じます。

このメンバーですから期待通りの出来を示すアルバムでした。

アルバム名:『BAILADOR』
メンバー:
Michel Portal (bcl,ts,ss)
Bojan Z (p,key)
Scott Colley (b)
Jack DeJohnette (ds)
Ambrose Akinmusire (tp)
Lionel Loueke (g)

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明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

元旦恒例の行事も終わり、今はのんびり過ごしています。

これまでほぼ毎日更新していましたが、

今年は更新ペースを落とす予定です。

ブログはもう少しのんびりやっていこうと思います。

さて、今年最初に聴いたのは?

夕べ聴きました。

今日はこんなの聴いています。

ガッツプロから日本盤が出ていたんですね。

”トンブクトゥ”と読むのか~。

そういえば、ロマーノの新譜をAmazonに注文したけれどまだ届いていません。

とまあこんな具合で2011年は始まっています。

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