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これはプリミティブなジャズです。

先々週ライブを観たキャスパー・トランバーグさんのアルバム。

P164 『ザ・ユニバーサル・カルテット』(2008年rec. blackout music)です。メンバーは、キャスパー・トランバーグ(tp)、ユセフ・ラティーフ(fl,oboe,ts,bamboo fl,p,vo,他)、アダム・ルドルフ(per,bamboo fl,他)、クレステン・オスグッド(ds,per)です。アフリカン/ブラックアメリカンなアルバム。

あのユセフ・ラティーフが参加しています。フルートやテナー奏者としてはちょっとマニアックな人(笑)。私はキャノンボール・アダレイのところにいた人くらいの認識しかありません。m(_ _)m Wikipediaをチェックしたら、たくさんリーダー・アルバムを出していました。1920年生まれということは今年90歳!ジャズの生き証人みたいな人です。このアルバムを録音した時は88歳。凄いです。

このアルバムはフリー・ジャズ。そしてアフロな音楽です。こういう味は黒人/アフリカンにしか出せない世界です。と思いきや、ラティーフ以外実は皆白人。トランバーグに至ってはデンマーク人ですから。でもここに展開される世界はアフロです。というかもうアフリカへ行っちゃってます。ラティーフの魂が皆に伝染しちゃっているとしか言いようがありません。

なんとプリミティブな音楽なのだろう。ラティーフ以下楽器で会話をしています。各曲には作曲者名が付いていますがほとんど即興しているように聴こえます。時代も遡った感じがしますね。1960年代のフリー・ジャズな感じです。何と自由で長閑なんだろう。その中に幽玄で芸術的なものも感じます。今時ポップスの作られまくった人工的な音楽と正反対の音楽。今風の言葉で言えば、”オーガニック・ジャズ”と言うのが一番しっくりくる感じです。

ラティーフが鼻歌のように歌っている曲があるのですが、これがいい雰囲気なのですよ。この歳になるともう体から溢れるものしか音にならないんでしょうね。別にどうということはないのだけれどジャズとしか言いようがありません。トランバーグもラティーフの世界に上手く寄り添っていますね。ライブで観て話しをした印象どおりの”いいやつ”。話をした時に優しくこちらの気持ちに”スッ”と入り込んでくる感じのまんまです。

結構激しい曲もありますが、ラティーフは泰然自若。やりたいようにテナーを吹いています(笑)。この境地、なかなかいい感じですよ。

このアルバム、私はかなり気に入りました。

アルバム名:『THE UNIVERSAL QUARTET』
メンバー:
KASPER TRANBERG(tp)
YUSEF LATEEF(fl,oboe,ts,bamboo flute,p,vo,etc.),
ADAM RUDOLPH(per),
KRESTEN OSGOOD(ds,per)

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