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「ジャズ耳の鍛え方」発刊イベントは盛況でした。

昨日は東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんの新刊本

「ジャズ耳の鍛え方」の発刊イベントでした。

中山康樹さんと村井康司さんをゲストに迎え、
一部で話題騒然となった3方の鼎談本「ジャズ構造改革」
続編的な内容もあるとのことで混雑が予想されました。

で、早めに「いーぐる」に行く予定だったのですが・・・、
ディスクユニオン「Jazz TOKYO」でまんまとレコード・ハントとなり、
開催直前に「いーぐる」へ入る結果となってしまいました。

P173_4中に入るともうかなりの混雑状態です。
席に着く前に「ジャズ耳の鍛え方」を購入。
雲さんは特等席に座っていました。
お店が開店する時間に来たんだそうです!
私はちゃっかりその横に座らせていただきました。m(_ _)m

今回は2部構成。
前半が「ジャズ耳の鍛え方」について、後半が3人による鼎談でした。

前半は曲をかけながら後藤さんが本について説明。
ゲストの中山さん村井さんにも逐次意見を聞きながら進行。
この本は「ジャズ聴きへの挑戦状」でもあるそうです。
第1章「ジャズとはどういう音楽なのか?」に、
それをあらわした模式図が掲載されていて、ここに”肝”があるということでした。
この図を見て「なるほどな~。」と思いました。
この模式図のジャズマンをキーとして話が展開。
私は話を聞きながら、自分が体験してきたジャズマンをそこに重ね、
ジャズ聴きの初期にそういう体験をしたことを思い浮かべました。
知らず知らずのうちにそういう体験をしていたからこそ、
今のジャズ聴きとしての私になったのだろうと思えました。

実は今の段階で「まえがき」しか読んでいません。
なので本の内容についてはこれ以上言及しません。

前半最後はマイルスの話になり、中山さん推薦のマイルスをかけることに。
そうです。これでしょう!
最近発売された『ビッチェズ・ブリュー(レガシーエディション)』から。
タングルウッド・ライブ音源で《ディレクションズ》。
もう最初のトランペット一発が鳴った瞬間。
キターッ、ク~、タマラン!なのでした。
隣に座った雲さんと顔を見合わせ、見つめあい、ニッコリ(笑)。
音量もいつもよりUPです!
カッコイイとしか言いようがありません。

で、前半終了。
休憩時間には後藤さんから本にサインをしていただきました。

この本の内容は「ジャズ・オブ・パラダイス」の2010年版。
「ジャズ・オブ・パラダイス」の見開き右側のページの内容を今風にグレードUP。
では見開き左側の内容はというと?
既に発売済み「一生もののジャズ名盤500」です。

後藤さんが意識したのかどうかは分かりませんが、
今年2010年は「ジャズ・オブ・パラダイス」のグレードUPが図られたのです。
1冊の本が2冊になって帰ってきたのです。
だからこの2冊を持っていないとイカンのであります!

後半は後藤さん、中山さん、村井さんが”ジャズ評論を斬る。”
というか、3人がこれからどうして行くかの宣言でした。
「ジャズ構造改革」のラストにそういう内容が書かれていましたが、
その続編という意味だと私は理解しました。

中山さんはジャズのブラックミュージックとしてのカッコ良さや発展性が
ヒップホップに行ってしまったことを現在調査中だそうです。
いずれ中山さんの本として出るでしょうから乞う御期待!

後藤さんは今回の本で、混沌としたジャズ状況だからこそ
ジャズの基本を分かるように提示したとのことでした。

村井さんは「JaZZ JAPAN」連載中の「ジャズ史に学ぶ世界の不思議」で
すすめているように、ジャズをもっと広い視点から見ていくとのことでした。

そして中山さんは、「最早レコードセールスと評論とはリンクしなくなっているので、
ジャズ評論(ジャズ雑誌)は読み物としてジャズを盛り上げるべき。」というような
ことも言っていました。

3人に拍手です!今後の動向を注視していきたいと思います。

質問コーナー
私が訳のわからない質問をしたのですが、皆さん丁寧に答えていただき、
特に中山さんからは興味深い話を聞くことができました。
内容については公にすると支障をきたすことなので御勘弁(笑)。
チャーリー・パーカー・ファンサイト管理人のよういちさんから、
「今ジャズブログやサイトを見ての感想はどうですか?」という質問があり、
中山さんからは鋭い回答がありました。
ジャズブロガーの私も痛いところを突かれたと思いつつも笑ってしまいました。
支障をきたしそうな内容なのでこれも詳細は書けません(笑)。

余談ですが、
中山さんからきついことを書くときは「ですます調」で書くと柔らかい表現になって
良いとの話がありました。
そう言えば、あまりきつい表現にしたくない私は自然と「ですます調」で
ブログを書いていたことを認識。なるほどね~。

その後の打ち上げにも参加させていただき、いつものディープな世界へ。
楽しいイベントでした。
皆さんありがとうございました。

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コメント

いっきさん、こんばんは。

先日、ソウル&ブルースの評論をしている友人と話していたら、
「ソウル&ブルース、ファンクの成れの果てがヒップホップだから、ソウル&ブルースのファンは、ジャズファンよりそう悲観的ではないよ」と笑っていました。

中山さんのジャズとヒップホップの接近説・・・まぁ、マイルスは考えていたかもしれませんが、オイラは得意のこじつけ仮説だと思う(笑)。直接的な接近より、ソウル&ブルース→R&Bの方がヒップホップの関連が分りやすいでしょう??

「ジャズ評論はアルバムのセールスとリンクせず、読み物としてジャズを盛り上げるべき」というような発想からはアリなんでしょうが、ジャズとヒップホップの融合説は、それはあまりにも平凡な小ネタですね。その前にクラブジャズやらないと(笑)。
まぁ、執筆前のネタ振りににしか思えませんけどね。
そう思うなら、ジャズのグループでもプロデュースすれば良いんじゃないの?音で証明ツーのもあるよね。

「ジャズは黒人にはインテリ過ぎた」というソウル&ブルースの友人の感覚の方が、オイラは正しいと思います。

後藤さんの「ジャズの基本に戻る」という発想と、村井さんの「多様な文化現象の中でジャズを捉え直す」というテーマは、充分ナットクできるのですが・・・それ賛成!!
『ジャズ耳の鍛え方』読んでおきましょう!!村井さんも次の本出せばいいのに・・・オイラは村井ファンだぞ!

投稿: tommy | 2010年12月13日 (月) 22時37分

tommyさん

こんばんは。
また中山さん批判書くんだからもう(笑)。
私は中山さんの昨日の話を聞いてなるほどなと思いましたよ。
tommyさんも来て中山さんと対決すれば良かったのに(笑)。
まっ、中山さんは「批判による盛り上げは古い!」とバッサリ斬っていましたので、対抗の構図にはのらないと思いますが。
ジャズとヒップホップの流れについては、中山さんの本が出てから読んで批判すべきだと私は思います。
”こじつけ仮説だと思う”と仮説で批判しても、それこそなんだかな~だと、私は思います。
色々な考え方があったほうが面白いじゃないですか。
私は寺島さん批判もしていますが、単に批判ということではなく、寺島さんの言っていることは認めた上で、世の中のバランス上反論が存在していたほうが良いと思っているわけです。
だから中山さんに”批判は古い!”と言われて目からウロコが落ちました。
とは言っても私は頑固なので、今のやり方は簡単に変えないと思いますが(笑)。

投稿: いっき | 2010年12月13日 (月) 22時57分

いや〜ごもっとも!!

売れ線狙いの発想がミエミエでキライなんだろうなぁ〜。
文章は上手いし、読ませるテクニックもある。
でも、どこか葛藤がない・・・コンビニな感じがするんだよね(笑)。

投稿: tommy | 2010年12月13日 (月) 23時34分

すみませんでした。放言御容赦願います。
私は、中山さんの「マイルスを聴け!」初版を読んで、中山さんのマイルスの聴き方に共感した瞬間から、中山さんラブ(同性愛でなくリスペクトですよ、笑)になってしまったので、外側の現象については特に気になりません。
昨日は私の質問に丁寧に答えていただき、答えが非常に明晰だったので、改めて中山さんは凄いな~と思った次第です。特に編集者としての視点には別格なものを感じました。

投稿: いっき | 2010年12月13日 (月) 23時54分

中山さん、先に絵をかくんだよね。ストーリーを決める。
後は最近の刑事事件の証拠集めと同じ方法。
都合のいい証拠のみ採用・・・その手法が見えるとね(笑)。
それは、もう性格のような気がする・・・どこまでフィクションが許されるかの、オイラの許容と違うだけさ。

>中山さんは凄いな~と思った次第です。特に編集者としての視点には別格なものを感じました。

それが問題なんだよ。編集者としての視点が見えちゃう評論家ってどうなの?ウソっぽいつーことだよ。

投稿: tommy | 2010年12月14日 (火) 00時19分

tommyさんの御意見も了解していますよ。
考え方の違いは違いとして認めます。
それ以上は今のところ言及することはありません。

投稿: いっき | 2010年12月14日 (火) 00時58分

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