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これは問題作である!「ジャズ耳の鍛え方」

これは、問題作である!そして、異色作である!

『ジャズ耳の鍛え方』

遅読自慢の私がやっと第3章まで読み終えました。
本来全部読んでから書くべき記事なのですが、ここで書いておきたいのです。

ここまで真摯にジャズと向き合っている人が日本にいるのか?
いるなら教えてほしい!
というのがちょっと大袈裟な私の感想(笑)。

「今回は”ですます調”なので批判的な内容が緩和されている。」と
中山康樹さんがおっしゃっていました。
「失礼ながら文筆家としてグレードアップした。」ともおっしゃっていました。
納得!
”ですます調”だからだけではありませんでした。
実に懇切丁寧に、いらぬ批判的誤解を避けるように書かれているのです。
超~お節介なオジサンです(笑)。後藤さん。

こういう人が少なくなったから、今無縁社会とか言われるんです。
というのはいらぬ話でした。

第1章 ジャズとはどういう音楽なのか?

代表的なジャズマン6人と関係性の模式図から始まるのですが、
これがなんとも絶妙な説明。
こんな書き方は他の誰もしていません。画期的!
ジャズ聴きなら語り口もオリジナリティーで勝負。
なんてジャズマン的なんだ!後藤さん。楽器はやらないけれど(笑)。
歴史は当然入っているけれど、
歴史だけでジャズを語っていません。
その意味で故油井正一氏からの脱却です。
ジャズファンにこそ読んでいたきたい!

第2章 ジャズを芸術音楽として捉えると何が見えてくるのか?

芸術という難題に真っ向勝負!
後藤さんのチャーリー・パーカ体験/感覚が改変される体験が
芸術に解釈を与えています。
う~む、正直言ってここは難しいところです。
反感を持つ方がおられるかもしれません。
でもそこに至る過程は非常に重要な議論がなされています。
私は後藤さんのおっしゃりたいことはよくわかります。

第3章 「ジャズ耳」とは

ここは 「いーぐる」note (掲示板)で議論する前に読んでおくべきです。
最近上記掲示板で議論されたことなどが懇切丁寧に説明してあります。
「ジャズ耳」とはどういうものなのか?実に明確に書いてあります。
「クラシック耳」「ロック耳」「ポップス耳」・・・もあると書いてありました。
先日、私はこれを読む前に、「~耳」は並存可能です。
とブログにコメントし、その通りだと後藤さんからコメントをいただいたのですが、
ここに書いてあったんですね。
「ジャズ耳(ジャズ心)」と「ロック耳(ロック心)」の違いにも納得。
こうした「~耳」間のジャンル越境的な価値判断がおおむね非生産的なこと。
同感です。
即興の意味にもグリグリ迫っています。

ここまで楽しく読みました。
読んでわかったのですが、
『ジャズ・オブ・パラダイス』の2010年グレードアップ版どころじゃありません。
別次元に飛翔していました。ちょっと大袈裟(笑)?

残り2章、読むのが楽しみです。

”皆読まないと、死刑!”(懐かしのオヤジギャグ、笑)
も一つ、”皆読まないと、月にかわっておしおきよ!”

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コメント

いっきさん、こんばんは。

気合いを入れて読みたいツーのは、いい本との出会いですよ。
いやね、前回の『一生モノのジャズ名盤500』といい、
後藤さん、かなりヴァージョンアップしていると思うんですよ。
当然、オイラ後藤さんの本は殆ど読んでいますが、
今年は充実していたのではないのでしょうか?

それと回りのジャズ本が勝手につまらなくなっているというのも、
関係していると思うんですけどね。
心あるジャズ・ファンは十分わかっていると思います・・・。

投稿: tommy | 2010年12月27日 (月) 02時47分

tommyさん

こんばんは。

>気合いを入れて読みたいツーのは、いい本との出会いですよ。

はい、出会いは大切にしたいです。

>後藤さん、かなりヴァージョンアップしていると思うんですよ。

そうですね。
色々進化しているように感じます。

>今年は充実していたのではないのでしょうか?

2010年板「ジャズ・オブ・パラダイス」ですね。
ある意味原点に戻ったのではないかと感じます。

>それと回りのジャズ本が勝手につまらなくなっているというのも、
>関係していると思うんですけどね。

最近私はジャズ本をそれほど読んでいないので、それについては何とも意見し難いです。

>心あるジャズ・ファンは十分わかっていると思います・・・。

心あるジャズ・ファン・・・少ないですよね~。
ジャズ・ファン、心がないのが今時なのかもしれませんよ(笑)?

投稿: いっき | 2010年12月27日 (月) 20時15分

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