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2010年12月

本年はお世話になりました。

本年も残すところあと半日ですね。

私のブログをご覧になって下さった皆さん。

ジャス友の皆さん。

その他もろもろの皆さん。

大変お世話になりました。

来年もきままにやってゆきますので、

どうぞよろしくお願い致します。

良いお年を!

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日本レコード大賞最優秀アルバム賞

今日は日本レコード大賞を途中から見ました。
正月の買い出しに行っていたので、途中からになってしまったのです。
スマイレージが最優秀新人賞をとったあたりから。
モー娘。はもうだめだけれど、「つんく」がんばってますね~。
その後夕食を作りながらチラ見。
近藤真彦あたりは見ていません。
マッチが最優秀歌唱賞を受賞。う~む。そういう時代になったんですね。
マッチは今や歌は上手いと思いますよ。
単に「たのきんトリオ」のイメージから外れるというだけの”う~む”です。
レコード大賞はEXILEの3連覇。またか~(笑)。
でも「I Wish For You」は今年何度も聴いたな~。
これがレコード大賞というのはわかります。
この歌も結構好きです。

さて、やっと今日の本題。
最優秀アルバム賞が「いきものがかり」の『ハジマリノウタ』だったことです。
前にブログで「いきものがかりはいいいね。」と書いたのですが、
その後、このアルバムを買いました。
一応ナウな私を誇らしく思います(笑)。
日本レコード大賞も“アルバム大賞”を続けているのがいいと思います。
いくら流れが着歌、1曲ダウンロードだからと言ったって、
アルバムにもまだまだ意味はあるのです。
今、日本レコード大賞に良心が残っているのなら、
それは優秀アルバム賞なのではないかと思います。
私の全く個人的な言い分なので皆さんはお気になさらぬようお願いします。

P195 今年「ゲゲゲの女房」の主題歌として話題になった《ありがとう》は残念ながら未収録。でも、私の一番のお気に入り《じょいふる》が入っているのでO.K.パワフルな女性ボーカルと良い曲を作る男性のグループ。それって「ドリームズ・カムトゥルー」と同じだと気付きました。私、ドリカムも好きなので、なるほどな~と思った次第。

今日もこの《じょいふる》を歌ったのですが、見ていて、歌詞を間違えて覚えていたことを発見。私「ジョイフル ジョイフル ジョイフル シェキナベイベー」だと思っていたのですが、「JOYと JOYと JOYと YOUきなベイベー」だったのです。結構人間なんていい加減だから思いこむとそう聞こえたりします。この手の聞こえ方の典型は「タモリ倶楽部」の「そら耳アワー」ですね。

このアルバムで好きな曲は、私の個人的な嗜好でアップテンポものになってしまいます。《じょいふる》《夢見台》《ホタルノヒカリ》《秋桜》が気に入っています。バラードでは《YELL》《ふたり》がイイ感じだと思います。《てのひらの音》《How to makeit》もいいな~。って、それではほとんどイイことになってしまいます(笑)。

このCDを聴いて一番驚いたのはその音質です。低音が入っていません!私に言わせれば入っているのは中低音まで、ベースはレベルが低いしバスドラムの音に至ってはほとんど聴こえません。これが今時携帯用音楽プレーヤー向け音質なのでしょうか?去年買った椎名林檎の『三文ゴシップ』は結構低音が入っていたので、全てがこんな音質ではないと思うのですが?

というわけで、明日はご挨拶程度の更新予定ですから、
まともな更新の今年最後は「いきものがかり」になってしまいました(笑)。
いいんですか?いいんです(笑)!
そもそもこの1年を振り返り総括する気なんて全然ない私なのでした。

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比較的オーソドックスな1枚

いよいよ今回が1000回目の更新。記事1000件UPです。
1000という数字ってなかなか凄いですよね。
ほぼ毎日3年間ブログを更新した成果です。
たぶんブログをやり始めた頃には想像もできない数字。
今ここに至るとそんなに更新したのかという感じです。
塵も積もれば山となるという感じでしょうか?
たぶんアルバムも1000枚くらい紹介したんじゃないかな~。
これも凄い数字です。

私はその3倍くらいは持っているので、収納が大変なのです。
かと言って、MP3ダウンロードにする気はありません。
私の場合、圧縮したデジタル音源は生理的にダメですから。
非圧縮配信やハイビット高音質配信が普及するようなら乗換えます。
そうなるとPCオーディオも極めなくてはならないので大変ですね。
今のところそこまでやろうとは思っていません。

さて、新譜紹介です。新譜と言ってもだいぶ前に発売されました。

P194 マイク・ファヒ『アニマ』(2010年、bjurecords)です。メンバーは、マイク・ファヒ(tb)、ビル・マケンリー(ts)、ベン・モンダー(g)、ベン・ストリート(b)、ビリー・ハート(ds)です。リーダーのトロンボーン奏者ではなく、参加メンバー買いです。ベン・モンダーが入っているとついつい手が伸びてしまいがち。ビリー・ハートも頑張ってますよね。

これ、出た直後に買いそびれたら、通販での入手に時間がかかるようになってしまい、結局保留になっていました。上京したおりに買おうと思っていたら、上京時ディスクユニオンの中古の中にこれを見つけたのですかさず買い。盤面にちょっと目立つ傷があり盤質”B”でした。CDプレーヤーのトレースには特に問題ありません。

ニューヨークのコンテンポラリー系ジャズマンによる1枚。トロンボーンというのがポイントでしょうか。ファヒのトロンボーンは意外とオーソドックス。技術はしっかりしているので、トロンボーンらしい張りのある音や包み込む音でじっくり聴かせてくれます。

リーダーがオーソドックスだからか、メンバーも普段より大人しめ、モンダーは浮遊感のあるサウンドでゆったりプレーしています。マケンリーも元々激しくブローするよりはじっくりフレーズを積み重ねていくタイプなので、ここでのサウンドにはマッチしていると思います。ストリートのベースも堅実です。ハートのドラムも十分現代的なキレを示しつつも、ガンガン煽るようなことはせず、丁寧にグルーヴさせています。

そんな感じなので、全体のトーンはオーソドックスで落ち着いたものになっています。メンバーを見て危なさや斬新さを期待して買うと期待外れになってしまうと思います。ここは聴く方も大人になって、じっくり耳を傾けるべきだと思います。演奏の質は高いですよ。

ファヒの曲が6曲、ウィリアム・グリーン、ポール・サイモン、セロニアス・モンクの曲が各1曲ずつの全9曲です。ファヒの曲は微哀愁のマイナー調。難解な曲はありません。1曲だけ自由度の高いフリー系の曲がありますが、他は前述の通り落ち着いた曲調のものが多いです。私としてはそのフリー系の1曲が結構好きなので、この手の曲をあと2曲くらい入れたほうが面白かったかも?と思います。

ジャケット写真が結構お気に入り。満天の星空と夜に船出するヨット。ちょっと幻想的な感じでいいですよね。これもマイナー・アルバムですね(笑)。でも、ひっかかるメンバーから触手を伸ばして色々聴いていくのが音楽ファンの楽しみではないかと思います。

1000件目の記事がこのマイナー感(笑)。

アルバム名:『ANIMA』
メンバー:
MIKE FAHIE(tb)
BILL MCHENRY(ts)
BEN MONDER(g)
BEN STREET(b)
BILLY HART(ds)

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美メロなユーロジャズ

典型的なヨーロッパの美メロジャズを紹介。新譜です。
私の中には美メロジャズ耳だってあるのです(笑)。

P193 トーレ・ヨハンセン『I.S.』(2009年rec. INNER EAR)です。メンバーは、トーレ・ヨハンセン(tp)、スティーブ・スワロー(el-b),ラーシュ・ヤンソン(p)、アンダーシュ・シェルベリ(ds)です。ヨハンセンはノルウェーのトランペッターです。トランペットのワンホーン・カルテット。ジャケット(スリーブ)は、ノルウェー?の冬の海岸を撮った写真をスリーブ5ページ分横につないで並べた大パノラマ写真のみ。ジャケットはその写真の一部です。

音楽もこの写真に合いそうなものです。曲はヨハンセンが3曲、スワローが4曲、ヤンソンが2曲提供しています。3人それぞれ美メロ・メーカーなので、最初から最後までどこをどう切っても美メロしか出てきません。たまにはこんな甘~いアルバム聴くのもいいんじゃないでしょうか?

ヨハンセンは嫌な音は一切出さず軽やかに優しくフレーズを綴っていきます。ヤンソンもセンス良くバッキングして、いざソロとなればキースというかチックというかハービーというか、皆のいいとこどりみたいなメロディアスなフレーズを次々と繰り出し続けます。いや~凄いです。美メロの洪水状態(笑)。

で、凄いのがそれを支えるスワローのエレクトリックベース。独特のエレベの音で、ウォーキング・ベースを弾いていますが、スラスラ&プリプリと、もう次から次へと繰り出す繰り出す美メロのライン。このアルバムで一番目立っているのって、実はスワローなんです。私はスワロー目当てでこのアルバムを買ったところもあるので大満足。スティーブ・スワロー、凄いです。

ドラムのシェルベリは、ジャック・ディジョネットに似た感じのドラミングです。ヤンソンのピアノ・トリオの場面、ヤンソンのかすかな唸り声が聴こえたりすると、キースのスタンダーズ・トリオのベースがスワローだったら?みたいに聴こえます。キース&スワローのスタンダーズ・トリオ、なかなか良いですよ(笑)。

ベタな1枚。センスが良い人達なので嫌味はないです。こちらも素直な気持ちで聴けばとても心地よく聴くことができます。このアルバムを聴いて、”こんなの女子供の聴くジャズ”と思ったとしたら、あなたは心が荒みつつあるのかも(笑)?

アルバム名:『I.S.』
メンバー:
Tore Johansen (flh)
Steve Swallow (el-b)
Lars Jansson (p)
Anders Kjellberg (ds)

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これは問題作である!「ジャズ耳の鍛え方」

これは、問題作である!そして、異色作である!

『ジャズ耳の鍛え方』

遅読自慢の私がやっと第3章まで読み終えました。
本来全部読んでから書くべき記事なのですが、ここで書いておきたいのです。

ここまで真摯にジャズと向き合っている人が日本にいるのか?
いるなら教えてほしい!
というのがちょっと大袈裟な私の感想(笑)。

「今回は”ですます調”なので批判的な内容が緩和されている。」と
中山康樹さんがおっしゃっていました。
「失礼ながら文筆家としてグレードアップした。」ともおっしゃっていました。
納得!
”ですます調”だからだけではありませんでした。
実に懇切丁寧に、いらぬ批判的誤解を避けるように書かれているのです。
超~お節介なオジサンです(笑)。後藤さん。

こういう人が少なくなったから、今無縁社会とか言われるんです。
というのはいらぬ話でした。

第1章 ジャズとはどういう音楽なのか?

代表的なジャズマン6人と関係性の模式図から始まるのですが、
これがなんとも絶妙な説明。
こんな書き方は他の誰もしていません。画期的!
ジャズ聴きなら語り口もオリジナリティーで勝負。
なんてジャズマン的なんだ!後藤さん。楽器はやらないけれど(笑)。
歴史は当然入っているけれど、
歴史だけでジャズを語っていません。
その意味で故油井正一氏からの脱却です。
ジャズファンにこそ読んでいたきたい!

第2章 ジャズを芸術音楽として捉えると何が見えてくるのか?

芸術という難題に真っ向勝負!
後藤さんのチャーリー・パーカ体験/感覚が改変される体験が
芸術に解釈を与えています。
う~む、正直言ってここは難しいところです。
反感を持つ方がおられるかもしれません。
でもそこに至る過程は非常に重要な議論がなされています。
私は後藤さんのおっしゃりたいことはよくわかります。

第3章 「ジャズ耳」とは

ここは 「いーぐる」note (掲示板)で議論する前に読んでおくべきです。
最近上記掲示板で議論されたことなどが懇切丁寧に説明してあります。
「ジャズ耳」とはどういうものなのか?実に明確に書いてあります。
「クラシック耳」「ロック耳」「ポップス耳」・・・もあると書いてありました。
先日、私はこれを読む前に、「~耳」は並存可能です。
とブログにコメントし、その通りだと後藤さんからコメントをいただいたのですが、
ここに書いてあったんですね。
「ジャズ耳(ジャズ心)」と「ロック耳(ロック心)」の違いにも納得。
こうした「~耳」間のジャンル越境的な価値判断がおおむね非生産的なこと。
同感です。
即興の意味にもグリグリ迫っています。

ここまで楽しく読みました。
読んでわかったのですが、
『ジャズ・オブ・パラダイス』の2010年グレードアップ版どころじゃありません。
別次元に飛翔していました。ちょっと大袈裟(笑)?

残り2章、読むのが楽しみです。

”皆読まないと、死刑!”(懐かしのオヤジギャグ、笑)
も一つ、”皆読まないと、月にかわっておしおきよ!”

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またまた画策中

ジャズではありません。オーディオ趣味のほう。

オーディオの記事だとアクセス数ガタ落ちなんだけど良しとしましょう。

先日スピーカーを自作したのに飽き足らず、

今度はこんな部品を集めて画策しているのです。

新調したものもあれば、手持ちのものもあります。

P191

この手の趣味をお持ちの方ならすぐにわかるでしょう。

真空管アンプの主要部品の一部です。

使う真空管はムラード(マラード)の6BM8。

1本の中に電圧増幅部と電力増幅部を持つ複合管です。

これ1本だけでシングルアンプ、2本だけでプッシュプルアンプが作れます。

P192

購入はだいぶ前、以前300Bの前段増幅に使用していました。

ペア2組です。

並べて写真を撮って気付いたのですが、ゲッターが異なりますね。

比較的近い時期に秋葉原のとあるお店で購入したのに、

こういうことがあるのが真空管ってやつです。

気分はあんまり良くないです。

プッシュプルアンプにするつもりなので、左右で見た目が異なってしまいます。

たぶん音はたいして変わらないはずですから単に気分の問題。

まあいいかっ、最近いい加減な私です(笑)。

5年ぶりくらいかな?一からアンプ作るのって。

進捗状況はブログにて報告していきます。

乞うご期待!

自作スピーカーは快調にエージングが進み、かなり聴ける音になってきました。

P178

低音のダンピングと量感が結構イイ感じにバランスしています。

中音はやや騒がしいかも?更なるエージングに期待。

高音はほどほどに繊細で爽やかに拡散。

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お気楽ネタを一発!

記事数かせぎではありません。(あと5回で1000件)

ここらでお気楽ネタを書きたくなったのです。

ブログだからお気楽でいいんです。

晩白柚(バンペイユ)が届きました。

巨大グレープフルーツ?

美味しいんですよ。

P189

今日は冬型の気圧配置。

寒いですね。冬らしい天気です。

南アルプスはかなり荒れた天気みたいです。

手前の山の奥が南アルプスです。

雲がかかっているので、その下は大雪だと思われます。

P190

甲府盆地は快晴です。

風はちょっと強めくらい。

最近は冬にあまり強風が吹かなくなった感じがします。

地球温暖化の影響なんでしょうか?

そうか~、今日はクリスマスでしたね。

昨夜は一応ケーキを食べてローストチキンを食べてシャンパンを飲みました。

おしまい。

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しつこくヒップホップ系ジャズ(笑)

今日もしつこくヒップホップ系ジャズ。といういか今日はほとんどヒップホップ。こんなのも持っていました!昨年、「ディスクユニオン新宿地区合同出張大噴火バーゲン」で買った1枚。一応ジャズコーナーに置いてあったのですが、この手のやつは今時ジャズオヤジには無理なので、”大噴火バーゲン”送りとなったのではないかと思います(笑)。

P187 マテリアル『インタウナル-モリ-』(1999年、ビデオアーツ・ミュージック)です。マテリアルというのはベーシストのビル・ラズウェルのプロジェクト。

ビル・ラズウェルと言えば、ハービー・ハンコックのロック・イット・バンドの人で、アルバム『フューチャー・ショック』のプロデュースをした人です。私がジャズを聴き始めた頃はマテリアルの『メモリー・サーブス』が話題になっていました。翌年にはニューヨークのアンダーグラウンド・サウンドとして『ザ・ゴールデン・パロミノス』なんてアルバムも出ました。今見ると凄いメンバーが終結していたのがわかります。当時の私はついていってなかったです。

このアルバムの話に戻ります。ヒップホップのラッパーやDJをゲストに迎えたほとんどヒップホップ・アルバムです。メンバーは以下の帯を見て下さい。

P188 私にはよくわからないのですが、結構凄いメンバーが集まっているみたいです。今から10年ほど前、21世紀を前に発表されたアルバムですね。御覧のとおり日本盤。サウンドとしてはハービー・ハンコックの『ディス・イズ・ダ・ドラム』(ラズウェルとハンコックのプロデュース)と共通のものです。ただしこちらは全編ラップ入り。トランペットはいませんが、マイルスの『ドゥー・バップ』とも近似。

ライナーノーツも読ますに聴いていて、これなかなかカッコイイな~と思ったのが《バーニン》。で、今日ライナーノーツを読んでみたら、ラッパーがパブリック・エナミーのフレイヴァー・フレイヴでした。何がカッコイイと思ったかと言えば、ラップのリズム(ビート)感。なるほどね~。パブリック・エナミー、ヤバさ”プンプン”です。低音がひときわ強調されているところも快感。

全て歌詞付きで、ご丁寧に日本語訳まで付いています。《バーニン》読んでみましたよ。ハッハッハッ!一言で言えば、”お下劣”(笑)。日本語訳は直訳していません。この歌詞まで含めてがパブリック・エナミーなんでしょうね。意味が分かるとしたら、とても大音量では聴けません(笑)。

ロック・イット・バンドに参加していたDJのグランドミキサーDSTも参加しています。今はDXTと名乗っているそうです。ビル・ラズウェルという人は、ジャズとヒップホップをつなぐ上で重要人物でもあります。この人が約10年前にヒップホップ・アルバムを作っていたのも興味深いところです。

このアルバム、普通のジャズファンは絶対聴かないでしょうね。普通でないジャズファンの方で興味があるようでしたら是非聴いてみてください。いきなりヒップホップを聴くよりはまだ身近に感じるかも?

張り付けられるアフィリはないのですが、Amazonには輸入盤がありますので、購入は可能です。

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またまたヒップホップ系ジャズ

ジャズ&ヒップホップの流れが面白くなってきました。昨日の記事にジャズ友tommyさんからコメントをいただき、それによると今月の「JaZZ JAPAN」でもこの手の記事があるというではありませんか!早速Amazonで検索してみると、確かにありました。中山康樹さんが対談記事をしっかり企画してUPしているみたいです。う~ん、さすがは中山さん!既に色々手配は済んでいたんですね。

来年、ジャズ喫茶「いーぐる」連続講演に中山康樹さんの【ジャズ・ヒップホップ学習会@いーぐる】が企画されたようです。詳細はジャズ喫茶「いーぐる」[diary]をチェックしてみて下さい。う~ん、私もすっかり中山さんに嵌められてしまったみたい(笑)。懸案だったニューヨーク・ダウンタウンのジャズが私の中で一区切りつき、次はどうしようかな~と思っていたところにこれですよ。ジャズ&ヒップホップ!面白そうなのでフォローすることにします。

中山さんの動きが色々分かる前にブログでいち早く食いついたことに自己満足(笑)。自慢ではありませんが、こういうことには鼻が効くほうだと思っています。

さて、今日も1枚紹介します。

P186 ロバート・グラスパー『ダブル・ブックド』(2009年、BLUE NOTE)です。メンバーは、ロバート・グラスパー(p,rhodes)、ビラル(vo)#11,12、モス・デフ(vo)#7、ケイシー・ベンジャミン(sax,vocoder)#7~12、ヴィセンテ・アーチャー(b)#1~6、デリック・ホッジ(el-b)、クリス・デイヴ(ds)、ヤヒ・サンダンス(turntables)#12です。

前半6曲はヴィセンテ・アーチャーと組んだピアノ・トリオ。後半6曲はデリック・ホッジのエレベ・トリオ+ボーカル&エレクトリックの”イクスペリメント”というグループでの演奏です。

これもジャズ喫茶「いーぐる」の「ニューヨークダウンタウンを中心とした2009年新譜特集」で益子博之さんが紹介していました。ディスクユニオンでもスタッフ推薦盤になっていましたね。

前半ピアノ・トリオの演奏は、昨日紹介したマーク・アイザの『オファリング』同様、ヒップホップ系ビートを取り入れたものです。このビート感、旧態依然としたピアノ・トリオというフォーマットでありながら、新鮮なサウンドを生みだすことにつながっています。メローな美曲揃いなのも聴きどころです。

前半ラスト、セロニアス・モンクの《シンク・オブ・ワン》が凄い。テーマではブギウギ・ピアノも軽く入れたりします。ヒップホップ系ビート~4ビートを行き来しつつも見事なスイング感を生みだし、心地良いメロディーでアドリブをするあたりなかなかのセンスです。モンクの曲って懐が深いので、演奏の仕方次第で凄く新鮮なナンバーへと変貌します。

後半の初めはヒップホップの短い曲です。で、続くのがヘッド・ハンタースの《バタフライ》。これがヒップホップ・ビートにのってカッコ良く演奏されています。ファンク~ヒップホップの流れ、私は大好きです。私がジャズを聴き始めてまもなく出会ったマイルスの『パンゲア』、ハービーの『マン・チャイルド』。初めてきちんとブラック・ミュージックに触れたので、私にはこの辺りのサウンドが重要な意味を持っています。

このアルバムでもリズムは人力。打ち込みを経由した人力ヒップホップ・リズムというのが現代のこの手のジャズの鍵を握っていると思います。

アコースティック&4ビートがジャズだと言っている方々は無視しましょう!
ヒップホップ系ジャズ、私は面白いと思います。

アルバム名:『DOUBLE BOOKED』
メンバー:
ROBERT GLASPER(p,el-p)
CHRIS DAVE(ds)
M2-6: VICENTE ARCHER(b)
M7-12: CASEY BENJAMIN(sax,vocoder),
DERRICK HODGE(el-b)
BILAL(vo:M11,12)
MOS DEF(vo:M7)
JAHI SUNDANCE(turntables:M12)

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今日もヒップホップ系ジャズ

過去に私のブログで取り上げたヒップホップ系ジャズを再度ピックアップ!

まずはこれ。ヴィジェイ・アイヤが気になって。

紹介している2枚目の方。

この人のは知的でアートです。とは言っても堅くはないです。ポップです。

単なるブラック・ミュージックではありません。

日本語のポエトリー・リーディングが愉快。

余談ですが、

今年この人のピアノソロ・アルバム『ソロ(邦題:デビュー)』が出て、

日本盤は”ヴィゼ・イアー”と表記しているみたいですね。

ジャズ喫茶「いーぐる」の年末恒例「ベスト盤大会」で、

今年はマスター後藤さんが、これをかけたそうです。

次はこれ。最近買った新譜を紹介

紹介している2枚目の方。

これはもうヒップホップのやばさが”プンプン”の1枚。

ギターのピート・コージーが参加しているあたり、

エレクトリック・マイルス~ハービー・ハンコックの「ロック・イット」であり、

正当なる継承だと思うのですが、”ド”マイナーですね(笑)。

日本で一体何人が聴いたのだろう?なんて思ったのですが・・・。

とにかくやばいっす!

日本盤が出てました!!

この手の音楽のファンっているんですね~。

これなんかも。今年最後、お疲れ様です!「高野雲の快楽ジャズ通信」

2008年最後の番組で、渋谷タワーレコードのバイヤーさんが紹介。

マーク・アイザの『オファリング』

サウンドは”ジャジー・ヒップホップ”というのだそうです。

この番組のレポートで、”喝、フュージョンだー”とか意気込んだ私ですが、

今となっては若気の至りだったと思います。

アハハッ、2年前なんだから若くないって(笑)?

ビート感覚に注目。

雲さんオススメの1枚でもあります。

まあ、こんな具合でヒップホップをキーワードにすれば、

色々なジャズが引っ掛かかってきます。

あとは個人的なアンテナ感度の問題ですね。

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ヒップホップ系ジャズ

先々週、ジャズ喫茶「いーぐる」での「ジャズ耳の鍛え方」発刊イベントで、中山康樹さんが今ヒップホップに興味を持っていて、それはジャズのブラックミュージックとしてのカッコ良さや発展性がヒップホップに行ってしまったからとのことでした。

で、私はその手の音楽をどう見ていたかというと、直接ヒップホップには行かず、ジャズ界で未だに脈々と受け継がれているポスト・エレクトリック・マイルスとして捉えています。時々ブログでも紹介しています。例えばこれっ ポスト・エレクトリック・マイルス系をついつい買ってしまう。北欧ですが、ジャズランド・レーベルからはこのアイヴィン・オールセットやニルス・ペッター・モルヴェルとかですね。

これなんかもそのくくりでしょう。こちらは本家アメリカ。

P185 ジェイソン・リンドナー『ナウ・バーサス・ナウ』(2008年rec. ANZIC records)です。メンバーは、ジェイソン・リンドナー(p.key,melodica)、パナギオティス・アンドレオ?(b,vo)、マーク・グイリアナ(ds)、ゲスト:ダニエル・ネグロン(vo)、ババ・イスラエル(poetry&rhymes)、アヴィシャイ・コーエン(tp)、ヨスバン・テリー(chekere)、クラウディア・アカーニャ(vo)、ペドロ・マルティネス(congas,vo)、フランシス・ベラスケス・ゲバラ(poetry)、ミシェル・ンデゲオチェロ(b,vo)、アナ・コーエン(ts,pandeiro)、アヴィシャイ・コーエン(tp)、カート・ローゼン・ウィンケル(g)です。基本はキーボード(ピアノ)、エレクトリックベース、ドラムのトリオで、曲によって1名~数名のゲストが参加します。トリオだけの曲もあります。

このアルバム、ジャズ喫茶「いーぐる」の「ニューヨークダウンタウンを中心とした2009年新譜特集」でも選曲されていました。私はその回に参加しなかったのですが、後日「いーぐる」のホームページに掲載されたリストをチェックして買いました。講演者の益子博之さんは、こういうものもきちんとフォローしていますよね。

完全にヒップホップというわけではありませんが、ポエトリー・リーディングなんか交えたりして、エレクトリックなファンクを繰り広げています。面白いのは打ち込みをやっていないことです。この手のサウンドは打ち込みが主流なのですが、今時はそれを人力でやるところが面白いのです。ドラムなんか機械的な感じを見事にフィードバックして叩いていますよ。

リズム・ボックスやリズム・マシーンのリズム感覚を経た上での、人力打ち込み(ドラムンベース)系グルーヴが今時のエレクトリック・ファンクなのです。先程取り上げたアイヴィン・オールセットも打ち込みではなく人力でやっています。人力ならではの揺らぎがリズムを活き活きとさせる効果につながっているような気がします。私の思い込みかな~?

マイルス役のトランペッターはアヴィシャイ・コーエン。『ザ・トランペット・プレイヤー』という名盤で熱く尖がったトランペットを披露している知る人ぞ知る人です。残念ながら3曲にしか参加していません。エレクトリック・ファンク・ミーツ・中近東エスニックな曲(笑)もあります。ついでにブラックのルーツであるアフリカンなファンクもあります。

ヒップホップへ行く前に、ジャズにもまだまだこういうカッコ良さや発展性を持つものをやっている人達がいることは認識しておいても良いのではないでしょうか?メインストリーム回帰もいいのですが、その陰になってしまうものも多々あります。本来、ジャズ評論界がこの辺りをフォロー&ケアしておくべきだと思うのですが、残念ながら今そういう仕事をしている人は表に見えてこないという現状があるように思います。

アルバム名:『NOW VS NOW』
メンバー:
JASON LINDNER(p,el-p,synth,vo)
DANIELE NEGRON(vo)
BABA ISRAEL(spoken word, poetry&rhyme)
PANAGIOTIS ANDREOU(b)
MARK GUILIANA(ds)
YOSVANY TERRY(chekere)
MESHELL NDEGEOCELLO(b)
AVISHAI COHEN(tp)
ANAT COHEN(ts,pandeiro)
KURT ROSENWINKEL(g)

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これは説明不要の熱演

私のブログも今日から4年目に突入!丸3年過ぎました。
我ながらよく続いていると思います。
ほとんど毎日更新したため、記事数は今回が991件目。
今の調子なら年内に1000件UP!う~む、毎日更新しなければいかん。

さて、今日は新譜紹介。

P184_2 エリック・ハーランド『ヴォエジャー ライブ・バイ・ナイト』(2008年rec. SPACE TIME RECORDS)です。メンバーは、エリック・ハーランド(ds)、ウォルター・スミスⅢ(ts)、ジュリアン・レイジ(g)、テイラー・アイグスティ(p)、ハリシュ・ラガバン(b)です。ハーランドの初リーダー・アルバムだそうです。現代精鋭揃いのライブ録音。

ハーランドと言えば、SFジャズコレクティヴ、チャールス・ロイド・グループ、カート・ローゼンウィンケル・グループなどで活躍中。現代注目精鋭ドラマーの一人です。熱くてキレのあるドラムを叩く人です。実力的には文句の付けようなどあるはずもなく。ライブ演奏ならではの勢い溢れる演奏が展開してます。

メンバーも音楽性や実力がマッチした人選。やっているのは現代ハードバップ。現代ハードバップとは言っても、クラブジャズ系連中のカッコ重視とは違い、気合の入り方が半端じゃありません。ただね~っ、私の全く個人的な好みの問題で、この手の演奏って聴いているうちに飽きちゃうんですよね~。いやっ、全く個人的な問題なので、ここでやっている演奏は素晴らしいと思います。

10曲中8曲がハーランドの曲。今時のドラマーは作曲もきちんとこなしますね。似たような曲が多いと言えなくもありませんが・・・、素材としての曲という感じです。間奏曲(インテルメッツォ)を3曲入れて流れにも工夫が見られます。で、1曲がサム・リバースの曲。これがいきなりフェード・アウト。で少し間を入れて、ラストはアイグスティの4部構成の組曲。CD表示は10、11、12、13となっています。アイグスティの曲もハーランドの曲と同じ(笑)?

あんまり難しいことを考えず、目の前で繰り広げられるエキサイティングなジャズ・ライブに浸りましょう!というのがこのアルバムなのではないかと思います。

アルバム名:『VOYAGER-LIVE BY NIGHT』
メンバー:
Eric Harland(ds)
Walter Smith III(ts)
Julian Lage(g)
Taylor Eigsti(p)
Harish Raghaven(b)

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ちょっと変わったものを2枚紹介

この手のアルバムにはなかなか手を出しくいのですが、聴いてみると意外と面白かったりします。9月に行われたジャズ喫茶「いーぐる」の「合同新譜紹介イヴェント」でかかった2枚です。その時の模様はジャズ喫茶「いーぐる」の連続講演を楽しむ。

これらを聴いて思ったことは、極一般のジャズ・ファンと少し乖離があるな~ということ。面白くてカッコいいジャズだと思うのですが、なかなか伝わらないだろうな~というのが悩ましいところです。

P182 まずはオウター・ヨノ『パストラミ・バゲル・ソシアル・クラブ』(2010年、TZADIK)です。メンバーは、デヴィッド・コノプニキ(fretles and fretted g)、ベルトラン・デローム(b)、シリル・グリムンド(ds)、スペシャル・ゲスト:フローレン・メリ(cl)、リック・アウドゥエオ(acc)です。泣く子も黙る?ジョン・ゾーンのツァディック・レーベル、ラジカル・ジューイッシュ・カルチャー・シリーズの1枚。

この”急進的なユダヤ文化シリーズ”、知ってはいるけれどなかなか手を出しにくいですよね。「いーぐる」のイヴェントでは八田真行さんが紹介していました。冒頭はクラリネットとアコーディオンでサーカス御一行様みたいな長閑なメロディー。こりゃダメだと思ったのですが、すぐにロッケンローな状態に突入(笑)。基本はギター&エレベ&ドラムのインスト・ロック・トリオなのでした。

この手のロッケンローなナンバーが好きな私は気に入ってしまいました。ギターはフレットレスも弾くので、上原ひろみのバンドで活躍するデヴィッド・フュージンスキーに似た感じのプレーになります。フレッテッドでのロック・ギターとフレットレスでの変態ギターが楽しめる、ギター・キッズにはおすすめの1枚なのです。

クラリネットとアコーディオンはあくまでゲスト参加。数曲でサウンドに味付けをしているだけです。では何が”ユダヤ文化”かと言うと、メロディーがユダヤ調(クレツマー)ということです。でもほとんどはユダヤというより哀愁漂う普通のロック曲なので、あまり違和感は感じません。ちょっと演歌が入っているメロディーもあり(笑)?日本のロックバンドがやりそうな曲です。曲はすべてギターのコノプニキが作曲。黙って聴かせれば、エスニックが軽く入ったロック・ギター・トリオという認識しかできないと思います。

大音量でロケンローなギター・トリオを楽しみましょう!ちなみに私はディスクユニオン通販ディスカウントで¥700で買いました(笑)。これ、やっぱり普通のジャズ・ファンには売れませんよね~。こんなのでもAmazonで買えます(笑)。

アルバム名:『PASTRAMI BAGEL SOCIAL CLUB』
メンバー:
David Konopnicki: Fretless And Fretted Guitars
Bertrand Delorme: Bass
Cyril Grimaud: Drums
Special Guests
Loïc Audureau: Accordion
Florent Mery: Clarinet

P183 続いてクリスチャン・ムースピール・ヨーデル・グループ『メイ』(2010年rec. material records)です。メンバーは、クリスチャン・ムースピール(tb,p,voice,loop)、ジェラルド・プレインフォーク(cl,b-cl,ss,as)、マシュー・ミッチェル(tp,flh)、フランク・トルティラー(vib)、ブラッド・ジョーンズ(el-b)、ボビー・プレヴィット(ds)です。トロンボーンのクリスチャン・ムースピールは、ギターのウォルフガング・ムースピールの兄だそうです。

さて、こちらも異色な1枚です。ヨーデル曲を素材にジャズをやっているんです。ヨーデルって、”アルプスの少女ハイジ”の主題歌”ヨーロ、レッヒ、レッヒッヒー”ねっ(笑)。ヨーデルでジャズができるんかいな?と思うでしょ。ちゃんとジャズしてます。「いーぐる」のイヴェントでは原田和典さん紹介していました。ディスクユニオンのジャズ雑誌「ジャズ・パースペクティヴ」でも原田さんのレビューのところにこのアルバムが入っています。

こちらの冒頭もいかにもヨーデル曲という感じのホーン・アンサンブルで始まります。アルプスの夜明けみたいなイメージです。そこから自由なホーンの交換になりヴァイブラフォンが入ると、何となくゲイリー・バートンのECMレーベル風ジャズになります。ヴァイブのクリスタルなサウンドは正にバートン。ゲイリー・バートン・グループ・ミーツ・ヨーデル?

エレクトリック・ベースとドラムはアメリカ勢、8ビート、4ビート共に得意な方々なので、なかなかドライブ感に溢れるビートを繰り出し、エキサイティングな場面を作り出しています。ヨーデル・ホーン・アンサンブルと各人の熱いソロが交互に出てきて上手い具合にブレンド。既存のジャズにヨーデルを組み合わせて出てきたものは、なかなか新鮮で爽快なジャズだったのです。1曲だけエレクトリックでスペイしーな演奏があって、異空間へ飛ばされるのもグッド。

クリスチャンのトロンボーンとミッチェルのトランペットは確かな楽器演奏力に支えらてストレートに吹かれていますね。プレインフォークのバスクラやクラリネットは結構フリーがかる場面があり、私はその勢いが好きです。トルティーラ=バートンです(笑)。アメリカから招待されたリズム陣は、ジャズを演じる上で重要な役割を担っているのがわかります。クリスチャン、ピアノも弾いていますが上手いです!

色ものではありません。きちんとしたジャズ・アルバムです。だまされたと思って聴いてみてください。いいですよ~ヨーデル・ジャズ!

アルバム名:『may』
メンバー:
Christian Muthspiel – trombone, piano, voice, vocoder, loops
Gerald Preinfalk – clarinet, bassclarinet, soprano/altosaxophone
Matthieu Michel – trumpet, flugelhorn
Franck Tortiller – vibraphone
Brad Jones – electric bass
Bobby Previte – drums

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自作スピーカーは順調にエージング中!

毎夜スピーカーを鳴らしていると、だんだん調子が出てきます。

1週間経っていないけれど、良い感触になってきました。

自作スピーカーは今、定位置に収まり、

タンノイのスターリングの上で機嫌が良さそう。

P181左がサランネットを取り付けたところです。

サランネットを付けると地味になってしまいますね。

ウッドの色具合は下のタンノイとよくマッチングしていてグーッ。

肝心の音ですが、軽やかで素直。

今はあっさり気味だけれど、エージングが進めばほのかな色気が出るかも?

変な癖が感じられないのは、私的にはグッドです。

一発勝負で作ったのに、

クロスオーバー周波数、バスレフダクトの共振周波数、

共に特に問題を感じないのはラッキーと言えるかな~。

当面サブスピーカーはこれでいけそうです。

万が一飽きたら、バッフル板ごとスピーカーユニットを交換することにしましょう。

このスピーカーボックスは遊べる!

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「PCMジャズ喫茶」をツイートする。

音楽専門・衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」の番組「PCMジャズ喫茶」
今回のゲストはレコードコレクターの西川進さん。

番組を聴き流しながらのツイートは以下のとおり。

衛星デジタル放送ミュージックバードの「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」。ゲストがオリジナル盤コレクターの方。ディスクユニオンに毎日行くんだそうです。いるんですね~(笑)。

ゲストさん77歳。毎日ディスクユニオン通い。最近は歳なので減らしつつあるが、8000枚くらい持っているそうな。特殊なケースだとは思いますが、ジャズファンのある部分の典型でもある。

ジョニー・デスモンドが1曲目。続いてビング・クロスビー。今日は超マニアトークで楽しそう。言っちゃうとまずいんだけれど、高齢者向け番組(笑)。

ゲストさんはジャズクラブの取りまとめ役(会長?)。会合もやっているんだそうです。いや~っ、お元気です。同じ趣味の人達が集まって酒を飲みながら、自慢のものを持ってきてかけたりするそう。これはこれでいいと思う。ウディ・ハーマン・オーケストラ&女性ボーカルをかけてる。

寺島さんお得意ブラインド。ネットのソングリストではヘイリー・ローレン。《タンゴ・ララバイ》。またいつものラテン曲。前振りでこんな話が。今、ピアノ・トリオ・ブームが一段落して、今は女性ボーカルが来ているとか。なるほどHMV通販の売上ランキングとか見ると確かにそれはある。う~む。

次はゲストさんの選曲。女性グループ「トーキン’ジャズ」。ドラムレス・トリオ。テナーはボディル・ニスカ。私、まだこの境地には至れない。ムードテナー。寺島さん推薦のボディル・ニスカのアルバムは10年くらい前に買ったけれど、その後ユニオン行き(笑)。

ゲストさん77歳。元気の秘訣は?毎日ジャズを聴くこと。いやっ、参りました!

ゲストさん。朝から晩まで大音量で聴いているんだそうな。ドンシャリ・ステレオ(JBL4343使用)で、ビッグバンドを浴びるように聴く。ライブ、生は聴かない。録音されたものが好き。傍目には異常(笑)。この番組を聴いてツイートしている私も異常ですけどね。

@JACOnomeこういうスゴイ人だから、ゲストに呼ばれるんですけどね。普通じゃ面白くないですから。私なんかまだまだかわいい部類です(笑)。
「@jazzikki TLを追いました(笑)。スゴイですね。PCMジャズ喫茶のゲスト。 」への返事。

寺島さん好みのトロンボーンを聴く2曲がかかる。前後ではとことんジャズオヤジの茶飲み話が炸裂中。

今日はゲストの好みに合わせてボーカルとビッグバンドがかかる。普段ほとんど自分が聴かないものをたまに聴くのも悪くはない。

ゲストさん選曲で今日のラスト。シド・ローレンス&ヒズ・オーケストラ。誰それっ(笑)!

かけたアルバムのグレンミラー・サウンドの話。クラリネットの本数を巡って。良く聴いているはずのゲストさん、1本と言っていたのに、ディレクターの太田さんがライナーノーツか何か見たら5本だとか・・・。

寺島靖国の「PCMジャズ喫茶」終了。自作スピーカーのエージングも進行中。だんだんなじんできました。軽やかで素直な音です。

ジャズファンの生態を知るのには良い番組です(笑)。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

PCM放送は来年8月で終了なので、
今ならもうひとつのサービス「スペースディーヴァ」で聴くようになるのかも?

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こんなムーディーなジャズも持っていました。

今日は何を書こうかな~といい加減に悩んでいました。

これでいいやっ(笑)。

P180 ティル・ブレナー『ラブ』(1998年、Motor Music/Emarcy)です。メンバーは、ティル・ブレナー(tp,flh,vo)、チャック・ローブ(g)、フランク・カステニーア(p,key)、ティム・レフェーブル(b)、ウォルフガング・ハフナー(ds)、デヴィッド・チャールズ(per)、カーメン・ケスタ(vo)です。私が持っているのは輸入盤なのですが、ジャケット違いの日本盤も出ているみたいですね。

タイトルからして分かるとおりムーディーなフュージョンです。たまにはこんなムーディーなアルバムを聴いて和むのもいいんじゃないでしょうか?ウイスキーのグラスでもを傾けながら聴けば最高。

数曲ではボーカルも披露していて、声や歌い方はTOKUに似ています。この手のムード・トランペッターって最近結構いますよね。ルーツというか元祖はチェット・ベイカー。でもチェットの場合は、若いころは妖艶さみたいなものがあったし、晩年はもう荒みきった後の凄みがあったし、音楽の質はまるで違うんですけどね。

パーカーにしてもパウエルにしてもチェットにしても、スタイルは継承できても本質は結局誰にも継承できなかったわけで、パーカー、パウエル、チェット、まあチェットの場合は天才というわけではありませんが、皆その音楽は孤高のものだったのではないかと思います。こう手の話はこの前のジャズ喫茶「いーぐる」での『ジャズ耳の鍛え方』発刊イベントでもありました。

まっ、そういう事は考えずに、ムードに浸って聴くのがこのアルバムです。気持ちよくなれますよ!

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安定感のあるクインテット演奏

久々にジャズアルバムを紹介しましょう。今年発売ですが新譜というわけではありません。いつも利用しているディスクユニオン通販限定¥1,000均一セールで買った1枚(笑)。

P179 トム・ハレル『ロマン・ナイツ』(2009年rec. HighNote)です。メンバーは、トム・ハレル(tp,flh)、ウェイン・エスコフリー(ts)、ダニー・グリセット(p,rhodes)、ウゴナ・オケグォ(b)、ジョナサン・ブレイク(ds)です。チェックはしていたのですが、何となく買いそびれていました。それが¥1,000となれば買うしかないでしょう!

全9曲ハレルが作曲しています。元気でノリのいい曲からしっとり聴かせるバラードまで、全て分かりやすいメロディーの曲になっています。新しいとは思いますが80年代くらいの感じなので、今時変態メロディーに慣れてしまった私からすると、かなり安心して聴くことができるメロディーでした。8ビートの曲が多く、バップ~コンテンポラリーというサウンドになっています。

ストレートに鳴るトランペットとまろやかに鳴るフリューゲルホーンを曲のイメージに合わせて吹きわけているのは、なかなかセンスの良いところだと思いました。フリューゲルホーンを吹いている曲はメローな感じで、グリセットのエレクトリックピアノとからみあって程よい甘さを生みだしています。都会的でなかなかお洒落でもあります。小細工なしでストレートに吹くハレルの演奏は聴いていて気持ち良いこと間違いなしです。

私が特に気に行ったのは《レット・ザ・チルドレン・プレイ》。ゴトゴトと電車が進んでいくような感じを抱かせる8ビートとメロディーが自然に体をスイングさせます。前向きな明るさを持ったメロディーと相まって、聴いていると目の前が開けてくる爽快感があります。エスコフェリーの大らかで熱いソロ。ハレルの大空を優雅に舞うようなソロ。グリセットの小気味よいソロ。ほんのわずかダサさがあり、それが良い旨味となっています(笑)。

ハレルのフリューゲルホーンとグリセットのピアノのデュオで演奏されるアルバムタイトル曲《ロマン・ナイツ》は、タイトルどおりロマンティックな夜を感じさせます。大人の甘さをたたえていて、聴いているとウットリすること間違いなし。何ていい曲なんだろう。グリセットってもっと無機的なニューヨーク派の人だと思っていたのですが、ここでの甘さと深さはただものではありません。

全体をとおしてテナーのエスコフリーがなかなか熱く良い演奏をしていると思います。尖がり過ぎず適度にクールさも備えているのが良いところでしょう。グリセットはピアノだけでなくエレクトリックピアノがなかな良いと思いました。グリセットのフレーズはちょっと端正な面がありますが、エレピになるとコクが加わって味わいが増しています。ベースのオケグォとドラムのブレイクは堅実なサポートだと思います。ブレイクのスネアの”パタパタ”感はピーター・アースキンに通じるものがあります。

このアルバムは80年代のジャズ寄りのフュージョンを通過してきた人達にはとても分かりやすく共感しやすいアルバムだと思いました。¥1,000というのはかなりのお買い得でした(笑)。

アルバム名:『ROMAN NIGHTS』
メンバー:
TOM HARRELL(tp,flh)
WAYNE ESCOFFERY(ts)
DANNY GRISSETT(p,el-p)
UGONNA OKEGWO(b)
JOHNATHAN BLAKE(ds)

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今日もスピーカー自作の話。完結編!

ジャズネタを期待して来訪して下さる皆さん。m(_ _)m
今日もオーディオネタでございます。

スピーカー自作の完結編。
配線してスピーカーユニットを取り付けました。

まずは配線材の選択から。
最初は持っているベルデンのスピーカーコードを使おうと思ったのですが、
硬いコードなので振動して何かにぶつかって異音を発するのを恐れ、
もっと柔らかいコードにすることにしました。
最初はコイズミ無線から買おうと思ったのですが、
入手に時間がかかるしめんどくさいので家電店で売っているコードにしました。
ビクターのOFCスピーカーコードの一番安いやつです。

ということで配線はこんな感じになりました。

P176_2 細めのコードです。
コンデンサとコイルはそこそこ高いものだというのに、
価格の配分がバラバラですが、その適当さが意外といい味を出します。
やたら高いものだけ集めて作るのは私からすれば野暮ってもんです。

スピーカーボックスにバッフル板を取り付けるとこんな感じに。

P177左右対称にはしませんでした。
スピーカーユニットのネジ導入穴もあらかじめ開けておきました。
目ネジを入れてみたら結構木が硬いことがわかったからです。

で、スピーカーユニットを取り付けました。
ドーム剥き出しで取り扱い厳重注意のツイーターも無事取り付け完了。

P178 あ~あっ、スピーカーユニットはモダンなのに、
いざこうして出来上がってみるとかなり無骨ですね~。
前回の記事にtommyさんからコメントがあり、
「70年代してるね。」とのことでしたが、
正に70年代のレトロな雰囲気になってしまいました。
私らしいスピーカーだと思います(笑)。

スピーカーは無事完成しました!”パチパチパチ”

今音を出しています。
まだ鳴らしたばかりなので評価してもしょうがない段階ですが、
第一印象は爽やかで明るい音。
そこそこ音も前に出てくれる感じです。
低音も重低音以外はそれなりに出ているようですし、
まあ、まずまずの音ではないでしょうか。
想像していたよりはまともに鳴っています。

いかんせん鳴らしたばかりなので色気とかはありません。
”カーカー”した感じで鳴っているのはやむを得ないところ。
エージングで音が落ち着くまでには1ヶ月はかかるでしょうね。
来年になってからでないと何とも言えません。

当分メインスピーカーは使わず、
このサブスピーカーのエージングを進めたいと思います。

メデタシ、メデタシ!

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スピーカー自作の進捗状況。

一昨日はジャズ喫茶「いーぐる」で楽しみ、昨日はスピーカー自作。

昨日はスピーカーユニットを取り付ける穴をバッフル板に開けたのですが、

これがかなりの重労働。

木が柔らかいので何とかなりましたが、これが硬い木だったら大変なことに。

P174_2 う~ん、穴がかなりいびつです(涙)。

でもこれが私の限界ってもんです。

そしてバスレフダクトとアッテネータも取り付けてみました。

4隅にはサランネット取り付けのためのマジックテープも付けました。

P175_2

あとは配線をしてスピーカーユニットを取り付ける作業があります。

慌てずぼちぼち進めます。

完成予想写真を更新しておきます。

P169_2  一応カッコウはついているんじゃないかと思います。

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「ジャズ耳の鍛え方」発刊イベントは盛況でした。

昨日は東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんの新刊本

「ジャズ耳の鍛え方」の発刊イベントでした。

中山康樹さんと村井康司さんをゲストに迎え、
一部で話題騒然となった3方の鼎談本「ジャズ構造改革」
続編的な内容もあるとのことで混雑が予想されました。

で、早めに「いーぐる」に行く予定だったのですが・・・、
ディスクユニオン「Jazz TOKYO」でまんまとレコード・ハントとなり、
開催直前に「いーぐる」へ入る結果となってしまいました。

P173_4中に入るともうかなりの混雑状態です。
席に着く前に「ジャズ耳の鍛え方」を購入。
雲さんは特等席に座っていました。
お店が開店する時間に来たんだそうです!
私はちゃっかりその横に座らせていただきました。m(_ _)m

今回は2部構成。
前半が「ジャズ耳の鍛え方」について、後半が3人による鼎談でした。

前半は曲をかけながら後藤さんが本について説明。
ゲストの中山さん村井さんにも逐次意見を聞きながら進行。
この本は「ジャズ聴きへの挑戦状」でもあるそうです。
第1章「ジャズとはどういう音楽なのか?」に、
それをあらわした模式図が掲載されていて、ここに”肝”があるということでした。
この図を見て「なるほどな~。」と思いました。
この模式図のジャズマンをキーとして話が展開。
私は話を聞きながら、自分が体験してきたジャズマンをそこに重ね、
ジャズ聴きの初期にそういう体験をしたことを思い浮かべました。
知らず知らずのうちにそういう体験をしていたからこそ、
今のジャズ聴きとしての私になったのだろうと思えました。

実は今の段階で「まえがき」しか読んでいません。
なので本の内容についてはこれ以上言及しません。

前半最後はマイルスの話になり、中山さん推薦のマイルスをかけることに。
そうです。これでしょう!
最近発売された『ビッチェズ・ブリュー(レガシーエディション)』から。
タングルウッド・ライブ音源で《ディレクションズ》。
もう最初のトランペット一発が鳴った瞬間。
キターッ、ク~、タマラン!なのでした。
隣に座った雲さんと顔を見合わせ、見つめあい、ニッコリ(笑)。
音量もいつもよりUPです!
カッコイイとしか言いようがありません。

で、前半終了。
休憩時間には後藤さんから本にサインをしていただきました。

この本の内容は「ジャズ・オブ・パラダイス」の2010年版。
「ジャズ・オブ・パラダイス」の見開き右側のページの内容を今風にグレードUP。
では見開き左側の内容はというと?
既に発売済み「一生もののジャズ名盤500」です。

後藤さんが意識したのかどうかは分かりませんが、
今年2010年は「ジャズ・オブ・パラダイス」のグレードUPが図られたのです。
1冊の本が2冊になって帰ってきたのです。
だからこの2冊を持っていないとイカンのであります!

後半は後藤さん、中山さん、村井さんが”ジャズ評論を斬る。”
というか、3人がこれからどうして行くかの宣言でした。
「ジャズ構造改革」のラストにそういう内容が書かれていましたが、
その続編という意味だと私は理解しました。

中山さんはジャズのブラックミュージックとしてのカッコ良さや発展性が
ヒップホップに行ってしまったことを現在調査中だそうです。
いずれ中山さんの本として出るでしょうから乞う御期待!

後藤さんは今回の本で、混沌としたジャズ状況だからこそ
ジャズの基本を分かるように提示したとのことでした。

村井さんは「JaZZ JAPAN」連載中の「ジャズ史に学ぶ世界の不思議」で
すすめているように、ジャズをもっと広い視点から見ていくとのことでした。

そして中山さんは、「最早レコードセールスと評論とはリンクしなくなっているので、
ジャズ評論(ジャズ雑誌)は読み物としてジャズを盛り上げるべき。」というような
ことも言っていました。

3人に拍手です!今後の動向を注視していきたいと思います。

質問コーナー
私が訳のわからない質問をしたのですが、皆さん丁寧に答えていただき、
特に中山さんからは興味深い話を聞くことができました。
内容については公にすると支障をきたすことなので御勘弁(笑)。
チャーリー・パーカー・ファンサイト管理人のよういちさんから、
「今ジャズブログやサイトを見ての感想はどうですか?」という質問があり、
中山さんからは鋭い回答がありました。
ジャズブロガーの私も痛いところを突かれたと思いつつも笑ってしまいました。
支障をきたしそうな内容なのでこれも詳細は書けません(笑)。

余談ですが、
中山さんからきついことを書くときは「ですます調」で書くと柔らかい表現になって
良いとの話がありました。
そう言えば、あまりきつい表現にしたくない私は自然と「ですます調」で
ブログを書いていたことを認識。なるほどね~。

その後の打ち上げにも参加させていただき、いつものディープな世界へ。
楽しいイベントでした。
皆さんありがとうございました。

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ジャズ喫茶「いーぐる」のイベントに行ってきました。

ジャズ喫茶「いーぐる」のイベントに行ってきました。

その前にいつものことですが、ディスクユニオン巡り。

まずは吉祥寺ジャズ館でいらないレコードを処分。

その後、スタンリー・タレンタイン参加のブルーノート盤2枚を買ってしまいました。

スタンリー・タレンタイン・ウィズ・ザ・3・サウンズ『ブルー・アワー』
アート・テイラー『A.T.’sディライト』

どちらもレコードですよ。

買おうと思っていたマイク・ファヒ『アニマ』がもう中古に(涙)!ゲットです。

続いて新宿アクセサリー館でレコード外袋を購入。

そして御茶ノ水のディスクユニオン「Jazz TOKYO」へ。

入口はこんなにモダンになっていました。

P171_2 

で、今日は和ジャズ廃盤LPスーパーセール。

入り口付近の床に置いてある和ジャズ箱をチラッと見たのがまずかった・・・。

気になるものがたくさんあり、「いーぐる」に早く行くはずが・・・。

イベント開始直前になってしまうことに。

高野雲さんには早めに行くと言っていました。ゴメンナサイ!

もっと見たかったけれど、取り急ぎ以下4枚を抜いてきました。

ドクトル梅津バンド『ライブ・アット・メールス・フェスティバル』
菊池ひみこ『ドント・ビー・ステューピッド』
鈴木勲『キャディラック・ウーマン』
日野元彦『フラッシュ』

いずれもレコード、安かったです。

もうほとんどマニアックな世界なので、無視していただいて結構(笑)。

時間にして20分くらいですよ。

お店の中はこんな具合。

P172_2 そして「いーぐる」へと馳せ参じたのでありました。

P173_3 既にたくさんのお客さんで賑わっていました。

今日、私的には非常に興味深い話を聞くことができました。

マスター後藤さんだけでなく、

ゲストの中山康樹さん、村井康司さんのご意見も面白かったです。

ジャズ評論界は今やこの三人の動向が最も重要だと確信しました!

講演後の打ち上げにも参加させていただき、う~ん、濃かったです。

私のブログを読んで下さっている方に声をかけていただいたり、

どうもありがとうございました。

とても楽しかったです。

ジャズ聴き諸君、読むべし!

後藤さん曰く。”ジャズ聴きへの挑戦状でもある!”

後藤さんの挑戦状、受けて立つべし。

今日はこんなところで終了。

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明日は「ジャズ耳の鍛え方」!

ジャズ友のtommyさんと雲さんがご自身のブログに書いているので、

私も書かねばなりますまい(笑)。

明日12/11(土)ジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さんの新刊本

『ジャズ耳の鍛え方』発刊イベントです。

私も行く予定です。

後藤さんの本(共著は除く)の発刊イベントにはほぼ参加している私。

今回も行かねばなりますまい。

今回は中山康樹さんと村井康司さんをゲストに迎え、

鼎談本『ジャズ構造改革』の続編のような話になるかも?とのことです。

どうなることやら?楽しみです。

中山康樹さんは「JaZZ JAPAN」に連載して問題提起しているので、

そのあたりの話も聞いてみたいと思う私です。

『ジャズ耳の鍛え方』については楽しみですが、まあ、何と言いますか。

宣伝文は、

「ジャズの聴き所をつかむテクニックは、スポーツの反復練習とよく似ている。」

でして、

私的には自転車に乗れるようなものだと思ったりするわけで、

自転車に乗れてしまえば、後はサイクリングを楽しむだけなので、

正直に言えば、乗り方については今更な感はあります。

とは言っても、『ジャズ耳の鍛え方』を買って読みますよ。

だって私のアイドル後藤さんの本だもん(笑)!

ところで、

私的には「ポストモダンジャズ」はもう乗れてしまったような感じなので、

今のところあまりジャズ的な課題はありません。

だからかな~、最近はオーディオに興味が向いているのです。

今の私の”脳内メーカー”は”オーディオ”で占められていると思います(笑)。

私の場合、ジャズ・オーディオなる融合現象はなく、

ジャズは聴く楽しみ、オーディオは作る楽しみとして分離している感じかも?

スピーカー作りにワクワクしているんです。

そして、真空管アンプも作ろうか?なんて悪だくみも(笑)。

実は、3A/109Bアンプは真空管を売ってばらしちゃったし、

WE421Aも売ってしまいました。で、これも近々ばらす予定。

なので、ばらしたら別のものを作りましょう!

次は6BM8(ムラードのペア2組在り)アンプでも作ってみようかと。

昔はひたすら作って数が増えたけれど、引越しの時に大変だったので、

最近はず~っと、減らし続け、今は4台にまでなりつつあります。

300B、6V6GT、6B4G、6L6GCの4台。

実はサブスピーカー遍歴に負けず劣らずなのが真空管アンプ遍歴。

改造や初期の頃のキットも含めれば20台くらいは作りました。

そういえば、オークションでの懐かしアンプ体験も20台以上。

落札してしばらく聴いて出品するの繰り返し。

何台かは電解コンデンサーを交換したり、トランジスタを交換したり、

修理したりと、メンテナンス体験もやってしまいました。

う~む、一度嵌まるとトコトンやる主義なのが私なのでした(笑)。

そうそう、「いーぐる」noteに、

「発売記念イヴェントにご来会のお客様全員に、もれなく、
ジャズファンなら喜んでいただけるプレゼントを差し上げます。」

なんて書いてありました。

プレゼントは何かな~?

明日は皆さん行くしかないでしょ!

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昨日はガッカリ、今日はハッピー!

昨日PCデーター喪失でガッカリした私も今日はハッピー。
さて、どうしてでしょう?
あっはっは
先日ブログに書いたバッフル板に取り付けるスピーカーが届いたのです。
これに取り付けるスピーカーです。

P163_3

秋葉原のコイズミ無線で通販購入しました。

ウーファーはDYNAVOXLW6005GR-A
ツイーターはSICAZ009040

P166 

ウーファーは16cmのグラスファイバーコーンです。
最初はFOSTEX、次にDAITO VOICEのキャンペーン品を考えていたんですが、
コイズミ無線のホームページを見ていてこれを発見したのです。
何が良いかって?値段が安い¥3,980!その割には見た目が良い(笑)。
この値段でフレームがアルミダイキャストってのがいいです。
ネット検索したら、このユニットを使ったスピーカーを自作したものがあり、
それを見て惚れてしまったんです。
FOSTEXもいいけど無難すぎるでしょ?なので、これですよ。
見るからにいい仕事をしてくれそうじゃありませんか?

P167_2

ツイーターはSICAというイタリアメーカーのもの。
これもかなり廉価です。なのでフレームはABS樹脂。
ウーファーが軽くてスッキリ系の音のようなので、
ツイーターもそういう感じのものを合わせたいところでした。
コイズミ無線のホームページを見ていたら、
「極薄シルクドーム採用でスピード感のある再生音です。」とありました。
それでいきましょう!イタリア製ということで音楽的な再生にも期待。
実物を見たら透明のドームで一瞬保護カバーかと思いましたよ(笑)。
これ素材はシルクなんでしょうか?ポリエステルのように見えるのですが・・・。
抗しがたい欲望にかられ、ドームにちょっと触ってしまいました(笑)。
ペラペラです。こんなんで大丈夫かいな?

他にバスレフダクト、アッテネータ、コイル(低域用フィルタ)、端子も購入。
フィルムコンデンサ(高域用フィルタ)は手持ち品を使うので買いませんでした。

P168 こんな感じです。

で、梱包に入っていた注意書きを読むと、取り付ける前に動作を確認しろと。
万が一不良品の場合は交換してもらわなければならないですからね。
やりましょう!動作確認。

P170

箱に載せてコイルとコンデンサも付けて音を出してみました。
後藤雅洋さん著「一生モノのジャズ名盤500」はバスレフダクトの蓋です(笑)。
こんな感じなのであくまで確認ね。
比較的スッキリした音を出しているみたいです。
出っぱなしの音ですが、最初はこんなもんでしょう。
ネットワークのクロスオーバー周波数も特に問題はなさそうです。
鳴らし込まないとホントの音はわかりませんね。
ツイーターの薄いドームには何の保護もないのでつぶしてしまいそうで怖い。
取り扱い要注意です。

さてさて、今はブツをながめてニタニタしている私(笑)。
ワクワク、ウキウキ状態であります。
試し鳴らししながら妄想中。
で、こんな遊びをしてしまいました。

P169

バッフル板の上にスピーカーを置いて撮り、箱の写真と合成してみました。
こんな感じのスピーカーになる予定です。
白ウーファーがJBLみたいでかっこいいじゃありませんか!
バッフル板を青色に塗装してJBL風にしちゃおうかな~。

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昨日は”あかつき”どころではなかった!

昨日はとんだアクシデントに見舞われてしまいました。
”あかつき”じゃありませんよ。私のパソコンです。

いきなりWindowsが立ち上がらなくなってしまったのです。
前兆はあって、前に2度リカバリーしたのと同じ要因でしょう。
今まではしばらく動いてからフリーズしていたのに・・・。
今回はいきなり立ち上がらなくなったのです!
セーフモードですら立ち上がらないのです(涙)。

で、しょうがないからまたリカバリーすることに。
でもこのままではバックアップがとれません。
でもさすがは東芝。「東芝ファイルレスキュー」というソフトがあります。
それでバックアップをとってからリカバリー。

リカバリーも3度目となれば慣れたものです。
とりあえず最低限動く状態にして昨日は終了。

さて、本日アプリを再インストールして、
バックアップしたものを復元させようとしたら・・・。
ファッ、ファイルが開けません。ガーン!
う~む、復旧不能?
ネットで地道に集めた画像群が一挙に消失。
なんだっ!東芝だっせーぞっ(笑)!
役立たずソフトじゃんっ。

でも、なぜかあまりダメージがない私。
大して見もしないので、宝の持ち腐れみたいなものだったような?
まっ、いいか(笑)。人生こんなこともあるさ。うん。

困ったのはメールも失われてしまったこと。
とは言っても今のところ実害はウイルスソフトの品番くらいか?
なんで別なところに控えておかなかったのだろう。後悔先に立たず。
3年版を買ったので、あと2年くらい有効期限があったのに~(涙)。
アジャパー(笑)。

ということで落ち込んでいるのかいないのか?
そんな気分の私です。
大人だな~私(笑)。

ブログの写真とかオーディオとか結構大事なファイルは
HDの別パーテションに保存してあるので問題なしです。

さて、アルバムでも紹介しておきましょう。

P165_2 クリフォード・ブラウンの『モア・スタディ・イン・ブラウン』(1954,55,56年rec. エマーシー/日本フォノグラム)です。メンバーは、クリフォード・ブラウン(tp)、ソニー・ロリンズ(ts)、ハロルド・ランド(ts)、リッチー・パウエル(p)、ジョージ・モロウ(b)、マックス・ローチ(ds)です。

発売は1983年です。当時話題になった1枚。児山紀芳さんがエマーシー/マーキュリーのテープ保管庫で見つけた未発表マスターをまとめたアルバムで、オリジナル・エマーシー・マスター・コレクションの中の1枚です。

このシリーズは正規のアルバム『スタディー・イン・ブラウン』なども出していて、売りは、門外不出のオリジナル・テープからをデジタル録音機(当時盛んにつかわれるようになった)に直接コピーしたマスター・テープからマスタリングしたということ。”純粋なオリジナル・マスター・クォリティ・サウンド”が完全に姿を現わしているんだそうな。

実は私が初めて買ったクリフォード・ブラウンのアルバムがこれなのです。正規のアルバムではなくて何で未発表発掘盤を買ったのか今となっては記憶にありません。当時話題になっていたからかな~?未発表と言ったって演奏のクオリティーは悪くないですよ。なんでこれが未発表になったのか全く不思議です。

収録されているのはテナーがロリンズの56年のセッションとテナーがランドの54年、55年のセッションです。《4月の思い出》と《ジョードゥ》が入っています。クリフォードの朗々とよく歌うブライトなトランペットの魅力満載。ブラウニー(あだ名)が凄いトランペッターであることは聴けば誰にでもわかるのではないかと思います。

マックス・ローチの切れのあるシュアーなドラミングも素晴らしいです。ローチのソロを聴かせる曲も1曲あります。この曲のドラム・ソロ中盤、にいきなりブラウニーがバリバリ切り込んでくるところがあり、これを聴くと背中が”ゾクゾク”します。ロリンズの大らかなテナーも聴けるし、私としては結構気に入っているアルバムです。

なぜ、今日取り上げたかというと実はちょっと違う意図があります。《フロッシー・ルー》について書きたかったのです。この曲を聴くとなぜかクリスマスな気分になるのです。曲調だと思うのですが、明確な根拠はありません。このアルバムを買ったのが12月頃で、クリスマス頃にこの曲を聴いたから刷り込み現象なのかもしれません。

でも、この曲=クリスマスのイメージに近いものがあります。映画「ダイ・ハード2」のラスト。敵をやっつけ、空港上空で待機させられていた飛行機が無事着陸し、奥さんとマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)が再会し肩を抱き合い一緒にリムジンに乗り込んで去るシーン。バックに流れる曲。あの曲のイメージなのです。クリスマスでしょ(笑)?

ということで、このシーズンになるとなぜか聴きたくなるのが、このアルバムの《フロッシー・ルー》なのです(笑)。たまには曲と思い出がリンクしているものがあります。

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これはプリミティブなジャズです。

先々週ライブを観たキャスパー・トランバーグさんのアルバム。

P164 『ザ・ユニバーサル・カルテット』(2008年rec. blackout music)です。メンバーは、キャスパー・トランバーグ(tp)、ユセフ・ラティーフ(fl,oboe,ts,bamboo fl,p,vo,他)、アダム・ルドルフ(per,bamboo fl,他)、クレステン・オスグッド(ds,per)です。アフリカン/ブラックアメリカンなアルバム。

あのユセフ・ラティーフが参加しています。フルートやテナー奏者としてはちょっとマニアックな人(笑)。私はキャノンボール・アダレイのところにいた人くらいの認識しかありません。m(_ _)m Wikipediaをチェックしたら、たくさんリーダー・アルバムを出していました。1920年生まれということは今年90歳!ジャズの生き証人みたいな人です。このアルバムを録音した時は88歳。凄いです。

このアルバムはフリー・ジャズ。そしてアフロな音楽です。こういう味は黒人/アフリカンにしか出せない世界です。と思いきや、ラティーフ以外実は皆白人。トランバーグに至ってはデンマーク人ですから。でもここに展開される世界はアフロです。というかもうアフリカへ行っちゃってます。ラティーフの魂が皆に伝染しちゃっているとしか言いようがありません。

なんとプリミティブな音楽なのだろう。ラティーフ以下楽器で会話をしています。各曲には作曲者名が付いていますがほとんど即興しているように聴こえます。時代も遡った感じがしますね。1960年代のフリー・ジャズな感じです。何と自由で長閑なんだろう。その中に幽玄で芸術的なものも感じます。今時ポップスの作られまくった人工的な音楽と正反対の音楽。今風の言葉で言えば、”オーガニック・ジャズ”と言うのが一番しっくりくる感じです。

ラティーフが鼻歌のように歌っている曲があるのですが、これがいい雰囲気なのですよ。この歳になるともう体から溢れるものしか音にならないんでしょうね。別にどうということはないのだけれどジャズとしか言いようがありません。トランバーグもラティーフの世界に上手く寄り添っていますね。ライブで観て話しをした印象どおりの”いいやつ”。話をした時に優しくこちらの気持ちに”スッ”と入り込んでくる感じのまんまです。

結構激しい曲もありますが、ラティーフは泰然自若。やりたいようにテナーを吹いています(笑)。この境地、なかなかいい感じですよ。

このアルバム、私はかなり気に入りました。

アルバム名:『THE UNIVERSAL QUARTET』
メンバー:
KASPER TRANBERG(tp)
YUSEF LATEEF(fl,oboe,ts,bamboo flute,p,vo,etc.),
ADAM RUDOLPH(per),
KRESTEN OSGOOD(ds,per)

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またまたオーディオの虫が疼いて困ります(笑)。

またまたオーディオの虫が疼いて私を嬉しく困らせています(笑)。
今回はスピーカー。
10月に始め頃、サブスピーカーを改造したばかりだというのに、
またまた悪だくみを思案中、というか既に実行中。

私のサブスピーカー遍歴は我ながら呆れる程。

私のサブスピーカー遍歴。たくさん使いました。

この時22台目だったのに、
スピーカーのエッジが壊れたことに端を発し。
とうとう改造して23台目(代目)へ。
改造の内容は以下のとおりでした。

とうとうスピーカーを改造してしまいました。

最近はFX200の調子もよくなっていました。

で、うっかりスピーカーを落札。こいつです。

P153_2スピーカーユニットは1本調子が悪かったので、
箱だけ生かそうというたくらみ。
でもフルレンジでは適当なスピーカーユニットがありません。
バスレフダクトの共振周波数をネットのサイトで計算したら100Hzくらい。
この大きくで短いダクトではこんなものでしょう。
もっと下までせめて50Hzくらいにはしたいものです。

こうなったらウーファーとツイーターの2ウェイでいくしかないでしょう。

余談ですが、オーディオでは高音ユニットを”ツイーター”と言います。
これ、今流行りの”ツイッター”と同じ意味です。
時代が変われば”twitter”の読み方も変わります。
英語辞書の発音記号では”トゥイター”ですよね。
”tt”は伸ばしもはねもしないのです。
つまりどちらのカタカナ表記も正しくないわけですね。
カタカナ表記なんてあくまで目安なのでそれでいいわけです。

さて、話は戻りまして。

2ウェイでいくとなると、バッフル板は作るしかありません。
幸いこのスピーカーボックスはバッフル交換可能。
東京に住んでいるなら、
バッフルは東急ハンズで材料を探して加工してもらうところです。
甲府ではそんなわけにもいきません。

ケーヨー・ホームセンターへGO!
なっ、ない!板がない!
21mm厚ラワン合板を使おうと思ったのに・・・。
合板は薄いのしかありません。
他に板がないか探していたら程よいものがありました。
パイン集成材18mm厚。
今回のバッフルは25cm×45cm。
30cm×91cmを買い、
実測の24.9mm×44.9mmにカットしてもらおうと思ったら、
誤差は1mmくらいだからセンチ単位で指定しろと・・・(涙)。
しかたがないので25cm×91cmという板材を買い45cmでカット。
あ~あっ、地方はつらいよ。

で、板を買ってきて現物あわせでサイズを修正することに。
結構柔らかいので加工は比較的楽でした。
横の部分(幅合わせ)はカンナで削りました。
カンナを使うのは中学生の時の技術家庭科以来(笑)。
当時買った工具をまだ持っています。
かなり適当に削りました。
困ったのは縦(長さ合わせ)、木目の断面方向はカンナでは削れません。
しかたがないので木工ヤスリでゾリゾリ。

P163 左のような具合になりました。
右は元々付いているバッフル。

まだスピーカーの穴は開けていません。
これからスピーカーを買うのでそれに合わせて開けます。
スピーカーの丸穴も自分で開けるしかありませんね(涙)。
回し引きノコギリでゾリゾリやる予定です。

肝心のスピーカーをどうするか?
只今 秋葉原コイズミ無線 ホームページを物色中。
スピーカー自作者の聖地です(笑)。
高額なスピーカーユニットを買う気はありません。
ほぼ一番安いやつを使う予定。
16cmウーファーとドーム・ツイーターの組み合わせにします。
通販を利用します。

さて、第24代サブスピーカーはこれからどうなることやら。
ブログに逐次進行状況をアップしていく予定です。
あれこれ悩んでいる今が一番楽しい!

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これも地味渋だな~。でも深い。

今日は新譜紹介です。
とは言っても、いつものようにだいぶ時は過ぎていますが。
チェックはしていて買わなかったのですが、
ジャズ喫茶「いーぐる」の壁に飾られているのを見て買うことにしました。

P162 スコット・コリー『エンパイヤ』(2009年rec. CAM JAZZ)です。メンバーは、スコット・コリー(b)、ラルフ・アレッシ(tp)、ブライアン・ブレイド(ds)、ビル・フリゼール(g)、クレイグ・テイボーン(p)です。ニューヨークの精鋭で固められています。このメンバーだと音は聴かなくても質はキープされていることは分かります。レーベルも良心的上質ジャズレーベルのカムジャズだし、あとはこういうサウンドをどう聴くかだけですね。

サウンドとしてはフリゼールお得意のカントリー系からコンテンポラリー系現代バップ。冒頭のギター”ジャラ~ン”&少しの沈黙を聴いただけでも地味盤だと分かります(笑)。曲は全てコリーが作曲しています。熱気ムンムン&ノリで勝負なジャズとは正反対の知的でクールな肌触り。ちょっと聴いただけでこういう現代サウンドがつまらないという人もいますが、もうちょっと聴いてみてほしいです。

フリゼールはもう聴けばすぐに分かるワン・アンド・オンリーな世界を展開していますし、ブレイドのさりげなくて凄いアーティスティックなドラミングも相変わらず素晴らしいし、アレッシも負けじと趣味の良いストレートなトランペットを吹いるし、味わいどころはたくさんあるのです。これらにスコット・コリーのアーティスティックなベースが加わって渋い世界を構築しているわけです。ピアノのテイボーンは数曲に参加していつもの美しい演奏を展開しています。

決して難解なことはやっていません。このメンバーならではのクール・ビューティーな世界。ほのかな暖かさや優しさも感じさせます。場面によってはトランペットとドラムが熱く燃え上がる時もあるのですが、通して聴くとクールで落ち着いたイメージが残ります。中にはこの人達にしかできない捻りの聴いた美世界を展開している曲もあります。どの曲のことを言っているのかは聴いて確認してみてね。

現代ニューヨークのベーシストって、皆さんアコースティック・ベースをしっかり鳴らしますね。アコースティック・ベースでエレクトリック・ベースのような曲芸演奏をする人はほとんどみかけなくなりました。このアルバムでも中心にあるのはコリーの地に足の付いた太いベースです。地味と言えば地味ですが、私はこういうベースは悪くないと思います。

ベース・ソロはありますがあくまで楽曲の一部としての扱いで、露骨にベースを聴かせるようなことはしていません。フリゼールのギターとのデュオは落ち着いた深い会話を展開しているし、アレッシのトランペットとのデュオではクールな哀愁を聴かせているし、ラストのドラムレス・カルテットのイマジネイティブな小品まで、アートなジャズです。

良質ジャズだと思います。味わい深いです。

アルバム名:『EMPIRE』
メンバー:
Scott Colley(b)
Ralph Alessi(tp)
Brian Blade(ds)
Bill Frisell(e-g)
Craig Taborn(p)

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まだまだ行きまっせ~!

今日の甲府はかなり暖かかったです。

本題。今日はフリー・ジャズ。「皆が聴いているからオレも聴く。」だけじゃつまらない!自分の耳で面白いジャズを探しましょうよ。皆が聴かなくたっていいじゃないですか?

P161 マイケル・ブレイク『ライト・ビフォー・ユア・ベリー・イヤーズ』(2005年rec. cleen feed)です。メンバーは、マイケル・ブレイク(ts,ss)、ベン・アリソン(b)、ジェフ・バラード(ds)です。これっ、ジャケットがひどいですよね(笑)。これを見て買う人は相当な勇気があります。そうっ、私は勇気があったのです(笑)。危険なフリー・ジャズの世界を想像させます。

ところが中身は危険ではありません。どちらかというとおおらかな感じです。フリーと言っても、単なるフリー・インプロビゼーションの羅列ではありません。ちゃんと楽曲があります(と言っても、当然自由度は高い)。ほとんどブレイクが作曲。硬派なバップと言って良いと思います。

このサックス・トリオ(コードレス・トリオ)、緊張感はあるのですけれど、3者が奏でるサウンドから感じられるものはおおらかさであり懐の広さ。細かいことを突き詰めるのではなく、ドッシリ構えてお互いに技を繰り出し合う感じです。アントニオ猪木×ジャイアント馬場な王道プロレスの雰囲気?(笑)

マイケル・ブレイクは90年代ラウンジ・リザーズ(フェイク・ジャズで注目の的となった)のサックス奏者とのこと。構え過ぎずにジャズをやる姿勢は、ラウンジ・リザーズにいたことにもつながるのか?私はこういうおおらかなスケールの大きいサックス・トリオが好きです。

ベースのベン・アリソンはニューヨーク・ダウンタウン系で、新作(2009年)ではカントリー寄りなアルバムを出していました。ここではアコースティック・ベースをズッシリ堂々と奏でています。この人のベースは安定感抜群。こういうバップをきちんとこなしつつも新しい音楽をやるのが最近のニューヨーク・ダウンタウン系。

ドラムのジェフ・バラードは説明不要でしょう。チック・コリアやブラッド・メルドー他色々なアルバムに参加してフレキシブルでキレのあるドラミングを披露する現代屈指のドラマー。このアルバムでもその才能は遺憾なく発揮されています。

こんなツワモノ3者が、ガッチリなんだけど余裕も見せつつおおらかに絡む”漢”なサックス・トリオはかなりいい感じです。ついでに録音も良いです。クリアに低音までパワフルに録られていますよ。ベースがかなりぶっとい。ドラムがはじけ。テナーがズズッ~と下がる!

いいのにね。マスメディアに乗らないから聴かれないという悲しさ。これを聴いた頃から私はポルトガルのクリーン・フィード・レーベルに注目するようになりました。ジャケットを怖がらず、この格好いいサックス・トリオを是非!

アルバム名:『RIGHT BEFORE YOUR VERY EARS』
メンバー:
MICHAEL BLAKE(sax)
BEN ALLISON(b)
JEFF BALLARD(ds)

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今日もマニアックで渋い1枚

今日もマニアックな1枚です。
誰も知らなくてもいい。こんなものもあるのです。
興味を持った方が聴いて下さればそれで良いです。

P160 リアム・ノブル『ロマンス・アマング・ザ・フィッシーズ』(2004年rec. BASHO RECORDS)です。メンバーは、リアム・ノブル(p)、フィル・ロブソン(g)、ドリュー・グレス(b)、トム・レイニー(ds)です。これもディスクユニオンの宣伝文を読んで買った1枚。

買った当時は現代ニューヨーク・ダウンタウンに興味を持ち始めた頃で、ドラムのトム・レイニーのリスム感には馴染めないものの気になっていて、ジャケットとタイトル「魚達の間のロマンス」も気に入って買うことになりました。

全曲ノブルの作曲。内3曲はロブソン、グレス、レイニーとのデュオ曲で、作曲が共同名義になっていることからフリー・インプロビゼーションだと思われます。ノブルの曲は陰影感に富むちょっとダークで捻った曲。最初に聴いた時はちょっと違和感ありでしたが、現代ニューヨーク・ダウンタウンをたくさん聴いてしまった今となっては、なかなかクールでかっこイイ曲だと思えてしまいます。

1曲目《ジッターズ》はミニマルなヘンテコメロディーとズッコケそうで乗れない変拍子にちょっと引いてしまうかも?ピアノとギターがウネウネとからみ、レイニー&グレスがせわしく絡みつくビートを刻むこの曲はかなりの未来感です。ソロはなく全員のからみで曲は進行します。私にとっては面白い曲になってしまいました。

2曲目《セラピー》はスローなバラード。淡々とクールな美曲が進みます。サウンドとしては落ち着いたものなので、タイトル通り「セラピー」な感じはします。グレスのベース・ソロ、ロブソンのギター・ソロ、ノブルのピアノ・ソロが美しいです。特にノブルの美意識はなかなか良いです。ヨーロッパ系のピアノ・トリオとして聴いても十分いけます。

3曲目《エンチャント》はまた1曲目の曲調に戻り、ミニマルなヘンテコメロディーとズッコケそうで乗れない変拍子。ただしこちらはソロになるとリズムチェンジして4ビートもあるので比較的オーソドックスなものに聴こえます。クール/ウネウネなアドリブではありますが、ギターもピアノも音はまろやかなので温度感は高めになり、私にとっては心地よく美しく響きます。一筋縄ではいかないリズムをドライブ感をもって繰り出すレイニーのドラムは深みがありますね。

4曲目《バンカー》は、”抜き足差し足忍び足”のような曲(笑)。ドロボーが辺りをうかがいながら忍び込む感じ?訥々とした演奏が進みます。全員でちょっとづつ重なり過ぎないようにメロディーを重ねていくその隙間感が妙味。独特の美意識を感じさせられます。

この後、ドラムとのデュオ、ノブルの曲、ベースとのデュオ、ノブルの曲、ギターとのデュオ、ノブルの曲という風に交互に進みます。デュオは1分~2分の短いフリー・インプロビゼーション。短い曲の中でお互いの美意識をアダルトに交わしています。地味渋な職人たちの音楽には深いものがありますよ。

ラストのタイトル曲は、ギターの懐かしく幻想的なソロから入ります。変なメロディーはこの曲も同じ。ギター、ピアノ、ベース、ドラムが静かに音を交わしつつ進みます。「魚達の間のロマンス」ってこんな感じなのかもしれませんね。イマジネーションを掻き立てるサウンドはこのアルバムの特徴と言えるでしょう。

ノブルの個性的な曲とそれをアダルトに演奏する4人。パッと聴いた感じでは掴みどころがないようにも聴こえますが、何か心に引っかかるものはあるはずです。何度も聴くうちにノブルの世界に引き込まれていく良さがあります。染みてきます。ジャズを聴き込んだ人達にお届けしたい逸品。もちろん初心者の方でも聴いてみたいと思う方は大歓迎。この世界、分かる人には分かると思います。

アルバム名:『Romance Among the Fishes』
メンバー:
LIAM NOBLE(p)
PHIL ROBSON(g)
DREW GRESS(b)
TOM RAINEY(ds)

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こんなの聴いて悦に入る(笑)!

最近の新譜は微妙にコナイ。個人的な問題だと思います。
”キターッ”な新譜はないかな~?
先日紹介したルドレシュ・マハンサッパ&バンキー・グリーンは良かったですよ。
他に紹介しなければならない新譜がありますがどうも・・・。
もう少し聴きこんでみます。気分が変わるかもしれないし。
さて、じゃあ何を紹介しようか・・・。
えいっ、もう聴く人がいようがいまいが、
私が面白いと思ったものを紹介すればいいじゃないか!でっ。

P159 ザ・マット・パヴォルカ・バンド『サムシング・ピープル・キャン・ユーズ』(2007年rec. toapmusic)です。”どうだっ、知らないだろっ!(笑)”メンバーは、マット・パヴォルカ(b)、ベン・モンダー(g)、ピート・レンド(key)、テッド・プア(ds)、ゲスト:アキコ・パヴォルカ(narration)1曲のみ、です。リーダーのパヴォルカは知らなかったけれど、ベン・モンダーとテッド・プア買いです。ディスクユニオンのアウトレットで買いました。

ジャケットの絵はアキコ・パヴォルカが書いています。多分マット・パヴォルカの奥さんだと思います。で、名前のアキコから言って日系人なのでしょう。上手いんだか下手なんだか分からない絵なんだけれど、いい味を出していると思う私。このアルバムでやっている音楽に似ているとも言えそうです。

1曲目《レミー》からディストーションをギンギンに聴かせたモンダーのギターが飛び出してきて、”キターッ”となります(笑)。ヘビメタな雰囲気。ベース(アコースティック)がかなり強靭です。プアのシンバル”ジャンジャン”の粗いロック・ドラムも炸裂。空間に広がるように定位するエレピがレトロ。レトロ現代なサウンドがここにしかない音なのです。ロックが嫌いなジャズ・ファンは聴かないこと!とにかくモンダーのギターが気持ちイイ。

2曲目《ザ・ガーデン・オブ・フォーキング・パシーズ》は、スローなプログレッシブロック。この70年代的雰囲気が私は好きです。モンダーのギター、レンドのエレピ、ドップリ沈むな~、この感じ堪らんです。パワーありまっせ~。3曲目《チェイシング・キャッツ・ウィズ・バキュームズ》は、変拍子の今時ヘンテコメロディー。ギターとエレピが”ヘロヘロ”舞い踊ります。曲名から言って、猫が掃除機とじゃれ合って競争しているところを模した曲かも?ソロはないのにベースの存在感あり過ぎです。ドラムもパワフル。

4曲目《ダンシング・ウィズ・フェイント・プライズ》は、強靭なベース・ソロから。パヴォルカはなんとなくジャコ・パストリアスに似た顔です。でも、ベースは黙ってアコースティック1本。男気に溢れていますよ。途中からモンダーのギターがからんで怪しくスペイシー、ドラムとシンセも加わってますます混沌とした空間へ。でも、完全フリーまではいきません。途中からドラムがヒートアップ!こうなるとモンダーも涼しい顔はしていられません(笑)。チョーキングをかまして鳴きます鳴きます(笑)。

5曲目《...アンド・ユア・ウェルネス》は長閑なカントリー/フォーク。和ませてくれます。まっ、ひと癖ありますけどね。6曲目《ピーナット・ボーイズ・ラッキー・デイ》も3拍子系変拍子の怪しい曲です。”ラッキー・デイ”な雰囲気じゃないけんですけど・・・。モンダーの断片フレーズの積み重ねがカッコイイ。終盤のベースとドラムの掛け合いも素敵。プアのドラミングはゆったりしていてもパワーがあります。7曲目《ソー・マッチ・アズ・ハッピー・ライブズ・ラブリー・アズ・フォー・ユー》はまどろみ系バラード。エレピが幻想的です。

8曲目《ノーホェア,ノーバディ,ナッシング》はフュージョン系で、このアルバムの中では親しみやすい曲です。アコースティック1本のはずが?ここではエレベ弾いてました(笑)。今時エレベくらい弾きますよね~。モンダーのギターが鳴いているぅ。気持ちいい~。取り巻くエレピがクリーミー。ラスト《Vheissu》はミニマルでスペイシーな曲。前半はモンダーのミニマルなギター、後半は奥さんアキコのナレーション。何と日本語!宇宙について語っています!「宇宙は・・・天文学者は・・・ビッグバンが・・・膨張し・・・」(笑&涙)。微妙になまっているので日系人だと思います。最高っ!

こんな具合でとにかく面白い。
ベン・モンダーのファンは必聴!
ベン・モンダー隠れ名盤間違いなし!

アルバム名:『Something People Can Use』
メンバー:
MATT PAVOLKA(b)
BEN MONDER(g)
PETE RENDE(key)
TED POOR(ds)
AKIKO PAVOLKA(narration)

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