今日は面白ジャケット!
北欧には面白いグループが色々あるんですよ。
今日も北欧のジャズ、いってみよう!
これもディスクユニオンのチラシを見て買った1枚。
ジャズ・カミカゼの『ミッションⅠ』(2005年rec. STUNT RECORDS)です。メンバーは、MARIUS NESET(ts)、DANIEL HEROY DAVYDSEN(el-g)、MORTEN SCHANTZ(p)、KRISTOR BRODSGAARD(b)、ANTON EGER(ds)です。もうカタカナ読みするがのめんどくさいのでそのまま表記します(笑)。誰~も知りません。未知の集団です。デンマークのスタント・レコードから。デンマークのジャズも熱いですね。
グループ名が「ジャズ・カミカゼ」!完全に日本かぶれの若者達です。ジャケットのいかにもアニメ(マンガ)も日本かぶれの証です(笑)。内ジャケットを見るとメンバーの顔をマンガ化しているようです。日章旗を背にゼロ戦に乗っているメンバー。その筋の人が見たら怒りだしそうなデザイン。クワバラクワバラ。こんな若者たちがやっている音楽はパロディー・ジャズ?いえいえ、そんなことはありません。まっとうなジャズでした。
コンテンポラリー(フュージョン)要素も交えた現代バップです。エレクトリックはギターのみ。ピアノもベースもアコースティックに徹していますのでフュージョンという感じは少ないですが、曲は結構コンテンポラリーです。メンバーのオリジナル曲のみをやっています。
テナーはガッツリ吹いてくれるので私的には好印象。なかなか熱い男のようです。ギターはメセニー系ではなくもっとロック寄り、強いて言えばハイラム・ブロックに近い感じなのではないかと思います。ディストーションを聴かせてグイグイ弾く場面もあります。ピアノはきれいなバッキングからガッツリ系まで柔軟にこなせるタイプ。ベースとドラムも8ビートから4ビートまで躍動感を保ちつつ卒なくこなしています。
ナレーション入りの曲があったり、フリーキー~ロッケンローな曲があったり、人力ドラムンベースも取り入れたりと、一筋縄ではいかないグループです。そうは言ってもクセが強い音楽というわけではないのでご安心を。音楽的に面白いと思わせる小技も随所に散りばめられています。なかなかカッコいいやつらです。
グループ名やジャケット・デザインに現れていると思うのですが、堅苦しくジャズをやるのではなく、とても軽やかにジャズをやっています。聴いていると、ジャズ好きな若者達が接してきた音楽を踏まえて自分達なりのジャズをやっているのが分かって好印象です。
私が特に気に入っているところは、最近ありがちな勢いとノリだけでやっているようなジャズではないところです。ちゃんと音楽性が見えてきます。勢いとノリだけでやっていると感じられるジャズが最近チラホラ目につくようになってきて、私としてはちょっと不満です。まっ、そんな話は皆さまには関係ないことだとは思いますが。
「ジャズ・カミカゼ」この後2枚目が輸入された形跡はありません。
これ、ディスクユニオンでは売れなかったんでしょうね。たぶん。
驚き!アフィリがありました。
MP3ダウンロードもありますよ。
買ってあげてね。m(_ _)m
アルバム名:『MISSIONⅠ』
メンバー:
JAZZ KAMIKAZE:
MARIUS NESET(ts)
DANIEL HEROY DAVYDSEN(el-g)
MORTEN SCHANTZ(p)
KRISTOR BRODSGAARD(b)
ANTON EGER(ds)
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