ジャズ喫茶「いーぐる」でどっぷりジャズに浸る。
昨日の東京ジャズ三昧の続きです。
ディスクユニオンお茶の水ジャズ館で約2時間、獲物を漁って疲れた私は四谷のジャズ喫茶「いーぐる」へと向かいました。今までは連続講演にしか行かなかったのですが、この日は「いーぐる」の音が無性に聴きたかったのです。中央快速で御茶ノ水の次が四谷。「いーぐる」に着いたのは5時少し前。「いーぐる」ではまだおしゃべり禁止タイムです。
お店に入るとマスターの後藤さんがいました。挨拶すると「さあどうぞどうぞ」と。私はレコード室前の特等席に座りました。かかっていたのはバルネ・ウィランの『ワイルド・ドッグズ・オブ・ザ・ルエンゾリ』。後藤さんにお茶の水ジャズ館のセールに行ってきたことを伝えコーヒーを注文。おしゃべり禁止タイムなので、後藤さんとのおしゃべりはここまで。
このアルバム、廃盤として結構高値で販売されていたります。ウィランのテナーが心地よくちょっとポップな1枚です。後藤さんの本「ジャズ選曲指南」にも紹介されています。次にかかるのは何か?「ジャズ選曲指南」掲載アルバムを全て収集した私なので、どういう選曲で来るのか楽しみでした。
キターッ!デューク・ジョーダンの『フライト・トゥ・ジョーダン』。後藤さんによると「これをかけるとジャズ喫茶として様になる。」という1枚。ディジー・リースとスタンリー・タレンタインという渋いフロントが最高のバップ・アルバムなのです。これぞジャズ喫茶なのだ!
これを「いーぐる」で聴けるなんてちょっと感動もの(笑)。後藤さんありがとうございました。紙ジャケCDなのですが、ジャケットの周囲がかなり擦れていました。よくかけている感じで、それがまたいい雰囲気なのですよ。
で次は、4枚聴き起承転結の”転”かなと思ったので、ギターか何かジョー・パスの『サマー・ナイト』あたりかも?と予想したのですが予想は外れ。バリー・ハリス・トリオの『ブレイキン・イット・アップ』でした。これも激渋っす!私、バリー・ハリスも好きなので嬉しかったです。何の変哲もないピアノ・トリオですがこれぞジャズ!
今日はドップリとジャズに浸らせようという選曲?
お次は?ウェイン・ショーターの『ナイト・ドリーマー』。これも好きなんですよね。ショーターのテナーがいいんですよ。エルビンの叩きだすリズムがうねって最高。マッコイ・タイナーのペンタトニックも気分よし。リー・モーガンのトランペットも上々です。気分が良いのでコーヒーお代わり(笑)。
ショーターの変なメロディー感覚が堪らないのです。美しいバラードの《ヴァーゴ》も最高でした。このアルバムの終わり間近に6時となり、音量が少し下げられてしまいました。残念!6時になると曲の途中でも音量を下げるんですね~。これも初体験。
次は何かな~。グレッグ・オズビーの『シンボルズ・オブ・ライト』でした。これは意外と爽やかで聴き易いと思います。ここまでのドップリなバップから一挙に現代へと気分チェンジ。
このアルバムの途中でトイレに立ったら、後藤さんはもういませんでした。どこまで後藤さんの選曲だったのだろう?入り口のところにエアキャップシートに包まれた(たぶん)CDプレヤーがありました。修理にでも出すのかな~。
次がジョー・パスの『サマー・ナイト』でした。先に予測していたのがこんな順番でかかるとは。家に帰って「ジャズ選曲指南」を見たら、ショーターからパスまでの流れってそのまま「ジャズ選曲指南」のパターンじゃないですか(笑)。ということは、ショーターからはアルバイト君の選曲だったのかもしれませんね。
1曲目の途中ではありましたがお店を出ることに。
お店の外に出ると辺りはすっかり暗くなていました。そういえば夜の入り口写真を撮ったことがなかったので撮影しました。入り口隣の販売機が目立ちすぎ?「いーぐる」看板の黄色いランプが良いと思う私です。
「いーぐる」のおしゃべり禁止タイム。ジャズを落ち着いて聴くのにはいいですね。次はもう少し早い時間に来て2時間くらいドップリ浸りたいと思いました。
で、ジャズ喫茶のはしごです(笑)。
中野新橋の「ジニアス」へと向かいました。半年ぶりくらいかも?
今日はここまで、続きはまた明日。
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