いきなりマリオン・ブラウン
レコード棚から適当にレコードを取り出して紹介。棚から一掴み。
マリオン・ブラウンの『ホワイ・ノット』(1966年rec. ESP/日本フォノグラム)です。メンバーは、マリオン・ブラウン(as)、スタンリー・カウエル(p)、ノリス・ジョーンズ(b)、ラシッド・アリ(ds)です。泣く子も黙る?ヨーロッパ・フリー・ジャズ・レーベル:ESPの1枚。時々フリー・ジャズも聴きたくなる私。ジャケットの雰囲気とメンバーを見て買ったような気がします。中古レコード。安かったはず(笑)。
全4曲ブラウンが作曲。内容はそれほど怖くありませんよ(笑)。レコードA面はフリー・ジャスというよりはスピリチュアル・ジャズです。収録されている2曲は落ち着いたバラード。鎮魂歌のようにも聴こえます。激しい場面もありつつ切々と慈しむように美しいメロディーを吹くブラウンが素敵です。
注目すべきはその後チャールス・トリバーと「ミュジック・インク」を結成するピアノのスタンリー・カウエル。これが初録音とのこと。カウエルのピアノの響きはとにかく美しいです。モーダルで哀感が漂ようとても新鮮な響きは心にしみ込んできます。
パルシブなビートを繰り出しつつ起伏を生み出すドラムのアリ。強靭でありつつ哀感の溢れたラインを弾くベースのジョーンズ。4人が一体となって美モーダルなサウンドを構築していく様はなかなか圧巻。A面は哀歌をじっくり味わいたいですね。私はこんなA面が好きです。
アルバムB面は普通のフリー・ジャズ2曲です。1曲目のタイトル曲はパルシブな高速4ビート。美しく飛翔するカウエル&ブラウンが聴きどころです。続くベースとドラムのソロはパワーを前面に押し出したもの。力強くも美しいフリー・ジャズ。
2曲目はトラディショナルなテーマのフリー・ジャズ。先発するカウエルは途中に短いストライド奏法をはさみつつパーカッシブで自由度の高いソロを展開。続くブラウンは高らかに歌い上げ、黒人霊歌のようなメロディーが出るくだりはアルバート・アイラー的。でもアイラーのような感情剥き出しではなく理性を内包するのがこの人。
ベースとドラムのソロも単にパワーだけでなく構成をしっかり意識しているのがこの人達のフリー。感情と知性のバランスを感じさせる真摯なフリー・ジャズはなかなかカッコいいと思う私です。
下のCDジャケットはレコードジャケットの裏面のものです。
なんで裏面のジャケットになっちゃったんだろう?
ちょっと抜け顔のブラウン(涙)。
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