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マイナー・ジャズもなかなかいいもんです。

時々マイナーなジャズを聴きたくなってしまいます(笑)。演奏している当人達はマイナーなどと思っていないでしょうが、日本ではそれほど流通していないのでマイナーだと言えるでしょう。流通量だけじゃなくてテイストにもマイナー感を感じるんですが、それって私の思いこみの産物?一応新譜です。

P111 ロベルト・マグリス『メイティング・コール』(?年、PCAMI)です。ロベルト・マグリス(p,el-p)、ポール・カー(ss,ts)、マイケル・オニール(ts)、エリサ・プルエット(b)、アイドリス・ムハマド(ds)です。自主制作盤。もし気になったらこの機会に入手して下さいね。この手のCDは入手しそこなうとそれこそ2度とお目にかかれなくなる可能性大。ディスクユニオン通販に在庫あり。¥1,700です。

ディスクユニオンの紹介文によると、サックスのポール・カーが注目とのことでした。逞しくてオーソドックスでありながら現代的なアドリブ・センスも聴かせるなかなかいいサックス奏者と聴きました。私がしっているメンバーはドラムのムハマドくらいです。

リーダーでピアニストのマグリスですが、実はこの人のリーダー・アルバムを私は1枚持っています。『チェック・イン』というアルバム。フリー系アルバムが多いソウル・ノート・レーベルから出たからでしょうか?オーソドックスで充実した内容なのにあまり話題にはならなかったみたいなのが残念。参加しているサックスのトニー・ラカトシュが特に良い出来だと思います。

そんなマグリスのアルバムなので興味がありました。ディスクユニオンの新譜紹介で全曲30秒くらいずつ試聴して、良さそうだと思ったのが購入理由。

マグリスのオリジナル3曲に、JJ・ジョンソンやタッド・ダメロンなどジャズマン・オリジナルを加えた全7曲が収録されています。10分を超える曲が3曲あり、1曲をじっくり聴かせるような作りです。ラストだけはピアノ・ソロ演奏。

ミディアム・テンポとスロー・テンポの曲で、あまり大きくないライブ・ハウスの熱気、薄暗さ、タバコの煙、お酒が似合いそうな雰囲気の演奏が展開されています。オーソドックスなジャズにドップリ浸れますよ。現代NYのような神経質さ、イタリア・ジャズのようなファッション感、クラブ・ジャズのキャッチーさのような特色はない、どちらかと言えば地味なジャズですが、逆にそれがたまらない旨さになっています。マイナー・ジャズの旨さです(笑)。

1曲目マグリス作《オプショナル・マン》の哀愁メロディーとワルツのリズムが堪らないです。ジャズはメロディーだけじゃないとか言っている私ですが、こういう寺島靖国さんも好きそうなジャズを否定しているわけではありません(笑)。偏らず色々楽しんだほうが良いと思っているだけです。ベースを強調した録音がまったりさせてくれます。ソプラノ・サックス、テナー・サックスは落ち着いたソロを展開。マグリスのピアノはマッコイのコテコテ度を弱めたような感じです。

私のお気に入りはダメロン作でアルバム・タイトル曲の《メイティング・コール》。スピリチュアルな曲です。大地のパワーが宿ったような演奏。ミディアム・テンポでじっくりじわじわとにじり寄ってきます。ピアノがガッツリとソロをとった後、2人のサックス奏者が短めの落ちついたテナー・ソロをとります。マグリスのピアノをじっくり聴く曲です。ラスト《ロンリー・タウン》のピアノ・ソロもジャズの王道。ジャズの味わいに溢れたものです。

気になる方は即ゲット!
Amazonでは一時的に在庫切れになっています。再入荷するのかな~。

アルバム名:『メイティング・コール』
メンバー:
ROBERTO MAGRIS(p)
PAUL CARR(ss,ts)
MICHAEL O'NEILL(ts)
MICHAEL PRUETT(b)
IDRIS MUHAMMAD(ds)

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