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これは上質なジャズだと思います。

CAM JAZZというレーベルはなかなか質が高いジャズを提供してくれるレーベルです。このレーベルから出たアルバムなら安心して買うことができます。音質もオーディオ的に優れていて、トータルとして現代優秀レーベルだと思います。そんなCAM JAZZレーベルの質の高いジャズを紹介。

P119 アンドレ・チェッカレリ『ゴールデン・ランド』(2006年rec. CAM JAZZ)です。メンバーは、アンドレ・チェッカレリ(ds)、エンリコ・ピエラヌンツィ(p)、ヘイン・ファン・デ・ギン?(b)、デヴィッド・エルマレク(ts)、エリザベス・コントマノー(vo)です。これが発売された時、ジャズ・ブログで結構取り上げられていて、良いアルバムだと書かれていたと思います。

そういう評判を参考にして買ったのですが、評判どおりの良いアルバムでした。まずは何と言ってもピアノのピエラヌンツィの好演が光ります。この人のピアノは何とも言えない色香があると思います。ジャズとクラシックのいいとこ取りをしているように私は思います。クラシックの美しいハーモニー感覚と洗練感、ジャズのリズミックで躍動的な感じが、絶妙のバランスで融合していると思います。難しくならないところも良さです。

このアルバムはそんなピエラヌンツィを中心に、リーダーでドラマーのチェッカレリがサウンドをとても上手く支えているのがポイントです。繊細で美しいシンバル・ワークを中心にしつつ、躍動感もある包み込むような優しいスイング感は特筆すべきものがあると思いますよ。ピエラヌンツィには似た感じのドラミングのジョーイ・バロンが合うと思っていたのですが、チェッカレリとのコンビはそれ以上かもしれません。

ベースは堅実ですが、主役はピエラヌンツィでありチェッカレリ。3人が主張しあうよりはベースが一歩下がったほうがバランス的には良いと感じます。このアルバムではそんなピアノトリオに、曲によっては現代テナーのエルマレクと落ち着いた女性ボーカルのエリザベスが加わって彩りを添えています。

エルマレクが参加したカルテット演奏は結構モーダルでカッコいいものになっていて、落ち着いたトーンのピアノ・トリオでの演奏と好対照をなし、アルバムの良いアクセントになっていると思います。でもこのメンバーでやると、そこらの若手がやるモーダルな演奏とは一味違う深みがあってさすがだと思わせます。私はこういうモーダルな演奏が好きです。

収録されている曲はチェッカレリとピエラヌンツィの曲を主体に収録。なかなかの佳曲揃いです。上質で深みがあるジャズとしてオススメ。

黒いジャズもいいのですが、こういう上質なジャズもまた良し。
なんか節操がない私ですが(笑)、あんまり理屈なんかこねず、
何でも食べて美味しさを味わったほうがお得だと思う私です。

アルバム名:『GOLDEN LAND』
メンバー:
ANDRE CECCARELLI(ds)
ENRICO PIERANUNZI(p)
HEIN VAN DE GEY N(b)
DAVID EL-MALEK (sax)
ELISABETH KONTOMANOU(vo)

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