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ジャケットを勘違いしたアルバム

1ヵ月ほど前、ジャズ喫茶「いーぐる」の壁に飾られていたアルバムを、良く似た別のアルバムと間違えて紹介してしまいました。

その時の記事 : 「味わい深くモダンなサックス・トリオ。」

間違えたままでは終われません(笑)。何て言ったって天下のジャズ喫茶「いーぐる」の壁に飾られていたアルバムなんですから。リベンジします。このアルバムが飾られていたのです。

P80 ジョン・アバークロンビー・カルテット『ウェイト・ティル・ユー・シー・ヒア』(2008年rec. ECM)です。メンバーは、ジョン・アバークロンビー(g)、マーク・フェルドマン(vln)、トーマス・モーガン(b)、ジョーイ・バロン(ds)です。ヴァイオリンの参加がミソですね。私は初めて買ったのですが、アバークロンビーのヴァイオリン入りカルテットとしては本作が4作目とのことです。

写真を比較してわかったのですが、間違えたアルバムに写っている橋とは異なる橋であることが判明しました。橋脚の形が異なっています。撮るアングルの違いだけではなかったようです。ニューヨークのマンハッタン島にかかる橋がいくつかあるので、それらの中の1つを写したものでしょう。

本アルバム、ECMならではのフュージョン寄りのジャズ。ヴァイオリンの音を生かしたノスタルジック・サウンドで幕を開けます。チャーリー・ヘイデンの『ノクターン』のような郷愁感が強いサウンドです。収録された演奏は、フリー寄りのものあり、丁寧に丁寧に音を綴っていくものあり、メセニーのような爽やかなものあり、バロンがマレットを叩くちょっぴりスピリチュアルなものあり、ヴァイオリンが抜けてギター・トリオでの演奏ありと、色々趣向が凝らしてあります。

ロジャー&ハートの1曲を除く7曲がアバークロンビーのオリジナル曲。落ち着いたトーンの美しい曲が並んでいます。アバークロンビーの繊細なギター・ワークをじっくり味わうような作りになっています。ポール・モチアンのバンドで活躍中のモーガンがヘイデンのような語り口(音はもっと締まっています)のベースを弾いていて、モチアン系のニュアンス溢れるドラムを叩くバロンとは相性抜群。バロンのドラムはモチアンより躍動感がありますけどね。フェルドマンのヴァイオリンも落ち着いたものです。

今日のような涼しい秋の夜にマッチしたサウンドになっていると思います。
虫の鳴き声をB.G.M.にしながらじっくり音に浸りたいですね。

アルバム名:『WAIT TILL YOU SEE HER』
メンバー:
JOHN ABERCROMBIE(g)
MARK FELDMAN(vln)
THOMAS MORGAN(b)
JOEY BARON(ds)

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