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落ち着いて聴けるギター・トリオ

今日も新譜紹介。
これも発売されてから3か月くらい経っています。
8月下旬に買ってこのタイミングになってしまいました。

P74 スティーブ・カーデナス『ウエスト・オブ・ミドル』(2009年rec. Sunnyside)です。メンバーは、スティーブ・カーデナス(g)、ベン・アリソン(b)、ルディ・ロイストン(ds)です。現代ジャズ・ギター・トリオ。カーデナスはポール・モチアンのエレクトリック・ビバップ・バンドに加わって注目されたギタリストで、リーダー作も何枚か出していますが、私はカーデナスのリーダー・アルバムは初めて買いました。

8曲のカーデナスのオリジナル曲とキース・ジャレットの1曲の計9曲が収録されています。約41分と短めの収録時間。オリジナル曲はナチュラルでソフトでメローなものが多く、ほとんど8ビートでそれほど凝った構成の曲もありませんので、とても聴きやすいです。じわじわ熱く迫ってくる場面もありますが、決してギンギンになることはないので、聴いていると気分は和みつつホンワカ温かくなってきます。

ギターの音はジョン・スコフィールドに似ているように感じますが、フレージングはジョンスコほど灰汁は強くないです。フォーク系爽やか曲での演奏はパット・メセニーにも似ているように感じますが、メセニーのようにテクニックでスラスラ弾くかんじではなく、一音一音味わいながら音を綴っていきます。最近流行りのカートのような浮遊感は少なめ。

アリソンはベースを力強く弾きつつも、自分が目立ち過ぎることはなく、あくまでカーデナスに寄り添って演奏に熱気を与えています。2人の音楽的なカラーには近いものを感じますので、マッチングは非常に良いです。ロイストンはこれと言って凄いというものは感じませんが、必要十分なリズムを堅実に叩いていると思います。

派手さはありませんが落ち着いて聴くことのできるコンテンポラリー・ジャズ・ギター・アルバムとしてオススメの1枚。管の音やバップに飽きた時などにも、手軽に聴けて充実感も味わえるアルバムです。

アルバム名:『WEST OF MIDDLE』
メンバー:
STEVE CARDENAS(g)
BEN ALLISON(b)
RUDY ROYSTON(ds)

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