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モーダルな現代ハードバップ

新譜が何枚か溜まっているのでソクソクッと紹介していきましょう。

P75 スカンナム・カルテット『アトランティック・ブリッジ』(2009年rec. CONNECTIVE RECORDS)です。メンバーは、フレドリク・クロンクヴィスト(as,ss)、ソレン・モラー(p)、モーテン・ラムスボル(b)、ジェイソン・マルサリス(ds)です。ワン・ホーン・カルテット。

ディスクユニオンの宣伝文によれば、「フレッドリク・クロンクヴィストというサックス奏者をご存知でしょうか?スウェーデンのアルトサックス奏者で、まるでケニー・ギャレットのような熱いプレイで人気を博しつつも、一時期からアルバムの入手が困難になってしまったプレイヤーです。」とのことでした。確か数年前にチェックしつつも買いそびれた人だったので、今回は迷わす買いました。ドラマーはマルサリス兄弟のジェイソンが務めています。

グループ名の”SCAN-AM”はスカンジナビア ― アメリカの略。スカンジナビアとアメリカのミューシャンによるグループということでしょう。アルバムタイトルが”大西洋の橋”スカンジナビアとアメリカにかかる橋といった意味なのでしょう。

クロンクヴィストの曲が4曲、ジェイソンの曲が4曲、モラーの曲が2曲の全10曲が収録されています。いづれもモーダルな今時な曲ばかりですが、難解/不可解なメロディーはないので、バップ・ファンの方に安心してお薦めできます。ジェイソンの曲の中には古き良きアメリカン・メロディーが色濃い曲もあります。

名前から見てアメリカ・サイドはジェイソンだけですが、提供した曲といい、スインギーでドライブ感溢れるドラミングといい、カルテットのサウンドにアメリカのジャズを上手く盛り込んでいると思います。さすがはマルサリス兄弟といった感じですね。

クロンクヴィストは宣伝文のとおり熱いプレーを繰り広げています。スピリチュアルな曲ではコルトレーンのように熱くブローし、バラードではペッパーのように切々と歌いあげ、私としては期待にそぐわぬプレーでした。ピアノもベースもレベルは高く、全員で現代ハードバップを好演していると思います。

名前こそあまり知られていない人達のアルバムですが、内容は決して劣るものではありません。モーダルな現代ハードバップで良い演奏を探している方には是非聴いてもらいたいアルバムです。

アルバム名:『ATLANTIC BRIDGES』
メンバー:
FREDRIK KRONKVIST(as)
SOREN MOLLER(p)
MORTEN RAMSBOL(b)
JASON MARSALIS(ds)

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