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たまにはオルガン・ジャズでも聴きましょう。

突然オルガン・ジャズが聴きたくなって数年前に買った1枚。

P42 メルビン・ライン・トリオ『トゥモロー・イエスタディ・トゥデイ』(2003年rec. Criss cross)です。メンバーは、メルビン・ライン(Hammond B3 organ)、タッド・シュルー(ts)、ピーター・バーンスタイン(g)、ケニー・ワシントン(ds)です。メルビン・ラインの経歴とか全くわからないまま、多分ギターのピーター・バーンスタインの評判につられて買いました。

実はメルビン・ラインってウェスとやっていたんですね。その後忘れ去られた存在になり、1991年に久しぶりにリーダー・アルバムを吹きこんだそうです。その後は色々活躍しているみたいですが、単に私が知らなかっただけみたい。

オーソドックスなオルガン/ギター/ドラムのトリオです。テナーが全10曲中の4曲に参加しています。ジャズだな~って感じです(笑)。結構ベタな曲もやっていたりするんですが、コテコテは控えめでどことなく新しくクールな響きがあります。ウェス・モンゴメリーの《ジングルズ》をやっていますが、バーンスタインはもろウェスという感じではなく、フレージングが新しいのでそれによるでしょうし、ワシントンのドラムも粘りよりキレが良いタイプなので新しい響きを感じるのでしょう。

1曲目《ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー》。この1曲で、現代的なオルガン・トリオというのがわかります。でも、決して軽いジャズというわけではありません。ハモンドB3オルガンの持つブルージーでスモーキーな響きを生かしつつ、サウンドの中に程よく洗練されたクールネスが漂っています。2曲目《バッファロー》はブルースですがコテコテ度は控えめで適度にブルージー。メルビンはオーソドックスでありながら、時代に沿った感覚も備えているように感じます。

その《バッファロー》《ダーン・ザット・ドリーム》では、シュルーがテナーを吹いていいます。全然しらない人なのですが、さらりと味わい深く吹く辺りがなかなかだと思うのです。オーソドックスなんですが古さは感じさせず、かと言って現代的で味わいが薄くなってしまうわけでもなく、白米の味わいとでも言えばピッタリくるかもしれません。

ラインが作った曲が2曲入っていますが、ドーハムやウェスやホレスの曲と並んでいても特に違和感がなく溶け込んでいます。佳い曲だと思います。曲順の真ん中にライン作の2曲が入っているのが面白いところです。その2曲の後にくるホレス・シルバーの《エンチャントメント》がいいんですよ。ちょっと異国情緒漂う哀愁曲が落ち着いた風情で奏でられていくと、ちょっとこみ上げるものがありますよ。

たまにはオルガン・トリオもいいのではないでしょうか?

アルバム名:『Tomorrow Yesterday Today』
メンバー:
MELVIN RHYNE(org)
TAD SHULL(ts),
PETER BERNSTEIN(g),
KENNY WASHINGTON(ds)

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