ソニー・スティットが聴きたくなった。
今日衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」で寺久保エレナを聴きました。
今話題の高校生アルト・サックス奏者です。
アルバム『ノース・バード』をそのままかけたので、
録音すればCDを買わなくてもすみます(笑)。
超高音質PCM放送なので良い音ですよ。
このPCM放送、あと1年で終了とは残念です。
私、10年くらい前にCDレコーダーを買ったのですが、
5年くらい前に壊れてしまい、それ依頼使っていません(涙)。
なのでミュージックバードは聴くのみ。もったいないかもね?
寺久保エレナさん。上手いですね~。上手過ぎます!
これが高校生ですか?
ケニー・バロン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、リー・ピアソン(ds)を相手に
実に堂々と演奏していました。
安心して聴いていられるジャスでした。
リズム陣も勢いがあってひたすら快適。
ラストのバロンとのデュオもとてもいい感じでした。
さて、ここからはジャズ・マニアの戯言。
とにかく快適で聴き応えもあるののですが、
今時のジャズが共通して持つ味の薄さみたいなものが漂っているのです。
それは色々なジャズ・マンの平均値としてのジャズ。
これから経験を積むうちにキラリと光る個性を獲得してほしいです。
乞うご期待!
*
寺久保エレナの趣味の良いアルトを聴いていたら、ソニー・スティットが頭に浮かんできました。
『ソニー・スティット・プレイズ』(ROOST)を棚から引っぱり出して聴きました。これはオリジナル盤です。レコードが軽いし、青ラベル面に溝はないし、オリジナル盤としては後の年代のものかも?コンディションはかなり良いです。不人気盤なのか値段はそれほど高くなかったような気がします。買った時の記憶があまりないこのレコード(涙)。
メンバーは、ソニー・スティット(as)、ハンク・ジョーンズ(p)、フレディ・グリーン(g)、ウェンデル・マーシャル(b)、”シャドウ”・ウィルソン(ds)です。ベイシー楽団の名リズム・ギタリスト、グリーンの参加が渋いです。ただしA面だけ、B面はグリーンが抜けてスティットのワン・ホーン・カルテットでの演奏。
スティットも結構趣味の良いアルトだと思う私です。でもやっぱり音の持つ説得力が違いますね。時代もあるでしょうし、録音のせいなのかもしれませんが、味が濃いです。決して薄味にはなりません。趣味の良いハンクがピアノを弾いているのもいいですね。さりげなく演奏を盛り上げ、ソロになればしっかりしたタッチで役目をこなします。よっ、仕事人(笑)!
マーシャルのベース、ウィルソンのドラム、ともに4ビートのスインギーな心地よさと力強さを表現しています。そこにグリーンが刻むリズムが加わることで心地よさが倍増。今時の変拍子と複雑なリズムをたくさん聴いてからまたここに帰ってくると、やっぱり4ビートっていいよね~となります。
*
昨日は現代ニューヨークで今日は寺久保エレナにスティット。
めちゃくちゃ振幅が大きいですが、それが飽きずに楽しむ私の秘訣です(笑)。
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