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中村尚子さんの音楽授業は面白かったです。

今日(再放送)の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「中村尚子さんを迎えて」
ゲストはピアニストの中村尚子さんです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

先日、中村さんと雲さんは小学校1年生に音楽の授業をしてきたとか。
トライアングルを使って音を楽しもうというプログラムだそうです。
雲さんは家からウッドベースをかついでいったそうです!
「音楽を聴く人やる人を育てなければいけない時代になってしまいましたね。」
とtommyさん。

その授業は盛り上がって楽しかったそうです。
「男の子達がトライアングルに嵌るのが面白い。」と中村さん。

芸術による教育の会という美術のアートスクールがあってそこにたまたま呼ばれ、
100人の子供達を前に何かやるように言われたのがきっかけで
音について考えてもらえるようにきっかけ作りになったらということで、
保育園で教えるようになったことから、こういう音楽プログラムを始めたそう。

「子供達から得るものはありませんか?」とtommyさん。
「教えてもらうことは凄くいっぱいあります。」と中村さん。
私に合わせてもらうことは結構すぐにできるけれど、
子供に考えさせる授業はやってなかったかも?と思い、
答えが出ないことをしたかったとか。
最初から音楽をちゃんと聴きなさいじゃなく、わからないことをいっぱい投げて、
最後に集約するような形で音を聴く方向へ持っていけたらいいそう。

ここで3人で音楽授業。トライアングルを使います。

トライアングルを持って喋るところから始めます。
まずはトライアングルの持ち方と鳴らし方を教えます。
中村さん。先生していますね~(笑)。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)
音を鳴らします”チ~ン”
「夏なだけに涼やかな感じ。風鈴な感じ。」と雲さん。
先日の学校授業では、線香の音がするといった子がいたとか。
お仏壇の鐘を思い浮かべたんでしょうね~(笑)。

「次はトライアングルは皆さんにご挨拶します何と言ったか当てて下さい。」
と中村さん。
「おっはよ~」と雲さんが回答。「聴こえましたか?」と中村さん。
できないとか「おっは~」でも良い。
で、うまくいったら「チリチリチリッ」とみんなでやるそう。
「ガムランだ~。こうやってガムランが生まれたんだ~。」と雲さん(笑)。
次は「こんにちは」。
以上が授業の掴みだそう。

「トライアングル深いですね~。今度収録の時に持ってこようか?」とtommyさん。
「ほんと楽しいですよ。音階が出ない楽器と呼べるかどうかわからない楽器で
色んなものが伝わってくる。」と中村さん。
「小学生でトライアングルに触る意味が今日初めてわかった。」とtommyさん。
「ここにリズムとかメロディーの素があるあるわけですね。」と続けます。
トライアングルについての中村さんの考えは、
「音階が出ない。音楽に聴こえないのがいい。思ったより色々表情が出る。
シンプルにどんなものからでも音楽はできる。簡単なもの挨拶”おはよう。”を
繰り返すだけでリズムが生まれてくるかもしれない。
作曲の原点を体験できるんじゃないか?発見をしてもらう道具のひとつ。」
とのこと。
ミュートと組み合わせれば、大太鼓でもできるそう。
それが音階にもリズムにもなる。作曲にもなる。
心の気持ち、言葉を音に置き換えることができるのは作曲。
「気軽に参加でき奥が深い楽器。」と雲さん。

ここで授業の模様を収録したものが流れます。
しりとりからリズムへ。「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」
手拍子したり歩いたり。
このリズムを使った曲《遠い国》を弾きます。アフリカのリズムです。
子供たちが凄く楽しそうでした。

私も幼稚園の頃、オルガンを習ったり、音楽の授業はあった記憶があります。
音楽教育で確か「リトミック」というのがありますよね?

「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」のリズムの曲。
中村さんの「春犬バンド」『遠い国』からタイトル曲
トランペットのワン・ホーン・カルテット。

確かにアフリカのリズムですね。
トランペットが広い大地に鳴り響く感じ。
目の前が開けてくるような展開。
アフリカの夜明けというイメージ。
陽が昇り、人々が活動し始める。
トランペット・ソロからピアノ・ソロ、そして後半ドラム/パーカッション・ソロへ
前回出演時、中村さんからダラー・ブランドを感じると言っていたのがわかります。
ダウン・トゥ・アースな感じの曲。心地よいリズム。
アフリカへの憧れなんでしょうね。
こういうの、私結構好きです。

これ、400人のホールを空にして一発録りなんだそうです!
「素晴らしいですね。黒っぽいですね。」とtommyさん。
「ドッシリ安定感がある。大地な感じがする。」と雲さん。
「女性のピアノの柔な感じはない。気持ち良かったです。」とtommyさん。

次は雲さんの好きな曲。
ドラムとのデュオ。ベースなくてもいいじゃん。
8ビートがカッコいい。含蓄あるポケットが広い8ビート。
安定感のあるピアノが楽しめる。
中村さんの『新緑の中に雨が降っている』から《地下鉄にて》

私はこのもっさり8ビートはちょっぴり苦手です(笑)。
でもこの曲では、その8ビートがいい感じなのです。
地下鉄がガタゴト走る感じ。
でも私には汽車がガタゴト走るように聴こえます。
中村さんは確かに安定感のあるピアノです。

中村さんが地下鉄に乗っている時に作った曲。
「自分としては《都営三田線にて》。」と中村さん。
「完全に昼ジャス。仕事しなきゃと思っちゃう。」と言う感じ。
「短く終わっちゃいますね。」とtommyさん。
「ひと駅にて、という感じ。」と雲さん。
「もっと聴きたい。ズシンズシンがいい感じ。発展系が聴きたい。」とtommyさん。
「昼ジャス。昼時新橋か新宿で聴きたい。」と雲さん。

次は定型リズムがないパーカッション的なドラムの曲。
印象派っぽい曲。雲さんが好きな曲。前回出演時にもかけた曲です。
八幡平にインスピレーションを受けて作曲したそうです。
和な感じ。雨宿りをした感じになる。
『新緑の中に雨が降っている』からタイトル曲

これは本当に和な感じがします。
雨宿りしているような感じもします。
軒から落ちる雨の雫を模したようなドラムの音がいい感じ。
そこに印象派のように音を綴っていく中村さん。
聴いていると心が落ち着いてきますよ。

「僕、好きなの。日本のフリー・ジャズのパーカッションとピアノのからみとか。
中村さんは大人だけれど、古澤さん(ドラム)は遊んでいましたね。」とtommyさん。
中村さんはこのドラムが鳥のさえずりのように聴こえるそう。
森の中で鳥があちこち四方八方で歌っている印象があるそうです。
それを聴いてピアノを淡々と弾いているんだとか。
「ピアノは幽玄な感じ。」と雲さん。

ここで中村さん、雲さん、tommyさんでセッション(音楽授業)。
「おっはよ~」をモチーフに進めます。
まずはトライアングルで掛け合いから「おっはよ~」を自由に
「4ビート見たいになってきた。」と雲さん。
雲さんのベースが入って、中村さんのピアノが入ってきます。
tommyさんは結構律儀にリズムを刻んでます。
雲さんは4ビートランニングに。中村さんはだんだんダイナッミックに。
そして中村さんのピアニカ登場。ダウン・トゥ・アースです(笑)。
なかなか面白いセッションでした。

終了後、意外とジャジーと、皆さん笑っています。

「”チッチチー、チッチチー、チッチチー”が”チーチッチ、チーチッチ、チーチッチ”
になって4ビートのリズムになっちゃう。」と雲さん。
「こういう遊びを友達どうしでやるともっと音楽が楽しくなる。」とtommyさん。
「決めつけなくて、音も限定しないでもいいし、まとめがなくてもいい。
飽きるまでやっていればいい。」と中村さん。

「今日はトライアングルを語る。」と中村さん。
中村さんはトライアングルで遊ぶようになって、
トライアングルの音の魅力に気づくようになったそうです。
「トライアングルも奥が深いですね。」とtommyさんと雲さん。
「リズム感の無さがバレバレになっちゃう楽器ですよね。」と雲さん。
「個性でいいんですよ。その人の言葉のように楽器が鳴ればいい。」と中村さん。
「アンサンブルする時、それ(個性)を皆で認識できていればいい。」と続けます。

「今セッションを見ていて、尚子さんは動きとか自由そう。
自由に思いつくままに音楽している感じ。」と雲さん。
「これは子供達と接したおかげかもしれない。」と中村さん。
「2年間(こういう活動をして)の間でそんなに変わるものですか?」と雲さん。
「変わりますね。毎回一期一会だもん。」と中村さん。

先日の授業で1時間目と2時間目、2回やったらノリが違ったそう。
2回目は中村さんと雲さんも余裕が出てきて。子供達もノリが良かったとか。
先日の授業の最後に弾いていた曲。
春犬バンドのシンボル曲。バンド名の由来となった曲。
春犬バンド『アフター・イメージ』から《春の夕暮れに犬は踊る》
ピアノ・ソロです。

優しい曲です。
春の優しさと夕暮れの郷愁感が混じった曲。
子供の頃の懐かしさがこみ上げてきますね。
学校のチャイムの音が聴こえてきそう。

小学校で演奏した時は、最後に童謡も混ぜて弾いたそうです。
《ゾウさん》と《ヤギさん郵便》を入れたとか。
「白ヤギさんの歌があんなに感動的に聴こえたのは初めて。」と雲さん。
「涙ポロポロな感じでした。」と雲さん。
「朝1時間目なのに。」と中村さん。

今回は楽しかったです。音楽授業なかなかいいですね。

話は変わりまして。

今日観た早坂紗知さんのライブ。凄く良かったです!

明日ライブ・レポートを書きます。

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コメント

いっきさん

今回もレポートありがとうございました!

>私はこのもっさり8ビートはちょっぴり苦手です(笑)。
>でもこの曲では、その8ビートがいい感じなのです。

あ、言いたいことよく分かります。
たとえばBOφWYの高橋マコトのカチッとしたタイトな8ビートとは違い、古澤さんの8ビートはもっとタメがあるというか、一拍の間の時間が長く感じるんですね。
そのへんがモッサリ感じるのはよく分かります。
私はヨッコラショという感じに聞こえます(笑)。
スピード感は削がれる半面、ドッシリとした安定感があるんですね。曲調にはとても合っているドラミングだと思いますが、ロック系の音楽には不向きかもしれません。

投稿: | 2010年8月20日 (金) 10時04分

雲さん

こんばんは。
私は”キレキレ”ドラマーが好きなので、これを聴いた時唖然としました。なんか素朴過ぎて(笑)。
渋谷毅オーケストラのライブで古澤さんのドラミングを観たことがあるのですが、何というかゴーイング・マイ・ウェイで味があり過ぎました(笑)。
タイム感覚が数十年前のゆったりさ。
古き良き日本のジャズ!

投稿: いっき | 2010年8月20日 (金) 19時30分

いっきさん

お久しぶりです。
詳細なレポートをありがとうございました。
嬉し恥ずかし感激です!

雲さんと一緒に小学校の
音楽の時間を臨時講師(?)したのも
スタジオでTommyさんと
トライアングルでセッションしたのも
ひっじょうに楽しかったです。

自分とは?を長い時間をかけて
みつめていく人(仲間でもありますが)を
大人達が育んでいけたら
いいなあと、
今回思った収録でした。

投稿: SHOWKO | 2010年8月20日 (金) 22時36分

SHOWKOさん

コメントをいただきありがとうございます。

>詳細なレポートをありがとうございました。

いえいえどういたしまして。
楽しい番組でしたのでレポートしがいがありました。

音楽の授業もスタジオでのセッションも楽しさがよく伝わってきました。
なので私も参加したくなりました。

>自分とは?を長い時間をかけて
>みつめていく人(仲間でもありますが)を
>大人達が育んでいけたら
>いいなあと、

そうですね。
そういうことは素敵なことだと思います。

私なんかただ気ままに生きているのでお恥ずかしい限りです。

投稿: いっき | 2010年8月21日 (土) 01時29分

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