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ウェザー・リポートの1976ライブ。

ジャズ友間で話題のウェザー・リポートの『ライブ・アット・モントルー1976』
たまらずに買ってしまいました

映像はかなりきれいで音も良いです。
たぶんTV用のマスターテープか何かなのでしょう。

メンバーはジョー・ザビヌル、ウェイン・ショーター、ジャコ・パストリアス、
アレックス・アカーニャ、マノロ・バドレーナです。

ザビヌルはエレピにシンセ3台、グランドピアノまでも演奏していました。
ニアフィールド・モニター・スピーカーはボーズの901。
1976年にボーズを使っている先進性。
ライブでのキーボード・ワークはさすがでしたよ。

ショーターはマイクの位置を非常に気にしたりしていて意外と神経質そう。

ジャコはまだ真面目そのもの。ひたむきな演奏姿勢に感動です。
ジャコの個性は既に全開。
が、ザビヌルとの緻密なコラボには至っていないようにも感じます。
このすぐ後のアルバム制作で一挙に高まったのではないかと思います。
そうして出来上がったのが『ヘビー・ウェザー』。

ライブでも楽曲ありきの演奏で、ソロはあくまで楽曲の範囲内です。
とは言え、ショーターのソロが多めなのがライブの良さでもありますよね。

ライブではドラム&パーカションがとにかくエキサイティング。

発見!
《バーバリー・コースト》の後半は
後の『ミスター・ゴーン』収録《貴婦人の追跡》のモチーフだと思います。
《ドクター・オノリス・コウサ》のイントロは《バードランド》のイントロそのものです。
こういう演奏から新曲が生まれていくというのがわかりました。

解説によると《ジブラルタル》の中のジャコのベース・フレイズは
『ミスター・ゴーン』収録《リバー・ピープル》のものだそうです。
確かにそうですね。
解説は『アドリブ』の編集長だった松下さんです。

ドラム&パーカッション・デュオのラスト部分は
『ヘビー・ウェザー』収録の《ルンバ・ママ》だったんですね。

《ブラック・マーケット》はちゃんとテンポUPしていました。

ジャコの《ポートレイト・オブ・トレイシー》は儚く美しい。
演奏後、しきりに右手を振っていたジャコ。手が硬直したんでしょうか?

ショーターとのデュオではザビヌルがグランドピアノを弾いています。
ザビヌルがクラシックをやっていたのがわかります。
この曲のためだけにグランドピアノも準備していたというのが凄いです。

《エレガント・ピープル》で始まり《ジブラルタル》で終わる。
私的には最高の選曲です(笑)。

《ジブラルタル》の映像がありました。
じゃこのめ さんがホームページにUPしていたので私も便乗して貼りました。

良いライブでした。が、まだ弾け方が足りていません。
それは、1978年のライブを知っているからだと思いますが。

私、ジャコ脱退後のウェザー・リポートを生で観ています。
山梨県民文化ホールに1984年か1985年に来ました。
ウェザー・リポートがツアーで山梨に来たこと自体が信じられません。
そしてこれが私のジャズ・ライブ初体験なのです。

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コメント

おはようございます。
このウェザーのDVD、だいぶ前にアマゾンで海外モノを入手したのですが、デッキとの相性悪く、まったく見れませんでした(涙)。みたいな~。

投稿: | 2010年8月 1日 (日) 01時03分

雲さん

こんばんは。
私のはYAMAHAの日本盤なので問題なしです。貸しますよ。
でも、じゃこのめさんがtommyさんに貸すようなので、その後雲さんに回してもらったほうが早いかもです。

投稿: いっき | 2010年8月 1日 (日) 01時26分

>いっきさん
こんばんは。いっきさんのブログを見て拙サイト唯一の定期更新コンテンツ、今週の動画にこのモントルーの映像を載せました。

> ジャコはまだ真面目そのもの。ひたむきな演奏姿勢に感動です。
> ジャコの個性は既に全開

そうなんですよね。この時代のジャコはまだ無垢な感じで好感が持てます。
ドラム&パーカッションの2人のハッスルぶりが楽しい作品でもあります。特にマノーロがいい味出してます。


>雲さん

お貸しできます。先約のtommyさんの後ですけど(笑)。

投稿: じゃこのめ | 2010年8月 1日 (日) 19時36分

じゃこのめさん

こんばんは。
すみません。私も便乗してその動画を貼りつけました。

>この時代のジャコはまだ無垢な感じで好感が持てます。

好青年ですよね。ジャコに惚れました(笑)。

>ドラム&パーカッションの2人のハッスルぶりが楽しい作品でもあります。特にマノーロがいい味出してます。

私は『ヘビー・ウェザー』の《ルンバ・ママ》、つまりこのモントルーのライブでの演奏によって、バドレーナは強烈に印象付けられました。

”ホセメ~ン・・・ゴロチャンゴ、レガケエ・・・ヤーチャンソ、ゲリゲリウッ、ザ、ルンバママッ??”と耳にこびりついています(笑)。

投稿: いっき | 2010年8月 1日 (日) 21時27分

いっきさん、じゃこのめさん。こんばんは。

オイラ、そのライブDVD観ないことには先に行けません(笑)。

ん〜、順番って大切だなって思う、今日この頃。

やっはり、ランダムに聴くと分からないことが、

ちゃんと分かるんですよ。順序よく聴くとね!!

投稿: tommy | 2010年8月 2日 (月) 23時21分

tommyさん

こんばんは。
このライブは観ておかないとダメですよ。
『ブラック・マーケット』と『ヘビー・ウェザー』の間の貴重な記録です。
マイルスが休養に入る1976年はウェザー・リポートにとっては大躍進の年だったというのがわかりました。
2枚のアルバムとこのライブでそれがはっきりわかります。

>やっはり、ランダムに聴くと分からないことが、
>ちゃんと分かるんですよ。順序よく聴くとね!!

それはありますよね。
私は「快楽ジャズ通信」出演時、メセニーと上原ひろみは持っているアルバムを順番に聴いてから収録に行きました(笑)。

投稿: いっき | 2010年8月 2日 (月) 23時41分

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