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2010年8月

「ジャズ批評」2010根9月号、買って下さい!

最近「JaZZ JAPAN」創刊の話題に少々力を入れ過ぎたかも(笑)?

我らが「ジャズ批評」を忘れてもらっちゃあ困ります!

ブログ・ウォーキングに私のブログを掲載していただいているんだから。

何て言ったって「ジャズ批評」なのだ!

めっちゃ応援してまっせ~(笑)。

今月号の特集は「ピアノ・トリオ in ヨーロッパ」
90年代後半から最近のものまで、バランスよくセレクトされていると思いました。
ピアノ・トリオ・ファンは必携の書です。

対談 寺島靖国×岩浪洋三「今、ピアノ・トリオが最高だ」
まっ、いつもの迷言の数々ですな(笑)。

さて気を取り直して、注目の「ブログ・ウォーキング」

私はこれ。「アート・ペッパーのこれに妙に嵌ってしまった私。」
すずっくさまからこのアルバムの存在を教えていただいたのでした。
ジャズ批評の記事では”ブログ仲間”と内輪感控えめに記しています。

そんなすずっくさまは、「ヴィニシウス・カントゥアリア」 のアルバムについて。
むむっ、メルドーとフリゼールが参加してる。気になります。
新潟在住のイタリア人ギタリスト、ファビオさんのインタビュー記事にもご協力。
「まとめ小町 : Suzuck」の表記(笑)。

雲さんは自身主催の「ジャズ聴き会」での話。「Akimitsu Iwase『36Hearts』」

皆さん色々ジャズ活動中です。

「ジャズ批評」がある限り、ジャズ雑誌は不滅です!

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ナタリー・ロリエがお気に入り。

昨年ナタリー・ロリエの『モーメンツ・ド・エタニティ』を買って聴き、すっかり気に入ってしまいました。アルバム紹介記事 「センスが良く、味わいもある。」 には、ブログ仲間の すずっく さまからコメントとトラックバックをいただき、そのトラックバックの記事には『TOMBOUCTOU』が紹介されていました。それも聴いてみたくなった私はHMV通販で購入したんですが、いつになっても入荷せず、しびれを切らせてキャンセルしてしまいました。

半分忘れかけていたら、ディスクユニオンの通販限定円高還元セールの中にこのアルバムを発見。早速注文してしまいました。

P56ナタリー・ロリエ・トリオ+イクステンションズ『TOMBOUCTOU』(2002年rec. DEWERF)。メンバーは、ナタリー・ロリエ(p)、サル・ラ・ロッカ(b)、ハンス・ヴァン・オーステラウト(ds)、ローレント・ブロンディアウ(tp,flh)、フランク・ヴァガニー(as)、カート・ヴァン・ヘルク(ss,ts)です。カタカナ読みは参考程度。

ロリエのピアノ・トリオに3管が加わって、演奏に彩りを添えています。3管はあくまで拡大メンバーです。ピアノ・トリオのバックに3管アンサンブルを加えるのが主な役目で、曲によっては中の一人がソロをとる場合もあり、ソロをとらない場合もあります。

前曲ロリエが作曲と編曲をこなしています。まずうれしいのがロリエの作曲センス。 モーダルを基調にしつつ凝った構成の曲もありますが、決して難解にならなず聴きやすいのです。聴きやすいと言っても単なる美メロではありませんよ。陰影感を感じさせ深みと品が漂っているのが素晴らしいです。1曲ちょっとフリーがかった演奏もありますが、アルバム全体の中のピリ辛香辛料程度の刺激です。とても楽しげな曲や爽快でカッコいい曲もあります。

ロリエのピアノのタッチは円やかにしてクリアで芯があります。響きは力強くて心地よし、管のソロのバックに回ってもしっかり存在感を示しています。そしてフリーがかったちょっと難しそうな曲も程よく緩和してしまいます。バックのベースは結構”ゴリゴリ”弾いていたり、ドラムもシンバル”ガシガシ”切れ味鋭いのですが、ロリエの円やかタッチによりコクのあるトリオへと料理されます。そんな感じなのでバラード演奏も濃厚な味わい。

ホーン陣も腕達者揃い。厚みがあり安定感のあるアンサンブルを提供。いざソロをとるとなれば力強い吹奏で演奏を盛り上げていきます。ピアノ・トリオに3管を加え、自身の音楽に彩りとコクを加味して料理して聴かせる技はなかなかものです。個人的にはワルツ曲《Ente chien et loup》がかなりお気に入り。いいアルバムだと思いました。

¥1,500。在庫あり。セールは明日までです!

実はピアノ・トリオの『サイレント・スプリング』も買ってしまいました(笑)。

アルバム名:『TOMBOUCTOU』
メンバー:
Laurent Blondiau (tp/flh)
Frank Vaganee (as)
Kurt Van Herck (ss/ts)
Sal La Rocca (b)
Hans Van Oosterhout (ds)
Nathalie Loriers (p)

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ジャズ・ファンクは好きなので楽しかったです。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ジャズ・ファンク特集」
今回は放送第100回です。おめでとうございます!

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

このお題を考えたのはtommyさん。
ハンコックのヘッドハンタースを聴きたかったからだそう。
雲さんもファンクが好き。でもジャズ以外になっちゃうかも?

ますはtommyさん選曲。
ハービー・マン『メンフィス・アンダーグラウンド』からタイトル曲

私はこういうまったりしたのも好きです。
フルート・ソロのあとに続くギター・ソロもいいですね。
あれっ、tommyさんはこういうジョンスコのような
モスキート音ギターは嫌いじゃありませんでしたっけ(笑)?
ヴァイブが気だるいいい感じを出しています。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

曲後、お二人は大笑いです。
「最初にこれを聴いた時、牧歌的なゆるいリズムにずっこけた。」と雲さん。
「昔流行ったんだよね。」とtommyさん。
「ラリー・コリエルのギターはいなたい。」と雲さん。
「コリエルの金目の弦の音を聴いてほしかった。」とtommyさん。

雲さん選曲。
緊張感のあるジャズ・ファンク。
雲さんはジェームス・ブラッド・ウルマーが好きです。
短めのカッコいい曲を選曲。
ジェームス・ブラッド・ウルマー『フリー・ランシング』から《ハイ・ジャック》

カッコいいですよね~ウルマー。
リズムのタイトなスピード感が爽快です。
トランペット・ソロも切れています。
この味はウルマー一派にしか出せないサウンド。
私も大好きです。

「カッコいいね。」とお二人。
「ウニャウニャしていて鋭くギザっとしていてキレもあるのがカッコいい」と雲さん。

tommyさん選曲。
バリバリに黒っぽいやつ。
ナイジェリアのギタリスト。
ギザイア・ジョンズ『アフリカン・スペース・クラフト』から《ミリオン・マイルズ》

結構ポップな曲ですね。フュージョン。
ギターのカッティングが気持ち良いです。
歌もなかなかいい感じ。

「今聴くとポップスですね。」とtommyさん。
「出た当時はカッコいいと思ったけど今聴くとね~。」とtommyさん。
「ロックだよね~。」と雲さん。

雲さん選曲。
アフリカ系のジャズ・ファンク。
大好きなアルバムからジャズマンが参加しているやつ。
ジョシュア・レッドマンがテナー、ベニー・モウピンがバスクラで参加。
リズムもカッコいい曲。
ミシェル・ンデゲオチェロ『ピース・ビヨンド・パッション』から《ニガー・マン》

こっこれは!モロに再結成したヘッド・ハンターズです。
モウピンが参加しているのも納得。
私はこの手のファンクが大好きです。

「これはもう今の音ですね。ヒップホップやクラブ系のリズムでね。」とtommyさん。

tommyさん選曲。
ポップスっぽくなったのでジャズっぽくヴィクター・ウッテン。
「技術は凄いけど音色が嫌い。」と雲さん。
雲さんはこのアルバムを買ったけれど数回しか聴いていないそう。
ヴィクター・ウッテン『ホワット・ディッド・ヒー・セイ』から《ネイマ》

なるほど、結構緩くスローな演奏で、これはこれでいい感じ。
私は《ネイマ》が好きなので、いい感じに聴こえます。
ギターはもうひとつかな~?ウッテンが弾いているんでしょうか?
ベースについては特に嫌な感じはないですね。

「黒いのは認めるし、テクニックもあるし、裏返ったノリもあるし。
なんで嫌いなんだろう?」と雲さん。
「こういう子なんです。すいません。ワイルドな感じはしない。」とtommyさん。
「ベースはおもちゃなんだろうね。」と雲さん。

雲さん選曲。
ドラムを聴いてほしい。
ジャズ系でファンク系を叩くと言えばデニス・チェンバース。バスドラが凄い。
雲さんがジャズ喫茶「いーぐる」でバイトをしていた頃。
これが入ってきた時にカッコいいと思ったそう。
ゲイリー・トーマスはフルートを吹いていて怪しげないい感じ。
ラップも入っています。
ゲイリー・トーマス『ザ・コールド・ケイジ』から《インタレクト》

これはM-BASEサウンドです。
私はトーマスの『バイ・エニー・ミーンズ・ネセサリ』を聴いて、
これが新しいジャズだ!スゲーカッコいいと思ったものです。
今聴いてもカッコ良さに変わりはないと思います。
なんで、衰退しちゃったんだろう。
”メガトン・ボム”デニチェン!ヘビーです。

「掴みはファンクだけど中はジャズ。」とtommyさん。
「良く聴くとデニチェンの足が忙しい。」と雲さん。

「最後はハービーで終わりたいので雲さんかけて。」とtommyさん。

雲さん選曲。
スティーブ・コールマン。
M-BASE派の洗練された近代的なファンク。
M-BASE派は乗りにくいと言われるけれど、乗りやすいリズムを選択。
7拍子もしくは4+3拍子とカウントすればわかりやすいそう。
ボーカルが入っているので、リスムがわかりやすいんじゃないかとのこと。
この辺からならM-BASE派のリズムになじめるのではないか?
スティーヴ・コールマン&ファイヴ・エレメンツ『サイン・ダイ』から
《デスティネーション》

私はこのノリ、数えないで身を任せるのが良いと思います。
それは最近の複雑怪奇な変拍子をたくさん聴いての結論。
現代ニューヨークのリズムはM-BASE派の先に位置するのです。
この曲は確かに気持ち良く乗れると思います。
ランダムな波のうねりに乗るサーファーな気分。
で、サウンド全体は結構整理されていてスマートなんですよね。

「最もわかりやすいリズム。」と雲さん。
「カッコいいよね。体が動いちゃう。」とtommyさん。
「複合変拍子を早いテンポでやったりすると結構難解になっちゃう。」と雲さん。

tommyさん選曲。
ハンコックマニアなので《カメレオン》をかけるところだが、
ノリノリで音の重なりを聴いてほしい。
ハービー・ハンコック『ニューポートの追想』から
《ハング・アップ・ユア・ハング・アップス》

これはライブ録音。
メンバー紹介をしながら音を重ねて演奏していくのが面白い。
ギター、ベース、ギター,ドラム、パーカッション、サックスが入り、
テーマが出てくるカッコ良さなんでしょうね。
このサウンドの特徴は何と言ってもワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカーJrの
ツイン・ワウワウ・ギター。痺れます。
ポール・ジャクソンのベースも唸っています。
私は昔ハービーの『シークレッツ』を聴いて、この手のファンクにやられました。

「リズム楽器だけでいい感じ。」と雲さん。
「頭のMCとノリがカッコいいよね。」とtommyさん。
「ワー・ワー・ワトソンとポール・ジャクソンがいい。」と雲さん。
「ハービーは何やってたんでしょうね。あんまり聴こえてこない。」と雲さん。

ジャズ・ファンクは好きなので、今日は気持ち良く聴くことができました。

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雲さんから質問されちゃいました。

最近の音楽ファン(特にジャズファン)に問題提起したくて、

下記の記事を書きました。

「ミュージシャンへのリスペクト!」

そしたら、雲さんのブログで下記のとおり私に質問がありました。

「ミュージシャンへのリスペクト」

ミュージシャンへのリスペクトの念のないことから「弊害が出てきているんじゃないかと」書かれていますが、
その弊害の具体的な内容が知りたいかな~、と。

という質問です。

う~ん、そういう質問が出ることはある程度想定していました。

まっ、「私のブログの読者の皆さんは大人なんですから、

ご自分の胸に手を当てて考えて下さい。」というのが私の思い。

とか言いながら本音は、具体的に書いた場合の反発が怖いと言いましょうか、

私って根性がないやつですね~(涙)。

で、その弊害は雲さんがブログに挙げられているようなものだと思っています。

「ミュージシャンをリスペクトして音楽を聴いてほしい!」

ミュージシャンを神棚に奉ることではありませんよ。

人間同士の尊敬の念です。

「年輩を敬いなさい。」なんて言っている人に限って・・・できていないような(笑)?

そうすれば今の音楽需要状況に少しは活路を見いだせるのではないでしょうか?

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「JaZZ JAPAN」創刊おめでとうございます!

本日「JaZZ JAPAN」が創刊となりました。

おめでとうございます!

今日、書店に行って早速買ってきました。

ちなみに今回は雑誌コードの申請が間に合わず、

「月刊エレクトーン9月号別冊」になっていますが、月刊誌だそうです。

来月号に向けて編集者の方は既に準備しているそうですよ。

昨夜の tommy さんのUstで、編集者の方が言っていました。

明らかな提灯記事はありませんでした。拍手!

広告も激減。大丈夫かな~。今後の展開に注目。

記事の構成は基本的にSJ誌を踏襲していると思います。

わけのわからなかった”ゴールドディスク”は廃止。拍手!

アルバム評では、基準があいまいな”★”は廃止。拍手!

評文を読んで判断してほしいというのには賛成!

ランキングはタワー・レコードと山野楽器の売り上げを基準にしていて、

判定基準が明確になったことは歓迎!

出来れば、AmazonやHMVのネット通販ランキングも加味してほしいです。

ジャズ需要の動向を知るには手っ取り早い手段だからです。

山中千尋さんの「ONE AND LONELLY」はやっぱり面白い!

ふわだいすけさんの「知渋外伝」、う~む(笑)。

中野俊成さんの「FOOL STRUTTIN’」、いいことが書いてありました。

軽いT島さん批判(笑)とマーケティングの落とし穴。

中野さんのサイト:FOOL STRUTTIN’ 私は前から注目していました。

賛否両論激しいという寺島靖国さんの連載もあります。

B級グルメ的ジャズ「ウィントン・ケリー」には後藤雅洋さんが執筆。納得。

私は基本的にこの路線でいいのではないかと思います。

まずはこれでしっかり固めてから、

新しいことへ徐々に手を広げていけばいいんじゃないでしょうか?

マーケティングに走らず、”これは良い””これは注目すべき”というものを

信念を持って記事にしていただければ良いと思います。

トレンドに流されるのではなく、トレンドを作ってほしいです。

私は応援していきたいと思います。

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ミュージシャンへのリスペクト!

突然ですが!

皆さんはミュージシャン(音楽家)へのリスペクト(尊敬)ってありますか?

私の中には結構あります。

例えば私が、「マイルスの『パンゲア』はカッコイイ。」と言う時、
「カッコイイ」という言葉の中には
こんなカッコイイ音楽を作って聴かせてくれてありがとうという感謝や
こんなカッコイイ音楽を作ったあなたを尊敬するというのが含まれます。

さて、最近ふと気付いたのですが、

ミュージシャンへのリスペクトって、今どれほどの人が持っているのでしょうか?

ということです。

コンピレーション・アルバム(コンピCD)。

何か”お題”を決めてそれに沿った曲をセレクトして収録したアルバム。
ここにはミュージシャンへのリスペクトはありません。
あるのは漠然とした音楽のイメージのみ。
ある音楽へのとっかかかりには非常に便利なアルバムです。認めます。
でも、その先へ進むには、コンピCDの中に収録されたある曲に興味をもち、
それを作ったミュージシャンに触手を伸ばして広げていく必要があると思います。
リスペクトできるミュージシャンを見つけるのです。
それをやらないなら単にB.G.M.としての価値しかないのです。
コンピCD~B.G.M.それだけで済ましてしまう。
いいんでしょうか?

音楽を大衆に薦めるとしましょう。
今大衆が求めているものはB.G.M.なのではないかと思います。
B.G.M.おおいに結構です。否定はしません。
私はB.G.M.以外の聴き方で音楽を聴く人に呼び掛けているのです。
一般大衆に聴かれなくても良いとさえ思います。

クラブジャズ。

DJが選曲した曲で踊ろうというジャズです。
DJの皆さんは踊らせる曲を必死に発掘し、受けると”キラーチューン”となります。
”キラーチューン”、曲に対する評価です。
そこにはミュージシャンへのリスペクトはあるのでしょうか?
単にアルバムの中の曲しか見ていないのではないでしょうか?
やっているミュージシャンよりそれを探したDJがリスペクトされます。
いやっ、それが悪いとは言っていませんよ。それもアリです。

私が言いたいのはミュージシャンへのリスペクトが最近なくなりつつあり、

そのせいで弊害が出てきているんじゃないかという危惧です。

ミュージシャンの演奏は聴かず、曲(テーマ)のことばかり言うとか、
オーディオ的な音質のことばかり言うとか、
ミュージシャンはメロディーが分りやすいスタンダードをやれとか、
ミュージシャンへのリスペクトはそこにありますか?

楽器を演奏する人が増えているそうです。

私が若い頃、今から30年くらい前にはギター少年が圧倒的に多かったです。
フォーク好き、南こうせつ、小室等、吉田拓郎etc、リスペクトしてました。
ロック好き、リッチー・ブラックモア、ジェフ・ベックetc、リスペクトしてました。
フュージョン好き、高中正義、野呂一生、渡辺香津美etc、リスペクトしてました。
無理とは分っていても、なりきろうと皆必死にコピーしていました。

でも最近の楽器をやる人はCDを聴かないんだそうです。
コピーは楽譜でやる。
「誰々のようになりたい。」じゃなくて、皆で楽しく合奏したいようです。
”スイングガールズ”、ブラスバンドでしょ。
”のだめカンタービレ”、オーケストラでしょ。
”けいおん”、ガールズロックバンドでしょ。
ミュージシャンへのリスペクトってあるんですか?
いやっ、それが悪いとは言っていませんよ。それもアリです。

私が言いたいのはミュージシャンへのリスペクトが最近なくなりつつあり、

そのせいで弊害が出てきているんじゃないかという危惧です。

最近リスペクトするようなミュージシャンがいないというかもしれません。
でも本当にそうなんですか?
自分達にリスペクトする気がなければ始まりません。

そういう意味では”誰々ファン”というのはありがたいですよね。
基本は”リスペクト”ですから。

今、音楽ファンに足りないものは?

”ミュージシャンへのリスペクト”なんじゃないでしょうか?

私はリスペクトできるミュージシャンの曲を聴きたいです。

と、土曜の午後に戯言を並べてみました(笑)!

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味わい深くモダンなサックス・トリオ

ジャズ喫茶「いーぐる」の壁にはCDが5枚飾られています。
お店に行った時はチェックしているのですが、近づいて見るわけではないので、
アルバムタイトルがわからないこともあります。
今日紹介するのも「いーぐる」の壁に飾られていた1枚です。(誤解でした)
ジャケットは見たことがあったのにタイトルは思い出せませんでした。
ところが先日ディスクユニオンの特価品の中にこれを見つけたので即購入。

後藤さんからご指摘が・・・、ジャケットは似ているけれど違うアルバムでした。
私の早とちりです。大変失礼致しました。m(_ _)m

飾ってあるのはこちらです。ジョン・アバークロンビーの新譜。

同じ橋の写真ですが撮影アングルが異なります。
マーク・フェルドマンのバイオリンを加えたカルテットです。
早速これも購入しなければ。
ご指摘ありがとうございました。

では、誤解して買ってしまったアルバムを紹介。

P55 トニー・ラカトシュ・トリオ『アイ・ゲット・アロング・ウィズ・ユー・ヴェリー・ウェル ザ・ミュージック・オブ・ホーギー・カーマイケル』(2003年rec. Skip Records)です。メンバーは、トニー・ラカトシュ(ts,ss)、ジミー・スコット(vo)3曲のみ、ジョージ・ムラーツ(b)、アダム・ナスバウム(ds)、ティム・レフィブレ(b)3曲のみ、です。橋の夜景ジャケット、雰囲気と色が結構好きです。

3曲のみボーカルが参加してベーシストも変わります。面白いのはそのうちの2曲はボーカルなしのバージョンも収録されていることです。なんでボーカル入りの3曲を収録したのか意味不明ですが、それなりにいいアクセントにはなっていると思います。スコットのボーカルは擦れ声で渋い歌を披露していますよ。2曲だけラカトシュの曲も入っています。

ラカトシュは結構豪快に吹くタイプですが、ここではカーマイケルの曲の良さを慈しむように丁寧に吹き、アドリブのフレーズも丁寧に積み重ねていきます。テナーを中心に吹き、曲によってはソプラノに持ち替えて変化をつけています。演奏のゆったり感はソニー・ロリンズの『ウェイ・アウト・ウェスト』の雰囲気にも通じるものを感じますし、今時のモダンなテイストもあります。

ベースのムラーツは雰囲気を壊さぬよう堅実にベースを刻みます。落ち着いた雰囲気でもなかなかグルービーなのはさすがです。ナスバウムも叩きすぎることはなく、フレキシブルでいて盛り上げも上手。ブラシの爆ぜ具合も心地よくタムの”ポーン”も気持ち良く決まっています。

ウィスキーでも飲みながら夜じっくり聴くのが似合いそうなアルバムです。
サウンドはジャケット写真のイメージとも重なるように思います。

アルバム名:『I GET ALONG WITH YOU VERY WELL』
メンバー:
TONY LAKATOS(ts,ss)
GEORGE MRAZ(b)
ADAM NUSSBAUM(ds)
JIMMY SCOTT(vo)(2,5,8)
TIM LEFEBVRE(b)(2,5,8)

明日8月27日(金)20:00~

tommyさんが、新刊「JAZZ JAPAN」の編集者をゲストに招き、

前夜祭というこで、ユーストリーム配信するそうです。

(#TDO_tv live at http://ustre.am/jskG )

楽しみです。必見!

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聴いていると何か安らぐジャズ。

たまにはアルバムを紹介しないとね。

8月に入ってからディスクユニオンの通販でいくつか特価セールをやっています。
今も円高還元セールをやっていますので興味のある方はどうぞ!
今日紹介するのも特価セールで買った1枚。
特価ということで、定価だと買うのをためらったものをついつい買ってしまいます。

P54 『バンドアパート』(2004年rec. ILK records)です。メンバーはセーレン・ヤガード(wurlitzer,,loops)、ヤコブ・ブロ(g,voice)、ヨナス・ウェスタガード(b)、イェッペ・グラム(ds)です。有名なのはヤコブ・ブロくらいで、他のメンバーは未知。特価セールで未知のジャズとの遭遇を期待して買ったものです。「DISK UNION JAZZ ULTIMATE COLLECTION 2006」の中の1枚。

独特のサウンドですね。私としてはこれはジャズだと思いますが、4ビートのオーソドックスなジャズからはかなり隔たりがあります。サウンドの中心的存在はブロでしょう。フォーキーで郷愁感があり浮遊感のあるフレーズを中心にサウンドが展開します。そこにヤガードのウーリッツァがからみ、渾然一体となってアンビエントなメロディーを奏でていきます。ブロの作曲かと思いきや、全曲ヤガードが作曲しています。

リズムは骨格のしっかりしたアコースティック・ベースと音を詰め込み過ぎないドラムで構成。ポール・モチアンからの影響を感じるドラムですが、モチアンのようなストイックさよりもダイナミズムを感じさせます。全て8ビートです。

もう一度サウンドの話になりますが、作曲とアドリブは渾然一体。アドリブで聴かせようというジャズではありません。スローな曲ではマイルスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』との共通性も感じます。静かな曲だけでなく躍動感のある曲も入っていますが、通して聴くと結構心安らぐものがあるのが良いところです。内省的な暗さがあまり感じられないところもオススメ。

未知のジャズとの遭遇ということでは、かなり満足度の高いアルバムでした。
イマジネイティブなサウンドに気持ちを浮遊させ安らぎましょう!

アルバム名:『BANDAPART』
メンバー:
SOREN KJAERGAARD(wurlitzer, loops),
JAKOB BRO(g),
JONAS WESTERGAARD(b),
JEPPE GRAM(ds)

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YouTubeからセレクト!ライブ・アンダー・ザ・スカイ

今日はツイッターでジャズ友のみなさんとチャットしてたので、
ブログ更新に着手するのがすっかり遅れてしまいました。
ということで、YouTubeからセレクトした映像を適当に。

ライブ・アンダー・ザ・スカイの映像。
昔やっていたジャズの屋外ライブです。
3回行ったんですが、何年に行ったのかいまいち判然としない回があります(涙)。

この年、91年は確か観に行ったと思うのですが…、う~む。
当時は仕事が忙しすぎ、仕事以外の記憶が薄れていて怖いです。

これは凄いですよ。場所は読売ランドのオープンシアターEAST。

メンツは、ハービー・ハンコック(p)、ウェイン・ショーター(ss)
スタンリー・クラーク(el-b)、オマー・ハキム(ds)です。

ドリーム・バンドです!凄いにもほどがある!

この演奏で会場は凄い盛り上がりでした。

今観ると、ウェインのアドリブは凄い!発想がよめません。
この人一体何を考えているんでしょう。オカルト・テナー(笑)!
でも、最高にカッコいいのは分ります。
ハービーも気合い入ってますね。これだけのソロをとるハービーも珍しい。
そしてこれまた強烈なのが、スタンリーとオマーの応酬。
この後、マーカス・ミラーのグループの演奏があり、
スタンリーは対抗心を燃やしていたので、
この時の演奏は凄かったのだと言われています。
オマーはよだれをまき散らしてドラムを叩いてます。
あとでこの放送を観て呆れました(笑)。

観客の中に秋吉満ちる(Monday満ちる)さんがいます。
この番組でインタビュアーをやっています。

こちらはその後のマーカスのステージ。

マーカスはカッコいいですね~。

この時、スペシャル・ゲストが誰か事前に明かされていなくて、
ジョー・サンプルが出て弾き始めた時は会場が”ワー”となった記憶があります。

この演奏で印象が強いのは、ギターのディーン・ブラウン!
かなり危ない人に見えます(笑)。

この時、上の芝席(自由席)でビールを飲みながら出来上がって観ていたので、
そのせいで記憶が薄れているのかもしれません。
ステージから離れていたので、ミュージシャンの顔は見えなかったです(涙)。

当時はこういうライブがず~っと先まで観られると思っていたのに。
ライブ・アンダー・ザ・スカイは翌年が最後になってしまったのです。

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この曲が好きなんです!

今日は手抜き更新(笑)。

この曲が好きです!

ミシェル・ペトルチアーニの《ルッキング・アップ》。

セツネ~曲です。

哀愁の中に前向きな気持ちを起こさせる曲。

ウルウル、よ~しっ、頑張るぞーなメロディーなのです。

こんなカッコいいPVもありました。曲はさっきと全く同じバージョン。

続きまして、こちらのバージョンはあまり好きではありません。

この曲にマーカスの”ンペッ、ンペッ、ンペッ”は合わないと思うのです。

元バージョンのアンソニー・ジャクソンのベースこそがいいのです。

YouTubeを検索していたら、

カシオペアにも同名の曲があったんですね。

完全に忘れていました。

昔カーステレオでよく聴いた曲です。

カーステレオは、KENWOOD!

ドライブのB.G.M.ねっ!

懐かしい映像。

FM音源シンセサイザー、それはYAMAHAのDX7!

当時一世を風靡しました。

今は皆さんオッサンになってしまいました。

神保さんは今もカッコいいけれど、向谷さんは・・・。

カシオペアで好きな曲は《シャンデリア》。

この哀愁感とメローな感じ。セツネ~!

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今日はファンキーに!ホレス・シルバー特集。

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ホレス・シルバー特集」
第99回!次回は100回記念ですね。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

雲さんはマイルスのアルバムのシルバーを聴いて好きになったそう。
その演奏を聴き音数少ない人と思ったら、
リーダーアルバムでは弾きまくっていて驚いたそうです。
「管入りのアルバムが多い、ファンキー・ジャズの人。」とtommyさん。
今日は有名曲《ソング・フォー・マイ・ファーザ》《シスター・セディ》をかけません。

今日はトークをかなり端折ってます。m(_ _)m
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

1曲目は雲さんの選曲でノリノリ・シルバー。
『セレナーデ・トゥ・ア・ソウル・シスター』から《サイケデリック・サリー》

これファンキー・ジャズですよね。
こういうのを聴くと懐かしさを感じます。
8ビートが特にそう感じさせる気がします。
まっ、ファンキーというよりはソウルフルと言う方がいいのかもしれません。
黒いっす!
シルバーのソロに《スイングしなけりゃ意味はない》に似たフレーズがありました。

「わっ、安っぽい。いつもJB’sとどう違うかが気になっている。」とtommyさん。
「おバカでしょう。ソロはジャズしている。」と雲さん。
「楽器を換えれば今でも楽しくなる感じ。」とtommyさん。
「エレピで弾いたらカッコよくなるかもしれない。」と雲さん。
「ハービーやドナルド・バードはシルバーの上手いところを持って行ってしまった。」
とtommyさん。

この後のトークも思いっきり割愛。

次は雲さんの選曲でピアノ・トリオ。
シルバーのピアノ・トリオというと
『ホレス・シルバー・トリオ&アート・ブレイキー、サブー』が有名だけれど
これ以外をかけます。
『ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ』から《セント・バイタスの踊り》

これ、何かのTV番組のテーマ曲だったんですけど思い出せません。
キャッチーないい曲だと思います。
ドライブ感溢れるピアノが気持ち良いです。
この演奏は結構好きです。

「安心して聴けるピアノ・トリオ。」と雲さん。
「バド・パウエルの影響があるよね。」とtommyさん。

次は雲さんが最初に好きになった演奏。
マイルスのアルバムです。
好きになった理由は音数が少なかったから。
それはマイルスの命令だったそうです。

ここもトークはかなり省略。

『マイルス・デイビスVol.1』から《ウェル・ユー・ニードント》

落ち着いた感じのマイルス。
渋い演奏ですよね。
シルバーは音数少なくマイルスを好サポート。
シルバーのソロはマイルスの作った雰囲気を上手くつないで好演。
マイルスの美学ですな。

「気持ち良かった。」と雲さん。
「バックでやっているブロック・コードを弾く感じはハービーにも似ている。
マイルスは「俺の後ろで弾くな」がいつの時代でもあったんじゃないか?」
とtommyさん。
「ハンコックとシルバーは似ている。面白い発見。」とお二人。

「シルバーはイントロが上手い。いいメロディーもある。」ということで、
tommyさんの選曲。どうしてもかけてほしい曲。
『ハンク・モブレイ・クインテット』から《ベース・オン・ボールズ》

これ、冒頭のダグ・ワトキンスのベースが良くてかけたんでしょうか?
シルバーのピアノ・ソロが先発。これっ、渋いな~。
モブレーも激渋!淡々とフレーズを綴ります。
で、アート・ファーマーと来ますから、渋渋渋の3連発(笑)。
淡々を重く刻むワトキンスのベースが素敵。

「ベースに始まりベースに終わる。ピアノ・ソロが良かった。
何気なく弾いているのが良い。ワトキンスがウォーキング・ベースでソロをとり、
そこに入るシルバーのコンピングがかわいい。」と雲さん。

シルバーの逸話から、シルバーはピアニストより作曲家になりたかった。
「個人的にはキャッチー過ぎる曲はあまり好きでない。ポップ過ぎるのはどうも。
でもこの曲は好き。誰がやっても良い演奏になっちゃう典型的な曲。」と雲さん。
『ホレス・スコープ』から《ストローリン》

う~む、確かに雲さんが好む曲だというのは分ります。
トランペットがブルー・ミッチェルでテナーがジュニア・クック。
これも渋い組み合わせですな~。
シルバーのピアノ・ソロは結構かわいいです。
その右手のかわいいメロディーに時々左手のゴツイ和音が襲いかかります。

「安心して聴ける。」と雲さん。
「なごみますよね。」とtommyさん。
「クックの後ろでシルバーが音をまき散らすがうるさくならない。」と雲さん。
このアルバムでは《ニカの夢がいいと言う人が多いそう。
雲さんは3回くらい聴くといいが、それ以上聴くと「もういいや。」となるとか。
私は《ニカの夢》が好きです。

tommyさん選曲。
「これもゲップ曲じゃないですか。」と雲さん(笑)。
「恥ずかしいけど好き。ベースがボブ・クランショーだし。」と続けます。
『ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース』からタイトル曲

これは私も好きな曲です。
小粋でちょっとラテン風味が入っているところがいいかな?
コロコロのドラミングもポイント。
シルバーのソロは右手と左手のコール&レスポンスが面白いです。
で、ジョーヘンのスモーキー・テナー&ウネウネが熱い。
始終ノリノリで聴けるところが○。

「数年ぶりに聞いたけどあんまり好きじゃない。」と雲さん(笑)。
「ノリノリで聴けるよね。」とtommyさん。
「こういうイメージで見られると安っぽく感じちゃう。」と雲さん。
「明快なのが好きなんじゃないか?分りにくいのが嫌いだったんじゃないの?」
とtommyさん。
「フリーにも行かず、俺はファンキー、”我が道を行く”がシルバー。と雲さん。

1993年のアルバムだけれどやっぱりファンキー。
アルバム・タイトルはまるでJBのよう。
『イッツ・ゴット・トゥー・ビー・ファンキー』からタイトル曲

ホーン・アンサンブルが被さるテーマ。ボーカル入りです。
ほんと相変わらずファンキー。
テナーとホーン・アンサンブルのコール&レスポンス。
ピアノのコンピングもソロも基本はコール&レスポンスです。
やっぱこの人はソウルフルですね。
気持ちはJBと共通なんじゃないでしょうか?

「ボーカルが臭くなくていい感じ。」とtommyさん。
「シルバーが考えるジャズ・ファンキーはこういうもの。ワン・アンド・オンリー」
と雲さん。

ウィキで調べたら1999年録音の未完のアルバムがあるそうで気になるという話。

「今日は”チャラッツチャー、チャラッツチャー”の《サイケデリック・サリー》で始まり、
《イッツ・ゴット・トゥー・ビー・ファンキー》で終わる。」と雲さん。

私はあまりソウルフルでないシルバーの方が好きです。
今日はシルバーの魅力がよく伝わってきました。

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菊地成孔さんは面白かったです。

昨日は甲府桜座菊地成孔×南博デュオを観てきました。

P50 さすがは菊地さん、土曜日だからというのもあるでしょうが、大勢のお客さんが来ていました。お客さんは若い人が多く、私くらいのオジサンやオバサンはまばら。女性も多めでした。菊地さんのファンが多いのではないかと思います。結局知名度だけで客が入るというのが何ともやるせない。

そういえば入り口でチケットを買っていたら、近くで南さんがウロウロしていたので驚き、気取らない方なんだろうと思いました。ライブスペースに入るとひな壇席は既にほぼ満席状態。今回は2階から見ることに。

P51_2 菊地さん南さん登場。いきなりMCを始めたのでビックリ。なぜなら1曲演奏してからMCというパターンが通常だからです。理由はすぐに判明。演奏を始めたら途中にMCを入れないから最初にまとめてMCをしてしまうとのこと。今回のデュオはアルバム『花と水』のライブ版です。菊地さんによるとこの『花と水』は「最高に美しく、最高に売れなかった。」そうで、「表で売っているから買って下さい。」としきりに宣伝していました(笑)。

ファーストセットは《完全即興1》《フォール》《完全即興2》《ブルー・イン・グリーン》《完全即興3》《恋とは何かあなたは知らない》の6曲。菊地さんは椅子に軽く腰掛けてソプラノ・サックスを吹きました。何かカッコつけてますよね(笑)。そのソプラノの音は素晴らしくきれいで厚く気持ちのいいものでした。演奏中菊地さんは落ち着きがないんです(笑)。足を組み替えたり、メガネを頭にのせたり、メガネを外して横のテーブルにおいたり、ストラップからソプラノを外したり付けたり、リードのところを締めなおしたりと・・・。

驚いたのはテーブルにリードを6枚くらい並べておいて、1曲目が終わったところでリードを交換したことです。その後リードの交換は無かったので、最初のリードの調子がいまいちだったのかもしれませんね。今までたくさんライブを観ましたが、演奏の途中でリードを換えた方は初めてです。拘りと見るのか?演奏を始める前にやっておくべきと見るのか?この辺りが菊地さんらしいと思いました。

菊地さんの美意識だと思いますが演奏は始終スクエアーな感じ。概ね南さんが菊地さんに合わせる感じで演奏は進みます。もちろん場面によっては南さんの反応に菊地さんが合わせる展開もあります。南さんは遊び心があるので、菊地さんのスクエアーなところに一味付け加えていい感じに見えました。私にとっては完全即興はいまひとつ面白みにかけるもの。ラストの《恋とは何かあなたは知らない》も期待していたのですが、菊地さんの美意識なのかライト感覚。もう少し深みというか魂を揺さぶるものがほしいかな?というのが私の正直な感想です。

休憩。CD売り場で南博さんのピアノ・トリオ・アルバム『ザ・ガール・ネクスト・ドア』を買いました。これは以前からチェックしていたものです。今日はここで生ビール中ジョッキを1杯飲み干しました。

セカンドセットもMCから。6曲続けて演奏すると疲れるので、2曲づつ区切って合間にMCを入れるとのこと。これまた菊地さんらしいいい加減さ(笑)。6曲続けて演奏したら場が緩んだからなのか?単に喋りたかっただけなのか?ほんとに6曲続けて演奏したら疲れたのか?いづれにしてもミュージシャンとしてどうなんでしょうね~(笑)。

「ファーストセットでお分りのように、イエ~イみたいな盛り上がりはありませんので、そうは言ってもセカンドセットは盛り上がりがあるだろうと期待しているでしょうけど、盛り上がりはありませんから。」なんて言ってました(笑)。ということでまずは《完全即興》とモンクの《ブルー・モンク》。演奏前に、モンクが双極性障害だったなんて話をして菊地トーク全開でした。

続いて《完全即興》とミンガスの《オレンジ色は彼女の色》。今度はミンガス話。ミンガスは怒りの人ということで、ミンガスの映画での怒りとキレ具合を面白可笑しく解説。菊地さんのトークはやっぱり面白いですね。お客さんに受けたのをいいことに話が長引き、南さんは半分あきれつつ、途中で煙草をふかしていました。もちろん演奏中は煙草は吸いませんよ。私は《オレンジ色は彼女の色》が好きなので、これは楽しめました。

そして《完全即興》とバッハの《チェンバロ協奏曲 第5番 へ短調 第2楽章》(『花と水』に収録。)ここでもバッハ話。バッハ、バップ、ヒップホップの違い、ドミナントモーションの有無みたいな話を軽く。菊地さんの本「東京大学のアルバートアイラー」とかに詳しくでている話です。

P52 アンコール。またまたMC。CDを買って下さいとまた言っていました。「CDが売れない時代になった。いづれCDはなくなる。」なんて話をしていると、南さんが雰囲気にあったピアノのを軽く弾き始めて、それが上手い具合に嵌るものだからお客さんに受けていました。「セカンドセットはトークを入れたけど上手い具合に1時間に収まった。」なんて話も。それって、演奏時間が減ったってことですよね?まっいいか。菊地さんは話が面白いんだから(笑)。軽く即興してアンコールは終了。

P53 さてライブは終了したのに、お客さんはご覧のとおりなかなか帰らず、菊地さんのサイン会が始まりました。私はサインをしてもらうほどの菊地ファンじゃないので、この写真(左南さん、右菊地さん)だけ撮って退散!

今回は何かと噂が多い菊地さんという方を生で見られてとても面白かったです。イメージどおりの方でした。アレッ、今回の目的ってそれですか?いいじゃないですか(笑)。m(_ _)m

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「PCMジャズ喫茶」をツイッター中継してみた。

今日はブログを書くのがめんどうなので、衛星放送ラジオ:ミュージックバードの寺島靖国さん「PCMジャズ喫茶」をツイッターで中継しました。

そうしたら、ジャズ友tommyさんから「ツイートをそのままブログにするのかと思った。」とのツイートがあったのでなるほどと思い、ここにツイートをそのまま書くことにしました。途中ジャズ友との会話も入っていますが、編集は面倒なのでそのまま私のツイートのみ書きます。食いついているところが思いっきり個人的な好みなのでご了承下さい。

時系列的には上から下へ進みますので、ツイッターとは逆になりますが上から下へスクロールしてお読み下さい。

寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」へ。ゆる~いテーマ曲(笑)。ゲストの茶髪(金髪)話から。

ゲストはティートック・レコードの社長金野貴明さん。寺島さんは金髪をやめたほうがいいと。グリーンや紫はいいんだそう。金髪だけがヨーロッパへのへつらいだから嫌いとか(笑)。サッカー日本代表の本田も金髪だけで負けていると思ったんだそうです(爆)。相変わらず無茶苦茶言います!

@TommyTDO 私、今「PCMジャズ喫茶」を聴いてツッコミ入れてますが。ゲストがジミー・スミスをかけて、オルガン嫌いな寺島さんは”ムッ”としています(笑)。

どこを切ってもオルガン・ジャズは皆同じに聴こえる。だから嫌い。by寺島靖国

岩浪さんとんでもない勘違いをしている!纐纈歩美さんの新譜をかけようとして、鈴木勲さんのグループの纐纈雅代さんと間違えています。あららっ、こんなの放送しちゃって大丈夫なの?同じ纐纈だからって・・・(涙)

寺島さん。何?寺久保エレナ、纐纈歩美、矢野沙織の中では纐纈歩美が一番いい。矢野沙織はガンガン吹いてダメ。纐纈さんの女性らしい吹き方がいいとか。

纐纈歩美さんのアルバムから《ウィズアウト・ア・ソング》。寺島さんはこの曲が嫌いだけれど、この演奏はいいとか。私はこの曲が好きです!

@JACOnome そんなところです。ピアニストも山中千尋さんはじめガンガン弾く人は皆嫌います。

寺島レコードとしてはティートック(T-TOC)レコードに対抗心を燃やしているみたいですね。

@katanzdoll 悲しいです。ほんと。

金野さんは”自分は”と言います。硬派でいいと寺島さん。日本の若者はダメ。韓国みたいに徴兵制で軍隊に一度入ったほうがいい・・・。問題発言連発番組です(笑)。

曲はKeiko Borjeson のピアノ・ソロで《ラウンド・ミッドナイト》。T-TOCレコード。カッコいいピアノでした。

「このアルバムの売れ行きは?」と寺島さん。ライブでの手売りが重要。手売りができない人はアルバムを出せないそうです。

岩浪さんの繰りごと。北村英治は自分でアルバムを作って自分で売る!  ジャズはこういう時代になってしまったのです。

@TommyTDO 確かに”暴走”老人です(笑)。

ハリー・ジェイムスをかけようとしていますが、ヒノテルの話が出て、ヒノテルが一時期フリーに走ったことや、菊地雅章とやったのを嫌ってます(笑)。この人(ヒノテル)は一本筋が無い人だなんて、小声でボソボソ。あ~あっ。ツイートしちゃまずいかも?

寺島さんがかけている曲。ハリー・ジャイムス楽団の昔のやつ。《ジェラシー》~《イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム》。思いっきり懐古趣味だ~。こういう曲もたまにはいいですけどね。

@JACOnome ジャズを売るのも大変な時代なんです(涙)。

金野さんは今の曲をビブラートのかけ方が個性的でいいと。寺島さんは曲(メロディー)をどう演奏するかだと、いつもの展開。

さて、寺島レコードの新譜。大橋祐子トリオ の登場!岩浪さんは個性に乏しいと。寺島さんは「必死に作っているのに評論家がトンチンカンなことを言う人がいて頭にくる!」と激怒中(笑)。

岩浪さんの印象は前に聴いた時のもの。今かけているのは大橋祐子トリオの《ハッシャバイ》。

@JACOnome PCM放送はあと1年で終了すが、ミュージックバードのスペースディーヴァの方に加入願います。色々なチャンネルが聴けます。

@TommyTDO ですよね~。

さて曲後の印象は?金野さんはベース/シンバル強調の録音バランスがよくなく、ピアノをスポイルしていると。岩浪さんも同調。「こういうバランスが好きなんだよね。レーベル・ポリシー。岩浪さんが何と言おうが譲らない。」by寺島靖国。

@TommyTDO なるほど。その手がありますね。後でやります。

大橋祐子の女性らしいピアノが好き。「大西順子、山中千尋、アキコグレースはガンガン弾いてもう・・・」と、やっぱり出ました!ほとんど毎回言いますね(爆)。

T-TOCレコードの秋吉敏子さんのアルバム。選曲で悩んだ末。秋吉さんの代表曲《ロング・イエロー・ロード》。テナーはルー・タバキン。なんか寺島さんが嫌うパターンな予感。何というか楽しみです。

@TommyTDO 聴いてからブログに書くのが面倒なので、ツイッターでやり逃げでいいやと思っていました(笑)。

なんかコルトレーンの《カズン・マリー》に似た合いの手が。秋吉敏子/ルータバキンいいですね。私の感想です。

@TommyTDO イエ~ス、アイ・アム・ブロガー

「素晴らしかったね。」と寺島さん。「緊張感があるね。録音が素晴らしいね。」と岩浪さん。「なんで俺のときは褒めないの?いいけどね(笑)。」と寺島さん。

@JACOnome そんなのがあるんですね。ご紹介ありがとうございます。

金野さんから秋吉敏子さんの録音エピソード。

寺島さんが岩浪さんに、若い金野さんにデディケートするような曲をリクエスト。HIBI Chazz-Kの《イン・ザ・ムード》。

ちょっと録音話に戻って。寺島さんによると、誰とは言わないが録音後、だいたいの人がちょっと修正を入れるそうなんですが、先の大橋祐子さんはそれをやらなかったそうです。寺島さんが「なんでそうしないの?」と聞いたらそれがジャズだと返事したそう。

@TommyTDO HIBI Chazz-Kがストリート系の新し感覚のジャズをやる人達で、こういう系統の曲を取り上げているようです。寺島さんは「とりとめのない演奏。」、金野さんは「ハッピーな演奏でいい。」。私はこの手の演奏はとくに興味なし。

最後は寺島さん選曲でバリー・ハリス。岩浪さんからバリー・ハリスに関するウンチク話。アート・テイラーのシンバル話も。昔吉祥寺の「サムタイム」にテイラーが出た時、シンバルの騒音で近所から文句が出てパトカーが来たことがあるんだとか。野口伊織さんも大変だったとか。

@TommyTDO 初めて聴きましたが、この人達がやりたいことは分りました。昔のサウンドが今は逆に新しく感じているんじゃないでしょうか?ブラスバンド風の演奏でしたよ。緩かったですが(笑)。

@TommyTDO 岩浪さんの話ですから本当だと思いますよ。

今日のラストはバリー・ハリスの新譜から《シー》。ラストはしっとりこの曲で終了。ゲストが若い人だと寺島さんの言いたい放題番組になりがち。寺島さんはゲストから話を聞いていますすが、そのうちご自身の発言が出てそればかりが印象に残ってしまいます(笑)。

T-TOCレコードの金野さんは、次はオルガン奏者の寒川敏彦さんのアルバムを出すそうです。しっかり作りこむそうですよ。

@TommyTDO 私も故野口さんには会いたかったです。

「PCMジャズ喫茶」中継ツイート終了!お騒がせ致しました。m(_ _)m

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

PCM放送は来年8月で終了なので、もうひとつのサービス「スペースディーヴァ」
のほうが良いかもしれません。

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早坂紗知さん/Mingaのライブを観てきました。

昨日は 甲府桜座早坂紗知 さん/Mingaのライブを観てきました。

5年くらい前、『ビート・ビート・ジャズビート』を買って以来、早坂さんのファンになり、吉祥寺「サムタイム」でも一度ライブを観ています。吉祥寺までなかなか観に行けないので、甲府桜座に来てくれないかなと思っていたのが今回やっとかないました。

P47 昨日は午後雨が降ったのに夕方も結構暑かったです。で、いつものように開演前には生ビール(中ジョッキ)を1杯飲んでしまいました(笑)。桜座のNPOの方とちょっと話をしたら、もっと観に来てもらうにはどうすれば良いか考えているとのことでした。私、酔っ払った勢いで言いたい放題しました。m(_ _)m

今回、早坂さんはMinga(ミンガ)というグループで来ました。Mingaとはスペイン語で「共同作業」とのこと。パーカッションアンサンブルを中心にした国境を越えたワールドミュージックをやっています。今回パーカッションはコスマス・カピッツァさん一人。ピアノの吉田桂一さんは新メンバーとのことでした。ベースはご存じ永田利樹さん。早坂さんの旦那さんです。早坂さんはメンバー紹介で”影のバンマス”と言っていました。

ファースト・セット。

P48 最初は《カサ・フォルチ》。曲後のMCで1曲目は爽やかなブラジルの曲を選んだとのことでした。早坂さんのソプラノ・サックスが気持ち良い音を奏でて正に爽やかな曲でした。ピアノの吉田さんは新メンバーだからでしょう。楽譜を見ながら演奏していました。

2曲目は《アンモナイト・セレモニー》。ワルツ曲でサビは変拍子。これもソプラノによる演奏。続けて3曲目はブルース。早坂さんはアルトに持ち替えました。8ビートのブルースですが、カッコいい演奏だったんですよ、これが!曲後のMCでローランド・カークの《レディース・ブルース》と判明。なるほど、このカッコ良さは私がカークに感じていたものと同様のものだったのかと納得。おおらかで黒いブルース!

4曲目はアルゼンチンにある世界三大瀑布のひとつイグアスの滝にインスパイアされた曲で《イグアス・ワルツ》。息子さんが今アルゼンチンにいるとかで、親子でイグアスの滝を見にいきたいなんて言ってました。早坂さんも永田さんもかなり親バカだそうで、微笑ましいエピソードでした。ワルツ曲。ベース・ソロから、なんかジャングルの雰囲気漂う不穏なテーマです。早坂さんはアルトでゆったり怪しく。ラストは爽やかにブラジルということで、マリーザ・モンチが歌った曲。曲名の発音がいまいち分りませんでした(涙)。サンバ(ボサ)調の曲。気持ち良いソプラノが聴けました。

休憩。

今回私が最高に気持ち良かったのは早坂さんのアルト・サックスの音です。ブライトで伸びやかで力強い音。PAを通していましたが(箱がデットで広いのでPA要)、元が良くなきゃこういう音は出ません。ジャズ・ファンなら分ってもらえると思いますが、この音が気持ち良くなると、もうフレーズとか関係なく、とにかく痺れてしまうから困ります(笑)。ついでにアルトが鳴っていると他のメンバーの音も背景になってしまいます。永田さん、吉田さん、カピッツァさんごめんなさい。

一方ソプラノ・サックスの音は、フレージングなんかも含めると意外とフュージョン系の何とも爽やかな心地良さだったりするのです。早坂さんはフリー系というイメージがあるので。もっとゴリゴリな音を想像する方もいるかと思いますが、さに非ず。快適快適でした。しかし単に軽い演奏ではなくきちんと一本筋が通っています。

新メンバー吉田さんのピアノは手数多め、中域を中心にした惹き方で、タッチはクリアーでした。現代系のフレッシュなセンスを感じました。ソロになると結構没頭しているように見え、ベースとドラムを聴いていないような部分があったような?

永田さんはさすがは”影のバンマス”。演奏の中心でしっかり基盤を支えるベースを弾いていました。強靭なベースを弾きます。ソロも質実剛健そのものといった感じでした。

カピッツァさんはパーカションをドラムスのように配置して、座っていた木の箱も楽器として叩いたり(座っていたのは”カホン”という楽器でした)、曲にマッチする多彩なリズムを繰り出していました。

Minga。国境を越えたワールドミュージックというより、もうMingaサウンドとしか言いようがないものだと思います。柔軟で自由な空気とパワー。根っこにあるジャズ。いいグループだと思います。

桜座には前から来たかったそうで、それは早坂さんもやっぱり新宿ピットインの朝の部で怪物さん(桜座プロデューサー)に凄くお世話になったからとのことでした。甲府で旬なミュージシャンの良いライブが観られるのは怪物さんのおかげですね。感謝!

にしても、もっとたくさんのジャズ・ファンの方に観に来てほしいです。
甲府のジャズ・ファンよ~っ、もっとライブを観たほうがいいですよー!

セカンド・セット。

最初はブルガリアの民謡をMinga風にアレンジした曲《白夜》。エスニックなワルツ曲。ソプラノでこれも爽やかなイメージの演奏でした。2曲目は《デザート・ローズ》。ピアノ・ソロはアップ・テンポの4ビートで盛り上がりました。早坂さんはアルトで自由に熱く、途中片足を上げてアルトの開口部を塞ぐようなエフェクトも。確かYouTubeで見たジョン・ゾーンも似たようなことをやっていました。さすがはアバンギャルド!で、これがカッコ良く決まるのが、さすが早坂さんなのでした。私的にはこのソロが一番良かったです。

続けて3曲目《イン・ア・センチメンタル・ムード》。まさかまさかのスタンダード!バラード。これがまた素晴らしかったのですよ。一言”これがジャズだ!イェ~イ”(笑)。感激!4曲目はアルバム『パルピタンテ』で息子さんがバリトン・サックスを吹いて参加している曲。アマゾンに住むカエルの名をとり《ピパの夢》。ユニークな曲です。ピアノ、ベースとソロを回し、やっと出ました!アルトとソプラノの2本同時吹き。一人アンサンブルはローランド・カークから影響を受けているんだと思います。早坂さんがやるとこれがカッコいいのです。

ラストはこれがほぼ完成形とのことで《カナビスの輪》。韓国のリズム”5-5-6-5-5-4-6”の36拍子に曲を付けたもの。複雑な曲なのに何とも心地よいグルーヴを生み出していました。パーカッション・ソロがエキサイティングでした。

アンコールは《テイク・ケア・オブ・オール・マイ・チルドレン~カイ・デントロ(読み方?)》。私は感激しましたね。《カイ・デントロ》は大好きな曲だからです。自由な雰囲気で明るくてちょっと悲しげでもある。私の”セツネー”メロディーのツボを押しまくる曲なのです。アフリカンなリズムも気持ち良し。イェ~イ!でエンディング(笑)。

楽しかったし、充実度はかなりの高さ!いいライブを観させてもらいました。
そして、早坂さんは最高にカッコ良かったのです!

P49 しっかりサインももらいましたよ!アルバムは色が多くサインを書く場所がないものばかりなので、新譜『イースト・ヴィレッジ・テイルズ』のライナーノーツにサインをしてもらいました。左が永田さんで、右が早坂さんのサイン。写真の位置に合わせているところがニクイ。

CDも買いましたよ。持っていなかった『ブラック・アウト』と『MAU』両方とも値段をオマケしてもらいました。早坂さんに感謝!

『MAU』は薦められたけれど、CD-Rなので躊躇したら、オマケしてくれるというので思わず購入(笑)。聴いてみたらこれがカッコいいじゃありませんか!”フリー・ダブ・ジャズ”。アルトにエフェクトをかけた音を聴くと、エレクトリック・マイルスの現代版な感じもします。私、こういうサウンドが好きです。

早坂さん、また甲府桜座に来て下さいね。

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中村尚子さんの音楽授業は面白かったです。

今日(再放送)の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「中村尚子さんを迎えて」
ゲストはピアニストの中村尚子さんです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

先日、中村さんと雲さんは小学校1年生に音楽の授業をしてきたとか。
トライアングルを使って音を楽しもうというプログラムだそうです。
雲さんは家からウッドベースをかついでいったそうです!
「音楽を聴く人やる人を育てなければいけない時代になってしまいましたね。」
とtommyさん。

その授業は盛り上がって楽しかったそうです。
「男の子達がトライアングルに嵌るのが面白い。」と中村さん。

芸術による教育の会という美術のアートスクールがあってそこにたまたま呼ばれ、
100人の子供達を前に何かやるように言われたのがきっかけで
音について考えてもらえるようにきっかけ作りになったらということで、
保育園で教えるようになったことから、こういう音楽プログラムを始めたそう。

「子供達から得るものはありませんか?」とtommyさん。
「教えてもらうことは凄くいっぱいあります。」と中村さん。
私に合わせてもらうことは結構すぐにできるけれど、
子供に考えさせる授業はやってなかったかも?と思い、
答えが出ないことをしたかったとか。
最初から音楽をちゃんと聴きなさいじゃなく、わからないことをいっぱい投げて、
最後に集約するような形で音を聴く方向へ持っていけたらいいそう。

ここで3人で音楽授業。トライアングルを使います。

トライアングルを持って喋るところから始めます。
まずはトライアングルの持ち方と鳴らし方を教えます。
中村さん。先生していますね~(笑)。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)
音を鳴らします”チ~ン”
「夏なだけに涼やかな感じ。風鈴な感じ。」と雲さん。
先日の学校授業では、線香の音がするといった子がいたとか。
お仏壇の鐘を思い浮かべたんでしょうね~(笑)。

「次はトライアングルは皆さんにご挨拶します何と言ったか当てて下さい。」
と中村さん。
「おっはよ~」と雲さんが回答。「聴こえましたか?」と中村さん。
できないとか「おっは~」でも良い。
で、うまくいったら「チリチリチリッ」とみんなでやるそう。
「ガムランだ~。こうやってガムランが生まれたんだ~。」と雲さん(笑)。
次は「こんにちは」。
以上が授業の掴みだそう。

「トライアングル深いですね~。今度収録の時に持ってこようか?」とtommyさん。
「ほんと楽しいですよ。音階が出ない楽器と呼べるかどうかわからない楽器で
色んなものが伝わってくる。」と中村さん。
「小学生でトライアングルに触る意味が今日初めてわかった。」とtommyさん。
「ここにリズムとかメロディーの素があるあるわけですね。」と続けます。
トライアングルについての中村さんの考えは、
「音階が出ない。音楽に聴こえないのがいい。思ったより色々表情が出る。
シンプルにどんなものからでも音楽はできる。簡単なもの挨拶”おはよう。”を
繰り返すだけでリズムが生まれてくるかもしれない。
作曲の原点を体験できるんじゃないか?発見をしてもらう道具のひとつ。」
とのこと。
ミュートと組み合わせれば、大太鼓でもできるそう。
それが音階にもリズムにもなる。作曲にもなる。
心の気持ち、言葉を音に置き換えることができるのは作曲。
「気軽に参加でき奥が深い楽器。」と雲さん。

ここで授業の模様を収録したものが流れます。
しりとりからリズムへ。「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」
手拍子したり歩いたり。
このリズムを使った曲《遠い国》を弾きます。アフリカのリズムです。
子供たちが凄く楽しそうでした。

私も幼稚園の頃、オルガンを習ったり、音楽の授業はあった記憶があります。
音楽教育で確か「リトミック」というのがありますよね?

「リンゴ・ゴリラ・ラッパ・パンツ」のリズムの曲。
中村さんの「春犬バンド」『遠い国』からタイトル曲
トランペットのワン・ホーン・カルテット。

確かにアフリカのリズムですね。
トランペットが広い大地に鳴り響く感じ。
目の前が開けてくるような展開。
アフリカの夜明けというイメージ。
陽が昇り、人々が活動し始める。
トランペット・ソロからピアノ・ソロ、そして後半ドラム/パーカッション・ソロへ
前回出演時、中村さんからダラー・ブランドを感じると言っていたのがわかります。
ダウン・トゥ・アースな感じの曲。心地よいリズム。
アフリカへの憧れなんでしょうね。
こういうの、私結構好きです。

これ、400人のホールを空にして一発録りなんだそうです!
「素晴らしいですね。黒っぽいですね。」とtommyさん。
「ドッシリ安定感がある。大地な感じがする。」と雲さん。
「女性のピアノの柔な感じはない。気持ち良かったです。」とtommyさん。

次は雲さんの好きな曲。
ドラムとのデュオ。ベースなくてもいいじゃん。
8ビートがカッコいい。含蓄あるポケットが広い8ビート。
安定感のあるピアノが楽しめる。
中村さんの『新緑の中に雨が降っている』から《地下鉄にて》

私はこのもっさり8ビートはちょっぴり苦手です(笑)。
でもこの曲では、その8ビートがいい感じなのです。
地下鉄がガタゴト走る感じ。
でも私には汽車がガタゴト走るように聴こえます。
中村さんは確かに安定感のあるピアノです。

中村さんが地下鉄に乗っている時に作った曲。
「自分としては《都営三田線にて》。」と中村さん。
「完全に昼ジャス。仕事しなきゃと思っちゃう。」と言う感じ。
「短く終わっちゃいますね。」とtommyさん。
「ひと駅にて、という感じ。」と雲さん。
「もっと聴きたい。ズシンズシンがいい感じ。発展系が聴きたい。」とtommyさん。
「昼ジャス。昼時新橋か新宿で聴きたい。」と雲さん。

次は定型リズムがないパーカッション的なドラムの曲。
印象派っぽい曲。雲さんが好きな曲。前回出演時にもかけた曲です。
八幡平にインスピレーションを受けて作曲したそうです。
和な感じ。雨宿りをした感じになる。
『新緑の中に雨が降っている』からタイトル曲

これは本当に和な感じがします。
雨宿りしているような感じもします。
軒から落ちる雨の雫を模したようなドラムの音がいい感じ。
そこに印象派のように音を綴っていく中村さん。
聴いていると心が落ち着いてきますよ。

「僕、好きなの。日本のフリー・ジャズのパーカッションとピアノのからみとか。
中村さんは大人だけれど、古澤さん(ドラム)は遊んでいましたね。」とtommyさん。
中村さんはこのドラムが鳥のさえずりのように聴こえるそう。
森の中で鳥があちこち四方八方で歌っている印象があるそうです。
それを聴いてピアノを淡々と弾いているんだとか。
「ピアノは幽玄な感じ。」と雲さん。

ここで中村さん、雲さん、tommyさんでセッション(音楽授業)。
「おっはよ~」をモチーフに進めます。
まずはトライアングルで掛け合いから「おっはよ~」を自由に
「4ビート見たいになってきた。」と雲さん。
雲さんのベースが入って、中村さんのピアノが入ってきます。
tommyさんは結構律儀にリズムを刻んでます。
雲さんは4ビートランニングに。中村さんはだんだんダイナッミックに。
そして中村さんのピアニカ登場。ダウン・トゥ・アースです(笑)。
なかなか面白いセッションでした。

終了後、意外とジャジーと、皆さん笑っています。

「”チッチチー、チッチチー、チッチチー”が”チーチッチ、チーチッチ、チーチッチ”
になって4ビートのリズムになっちゃう。」と雲さん。
「こういう遊びを友達どうしでやるともっと音楽が楽しくなる。」とtommyさん。
「決めつけなくて、音も限定しないでもいいし、まとめがなくてもいい。
飽きるまでやっていればいい。」と中村さん。

「今日はトライアングルを語る。」と中村さん。
中村さんはトライアングルで遊ぶようになって、
トライアングルの音の魅力に気づくようになったそうです。
「トライアングルも奥が深いですね。」とtommyさんと雲さん。
「リズム感の無さがバレバレになっちゃう楽器ですよね。」と雲さん。
「個性でいいんですよ。その人の言葉のように楽器が鳴ればいい。」と中村さん。
「アンサンブルする時、それ(個性)を皆で認識できていればいい。」と続けます。

「今セッションを見ていて、尚子さんは動きとか自由そう。
自由に思いつくままに音楽している感じ。」と雲さん。
「これは子供達と接したおかげかもしれない。」と中村さん。
「2年間(こういう活動をして)の間でそんなに変わるものですか?」と雲さん。
「変わりますね。毎回一期一会だもん。」と中村さん。

先日の授業で1時間目と2時間目、2回やったらノリが違ったそう。
2回目は中村さんと雲さんも余裕が出てきて。子供達もノリが良かったとか。
先日の授業の最後に弾いていた曲。
春犬バンドのシンボル曲。バンド名の由来となった曲。
春犬バンド『アフター・イメージ』から《春の夕暮れに犬は踊る》
ピアノ・ソロです。

優しい曲です。
春の優しさと夕暮れの郷愁感が混じった曲。
子供の頃の懐かしさがこみ上げてきますね。
学校のチャイムの音が聴こえてきそう。

小学校で演奏した時は、最後に童謡も混ぜて弾いたそうです。
《ゾウさん》と《ヤギさん郵便》を入れたとか。
「白ヤギさんの歌があんなに感動的に聴こえたのは初めて。」と雲さん。
「涙ポロポロな感じでした。」と雲さん。
「朝1時間目なのに。」と中村さん。

今回は楽しかったです。音楽授業なかなかいいですね。

話は変わりまして。

今日観た早坂紗知さんのライブ。凄く良かったです!

明日ライブ・レポートを書きます。

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早坂紗知さんの新譜

毎日暑いです。今日の甲府の最高気温は37.5℃。この夏一番の暑さでした。
岐阜県多治見は38.8℃。一体どのくらい暑いのだろう?

明日は甲府桜座で早坂紗知さんのライブです。今日は早坂さんの新譜を紹介。
新譜とは言っても発売されてからだいぶ経ってしまいました。

P46 『イースト・ヴィレッジ・テイルズ』(2009年rec. NBAGI Record)です。メンバーは、早坂紗知(as,ss)、永田利樹(b)、フェロン・アクラフ(ds)、定村史朗(el-vln)です。ニューヨークのライブハウス(ジョン・ゾーン経営)「ザ・ストーン」と「ローカル269」での演奏が6曲、国立の「ノー・トランクス」での演奏が1曲収録されています。

早坂は相変わらず自由で力強い演奏をしています。1曲目《Dakara Trip》はドラムの力強いソロから始まり、早坂のアルトとソプラノの2本同時演奏が入ってきます。バックにはエフェクトをかけた怪しげなエレクトリック・バイオリンがからみ、ベースも力強く、奏者一丸となってグイグイ突進。そこから定村のウネル・バイオリン・ソロへ、早坂のリフを主体としたシンプルで力強いソロを経てテーマへ戻って終了。全体を通してアクラフのドラムが凄いパワーで演奏を鼓舞し続けます。

続く《Bass Snake》も前曲のイメージを引き継ぎ、アクラフの強力なグルーヴと永田の強靭でメロディアスなベースの上で、早坂のソプラノと定村のバイオリンが合奏を中心に自由に歌います。途中ベースのソロのバックに回ったバイオリンがソロに負けじとリフを重ねるのが躍動感を増して面白いです。以上2曲は永田の曲で、シンプルなテーマはアフリカやユダヤの匂いがするエスニック調で土着的でした。

3曲目《Iguazu Waltz》も永田の曲。ゆっくり繰り返されるベースのリフにスペイシーで怪しげなエレクトリック・バイオリンが自由に絡む展開。それが継続するところへ早坂のアルトが力強く歌を重ねていきます。後半はベースとバイオリンのデュオ。2本の弦楽器のからみは有機的。比較的隙間が多い曲なので、3人が自由に音を綴っていくのが分りやすく、そこに交わされるおおらかな会話もよく見えてきます。

4曲目《Byakuya(白夜)》はベース・ソロから。ブルガリアの民謡をアレンジしたもの。バルカン調の哀愁曲。変拍子曲でドラムとベースのリズムは強力です。早坂のソプラノ・ソロが炸裂。この人らしいおおらかで自由な展開と芯の強さは爽快です。続くバイオリン・ソロも力強く、曲をグイグイと推進させる様は快感です。

5曲目《Petal Shower》は早坂の曲で、オーネット・コールマンに捧げたもの。ゆったりしたテーマから自由に展開するアルト・ソロからは、オーネットというよりアルバート・アイラーの匂いを私は感じます。アイラーのようにトラッド的な歌が始終流れていると思います。バックではベースがアルコでゆったりサポートし、そこにバイオリンも絡みます

6曲目《Lycoris》は永田の曲。ベース・ソロで始まるそのテーマは怪獣が歩く様。そこに早坂がアルト・ソプラノ2本同時演奏でテーマを奏でますが中世のファンファーレのように聴こえます。途中から怪獣が暴れる展開へ(笑)。面白い曲です。ドラムだけをバックにソプラノの咆哮。ウネリまくります。ベースとバイオリンも混じってさらにソプラノの咆哮は続きます。マーチのようなドラムとベースのアルコ。その上で捻じれ踊るエフェクターをかましたエレクトリック・バイオリン。いつの間にか主導権をアルコのベースが握っていたりと目が離せない展開で曲が進みます。この人達ならではの自由でユニークで捻った演奏。

ラスト《Children Children》はアンコールとして演奏された曲。曲に入る前にアクラフの早坂へのコメントが入っています。早坂の曲でアップ・テンポの変拍子。ソプラノ・ソロは自由奔放に空を舞うが如きの飛翔感で演奏されます。続くエレクトリック・バイオリンのソロも自由でメロディス。定村のバイオリンはフリーにありがちな神経質なものでなく、フュージョン系のようなメロディアスな心地よさがあり、私は結構気に入りました。バックで大暴れのアクラフ。強靭なドライブ感を生み出していますね。で、ドラム・ソロへ、マシンガンのようなバスドラやタムの連打とシンバルの乱打で大暴れのあと、ちょっとペース・ダウンして早坂の軽い合いの手を交えつつ終了。

早坂はフリー・ジャズの範疇ですが、難解さは微塵もなく自由と活気に溢れています。早坂は日本の女性サックス奏者の草分けですが、アメリカの大リーグに初めていった野茂投手のように、不器用ながらジャズ(野球)スピリットと愛に溢れているように感じます。そしてこの人達がいるから、今の女性サックス奏者の隆盛や、大リーグでの日本選手の活躍があるのだと思います。

最後に、早坂さんの旦那さんである永田さんのサポートとリードがあるからこそ、このグループの演奏が良いものになっていると感じます。

明日のライブが楽しみです。CDにサインしてもらおうっと!

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YouTubeから適当に。

今日も暑かった甲府、今年の最高気温でした。
夜になっても暑いです。
ブログをきちんと書く気になりません。

YouTubeで見つけた映像を適当に。
オリビア・ニュートン・ジョンの《そよ風の誘惑》。
このサビの転調が好きだ~。
私はポール・モーリアの演奏で聴いてお気に入りの曲になりました。
優雅で爽やかなところがいいですね~。
これを聴いたら暑い夜が少しは涼しくなるでしょうか?

さっき出てきたポール・モーリア。
私が最初におこずかいで買ったLPはポール・モーリアです。
『ポール・モーリア・グレイテスト・ヒッツ24』
ポール・モーリアと言えばこの曲、《恋はみずいろ》と《オリーブの首飾り》。

この人の優雅な指揮が評判でした。
私は県民会館(県民文化ホールができる前はココ)へ観にいきました。
70年代後半にメルシャンワインのCMのB.G.M.にもなりました。
《薔薇色のメヌエット》。

上記LPの《そよ風の誘惑》。これが好きだったのです。

で、私が一番好きな曲は《エーゲ海の真珠》。
原題が《ペネロープ》だということを今日知りました。
このバージョンを聴いてはウットリしていました。
ストリングスとホーンのアンサンブルが素晴らしい!
結構リズムが躍動的なのです。

私にとっては懐かしい曲ばかりでした。

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アメリカの豊かな音楽土壌が生み出した大作です。

今日はお盆飾りを片づけ送り火を焚いてお盆行事を終了。
地方によって風習の違いはあるでしょうが、4日間は毎年繰り返しです。
繰り返しやれるということは元気にやっていることの証なのでご先祖様に感謝!

さて、今日はカーラ・ブレイ。これは「いーぐる」マスター後藤雅洋さん著「ジャズ・オブ・パラダイス」掲載のカーラ・ブレイ推薦盤の中の1枚。買いそびれていましたが、やっと買いました。

P45 『エスカレーター・オーバー・ザ・ヒル』(1968,70,71年rec. ECM)です。メンバーは、カーラ・ブレイ他多数。有名どころを上げると、マイケル・マントラー(tp)、ドン・チェリー(tp)、エンリコ・ラヴァ(tp)、ラズウェル・ラッド(tb)、ジミー・ネッパー(tb)、ガトー・バルビエリ(ts)、ジミー・ライオンズ(as)、ジョン・マクラフリン(g)、チャーリー・ヘイデン(b)、ポール・モチアン(ds)、シェイラ・ジョーダン(vo)、リンダ・ロンシュタット(vo)、ジャック。ブルース(vo,b)などです。

金色のカバーと同じ金色の表紙の厚いブックレットが入っていてなかなか豪華仕様です。CDはブックレットの文字が小さすぎて老眼の私には読めません(涙)。CD2枚組。これだけの人を集めたので製作費はさぞや高かったことでしょう。

こんな凄いメンバーを集めて何をやっているかというとロック・オペラ!ミュージカルと言ってもいいかもしれません。ミスアメリカ:リンダ・ロンシュタットやロックバンド:クリームのジャック・ブルースが役者をやっている他、カーラーやヘイデンやシェイラも役者をやったりします。オペラなので歌詞がわかれば場面展開とかが分ってより楽しめるのでしょうが、音楽だけ聴いていても十分楽しめるのではないかと思います。

基本的にはカーラーお得意の分厚いオーケストレーションとその中に散りばめられるソロイストを生かしたアレンジの冴えを楽しむ音楽と言えば良いと思います。1968~71年という時代のアメリカの音が濃厚に感じられます。ゴスペルやブルースが底に流れ、サイケやロックのフレーバーが降りかけられた音楽。もちろんジャスの要素も濃厚です。

冒頭静かにゴスペル調で幕を開け、ジャングルサウンド~ワルツのサーカス風サウンドの上でフィチャーされるラッドの熱いトロンボーン、ペリー・ロビンソンの歌い狂うクラリネット、荘厳な鎮魂歌風サウンドの上で繰り広げられるガトーの過激な泣きのテナー、ヘイデンの静かなベース、またトロンボーンという展開を聴いただけで何か”ゾクゾク”します。物語の幕開けで聴衆のハートをガッチリ掴みます。この1曲目だけでもカーラという人の才能の凄さがわかります。

途中に挟まるマクラフリン(g)、カーラ(org)、ブルース(vo,b)、モチアン(ds)の演奏がカッコいいのですよ。マクラフリンの過激でブルージーなギター全開。ブルースのベースも単なるリズム楽器でなくメロディーを奏でます。カーラのオルガンは控えめにプログレしていますね(笑)。こういう音が好きな私!

歌(セリフ)の部分もカーラ・サウンドによる凝ったバッキングがなされていてそれぞれ素敵です。エンターテインメントと芸術性を上手く両立させていると思いました。そしてリンダ・ロンシュタットの歌の魅力に改めて気付きました。この人の歌い方はエンターテインメントとして華と力強さを持っていますよね。そしてブライトな甘い声で歌うんですから結構魅せられてしまいます。

お芝居ラストは20分近く続く低い唸りのような持続音(オルガン?)です。聴く者を地の底へ引き込むようでもあり、瞑想へと誘うようでもあり、いや~っ、こういうことをやってしまって違和感がないのが、才女カーラ・ブレイという人なのでしょう。

マイルスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』や『ビッチェズ・ブリュー』より先にこれを録音し始めていたカーラ・ブレイって結構凄い人だと思いませんか?そしてこういう音楽が生まれたアメリカの音楽土壌の豊かさを感ぜずにはいられません。

是非聴いてみてほしい1枚です。

8月19日(木)には、甲府桜座 にアルトサックス奏者の早坂紗知さんとMingaがやってきます。4年半くらい前に観て以来久しぶりに早坂さんの演奏が観られるので楽しみです。

そして8月21日(土)には、同じく甲府桜座に菊地成孔さんと南博さんのデュオがやってきます。生菊地さんが観られるのでこれも楽しみです。

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今日は一日フュージョン三昧!

今日は午後2時くらいからNHK-FMの「今日は一日フュージョン三昧」を聴いて
ツイッターにつぶやきまくっていました(笑)。
NHKさんもなかなか粋なことをやってくれますな~。
途中で洗濯、風呂掃除、買い物、夕食、入浴なんかもしましたが、
こんなに長い時間ラジオを聴いたのは久しぶりです。

世の中にフュージョン・ファンは結構いるんですね。
たぶん私と同世代の40代が多いのではないかと思います。
当時のフュージョンの流行は社会現象(CMソングやBGM)でもあったので、
知らず知らずのうちに私たちの音楽感に影を落としていると思います。

フュージョンと言えばこの人、熊谷美広さんが解説というのは分るのですが、
選曲に関してはちょっと”浅い”と思いました。
世の中で流行った曲というのが基本だというのは分りますが、
「おっ、これをかけるのか~。分っているな~この人」というのがあったのか?
聴いていると、独りで勝手に舞いあがっている感じが無きにしも非ず(笑)。

一言でフュージョンと言ってもやはり色々ありますね。
今日聴いて改めて色々感じるものがありました。
私個人的にいいものもあればダメなものもあり。
今聴いてそのダメさ加減がよく分ったりもしました(笑)。
アメリカのフュージョンはまだいいとして、
80年代の和フュージョンとユーロ・フュージョンはやっぱり今一の感あり。
今日並べて聴いてよくわかりました。

良いものもあれば悪いものもある。
これは何もフュージョンに限ったことではないので、
あとはどれを聴くかの問題。
やっぱりその人のセンスが分ります。

私は、一言で「フュージョンはダメ。」なんて言う人は無視!
ちゃんと聴いてからものを言っていただきたいと思っています。

何はともあれ今日は楽しい半日を過ごすことができました。

さてっ、マイルスの『ダーク・メイガス』でも聴くとしましょう(笑)。

ということで、「高野 雲の快楽ジャズ通信」は聴けませんでした。
木曜日の再放送を聴いてレポートします。

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スタン・ゲッツはいいな~と思った1枚。

昨日はお墓参りとお盆を迎える準備、今日はお坊さんにお経をあげていただきと、お盆は定例の行事があるため、家でのんびりしています。

7年前、これを聴いてスタン・ゲッツはやっぱりいいな~と思った1枚。

P44 スタン・ゲッツ『ボッサ・アンド・バラッズ ザ・ロスト・セッション』(1989年rec. Verve)です。メンバーは、スタン・ゲッツ(ts)、ケニー・バロン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、ヴィクター・ルイス(ds)です。7年前に出たゲッツの未発表アルバム。録音当時A&Mの方針で『アパッショナード』制作のために発表が棚上げにされたんだそうです。プロデューサーはトランペッターのハーブ・アルパート。

これを聴くまでは漠然と「ゲッツはいいな~。」と思っていたのですが、これを聴いてやっぱりこの人の表現力は素晴らしいと思うに至ったアルバム。年齢的にこういう落ち着いた演奏がわかるようになったというのもあるかもしれません。私は落ち着いた演奏よりは”ノリノリ”元気な演奏のほうが好きだったのですが、これを聴いた頃からはバラードをじっくり聴くのも悪くないと思い始めました。

力むことなくじっくり吹くゲッツ。だけどそこからは何とも言えない味わい深い情感が溢れているのです。この人の音の持つ説得力には恐れ入ります。ケニー・バロンがまたいいピアノを弾くんですよ。ゲッツにさりげなく寄り添い華を添えていきます。自分のソロになればげゲッツのソロのニュアンスを持続させて聴かせる技も素晴らしいです。ケニー・バロンとのコンビでは後に遺作の『ピープル・タイム』という名作を生み出します。

ベースのムラーツ、ドラムのルイスも大人の心地よいスイングを生み出し、ゲッツとバロンをしっかりサポートしています。この4人では『ヴォヤジ』もありますが、こちらは『ヴォヤジ』から3年後なので、より演奏にまとまりがある気がします。私は冒頭のケニー・バロン作《サンシャワー》とサム・リバース作《ビートリス》が特にお気に入りです。2曲とも極めて美しいと私は思います。

ちなみにこのアルバムがお蔵入りする原因となったフュージョンぽいオーケストラをバックにゲッツが吹く『アパッショナード』でも、ゲッツの表現力は全く遜色ありませんので是非聴いて見て下さい。まあ、いかにもデジタル・シンセという音が多用されていますので、この手の音が苦手な人はダメかもしれませんね(笑)。

ゲッツのテナーは素晴らしい!

アルバム名:『BOSSA AND BALLADS:THE LOST SESSIONS』
メンバー:
STAN GETZ(ts)
KENNY BARRON(p)
GEORGE MRAZ(b)
VICTOR LEWIS(ds)

こちらもオススメ!

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今更のアレックス・シピアギン。

最近どうもブログ更新する時間が遅くなりがちです。深夜になっちゃう。
いまいち気分がのらないせいかもしれません。

そして今日紹介するアルバムも今更ながらのやつです。
私が徘徊するブログではおおむね評判が良い1枚。

P43 アレックス・シピアギン『ジェネレーションズ デディケイテッド・トゥ・ウディ・ショウ』(2010年rec. Criss Cross)です。メンバーは、アレックス・シピアギン(tp,flh)、アダム・ロジャース(g)、ボリス・コスロフ(b)、アントニオ・サンチェス(ds)です。なかなか渋いメンバー。

シピアギンはロシア出身で、秋吉敏子さんの娘Monday満ちるさんの旦那さんです。満ちるさんが日本とアメリカ(チャーリー・マリアーノ)のハーフでロシア人のシピアギンと結婚して息子さんがいるそうなので、その息子さんはワールド・ワイドなクオーターということになりますね(笑)。凄いのはジャズの血を受け継ぎまくっているということ。将来ジャズマンになるのかな~?

余談はこのくらいにして。シピアギンはこれまであまり聴いたことはありません。数年前のリーダー・アルバム『プリンツ』(サイドメンのクリポタ買い)しか持っていません。今回のアルバムはジャズブロガー間で話題の1枚だったのですが買いそびれていました。しばらく前に吉祥寺ディスクユニオンの店内にこれがかかっていてなかなか良かったのでネット通販購入。

シピアギンはテクニックは素晴らしいのですが、堅実で地味なイメージです。で、今回のアルバムは地味なウディ・ショウに捧げているということなので地味づくし(笑)。通して聴いてみたらやっぱり地味でした。ショウの曲が4曲にラリー・ヤングの曲が1曲、どれも地味な曲ばかり(笑)。その中にシピアギン作の4曲が混入しているのですが違和感なし。シピアギンはショウのことがかなり好きなんでしょうね。

地味と言いましたが、渋い通好みと言い直したほうが良いかもしませんね。派手さはないもののどこをとっても堅実でしっかりしたトランペットが聴こえて、結構きれいなハイ・ノートもあるし、フレージングも聴かせるものがあり飽きさせるようなことはありません。そこに渋いロジャースのギターが絡むのですが、この人のギターは完全に現代仕様なので、サウンド全体が新鮮に響いてきます。浮遊系のフレーズを弾くギターとモノ・トーンなフレーズを吹くトランペットが絶妙に溶け合っていますね。

そしてそこには軽さはなくむしろドッシリしたものが横たわっているように感じます。ロジャースのギター・ソロもたっぷりあるので、ロジャース・ファンにとっても嬉しいアルバムになっていると思います。サウンド傾向としてはNYの現代ジャズだと思います。”モーダル”と”変拍子”がキー・ポイント。パッと聴いた感じ皆同じように聴こえる傾向がなきにしもあらず。

コスロフのベースはあまり特徴は感じませんが堅実にかつ結構強靭にリズムを刻んでいます。サンチェスのドラムはやっぱりいいですね。この人の複雑なのにフレキシブルなリズムと絶妙な煽りが、演奏全体を引き締めているのと同時に、ドッシリ感も生み出しているのかもしれません。このカルテット、それぞれがきちんと役目をこなした上で、グループとしてのまとまりもよくとれていると思います。

全編オープンでミュートを使用していないのは結構珍しい感じがしますが、シピアギンはミュートを吹かない人なんでしょうか?

最初から最後まで比較的同じようなトーンが続くのですが、その割にあまり飽きさせない仕上がり。きっと各局面においてシピアギン、ロジャースのソロが聴かせるものになっているからだろうと思います。それとサンチェスが時々入れる小技が耳を話さないようにさせている気がします。

なかなか良いアルバムだと思いました。違いが分る男の(女の)1枚!

アルバム名:『Generetions Dedicated to Woody Shaw』
メンバー:
Alex Sipiagin(tp,flh),
Adam Rogers(g),
Boris Koslov(b),
Antonio Sanchez(ds)

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ブルースと言っても色々あるもんだ!

今回の「高野雲の快楽ジャズ通信」「ブルース特集」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

2人のブルース感は違います。
tommyさんは沖縄で黒人のブルースを知っています。
雲さんはブルースを学習して分るようになりました。
ジャズのブルースは本当のブルースと比べるとあっさりだそう。
今日は二人のかけるブルースで、ブルース感をつかんでもらえたら良いとのこと。

tommyさん先発。
エディ・ハリス『エクスカーションズ』から《ドランク・マン》

ひたすら同じフレーズの繰り返しにユーモア交じりのブルース。
なるほど、こんなブルースもあるんですね~。
私、ブルースはほぼ聴かない人なので、今日は軽めの感想。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「匂ってきますね~。お下劣ブルース。」と雲さん。
「楽しいよね~。黒さが匂ってくるよね。」とtommyさん。

雲さん選曲。匂ってくるやつ。ギターが良いそう。
マディ・ウォーターズ『マディ・ミシシッピ・ウォーターズ』から
《シーズ・ナインティーン・イヤーズ・オールド》

これは私の中にあるブルースのイメージ。
ギターがブルージー。
このくらいのスロー・テンポがいいですね。
こういうブルースは好きです。

「うなってましたね。」とtommyさん。
昔ブルース・セッションに出たことがある雲さん。
だいたいこんなシャッフル・リズムで同じようなパターンが続いたそうです。

tommyさん選曲。ミシシッピつながり。
アラン・トゥーサン『ザ・ブライト・ミシシッピ』から
《セント・ジェームス・インファーマリー》

これは去年ジャズ・ファンの間でも話題になったアルバム。
これは洗練されたブルースという感じがします。
ピアノの響きがそう感じさせるのかも?
ギターはいかにもブルースです。

「聴かせてくれますね。しんみりと。」と雲さん。
「ソウルの要素はない。完全にブルース。」とtommyさん。

雲さん選曲。陽気なやつ。ギターがめちゃくちゃうまい。
ブラインド・ブレイクベスト盤から《トゥー・タイト・ブルース No.2》

こういうのもブルースなんですね。
なんかジプシーギターっぽくもあります。
ジャンゴ・ラインハルトの元みたい。
ジャズに近いブルースなんでしょうかね?
確かにギターが上手いです。

「ギター上手かった。カントリー系の弾き方。
ジャンゴのようなジプシーな感じもある。」とtommyさん。

tommyさん選曲。強力なところでJB(ジェイムス・ブラウン)
JBはジャズのレコードを数枚だしているそう。
ジャズのバンドの形態で歌っているやつです。
『ゲッティン・ダウン・トゥ・イット』から《ザッツ・ライフ》

意外とあっさり系でビックリ。
こんなJBは聴いたことがありませんでした。
私のイメージはもっとコテコテ。
これもなかなかいい感じだと思います。

「これほとんど《ジョージア・オン・マイ・マインド》じゃない。」と雲さん。
「”ハッ”とか”ウッ”とか入っていないとJBじゃない。
これをやるとジャズをやっても何やってもJB。」とお二人。

雲さん選曲。マイルス
後期マイルスはワウワウをかけるが、ギターになりたかったんじゃないか。
『ゲット・アップ・ウィズ・イット』から《レッド・チャイナ・ブルース》
ギターはtommyさんが好きなコーネル・デュプリー。
この時期のマイルスはワウワウで一音の捩れとかインパクトで聴かせます。

ハモニカが入ってブルージー。
”ウッ、ハッ”とJBが歌っているのに近い感じですね(笑)。
フレーズとかではなく、雲さんが言うように一音のインパクト。
マイルスはやぱりカッコイイ!
私はこのアルバムではあまり聴かなかった曲です。

「このマイケル・ヘンダーソンのベースが好き。」と雲さん。
雲さんは上記のブルースのセッションで
もっとシンプルにベースを弾いてくれと言われたそうです。
でもジャズ・ベースをやっているとそれじゃあつまらないとか。
「今のヘンダーソンのベースなら文句は言われない。
色々動いているがルートはしっかり押えている。」と雲さん。

tommyさん選曲。
「白人がやるとブルースじゃないんじゃない。でもどこか残っている。」
とtommyさん。
ELP(エマーソン・レイク&パーマー)『展覧会の絵』から
《ブルース・バリエーション》

オルガンがブルージー。
リズムは白人ロックの”ポキポキ”。
これはこれで結構好きだな~。
なんか70年代の匂いがいいです。
ELPは聴かないんですけれど結構ポップだったんですね。
今度まとめて聴いてみようかな~。
途中になんかジャズの曲のフレーズがでてきました。

「嫌いじゃないです。」と雲さん。
「リズムセクションが急いているのでブルースっぽくないのかも。」と雲さん。
「それもあるし粘りが足りない。」とtommyさん。
「ギターで聴き覚えのあるフレーズが色々ある。」と雲さん。
「オルガンの音色のちょっと歪んだ感じがいい。」と雲さん。

雲さん選曲。tommyさんと同じようなすさまじいのをかけます。
フォーマットはブルース。
ブルースの3コードに2ー5が入るのがジャズ・ブルース。
音楽学校で教えるブルースそのものの打込み(シンセ)ベースにのる森高は
全然ブルースじゃない。
森高千里『Rock Alive』より《ブルー・ブルース》

たしかにベースはブルースそのもの。
これはこれでポップでいいんじゃないでしょうか?
私は好きですよ。
私はブルースに拘りはありませんからね(笑)。
聴いて面白かったり、気持ち良かったりすればいいのです。

エレピも模範の進行だそうです。
雲さんはこの曲が結構好きだそうです。
「この2曲で完全に「快楽ジャズ通信」じゃない。」とtommyさん。
「ブルージーなものをもっていないとブルースではない。」とtommyさん。

tommyさん選曲。快楽ジャズ通信に戻します。黒いです。
セシル・ペイン『ザ・ミュージック・オブ・セシル・ペイン』から
《マーティン・ルーサー・キングJr.》

まっ、これは文句なくブルージーなジャズですね。
ケニー・ドーハムのトランペットが”セツネ~”。
ペインのバリトンもやっぱり”セツネ~”いい感じです。
tommyさんが好きだというのが頷ける曲。
ケニー・ドーハム特集の時にこれをかければ良かったのに(笑)。

「セツネ~ですね。」とお二人。
「ジャズの人のイメージはブルース形式ではなく、ブルージーな感じ。」
とtommyさん。
「ブルージーの違いは分る。そのニュアンスは分る。」と雲さん。

雲さんはメンフィス・スリムが好き。ブギウギ・ピアノです。
ピアノよりぶっ太いウィリー・ディクソンのベースを聴いてほしい。
メンフィス・スリム『ライフ・イズ・ライク・ザット』から《ペースメイカー・ブギ》

なるほど、ベースが太くて強靭ですね。
ブギウギの左手のベース・ラインに負けじとベースをひいています

「これはブルースですね。」とtommyさん。
「野暮ったいベースがいい。」と雲さん。
「ブルースはやることがシンプルなだけにやってきたことがバレちゃう。」と雲さん。
「ブルースが下手なミュージシャンはダメということで(笑)。」とtommyさん。

お二人が選曲すると、ヴァリエーションに富んでいるので面白かったです。

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たまにはオルガン・ジャズでも聴きましょう。

突然オルガン・ジャズが聴きたくなって数年前に買った1枚。

P42 メルビン・ライン・トリオ『トゥモロー・イエスタディ・トゥデイ』(2003年rec. Criss cross)です。メンバーは、メルビン・ライン(Hammond B3 organ)、タッド・シュルー(ts)、ピーター・バーンスタイン(g)、ケニー・ワシントン(ds)です。メルビン・ラインの経歴とか全くわからないまま、多分ギターのピーター・バーンスタインの評判につられて買いました。

実はメルビン・ラインってウェスとやっていたんですね。その後忘れ去られた存在になり、1991年に久しぶりにリーダー・アルバムを吹きこんだそうです。その後は色々活躍しているみたいですが、単に私が知らなかっただけみたい。

オーソドックスなオルガン/ギター/ドラムのトリオです。テナーが全10曲中の4曲に参加しています。ジャズだな~って感じです(笑)。結構ベタな曲もやっていたりするんですが、コテコテは控えめでどことなく新しくクールな響きがあります。ウェス・モンゴメリーの《ジングルズ》をやっていますが、バーンスタインはもろウェスという感じではなく、フレージングが新しいのでそれによるでしょうし、ワシントンのドラムも粘りよりキレが良いタイプなので新しい響きを感じるのでしょう。

1曲目《ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー》。この1曲で、現代的なオルガン・トリオというのがわかります。でも、決して軽いジャズというわけではありません。ハモンドB3オルガンの持つブルージーでスモーキーな響きを生かしつつ、サウンドの中に程よく洗練されたクールネスが漂っています。2曲目《バッファロー》はブルースですがコテコテ度は控えめで適度にブルージー。メルビンはオーソドックスでありながら、時代に沿った感覚も備えているように感じます。

その《バッファロー》《ダーン・ザット・ドリーム》では、シュルーがテナーを吹いていいます。全然しらない人なのですが、さらりと味わい深く吹く辺りがなかなかだと思うのです。オーソドックスなんですが古さは感じさせず、かと言って現代的で味わいが薄くなってしまうわけでもなく、白米の味わいとでも言えばピッタリくるかもしれません。

ラインが作った曲が2曲入っていますが、ドーハムやウェスやホレスの曲と並んでいても特に違和感がなく溶け込んでいます。佳い曲だと思います。曲順の真ん中にライン作の2曲が入っているのが面白いところです。その2曲の後にくるホレス・シルバーの《エンチャントメント》がいいんですよ。ちょっと異国情緒漂う哀愁曲が落ち着いた風情で奏でられていくと、ちょっとこみ上げるものがありますよ。

たまにはオルガン・トリオもいいのではないでしょうか?

アルバム名:『Tomorrow Yesterday Today』
メンバー:
MELVIN RHYNE(org)
TAD SHULL(ts),
PETER BERNSTEIN(g),
KENNY WASHINGTON(ds)

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アル・フォスターの18番曲。

エリ・デジブリの新譜『イスラエリ・ソング』の紹介をしようと思っているのですが、なかなか手がつけられないんです。で、このアルバムのことを書く前に、デジブリが参加したアル・フォスターのアルバムを聴くことにしました。

P41 アル・フォスター・カルテット『ラブ,ピース・アンド・ジャズ!』(2007年rec. jazz eyes)です。メンバーは、アル・フォスター(ds)、ケヴィン・ヘイズ(p)、ダグ・ワイス(b)、エリ・デジブリ(ss,ts)です。ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音。

このアルバムの1曲目にはアル・フォスターの18番《ザ・チーフ》が入っています。この曲については前にブログに書いています⇒ 『曲名が変わっちゃった!』 。最初は《ジキル博士とハイド氏》だったのに、《ザ・チーフ》になってしまいました。最初「マイルス・デイビスに捧げる」というサブ・タイトルが付いていたことからすると、マイルス=ジキル博士とハイド氏=チーフ?マイルスが2面性を持っているって噂もありますから、”ジキル博士とハイド氏”というのも頷けます。でもそれはちょっと露骨なので”チーフ”にしちゃったとか(笑)?

それはさておき、この《ザ・チーフ》ほとんど同じ構成のまま演奏されているので、奏者や時代の違いが浮き彫りになります。『クエスト』収録時はソプラノ・サックスがデイブ・リーブマン、『ブランディン』ではクリス・ポッター、今回がデジブリ。これはなかなか厳しいです。

リーブマンはやっぱりパワーとスピリットがありますね。80年代、ジャズにはまだまだパワーがありました。次のクリポタは洗練されてきます。そしてセンスが良いんです!13年前の録音ですが、この人は昔からいいものを持っていたと思います。

そしてデジブリとなるわけですが・・・、前2作はスタジオ録音で今回はライブ録音。場の雰囲気は違うんでしょうが、デジブリのフレージングはリーブマン、クリポタに比べると今一歩及びません。バックではアルが”イヤ~ッ”と掛け声まで発して煽り、デジブリも頑張っているのは認めるんですけどね。

ピアノは、リッチー・バイラーク ⇒ デヴィッド・キコスキ ⇒ ケヴィン・ヘイズ。この変遷ははっきり時代の流れを感じさせ、後者ほど新しい響きになっていきます。それぞれいいピアノを弾いていると思いますよ。

2曲目が《ESP》。これまた厳しいです。私にはマイルス・クインテットのウェイン・ショーターのプレイが頭にあるので、それと比較したくはなくても気になってしまうのです(涙)。デジブリも頑張っているとは思います。ここでも”イヤ~ッ”とアルに煽られてファイト一発!でもショーター相手ではどうしようもありません。う~ん、現代ジャズマンの辛いところです。

《ブランディン》もクリポタと比較すると、う~む、やっぱりクリポタに軍配が上がりますよね~。クリポタは躍動感と美を兼ね備えています。デジブリはちょっと固いんです。もっと柔軟性がほしくなります。

ちょっと色々書いてしまいましたが、デジブリ比較をしなければ、このアルバムはアル・フォスターの緩急自在なドラミングを満喫できますし、ヘイズのキレがあり新鮮なハーモニーを奏でるピアノが聴けますし、ワイスが堅実なベース・ワークで演奏をサポートしているのも分りますし、楽しめるものになっていると思います。アル・フォスター・ファンは聴きましょう!

さて、明日はデジブリの『イスラエリ・ソング』評を書けるでしょうか(笑)?

アルバム名:『LOVE,PEACE AND JAZZ!』
メンバー:
Al Foster(ds)
Kevin Hays(p)
Douglas Weiss(b)
Eli Degibri (ss,ts)

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このピアノ・トリオは良い音質でスインギー!

一昨日ジャズ喫茶「いーぐる」で聴いて改めてその音の良さに気付いたコレ。

P40 『トミー・フラナガン・プレイズ・ハロルド・アーレン』(1978年rec. トリオレコード)です。メンバーはトミー・フラナガン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、コニー・ケイ(ds)、ヘレン・メリル(vo)です。私が持っているのはレコード。

このアルバムは「いーぐる」マスター後藤さん著「ジャズ・オブ・パラダイス」のアルバムを蒐集する中で入手したのですが、音を聴いてちょっと驚いたのです。私的にとても良い音質だったからです。日本制作だからなのか?トミフラのアルバムとしてはあまり知られていないこともあり、音質について言及されているのを見たことはありませんが、これは隠れ名音質ピアノ・トリオだと思います。レーベルのトリオは現ケンウッド。昔は日本のオーディオ・メーカーもレコードを作っていたのです。

エンジニアはグレイト・ジャズ・トリオの録音で有名なデビッド・ベイカー。やっぱりこの人は良い録音エンジニアだと思います。まずピアノの音が非常に粒立ち良く美しく捉えられているのがポイント。次はシンバルのきらめき具合が素晴らしいです。芯があり金粉が舞う感じ。それにブラシの爆ぜ具合も良いです。こちらはグレイト・ジャズ・トリオのような低音ブーストはありませんが、バスドラの”ズドッ”と低くかつ締った音が魅力的。ベースは弦の感じを維持しつつ”プリッ”と弾力性抜群。若干高音寄りかも?全体的には音に薄っすら化粧がありますが、鮮度を上げるように作用します。いい音だと思います。

まずは録音ばかり褒めましたが、後藤さんが推薦するくらいですから演奏も良いです。「いーぐる」でこのアルバムをかけた時、トミフラの良さについて後藤さんは「柔らかめの音なのにタッチがクリア。」と言っていましたが、確かにその通りだと思いました。ここでは録音によってタッチのクリアさがよりよくわかります。無理のない小気味よい節回し(歌心)もトミフラの大きな魅力だと思います。

さて、ピアノ・トリオはピアノだけでなく、ベースとドラムの出来も重要です。時々言われるのが、これはベースが良いので演奏が良くなったとか、ドラムが良いので演奏が良くなったということ。例を上げれば、ウォルター・ビショップJrの『スピーク・ロウ』はベースのジミー・ギャリソンの存在が大きく、トミフラの『オーバー・シーズ』ではドラムのエルビン・ジョーンズの存在が大きいわけです。

ではこのアルバムでは?私はドラムのコニー・ケイの存在が大きいと思います。シンバルでもブラシでも、この人のスインギーなドラムが演奏に躍動感を与えていると思うのです。トミフラの抑揚を読みつつ煽っていくところがいい感じです。ちょっと粗めかもしれませんがかえってそれが元気を生み出し、品が良くなり過ぎるのを逃れていると思います。ベースのジョージ・ムラーツも派手さはないもののトミフラに寄り添い気持ち良いスイングを生み出しています。ケイとバランスをとるためなのか?少し控えめにしている感もあります。

こんな3者が演奏する曲がまたいい曲なんですよ。私の好きな曲《オーバー・ザ・レインボー》、《アウト・オブ・ジス・ワールド》が入っているのも◎。「いーぐる」では《アウト・オブ・ジス・ワールド》をかけてくれたので、素晴らしい音、オーディオと相まって私はそりゃーもう気分上々でしたよ(笑)。

最後に1曲だけヘレン・メリルがトミフラのピアノ伴奏で歌っています。これってオマケ?じゃなくて、ヘレン・メリルがプロデュースする「ヘレン・メリル・プレゼンツ・シリーズ」の1枚なので、ラストに顔見世をしているってわけ。ん、やっぱりオマケか(笑)。

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ジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤さんの新刊本発売記念イベント。

前の記事の続きです。

ジャズ喫茶「いーぐる」で行われたマスター後藤さんの新刊本「一生モノのジャズ名盤500」発売記念イベントへ行きました。

P37 四谷の駅から「いーぐる」までは近いのに、歩くだけでもかなりの暑さ。やっぱり甲府より東京のほうが体感温度は高いですね。ふ~っ、暑い!お店についたのはイベント開始15分ほど前、まずは本を買いました。既にtommyさんもお待ちかねで、お話しながらイベントの始まるのを待ちました。

「一生モノのジャズ名盤」をパラパラとめくっていくと、よく知っているアルバムばかり。というのも、私は後藤さんが書いた本に掲載されているアルバムはチェックして片っぱしから購入しているからです。「ジャズ・オブ・パラダイス」掲載アルバムは303枚なのだそうですが、コンプリート蒐集まであと22枚。何度も書いていますが「ジャズ選曲指南」は既にコンプリート蒐集。

今日、何枚持っていないのか数えたら80枚くらい。「一生モノのジャズ名盤」に掲載されているアルバムは500枚なので、8割がた既に持っていることになります。今回はコンプリート蒐集は考えていません。今までのような感じでCDやレコードを買っていくうちにまだ買って(聴いて)いないアルバムが減っていけばいいと思っています。

P38 さて、イベント開始。後藤さんと村井康司さんが本の要点をトークしながら、本掲載アルバムから後藤さんセレクトの10曲かける趣向。左が後藤さんで右が村井さん。写真撮影tommyさん。

このイベントの写真はtommyさんのブログ に掲載されますのでご覧下さい。
イベントの状況は ジャズ喫茶 いーぐる の「diary」を御覧下さい。

最初にかけた曲はフレディ・レッド『ザ・ミュージック・フロム・ザ・コネクション』。後藤さんが好きなジャッキー・マクリーンを聴く曲ですね。やっぱり「いーぐる」のオーディオで大音量で聴くと気持ちがいいです。私はなぜか「いーぐる」の音が一番しっくりきます。気分良好(笑)。エリック・ドルフィー『アウト・ゼア』からタイトル曲もかかりました。非日常の快感!後藤さんはドルフィーも好きです。

ここで全部の曲は紹介しませんが、私としては『トミー・フラナガン・プレイズ・ハロルド・アーレン』からかけた《アウト・オブ・ジス・ワールド》エグベルト・ジズモンチ『ソロ』からかけた《フレヴォ》がオーディオと演奏両面で気持ち良かったです。『ソロ』は持っていないので、買わねばなるまい。

P166 ジェームス・ブラッド・ウルマー『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』からかけた《レイアウト》に至っては、後藤さんが良いというアナログ・レコードをかけ、最初音量が低めだったのを自らレコード室に行って途中で音量を上げる一幕も(笑)。これを大音量で聴いて陶酔するのがジャズ・ファン(笑)。その気持ちはよくわかります。私が持っているのもレコード(左の写真)なのですが、再発盤でした。音はどうなんだろう?

ラストはチャーリー・パーカー『フィエスタ』から《ビギン・ザ・ビギン》。やっぱりこうきましたね。〆はパーカーしかあり得ません。パーカーのアルトがいい音で鳴っていました。実はこれも持っていないのですが、この年代はレコードで買うことに決めているので探しているのですが、意外とこれがないんです。

「どれも納得の選曲。」と言いたいところですが、エディ・ルイスが私的にはちょっぴり難ありでした(笑)。

P39 トークの中で面白かったのは、後藤さんが「旋律(メロディー)で聴かないから旋律があまり覚えられない。」とおっしゃっていたことです。では何で聴くかと言うと「リズムと音で聴く。」とのこと。ドライブ感のあるリズムとファナティックなとまでは言わないがそんな感じの音が好物だそうです。改めて聞いてなるほどと納得した次第。写真撮影tommyさん。

途中10分ほどの休憩をはさんで約2時間半程、とても心地よい時間を過ごすことができました。お客さんの入りもよく満席。本の売り上げも好調のようです。

後藤さんのセレクトは”デン”と「バップ」を中心に据えたものです。あくまでそれが中心であり、それに多種多様なジャズから良いものを幅広くセレクトして加えてあります。このセレクト、私は非常に正当性があるものだと思っています。帯に「究極のジャズ名盤ガイド!」と書かれているのですが、私は”偽りなし”だと思います。

今回はジャズを”聴いた感じ”で18にグループ分けしてあり、まずは18グループの代表アルバム各1枚(できれば代表各4枚)を聴いてジャズを見渡したうえで、気に入ったグループを聴き進むも良しというような提案もされています。これはジャズ初心者への提案ですが、ジャズを聴き始めたのは良いが途中挫折してしまった方への”再入門の道しるべ”にもなるのではないかと私は思います。

ジャズ・ファンは是非手にとってご一読を!
これも言っておかなきゃねっ。
アルバム解説を読んでから聴けば楽しみが増します!

イベントは盛況のうちに終了し、打上げに参加させていただきました。いつものジャズ談義が面白かったです。クロスオーバー(フュージョン)の始まり話の成り行きでかけたハビー・ハンコックの『ファット・アルバート・ロトゥンダ』がなかなか良かったですよ(笑)。

来週はビックリ!
須藤克冶さんによる「納涼フュージョン特集」なのだそうです。
「いーぐる」でフュージョンがかかるなんてアリ?
「いーぐる」のオーディオで聴いたら気持ち良いだろうな~。聴きたい!
でも私は無理なんです。
お坊さんがお経を上げに家にやって来る日なのです(涙)。

今日の「快楽ジャズ通信」レポートはお休みです。
木曜の再放送を聴いてUPします。m(_ _)m

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高円寺でレコード・ハント!

昨日も暑かったですね~。
そんな中、ジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤雅洋さんの新刊本発売記念イベントへ行ってきました。いつもの流れですが、上京したついでに久しぶりにレコード・ハントもしてきました。

いきなり出鼻をくじかれました。中央線に倒木があったとかで電車がかなり遅れていたのです。ホームに入ると、私が指定席予約した特急の2本前の特急が1時間40分ほど遅れて甲府駅に着くところでした。当然のことながら駅のホームは混雑。私はそれほど急いでいるわけではないので、この特急は見送り。

さてどうしよう? 改札で駅員さんに次に来る特急を確認し、チケット売り場で指定席予約を変更することにしました。ホームへ戻るとその特急が来るとのアナウンス。なかなかグッド・タイミング!結局、25分ほどの遅れだけで甲府駅を出発。それほどストレスなく事態は解決。駅弁を食べつつ、いざっ、東京へ。

今回は高円寺と阿佐ヶ谷にてレコード・ハントをすることにしていました。ハントする店は事前に「レコード+CDマップ」でチェック済み。阿佐ヶ谷のレコード店は開店時間が遅いので、まずは高円寺から。高円寺駅についたのは1:40頃。非常に暑いです!

ますは駅南の 「universounds」 へ。品ぞろえはジャズ・ソウル・ファンクなど。「レコード+CDマップ」の地図を見ながら探すのですが、お店の場所が非常にわかりづらかったです。表にもっと大きな看板を出せばいいのに・・・。更に雑居ビルの中のお店の入り口がわかりづらいのです(涙)。

お店は小さめのワンルーム。店内は特に装飾はなく白壁のまま。店頭在庫も控えめの量です。さっそくエサ箱(レコードを入れてある棚)をチェック。余裕をもって棚にレコードが入れてあるので、レコードを見るのは楽でした。日本盤が多い感じですね。店主拘りのレコードだけを売るセレクト・ショップ系の品揃えと見ました。上記のお店のホーム・ページのとおりです。全商品にコメント付きでしたが、盤質表記はなし。言えば盤質はチェックはさせてくれると思います。

下記2枚を買うことにしました。
1.ウォルト・ディッカーソン『テル・アス・オンリー・ザ・ビューティフル・シングス』
2.テオ・マセロ『アコースティック・サスペンション』

1.は、日本のホワイノット・レーベルの1枚。ディッカーソンの『トゥ・マイ・クインーン』が好きなので、この人がフリー・ジャズをやるとどんな感じになるのか聴いてみたかったのです。コメントに”美しい演奏”と書いてあったのもポイント。ディッカーソンのヴァイブに、ウィルバー・ウェアのベース、アンドリュー・シリルのドラムで、トリオです。

2、は、怪しげな匂いに惹かれました(笑)。ガトー・バルビエリ(ts)、ホルヘ・ダルト(p)、ライオネル・ハンプトン(vib)、デイヴ・バレンティン(fl)、デイヴ・リーブマン(ts)、セシル・マクビー(b)、マル・ウォルドロン(p)なんてメンツが並んでいるんで、演奏が一流であることは間違いなし。テオのプロデュースでどんなフュージョンが聴けるのでしょう?

値段はちょっと高めかもしれませんね。でも、ディスクユニオンとかには出ないディープなものを見つけて買える面白さはあると思いました。今回は時間がなかったので盤質チェックをせずに買いましたが、聴いてみたら問題なしでした。内容は予想した通りで結構気に入りました。

P35_2 次は駅の北にある 『EUROPEAN PAPA』 へ。オールジャンルの町のレコード屋さんです。駅から結構離れていますが、お店へ向かうまでの通りがいい雰囲気でした。昭和な雰囲気漂う店がポツポツと並ぶ路地が好きな私です。暑いので通りを歩いていると汗が噴出してきます。

お店は写真のとおり。レトロです。いいな~っ、町のレコード屋さん。入り口にはバーゲン品などが並んでいたりして、時間があれば、そして暑くなければ、一通りチェックしたでしょうが、今回は割愛。お店の中を覗くと、おやまあ!かわいい猫ちゃんがレコードの上にいるではありませんか!

P36 こいつです。どうやらお店のマスコット猫みたいです。初めて行ったのにいきなり遭遇できるとはラッキー!喉を軽くなでなでしても嫌がる風もなくマッタリ。でも写真を撮ったらフラッシュを嫌ってどこかへ行ってしまいました。

早速ジャズとフュージョンの棚からチェック。こういうお店ですから特に掘り出しものはなし。今持っているキズありオリジナル盤をなんとかしたかったアート・ファーマー『モダン・アート』と、フュージョン・コレクションの一環で、グローバー・ワシントンJr.『ワインライト』渡辺香津美『キリン』を抜きました。

ここで失敗。『キリン』は既に持っていました(涙)。探していたのは『キリン・ライブ』だったのです。ジャズ・アルバムではこういう失態はやらかさないのですが、フュージョンはいい加減になりがちです。

ここでなぜか日本のロックを見ることに、PANTAの名前がひっかかったのです。学生時代に地元のYBSラジオ(AM)深夜放送でこの人がかかったりしていたのをなぜか思い出し、懐かしさのあまり買ってしまいました(笑)。PANTA&HAL(パンタ&ハル)の『1980X』。それから「YMO/坂本龍一」の棚もチェック。探している『ソリッドステート・サバイバー』はなかったのですが、『サマー・ナーヴス』があったので購入。坂本龍一が水中メガネをかけ、首にギプスを巻いて笑っているジャケットのインパクトは大です(笑)。

ここは値段が安いです。盤質も表示されていますが、今回Aを買ったところ、A~B+といった感じでした。「レコード+CDマップ」持参者特典もしっかり利用。中古CDも売っています。私はこういうレトロな店が好きなのでまた来たいです。次はロックやポップスを中心に見ようかな。まっ、もっと涼しくなってからですね。

ここまでで時間がかなり押してしまったので、阿佐ヶ谷ハントは中止。
四谷のジャズ喫茶「いーぐる」へ向かうことにしました。

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明日は四谷のジャズ喫茶「いーぐる」のイベント!

明日8月7日(土)はジャズ喫茶「いーぐる」のマスター後藤さんの新刊

「一生モノのジャズ名盤500」の発売を記念して、

四谷のジャズ喫茶「いーぐる」でイベントがあります。時間は午後4時から

私も久しぶりに行きます。

私は明日イベント会場でこの本を買う予定です。

今日はtommyさんのUSTREAMを観てチャチャを入れてましたので、

もうブログを更新する元気がありませ~ん。

今のB.G.M.はマイルス・デイビス『ドゥー・バップ』

マイルス最後のアルバムです。

ヒップホップのイージー・モーピーとの共演盤。

最後まで前進したマイルスの輝ける記録!

後藤さんはこのアルバムをオーディオ・チェックに使っているとか。

打込み電子低音をチェックに使います。

低音がブースト気味なので、これにだけ合わせると他で低音不足になります。

マッシブな低音がそのまま出るようにチューニングします。

この低音、古典的なスピーカーでは出ないです。

今日はこれにて終了!

明日は四谷のジャズ喫茶「いーぐる」でお会いしましょう!

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頑固なジャズ喫茶のオヤジ?に会えます。

頑固なジャズ喫茶のオヤジと言えば?
東京四谷のジャズ喫茶「いーぐる」後藤雅洋さんですよね?
私は就職後しばらくしてから読んだ「ジャズ・オブ・パラダイス」に感銘を受け、
以来ジャズの心の師匠として後藤さんに憧れてきました。
でも「いーぐる」に初めて行ったのは今から5年ほど前。
マイルス『アガルタ』『パンゲア』録音後30年記念「アガ・パンを大音量で聴く会」。
その時ゲストで来ていた中山康樹さんにも初めて遭遇しました。
「ジャズ・オブ・パラダイス」を読んでから17年も経っていました。
もちろん中山さんの「マイルスを聴け!」は初版を買って読んでいましたよ。
その後「いーぐる」に何度か行くうちに後藤さんとお話する機会を得。
私が「ジャズ選曲指南」掲載アルバムをコンプリート蒐集したことから
コンプリート収集記念パーティーもやっていただきました。
更に「ジャズ批評」誌上で対談までさせていただくことに!
冒頭に”頑固”と書きましたが、お会いした後藤さんは結構温和な方でした。
そうは言ってもジャズに対しては非常に真摯な方なので、
こちらとしても心して臨む必要はあると思います。
後藤さんについて書きだすと長くなってしまうので、このくらいでやめます(笑)。

やっと本題。

後藤さんの新刊「一生モノのジャズ名盤500」の話です。

発売を記念して、8月7日(土)にはジャズ喫茶「いーぐる」でイベントがあります。

時間は午後4時から。私も久しぶりに「いーぐる」へ行きます。

更にその前夜祭として明日8月6日、USTREAMでトーク番組が配信されます。

「高野雲の快楽ジャズ通信」に後藤さんがゲスト出演した時の模様だそうです。

「快楽ジャズ通信」スペシャルトーク
新刊「一生モノのジャズ名盤500」/ジャズ喫茶「いーぐる」の魅力
後藤雅洋(ゲスト)×高野雲×Tommy

(#TDO_tv live at http://ustre.am/jskG)で配信されます。

放送時間は明日8月6日(金)、22:00~1時間

後藤さんは本当に”頑固”なオヤジなのか?

全国の後藤さんファンは明日USTREAMで後藤さんに会いましょう!

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ソニー・スティットが聴きたくなった。

今日衛星デジタルラジオ「ミュージックバード」で寺久保エレナを聴きました。
今話題の高校生アルト・サックス奏者です。
アルバム『ノース・バード』をそのままかけたので、
録音すればCDを買わなくてもすみます(笑)。
超高音質PCM放送なので良い音ですよ。
このPCM放送、あと1年で終了とは残念です。
私、10年くらい前にCDレコーダーを買ったのですが、
5年くらい前に壊れてしまい、それ依頼使っていません(涙)。
なのでミュージックバードは聴くのみ。もったいないかもね?

寺久保エレナさん。上手いですね~。上手過ぎます!
これが高校生ですか?
ケニー・バロン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、リー・ピアソン(ds)を相手に
実に堂々と演奏していました。
安心して聴いていられるジャスでした。
リズム陣も勢いがあってひたすら快適。
ラストのバロンとのデュオもとてもいい感じでした。

さて、ここからはジャズ・マニアの戯言。
とにかく快適で聴き応えもあるののですが、
今時のジャズが共通して持つ味の薄さみたいなものが漂っているのです。
それは色々なジャズ・マンの平均値としてのジャズ。
これから経験を積むうちにキラリと光る個性を獲得してほしいです。
乞うご期待!

寺久保エレナの趣味の良いアルトを聴いていたら、ソニー・スティットが頭に浮かんできました。

P34 『ソニー・スティット・プレイズ』(ROOST)を棚から引っぱり出して聴きました。これはオリジナル盤です。レコードが軽いし、青ラベル面に溝はないし、オリジナル盤としては後の年代のものかも?コンディションはかなり良いです。不人気盤なのか値段はそれほど高くなかったような気がします。買った時の記憶があまりないこのレコード(涙)。

メンバーは、ソニー・スティット(as)、ハンク・ジョーンズ(p)、フレディ・グリーン(g)、ウェンデル・マーシャル(b)、”シャドウ”・ウィルソン(ds)です。ベイシー楽団の名リズム・ギタリスト、グリーンの参加が渋いです。ただしA面だけ、B面はグリーンが抜けてスティットのワン・ホーン・カルテットでの演奏。

スティットも結構趣味の良いアルトだと思う私です。でもやっぱり音の持つ説得力が違いますね。時代もあるでしょうし、録音のせいなのかもしれませんが、味が濃いです。決して薄味にはなりません。趣味の良いハンクがピアノを弾いているのもいいですね。さりげなく演奏を盛り上げ、ソロになればしっかりしたタッチで役目をこなします。よっ、仕事人(笑)!

マーシャルのベース、ウィルソンのドラム、ともに4ビートのスインギーな心地よさと力強さを表現しています。そこにグリーンが刻むリズムが加わることで心地よさが倍増。今時の変拍子と複雑なリズムをたくさん聴いてからまたここに帰ってくると、やっぱり4ビートっていいよね~となります。

昨日は現代ニューヨークで今日は寺久保エレナにスティット。
めちゃくちゃ振幅が大きいですが、それが飽きずに楽しむ私の秘訣です(笑)。

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現代ニューヨーク・ダウンタウンのライブ映像。

カッコいいライブ映像がいくつか見つかりまいたので紹介します。

まずは、現代テナーの雄、トニー・マラビー!彼のグループ「パロマレシオ」。

トニー・マラビー(ts)、ベン・モンダー(g)、アイヴィン・オプスヴィーク(b)、
ナシート・ウェイツ(ds)。

まん前でマラビーの真下から撮っています(笑)。
そうかこんな感じで演奏していたんですね~。カッコいいです。

これも同グループの演奏。わけがわかりません(笑)!
いや~っ、ベン・モンダーのフレージングがカッコいい。

アルバムはコチラ。

同じくマラビーのグループ「タマリンド」。

トニー・マラビー(ts)、ウィリアム・パーカー(b)、ナシート・ウェイツ(ds)。

なかなかエグイっす。

アルバムはコチラ。

こちらはちょっと古い映像。
2003年のポール・モチアン・エレクトリック・ビバップ・バンド。
スゲ~メンバー!

ポール・モチアン(ds)、クリス・チーク(ts)、トニー・マラビー(ts)、
ヤコブ・ブロ(g)、スティーブ・カーデナス(g)、アンデルス・クリステンセン(el-b)。

ボス、モチアンに鍛えられ、このバンドから有能な若者が育っていくのです。

お~っ!クリス・ライトキャップの「ビッグマウス」の映像まである!

クリス・ライトキャップ(b)、トニー・マラビー(ts)、クリス・チーク(ts)
クレイグ・テイボーン(el-p)、ジェラルド・クリーバー(ds)。

こんな凄いメンバーの演奏が野外のこんなところで・・・。
ガキがこの演奏を聴いて踊ってまっせー!驚愕!

このライブについては、
ウェブ・マガジン:com-post の「益子博之のニューヨーク放浪記」に
書いてありました。

アルバムはコチラ。

YouTube恐るべし!

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残念なお知らせが届きました。

先週末、ミュージックバードから残念なお知らせが届きました。

「超高音質PCM放送」2011年(来年)7月で終了してしまいます。

1年後終了というのは地上波アナログ放送と同じですね。

ミュージックバードのホームページにも掲載されています。
PCM放送サービス終了のお知らせ

とは言え、ミュージックバードには多チャンネル放送「SPACE DiVA」もあり、

こちらでは同番組が受信できるので、今の番組はそのまま聴けます。

でもね~。売りの”超高音質”がなくなってしまいます。

普通の音質になっちゃうのです。残念っ!

まっ、まだ1年後の話ですから当分は今のまま楽しめますよ。

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日本で何人買ったかは知らないけれど(笑)。

日本で何人買ったは知らないけれど、私としては面白かったのです。
ディスクユニオン通販限定¥1,000均一セールで買いました。

P33 トーマス・グリモーンプレツ『ブリュー』(2008年rec. ZIGZAG TERRITOIRES)です。メンバーは、トーマス・グリモーンプレツ(ds)、ジェレミー・テルノイ(fender rhodes)、クリストフ・ハッチ(b)です。全編エレピ(フェンダー・ローズ)のトリオです。フレンチ・ジャズです。8曲で40分弱ってのが今時にしては潔い!

フェンダー・ローズ好きは必聴?程よい尖がり演奏とローズの甘い音、デイヴ・ホランドのような強靭ベース、力強く切れ味も鋭いドラム。かなりカッコいいサウンドになっていると思います。ディスクユニオンの紹介文には「70年代マイルス参加当時のエレピを弾いていたチックの如し?」と書いてありました。確かに似たような感じもしますが、当時のチックはもっと尖がっていました。

これは尖がっていつつもソフィストケイトされています。そこにフランスのエスプリをまぶした感じ。私はこのサウンドがかなり好きです。こういう音って、理由はわからないけれどフランスの音だと思います。70年代マイルス周辺のエレクトリックな匂いを残しつつ、現代流にリファインしたジャズってかなりお洒落だと思いませんか?この中では《Sphere》はかなり尖がっていて、歪んだローズが気持ち良いです。

オーディオ的にはアコースティック・ベースの音が素晴らしいです。弦を強く意識させる張りのある音は聴いていて惚れ惚れします。私の経験なのですが、フランスのジャズ・ベースの録音は素晴らしいものがあると思います。この音を聴くと日本の某レーベルのベース・ブーストが恥ずかしくなります。あ~情けない(笑)。シンバルの金属的な響きも良く捉えられていますよ。芯がある音です。バスドラも重心低く腹にきます。

通販で入手できますね。興味がある方はいかかですか?
今のところ私独りで悦に入るしかないのが悲しい(涙)。
こんなマイナーなアルバムを輸入するディスクユニオンは凄い(笑)!

アルバム名:『Blue』
メンバー:
Thomas Grimmonprez(ds)
Jeremy Ternoy(fender rhodes)
Christophe Hache(b)

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相変わらずカワイイ松本茜さんでした!

今日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「茜先生のピアノ教室」
茜先生とはジャズピアニストの 松本茜 さんです。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

茜さんはジャズピアノ教室の先生も始めたとか。
生徒は趣味でピアノをやる方だそうです。
中には茜さんのファンで全くの初心者も来るそうです。
ピアノ教室については T&Kエンターテインメントのホームページ 参照。

まず1曲は『フィニアスに恋して』から《スピーク・ロウ》

私はこの曲のコロコロかわいい音使いのアドリブが好きです。
弾ける快適なリズムもいいですね。
とてもチャーミングな演奏に気分はウキウキ。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

19歳のときに録音したそうです。
tommyさんも好きな演奏。

「スイングジャーナル誌の作曲部門にもランクインした茜さんの曲を
やりたいというような生徒はいないんですか?」と雲さん。
そういう生徒はいないみたいです。
「茜先生にスタンダードを教えてほしい。」だと思うとtommyさん。
そのとおりで生徒はスタンダードを習うんだそうです。
レッスンは平日の夜だそう。
ここから雲さんとtommyさんの妄想トークが炸裂しています(笑)。カット!

スタジオでピアノレッスン開始。
課題曲は《フライミー・トゥ・ザ・ムーン》

まずは茜先生の模範演奏から。
メロディーはほとんど崩さない演奏です。
ノリは微妙にずらしてジャズっぽく。

まずは雲さんの実演。
茜先生が左手で、雲さんが右手で演奏。
雲さんは途中からかなり崩して遊んでました(笑)。
一旦中断して、
「鍵盤ベースが上手いですね。」と雲さん。
「カッコいい和音を付けて下さいよ。」と注文してから、
雲さんのアドリブ演奏。なかなかノリノリでした。

終了後、「エリントンの気持ちがわかった。」と雲さん。
「ベース(茜先生演奏)がしっかりしていると、一音に浸りたくなる。」
というようなことを雲さんは言っていました。

そこからは演奏での”空間”について。
茜さんも空間が空くと怖いんだそうです。
「ピアノは弾きながら息が吸えるけれど、
管楽器は息をしなければならないから、
その時空間ができる。」とも言っていました。
要はピアノと管楽器の演奏における空間”間”の取り方と、
歌を伝えることへの気遣いの違いみたいな話だったと思います。

次はtommyさんの実演。
いくつかの音を決めてそれだけ弾いてアドリブしようということに。
基本はFのスケール。その中からファ、ソ、ラ、シ、ドの5音を使うことに。
ベースラインは茜先生。
tommyさん、最初はぎこちなかったけれど、だんだん調子がでてきたかな?
楽しそうでした。

終了後、「ジャズってこんなに簡単なの?もっと難しいことやっているでしょ。」
とtommyさん。
「なんか指が動かないですね。」とtommyさん。

「今の曲はFだから黒鍵が1個しか出てこない。
♭(フラット)が増えると黒鍵が増えて弾くのは難しいけれど、
♭が増えると響きが深くなるから好き。」と雲さん。

そこから茜さんの《マイ・ディア》の話へ。
これをiPodで街を歩きながら聴くといいんだそうです。
この曲のキーは「D♭」で黒鍵が多くて弾くのは大変だそうです。
で、これを半音あげてホ長調にするとブライトになり、
D♭に戻すと深みがでます。
実演で聴かせてくれました。なるほどねっ。

『プレイング・ニューヨーク』から《マイ・ディア》
「いくつか歌えるフレーズがあり時々かわいいフレーズが出てくる。」と雲さん。

微哀愁のメロディー。いい曲です。
子供の頃に感じた郷愁感とでもいうものがあります。
アドリブは確かにカワイイ感じのフレーズが出てきます。
私はこの曲からスティービー・ワンダーの
スティービーの《ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ》が浮かびます。
これにさらに陰影感を追加させるとこの曲のイメージ?
雲さんはご自身のブログで大貫妙子の曲を挙げていますが、よくわかります。
私は雲さんのメロディー琴線に近いものがありますからね(笑)。

「なごみましたね。ハッピーになれますすね。」とtommyさん。
「昼ジャズ・ナンバー・ワン。」と雲さん。

tommyさんはバカラックを感じたそうなので、
次はニュー・ロマン・トリオ(ピアノは茜さん)の『ジャズで聴くバカラック』から。
tommyさんに選んでもらおうとしたら老眼で見えないとか(笑)。
「雲さん。僕に合うの選んでよ。」とtommyさん。
tommyさんが好きなアイク・アイザックスの『パイド・パイパーズ』にも
入っている曲で《ウォーク・オン・バイ》
「比較の意味でもそれにしましょう。」ということに。

かなり軽く屈託なくなっていますね。
私としてはもう少し憂いを感じさせてほしいところです。
バカラック・メロディーには憂いのフィーリングが大事だと思う私。
テンポもちょっと速いので、もう少し遅めにしてほしいです。
バカラック・メロディーって、こちらに勝手なイメージがあるので、
それと比較してしまってダメですね。
茜さんごめんなさ~い。m(_ _)m

「これも気持ち良かったです。茜節がある。腰が据わって聴ける。」
とtommyさん。
「装飾音で茜節が見えてきた。”コロリン”に重みがある。」と雲さん

茜さんは今「100曲プロジェクト」をやっているそうです。
毎月10曲。ピアノ・ソロでスタンダードを弾いて配信しているそうですよ。
茜さんによれば、ソロはライブでもやらないけれど自由度があって楽しいとか。
携帯サイト「レコ直」かitunesでダウンロードできるそうです。
その中から《ウォーキン》

テーマ部は左手のベースラインがかなりしっかりした演奏です。
さっきのプチ・レッスンと同じです。
結構遊び心満載な演奏ですね。
茜さんは結構おちゃめだと思いまいた。

CD化の予定は今のところないそうです。

最近発売された茜さんのCDは『美ピアノ』
『ビューティー・シネマ・ピアノ』。
雲さんの奥さんが喜びそうなアラ40好みの曲が入っているそうです。
対象は女性。
「女性の方に元気を与えられたらいい。」と茜さん。
茜さんのオススメ曲。ちょっとしっとりした曲。
映画「ラブ・アクチュアリー」の中の曲で《オール・ユー・ニード・イズ・ラブ》

ジャズではなくイージー・リスニングですね。
心に”スッ”と寄り添う感じの素敵な演奏です。
微妙な乙女心。
「今日はちょっといいことして褒められちゃったよ。
自分にご褒美あげちゃおうかな?」って感じ(笑)。
女性にオススメです。もちろん男性にもO.K.

茜さんのピアノ教室は今割引があるそうです。
8月9月だけは入会金¥5,000が無料だそうですよ。

松本茜ファンの私としては、今日は特に楽しい放送でした。
茜さんにピアノを習いたい方は是非T&Kへお問い合わせ下さい。

茜さん、最近はほんとにしっかり喋るので安心して聴いていられます。
でも口調はちょっぴり舌足らずな感じでカワイイまま。
最初と2回目の番組出演時はあまり喋らなかったのでハラハラしましたよ(笑)。

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ウェザー・リポートの1976ライブ。

ジャズ友間で話題のウェザー・リポートの『ライブ・アット・モントルー1976』
たまらずに買ってしまいました

映像はかなりきれいで音も良いです。
たぶんTV用のマスターテープか何かなのでしょう。

メンバーはジョー・ザビヌル、ウェイン・ショーター、ジャコ・パストリアス、
アレックス・アカーニャ、マノロ・バドレーナです。

ザビヌルはエレピにシンセ3台、グランドピアノまでも演奏していました。
ニアフィールド・モニター・スピーカーはボーズの901。
1976年にボーズを使っている先進性。
ライブでのキーボード・ワークはさすがでしたよ。

ショーターはマイクの位置を非常に気にしたりしていて意外と神経質そう。

ジャコはまだ真面目そのもの。ひたむきな演奏姿勢に感動です。
ジャコの個性は既に全開。
が、ザビヌルとの緻密なコラボには至っていないようにも感じます。
このすぐ後のアルバム制作で一挙に高まったのではないかと思います。
そうして出来上がったのが『ヘビー・ウェザー』。

ライブでも楽曲ありきの演奏で、ソロはあくまで楽曲の範囲内です。
とは言え、ショーターのソロが多めなのがライブの良さでもありますよね。

ライブではドラム&パーカションがとにかくエキサイティング。

発見!
《バーバリー・コースト》の後半は
後の『ミスター・ゴーン』収録《貴婦人の追跡》のモチーフだと思います。
《ドクター・オノリス・コウサ》のイントロは《バードランド》のイントロそのものです。
こういう演奏から新曲が生まれていくというのがわかりました。

解説によると《ジブラルタル》の中のジャコのベース・フレイズは
『ミスター・ゴーン』収録《リバー・ピープル》のものだそうです。
確かにそうですね。
解説は『アドリブ』の編集長だった松下さんです。

ドラム&パーカッション・デュオのラスト部分は
『ヘビー・ウェザー』収録の《ルンバ・ママ》だったんですね。

《ブラック・マーケット》はちゃんとテンポUPしていました。

ジャコの《ポートレイト・オブ・トレイシー》は儚く美しい。
演奏後、しきりに右手を振っていたジャコ。手が硬直したんでしょうか?

ショーターとのデュオではザビヌルがグランドピアノを弾いています。
ザビヌルがクラシックをやっていたのがわかります。
この曲のためだけにグランドピアノも準備していたというのが凄いです。

《エレガント・ピープル》で始まり《ジブラルタル》で終わる。
私的には最高の選曲です(笑)。

《ジブラルタル》の映像がありました。
じゃこのめ さんがホームページにUPしていたので私も便乗して貼りました。

良いライブでした。が、まだ弾け方が足りていません。
それは、1978年のライブを知っているからだと思いますが。

私、ジャコ脱退後のウェザー・リポートを生で観ています。
山梨県民文化ホールに1984年か1985年に来ました。
ウェザー・リポートがツアーで山梨に来たこと自体が信じられません。
そしてこれが私のジャズ・ライブ初体験なのです。

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