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今日もニューヨーク・ダウンタウン!

今日はこの夏一番の暑さでした。
甲府の最高気温は36℃。
夜になっても暑いです。

さて、今日紹介するのも、またまたニューヨーク・ダウンタウン。
連夜すみません!m(_ _)m

P23 ドリュー・グレス『ザ・イレーショナル・ナンバーズ』(2006年rec. PREMONITION RECORDS)です。メンバーは、ドリュー・グレス(b,electronics)、ティム・バーン(as)、ラルフ・アレッシ(tp)、クレイグ・テイボーン(p)、トム・レイニー(ds)です。最強メンバーでしょ!寺島靖国さんに”不協和音”と言わしめたティム・バーンがいるところが最高(笑)!ちなみにバーンは不協和音なんか吹いていませんからね。寺島さんの耳にとって聴きづらいという意味の寺島流レトリックです。

去年輸入されたのですが買う機会を逸していました。そしたらいつものディスクユニオン通販限定¥1,000セールの中にこれをみつけたので即買い。

ドリュー・グレス、数こそ少ないけれど一定の勢力のファンはいる人です。このメンツ、ティム・バーン周辺のやばい人達勢ぞろいです。当のティム・バーンが最近あまり話題に上らないのは寂しいところですが、単に私が知らないだけ?クレイグ・テイボーン、トム・レイニー、この人達がいるところやばい音が必ずあります。

アルバムをかけてビックリ。いきなり打込みのオーケストラル・サウンドをバックにグレスのベース・ソロが始まったからです。こんな人でしたっけ(笑)?更にビックリしたのはそのベース音、寺島レーベルが如き低音ブーストはいただけません。低音がきちんと出るオーディオでアルバムを最後まで聴くと低音酔いするかもしれませんよ(笑)。このオープニング《ベル・ウェザー》は2分弱の短いトラック。

2曲目《Chevelle》は何となくウェザー・リポート似のフュージョン。とは言ってもレイニーの叩く8ビートは複雑。テイボーンのピアノ・ソロはとても美しいです。エレクトロニクス音の軽い味付けが心地よく、グレスのベース・ソロは躍動的。アレッシのトランペット・ソロはこのメンバーの中ではオーソドックス。終盤テンポを落として何となく神秘的な世界へ。凝った曲構成でソロも生かす。こういうのが結構好きな私です。

3曲目《ユア・フェイバリット・カインド》はかなりオーソドックスなバップです。マイルス・クインテット系。こういう曲でバーンのアルト・ソロを聴けるってのはオツなもんです。レイニーの4ビートは複雑ですね。テイボーンの捻りの聴いたピアノ・ソロもいい感じ。

4曲目《Fauxjobin》はミステリアスな美メロバラード。ウェイン・ショーターの曲との近似性を感じます。こういう曲ではテイボーンのピアノが美しく映えますね。バーンとアレッシのアンサンブル&掛け合いも落ち着いて美しいです。バーンって美しいこともできるんですね(笑)。この曲は結構好きだな~。

5曲目《ネオポリタン》はメカニカルな曲。この曲がここまでで一番現代先端ジャズ系。変拍子も炸裂しています。中盤からフリーな展開へ。こういう演奏ってやぱり聴き慣れないと耳に馴染まないでしょうね。その流れでのバーンのソロとかはつかみどころがないようにも聴こえるかも?わかりづらいということになるのかな~。バックでテイボーンが激しく食らいついてます。そしてバーンは終いには弾けます(笑)。やっぱカッコいいよね~(笑)。この流れを継いで強靭ベース・ソロへ。少し落ち着いてアレッシのトランペットがゆったり入り、テイボーンが食らいついてきて盛り上がります。レイニーの流れを読みつつ繰り出す複雑なビートは聴きどころのひとつであります。

6曲目《ブラックバード・バックトーク》は前曲に似た曲調。各人の短いソロが3回回されて自由な掛け合いを経てテーマへ戻る構成がこの曲の面白さです。ブラックバード達のバックトークというイメージなのかも?

7曲目《バイ・ファー》はミステリアスな美メロバラード。テーマが終わると間を生かしたロングトーン系の自由な展開へ、またテーマに戻って、再び自由な展開へ。もう一度テーマに戻り、短い沈黙などもはさみつつエンディングへ。気分が浮遊するようなところが心地よいです。

8曲目《マス・レリーフ》は2分強の巨大なベース・ソロ。低音ブーストした音なのでやたらでっかいです。クラシックの荘厳な曲を聴いている感じがします。

9曲目《ザット・ヘブンリー・ヘル》。「それは天国の地獄」?テーマはメカニカル。そこから自由な展開へ。トランペット・ソロはベース1本をバックにフリーな演奏。気持ちいいぞー。とくれば、やっぱり来ましたー!バーンのアルト・ソロ。テイボーンのキレキレ・ピアノをバックに咆哮します。バーン・ファンにはお待たせしましたの展開。で雷のようなレイニーのドラムをバックに、トランペットとアルトの咆哮。テイボーンも斬りかかり、グレスはベースをかきむしります。うん。これぞ天国の地獄です(笑)。

ラスト《トゥルー・サウス》は、テイボーンの重厚で美しいピアノ・ソロから、けたたましいドラムと2管の咆哮を経て安らかなテーマを合奏。スペイシーな打込みサウンドトラックでエンディングへ。

全曲ドリュー・グレスが作曲。
色々な要素が混ざって楽しいアルバムになっていると思います。
基本は各人のジャジーなソロというのが、このアルバムのオススメ・ポイント。

アルバム名:『THE IRRATIONAL NUMBERS』
メンバー:
DREW GRESS(b)
TIM BERNE(as)
RALPH ALESSI(tp)
CRAIG TABORN(p)
TOM RAINEY(ds)

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