今日はお得情報(笑)!
今日はお得情報を教えちゃいます。
ディスクユニオンの通販で値札¥7,025がたったの¥1,000です!
今まだ”在庫あり”になっていますよ。
ほしい人はお早めに!
売り切れになりました。(2010.7.16)
ユニオンの店員ではありませんが、お買い上げありがとうございます(笑)。
これです!SFジャズ・コレクティヴの『ライヴ2009 6th・アニューアル・コンサート・ツアー』(2009年rec. SF JAZZ Records)です。メンバーは、ジョー・ロバーノ(ts)、ミゲル・セノーン(as)、デイヴ・ダグラス(tp)、ロビン・ユーバンクス(tb)、リニー・ロスネス(p)、マット・ペンマン(b)、エリック・ハーランド(ds)です。
SFジャズ・コレクティヴはサンフランシスコ・ジャズ・オーガニゼーションが主催するSF JAZZのために結成されるオール・スター・ユニットとのこと。これが6作目です。最初は安かったのに3作目以降3CDまたは2CDになり、限定販売(シリアルナンバー入り)で値段も¥7,025に跳ねあがっちゃったので買う気がおきなくなってしまいました(涙)。
それが¥1,000でなので即買いを決めました。現代ジャズのオールスターメンバーだけあって演奏は一流。ライブ演奏でも抜かりはありません。毎回一人のジャズマンの楽曲とメンバーのオリジナルを持ち寄って演奏するそうで、今回はマッコイ・タイナーの曲を取り上げています。
2CD全14曲。マッコイの曲が7曲、メンバー・オリジナルが7曲です。マッコイの曲はメンバーそれぞれが1曲づつアレンジ、オリジナルも各メンバーのものが1曲づつ収録されています。偏りなく収録されています(笑)。ジョシュア・レッドマンが音楽監督を務めていた時期もありましたが今は音楽監督がいません。上記のとおりマッコイの曲のアレンジがメンバーそれぞれに等分配されていることからして、明確なリーダーもいない感じです。
アルバムの最初はマッコイの《フライ・ウィズ・ザ・ウインド》。私、この曲が好きなので、気分がいいです。アレンジはリニー・ロスネス。スタートとラストが大袈裟なのがこの曲らしくていいと思います。ロスネスはマッコイをかなりまねた弾き方で微笑ましいしいですね。マッコイほどの暑苦しさはなくちょっとエレガントなところがロスネスらしいと思いました。マッコイの曲ではロスネスが随所でマッコイばりの弾き方をしています。
メンバー・オリジナルはメンバーそれぞれの個性が出た曲です。ロビン・ユーバンクスの曲《イエス・ウィー・キャン-ビクトリー・ダンス》は自分が参加しているグループの親分デイヴ・ホランドの曲に似ているので笑ってしまいます。この曲名からしてオバマ大統領が当選した時に作ったんでしょうね。ジョー・ロバーノの曲《ジャズ・フリー》は曲名どおりフリー・ジャズで、意外なようでこの人らしいと思いました。
フガフガなロバーノ、キレキレなセノーン、堅実なダグラス、熱いユーバンクス、フロント陣はそれぞれ良いです。安定したペンマンのベース、バシバシ決めるハーランドのドラム、安定感と貫録すら漂うロスネスのピアノとリズム陣も優秀。ロスネスは今や”女流ピアノ”と言う必要がない充実ぶりですね。いいジャズです。
最後にステレオ音像について。ライナーノーツにはステージの写真があるのですが、ステレオから聴こえてくるのはステージの配列と左右反対です。ステージ裏から見る感じになっています。最近は結構楽器が重なって録音されていることが多いのに、左右にきれいにばらけているのはライブ感が増していいと思いました。
アルバム名:『LIVE 2009 : 6TH ANNUAL CONCERT TOUR』
メンバー:
Joe Lovano(ts),
Miguel Zenon(as)
Dave Douglas(tp)
Robin Eubanks(tb)
Renee Rosnes(p)
Matt Penman(b)
Eric Harland(ds)
ちなみに私のシリアルナンバーは”290”/5000
こういうまっとうなジャズが¥1,000になっているというのに、
すぐに売り切れないというのは、今の日本のジャズ需要って何なの?
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コメント
いっきさん、こんばんは。
よし!イチャモン攻撃だ(笑)。
昨日のコメントにあった、益子さんチョイスを参考にすればぁ〜
なんですが、益子さんのチョイスのニューヨーク現在進行形ジャズは、
演奏のクオリティは悪くないが、演奏自体が「わかりにくい」らしい。
「理解されにくいタイプの演奏」という後藤さんの指摘でした。
あいたたたぁ〜。
現在進行形ジャズはカテゴリーとしても分類し難いが、演奏自体も分かりにくい!これ八方塞がりですねぇ〜(笑)。
いっきジャズも「理解されにくいタイプの演奏」つーこと?
でも、それってみんなが感じていることですよね(笑)。
投稿: tommy | 2010年7月16日 (金) 04時51分
なかなか難しいものなんですねぇ〜現在進行形ジャズ。
後藤さんが「わかりにくい」というくらいなんだから(笑)。
投稿: tommy | 2010年7月16日 (金) 19時54分
tommyさん
こんばんは。
しょうがないんじゃないですか?
後藤さんもこれまで培ってきたジャズ耳を更新するのに苦労しているということです。
私だって最初はちっともいいと思わなかったんだし。
でも若い人の耳にはわかりやすい可能性だってあります。
未だにエレクトリック・マイルスがわからない人は多いという事実と比較すれは、そう悲観的になる必要もないのかと思います(笑)。
投稿: いっき | 2010年7月16日 (金) 20時53分
「それでも地球は回っている。」ですから(笑)。
「わかる、わからない」と言っているうちは、わからないんでしょうね。
「ジャズがわかる論」もここに来て、結局、感覚でしかわからない!
ということになってしまうのでしょうか?
要するに体系づけたパターンが結べない「未知との遭遇」に突入しているということですよね。
でもこれって、解るまでミュージシャンたちにインタビューしたり、現場で体験すればいいことじゃないのかな?
それこそがジャズ・ジャーナリズムの仕事のような気がしますが。
それが評論家の仕事であって、「わからない」と言ってディスクの前でフリーズしているのは困ったものですね。
結局はリスナーでしかないことを、言ってしまっていいのかな?
まぁ、正直と言えば正直ですけど・・・(笑)。
投稿: tommy | 2010年7月16日 (金) 21時25分
tommyさん
>「それでも地球は回っている。」ですから(笑)。
>「わかる、わからない」と言っているうちは、わからないんでしょうね。
はいっ、そうだと思います(笑)。
>要するに体系づけたパターンが結べない「未知との遭遇」に突入しているということですよね。
フリー・ジャスが出た時や、エレクトリック・マイルスに遭遇した時もそうだったんじゃないですか?
その後色々検証されたから体系づけられたんですよね。
今はあまりにも多様化してしまって、後から検証すらできない可能性がありますが(涙)。
>それこそがジャズ・ジャーナリズムの仕事のような気がしますが。
>それが評論家の仕事であって、「わからない」と言ってディスクの前でフリーズしているのは困ったものですね。
全くおっしゃるとおりだと思います。
でも最早ジャズ・ジャーナリズムは息絶え絶えなので何もできないのです(笑)。
SJ誌があのあり様で休刊ですから・・・(涙)。
益子さんは1年に1回現地へ行って体験しているんだから凄いと思いますよ。
投稿: いっき | 2010年7月16日 (金) 22時19分
何だ!イチャモンになってないじゃん(笑)。
ニューヨーク行きてぇ〜。ジャズクラブ行きてぇ〜。実物聴きてぇ〜。
スガダイローさんは面白い人でしたよ。Miyaさんを困らせていました(笑)。
良い週末を、お過ごしください。チャオ!!
投稿: tommy | 2010年7月16日 (金) 23時19分
tommyさん
>何だ!イチャモンになってないじゃん(笑)。
いいじゃないですか(笑)。
>スガダイローさんは面白い人でしたよ。Miyaさんを困らせていました(笑)。
スガダイローさんには一度お会いして、強烈なキャラに触れてみたいです。
>良い週末を、お過ごしください。チャオ!!
ありがとうございます。3連休ですね~!
tommyさんも痛風にはお気をつけて、ご自愛ください。
投稿: いっき | 2010年7月16日 (金) 23時30分