とうとうオリジナル盤を買ってしまいました。
サッカーワールドカップのドイツ×スペイン戦。
スペインが勝ちましたね。
前半はドイツの受けに対して攻めきれないスペイン。
後半はスペイン優勢でしたが結局はセットプレーからの1点。
結構重苦しい試合でした。
ドイツはエジルがいまいち、ミュラー出場停止の影響もあったと思います。
攻められないドイツでした。
決勝はオランダ×スペイン。
攻め合う試合で見応えがありそうですね。
どちらが勝ってもワールドカップ初優勝。勝者は?
今日はちょっと自慢(笑)。
紹介するのは『カウント・ベイシー・アンド・ザ・カンザス・シティ7』(1962年rec. impulse)です。メンバーはサド・ジョーンズ(tp)、フランク・ウェス(fl,ts)、エリック・ディクソン(fl,ts)、カウント・ベイシー(p,org)、フレディ・グリーン(g)、エド・ジョーンズ(b)、ソニー・ペイン(ds)です。
渋谷のレコード店 「discland JARO」 の通販で買いました。ステレオ盤、VAN GELDERr刻印、オレンジラベル、コンディションNでした。意外と高くないんですよ。ベイシーはあまり人気がないみたいです。ステレオ盤だからというのもあるでしょう。
これは前からほしかったんです。なぜかというと寺島靖国さん著「辛口JAZZノート」の”オリジナル盤が神々しい「コレクターズ」”のところにこの盤が登場するからです。「コレクターズ」というのは昔西新宿にあったジャズのオリジナル盤専門店。私も何度か買いにいきました。寺島さんの本にはここを訪問した時のことが書かれています。
店主が寺島さんにオリジナル盤の重要性を説くのですが、それによると店主は『カンザス・シティ・セブン』を長年のサウンド・チェック盤としていて、日本盤の契約先が次々に変わって再発されるたびに聴きくらべると、フレディ・グリーンのカット・ギターの音がそのたびに薄くなっていくということでした。これは聞き捨てならない事態ではありませんか(笑)?この事はず~っと私の頭の隅に残っていました。
これまで私が持っていたのはMCAのデジタル・リマスター輸入レコード。今回買ったオリジナル盤との比較や如何に?どちらもステレオ盤なので比較しやすいです。オリジナル・ステレオ・マスター・テープからのデジタル・リマスター盤も結構頑張っていますが、やっぱり薄いですね。低音と高音が出る分中音がちょっと薄めになってしまいます。音の鮮度という意味ではやっぱりオリジナル盤に軍配が上がります。
ギターのカッティングに限らず、ピアノの粒立ち、シンバルのキレ、トランペットとサックスの伸び、いずれもやっぱりオリジナル盤のほうが勝っています。オリジナル盤を聴くといつも思うのですが、音の鮮度と厚みはオリジナル盤を聴いちゃうと他は聴けなくなってしまうということです。あ~あ、自慢ですよね~(笑)。
演奏の方はさすがのベイシー。最小の音で最高のスイングを生み出しています。サドのトランペット、ウェスのサックスとフルート、ブルージーに歌っています。フレディのカッティングが”ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ”と小気味よくドライブ。ベイシーが弾くオルガンがまた素朴でいい味を醸し出しています。それでもかますところはかましてくれます。緩急の妙ですね。ベースのシンプルにしてメロディックな刻み、ドラムのブラシの爆ぜ具合も文句なしですよ。
ジャズの基本要素が満載のこのアルバム。音を抜きにしてもいいアルバムだと思います。で、やっぱり最後には「オリジナル盤はエエな~っ。」と言わざるを得ません(笑)。
アルバム名:『COUNT BASIE AND THE KANSAS CITY7』
メンバー:
Thad Jones(tp)
Frank Wess(fl,ts)
Eric Dixon(fl,ts)
Count Basie(p,org)
Freddie Green(g)
Ed Jones(b)
Sonny Payne(ds)
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