タルちゃんのCDが届いたのだ!
今日も 「荻窪ベルベットサン」 のUSTREAMライブを観てしまいました。
出演は スガダイロー さんの「戦国クインテット」。
う~ん、スガさんは今日も最高のキレでした。
荻窪ベルベットサンには感謝感謝です。
部屋にいながらただでライブが観られる喜び。よっ、太っ腹!
地方に住む人間にとっては最高のプレゼントです。
そもそも都会に住む人間は地方の悲惨な状況などわからないのです。
観たくてもいいジャズのライブは簡単には観られません。
いつか荻窪ベルベットサンへ行って生スガダイローをみるぞ~!
で、CDについてはネットが使えれば地方でも簡単に手に入ります。
先週ハービー・ハンコックの新譜に参加していたタル・ウィルケンフェルドちゃんに
目覚めてしまったのですが、翌日Amazonで注文したタルちゃんのCD。
もうアメリカから届きました。1週間経っていないじゃん!送料込\1,869。
タル・ウィルケンフェルド『トランスフォーメーション』(2006年rec. TAL WILKENFELD)。自分のレーベル? メンバーは、タル・ウィルケンフェルド(b)、ウェイン・クランツ(g)、ジェフリー・キーザ(p,el-p)、キース・カーロック(ds)、シーマス・ブレイク(ts)、他ゲスト2名です。メンバーをよく見ずに買ったのですが、凄いメンバーだったんですね!
ツー好みのギタリストのクランツ、気鋭ピアニストのキーザ、スティーリー・ダンのドラマーのカーロック、現代注目テナーのブレイクときたもんだ。これだけの現代精鋭を集められるタルちゃんは凄いベーシストです。ジャケットの幼い顔(20歳ですけどね)からは想像できないベースを弾いています。
アルバムの内容は正統派フュージョン~コンテンポラリー・ジャズ。全曲タルちゃんが作曲(1曲のみキーザと共作)&編曲。曲のプロデュースも自分でやってしまう才能には脱帽。録音時は若干20歳です。リズム感ハーモニー感、かなりのものです。
1曲目《BC》はリズム・フィギュアが難しい曲。淀みなくセンス良い音を紡ぎだすベースは強力です。これじゃあジェフ・ベックがツアーに参加させるのもよくわかります。クランツはいつものギター、キーザーのエレピ、カーロックのドラミングがカッコいいです。
次の《コミック・ジョーク》はシーマスのテナーが加わって、クールで複雑なコンテンポラリー・サウンド。キーザってこういうのも上手いんですね。4ビートの人だとばかり思っていました。タルちゃんのベースは安定しています。最早貫録すら備わっていますよ。
次の《トゥルース・ビー・トールド》はキーザとの共作でメロウな曲。ウェザー・リポート風です。高音を多用したベースからはジャコの影響を感じますね。ビューティフル!その一方で”グンッ”と腰の据わった音もあるのですが、そこにはアンソニー・ジャクソンの影響が。ウィキペディアによれば、タルちゃんが影響を受けたベーシストとしてこの2人をあげているそうなので納得しました。私としてはアンソニー系のセンスある音使いが特に好きです。この曲は他のメンバーに耳がいかないくらいベースが素晴らしい!私一押し曲。
《セレンディピティ》はタルちゃんのスラッピングがマーカス・ミラーしている(笑)ファンキーな曲。これはベタなフュージョンですね。あははっ、スラッピングも上手いですね。生み出すグルーヴの推進力がいいんですよ。キーザのピアノのバックでうなりを上げるベースが凄い!高音部で弾くテーマもセンスいいです。う~む、よわったな~?けなすところが見つからない(笑)。
《ザ・リバー・オブ・ライフ》は浮遊感が漂うメカニカルでモーダルな曲。こちらのベース・ソロはアンソニー系。キーザのキレたピアノ・ソロのバックでもタルちゃんは冴えています。シーマスの渋いテナーのバックでもタルちゃんは全開です(笑)。
《オートミール・バンデージ》はポップなフュージョン曲&プログレ風サビ。テーマ部でのエフェクター系ワウ音がカッコいい。キーザのピアノ・ソロの感じは上原ひろみのエレベ・トリオっぽかったりします。そういえばアンソニーがベースを弾いていた曲がこんな感じでした。なんてセンスの良いベース・バッキングなんだろう。カーロックのドラムを前面に出した後はシーマスのメカニカルなテナー・ソロで一丸となってエンディングへ。
ラスト《テーブル・フォー・ワン》はシーマスのテナーを前面に出したコンテンポラリーな曲。マイケル・ブレッカー風かな?途中かなり甘いメロディーも挟まっています。薄くかぶさるオルガン風シンセはキーザの多重録音?せつね~いい味出しています。シーマスのせつね~テナーとオルガン風シンセとメロディアスなベースが溶け合って迫ってきます。かなり胸に来ますよ。ウルウル。
いや~っ、タルちゃん凄すぎます!オジサンは参りました。m(_ _)m
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