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2010年7月

タルちゃんのCDが届いたのだ!

今日も 「荻窪ベルベットサン」 のUSTREAMライブを観てしまいました。
出演は スガダイロー さんの「戦国クインテット」。
う~ん、スガさんは今日も最高のキレでした。
荻窪ベルベットサンには感謝感謝です。
部屋にいながらただでライブが観られる喜び。よっ、太っ腹!
地方に住む人間にとっては最高のプレゼントです。
そもそも都会に住む人間は地方の悲惨な状況などわからないのです。
観たくてもいいジャズのライブは簡単には観られません。
いつか荻窪ベルベットサンへ行って生スガダイローをみるぞ~!

で、CDについてはネットが使えれば地方でも簡単に手に入ります。
先週ハービー・ハンコックの新譜に参加していたタル・ウィルケンフェルドちゃんに
目覚めてしまったのですが、翌日Amazonで注文したタルちゃんのCD。
もうアメリカから届きました。1週間経っていないじゃん!送料込\1,869。

P32_2 タル・ウィルケンフェルド『トランスフォーメーション』(2006年rec. TAL WILKENFELD)。自分のレーベル? メンバーは、タル・ウィルケンフェルド(b)、ウェイン・クランツ(g)、ジェフリー・キーザ(p,el-p)、キース・カーロック(ds)、シーマス・ブレイク(ts)、他ゲスト2名です。メンバーをよく見ずに買ったのですが、凄いメンバーだったんですね!

ツー好みのギタリストのクランツ、気鋭ピアニストのキーザ、スティーリー・ダンのドラマーのカーロック、現代注目テナーのブレイクときたもんだ。これだけの現代精鋭を集められるタルちゃんは凄いベーシストです。ジャケットの幼い顔(20歳ですけどね)からは想像できないベースを弾いています。

アルバムの内容は正統派フュージョン~コンテンポラリー・ジャズ。全曲タルちゃんが作曲(1曲のみキーザと共作)&編曲。曲のプロデュースも自分でやってしまう才能には脱帽。録音時は若干20歳です。リズム感ハーモニー感、かなりのものです。

1曲目《BC》はリズム・フィギュアが難しい曲。淀みなくセンス良い音を紡ぎだすベースは強力です。これじゃあジェフ・ベックがツアーに参加させるのもよくわかります。クランツはいつものギター、キーザーのエレピ、カーロックのドラミングがカッコいいです。

次の《コミック・ジョーク》はシーマスのテナーが加わって、クールで複雑なコンテンポラリー・サウンド。キーザってこういうのも上手いんですね。4ビートの人だとばかり思っていました。タルちゃんのベースは安定しています。最早貫録すら備わっていますよ。

次の《トゥルース・ビー・トールド》はキーザとの共作でメロウな曲。ウェザー・リポート風です。高音を多用したベースからはジャコの影響を感じますね。ビューティフル!その一方で”グンッ”と腰の据わった音もあるのですが、そこにはアンソニー・ジャクソンの影響が。ウィキペディアによれば、タルちゃんが影響を受けたベーシストとしてこの2人をあげているそうなので納得しました。私としてはアンソニー系のセンスある音使いが特に好きです。この曲は他のメンバーに耳がいかないくらいベースが素晴らしい!私一押し曲。

《セレンディピティ》はタルちゃんのスラッピングがマーカス・ミラーしている(笑)ファンキーな曲。これはベタなフュージョンですね。あははっ、スラッピングも上手いですね。生み出すグルーヴの推進力がいいんですよ。キーザのピアノのバックでうなりを上げるベースが凄い!高音部で弾くテーマもセンスいいです。う~む、よわったな~?けなすところが見つからない(笑)。

《ザ・リバー・オブ・ライフ》は浮遊感が漂うメカニカルでモーダルな曲。こちらのベース・ソロはアンソニー系。キーザのキレたピアノ・ソロのバックでもタルちゃんは冴えています。シーマスの渋いテナーのバックでもタルちゃんは全開です(笑)。

《オートミール・バンデージ》はポップなフュージョン曲&プログレ風サビ。テーマ部でのエフェクター系ワウ音がカッコいい。キーザのピアノ・ソロの感じは上原ひろみのエレベ・トリオっぽかったりします。そういえばアンソニーがベースを弾いていた曲がこんな感じでした。なんてセンスの良いベース・バッキングなんだろう。カーロックのドラムを前面に出した後はシーマスのメカニカルなテナー・ソロで一丸となってエンディングへ。

ラスト《テーブル・フォー・ワン》はシーマスのテナーを前面に出したコンテンポラリーな曲。マイケル・ブレッカー風かな?途中かなり甘いメロディーも挟まっています。薄くかぶさるオルガン風シンセはキーザの多重録音?せつね~いい味出しています。シーマスのせつね~テナーとオルガン風シンセとメロディアスなベースが溶け合って迫ってきます。かなり胸に来ますよ。ウルウル。

いや~っ、タルちゃん凄すぎます!オジサンは参りました。m(_ _)m

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サウンドとしてはクールだと思います。

今日は「TransitE(トランサイト)」のライブを観ました。
観たと言っても荻窪ベルベットサンのUSTREAMですが(涙)。
「TransitE」はフルート大使 Miya さんとフリー・ジャズ番長 スガダイロー さんの
新感覚インプロ・デュオ。
非常に息の合ったいいデュオでした。
大地から湧き上がるスガさんのリズムとメロディーの上で、
Miyaさんが舞い踊るが如きサウンドは非常にビューティフルでしたよ。
《サクラダ・リフレクション》、泣けました。

今週に入って暑さは少し和らいできましたがまだまだ暑い。
ということで、今日はクールなサウンドを紹介。

P31 フレドリク・ノルドストローム・クインテット『ライブ・イン・コインブラ』(2005年rec. clean feed)です。メンバーは、フレドリク・ノルドストローム(ts)、マッツ・アレクリント(tb)、マティアス・スタール(vib)、トルビヨルン・セッテベリ(b)、フレドリク・ルンドクヴィスト(ds)です。クリーン・フィード・レーベルから2008年に発売された1枚。チェックしていたものをやっと買いました。タイトルどおりライブ録音です。

ノルドストロームはスウェーデンのフリー/ポスト・バップのテナー奏者です。ここでやっているのはフリー・ジャズではなくポスト・バップ。リズムがフリーな曲もありますが難解なものではありません。熱いソロもあるのですが、サウンド全体から感じる印象はは60年代新主流派のクールネス。そのサウンドのポイントはヴァイブラフォンで、ボビー・ハッチャーソン的なクールネスが漂います。ヴァイブの音そのものはハッチャーソンよりまろやか。

トロンボーンの参加もサウンドのポイント。トロンボーンは暑苦しい傾向の音なのでヴァイブのクールネスと好対照をなしています。リーダーであるノルドストロームのテナーも熱いし、ベーシストのセッテベリも強靭なベースを弾いているのでホットになりそうですが、クールな楽曲と冷めた視線を感じる演奏いうことで、全体の印象としてはクールが勝ります。

リズムは最近の特徴である変拍子系。ルンドクヴィストの俊敏なドラミングが冴えます。北欧にもニューヨーク・ダウンタウン系と通ずるジャズをやっている人達が多いのはなかなか興味深いところです。フリー系の人達がやっている新主流派的な演奏は、同じようなジャズをやっているクラブ・ジャズ系の人達のものとはだいぶ肌触りが異なります。どっちが良い/悪いということではないのですが、私はフリー系の人達の硬質なサウンドにより惹かれます。

メンバーの中で私のお気に入りはベーシストのセッテベリ。この人はガッツがあるベースを弾いくところがいいですね。惚れ惚れします。

アルバム名:『Live In Coimbra』
メンバー:
FREDRIK NORDSTROM(ts),
MATS ALEKLINT(tb),
MATTIAS STAHL(vib),
TORBJORN ZETTERBERG(b),
FREDRIK RUNDQVIST(ds)

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なぜか気になるコーリー・ウィルクス

コーリー・ウィルクスというトランペッターがなぜか気になるのです。最初に聴いたのはジェームス・カーター(sax)のライブ。そのライブで観たウィルクスは調子がいまいちでした。でもライブでウィルクスのアルバムを買い、この人が参加するグループのアルバムも買って聴いてみるとなかなか”ワル”な感じがいいのです。

その2枚のアルバムはブログで紹介済み。
ちょっとワルなトランペッター!
これは黒いです。そしてシカゴは熱いのだ!
特に2枚目のアルバムがオススメです。

そして今日はコレ。

P30 コーリー・ウィルクス『ドロップ・イット』(2007年rec. delmark)です。メンバーは、コーリー・ウィルクス(tp,flh,cor)、ジャバリ・リウ(as)、チェルシア・バラツ(ts)、ケヴィン・ナバーズ(ts)、ロバート・”ベーブ”・アーヴィングⅢ(Rhodes,p)、ジュニアス・ポール(ac-b,el-b)、ジェレミー・”ビーン”・クリモンス(ds)、ミヤンダ・ウィルソン(spoken word)1曲、スコット・ヘス(g)1曲、ディー・アレクサンダー(vo)2曲、ジャスティン・ディラード(org)1曲です。またまたいつものディスクユニオン通販限定¥1,000均一セール買い(笑)。

ヒップホップ系ファンク・フュージョンです。この手のエレクトリック・サウンドはマイルスの延長として、ウォレス・ルーニー、ニコラス・ペイトン、ロイ・ハーグローヴ、ジェレミー・ペルト、ラッセル・ガンなど多くのトランペッターがやっています。ウィルクスは知名度こそ高くありませんが、内容的には先輩達に劣らないものになっていると思います。

曲によってはトランペットにエフェクターをかけています。私はライブで観た時に感じたのですが、ウィルクスはミュートでのプレイが特にいいように思います。この人の地にしっかり足を付け少しワルな雰囲気を漂わせたサウンドにジャズを強く感じます。なかなか良いトランペッターだと思うのです。

マイルス・バンドにいたロバート・アーヴィングⅢが、バックでセンスの良いエレピ(ローズ)とピアノを弾いているのも聴きどころなのではないかと思います。初めて聴くドラマーですが、この人の叩くリズムは今時のつんのめり気味で、ヘビーでカッコいいグルーヴを生み出しています。一度も聴いたことがないアルト、テナーもウィルクスに負けじと熱いプレイを繰り広げています。

ホットなものからメロウなものまでセンスの良い曲が並んでいます。ウィルクス作5曲、ウィルクスとメンバーの共作3曲、他2曲です。ラストにはタイトル曲のライブ版が入っています。ライブでも演奏のクオリティーはほとんど変わりませんが、熱いソロが長めに入っているのがいいですね。カッコいいです。

コーリー・ウィルクスなかなか良いですよ。

アルバム名:『DROP IT』
メンバー:
COREY WILKES(tp,flh,cor),
JABARI LIU(as),
CHELSEA BARATZ(ts),
KEVIN NABORS(ts),
ROBERT "BAABE" IRVING III(el-p,p),
JUNIUS PAUL(b),
JEREMY "BEAN" CLEMONS(ds)
etc.

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嵌るとこの軟体ベースが気持ちいい。

昨日の「高野雲の快楽ジャズ通信」では、スタジオでの即興演奏がありました。
メンバーは、Miyaさん(fl)、スガダイローさん(key)、雲さん(el-b)です。
そこで雲さんはミック・カーンのようにベースを弾いていました。

ミック・カーンは元祖ビジュアルロックバンド「JAPAN」のベーシストです。
高校生の頃愛聴していた「JAPAN」ですが、そのことはブログに書きました。
今日も青春の1枚!

そのブログに雲さんからコメントをいただきました。
雲さんも「JAPAN」が好きだというのを知り、嬉しくなってしまいました。
そして、雲さんがベースを弾くきっかけとなったのがこのミック・カーンのベース。
その時カーンがフレットレス・エレクトリック・ベースを弾いていると知りました。
話が出るまで意識して聴いていなかったんです(涙)。
でも、そのベース・サウンドは私も昔から好でした。
雲さんからミック・カーンのアルバムを何枚か推薦してもらいました。
で、これを買いました。

P29 ミック・カーンの初リーダー・アルバム『タイトルズ』です。
1982年発売です。
カーンはベースだけでなくオカリナ、サックス、キーボード、
パーカッションなどを演奏し、歌もうたいます。
レコードのA面はインスト、B面はボーカルものです。
今はCDですから前半がインストで後半がボーカル。

JAPANのメンバー、スティーヴ・ジャンセンがパーカッションで、
リチャード・バルビエリがキーボードとプログラミングで参加しています。
他にも何名か参加しています。
とはいえ、基本はカーンがほとんどの楽器を多重録音しているようで、
9曲中4曲はカーンのみが多重録音しています。

カーンのウネル軟体動物系ベースが全編で楽しめます。
とにかく独創的で個性的。
聴いていると心が”フワフワ”軽くなっていきほぐれていくような感じがします。
ヒーリング効果あり(笑)。
サウンドはアジア~中近東・エスニックだと思います。
歌も独特なものですが下手ではないです。
結構いい味出していますよ。
ポップ・チューン《センシティヴ》もいいな~。

私もこのアルバムが好きになってしまいました。
面白いんで聴いてみて下さい。

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今日の「快楽ジャズ通信」は非常に面白い話が聞けました。

今日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「TransitEのお二人を迎えて」。
”TransitE”はフルーティストMiyaさんとピアニストスガダイローさんが
結成したインプロ・デュオです。
Miyaブログ
スガダイローnews

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

スガさんの喋り方は今話題の「安全地帯」の玉置浩二さんに似ています(笑)。
Miyaさんはいつもの”ホンワカ”ムードで癒されます。

デュオ名「TransitE(トランサイト)」の由来から。
”超越、越境”の”trans”と”位置”のsiteの合成とか?
siteのところが上手く聞き取れなかったのですが
たぶん”超越した境地”という意味でしょう?
Miyaさんが「ダイローさんとやると一歩向こうへ行ける。」と言っていますから。

新感覚ユニットだそう。
スガさんによるとインプロ(フリー)ではなく曲をやっているとのこと。
曲があってアドリブは自由にやっているそうです。
「何をインプロと言うかによって違ってくるけれど」と前置きしたうえで、
Miyaさんは曲があって自由にやれるのがインプロだと言っていました。

TransitEのライブ録音の音源。
5月28日に荻窪「ベルベットサン」でやったお披露目ライブから。
曲はMiyaさん作曲の《ピノコ》
手塚治の「ブラック・ジャック」に登場する女の子の名前?
「なぜこの曲名にしたかは秘密。1年後くらいに話すかも?」とMiyaさん。

スガさんが弾くピアノのテーマーはブルージーで力強いです。
スガさんが繰り返すテーマの上で怪しげで和なメロディーを奏でるMiyaさん。
その後テーマを崩しながらソロをとるスガさん。
このメロディーなんか好きだなー。どこかで聴いたイメージが・・・。
思い出しました!ダラー・ブランドの《アフリカン・ピアノ》です。
左手の和音とアルペジオが気持ちイイ。
後半はどんどんエキサイティングになり、Miyaさんが斬りこんできます。
ラストはMiyaさんもエキサイティングに。
たぶん腰と膝を捻りながら吹いていると思います(笑)。
テーマの繰り返しが力強く、ダウン・トゥ・アースな感じがいいですね~。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

「新鮮な感じ。」とtommyさん。
「ダラー・ブランドのアフリカン・ピアノを彷彿とさせる。」と雲さん。
「フルートが嬉しそう。」とtommyさん。
「そういうのが伝われば嬉しい。」とMiyaさん。
「ダイローさんとやると一歩向こうへ行ける感じがする。」とMiyaさん。
「伴奏が上手いですね。引き出しがたくさんある。」と雲さん。
「初めて言われました。」とスガさん。
「自分としてはいい伴奏しているけど、普通は嫌われる。」と続けます。
「サウンドのバランスがいい。」とtommyさん。
「スガさんとやると自分を引き出してもらえるのがいい。」とMiyaさん。
「伴奏のイメージとしてはスーパー・マリオ。主役を踏みつぶすみたいな。」
とスガさん。
ピアノのトリオの時はドラムにフィルで潰してくれと頼むそう。
それをピアノで突き抜けるからと言っているんだとか。
逆に伴奏に回るとベースやドラムを潰しにいくみたいです(笑)。

そんなスガさんですが、荻窪「ベルベットサン」で行われるO.K.H.P.ジャム
に雲さんが参加した時、スガさんが上手くまとめて仕切っていたそう。
スガさんによれは”10分でやめろ”と念を送っているんだとか。
「そのジャムは日頃のウップンをはらすセラピーになっている。」と雲さん。
「自己啓発セミナー。」とスガさん。
Miyaさんは最初にそのジャムに参加した時凄く演奏して、
翌日食べるときに歯がガクガクして痛くなったそう。
「ジャムはやばい人もいるけれど健康的なイメージがある。」と雲さん。
「そういうものを目指している。」とスガさん。

スガさんは山下洋輔さんのピアノに影響されているそうです。
山下さんを聴いて暗くない面白いフリーもありなんだと思ったそう。
そういう意味で上記ジャムも健康的なフリー・ジャズを意識しているようです。

ここでその山下洋輔『DANCING古事記』をかけることに。
学生運動の真っただ中、早稲田大学で録音されたものです。
「冒頭のアジテーションから不穏な雰囲気がある。」と雲さん。
ここでこのアルバムの録音に関するエピソードをスガさんが話します。
ごめんなさい文字化がおいつけませんでした。
仕組んだ田原総一郎さんは演奏中暴動が起きて山下さんが死んでもいい
(山下さん本人もそれでいい)というような考えもあったそうなんですが、
結局暴動は起きず学生も静かに聴いていたそうで、
スガさんによれば
「最終的に聴いて盛り上がったのは山下さんの音楽が健全だったということ。
音楽が不穏だったらそこで暴動がおきただろう。」とのことでした。なるほど~。
かけた曲は《テーマ》

これは初めてまともに聴きました。
確かに山下さんのピアノとスガさんのピアノは似た部分が感じられます。
音だけ聴けばそれほど暗くはないですね。
たぶんこれは山下さんの性格的なものがそのまま出ているのだろうと思います。
サックスの咆哮はかなり激しいです。
最終的には周囲より音楽に没頭しているようにも聴こえます。
冒頭のアジテーションの部分がカットされてしまったようです。

「20年ぶりに聴いたけどサックスが入ったあたりから後期コルトレーン。」
と雲さん。
「フリーの方は楽器の音色がきれい。」とtommyさん。
「色んなものがそぎ落とされるので最終的にはそこにいく。」とスガさん。
「Miyaさんのフルートの音色はどうですか?」とtommyがスガさんに質問。
「一音聴けばわかる。」とスガさん。
「音色に自信はあります。音色で評判のフルーティストです。」とMiyaさん。
「ジャズ・フルートは”これがジャズ・フルート”というイメージはない。
フルートは本当にきれいな音、でも自分はクラシック的なきれいとは違う。
笛だからサックスとは違うアプローチ。
その人の音を持っているエリック・ドルフィーのような人が好き。」とMiyaさん。

「私、音色意外にポイントありますか?」とMiyaさんがスガさんに質問。
「作曲が変わっているよ。作曲法というのがあるけれどそれとは違う。
1曲全て覚えられないし口ずさめない。でも曲の雰囲気は(頭の中に)ある。
パーカーの曲も今では何度も聴いたからわかるが、
最初聴いたらなんだかわからないはずで、でも雰囲気で演奏できたはす。」
とスガさん。
「譜面に書けない。どう伝えたらよいか?書くと大変になる。
でも同じ世界観が伝わればいいし、そういうメンバーに恵まれている。
《ピノコ》は芯は一緒だけど、ダイローさんのイメージでカッコよくしてくれた。」
とMiyaさん。

TransitEが始まってから、Miyaさんにはスガさんとこういう曲をやりたい
というイメージが色々あって、たくさん作曲をしているそう。
このデュオをやっているうちにたくさん曲を作っておきたいそうです。
スガさんによれば、共演者をもとにサウンドを予測して作曲すると楽とか。
「エリントンもメンバーを生かす曲を作るが、実は楽なんじゃないか?」
とも言っていました。

完全即興演奏
Miyaさんのフルートとスガダイローさんのキーボードとさんのベース。

なるほど、ポップでおちゃめなサウンドです。
スガさんはキーボードのメモリーのパーカッション・サウンドで演奏。
これがいい味を出しています。
Miyaさんはいつもの怪しげ和メロ。
雲さんはミック・カーンのイメージで変態フレッドレス・ベース。
いや~っ、面白い。

「意外とコンパクトにまとまった。」とスガさん。
スガさんは適当に指を動かしたらこういう音になったとか。

スガさんおすすめCD。
小山彰太さんとの演奏。
『KSSU 小山彰太 スペシャル・ユニット』から。
ピアノ・トリオなのにこのアルバムには3曲しか入っていないそう。
《インプロ~ファイアー・ワルツ》
いつまでイントロやってんだという曲とのことでした。

インプロだけれど緩急の流れが面白いです。
スガさんのピアノには美意識を感じます。
途中に挟むストライド・ピアノとか面白いな~。
ベースとピアノのかけひきがかなり面白いです。
ドラムはパーカッション的。
長い曲だけれど局面がどんどんチェンジしていくので飽きさせません。
私的にはリズミックなのがいいです。
ラストにやっとテーマが出てきました(笑)。
このCDはほしくなりました。

「《ファイアー・ワルツ》に至るまでが長い。」と雲さん。
「演奏を始めてから3日でこうなった。」とスガさん。
「ベースが仕掛けていいですね。」と雲さんとtommyさん。

最後にTransiteのライブ告知。
7月29日は荻窪「ベルベットサン」でやるそうです。
USTREAMでライブで中継するそうです。
これはUST中継を見るしかあるまい。

やっぱり4人いるとレポートが疲れます。
今日は喋りが多めなので編集するのにも時間がかかりました。
でも、内容は凄く面白かったです。

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リラクゼーション・ミュージック?

今日の甲府盆地は雲がかかったりしているのでそれほど暑くはなっていません。
一番暑い時間帯に掃除洗濯をしてしまいました(笑)。
今日は夕立が降ってきました。カミナリ”ゴロゴロ”中。ものすごい雨です。

さて、これを聴いて気分をリラックスさせています。

P27 スティーヴ・ティベッツ『ナチュラル・コージズ』(2010年、ECM)です。メンバーは、スティーヴ・ティベッツ(g,p,kalimba,bouzouki)、マーク・アンダーソン(per,steel drum,bongs)です。

ギターをメインにそこにパーカッションがからむ長閑でエスニックな曲が続きます。ヒーリング・ミュージックと言ってもいいかもしれません。聴いていると気分が落ち着いてくる感じです。私の癒しミュージック(笑)。

P28 ライナーノーツの裏写真を見てビックリ。この写真、昨晩「世界ふしぎ発見!」でやっていたトルコのリュキア文明の遺跡の写真なのです。何という奇遇(笑)。サンタクロースのモデルになった人が実はリュキア人とのことでした。

スティーヴ・ティベッツの音楽とリュキア文明。イメージ的にはなんとなく共通性があるかもしれませんね?
約44分13曲。ひとときのリラクゼーション・タイムです。

アルバム名:『Natural Causes』
メンバー:
Steve Tibbetts(g, p, kalimba, bouzouki,)
Marc Anderson(per, steel drum, gongs)

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今宵はこんなボーカルを聴いてます!

今日はブログを書く気分になれずにここまできてしまいました。

今夜も暑いですね~。

P26_2

ペギー・リーをボケ~ッと聴いています。

『ブラック・コーヒー』

ジャケットが好きです。

アメリカ中流?上流?家庭のテーブルの上に置かれた1杯のコーヒー。

如何にもアメリカな感じが好きです。

歌からも濃厚にアメリカの匂いが感じられます。

ジャズ・ボーカルは歌い方とがどうとか声がどうとかじゃなくて、

結局はアメリカの匂いがするかどうかなのではないかと思います。

アルバム全体に漂う気だるい感じが夏の夜に合うと思います。

たまにはこういうのを聴いて気分をボケ~ッとさせるのがいいんです(笑)。

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ハービーの『イマジン・プロジェクト』ちょい聴き。

暑いよ~。缶ビール2本飲んじゃいました。ほろ酔い気分で~す。
気分がいいので言いたい放題しますんでご容赦願いま~す。

ミュージックバードの「ブランニューCD」でハービーの新作から2曲かけました。
私としては今更ハービーのポップス・アルバムを聴こうとは思いません。
ボーカルもほとんど聴かないので興味圏外です。

『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・ホーム』と『ザ・ソング・ゴーズ・オン』をかけました。
ジャズ・マニアとしての個人的”萌えポイント”を書きます。

『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・ホーム』
ボーカル(誰だっけ?)はサラッと耳を通り抜けました(笑)。
ハービーさん結構ピアノを弾いているじゃないですか。
やっぱこの人のピアノはセンスが良いですな~。
お~っ、ベースがいいじゃないですか?
このセンスの良い音使い。かなり気に入りました。
このベースはタルちゃんです。
タル・ウィルケンフェルドちゃん!

先日ウェザー・リポートの『ブラック・マーケット』の記事のラストに、
強引に上原ひろみの《レッド・ブーツ》を持ってきました。
YouTubeで《レッド・ブーツ》を検索していたら本家ジェフ・ベックの動画があり、
そこでベースを弾いている娘(タルちゃん)が気になっていたんですよ。
そしたら今日のハービーのアルバムでの演奏でしょ。惚れました!
ちょっとあかぬけないお顔と笑顔とボインちゃん(死後)に萌え~です(笑)。

今更ですが、今日突然タルちゃんに開眼したんだからしょうがない。
そういえばジャズ友で開催した「第1回吉祥寺ジャズミーティング」の時、
吉祥寺ディスクユニオンのオーディオコーナーで
ジェフ・ベックのDVDがかかっていて、じゃこのめさんと雲さんが
この娘の弾き方についてトークしていまいた。
その時私は全く興味を示していなかったのです(涙)。

タルちゃんのアルバム買おうかな~。

『ザ・ソング・ゴーズ・オン』
ラビ・シャンカールの娘がシタールを弾いています。
ウェイン・ショーターがソプラノ・サックスを吹いています。
なんかこの手のサウンド聴いたことがありまっせー。
ザビヌル~ウェザー・リポートが散々やっていた東洋系エスニック・サウンド!
ハービーがやるとさすがに洗練されたサウンドになりますが、
ザビヌルが亡くなったのをいいことにパックリですか(笑)?
ショーターが凄くマッチしているのはそんな理由です。
歌は・・・、チャカ・カーン。ふ~ん(笑)。

あ~あっ、ハービーのジャズが懐かしい。

これ聴いてブッ飛びました。
”ピコピコ”チープなシンセ使いが最高っす!
インベダー・ゲームより前にこれをやっていたハービー恐るべし!
テクノのルーツはハービー?
中盤から現れるベースがカッコいいー。
ジャズ・マニアとしてはこういうサウンドに”萌え~”なのですから困ります(笑)。

実は『セクスタント』は持っていないのですが、猛烈にほしくなりました。
CDじゃなくてレコードがほしいんです!
見つけたら買いまっせ~(笑)。

そういえば「快楽ジャズ通信」で聴いた『インベンションズ&ディメンションズ』
も気に入ったのでした。こちらもレコードがほしいんです!

今日は酔っ払いの戯言なんでいちゃもんつけないで下さいね。tommyさん!

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たまにはピアノ・トリオも買いたくなる。

昨日気合いを入れてブログを書いたので今日はお疲れ気味(笑)。
気合いを入れて書くと結構つかれますよね~。
なので今日は適当に書きましょう。
だいぶ遅くなった新譜紹介。

P25_2 サルヴァトーレ・ボナフェレ『シシリアン・オープニング』(2010年、jazz eyes)です。メンバーは、サルヴァトール・ボナフェレ(p)、マルチェロ・ペッリテッリ(ds)、マルコ・パナシア(b,el-b)です。マイナー・ピアノ・トリオ。ニューヨーク先端とか何とか聴いているとたまにはマイナー・ピアノ・トリオも聴きたくなってしまうのが人情?で、これを買ってしまいました(笑)。

これはディスクユニオンの新譜紹介で軽く視聴して宣伝文を読んでから、いつものHMV通販マルチバイ特価購入。ユニオンさんゴメンナサイ。ユニオンさんには過去にウン十万円投資しているからいいよね(笑)。視聴したい方は下記をクリック。
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ100512-01

ユニオンの宣伝文によると「イタリアの名門から多くの作品をリリースする人気ベテラン・ピアニスト」とのこと。私は初めて聴きました。イタリアンならではの歌心と哀愁を漂わせつつ明るさを失わないところが良さだと思います。ピアノのタッチはクリアで淀みのないプレイ。ビートルズの曲も取り上げていることからわかるように、単なるバップ・ピアニストではありません。エレベを使った曲もあります。中にはちょっと捻った曲調のものもあります。

私の場合、マイナー・ピアノ・トリオを買う時はあんまり考えずにフィーリングで選びます。雰囲気が気に入ればそれでいいじゃないですか?そんなもんです。

アルバム名:『SICILIAN OPENING』
メンバー:
SALVATORE BONAFEDE(p)
MARCELLO PELLITTERI(ds)
MARCO PANASCIA(b)

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突然ですが『ブラック・マーケット』を斬る(笑)?

最近、ジャズtommy 友 さんがウェザー・リポート集中聴き&研究をしています。
私は昔さんざん聴いたので今更ウェザーでもないのですが、
tommyさんのブログを読んでいるとなかなか面白いのです。
で、今の耳でもう一度聴いてもいいかも?なんて思ったりして、
久々に棚から引っ張り出して聴いたりしています。

私はジャズを聴き始めた頃にウェザー・リポートにかなり惚れていたんですよ。
これまでブログに以下の3枚のアルバムを紹介しました。

『スウィートナイター』
『テール・スピニン(幻祭夜話)』
『8:30』

で、今日は『ブラック・マーケット』を斬ろうというわけ。
実はこれ、私にとっては好きか嫌いかよくわからないアルバムだったのです(笑)。
世間的には、タイトル曲がウェザー・リポートの顔みたいなところがあるし、
ジャコ・パストリアスが初参加ということもあって人気は高いですよね。
そしてこのアルバムからウェザー・リポートの人気がブレイクした感があります。
が、私的には中途半端な状態でした。
この辺で私の中のおとしまいを付ける必要がありそうです(笑)。

P24 『ブラック・マーケット』(1975年12月~76年1月rec. CBSソニー)。メンバーは、ザビヌル(ARP2600,el-p,p,synth)、ウェイン・ショーター(ss,ts,lyricon)、アルフォンソ・ジョンスン(el-b)、チェスター・トンプソン(ds)、アレハンドロ・ネシオスープ・アカーニャ(congas,per)、ジャコ・パストリアス(el-b)2曲、ナラダ・マイケル・ウォルデン(ds)2曲、ドン・アライアス(congas,per)2曲です。ショーターはリリコンも吹いていたんですね。ジョー・ザビヌルの表記は”ザビヌル”のみです。最早”ザビヌル”だけで通じてしまうとという強気な姿勢(笑)。ジャコは2曲のみの参加です。ジャケットの絵はなかなか良いと思います。

このアルバムが出る頃にはマイルスは休養に入ってしまうわけで、いよいよウェザー・リポートの時代になるわけです。ザビヌルがオーバーハイム・ポリフォニック・シンセサイザーという武器を手に入れ、天才ジャコをメンバーに入れた時期がマイルスの休養と重なるところが歴史の面白さですね。

ライナーノーツはいつもの岩浪さん(ウェザーのライナーノーツは『ライブ・イン・トーキョー』『アイ・シング・ザ・ボディ・エレクトリック』『ウェザー・リポート(10年目)』『ディス・イズ・ディス』の4枚以外は全て岩浪さんが書いています)。これが出た頃、アメリカやヨーロッパでのウェザーの評価の高さに比べ、日本での評価は遅れをとっていると書かれています。その理由は2度目(1973年)の来日コンサートが過渡期で散漫だったからではないかとのこと。

ウェザーの特徴はリハーサルを重ねた上でのグループ表現であり、アドリブもあるがあくまでグループ表現の上に立ったものであると書かれています。つまりこの時期のウェザーは最早ロックバンド的なのです。そしてそれが躍進の秘訣なのではないかと思います。そのロック・バンドに不可欠な花形ギタリスト(ベース)がジャコだったのでしょう。

さて、ここでアルバムの曲解説をしましょう。私が持っているのはレコードです。

A面1曲目《ブラック・マーケット》。ザビヌル作のウェザーの十八番。これね~、私には曲が野暮ったく感じられます(笑)。それに拍車をかけるのがテンポの遅さであり、ウォルデンのダサいドラミングなのです。ザビヌルのユートピア思考を反映したアルバムの象徴的な曲なんですけどね~。でもご心配なく、この曲はその後カッコ良くリファインされます。ザビヌルはシンセやエレピを楽しそうに弾いています。ショーターの短いソプラノ・ソロは切れ味よし。

A面2曲目《キャノン・ボール》はザビヌル作。ジャコの登場です。フレッドレス・ベースによる高音が印象的。トレードマークであるハーモニクスも使っています。それは最初のほうだけで、途中からは完全なザビヌルペース。エスニックなメロディーはなかなかきれいです。ラストにジャコのベースが軽くリフレインして終了。

A面3曲目《ジブラルタル》はザビヌル作。エスニックなメロディーと躍動するリズムの組み合わせが私好みです。私は《ブラック・マーケット》よりこの曲の方が好きでした。ドラムもトンプソンに変わりシンプルではありますが良いグルーヴです。ジョンスンのベースもこのドラミングと合わさってこそ生きてくるというものです。ザビヌルのワイルドなエレピがカッコいいです。ラストへ向かっての同じメロディーの繰り返しがいいですね。この繰り返し手法による盛り上げの最たるものが《バードランド》。《ブギウギ・ワルツ》でもやっていました。ザビヌルお得意のリズミックなレパートリーがこの曲。ショーターのソプラノものびのびとやっています。

B面1曲目《優雅な人々》はショーター作。ショーターの曲は品がありますね。ザビヌルのベタな曲だけでなくてショーターの曲が入っているからウェザーの品格は保たれているのです(笑)?このちょっとミステリアスな哀愁漂う曲がザビヌルのキーボード・ワークによって映えます。ラテン・パーカッションも気持ちいいです。今の私の耳にはこの曲がとても素敵に響きます。ショーターの力強いテナーも堪らないものがありますよ。

B面2曲目《3人の道化役者》もショーター作。この曲の物悲しさと微妙な怪しさがいいな~。ザビヌルのピアノが美しい。キーボード・ワークもいい感じです。曲が短いのが残念。

B面3曲目《バーバリ海岸》はジャコ作。昔聴いた時はもっさりした曲だな~くらいにしか思っていなかったのですが・・・、今聴けばここにジャコのファンク・グルーヴが凝集されていたんですね。ベース弾き雲さんとお付き合いするうちに得た私の俄か知識によれば、この16分音符に細分化されたノリと空ピッキングを入れた独特な弾き方にこそ、ジャコのベース奏法の斬新さがあるのです。そしてこの曲は比較的ゆっくりですが、この奏法をとんでもない速弾きとスピード感でこなしてしまうのがジャコの凄さであり、カッコ良さなのだと私は思います。

B面4曲目《ヘランドヌ》はジョンスン作。ウェザーにマッチした良い曲だと思います。でもちょっと弱いかな?この曲は躍動するリズムが主役です。《ジブラルタル》にも通じるグルーヴは好きです。ここではザビヌルがキーボード・ショーを展開します。色んな音を駆使してザビヌルが弾くこと弾くこと(笑)。まるでギターのような音まで入っています(ジョンスンのベースでした)。ザビヌルは楽しそう。ショーターのテナーは最初と最後だけ(涙)。まっ。それでもショーターは強烈な存在感を示しています。

結論。《ブラック・マーケット》はダメですが、ショーターの曲は素晴らしく、私好みのリズミックな曲があり、たった2曲しか参加していないのに見事にその個性を発揮したジャコがいるということで、色々あって面白いアルバムになっているということにしましょう。この後のウェザーの方向性を決定づけたという点ではウェザー史の中では重要なアルバムです。

カッコ良くリファインされた後の《ブラック・マーケット》はこちら。

1978年、ウェザー絶頂期のライブです。このくらいテンポを速くしないとダメです。ジャコの16ビートノリとアースキンの”パタパタ”ドラミングのスピード感で、曲の野暮ったさをカバー。中盤にはショーターのテナー・ソロを入れて中だるみを解消します。それにしてもショーターの存在感は素晴らしい。ザビヌルのキーボード・ワークにも注目。これは『8:30』に入っているものとほぼ同じ演奏です。

ついでに同日ライブの《バードランド》。

ジャコとアースキンは上半身裸かよっ(笑)。注目はザビヌルのキーボード・ワーク。両手を駆使して5台のキーボードを弾き分けています。この両手バラバラ弾きにはブラッド・メルドーもビックリでしょう。

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今日もニューヨーク・ダウンタウン!

今日はこの夏一番の暑さでした。
甲府の最高気温は36℃。
夜になっても暑いです。

さて、今日紹介するのも、またまたニューヨーク・ダウンタウン。
連夜すみません!m(_ _)m

P23 ドリュー・グレス『ザ・イレーショナル・ナンバーズ』(2006年rec. PREMONITION RECORDS)です。メンバーは、ドリュー・グレス(b,electronics)、ティム・バーン(as)、ラルフ・アレッシ(tp)、クレイグ・テイボーン(p)、トム・レイニー(ds)です。最強メンバーでしょ!寺島靖国さんに”不協和音”と言わしめたティム・バーンがいるところが最高(笑)!ちなみにバーンは不協和音なんか吹いていませんからね。寺島さんの耳にとって聴きづらいという意味の寺島流レトリックです。

去年輸入されたのですが買う機会を逸していました。そしたらいつものディスクユニオン通販限定¥1,000セールの中にこれをみつけたので即買い。

ドリュー・グレス、数こそ少ないけれど一定の勢力のファンはいる人です。このメンツ、ティム・バーン周辺のやばい人達勢ぞろいです。当のティム・バーンが最近あまり話題に上らないのは寂しいところですが、単に私が知らないだけ?クレイグ・テイボーン、トム・レイニー、この人達がいるところやばい音が必ずあります。

アルバムをかけてビックリ。いきなり打込みのオーケストラル・サウンドをバックにグレスのベース・ソロが始まったからです。こんな人でしたっけ(笑)?更にビックリしたのはそのベース音、寺島レーベルが如き低音ブーストはいただけません。低音がきちんと出るオーディオでアルバムを最後まで聴くと低音酔いするかもしれませんよ(笑)。このオープニング《ベル・ウェザー》は2分弱の短いトラック。

2曲目《Chevelle》は何となくウェザー・リポート似のフュージョン。とは言ってもレイニーの叩く8ビートは複雑。テイボーンのピアノ・ソロはとても美しいです。エレクトロニクス音の軽い味付けが心地よく、グレスのベース・ソロは躍動的。アレッシのトランペット・ソロはこのメンバーの中ではオーソドックス。終盤テンポを落として何となく神秘的な世界へ。凝った曲構成でソロも生かす。こういうのが結構好きな私です。

3曲目《ユア・フェイバリット・カインド》はかなりオーソドックスなバップです。マイルス・クインテット系。こういう曲でバーンのアルト・ソロを聴けるってのはオツなもんです。レイニーの4ビートは複雑ですね。テイボーンの捻りの聴いたピアノ・ソロもいい感じ。

4曲目《Fauxjobin》はミステリアスな美メロバラード。ウェイン・ショーターの曲との近似性を感じます。こういう曲ではテイボーンのピアノが美しく映えますね。バーンとアレッシのアンサンブル&掛け合いも落ち着いて美しいです。バーンって美しいこともできるんですね(笑)。この曲は結構好きだな~。

5曲目《ネオポリタン》はメカニカルな曲。この曲がここまでで一番現代先端ジャズ系。変拍子も炸裂しています。中盤からフリーな展開へ。こういう演奏ってやぱり聴き慣れないと耳に馴染まないでしょうね。その流れでのバーンのソロとかはつかみどころがないようにも聴こえるかも?わかりづらいということになるのかな~。バックでテイボーンが激しく食らいついてます。そしてバーンは終いには弾けます(笑)。やっぱカッコいいよね~(笑)。この流れを継いで強靭ベース・ソロへ。少し落ち着いてアレッシのトランペットがゆったり入り、テイボーンが食らいついてきて盛り上がります。レイニーの流れを読みつつ繰り出す複雑なビートは聴きどころのひとつであります。

6曲目《ブラックバード・バックトーク》は前曲に似た曲調。各人の短いソロが3回回されて自由な掛け合いを経てテーマへ戻る構成がこの曲の面白さです。ブラックバード達のバックトークというイメージなのかも?

7曲目《バイ・ファー》はミステリアスな美メロバラード。テーマが終わると間を生かしたロングトーン系の自由な展開へ、またテーマに戻って、再び自由な展開へ。もう一度テーマに戻り、短い沈黙などもはさみつつエンディングへ。気分が浮遊するようなところが心地よいです。

8曲目《マス・レリーフ》は2分強の巨大なベース・ソロ。低音ブーストした音なのでやたらでっかいです。クラシックの荘厳な曲を聴いている感じがします。

9曲目《ザット・ヘブンリー・ヘル》。「それは天国の地獄」?テーマはメカニカル。そこから自由な展開へ。トランペット・ソロはベース1本をバックにフリーな演奏。気持ちいいぞー。とくれば、やっぱり来ましたー!バーンのアルト・ソロ。テイボーンのキレキレ・ピアノをバックに咆哮します。バーン・ファンにはお待たせしましたの展開。で雷のようなレイニーのドラムをバックに、トランペットとアルトの咆哮。テイボーンも斬りかかり、グレスはベースをかきむしります。うん。これぞ天国の地獄です(笑)。

ラスト《トゥルー・サウス》は、テイボーンの重厚で美しいピアノ・ソロから、けたたましいドラムと2管の咆哮を経て安らかなテーマを合奏。スペイシーな打込みサウンドトラックでエンディングへ。

全曲ドリュー・グレスが作曲。
色々な要素が混ざって楽しいアルバムになっていると思います。
基本は各人のジャジーなソロというのが、このアルバムのオススメ・ポイント。

アルバム名:『THE IRRATIONAL NUMBERS』
メンバー:
DREW GRESS(b)
TIM BERNE(as)
RALPH ALESSI(tp)
CRAIG TABORN(p)
TOM RAINEY(ds)

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新譜紹介ですよー。

今日、ニュースウォッチ9を見ていたらiPadがシニアに人気だそうな。
主な理由は操作が楽だから。字が拡大できるのも老眼にとっては良いとか(笑)。
使い方はスケジュール管理、写真を入れて奥さんとのコミュニケーション、
孫と一緒にゲームをするとかなのだそうです。
ソフト会社もシニア向け植物図鑑などを作っているとか。
どうやらiPadって高齢化社会に適したツールのようです(笑)。
若者は携帯TELで事は足りていますからね。
今の若者は活字離れが進み本なんて読まないし。
これからはシニアがiPadで本を読む時代がやって来るということか?
電子書籍もシニア市場向けにしたほうがいいですよ(笑)。

さて、新譜紹介をどんどんこなしていきましょう。
これは私くらいしか買わないでしょうね。面白いんだけど・・・。
決してわかりにくくはないです。←これ重要ね(笑)!

P22 アンドレ・マトス『quare』(2009年rec. inner circle music)です。メンバーは、アンドレ・マトス(el-g,ac-g)、レオ・ジェノベーゼ(p,rhodes,optigan)、トーマス・モーガン(b)、テッド・プア(ds)、サラ・セルパ(voice)、ノア・プレミンガー(ts)です。わかる人にはわかると思いますが、ニューヨーク・ダウンタウン系の人達が集まっています。ちなみにインナー・サークル・ミュージックはグレッグ・オズビーのレーベルです。

サウンドはニューヨーク先端ジャズ。またですか~(笑)?今の私がこういうのが好きなのでお許し下さいませ。いつものディスクユニオン・サイトの新譜紹介でメンバーと宣伝文を見て購入。で、HMV通販のリストになかったので上京した時にディスクユニオンで買いました。

マトスはFSNT(フレッシュ・サウンド・ニュー・タレント)からもアルバムを出しているとか。今時のギタリストです。ビル・フリゼールやカート・ローゼンウィンケルからの影響を感じさせます。ギンギン・ロック系ではないです。フォーキーで浮遊感のあるサウンドを主体に飛翔感のある気持ち良いソロを展開します。アコースティック・ギターもアクセントに使っています。

メンバーも紹介していおきましょう。日本の俳句にインスパイアされた『ハイクス2』なんてアルバムを作ったジェノベーゼはモード・ハンコック系のピアノ。オプティガンなんていう謎の楽器も弾いていますが、センスの良いしっかりしたプレーをしています。結構ガンガン惹く場面もありますね。ベーシストのモーガンはポール・モチアンのバンドに参加しいて最近の注目株。落ち着いたベースを弾いています。

私はドラムのプアが好きです。このアルバムを買ったのもプアがいたから。トランペッターのクォン・ヴーのとことろで叩いていたのを聴いて惚れました。この人のドラムもご多分にもれず複雑なのですが、私が好きなのはグルーヴのスケールが大きいところ。複雑さをあまり意識させず全体を包み込んでグルーヴさせる技が素敵です。このアルバムでも大活躍。このプアを聴くだけでも私は満足。

セルパはグレッグ・オズビーのアルバムに参加したり、同レーベルからリーダー・アルバムを出したりしています。歌というよりはボイス・パフォーマーンス。3曲に参加してサウンドにミステリアスな味を加えています。テナーのプレミンガーは前にブログでリーダーアルバムを紹介しています。コチラ⇒これも普通は買わないでしょうね?

全16曲、数曲ごとに1分程度の導入曲をはさんだ構成。その導入曲はアコースティック・ギターとジェノベーゼの(たぶん)オプティガンとのデュオを主体としたもの。そのオプティガンはテープを逆回転させたようなサウンドを出します。カントリー調の1曲を除いてマトスが作曲しています。

テーマ&アドリブ一発というのでなく、色々な構成の楽曲があり、その中でソロに注目が当たるというもの。ちょっとフリーがかった演奏の曲もあります。ギター・サウンドはカート・ローゼンウィンケル、ベン・モンダー、ビル・フリゼールらとの共通性があります。

日本ではなかなか紹介されないですが、ニューヨークはやっぱり層が厚いです。先輩ミュージシャンとのジャズ・コミュニティーの中でこういう人達がどんどん出現しているのです。

アルバム名:『quare』
メンバー:
ANDRE MATOS(el-g,ac-g)
LEO GENOVESE(p,rhodes,optigan)
THOMAS MORGAN(b)
TED POOR(ds)
SARA SERPA(voice:M4,7,8)
NOAH PREMINGER(ts:M2,6,9,10,11,13,16)

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今回はお気楽レポートで~す。

今日の「高野雲の快楽ジャズ通信」「おすすめピアノトリオ特集」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

1時間の特集を組めないピアノトリオをオムニバス的に交互にかける特集。

雲さん先行。大好きなドド・マーマローサ
この曲は色々なところでかけたそうで、その日の気分を測る曲なのだとか。
海外に行った時、朝の散歩のB.G.M.だそうです。
『ドドズ・バック!』から《メロウ・ムード》

メロウなメロディーお雰囲気がいいですね~。
ジャジーな美メロとして気楽に聴ける良い演奏。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。

「歩くテンポにちょうど合っている。」とお二人。

次はtommyさん。反則技。
マイルスのアルバムで好きなのは?という時にこの曲をあげることがあるとか。
『マイルストーンズ』から《ビリー・ボーイ》
ピアノトリオなんでマイルスは吹いていません。

小粋なピアノトリオ。最高にスインギーですよね。
ガーランドらしい音はそこかしこに散りばめられています。
チェンバースの歌うベースとアルコ弾き、フィリーの爆ぜるドラム。
定番ピアノトリオでしょう。

「これいいね。」とお二人。
雲さんは譜面を持っているそううですが、この曲は難しいそうです。
「マイルスが『俺が雇っているリズムセクションは最高だぜ。』ということを
示したくて自分のアルバムに敢えて入れたんではないか?」と雲さん。

次は雲さん。乱暴なピアノトリオでメランコリックな感じもある演奏。
雲さんはっこういうピアノトリオを結成したいそう。
ザ・バッド・プラス『ギヴ』から《ストリート・ウーマン》

現代先端ジャズの特徴。
複雑な変拍子とリズムの抑揚。メランコリックなメロディー。
私、最初聴いた時は馴染めませんでした。でも今は問題なし(笑)。

「ガタピシしたピアノをたまに聴くのもいい。」と雲さん。

次はtommyさん。亡くなったハンク・ジョーンズに敬意を表して。
『ウェスト・オブ・フィフス』から《コンファメーション》

比較的まったりの余裕の演奏。
この辺りの感じがハンクらしさですよね。
ちょっと退屈な感じがするのも否めないかな?

エコーが特殊だと思ったら協会での録音だそう。
ちょっとハンクさん衰えたかな?という感じ。

次は雲さん。大好きで時々聴いて”ニヒヒヒ”としたアルバムだとか(笑)。
「いーぐる」でバイトしていた時によくかけたらしいです。
ルーマニアのピアニスト、ヤンシー・キョロシー
『アイデンティフィケーション』からタイトル曲

これはメロディーからルーマニアの匂いが漂います。
ヨーロッパのピアニストはいるんですよね。こういうちょっと変わった人(笑)。
パーカッブな弾き方が確かに個性的。
名前は知っていましたが初めて聴きました。
”ニヒヒヒ”なピアノ(笑)。

「これ楽しいでしょう。面白いですね。」とお二人。

次はtommyさん。ビリー・ハーパーのグループで弾いていた女性ピアニスト。
フランチェスカ・タンクスレイ『ジャーニー』から《イン・グレイス》

節回しからなんとなく女性だとわかるピアノ。
あまり特徴はないです。可もなく不可もなく。曲は美メロ。
今時のマイナー・ピアノ・トリオ・ファン向けだと思います。失礼!

「ビリー・ハーパーのバックでやっていたとは思えないエレガンス。」と雲さん。
tommyさんによれば、ハーパーとやっている時はもろにマッコイだそう。
「自分のアルバムではマッコイ色をできるだけなくそうとしたんじゃないか?」
とtommyさん。

次は雲さん。エレピでのピアノ・トリオ。結構好きです。
ドラマーのマーク・アイザ『オファリング』から《Juanito's Groove》
エレピはロジャー・マス。

雲さんがこのアルバムからかけるのはもう何度目?
たしか「いーぐる」でも「メグ」でもかけましたよね(笑)。
最初はラップが入ります。
渋谷タワレコのバイヤーさんがジャジー・ヒップホップ系と言っていたはず。
なんとなく気だるい蒸し暑さがいい感じの演奏です。私も好きです。

「ベースの音が大好き。」と雲さん。
「今聴いてほしいという音楽。ここからジャズに入ってもいい。」とお二人。
「やくざな演奏。」とtommyさん。

次はtommyさん。デューク・エリントン
マーク・アイザの次にかけるとどうなるか?
『ピアノ・イン・ザ・フォーグラウンド』から《コン-ゴ》

エリントンね~。シンプルだけどジャズの深さに溢れたピアノ。
さすがですな~。色々言うのは野暮ってもんでしょう。
このアルバム。恐怖の《サマー・タイム》が入っています。
林建紀さんが「いーぐる」でかけたのを聴いて、私はビビりました。
アルバムももちろん買いましたよ(笑)。

「これはいつ聴いても凄い。」とお二人。

最後は雲さん。ノリノリな曲で終了。
ベーシストの藤原清登『ジ・イン・クラウド』から《シスター・セディ》
ピアノはピーター・マドセン。

なるほどオーソドックスなピアノトリオ。
藤原のベースがかなりの気持ち良さですよ。
私、マドセンのピアノは結構好きです。
それほど特徴があるわけではないけれど芯はあると思います。

この手の企画はあまり考えずに気軽に聴きけるのでいいです。
”サクッ”とルーチン・ワーク終了!

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ブログデザイン変更!

全くの突然、何の脈絡もないのですが、

ブログデザインを変更しました!

今回は落ち着いたデザインを採用。

今後もよろしくお願い致します。

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どんどん新譜紹介しまっせー。

今新譜と通販\1,000盤が数枚待ち行列に入っています。
ということで今日も新譜紹介。

P21 テリエ・リピダル『クライム・シーン』(2009年rec. ECM)です。メンバーは、テリエ・リピダル(g)、パレ・ミッケルボルグ(tp)、ストーレ・ストーレッケン(org)、パオロ・ヴィナッチア(ds)、オラフ・デール(fl,b-clなども自ら演奏)監督バーゲン・ビッグ・バンドです。

サウンド的にはエレクトリック・マイルスとヒップホップが混ざった感じのものです。ミュージックバードの「ブランニューCD」で聴いて気に入りました。この手のエレクトリック・マイルスものが好きな私は、聴くとついつい買ってしまいます(笑)。本家のマイルスを超えるものはないのですが、どうしても気になるんですよね。

エレクトリック・マイルスものはトランペッターがやるのはわかるのですが、リピダルのようにギタリストも結構やりますよね。”ギンギン”のロック・ギターが似合うサウンドだからなのでしょか。今回はマイルスではなくジョン・コルトレーンに焦点を当てたそうなんですが、う~む、そんなふうには聴こえないですね。

基本となる4人にビッグバンドまで加わった大作です。リピダルの尖がりロックギターが主役であることは間違いないのですが、私はストーレッケンのオルガンが気に入っています。この人は「スーパーサイレント」というエレクトロイカ・インプロバンドに参加したり、北欧のジャム系バンドの「エレファント9」をやったり、ウェザー・リポートのトリビュートバンド「キューカムバ(・スラムバー)」をやったりということで、私の好きなサウンドを奏でるキーボード奏者なのです。初期ザビヌル似のオルガンプレーは特にお気に入り。

そして、ここでのマイルス役はミッケルボルグ。なかなか情熱的な吹奏を聴かせてくれます。ドラマーのヴィナッチアもパワフルなロックビートを叩き出しサウンドにエネルギーを与えています。ビッグバンドは要所要所に現れてサウンドを豪華にバックアップする役です。

曲は14曲あるのですが、ノンストップで組曲のように演奏されます。前半と後半がマイルス系。中盤はボイスを交えたヒップホップ系サウンドになっていて、まるでサスペンス刑事ドラマのワン・シーンのような構成が面白いです。終盤は『イン・ア・サイレント・ウェイ』のような牧歌的なトランペットとサウンドで静かに幕を閉じます。

私的には引っかかる要素満載の楽しいアルバムでした。

アルバム名:『Crime Scene』
メンバー:
Terje Rypdal(g)
Palle Mikkelborg(tp)
Stale Storlokken(Hammond B3)
Paolo Vinaccia(ds)
Bergen Big Band Director: Olav Dale

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すっかり宣伝するのを忘れていました。

「ジャズ批評」2010年7月号No.156が既に発売されています。

サッカー・ワールドカップに夢中で、宣伝するのをすっかり忘れていました。

今月号も私のブログが「ブログ・ウォーキング」に掲載されています。

私の記事は「CDショップで聴いて気に入りました。」 

ブログのお仲間、高野 雲 さん、Suzuck 様もいつもながらの内容で楽しいですよ。

今月は「ペギー・リー/ジュリー・ロンドン/ダイナ・ショア特集」です。

私はボーカルをほとんど聴かないので、

ペギー・リーの『ブラック・コヒー』しか持っていません(笑)!

寺島靖国さんの「ジャズはジャズだ」、相変わらずですな~(笑)。

その主張には同意できるところもあるし同意できないところもあります。

私からしてそうですが、ブログのお仲間、寺島さん、岩浪さん、他の皆さん。

ゴーイング・マイ・ウェイということで頑張りましょう!

スイングジャーナル休刊がなんだってんだい。

ジャズの未来は明るいぜっ(笑)??

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今日はお得情報(笑)!

今日はお得情報を教えちゃいます。

ディスクユニオンの通販で値札¥7,025がたったの¥1,000です!
今まだ”在庫あり”になっていますよ。
ほしい人はお早めに!

売り切れになりました。(2010.7.16)
ユニオンの店員ではありませんが、お買い上げありがとうございます(笑)。

P20 これです!SFジャズ・コレクティヴ『ライヴ2009 6th・アニューアル・コンサート・ツアー』(2009年rec. SF JAZZ Records)です。メンバーは、ジョー・ロバーノ(ts)、ミゲル・セノーン(as)、デイヴ・ダグラス(tp)、ロビン・ユーバンクス(tb)、リニー・ロスネス(p)、マット・ペンマン(b)、エリック・ハーランド(ds)です。

SFジャズ・コレクティヴはサンフランシスコ・ジャズ・オーガニゼーションが主催するSF JAZZのために結成されるオール・スター・ユニットとのこと。これが6作目です。最初は安かったのに3作目以降3CDまたは2CDになり、限定販売(シリアルナンバー入り)で値段も¥7,025に跳ねあがっちゃったので買う気がおきなくなってしまいました(涙)。

それが¥1,000でなので即買いを決めました。現代ジャズのオールスターメンバーだけあって演奏は一流。ライブ演奏でも抜かりはありません。毎回一人のジャズマンの楽曲とメンバーのオリジナルを持ち寄って演奏するそうで、今回はマッコイ・タイナーの曲を取り上げています。

2CD全14曲。マッコイの曲が7曲、メンバー・オリジナルが7曲です。マッコイの曲はメンバーそれぞれが1曲づつアレンジ、オリジナルも各メンバーのものが1曲づつ収録されています。偏りなく収録されています(笑)。ジョシュア・レッドマンが音楽監督を務めていた時期もありましたが今は音楽監督がいません。上記のとおりマッコイの曲のアレンジがメンバーそれぞれに等分配されていることからして、明確なリーダーもいない感じです。

アルバムの最初はマッコイの《フライ・ウィズ・ザ・ウインド》。私、この曲が好きなので、気分がいいです。アレンジはリニー・ロスネス。スタートとラストが大袈裟なのがこの曲らしくていいと思います。ロスネスはマッコイをかなりまねた弾き方で微笑ましいしいですね。マッコイほどの暑苦しさはなくちょっとエレガントなところがロスネスらしいと思いました。マッコイの曲ではロスネスが随所でマッコイばりの弾き方をしています。

メンバー・オリジナルはメンバーそれぞれの個性が出た曲です。ロビン・ユーバンクスの曲《イエス・ウィー・キャン-ビクトリー・ダンス》は自分が参加しているグループの親分デイヴ・ホランドの曲に似ているので笑ってしまいます。この曲名からしてオバマ大統領が当選した時に作ったんでしょうね。ジョー・ロバーノの曲《ジャズ・フリー》は曲名どおりフリー・ジャズで、意外なようでこの人らしいと思いました。

フガフガなロバーノ、キレキレなセノーン、堅実なダグラス、熱いユーバンクス、フロント陣はそれぞれ良いです。安定したペンマンのベース、バシバシ決めるハーランドのドラム、安定感と貫録すら漂うロスネスのピアノとリズム陣も優秀。ロスネスは今や”女流ピアノ”と言う必要がない充実ぶりですね。いいジャズです。

最後にステレオ音像について。ライナーノーツにはステージの写真があるのですが、ステレオから聴こえてくるのはステージの配列と左右反対です。ステージ裏から見る感じになっています。最近は結構楽器が重なって録音されていることが多いのに、左右にきれいにばらけているのはライブ感が増していいと思いました。

アルバム名:『LIVE 2009 : 6TH ANNUAL CONCERT TOUR』
メンバー:
Joe Lovano(ts),
Miguel Zenon(as)
Dave Douglas(tp)
Robin Eubanks(tb)
Renee Rosnes(p)
Matt Penman(b)
Eric Harland(ds)

ちなみに私のシリアルナンバーは”290”/5000

こういうまっとうなジャズが¥1,000になっているというのに、
すぐに売り切れないというのは、今の日本のジャズ需要って何なの?

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今日も新譜紹介ですよー。

最近滞っていた新譜紹介をサクサクとしていきましょう。

P19 クリス・ライトキャップズ・ビッグマスス『デラックス』(2008年rec. clean feed)です。メンバーはクリス・ライトキャップ(b)、クリス・チーク(ts)、トニー・マラビー(ts)、クレイグ・テイボーン(wurlitzer,p)、ジェラルド・クリーバー(ds)、アンドリュー・デアンジェロ(as):3曲のみ参加、です。このアルバムも昨日と同じくクリーン・フィード・レーベルです。これもまたニューヨークの先端ジャズ。

ライトキャップの前リーダー作はFSNTから出ました。アルバム名は『ビッグマウス』。フロントはトニー・マラビーとビル・マケンリーの2管、ドラムはジェラルド・クリーバーのカルテットでしたが、今回はエレクトリック・ピアノ/ピアノを加えマケンリーをチークに変えてきました。デアンジェロも3曲に参加しています。前アルバム名がグループ名になっていますね。ジャケットのアメ車が”デラックス”でカッコいいです。

このアルバムはマラビー買いです。これは正解でした。マラビー大活躍!更にチークがいてデアンジェロがいます。エレピがテイボーンでドラムがクリーバーでしょ。これは”デラックス”な布陣としか言いようがありません(笑)。

リーダーのクリス・ライトキャップはまだ認知度は低いかもしれませんが、漢(オトコ)のベースを弾く人です。ミキシングの具合なのかもしれませんが、真ん中に太いベースが”デン”と座って揺らぎません。そこにクリーバーの堅実なドラムがからんで音楽のベースを構築。テイボーンはエレピ(フェンダーローズでなくウーリッツァ)とピアノでセンス良くサウンドに色彩を加えます。

全曲をライトキャップが作曲。難解な曲はなくわかりやすいと思います。ソロ・オーダーや曲構成にも工夫をこらしていてなかなかの作曲センス。この人達はアメリカの色々な音楽経由でジャズをやっているので、いわゆるジャズだけでは括れないサウンド。私は単にジャズと言っていいと思うのですが、色々うるさい年寄りがいますので、一応断わりを入れておきます(笑)。

1曲目《プラットホーム》は懐かしくどこか不安で素朴なテーマの変拍子曲。曲とテイボーンのエレピがよくマッチしています。マラビーとチークの2管。テイボーンのエレピ・ソロはテーマのイメージを拡張し熱く迫ってきます。チークのソロも同傾向。マラビーは相変わらず独特のフレージングと展開で異次元に引き込んでくれます。

2曲目《シルバートーン》は8ビートのバラード。デアンジェロのアルトが加わった3管編成です。ドラムとベースだけの出だしの後に出てくるテーマは郷愁感漂うもの。前半はチークが切々と歌いあげ、ベースの落ち着いたソロをはさんで、後半のデアンジェロとマラビーの掛け合いが壮絶な展開となります。この部分は鳥肌もの!

3曲目《ティング》は6/8拍子のエキゾチックな響きを持つフォーキーな曲。これもフロント3管。デアンジェロのソロが大きくフィーチャ―されています。デアンジェロはキレキレで熱くてパワーがあります!短いベース・ソロから一挙にフェード・アウトするのが面白い。

4曲目《イヤー・オブ・ザ・ルースター》はスローで重厚なベースのテーマから始まります。そこにエレピが絡むとドリーミーになり、更に2管が加わって色彩を増やします。ミディアム・テンポのリズムの上でゆったりしたテーマ―が続き、ソロがないままテーマに沿った自由な2管のからみが続いて終了。

5曲目《ザ・クラッチ》はメカニカルな感じの曲。ミディアム・テンポの6/8拍子です。テイボーンはこの曲でピアノを弾き演奏を引き締めています。フロント2管が加わってしばらくすると8ビートにチェンジしてカントリーな雰囲気が漂ってきます。チークとマラビーがゆったり絡みながら進んでいくのが素敵。

6曲目《トゥ-フェイス》はスローなテーマから入り、跳ねるベース・ラインを軸に断片的なフレーズのピアノが絡みます。チークのソロからマラビーのソロへと展開。マラビーのソロ部ではフリーになります。バックではテイボーンのピアノがキレキレで、その上でマラビーが”ボ~~~ッ”と咆哮する場面はエキサイティング。短いテーマがあって終了。

7曲目《デラックス・バージョン》は断片的フレーズが重なりエレピがクラシカル。そこからメキシコ音楽のようなメロディーとリズムへ移行し、マラビーが先発して自由に舞い踊ります。テイボーンのソロはクールとホットの程よいブレンド。テーマを挟んでチークが熱いソロを展開して終了。

ラスト《ファズ》はアコースティック・ベースがエレクトリック・ベースのように鳴る8ビートのヘビー・ファンク曲。私はこういうのが大好き。テーマは3管でリフを奏でます。ファンク・グル―ヴの上で3管がやりたい放題。ラストに”ロッケンロー”なこの曲をもってくるところがにくいです!(笑)

録音は2年前ですが、マラビーってやっぱり凄い!
自分がリーダーのアルバムよりわかりやすい内容なので、
マラビーを聴いてみたい人にはこのアルバムをオススメしておきます。

アルバム名:『DELUXE』
メンバー:
Chris Lightcap (b)
Chris Cheek (ts)
Tony Malaby (ts)
Craig Taborn (wurlitzer, p)
Gerald Cleaver (ds)
Andrew D'Angelo (as on "Silvertone", "Ting" and "Fuzz")

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今日は新譜紹介しまっせー。

サッカーワールドカップが終わったので、そろそろ新譜紹介しないとねっ。
新譜じゃなくなってしまったかもしれませんがご容赦。

オランダ×スペイン決勝戦はなかなか面白かったです。
点の取り合いになると思ったのですがなりませんでした。
あのレベルでぶつかればそんなに点は取れないんですね。
相手の良いところをつぶしにかかりますから。
決定的なところを外してしまう場面もいくつかありました。
特にロッベン!あんたって人は(笑)。キーパーの好セーブでしたが。
サッカーの難しさと面白さを見せてもらいました。
もし日本がパラグアイに勝ってスペインと戦っていたら、良い経験になったのになぁ、
勝負に”たられば”はないのですがそれだけが残念でした。

さて、新譜紹介です。

P18 ルドレシュ・マハンサッパ&スティーヴ・リーマン『デュアル・アイデンティティ』(2009年rec. clean feed)です。メンバーはルドレシュ・マハンサッパ(as)、スティーヴ・リーマン(as)、リバティ・エルマン(g)、マット・ブリューワー(b)、デミオン・リード(ds)です。ポルトガルのブラガ・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音。

ポルトガルのクリーン・フィード・レーベルはニューヨークの先端ジャズをたくさん録音している現代重要レーベルです。まっ、懐古趣味で保守的なジャズ・ファンには無縁のレーベルだとは思いますが(笑)、私はこのレーベルから出るアルバムには注目しています。

このアルバム、現代要注目アルト・サックス奏者2人が夢の共演をしています。2人ともニューヨーク・ダウンタウン系先端ジャズで、似たような傾向のジャズをやっています。寺島靖国さんが最も敵視するジャズ(笑)。私は面白いと思うんですけどね~。それから「今はアルト・サックスにいい人がいない。」とかアホなことを言っている人達がいますが、そういう井の中の蛙な人達は無視することにしています(笑)。他のメンバーも同傾向の人達です。ブラガ・ジャズフェスって凄いな~、こういう人達を呼ぶんだから。日本じゃあり得ません。

この2人はスティーブ・コールマンM-BASE(ブルックリン派)に連なる人達です。トリスターノ系ウネウネなアドリブ・ラインとモード調が特徴だと思います。曲はマハンサッパが4曲、リーマンが5曲、ギターのエルマンが1曲作曲していて、ラストの1曲のみはマハンサッパとエルマンの即興デュオ。全11曲。マハンサッパとリーマンの曲がほぼ交互に並びますが、似たような傾向です。

耳馴染みの良いメロディーだとは思いませんが、この手のメロディーに慣れてしまえば不快とも思えません。エルマンの曲はミステリアスな雰囲気を湛えたスロー曲で、マハンサッパとリーマンの似たような曲のまん中(6曲目)に入っていていい味を醸し出していると思います。なかなかの美しさです。

2人のアルトは似ているのですが、内ジャケット写真のとおり向かって左がリーマンで右がマハンサッパだと思います。音はリーマンのほうがブライト、マハンサッパはちょっとダーク。温度感はリーマンの方が高めだと思います。数学者でもあるマハンサッパのほうがちょっぴりクールなプレイだと感じるのは単なる私の思い込みでしょうか?ラストに入っているそんな2人の即興デュオは壮絶です。

エルマンはロック系歪サウンドのギター。基本的にはバックでサウンドを支えていますが、ソロではなかなか尖がった不穏なサウンドを聴かせてくれます。ベースとドラムはかなり強靭です。この人達の特徴である変拍子をビシビシと決めるドラマーはまさに現代的リズム感。

ここでの変拍子ですが、私はM-BASEが採用していたファンク・リズムの変拍子の発展系だと思っています。ファンク・リズムというのは腰にくるリズムなので、パッと聴きポキポキしたここでのリズムとは水と油のように思うかもしれませんがさにあらず。打込み経由の複雑なリズムは乗れないようで結構乗れるのです。頭で考えずそのウネリに身を任せれば気持ちいいですよ。そういう意味でも腰にくるリズムの延長だと思うのです。

M-BASEの先に位置する現代ニューヨーク・ダウタウンのジャズ。私はカッコいいと思います。ここにはニューヨークのジャズの歴史が脈々と流れています。表面上フォーマットだけでジャズとつながる人達とは根本的に違うジャズです。

こういうジャズを聴く人がほとんどいないのが日本のジャズ・ファン。
それこそがジャズをダメにしてしまっているんだと私は思います。

アルバム名:『DUAL IDENTI』
メンバー:
Rudresh Mahanthappa (as) 
Steve Lehman (as)
Liberty Ellman (g) 
Matt Brewer (b) 
Damion Reid (d)

今日は何か熱いですね~、私(笑)。
今の私は地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの気分です。
私に反論を唱え、「お前の考え方は間違っている。」と言って、
私を宗教裁判にかけようとするような人達の意見は一切聞き入れません。
そういう人達は保守的な価値観を守ろうとする宗教信者です。
私は「それでも地球は回っている。」と言うだけ(笑)。

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「夏ジャズ5分縛り特集」なかなか楽しかったです。

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「さわやか?夏ジャス5分縛り特集」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

選曲はジャズには限らないそう。無責任に持ってきたとか(笑)。

tommyさん先発。フュージョン系の恥ずかしいやつ(笑)。
ロニー・リストンスミス『エクスパンションズ』から《サマーデイズ》

これは軽いです。トロピカル・フュージョン。
リストンスミスってこんな軽いのもやっていたんですね。
つかみの1曲目にはいいです。
私はこういうのも好きですよ。
(以降緑字は曲を聴いての私の感想などです。)

ベースがセシル・マクビーだとか。
「でもよく聴こえませんね。」と雲さん。

雲さん選曲。夏はシビアな感じもいい。雲さんにとっては電気マイルス。
tommyさんは暑苦しい部屋でハード・ロックだとか。
マイルス・デイビス『ビッチェズ・ブリュー』から《ジョン・マクラフリン》

これね~っ、雲さんらしい選曲。暑苦しい(笑)。
このオルガンとマクラフリンのギターの絡みが最高。
で、ホランドのベースがまたいいんですよ。
不穏なベニー・モウピンのバスクラも絶妙。
今はこのアルバムの良さがヒシヒシとわかる私です。

「湯気が立つ感じがいいでしょ。」と雲さん。
tommyさんもそういうのは好きだそう。

次はtommyさん。大好きなシダー・ウォルトン。
番組ではあまりかからないからということで。
シダー・ウォルトン/ハンク・モブレー『ブレイク・スルー』から《サビア》

これはいかにもB級です。
ウォルトンが弾くエレピが気だるくて夏の倦怠感(笑)。
サックスがまた肌にひっつく感じ?
これはレコードのほうがいいんです。私、オリジナル盤持っています。
ジャケ裏のメンバーを確認しました。
チャールス・デイビスがバリトン・サックスを吹いていますよ。

「ジョビンの曲が下品になっている。」
「サックスはモブレーじゃないバリトンの音。」と雲さん。
「ウォルトンのエレピがいい。」とtommyさんと雲さん。
「考えていることがわからない。」とtommyさん。
CDはジャケットがひどいんだそうです。

次は雲さん選曲でピアノ・トリオ。
ヒンヤリとした《セント・トーマス》。冷房の部屋で聴くと良いそう。
サイモン・ナバトフ『スリー・ストーリーズ・ワン・エンド』から《セント・トーマス》

サウンドは確かにクール。
リズムの変な崩し方が面白いです。
リズムがコロコロ変わってかなり捻った演奏。
ピアノの音はスッキリ系。
これはこれでトリッキーな演奏として個性的でいいです。

「捻りのある演奏もいいでしょう。」と雲さん。
「新しい切り口で面白い。」とtommyさん。

tommyさん選曲。夏はボサノバ/サンバでギター。こじつけ(笑)?
トッキーニョ《トリステーザ》

これはいかにも夏らしいボサノバ・ギター。
こういうのは夏のドライブのB.G.M.に最高です。
気持ちいいですね。

「ボーカル入りバージョンも是非聴いていただきたい。」とtommyさん。
「上手いギターの見本。」と雲さん。雲さんはこういうギターはダメみたい(笑)。
「こういうギターを弾きたい。」とtommy雲さん。

雲さん選曲。ギターで対抗。こういうギターが弾きたい。
ブルースです。粘っこくて下品。猥雑な感じ。
ライトニン・ホプキンス『モジョ・ハンド』から《モジョ・ハンド》

なるほどね~っ、アメリカ南部の田舎町に流れていそう。
こういうのが、ビル・フリゼールに影響を与えているんですね~。
私はブルースは聴かないので、新鮮。

「これはずるいよっ。これかけられたら何もかけられない。」
「この後何をかけても負けちゃう。」とtommyさん。

tommyさん選曲。今の曲を吹き飛ばしてもらいましょう。
このくらなじゃないと耳残りは吹っ飛ばない。
ソニー・ロリンズ『テナー・マッドネス』から
《ザ・モスト・ガール・イン・ザ・ワールド》

これは久しぶりに聴きました。
フィリー・ジョーのドラムの刻みが気持ちいい。
ロリンズはいつでもロリンズ。漢(オトコ)のテナー。
この曲、こうして聴くと何か夏な感じに聴こえてきました(笑)。

「ロリンズの音って何かよくわからないけど夏って感じがする。」と雲さん。

次は雲さん。4ビートに戻って、オーネットの曲も夏な感じがする。
アルド・ロマーノがオーネットの曲をやっているアルバムから。
かけだしのパオロ・フレズが瑞々しい。
アルド・ロマーノ『トゥ・ビー・オーネット・トゥ・ビー』から《ザ・ブレッシング》

フレズのミュートが気持ちいいです。
これは結構マニアックなアルバム。私も持っていますよ。
フレズはなかなかいいトランペッターだと思います。
これもこうして聴くと何か夏っぽい(笑)。

「トランペットがめちゃくちゃ上手いですね。」とtommyさん。

tommyさん選曲。気分を変えて。
tommyさんが好きなチャーリー・ヘイデン
『ノクターン』から《ノーチェ・デ・ロンダ》です。

これは一言。郷愁、哀愁サウンド。
いかにもアメリカの田舎町って感じです。
それもメキシコに近い南部の町の雰囲気ですね。
ボサノバっぽくも聴こえます。
気だるい感じが夏の暑さかも。

「tommyと雲のB級オーディオグルメ」(チューナー表示が修正されました。)

今回はアンプ編。
オークションではスピーカーの次にアンプが多く取引されているそうです。
往年のアンプもたくさん取引されています。
70年代頃のジャンクアンプなどの話。
そういうのを70、80年代の元メーカー技術者が修理改造してくれたりするそう。
tommyさんの実体験。
オークションで入手したLUXのアンプを改造してもらった話。

ちなみに私はオークションでサブスピーカー遍歴を繰り返したと
ブログに書きましたが、
アンプもそれに負けず劣らず落札しては自分で修理や改造をしました。
そのうちブログに公開するかも(笑)?

しめっぽく終わりたくないので、
雲さん選曲で明るいのをかけようと思ったけれど時間切れだそうです。
「またやりましょう。面白い。」と雲さんとtommyさん。

今回はなかなか面白かったです。
この手の企画として、”お題”を決めて対決DJをやるのも面白いかも?
”売り”はお2人の軽妙な”かけあい”(笑)。
ジャズ・バトルDJユニットを組むんですよ。
そいて銀座アップルストアーでお披露目をやるんです(笑)?

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昨日は楽しかったです。

昨日は「快楽ジャズ通信」ポッドキャスト編の公開収録に行ってきました。

公開収録の前にはいつものごとくジャズスポットに寄ってきました。まずは吉祥寺のディスクユニオンのジャズ&クラシック館へ。いらないCDの買取りと新譜CD購入です。今回の買取りにはビックリ!ディスクユニオンのアウトレットで安く買った1枚なのに、廃盤なのだそうで買値の倍で買取りになりました。ラッキー!(笑)

新譜は、HMV通販でなかなか入荷しないアーメン・ドネリアン『トリオ87』、輸入盤日本発売エリ・デジブリ『イスラエリ・ソング』、HMV通販にないアンドレ・マトス『quare』の合計3枚を買いました。中古CDとレコードもチェックしましたが今回は特に買いたいものはありませんでした。

P10_2 次に向かったのが高田馬場のジャズ喫茶「マイルストーン」。高田馬場駅前の「ビッグボックス」入り口でDVDやCDの安売りをしていたので、チラッと覗いたのが失敗。未開封CDドリカムとキャンディ・ダルファーが¥500だったので買ってしまいました(笑)。安いとつい買ってしまいます(涙)。

「マイルストーン」では、アイク・ケベックのテナー、ジョージ・コールマンとテテ・モントリューのデュオ、パーカーに捧げた最近のイタリア人サックス奏者のCDを聴きました。テナー・サックスを堪能。中でもアイク・ケベックの『春の如く』が最高でした。暑い昼下がりにケベックの”ズズズッ”と濃いテナーを聴くのがいいんですよ。

お店で売っている古本ジャズ批評52「ジャズを100倍たのしむ」を買ってしまいました。「いーぐる」の後藤雅洋さんがレビューアーをやっていたんですね~。レビュー記事の前にインタビュー記事があり、お題は「ジャズ・ファンにおけるミーハーとは何か」。後藤さんの見出しは「ミーハーの経験を経て初めて正しいジャズ・ファンになれる。大物ミーハーの出現に期待!」。

「評論家気取りでジャズ論の一つもデッチ上げようとヨコシマなことをたくらむのには批判的。昔は由緒正しきミーハー・ファンが大勢いて、ひいきのジャズマンの悪口を言えば血を見なければおさまらなかったが、今は物わかりの良すぎる小市民ファンばかりで面白くない。ジャズ論争のはてに三面記事に登場するような大物ファンの出現に期待。」ということが書かれていました。1985年、今から25年前から既にジャズファンは面白くなかったという事実(涙)。

P11_2 公開が行われる銀座アップルストアーへ行くため有楽町の駅前に出ると、参議院議員に出馬している三原じゅん子さんが来てこれから最後の演説を行うということでした。高速の下の交差点にさしかかると、三原じゅん子さんが選挙カーに乗って現れたではありませんか!御覧のとおりの”ハコノリ”。何か妙に嵌っているな~。さすがは元祖不良アイドル(笑)?美人でした。銀座は歩行者天国。今回もかなりの人で賑わっていました。

やっと本題です。

さて、今回のイベントはまずレギュラー・ゲストのtommyさんの”自炊”⇒”ブッキン”のコラムから。”ブッキン”というのは簡単に言うと既存の本をスキャンして電子書籍化しようというもの。それをiPadに入れれば効率良く収納でき、持ち運び自由、劣化もなくなるというものです。ただしあくまで個人で楽しむためですよ。

P12_2 この”自炊”について、だいぶ前からあるという話で、私が言ったことまで引用されてしまいました(笑)。私が言ったことというのは、前回のイベント打上げの飲み会で「そういうことは10年以上前に裏本(飲み会の時は”ビニ本”と言ってしまいました。今回tommyさんはエロ本と言い換えていました。)で、スキャンされネット上に出回っていましたよ。そういうのは風俗系が最先端を行っています。」と言ったことです(笑)。

マックユーザーなら”ブッキン”できるソフト(機能)は既にあるんだそうです。tommyさんは趣味としての”ブッキン”を薦めていました。イベント後私は初めてiPadに触りました。スクロールが速くて気持ち良い操作性。大きさはちょっと大きい感じ。これはアメリカ人サイズだと思いました。日本人向けならこの8割くらいの方が違和感は少ないはずです。重さも結構ありますが、これはバッテリーの重さなので、消費電力と使用時間からたぶんこれ以下にはならないんでしょうね。

そして本日のメインイベント!

「高野 雲の快楽ジャズ通信」ポッドキャスト編の公開収録。

今回の模様は 快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 にUPされます。
UPは先になるようなので、時々チェックしてみて下さい。

ゲストは”毎日、女子ジャズ。”の 島田奈央子 さん。

P13_2

島田さんは「Something jazzy」に対する思いを熱く語ってくれました。私が想像していた以上に島田さんは熱い人。次々と言いたいことがこみ上げてくる感じでしたよ。そして、島田さんはカワイイです!雲さんも嬉しそう(笑)。

P14

7月末に出る島田さんセレクトのコンピレーションCDの話へ。

P15

アルバムをB.G.M.にしてトークは進みました。ここで私は大感激!私の大好きな曲ミシェル・ペトルチアーニの《ルキング・アップ》(アルバム『ミュージック』収録)がこのコンピCDの1曲目なんだそうです。島田さんありがとう(笑)!

途中、「男性からの押し売りジャズはごめんなさい。」という話がありました。島田さんは今話題のアメリカのTVドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のジャズ話の回を引き合いに出して説明してくれたのですが、そこには私のような鬱陶しいジャズ・マニアの話が描かれていてドキッ!(笑)

島田さんが関わった平井景さんのアルバム『SORA』の話もありました。ジャケット写真は島田さんが撮ったんだそうです。島田さんが手にしているのがそのアルバム。

P16

ラストは高野雲さんの本「超・音楽鑑賞術!」の話。雲さんは自分で紹介するのは恥ずかしいとのことで、tommyさんが紹介。

P17

楽しいひとときを過ごすことができました。

で、そのあとは雲さん、tommyさん、じゃこのめさんと私で打上げ。アップルストアーでのイベントは過去3回あったのですが、毎度同じ店で打上げです。今回も暑苦しいジャズ談義(笑)。話に夢中になった私は終電に間に合わず、東京泊となってしまいました。もう何度めかのこのパターン。優柔不断ぶりには我ながら呆れます(笑)。

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明日は銀座アップルストアーへGO!

明日は雨降りかもしれませんが、ちょっとお出かけしませんか?

7月10日(土)「快楽ジャス通信」ポッドキャスト編の公開収録。

場所はいつもの(今回3回目)「銀座アップルストアー」3Fのアップルシアター。
時間は17:00~です。入場は無料。

パーソナリティーはご存じのとおり 高野 雲 さん。

今回のゲストは”毎日、女子ジャズ。”の 島田奈央子 さん。

7月末には島田さんのコンピレーションCDが出ます。

島田さんのDJもあるそうです。

雲さんの本の話もあります。
皆さん読みましたか?
音楽離れが進んでいる今、是非読んでほしい本です。

今回はレギュラーゲストの tommy さんも
iPad対応の「BOOKIN'(ブッキン)=自炊」のコラムをするそうです。

明日は銀座へGO!楽しいひと時を過ごせると思います。

ビックリニュースです!

スイングジャーナルの編集長がジャズの新刊雑誌を8月に創刊するとのこと。

コチラを参照⇒ SwingJournalStaffのブログ

どんな雑誌が出るのか楽しみです。

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とうとうオリジナル盤を買ってしまいました。

サッカーワールドカップのドイツ×スペイン戦。
スペインが勝ちましたね。
前半はドイツの受けに対して攻めきれないスペイン。
後半はスペイン優勢でしたが結局はセットプレーからの1点。
結構重苦しい試合でした。
ドイツはエジルがいまいち、ミュラー出場停止の影響もあったと思います。
攻められないドイツでした。
決勝はオランダ×スペイン。
攻め合う試合で見応えがありそうですね。
どちらが勝ってもワールドカップ初優勝。勝者は?

今日はちょっと自慢(笑)。

P9 紹介するのは『カウント・ベイシー・アンド・ザ・カンザス・シティ7』(1962年rec. impulse)です。メンバーはサド・ジョーンズ(tp)、フランク・ウェス(fl,ts)、エリック・ディクソン(fl,ts)、カウント・ベイシー(p,org)、フレディ・グリーン(g)、エド・ジョーンズ(b)、ソニー・ペイン(ds)です。

渋谷のレコード店 「discland JARO」 の通販で買いました。ステレオ盤、VAN GELDERr刻印、オレンジラベル、コンディションNでした。意外と高くないんですよ。ベイシーはあまり人気がないみたいです。ステレオ盤だからというのもあるでしょう。

これは前からほしかったんです。なぜかというと寺島靖国さん著「辛口JAZZノート」の”オリジナル盤が神々しい「コレクターズ」”のところにこの盤が登場するからです。「コレクターズ」というのは昔西新宿にあったジャズのオリジナル盤専門店。私も何度か買いにいきました。寺島さんの本にはここを訪問した時のことが書かれています。

店主が寺島さんにオリジナル盤の重要性を説くのですが、それによると店主は『カンザス・シティ・セブン』を長年のサウンド・チェック盤としていて、日本盤の契約先が次々に変わって再発されるたびに聴きくらべると、フレディ・グリーンのカット・ギターの音がそのたびに薄くなっていくということでした。これは聞き捨てならない事態ではありませんか(笑)?この事はず~っと私の頭の隅に残っていました。

これまで私が持っていたのはMCAのデジタル・リマスター輸入レコード。今回買ったオリジナル盤との比較や如何に?どちらもステレオ盤なので比較しやすいです。オリジナル・ステレオ・マスター・テープからのデジタル・リマスター盤も結構頑張っていますが、やっぱり薄いですね。低音と高音が出る分中音がちょっと薄めになってしまいます。音の鮮度という意味ではやっぱりオリジナル盤に軍配が上がります。

ギターのカッティングに限らず、ピアノの粒立ち、シンバルのキレ、トランペットとサックスの伸び、いずれもやっぱりオリジナル盤のほうが勝っています。オリジナル盤を聴くといつも思うのですが、音の鮮度と厚みはオリジナル盤を聴いちゃうと他は聴けなくなってしまうということです。あ~あ、自慢ですよね~(笑)。

演奏の方はさすがのベイシー。最小の音で最高のスイングを生み出しています。サドのトランペット、ウェスのサックスとフルート、ブルージーに歌っています。フレディのカッティングが”ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ”と小気味よくドライブ。ベイシーが弾くオルガンがまた素朴でいい味を醸し出しています。それでもかますところはかましてくれます。緩急の妙ですね。ベースのシンプルにしてメロディックな刻み、ドラムのブラシの爆ぜ具合も文句なしですよ。

ジャズの基本要素が満載のこのアルバム。音を抜きにしてもいいアルバムだと思います。で、やっぱり最後には「オリジナル盤はエエな~っ。」と言わざるを得ません(笑)。

アルバム名:『COUNT BASIE AND THE KANSAS CITY7』
メンバー:
Thad Jones(tp)
Frank Wess(fl,ts)
Eric Dixon(fl,ts)
Count Basie(p,org)
Freddie Green(g)
Ed Jones(b)
Sonny Payne(ds)

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今週末は銀座アップルストアーへGO!

サッカーワールドカップのウルグアイ×オランダ戦。
オランダが勝ちましたね。
お互いのチームの持ち味を出しあった良い試合でした。
ファン・ブロンクホルストのシュートは凄かった。
で、今夜というか明日早朝のドイツ×スペイン戦。
これもいい試合になりそうです。
私はドイツかな~と思っていますが、でもよくわかりません。
どっちが勝ってもおかしくないですね。

告知です!

7月10日(土)「快楽ジャス通信」ポッドキャスト編の公開収録。

場所はいつもの「銀座アップルストアー」3Fのアップルシアター。
時間は17:00~です。入場は無料。

パーソナリティーはご存じの通り 高野 雲 さん。

今回のゲストは”毎日、女子ジャズ。”の 島田奈央子 さん。

7月末には島田さんのコンピレーションCDが出ます。

島田さんのDJもあるそうです。

雲さんの本の話もあります。
皆さん読みましたか?
音楽離れが進んでいる今、是非読んでほしい本です。

レギュラーゲストの tommy さんも今回は
iPad対応の「BOOKIN'(ブッキン)=自炊」のコラムをするそうです。

皆さん。見に行きましょう!
楽しいひと時を過ごせると思います。

P8 なんの脈絡もないんですが、これを紹介します。マイルス・デイビス『イン・コンサート』(1972年rec. CBSソニー)。メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、カルロス・ガーネット(ss,ts)、レジー・ルーカス(g)、セドリック・ロウソン(key)、マイケル・ヘンダーソン(el-b)、アル・フォスター(ds)、ジェイムス・ムトゥメ(per)、カリル・バラクリシュナ(el-sitar)、ペイダル・ロイ(tubla)です。

これは中山泰樹さんの「マイルスを聴け!」でけなされているアルバムです。それは私も頷けるものです。でも、これがなんともいい味を出していると思うのは私だけでしょうか?わけのわからないエレクトリック・シタールとタブラが入っています。当時流行?のインド音楽の影響なんでしょうね。もうなんか胡散臭くてしょうがないです(笑)。

大学時代にはこれをヘッドホンでB.G.M.にしながらレポートを書いたりしていました(笑)。夜レポートを書きながらこれを聴くといいんですよ~。頭の中が”ウニウニ”になってくるので、素晴らしいレポートが書けました(笑)?

ジャズ初心者の私には『パンゲア』と並んで『イン・コンサート』も刺激的でした。演奏の質が違うことは当時から何となくわかっていましたが、このチープな胡散臭さが最高なのでした(笑)。当時頭が”ウニウニ”になってしまう音楽としては、他にオーネット・コールマン・プライム・タイム・バンドの『オブ・ヒューマン・フィーリングス』や『グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー』などがありました。

色々異質体験をしてみるのも面白いと思いますよ。
できれば頭が柔らかい若いうちに体験してほしいです。

アルバム名:『MILES DAVIS IN CONCERT』
メンバー:
Miles Davis(tp)
Carlos Garnett(ss)
Reggie Lucas(g)
Cedric Lawson(key)
Michael Henderson(b)
Al Foster(ds)
James Mutume(per)
Khalil Balakrishna(el-sitar)
Badal Roy(tabla)

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今日はライブ・アルバムを2枚紹介。

今夜はサッカーワールドカップの準決勝。
ウルグアイ×オランダ戦です。
3時からなので見ません。
明日朝結果がわかればいいや。
たぶんオランダが勝つでしょう。
で、オランダとドイツで決勝なんじゃないかという気がします。

さて、今日はライブ・アルバムを2枚まとめて紹介してしまいましょう。

P6 シーマス・ブレイク『ライブ・アット・スモールズ』(2009年rec. SMALLS LIVE)です。メンバーは、シーマス・ブレイク(ts)、ラーゲ・ルンド(g)、デヴィッド・キコスキー(p)、マット・クロヘシー(b)、ビル。・スチュアート(ds)です。ベースのクロヘシーはよく知りませんが、他は中堅の名手揃いです。

最近の直球メインストリームといった感じの演奏で安心して聴いていられます。曲はシーマス作4曲とスタンダード1曲の計5曲が収録されています。シーマスの曲は現代的な佳作揃いで難解な曲はありません。

まずはシーマスの力強い王道テナーが気持ちいいですね。そこに現代フレイバーの王道ジャズ・ギターのルンドがからみ、現代的だけれど美しさを常に意識する敏腕キコスキーがバッキングとソロで冴えた技を見せる展開。これは文句のつけようがありません。

ベースのクロヘシーも力強く弾いていますし、”キレキレ”ドラマーのスチュアートが、時に熱いスティックさばきや時に繊細なブラッシュ・ワークを見せるという、これは堪らない演奏になっていると思います。ライブならではの現場での音の交換と一体感がヒシヒシと伝わってきます。

録音は決してハイファイではありませんが、あまり加工せずに録りっ放しなのが、返って現場の雰囲気をリアルに伝えていると思います。アメリカの小クラブで繰り広げられる今のジャズを、自宅に居ながらにして味わえるのは嬉しい限りです。

アルバム名:『LIVE AT SMALLS』
メンバー:
SEAMUS BLAKE(ts)
LAGE LUND(g)
DAVID KIKOSKI(p)
MATT CLOHESY(b)
BILL STEWART(ds)

P7 次はバティスト・トロティニョン『スイート...』(2009年rec. naive)です。メンバーは、バティスト・トロティニョン(p)、マーク・ターナー(ts)、ジェレミー・ペルト(tp)、マット・ペンマン(b)、エリック・ハーランド(ds)、1曲のみ、トーマス・ブラメリ(b)、フランク・アグローン(ds)です。現代ジャズ精鋭部隊によるライブ演奏ですよ。

トロティニョン作の8部からなる約50分の《スイート(組曲)》+1曲に加え、別な場所で録音されたスタンダード《アイ・フォール・イン・ラブ・トゥ・イージリー》が収録されています。ラストの曲は蛇足なんじゃないかな~?スタンダード好きへのサービス??

トロティニョンはジャケットのとおりの端正な甘いマスクの色男です。「快楽ジャズ通信」に西山瞳さんがゲストで来てこれをかけた時、雲さんが「フランスの”ニョン様”」と言っていました。上手いこと言いますよね(笑)。

50分に及ぶ《スイート》は最初こそ静かに始まりますが、すぐに盛り上がりかなりのハイテンションのままラストまで突き進みます。途中少しはスローな部分もありますが、概してハイテンション。テーマのメロディーは広大な広がりをイメージさせるような曲で、ちょっと大袈裟かな~?と思ったりします。基本的には良い曲だと思います。

全編ドラムのハーランドが煽りまくっています。それにのってトランペットのペルト、テナーのターナーが熱いソロを繰り広げます。とにかくパワーで押すことを全面に出した演奏です。トロティニョンもソロの途中で山下洋輔ばりに鍵盤を”ガシーン”と叩く場面まで出てきます。私が抱いていたこの人のイメージとかなりかけ離れていて、そこに違和感を感じてしまい未だに馴染みきれません(笑)。う~ん、この人意外と個性がないような気もします。

ライブでこのテンションは聴く方も疲れたことでしょう(笑)。曲も緩急あるのですが、通してきくと意外とこれが残らない・・・。事前に頭で考えた組曲と現場での勢いを重視した体の演奏が有機的にからんでいないようなところが気になるところです。しっかりできた曲なのに演奏のツメが甘いような気がしなくもない。

ターナーもペルトも組曲の演奏というより、自分のいつもの演奏をそのまま出しているだけのような気がします。この2人ですからプレイそのものはいい出来なんですよ。でも全体をとおして聴くと組曲にした意味は?となってしまいます。このメンバーで組曲。ちょっと期待が大きすぎたのかもしれませんね(笑)。

そういう意味で”蛇足”?の《アイ・フォール・イン・ラブ・トゥ・イージリー》が、一番トロティニョンらしく聴こえてしまうところがどうも・・・(涙)。

アルバム名:『SUITE...』
メンバー:
BAPTISTE TROTIGNON(p)
MARK TURNER(ts)
JEREMY PELT(tp)
MATT PENMAN(b)
ERIC HARLAND(ds)
THOMAS BRAMERIE(b):1曲のみ
FRANCK AGULHON(ds):1曲のみ

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土濃塚さんとハバードのフリューゲルホーンに酔う。

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「フレディ・ハバード特集」
ゲストはフリューゲルホーン奏者の 土濃塚隆一郎 さん。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

雲さんとtommyさんは先日土濃塚さんのライブを観に行ったそうです。
ステージー上での土濃塚さんは怖く見えるんだとか。
tommyさんによると暴走族の総長(笑)。
そんな土濃塚さんの『フォー・ラヴァーズ』から《スキャンダル》

このアルバムは私も持っていますよ。
この曲はツイン・ドラムのハイ・ドライビングな曲です。
フリューゲルホーンが奔放で聴いていて痛快。
夏のドライブ、これを聴きながら海岸沿いを飛ばしたら超爽快でしょう。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「カッコいい。フリューゲルの高音がこんなに出るんだ。」とtommyさん。
土濃塚さんは「久しぶりに聴いてこんなんだったっけ?」と思ったそう。
「こういう演奏を聴くと刑事ものを思い浮かべる。」と雲さん。
「そう言ってもらえると嬉しい。」と土濃塚さん。

「こじ付けかもしれないけれど、刑事が似合うフレディ・ハバード。」と雲さん。
ハバードは土濃塚さんも好きだとか。
「トランペットは飛び立つ鳥のようなイメージ。
ハバードの演奏はそう感じさせくれてカッコいい。」と土濃塚さん。
ハバードの曲はアルバムにも必ず入れているそうです。

土濃塚さんの一押し曲。
フレディ・ハバード
『レッド・クレイ』からタイトル曲
ボーナス・トラックのライブ録音のほうです。

私はレコードを持っているので、ボーナス・トラックはなし。
出だしのソロから勢いに溢れています。
私はこの曲をV.S.O.P.の『熱狂のコロシアム』で聴いて惚れました。
かなりの愛調曲です。
中盤のソロは相変わらずのハイノート。それもかなりのロングトーン。
ハバード・ファンには最高ですよねっ。
まっ、フレージングはワン・パターンなんですが、それがハバード(笑)。
続くテナー、ギター、エレピのソロも快調で、それぞれ盛り上がります。
ラストにまたハバードが登場して大盛り上がり。ライブならではの演奏ですね。
更にそこからベース・ソロ、ハバード再々登場と、なかなか終わりません(笑)。

「長いけど素晴らしい演奏でした。」と雲さん。

次は雲さんオススメの曲。
雲さんの思い出の曲だそうです。詳細は雲さんのブログを見てネッ!
ジャズのアンサンブルを習っていた頃、
先生から次回のテーマがこの曲だと言われ、
実際に聴いておこうと思った雲さんが探して買ったのがこのCD。
雲さんはこの辺からハバードが好きになったそうです。
『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』から《アップ・ジャンプト・スプリング》
パブロ・レーベルです。

そういえば私が最初に買ったハバードのアルバムもパブロ・レーベル。
オスカー・ピーターソンとの『フェイス・トゥ・フェイス』。
ピーターソンとジョー・パスもこのアルバムで初体験です。
この曲は私も好きな曲です。ワルツですしね。ジャズ・ワルツ大好き(笑)。
これはフリューゲルホーンを吹いていますね。
流麗でパワーもあるハバードのフリューゲルは私結構好きです。
続くテナー・ソロは短めですがツボは押えていますね。
ピアノ・ソロも曲想を心得た美しいもの。
こういうまっとうなジャズがパブロです。

「フリューゲルがいい。」と皆さん。
「軽やかでフワッと浮かぶ感じがいい。」と雲さんと土濃塚さん。

次は土濃塚さんのおすすめ。
カーメン・マクレエ『アイム・カミング・ホーム・アゲイン』から
《バースト・イン・ウィズ・ザ・ドーン》
ここでのハバードのソロが凄くカッコいいそうです。

曲はミディアム・バウンスで私好み。
マクレエの歌もいいと思います。
確かにハバードのソロはカッコいいです。小気味よく快適ですね。
後半のハバードのオブリガードも素敵です。

「トランペットもいいけどカーメンの歌に感動しました。曲がいい。鳥肌物ですね。」
と雲さん。やっぱり!雲さんもこの曲が気に入ったんですね(笑)。
「この後アルバムを買いに走ります。」とtommyさん。tommyさん買ったんですか?

さすがはtommyさん。既に購入済みでした。
tommyさんのブログ⇒
http://ameblo.jp/tommy-jazz/day-20100508.html

「この感動が冷めないうちに、激しいので頭をシェイクしましょう。」と雲さん(笑)。
土濃塚さんの『トップ・ギア』から《ジブラルタル》

これはまさに”トップ・ギア”のイケイケ演奏。
ラテン・パーカッションがいやがうえにも盛り上げます。
土濃塚さんのハイノートが炸裂。
ここでも奔放に吹き切っています。気持ちいいです。
これはやっぱり暴走族の総長ならではといった感じです(笑)。

「いや~脳内がかき乱され、音の洪水。」と雲さん。
「ライブでもこれが聴きたかった。」と雲さん。
ここでライブに関しての話があったのですが、
tommyさんの例の言葉にひっかかりメモが遅れてしまいました。
というわけで割愛。ごめんなさい。
雲さんは、フリューゲルホーンを持つと人が変わったようになる
土濃塚さんのことを「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に出てくる
バイクに乗ると人が変わる本田に似ているなんて言ってました(笑)。

ラストは土濃塚さんのフリューゲルホーン雲さんのベースでデュオ。
曲は《アップ・ジャンプト・スプリング》

結構ホンワカしたテーマ部。
そこからソロに入ると、徐々に演奏がエキサイト。
高音”ピロピロピロ”っとなかなかいい感じになっていました。

演奏が終わると皆さん楽しそうでした。

今回は楽しい演奏揃いでした。
土濃塚さんとハバードのフリューゲル(トランペット)がとても気持ちよかったですよ。

そして、
今週土曜日7月10日「快楽ジャス通信」ポッドキャスト編の公開収録。
場所はいつもの「銀座アップルストアー」3Fのアップルシアター。
時間は17:00~です。
もちろん入場は無料。

パーソナリティーはご存じの通り 高野 雲 さん。
今回のゲストは”毎日、女子ジャズ。”の 島田奈央子 さん。
レギュラーゲストの tommy さんも今回は独自企画を予定しています。

皆さん。お誘い合わせのうえ見に行きましょう!

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小川隆夫さんのジャズ番組を聴きました。

Inter FM 「ジャズ・カンバセーション」という番組をやています。
パーソナリティーはJAZZジャーナリストの 小川隆夫 さんです。

今、スカパー加入半年ということで、全チャンネルが無料視聴できる期間。
普段は見られないチャンネルが見られます。
で、音声のみのチャンネルがあって、その中にInter FMもあるんですよ。
だから「ジャズ・カンバセーション」も聴けるというわけ。
TVで聴いてます。
前から一度聴いてみたかった番組なんですよね。

この番組が聴ける人は少ないと思いますので貴重なレポートです(笑)。
でも、聴いたまま適当に書きますんでヨロシク!

そうか~、番組の途中でCMが入るんですね~。
いつもミュージックバードを聴いているんでCMはないんですよ。
それに慣れているので、番組途中のCMは何か新鮮(笑)。
CMがこれまたローカルなCMなんですよ。
ハイ・クオリティー・カーペットのデッソ!

最初はオープニング・トークとお便り紹介から。

続いて特集「ジャズ・ロックでGO!」
小川さんは「ジャズ・ロックの真実」という本を書こうと思っているらしいです。
ドナルド・バードリー・モーガンをかけました。
《サイド・ワインダー》は時間の都合でかけられなかったので、別の曲ですよ。

ブルーノートの頃のジャズ・ロックって妙にレトロなんですよね~。
そして”トホホ感”が滲み出ちゃってる。
どうしてこんな風に感じるのか不思議です?

今日は初級編だそうです。
時間が短いのでほんのさわりだけって感じですね。

次のコーナーは「マイルス・デイビスの真実」
マイルスの歴史に沿って逸話や曲を紹介するコーナーです。
今回は1953年、マイルスが麻薬を断つ頃の話でした。

マイルスが麻薬を断つきっかけとなったその頃のクリフォード・ブラウンの演奏。
ブラウン『メモリアル・アルバム』から《チェロキー》をかけます。

いや~っ。素晴らしい演奏です。
そのしばらく前の麻薬におかされていた頃のマイルスの演奏。
悪い演奏ではないとの前置きで、
『マイルス・デイビスVol.1』から《レイズ・アイディア》をかけます。

マイルスもいいですよね~。

CMがたくさん入りますね~。
このコーナーも今日からCMが入ることになったんだとか。
基本は15分おきにCMが入るようです。

麻薬と手を切るきっかけになるもう一人のトランペッターがクラーク・テリー。
このコーナーでの話はほとんど小川さんの著書のインタビュー記事のようですね。

麻薬から手を切った後の1954年はいい録音をのこしています。
その中からブルーノートの3回目のセッション。
ワン・ホーン・カルテット。マイルスの自信のほどがうかがえます。マイルス27歳。
『マイルス・デイビスVol.2』から《テイク・オフ》をかけます。

素晴らしいですね。このマイルスは。
実は私、去年このアルバムを初めて聴いて驚きました。
ブログにもレビューを書いています。

細かいフレーズの集積に新しさを感じるとのこと。
この後はプレスティッジのマラソン・セッションになります。
残念ながら今日はここまで。

ここでリスナーからのお便り紹介が入ります。

次はジャズ・ミュージシャンへのインタビュー・コーナー「ミート・ザ・スター」
マイク・スターンリチャード・ボナ

まずはお互いをどう思うか?
お互いベタ褒めですね。社交辞令(笑)。
小川さんのあっさり目の翻訳があります。
次は出会いについて?
何か寛ぎトークが続きます。
22年前に合ったそうです。
ボナのことをマイケル・ブレッカーが”素晴らしい”と吹聴しまくったとか。
初共演はスターンの『ヴォイセス』。そこから《レニズ・スマイル》をかけました。

いつものスターン&ボナですな。

それぞれの新作についての話。
ますはスターン『ビッグ・ネイバー・フッド』
音楽的、個人的に近しい人達とのレコーディングなんだとか。
スターンが一番出来がいいという曲が《リーチ》。ボナも参加しています。
スターンらしい躍動的なこの曲をかけます。

リズムはザビヌルっぽい瞬間が多発していますね(笑)。
ボナと言えばザビヌルのところでのプレーが素晴らしいですから。
ギターはいつものドライブ感に溢れるもの。
”チャラリラリラリラ、テケテケテケテケ”と気持ちいいです(笑)。
サックス・ソロまでフレージングがもろスターン。

次はボナ『ザ・テン・シェイズ・オブ・ブルース』
今回のテーマはブルース。
色々な国でやられているブルースにテーマを求めたとのこと。
《ヤラズ・ブルース》をかけます。R&Bで、ボナのこういうボーカルは珍しい。
ハモニカとオルガンが効果的に使われています。

なるほどR&Bですね。ボナらしい演奏と歌です。

最後はスターンの挨拶でこのコーナーは終了。

アーチスト特集「セロニアス・モンクのリバーサイド編」
モンクは不協和音とパーカッシブな弾き方が特徴。
小川さんはブルーノートもいいがリバーサイドに拘りがあるそう。
モンクの最高傑作と思っている『ブリリアント・コーナーズ』からタイトル曲

今更この曲については説明不要。素晴らしい。

独特の叩きつけるスタイルでメロディーも独特。
「白いキャンバスに絵の具をぶっかけたモダンアートに感じる。」と小川さん。

奇妙なメロディーの曲《ルビー・マイ・ディア》
伝説的なコルトレーンが入りモンク・カルテットの
「ファイブ・スポット」でのライブの直前の演奏。
『セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン』から。

う~ん、いい演奏ですよね~。染みます。

独特のメロディー・センスです。
《ルビー・マイ・ディア》はモンクの代表的な曲。

最後は《ラウンド・ミッドナイト》
作曲家としての偉大さを示す曲にしてモンクの一番有名な曲。
モンクの独特のノリやアクセントなどは共演者にとって難しいと言われます。
そんな独特な音楽性はソロ・ピアノで聴くのが一番。
『セロニアス・ヒムセルフ』から。

この独特の感じ、ジャズっていいな~と思います。
モンクって深みと味わいがあります。

奔放、思うがままなすがままに弾いた人。
気まぐれなところもあるが、聴いていると自由になるとのことでした。

小川さんがやっているジャズ・ゼミナールの宣伝。
来週の内容を紹介して終了。

午後4時から午後6時までの2時間。
30分ずつに区切っての4コーナーでした。
途中CMやテーマが入るので実質の番組時間はちょっと短めに感じます。

ミュージックバードはCMがないので「PCMジャズ喫茶」の2時間は長い長い。
で、結構ダラダラトークなので聴いていて疲れますよ(笑)。

私としてはあっさり目の番組構成が小川さんらしいと思いました。

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「PCMジャズ喫茶」 & 我が家にCDプレーヤーがやって来た!

今日の「PCMジャズ喫茶」のゲストは、横須賀でカートリッジの製作や修理をやっている「オーディオ・ファブ」の古屋明さんでした。古屋さんは”横須賀の針師”との異名をとるらしいですが、この命名主は間違いなく寺島さんだと思います(笑)。古屋さんはジャズのプロデューサーもやっているそうです。

今回は適当にレポートします。マイナーなゲスト(ご容赦願います)の時はマニアの趣味トークがメインなので、ツッコミを入れてもしょうがないし、正直私自身に興味が湧かないんですよね~。それに今日はわけがあって途中で聴くのをやめてしまいました。理由は後述。

ではちょっとピック・アップ。

まずはスイングジャーナル誌休刊の話。やっと出ましたね。復刊の可能性の話になり、岩浪さんは「レコード(CD)業界がよほど良くなるか、大口の資本が投入されないと無理。」と言ってました。それを聞いた寺島さんは「そういうのをかなり探したらしいがダメだったと聞いている。篤志家にでも買取ってもらわないと無理。」なんて言ってました。さらに「批評が昔から同じ論調なので面白くない。以前買っていた人達が書店で立ち読みして買わなくなってしまった。雑誌を買わないのは他の雑誌も同じですが。」とも言っていました。

オーディオ雑誌「analog」に掲載されている寺島さんのジャズ・レコードのジャケット・コラムを辞めるという話もありました。もう紹介するジャケットがないんだとか。「analog」2010SUMMER vol.28にも今回で最後という文が掲載されていました。

そして今話題の寺久保エレナの話も出ました。岩浪さんの選曲。岩浪さんが「上手すぎ。でも矢野沙織が出てきた時のビバップのような驚きはない。ポイントがなく、モード的なものを何曲かやっているので新主流派的だけどパーカー・フレーズも出てくる。」と言うと、寺島さんは「彼女を聴くのはアルト・サックスの後継部隊の中高生などで、そういう人が聴いて『私も上手く吹きたい。』と思えば良い。」と返していました。岩浪さんが「出来すぎ。バラードはいなして吹いている。」と言うと、寺島さんは「とりあえず上手ければいい。」なんて言っていました。どの曲をかけるかしばし議論したあと、自分の知っている曲をどう演奏しているかということで《マイ・フーリッシュ・ハート》をかけることにしました。

いや~っ、上手いです。これはバラード演奏ですが、岩浪さんが言うように確かにいなしています。アルトの音がとてもスムーズで安定しています。これから自分らしさを出していけるかが大事なんだろうと思います。上手い!

曲が終わると寺島さんが「素晴らしい。完成されている。」と言い、古屋さんも激賞していました。感想を求められたディレクターの太田さんは「ブラインド(テスト)したら面白い。(それくらい高校生離れした演奏)」と言っていました。寺島さんは「演奏がいいと(曲をかけている間のスタジオ内でのトークが)これだけ盛り上がる。”スッ”と入ってくる。アルトは不安定だと気になるが、そんな不安定さがない。矢野沙織よりレベルが高い。」とベタ褒めでした。岩浪さんは「矢野沙織は今何をやりたいかわからない。壁にあたっている。」と返していました。寺島さんは「(寺久保は)このままストレートに伸ばせばいい。変に色々プロデュースするのはダメ。それには大手ではなく、家(寺島レーベル)や古屋さんのところのような地にへばりついてやっているところがいい。」なんて言って盛り上がっていました(笑)。

例によって岩浪さんは「ジャズ批評」2010年7月号No.156の「内外新譜」に寺久保エレナの『ノース・バード』のレビューを書いています。その趣旨はだいたい上記のとおりです。そして今回もブログ・ウォーキングには私のブログを掲載していただいてます。

今日はこんなところでおしまい(笑)!

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

番組を聴いている最中にCDプレーヤーが届きました!前にサブのCDプレーヤーが壊れたということはブログに書きました。修理しようかと思ったのですが、面倒になって新品を買ってしまったのです。ネットで中古を探したり、オークションを調べたり、新品の価格を調べたり、SACDプレーヤーの導入も考えました。色々悩んだ結果がこれ。

P4マランツのCD5003。廉価のCDプレーヤーです。SACDはかかりません。メインがCDプレーヤーなのに、サブがSACDプレーヤーでもないだろうと思ったのと、価格の安さに釣られてしまいました(笑)。

定価は¥35,000ですが、ネットで探せば2万円台前半なのです!これまで使っていたCD6000OSEの中古(6年前に購入)より安いんだから凄い。見た目もそれほど安っぽくないですよね。問題は音ですね。まっ、安物なのでそれほど期待はしていませんが、ネットの音質レビューによるとそこそこイケているようです。

P5 で、ラックにセッティング。これまでどおりレコードプレーヤーの置き台となりました。レコードプレーヤーはCDプレーヤーの重石ということで(笑)。

音は如何に?いいんじゃないですか?特に問題は感じません。まだ鳴らしたばかりなので少々粗い感じが漂いますが、これはエージングで落ち着くでしょう。私、最近耳がいい加減になってきているようで、サブとしてはこれで十分です。めでたしめでたし(笑)。

マランツのCDプレーヤー恐るべし。売れていて生産数量が多く、部品の共用化などがなされていればこそのこの価格なのでしょうね。そしてCD技術の進歩って凄いですよね。普通の音楽ファンならこれで十分だと思います。ジャズ・ファンにはせめてこのくらいのCDプレーヤーを使ってほしいと思いました。

なぜサブのCDプレーヤーが必要かというと、メインのCDプレーヤーにはヘッドフォン端子がなく、夜ヘッドフォンで聴く時にいちいちアンプとかの電源を入れるのが面倒だからです。CDプレーヤーにヘッドフォン端子があればCDだけで済みますからね。節電~エコにもなるというわけ(笑)。

さて、最近は私も物の買い方ががらりと変わってきています。デジカメはネットでカタログを検索してAmazonで買ってしまったし、今回は拘っているはずのオーディオ機器なのに、音も聴かずにネットで情報を検索して最安値を探して通販購入。私にとってはiPad発売なんかよりライフスタイルの変化のほうが興味大。

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来週「快楽ジャズ通信」ポッドキャスト編の公開収録があります。

今日は告知です。

来週土曜日7月10日「快楽ジャス通信」ポッドキャスト編の公開収録があります。

場所はいつもの「銀座アップルストアー」3Fのアップルシアター。

時間は17:00~です。

もちろん入場は無料。

パーソナリティーはご存じの通り 高野 雲 さん。

今回のゲストは”毎日、女子ジャズ。”の 島田奈央子 さん。

ちなみに島田さんの本のタイトルは”Something JAZZY

7月末には島田さんのコンピレーションCDが出るそうです。

とういわけで、私も見に行こうと思っています。

本を持っていってサインしてもらおうかな~。

レギュラーゲストの tommy さんは、

iPad対応の「BOOKIN'(ブッキン)=自炊」のコラム、

「Macで作る電子書籍講座-初級編-」をやる予定だそうです。

「Somethinng JAZZY」掲載のアルバムを1枚紹介しましょう。

P3 ジェナイ『ダンス・ウィズ・ミー』(2004年、VIDEOARTS)。ギター(ベース、キーボード、プログラミング)のオリヴァー・ウェンデルとボーカルのロビー・ダンジーの男女デュオ・ユニットです。

ギター&ボーカルの男女ユニットと言えば、私は”タック&パティ”が好きなんですが、一時期話題になった日本の”フライド・プライド”って今どうしているんでしょうね~(笑)。ネット検索したら頑張っているみたいですね。

アルバムの話に戻ります。島田さんの本を読んでこのアルバムがハワイ×ジャズのフュージョンだと知りました。ジャケット見たらこれは確かにハワイのイメージ。私が好きな色:青が基調になっているのも◎。夏に聴けば最高。これからの季節にピッタリの1枚です。とにかく心地よく聴けるフュージョン。

私の場合はオーディオ的にも気に入っています。打込み系のベースラインが低音チェックにいいのです。倍音少なめの低音が高めのレベルで入っています。この手の低音は低音が早く減衰してしまう古典系のスピーカーでは出ないんですよね。私のスピーカー:タンノイのスターリングTWWはこの手の低音も出ますよ。

来週の土曜は、銀座アップルストアーにてお会いしましょう。

サッカーワールドカップ、オランダ×ブラジル戦。
ブラジルがあっさりゴールを決めたのでビックリ!
さて、勝つのはどっちなんでしょう?
ブラジル快勝?オランダも意地を見せてほしい。

オランダが勝ちましたね。
ブラジルはオウンゴールから崩れて自滅した感じでした。
ワールドカップは何が起こるかわかりません。
だから面白い。

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アート・ペッパーのこれに妙に嵌ってしまった私。

最近新譜や準新譜を紹介しようと思っても気分がのらない私。
う~ん、ある意味スランプなんでしょうか?

P2_2 今日はアート・ペッパー『ザ・トリップ』(1976年rec. CONTEMPORARY)を紹介します。メンバーは、アート・ペッパー(as)、ジョージ・ケイブルス(p)、デビッド・ウィリアムス(b)、エルビン・ジョーンス(ds)です。

アルト奏者の纐纈雅代さんが「快楽ジャズ通信」にゲスト出演した時、ジャッキー・マクリーンの『デイモンズ・ダンス』の中の《スイート・ラブ・オブ・マイン》をかけ、私がこの曲を好きだとブログに書いたら、ジャズ友からコメントがあってペッパーのこのアルバムにも入っていることを知りました。

ペッパーがやっている《スイート・ラブ・オブ・マイン》を是非聴いてみたくなり、CDを買おうと思ったのですが、頭から続けて《ザ・トリップ》のオリジナル・テイクとオルターネイト・テイクが入っているじゃありませんか。私、こういうのが嫌いなんですよ(笑)。何で2曲続けて聴かなきゃいけないの?で、ボツ(笑)。レコードを買うことに決めました。

前回上京した時に探したけれどありませんでした。そうしたら 「discland JARO」 から6月の通販リストが届き、その中にこれがあったので早速注文。一応オリジナル盤みたいですが、1976発売なので高くはありません。でも輸入盤CDよりはちょっぴり高め。

復帰後のペッパーって賛否がわかれますよね。50、60年代のような軽やかに明るく歌っていたペッパーとは違い、なんか熱くドロドロしたところが全面に出てきちゃったし、フリーキーな咆哮も辞さないところが嫌われる傾向にあります。

このアルバムはそういう復帰後ペッパーだけれど、心に迫ってくるものがありますね。人生の重みを背負って吹いている感じがします。”ワル”なジャスです。男の陰りある哀愁に満ちています。こりゃカッコいいでしょ!そんなペッパーに惚れてしまいましたよ。エルビンの黒いドラムが実にマッチしています。私の大好きなドラマーであるエルビン盤としても、これはかなりの高ランクとなりました。

A面《ザ・トリップ》はエスニック風味のワルツ曲。エルビンの繰り出すワルツって私には麻薬の陶酔感です。そんなリズムに自在にのっていくペッパーが素敵。続く《ア・ソング・フォーア・リチャード》はどこかで聴いたことがあるような感じ、ケイブルスのコードからは《枯葉》が感じられます。一部は同じコード進行なんじゃないでしょうか?この手の哀愁曲はペッパーに吹かせれば文句のつけようがありません。で、目当ての《スイート・ラブ・オブ・マイン》の登場となるのですが、ありゃっ、これが意外と普通だったりして、マクリーンのほうがいいかも(笑)?

B面はペッパー作の《ジュニア・キャット》から。ミディアム・テンポのブルースで、この黒さにやられました。バラード《サマー・ノウズ》がまた切々と迫ってくるのよ。男の哀愁ここに極まれり。ペッパー作の《レッド・カー》は8ビートのゴスペル・タッチ。エルビンのダイナミックなポリリズムが映えます。NYの街を”赤い車”でいなせに飛ばすペッパーの姿が見えます。ペッパーって結構黒いんですね。”白人は黒くない”なんて簡単には言えません。

忘れていましたが(笑)、ピアノのケイブルスも熱く迫り好演しています。知名度が落ちるベースのウィリアムスも必要にして十分な好サポート。

これはペッパー盤として世間の認知度はそれほど高くないと思いますが、私の中では全曲捨て曲なしの一押し盤になってしまいました。いやっ、これは聴いて良かったです。《スイート・ラブ・オブ・マイン》とジャズ友に感謝!

アルバム名:『The Trip』
メンバー:
Art Pepper(as)
George Cables(p)
David Williams(b)
Elvin Jones(ds)

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MCカートリッジもなかなか良いですね。

昨日はサッカーを見ていたのでブログが更新できませんでした。
今大会、日本はよくやったと思います。
サッカー日本代表の皆さんお疲れ様!
昨日は結局ゴールできませんでしたね。残念!
個人の技術はやっぱりパラグアイの方が高いと思いました。
ベスト8以上を目指すには、チーム力と改めて個人の力を痛感。4年後に期待。
昨日のPK戦、駒野が出てきた時、やっちゃいそうな気がしました。
不思議ですね。見ていて何となく流れを察することができます。
で、やっちゃった。駒野を責める気は全くありません。
これが日本の結果なのです。
準々決勝のアルゼンチン×ドイツとオランダ×ブラジルは必見です。
南米vs欧州、ワクワクします。凄い試合になりそう。

今日はオーディオ話。

P197 サブのレコードプレーヤーが御覧のような状況になっています。
レコード中央のディスクスタビライザーとカートリッジに注目。
両方とも結構懐かしいものです。
今では珍しいものなのでちょっと紹介します。

P198 ディスクスタビライザーはこれ。名前は”レコード・パック”。”パック”の由来はアイスホッケーの”パック”に似ているからでしょう。レコードを押えて安定させるものですね。普通は重量で押えるんですが、これはちょっと違います。ゴムでできていて軽いんです。真ん中の穴がプレーヤーのセンタースピンドルより細めなので、その摩擦力を使ってレコードを押さえるんです。

DP-3000はレーベル部分がゴムシートより窪んでいるので、重いスタビライザーを乗せるとレコードが凹状になってしまいます。だからこのスタビライザーがいいのです。押え具合を加減できます。昔”東志”という輸入業者が販売していました。スウェーデン製。さらに見てのとおりストロボ・スコープ(縞模様)が印刷されています。蛍光灯の光で見て、この縞模様が止まって見えれば回転が正常かどうか確認できる便利グッズです。

P199カートリッジは久々にMC型。これまでMM型を使っていたのですが、今持っている唯一のMC型の登場。たまには使ってやらないと腐ってしまいます(笑)。オーディオテクニカのAT33LTD(リミテッド・エディション)。この後、ヴィンテージ(VTG)、プレスティッジ(PTG)と似たようなモデルが出ます。

このカートリッジは色が気に入っています。チャコール・メタリック色がシックです。このモデルの元になったAT33Eは金ピカだったのでちょっと趣味が悪い(笑)。でも当時は金ピカカートリッジって結構流行りました。音はやっぱりMC型のほうが高域がしっかり出ますね。 シンバルとかが煌めく感じで、80年代以降の録音にはこれの方がいい感じです。ただ50、60年代の熱いジャズにはミス・マッチな感じですね。

P200 MC型カートリッジには良いMCトランスが必要です。最近のものはとにかく値段が高くて参ります。私が使っているのはFR(フィディリティー・リサーチ)のXG-5。これの売りはパーマロイのリング・コア(トロイダル・コア)を使っているところです。シールドも厳重に行ってあります。

インピーダンス切替があるので便利です。LOW、MID、HIGHの3種類に対応しています。PASSもありますからMM型を使うときにいちいちトランスを外す必要がないのも良いところです。このトランス。一般的に見かけるのは金色のなんですが、これはなぜか黒色です。私は金ピカよりはこの黒色のほうが好きです。

とまあこんな具合で、レコードスタビライザー、カートリッジ、MCトランス、それぞれ語り始めると切りがなくなってしまいます(笑)。

ついでにレコードも紹介。ダイレクト・カット・ディスクです。

P1 デイヴ・グルーシン『ディスカバリー・アゲイン!』(1976年rec. Sheffeld lab)です。メンバーは。デイヴ・グルーシン(p,el-p)、ロン・カーター(b)、リー・リトナー(g)、ハービー・メイスン(ds)、ラリー・バンカー(vib,per)です。出た当時高音質ということで話題になったレコードです。

このレコードを作ったシェフィールド・ラボは高音質のダイレクト・カット・ディスクを作るレーベルとして、オーディオ・ファンの間では有名な存在でした。レーベル・マークの朝顔がとても印象的でした。ダイレクト・カットがなぜ高音質かというと、演奏しているのをマイクで拾い、ミキサーでミキシングしてそのままマスター・ディスクをカットしてしまうからです。間に入る機材や工程が圧倒的に少ないので、ロスが少なく鮮度が高いのです。

普通はテープに録音した後、ミキシングやマスタリングしてからマスター・テープを作り、それでマスター・ディスクをカットするので、工程が多くその間にロスされるものが多いのです。でもやり直しはできます。一方、ダイレクト・カットはミュージシャンやカッティング・エンジニアにとっては大変ですよ。やり直しがきかない一発勝負ですから。こういう理由でダイレクト・カット・ディスクをやるミュージシャンは少なく、レコードも少数です。

日本ではビクター音楽産業やCBSソニーからいくつか出ていますよね。後は当時のオーディオメーカー系のレーベル。オーディオ・ラボやロブスター企画なんかはその手のレーベルです。

さて、このレコードの音質はというと、実は凄く自然な感じなんです。デジタル録音のように音のエッジが立っていません。音の輪郭はソフトです。でも音の芯が非常にしっかりしていて薄くなりません。濃厚な音だと思います。アナログ的なメリハリがあります。特筆すべきはヴァイブラフォンの音。金属を木のマレットで叩く質感が恐ろしくリアルに捉えられていると思います。耳に突き刺さらないけれどインパクトは大きいです。それと時々”チリン、チリン”となる鈴やトライアングルも実にしっかり鳴ります。

音質ばかりの話になってしまうのですが、実は演奏も捨てたものではありません。実に落ち着いたアダルト・フュージョンです。テクニックばかりが目立つフュージョンとは一銭を画しています。グルーシンのしっとりとしたピアノ&エレピを中心に、リトナー、ロン、メイソンといった腕達者な面々がしっかりサポートして音楽を形作っています。

今やiPod全盛。メディアまでなくなろうとしていますが、そんな時代だからこそ、昔あった良いもので今や忘れ去られたものを紹介することも重要だと思います。決して懐古趣味ではありません。良いものを後世に伝えることも重要だと思うのです。

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