これはトホホ&セツネ~か?
最近買った新譜の紹介が微妙に面倒・・・、ということで今日は適当にレコード棚から取り出した1枚を紹介。
J.R.モンテローズ・カルテットの『ラッシュ・ライフ』(1979年rec. PROGRESSIVE)です。これは1988年の再発盤。メンバーは、J.R.モンテローズ(ts)、ホッド・オブライエン(p)、テディ・コテック(b)、ジミー・ウォームワース(ds)です。
今日は内容というより買った経緯を主に紹介。これは秋葉原の石丸電気ソフトワンで買いました。今から10年ちょっと前、真空管アンプ作りに熱中していたのですが、それが少し落ち着いた頃にオリジナル盤レコード熱が高まってきて、私的レコードブームが来たのです。
当然のことながらレコードプレーヤーを新調したくなり、学生時代から使っていたレコードプレーヤーTRIOのKP-880D(出た当時は革新的な技術を導入したプレーヤー、ターンテーブルシートはMICROの純銅製!に変更)に変え、以前ブログで紹介したROKSANのRADIUS3(アームはSME-3009R)を買い、さらに悪乗りしてDENONのDP-80(アームFR-64S付)の中古を買ったのです。
オリジナル盤は高いのでそうそう買えませんでしたが、中古レコードは安いことを知り、ディスクユニオンで80年前後の安いものを次々と漁っていました。そして、秋葉原に真空管アンプのパーツを買いに行ったついでに、石丸電気ソフトワンの2F奥にあるレコード売り場にも行き、輸入重量盤なども買っていたのです。
そこにはスティープル・チェイスの輸入盤もたくさん置いてあり、値段も安めだたので結構な枚数を買いました。買ったのはいいのですが内容がいまいちなものも多くて、その後ディスクユニオンに半分くらいは売ってしまいましたよ(笑)。
そんな中に混じって買ったのが今日のレコードです。J.R.モンテローズなんて渋いでしょ。この人のアルバムで有名なのはブルーノートに1枚だけあるやつと、JAROレーベルから出た幻の名盤『ザ・メッセージ』ですよね。この人の吹き方の特徴はスタッカートが多いところ、ちょっと擦れ気味の音と相まって非常に切迫感があるんです。
その特徴はこのレコードにおいても健在。なんとも言えない哀感が漂っています。そしてどことなくトホホ感が漂っています。それはジャケット写真そのままの雰囲気。一度は売ろうと考えたのですが、結局はこのトホホ感が「セツネ~」につながって手元に残りました(笑)。この「セツネ~」に目覚めてしまうと、今度は妙に愛着が湧いてくるんですよね。
寺島靖国さんに評判がいいホッド・オブライエンがピアノをスインギーに弾いています。でもどこかB級(笑)。この感じがモンテローズにピッタリです。
B級トホホ盤。私は気に入っています(笑)。
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コメント
いっきさん、こんにちは。
オイラも、J.R.モンテローズは好きですよ。
『ザ・メッセージ』は、当初『ストレート・アヘッド』という
タイトルで発売され、70年代、SJ誌ゴールドディスクに選定されました。
モンテローズの《コートにすみれを》は、コルトレーンの演奏より好きかもなぁ〜。
CD、レコード両方持っています。
投稿: tommy | 2010年6月17日 (木) 15時43分
tommyさん。こんばんは。
>オイラも、J.R.モンテローズは好きですよ。
いいですよね。独特な哀感があります。
>『ザ・メッセージ』は、当初『ストレート・アヘッド』という
>タイトルで発売され、70年代、SJ誌ゴールドディスクに選定されました。
私はしっかりだまされました。
『ストレート・アヘッド』を持っていたのに、「ジャズ選曲指南」の収集時に『メッセージ』を買ってしまいました(笑)。
『メッセージ』はオリジナルジャケのヴィーナスの再発リマスター盤(レコード)です。『ストレート・アヘッド』(レコード)はユニオン買取りへ。
>モンテローズの《コートにすみれを》は、コルトレーンの演奏より好きかもなぁ〜。
確かにいい感じですよね。
私は何と言っても《ストレート・アヘッド》が好きです。
ジャズ・ワルツ《チャフィック》も好きです。
>CD、レコード両方持っています。
それはかなりの”好き度”ですね(笑)。
投稿: いっき | 2010年6月17日 (木) 20時38分