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スタンリーの新作、上原ひろみ買いです。

パソコンは今日も不調。いろいろやってもダメみたい。
これはもうリカバリーするしかなさそうです(涙)。
ということで今日もセーフ・モードでボチボチ更新。

今日はスタンリー・クラークの新作。
当然ですが、上原ひろみがフィーチャされているので買いました。

P180 『ザ・スタンリー・クラーク・バンド・フィーチャリング・ヒロミ・ウィズ・ルスラン&ロナルド・ブルナーJr.』(2010年rec. HEADS UP/ユニバーサル クラシックス&ジャズ)です。タイトルが長い!バンド名とメンバーの名前を並べただけです(笑)。ちなみに、上原ひろみはアチラでは”Hiromi”でとおしています。

メンバーは、スタンリー・クラーク(el-b,ac-b,g)、ルスラン(syn,p,el-p)、ロナルド・ブルナーJr.(ds)、ヴェリー・スペシャル・ゲスト:上原ひろみ、スペシャル・ゲスト:シェリル・ベンティーン(vo)、チャールズ・アルトラ(el-g)、アルマンド・サバル・レッコ(el-b)、ボブ・シェパード(ts,ss)、他です。

冒頭から4曲がスタンリーのバンドでの演奏。エレクトリック・ベース・ソロを挟んで、上原ひろみが参加した5曲。ラストがアコースティック・ベース・ソロという構成です。日本盤ボーナス・トラックはスタンリーのアコースティック・ベースと上原のピアノでデュオ。私はボーナス・トラックも聴きたかったので当然日本盤を買いました。

久しぶりにスタンリー・クラークのアルバムを聴きました。正統派フュージョンですね。スタンリーのアレンビック・エレベが個性的。ジャケットでスタンリーが持っているベースです。ワン・アンド・オンリーの世界。良い悪いを通り越していると思いました。最近はこの手のフュージョンにあまり興味がない私ですが、これはこれでたまにはいい感じです。まっ、上原ひろみが参加していなかったら買うことはなかったと思いますが(笑)。

1曲目《ソルジャー》からスタンリーのエレベが唸りを上げる展開、やっぱりこれはこれで凄いものがあります。途中に挟まれるロックン・ロールなサビが今時NYだと思いました。これがジム・ブラックのバンド”ALASNOAXIS”に劇似だったりして(笑)。次々展開していく曲構成はなかなかの出来。2曲目《フラニ》はビートを強調した部分とメローな部分が交互に出てくる曲。スタンリーのベース・プレイは尖がって痛快です。

3曲目《ヒアズ・ホワイ・ティアーズ・ドライ》はバラード。スタンリーのベースがメロディックに迫り、アルトラのギターが泣かせます。4曲目《アイ・ワナ・プレイ・フォー・ユー・トゥ》はスタンリーのチョッパー・ベースがきまるファンク・ナンバー。ボコーダーを使っているのが懐かしい。古き佳きファンクを現代風洗練でスムーズに。私、こういうファンクが結構好きです。

5曲目《ベース・フォーク・ソング#10》はエレベの多重録音によるソロ。途中打込みリズムも少し挿入されています。これは前半の自己のバンドと後半の上原入りスペシャル・バンドを分けるために挿入されている感じです。

6曲目《ノー・ミステリー》は懐かしですね。第2期リターン・トゥ・フォーエバー(RTF)の名作。上原のピアノが大活躍。ちなみに上原参加曲では全てピアノを弾いています。上原のピアノ・ソロはいつもの展開。ゆっくり入って後半はスラスラと速弾きへ。ここは上原のエレベ・トリオのサウンドになっています。で、これを受けてスタンリーのベース・ソロへ。後半の短いギターのリフはデビッド・フュージンスキーに聴こえてきますよ(笑)。

7曲目《ハウ・イズ・ザ・ウェザー・アップ・ゼア?》はライナーノーツによるとRTFの『第7銀河の賛歌』にアレンジを加えたものとのこと。いかにもな展開なのですが、途中に短い上原メロディーのワルツ部分が入ったりします。メインはボコーダーを使ったファンクで、そこに変な日本語のポエトリー・リーディングが入っていたりして笑えます。韓国語もあります。ヒップホップ的要素をスタンリーなりに消化したナンバーなのでしょう。上原のピアノは全体的に控えめで、前記の部分は箸休め的に使われています。

8曲目《ラリー・ハズ・トラベルド・11マイルス・アンド・ウェイテッド・ア・ライフタイム・フォー・ザ・リターン・オブ・ヴィシュヌズ・レポート》。60、70年代マイルス・スクール出身者のフュージョン・バンドなどを並べたタイトル。詳細は省きますがわかる人にはわかるでしょ(笑)。実際の曲調の方はというと、私が聴いた限りでは、ウェザー・リポート風前半とマハヴィシュヌ・オーケストラ風後半です。前半部ではボブ・シェパードのソプラノがショーター似。後半部ではチャールズ・アルトゥラのギターがマクラフリンしてます(笑)。間に上原のピアノ・ソロとスタンリーのベース・ソロが挟んであり、この2人はもう誰似ではなく独自の世界。これはもう訳知りの人が聴けば面白さ満載ですね。

9曲目《ラビリンス》は上原の曲。最初のメロディーを聴いた瞬間に上原の世界へ突入します。なのでスタンリーのベースがトニー・グレイになっていますよ(笑)。これってこのアルバムの中で浮いているかも(笑)?キメと複雑なリズムは上原のエレベ・トリオそのもの。ルスランのシンセが薄くかぶさっていますが、どこをどう聴いても上原サウンド!スタンリーを伴奏者にしてしまうところが凄いし、スタンリーが上原に惚れているからこそこういう曲を入れさせちゃうんでしょうね(笑)。

10曲目《ソニー・ロリンズ》は名前のとおりのロリンズ風カリプソ・ナンバー。冒頭にアコースティック・ベースの導入部があります。スタンリーのエレベがボブ・クランショーしてます(笑)。シェリル・ベンティーンのスキャットも効果的に使われていますよ。シェパードはロリンズになりきってますね。なんで今。ロリンズなのか?上原のピアノ・ソロがまたカワイイ・メロディー&遊び心満載で私は大喜び(笑)。続くルスランのエレピ・ソロはありがちフュージョン。しまいにゃあ、スタンリーのアコースティック・ベース・ソロでアルコ(弓弾き)まで飛び出す始末。楽しいですね~。

11曲目《ベース・フォーク・ソング#6》はアコースティック・ベースの多重録音によるソロ。バックには軽くシンセ・オーケストラがかぶさっています。タイトルどおり、フォーキーな匂いと郷愁感がラストを飾るにふさわしいと思います。

日本盤ボーナス・トラック《サム・ウェア》は上原の曲。『プレイス・トゥ・ビー』に収録されている曲です。演奏としてはスタンリーとの前作の延長。冒頭のスタンリーのアルコが極めて美しいです。その後のスタンリーのソロも優しさに溢れ、2人の自然な会話が心に沁みます。

私としては久々の全曲インプレ!
う~ん、このアルバムが気に入ってしまった私です(笑)。

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コメント

新譜おめでとう!いっきさ〜ん。

完全に上原ひろみフリークです(笑)。

パソコン、バックアップ取っておいた方がいいですよ。

投稿: tommy | 2010年6月10日 (木) 01時13分

tommyさん。こんばんは。

>完全に上原ひろみフリークです(笑)。

今更の話です(笑)。

>バックアップ取っておいた方がいいですよ。

もちろんです。
う~ん、気が滅入ります。
リカバーなんてやったことがないので、上手くできるかどうか・・・。

投稿: いっき | 2010年6月10日 (木) 20時41分

>リカバーなんてやったことがないので、上手くできるかどうか・・・。

Macなら簡単なんだけどなぁ〜。Winは状況が分からない。
オイラは外付けHDで、常にサブシステムを用意してあるよ。

気が滅入るのは同じだけど(笑)。

投稿: tommy | 2010年6月10日 (木) 21時16分

Windowsは大変ですよ。
Macみたいにユーザーフレンドリーじゃないです。

投稿: いっき | 2010年6月10日 (木) 21時54分

私も上原ひろみ買いでしたが、半分ほどの曲の参加で、あのアルバムタイトルはどうなのよ、って思いました。でも、トータルの演奏内容が気に入ったので、聴いて良かったと思ってます。スタンリー・クラーク、普段はリーダー作は買わないですけど、あの目立つエレキベース、けっこう好きです。

TBさせていただきます。

投稿: 工藤 | 2010年6月15日 (火) 07時36分

工藤さん。こんばんは。

確かに上原ひろみは半分しか参加していないのに、あのタイトルというのは問題アリ(笑)?
”上原ひろみ”効果で日本では売り上げがのびるんでしょうね。まあ、それもしょうがないかと思います。
スタンリー本人も上原ひろみが気に入っているようですし、よしとしておきます(笑)。

>トータルの演奏内容が気に入ったので、聴いて良かったと思ってます。

私もそれほど期待していなかったのですが、トータルとして良いと思いました。

>あの目立つエレキベース、けっこう好きです。

そうですよね。さすがスタンリーだと思いました。
ワン・アンド・オンリー。

トラバありがとうございました。
後ほど私もトラバさせていただきます。

投稿: いっき | 2010年6月15日 (火) 19時29分

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