フェロモン女性ヴォーカル!
昨日の「高野雲の快楽ジャズ通信」は「フェロモン女性ヴォーカル」。
さて何が飛び出したのでしょう(笑)?
番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。
レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。
快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。
フェロモン、セクシーと付くと間口が狭まるけれど、
ジャズ・ヴォーカルに限らないからいいかということになったそうです。
まずはtommyさんから。マデリン・ペルー。
このアルバムが大好きとのこと。
現代のビリー・ホリデイと言われるがそこまでダークではない。
『ハーフ・ザ・パーフェクト・ワールド』から皆さんお好きな《スマイル》。
脱力系、けだるいヴォーカルですね。
フェロモンを感じると言えば感じるかも?
癒し系ヴォーカル?疲れたおじさま達向けかな(笑)?
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)
雲さんはフリューゲルホーンがツボとか。それはtommyさんも同じだそう。
「軽いけれどね。」と雲さん。
確かにフリューゲルホーンは気持ち良かったです。
次は雲さん選曲。
こういう方から入ったらジャズに嵌るんじゃないか?
フェロモンというよりコケティッシュなんだけど。
エミコ・ヴォイス×スガダイローの『フェィズ2』から
《ジャズト・ワン・オブ・ドーズ・シングス》。
私はこのアルバムが好きです。
エミコ・ヴォイスさんの抜群のリズム感。
そこへ自在に切り込むスガダイローさんが痛快。
スキャットのアドリブもいいですね。
声がカワイイし、言うことなしです(笑)。
セクシーというよりコケティッシュの魅力。
以前ブログにアルバム評を書いています。
「ピアノがエキサイティング。日本人ヴォーカルはダメだけれどこれはいい。
ピアノとヴォーカルのスピード感がいい。」とtommyさん。
次はtommyさん選曲。ちょっとフレンチ。アリエル・ドンバール。
『アモール・アモール』から《キエン・セラ》。
ラテンですね。
この人の歌い方は情感過多にならないのが美点かな?
私が持っているアルバム『Maya』の冒頭に収録されている曲です。
でも次の《ソー・ファー・アウェイ》やその次の《カーニバル》の方が好きな私。
《カーニバル》は後に出てくるカーディガンズの曲でした!
最近のやつよりこの頃のMayaさんが好きです。
マヤさんの話になってしまいましたね。ご容赦(笑)。
「ラテンが苦手。」と雲さん(笑)。
家にラテン・アルバムがたくさんあり両親が聴いていたので苦手になったとか。
そういうことってありますよね。わかります。
tommyさんはMayaのラテンアルバムを聴いて「赤坂のクラブ」だと思ったとか。
でイメージと違うから、女優のドンバールが歌うこちらがいいそう。
演じているところがいいということで、tommyさんのオススメでした。
続いて雲さん選曲。おフランスで対抗。
ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』から。
マラカイ・フェイバースのベースがいいということで、
今日はデュオばかりだな~と言いつつ《私は26才》。
これはもう独特の世界。唯一無二。
これもコケティッシュ入っていますよ(笑)。
フェイバースのベースがいい感じで鳴っていますよね。
この曲を選んだ理由はtommyさんにベースの音を聴かせたかったから。
tommyさんもこのベースは大好きだそうです。「シカゴ系」とtommyさん。
tommyさんの選曲。ボッサでイリアーヌ。
ピアニストですがヴォーカル・アルバムも出しています。
元ランディー・ブレッカーの奥さんで今はマーク・ジョンソンの奥さん。
アマンダ・ブレッカーのお母さんです。
『私のボサ・ノバ~ボサ・ノバ・ストーリーズ』から《想いあふれて》。
私はこの人のピアノが好きですが、ヴォーカルもいいですね。
これを聴くと私は小野リサを聴きたくなります。
小野リサのふわりとした丸い声が好きです。
「いいですね。」と雲さん。
F1の取材でブラジルに行ったtommyさんは、エレベーターで合った
ブラジル人女性のウルウルした瞳に見つめられ、僕に気があると思ったそう(笑)。
そんな思い出もこめての選曲。
「一度はブラジルへ行ったほうがいいよ。」とtommyさん(笑)。
雲さん選曲。ボサ・ノバに対抗してサンバ。カヒミ・カリィ。
ブレイクした時に現れる声がいいそう。”ジュテム テムテムテム”(笑)。
菊地成孔の『デギュスタシオン・ア・ジャズ』から《色彩のサンバ》。
これもコケティッシュ系ですよね。
雲さんがコケティッシュ好きだとは知りませんでした(笑)。
”ジュテム テムテムテム”いいでえすね。
菊地成孔のヘタウマ・ヴォーカルはどうなんでしょ?
バックのパーカッションが素敵。気分は夏ですね。
サンバならもっと大人のフェロモン漂う阿川泰子も聴いてほしいと思う私(笑)。
歌い方は好き嫌いがわかれるところでしょうけど、
昔のコピー機MitaのCM曲が収録されている『レディ・セプテンバー』はいかが?
「フレンチでしたね。これも好きですね。いい感じの重さと軽さが同居している。」
とtommyさん。
「雲さんは熱唱していないのが多いね。熱唱系嫌いなの?」とtommyさん。
雲さんはウィスパー系が好みだそうです。
雲さんはカーディガンズのニーナやフレンチ・ポップのMIKADOなんかも
その系統で好きだそうです。
tommyさん選曲。
スウェーデンのノラ・ジョーンズと言われるマリーナ・モーテンソン。
『フェンシズ』から《コーヒー・エブリデイ》。
これはポップで気軽に聴けるボーカルですね。
でもこの手のヴォーカルは皆だいたい同じ感じ。
私はあまり聴かないけれど、いいとは思います。
「最初聴いたときはもろノラ・ジョーンズかと思ったが、聴いて行くうちに
北欧系のちょっと哀愁&ブライトなサウンドが感じられて好き。」と雲さん。
「ちょっとカントリーが入っているのが好き。」とtommyさん。
雲さんの選曲。
北欧系ロックというかポップ。一時期人気があったカーディガンズ。
『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』から
曲はロックバンド「ブラックサバス」の《アイアン・マン》。
かろうじてベースが4ビートをやている曲。
なるほど打込み系で確かに北欧系サウンド。
このボーカルも確かにウィスパー系ですね。
こういうサウンドはジャズランド・レーベルなどの北欧ジャズにも流れています。
私はこの手のサウンドが好きです。
カーディガンズは初めてききましたが、かなり気に入りました。
「僕もこういうの好きよ。気持ちにスッと入ってくるところがある。」とtommyさん。
ジャズで〆ておかないとまずいかなということでtommyさん選曲。
メロディー・ガルドーの『マイ・オンリー・スリル』から
《ベイビー・アイム・ア・フール》。
ストリングス・オーケストラの入りがいいですね。
この人は基本素朴系ヴォーカルだと思うので、
この豪華なバックには賛否がわかれる意見があるのも納得。
なかなか心に響くいい感じの歌です。
「このアルバムは売れた。最近の女性ボーカルの気分はこういう感じ。」
とtommyさん。
「耳に残る。」と雲さん。
時間の関係であと2曲。続けてtommyさん選曲。
サラ・ガザレックの『リターン・トゥ・ユー』から
《アイヴ・ガット・ア・グレイト・アイデア》。
「僕は声で選ぶ。ボーカルはジャケ買いで声が好きになれば全部買っちゃう。」
とtommyさん。
バックのオルガンの音がいいですね。
なるほどなかなかふわりとしたかわいい声と歌い方ですね。
キュートなヴォーカル。
「声は嫌いじゃないけど可もなく不可もなく。オルガンがいい感じ。」と雲さん。
tommyさんもオルガンがいいそう。
「今回はバックの楽器がいいよね。」とお二人。
tommyさんの選んだ傾向はそういうもの。
雲さんは日頃黒人を多く聴くが、フェロモンということで見ごとに外れたそう(笑)。
ラストは雲さん選曲。椎名林檎。
ミニ・アルバム『真夜中は純潔』から《シドと白昼夢》。
東京スカパラダイスオーケストラがバック。
村上”ポンタ”秀一さんがドラムを叩いています。
ラストはやっぱり林檎ちゃんですか~(笑)。
私もこの曲は大好きです。
私にとっては胸キュン・ツボ・メロディー(笑)。
サビの部分は盛り上がりつつ哀愁を帯びた感じがいいんです。
ちょっと寂しいけれど前を上を向いていこう的なロマンティック!
「楽しかった最高。こういう曲を録音して聴いていたい感じ。」とtommyさん。
「今日のようにたくさん曲をかけるのはいいですね。」とお二人。
比較的新しくオジサン好みの女性ヴォーカルを選曲したtommyさんと、
あくまで自分の好みで捻りの効いた選曲の雲さんでした。
お二人のキャラクターがはっきり見えて面白かったです。
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