今日はロックなジャズです。
昨日14年5ヶ月ぶりに高速増殖炉「もんじゅ」の運転が再開されました。
いきなりなんでこんなことを書くのかというと、ある思い出があるからです。
実は「もんじゅ」の運転が停止される原因となった事故の前日。
私は「もんじゅ」の見学をしていたのです。会社の研修の卒業旅行です。
制御室、熱交換器、ナトリウムの配管やナトリウム温度計もまじかで見ました。
で、翌日ですよ。旅行から帰ってきたら事故が起きていたのです。
ビックリしました。
自慢のナトリウム温度計の鞘管が破損してナトリウムが漏れたのです。
忘れられない体験となりました。
あれから14年5ヶ月も経っていたとは。
ちなみに旅行の真の目的は福井でカニを食べることでした(笑)。
研修が長期に渡る厳しいものだっただけに卒業旅行=慰労会だったのです。
今日の本題。
ラダーの『MATORNING』(2009年、19/8 Records)です。メンバーは、クリス・チーク(asx)、ヘンリー・ヘイ(key)、キース・カーロック(ds)、ティム・レフィブレ(b)です。ジャズ喫茶「いーぐる」の2009年新譜特集で紹介したものです。私は参加しませんでしたがリストで確認して購入。
ドラマーのジム・ブラックなどのグループに参加し一癖あるサックス奏者クリス・チーク、ウェイン・クランツやスティーリー・ダンのセッションやツアーに参加する凄腕ドラマーのキース・カーロック、ユリ・ケインのポップ/ロック・グループでベースを弾くティム・ラフィーヴレらが組んだジャム・バンドです。
サウンドはジャズというよりインスト・ロックです。アルバム・ジャケットはラジカセのポップアートですが、正にこのイメージ通りのサウンド。ストレートにロックし、ちょっといなたく悪な感じ、大都会のストリート・ギャング?随所に捻じれ撚れ異物が混入し遊び心も満載。
チークのテナーはロック調フレージング?エフェクトをかけて演奏する曲もあります。サウンドの中心はカーロックの”バスッ、バスッ”と緩く鳴るバスドラと”カンカン”鳴るスネア。ジャズ系のバスドラの”ドスッ、ドスッ”と締まった音とは大分感触が異なりますね。ヘイのキーボードはプログレっぽくもありますが、チープな感じが最高のカッコ良さ。
腕達者揃いなので一見緩そうにやっているように見えて、実は随所に色々な仕掛けがあります。チークが2曲、ヘイが2曲、チーク/ヘイ/ラフィーヴレが1曲、ラフィーヴレ/ヘイが1曲、ラダーが4曲の全10曲、誰がリーダーというのではなく、全員でバンド・サウンドを作っているようです。
たまには気分も”ロッケンローッ!”(笑)
「女子ジャズ」とは正反対の「男子ジャズ」です。
アルバム名:『MATORNING』
メンバー:
CHRIS CHEEK(sax)
HENRY HEY(key)
TIM LEFEBVRE(b)
KEITH CARLOCK(ds)
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コメント
コメントとTBを初めてさせていただきます。
oza。と申します。
今後ともよろしくお願いいたします。
この盤は、Wayne Krantzバンドのリズム隊が参加していることから知ったバンドです。
強力なリズムを堪能したいという欲求を見事に満たしてくれる強烈なアルバムでした。
>男子ジャズ
まさに、こんな感じですね(^^)
投稿: oza。 | 2010年5月 8日 (土) 06時16分
oza。さん。はじめまして。
コメントとTBありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いいたします。
後ほど私からもコメントとTBさせていただきます。
>強力なリズムを堪能したいという欲求を見事に満たしてくれる強烈なアルバムでした。
そうですよね。
もろにロック畑なキース・カーロックのドラミングは私も好きです。
なかなか強烈なアルバムですよね。
気に入りました。
ファースト・アルバムのほうも聴いてみたくなりました。
投稿: いっき | 2010年5月 8日 (土) 13時59分