トリオだけがビル・エバンスではありません。
ビル・エバンスというと、トリオということになってしまいがちなのですが、
サイドマンとしてもたくさん良い演奏があります。
以前ブログで紹介したキャノンボール・アダレイの『ノウ・ホワット・アイ・ミーン』は
かなりお気に入りです。
コチラ⇒キャノンボール&エバンスの洒落た1枚。
今日紹介するのはエディ・コスタの『ガイズ・アンド・ドールズ・ライク・ヴァイブス』(1958年rec. CORAL)です。メンバーは、エディ・コスタ(vib)、ビル・エバンス(p)、ウェンデル・マーシャル(b)、ポール・モチアン(ds)です。私が持っているのは再発の日本盤レコード。
このアルバムはジャズ喫茶「いーぐる」マスター後藤雅洋さん著「ジャズ選曲指南」で知りました。何度も書いていますが、私はこの本に掲載されているアルバムを全部蒐集しました。
ジャズ友tommyさんも完全蒐集を目指していますが、未だに1枚入手できていません。その最後の1枚をディスクユニオン新宿ジャズ館の2階で見つけた私は超ラッキーだったようです。tommyさんが探している最後の1枚、私も東京に行って中古CD売り場を漁る度に探すのですが見つかりません。う~ん、人気はないけれど超レア盤です(笑)。
話が脱線してしまいましたので、このアルバムに戻ります。
エディ・コスタと言えば『ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライツ』で知られた個性派ピアニストですが、このアルバムでは全編ヴァイブラフォンを叩いています。これがかなり上手なのです。ヴィクター・フェルドマンもピアノとヴァイブが上手でしすよね。この2人、いかにも白人らしく小粋で洒落た演奏をします。
フェルド・マンの『ジ・アライバル・オブ~』にスコット・ラファロが参加していましたが、このアルバムにはポール・モチアンが参加しています。というか、『ザ・ハウス・オブ・ブルー・ライツ』のベースとドラムがそのままこのアルバムのベースとドラムなのです。そこにビル・エバンスがピアニストとして参加。エバンス/ラファロ/モチアン・トリオ結成の前年、1958年の人脈にヴァイブ・アルバムが関わっているところが興味深いです。
趣味の良いジャズ・アルバムになっています。夜ウィスキー片手にこのアルバムに針を落とすのは最高の幸せ。実際今ウィスキーのグラスを傾けながらこのアルバムを聴いてブログも書いています(笑)。エバンスのピアノはいいですね~。気楽に聴けて実は深い。しっかりしたタッチで力強い。オーソドックスですが、ヴァイブに負けない主張があります。
モチアンのブラシや冴えたシンバル・ワークも堪能できます。私は『イフ・アイ・ワー・ア・ベル』と『アイヴ・ネヴァー・ビーン・イン・ラヴ・ビフォア』の2曲が好きです。
普通に「ジャズっていいよね~っ。」と思えるアルバムです。
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コメント
いっきさん、こんばんは。
オイラ、昨日も探しに行きました。ありませんでした(笑)。
んで、オイラは探しているコーナーが間違っているのではないかと、最近は不安に思ったりします。
いっきさんは、どの棚を見ているんですか?
オイラは、ユニオン新宿の3階の「グループ」か「フュージョン」あたりを探しているんですけど、いいのでしょうかね?(笑)
もう、一生見つからないのでは?という気になってきている(笑)。
オイラは完結しないのかも・・・弱気。
投稿: tommy | 2010年5月 9日 (日) 04時37分
tommyさん。こんにちは。
>いっきさんは、どの棚を見ているんですか?
まずは2階の新入荷の棚を探した後、3階のグループ、ジャムバンドあたりを探します。
背が白地なので探しやすいんですけどね~。下部にアルバム・タイトルとグループ名が黒字で表記されています。
>オイラは完結しないのかも・・・弱気。
大丈夫です。いつかみつかります。
投稿: いっき | 2010年5月 9日 (日) 12時38分
2階の新入荷の棚→3階のグループ、ジャムバンドの棚
あぁ、同じで良かった。了解!!
今回、500円ダンボール箱も丁寧に見てしまいましたよ(笑)。
今日も、いい天気ですね。さぁ、お掃除、お掃除。
投稿: tommy | 2010年5月 9日 (日) 13時51分
tommyさん。
こうなったら気長に探すしかありませんね。
お掃除終了しましたか。
私、ミニバラを買ってきましたよ。
投稿: いっき | 2010年5月 9日 (日) 21時03分