ハンク・ジョーンズ逝く。ご冥福をお祈りいたします。
ハンク・ジョーンズが亡くなったとのこと。
7月には92歳になるはずでした。
ご冥福をお祈りいたします。
衛星デジタルラジオ・ミュージックバードの「PCMジャズ喫茶」にプロデューサーの伊藤八十八さんがゲスト出演した時、前回ハンク来日時に録音したと言っていたので、多分それがラスト・レコーディングということになるんでしょうね。
「PCMジャズ喫茶」のゲストはプロデューサーの伊藤八十八さん。その1
「PCMジャズ喫茶」のゲストはプロデューサーの伊藤八十八さん。その2
ジャズ友tommyさんのブログにも追悼記事があります。
ハンク・ジョーンズはオイラたちのジャズじいちゃんだ
私にとってもハンク・ジョーンズは思い出深い人です。最初に買ったピアノ・トリオ・アルバムが確かハンク・ジョーンズのグレイト・ジャズ・トリオ(G.J.T.)だったような気がします。
G.J.T.のアルバムといっても有名な野球ジャケットのライブ盤ではありません。『チャプターⅡ』(1980年rec. EAST WIND)です。ベースがエディ・ゴメス、ドラムがアル・フォスターにチェンジしています。ということで”チャプターⅡ=第2章”。
ロン・カーターとトニー・ウィリアムスのG.J.T.と比べると地味盤になっています。私はエレクトリック・マイルスのアルに先に接していたので、ここでの繊細な4ビート・ドラミングには驚きました。でも、このドラミングが好きでした。後に寺島靖国さんがアルのシンバルがいいと言い出したのですが、私はそれよりず~っと前にこのアルバムでアルのシンバルの良さに目覚めていました(笑)。
この盤は未だに愛聴盤です。特にA面が大好き。1曲目のハンク作《デュプレックス》がいいんですよ。で、この《デュプレックス》をほとんどそのまま劣化コピーしたレア盤(再発)『ヨハン・クレメント・トリオ』が大嫌いです(笑)。
ソロで高音域を多用するエディ・ゴメスのベースは好き嫌いが分かれるところでしょう。私も全面的に好きというわけではありません。でも。ハンクの上品な音選びと小粋なスイングにはゴメスとアルのコンビが一番合っているように感じます。まっ、最初に聴いたものは非常に強烈なイメージが刻まれているので、そのせいかもしれませんが・・・。
なお、B面の1曲目頭と4曲目全てで珍しくエレクトリック・ピアノを弾いていますが、御愛嬌ということで、なかなかいい味を出していますよ(笑)。
今ブログを書きながらA面B面通して聴いていたところです。
う~ん、やっぱり染みます。
*
ハンクのピアノ・ソロで『ティップトゥ・タップダンス』(1978年rec. Galaxy records)。スロー・テンポの演奏で、じっくりとピアノを奏でるハンク。鍵盤と戯れながら曲のメロディーの美しさの髄を抽出してくれます。
頭の《ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ》。「恋の味をご存じないのね。」と優しく言われると、「う~ん、知りたい。教えて下さい。」となりますよ(笑)。
ハンク・ジョーンズ、いいピアニストでした。
*
そして、スイングジャーナル誌が来月発売の7月号で休刊。
新聞発表されましたね。
ここ5年くらい連続購読していた私としてはとても残念です。
山中千尋さんのエッセイ、面白いのにな~。
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