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ポスト・エレクトリック・マイルス系をついつい買ってしまう。

私がエレクトリック・マイルスを好きだということはブログに何度も書いています。
73年~75年のマイルス最高!

エレクトリック・マイルスって今はどうなったかというと、現代のトランペッターにも脈々と受け継がれています。でも最近はアコースティックばかりもてはやされるので、世間の注目度が低いのは何とも残念。マイルスにしても今は60年代のクインテットの方が人気があります。それはそれで素晴らしのですが、エレクトリック・マイルスを忘れてもらっては困ります。

そんな私なので、エレクトリック・マイルスから影響を受けている人達についつい注目してしまうのです。そんな1枚を紹介します。

P171 アイヴィン・オールセット&ザ・ソニック・コデックス・オーケストラ『ライブ・エクストラックス』(2010年、JAZZLAND)です。メンバーは、アイヴィン・オールセット(g,electronics)、Gunnar Halle(tp,syn)、Bjorn Charles Dreyer(g,pedal steel)、Audun Erlien(b)、Wetle Holte(ds,electronics,per)、Erland Dahlen(ds,per)、スペシャル・ゲスト:ホコン・コーンスタ(sax)、Torstein Lofthus(ds)です。北欧の方は何と読んでいいのよくわかりません。

ヴッゲ・ヴェッセルトフトのフューチャー・ジャズ・レーベル:JAZZLANDなので、未来派クラブ・ジャズということになります。エレクトロニクス、打ち込み、サンプリングを多用したジャズです。このアルバムはライブ録音なので多重録音はなし。打ち込みビートではなくツイン・ドラムで強力多彩なビートを生み出しています。ライブならではのラフさが躍動感を高めているのがいいです。

で、最初にポスト・エレクトリック・マイルスと書きましたが、実はリーダーはトランペッターではなくてギタリスト。ジミ・ヘンドリクスを意識させるロック・ギターです。もちろんトランペッターも参加していて志向するサウンドはまさにポスト・エレクトリック・マイルスだと思います。

歪んだギターや怪しいエレクトロニクス・サウンドを交えて演奏は進行するのですが、マイルスのような病的な凄みはありません。これはもう現代なのでしょうがありませんね。こういう混沌系サウンドが私は好きです。基本はトランペット、ツイン・ギター、ベース、ツイン・ドラム/パーカッション。ゲストとして2曲にサックスのホコン・コーンスタが参加しています。このコーンスタは「ウィブティー」というエレクトリック・ジャズ・バンドをやっている要注目のクリエイティヴなサックス奏者。

曲によってはペダル・スチールを弾いているので、アメリカのカントリー的なニュアンスが加わっています。ビル・フリゼールやブライアン・ブレイド辺りのサウンドと思ってもらえればいいです。サウンドにその辺の人達との呼応関係が垣間見えるところが興味深いところです。

アメリカ本土より北欧ノルウェーからこういう人達が出ているところも面白いですよね。私が知る限りでは、ノルウェーのニルス・ペッター・モルヴェル(tp)をはじめ、イタリアのパオロ・フレス(tp)、フランスのエリック・トラファズ(tp)なんかもエレクトリック・マイルス路線(だけではない)を継承しています。

私はポスト・エレクトリック・マイルスを応援しています(笑)。

アルバム名:『LIVE EXTRACTS』
メンバー:
Sonic Codex Orchestra:
Audun Erlien(b)
Bjorn Charles Dreyer(g,pedal steel)
Erland Dahlen(ds,perc)
Eivind Aarset(g,electronics)
Gunnar Halle(tp,synth)
Wetle Holte(ds,perc,electronics)
Hakon Kornstad(sax)
Torstein Lofthus(ds)

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