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渋いハードバップ

今日は暑かったですね~。
甲府は今日の最高気温が30.6℃でした。
GWも今日で終わり明日からはいつもの日常です。
連休後半はだらだらと過ごしてしまいました(笑)。

さて、今日紹介するアルバムは、ディスクユニオンのアウトレット(笑)。
だいぶ前に買いました。

P151 エド・シグペン・スキャンテット『#1』(2003年rec. STUNT RECORDS)です。メンバーは、エド・シグペン(ds)、イェンス・ウィンター(tp)、トーマス・フランク(ts)、キャスパー・ヴィヨーム(p)、イェスパー・ボディルセン(b)です。

エド・シグペンと言えば、オスカー・ピーターソン・トリオのドラマーですよね。人気盤『プリース・リクエスト』でドラムを叩いているその人です。トライアングルも叩いていました(笑)。残念ながら今年の1月に亡くなってしまいました。合掌。このアルバムは亡くなる6年半ほど前に自分のクインテットで録音したアルバム。

フロントの2人はその後のウィンターのアルバムでも共演しています。そのアルバムは以前紹介済み⇒現代ヨーロピアン・ハードバップの最高峰?。ピアノはディスクユニオンや寺島靖国さんに評判のキャスパー・ヴィヨーム。ボディルセンはデンマークの売れっ子ベーシスト。と、なかなかの布陣です。

ウィンターのトランペットがいいですね。ちょっぴり擦れた音で丁寧かつ堅実に音を綴っていきます。そこにやっぱり堅実なテナーのフランクが組み、趣味良く小粋にスイングするヴィヨームのピアノが脇を固めているという、これはもう大人のハード・バップです。

1曲目《シェイク・イット・アウト》はシグペン作曲のブルース。トランペット、テナー、ピアノ、ベースと短めのソロを回して、「今宵はこんな我々と最後までお付合い下さい。」という小粋なオープニングになっています。渋いっす!続くシグペン作《ワナビ》はベース、ピアノ、トランペット、テナーとソロ・オーダーを変えミディアム・テンポで渋く迫り、次のシグペン作《サデュース》はアップ・テンポで快適にドライブし、ドラムのバース交換も快調です。

4曲目《イン・ア・センチメンタル・ムード》はトランペット・ソロを、5曲目《イン・マイト・アズ・ウェル・ビー・スプリング》はテナー・ソロをそれぞれフィーチャーしたバラード。特に前者のトランペットは比較的落ち着いたトーンなのに”じわり”と胸に迫ります。後者のテナーも渋さ全開。

6曲目シグペン作《デニス》はミディアム・テンポのサンバ・リズム。シグペンの叩くビートが軽快なんだけれど落ち着いていて、南国の微風に吹かれる感じです。テナー、トランペット、ピアノのソロも正にそのイメージに沿っていてお洒落です。快適快適!

《リーツ・アンド・アイ》は快適スイング。テナーのフランク作《ボンベイ》はスピリチュアルなワルツ曲。これを聴くとフランクがコルトレーン派だということが分かりますね。ヴィヨームのピアノ・ソロがマッコイ・タイナー風になっちゃってます(笑)。シグペンのドラムはウネリが程々なのでコテコテ度は控えめ。私、こういうのが結構好きなんですよね(笑)。

シグペンは全10曲中5曲提供しているのですが、どれも良い曲ばかりでした。
そしてドラミングは決して目立ち過ぎずツボを押さえたもの。

渋い大人のハードバップはいかがですか?

アルバム名:『#1』
メンバー:
ED THIGPEN(p)
JENS WINTHER(tp)
THOMAS FRANCK(ts)
KASPER VILLAUME(p)
JESPER BODILSEN(b)

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コメント

いっきさん、こんばんは。

渋そうなアルバムですね。
エド・シグペンは1930年生まれですから今年80歳だったのに・・・。
晩年はヨーロッパか。


投稿: tommy | 2010年5月 6日 (木) 19時52分

tommyさん。こんばんは。

これなかなか渋いですよ。
STUNTはデンマークのレーベルで、なかなか質の高いジャズを提供していると思います。

80歳ならしょうがないかな~。
長生きのほうですよね。

ウィキペディアを調べたら、シグペンはコペンハーゲンに住んでいたんですね。
アメリカのバップ・ジャズ不遇期にヨーロッパへ移住して、ヨーロッパで活路を開いた一人のようです。

投稿: いっき | 2010年5月 6日 (木) 20時54分

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