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アキコ・グレースさんの気さくな本音トーク満載!

今日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」、テーマは「レニー・トリスターノ」
ゲストはジャズ・ピアニストの アキコ・グレース さん。

番組2回目のゲスト出演です。
前回出演時の模様は以下。
クール・ビューティー!アキコ・グレースさんとの深い音楽話。(1)
クール・ビューティー!アキコ・グレースさんとの深い音楽話。(2)

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

レギュラーゲストのtommyさんのブログ:Tommy's Jazz Caf'e もご覧下さい。

快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

番組リニューアル後の初ゲストです。

いきなりアキコ・グレースさんの『グレースフル・ビジョン』から
《デランシー・ストリート・ブルース》

P122_2 

突き進むバップ・ピアノです。
私、1年少々前にライブでこの曲の生演奏を観ちゃいました。
ダイナミックでパッショネイトなピアノでしたよ。

「気持ち良かった。いいオーディオで聴いてほしい。」とtommyさん。
グレースさんによると、アリ・ホニックはフェンシングをする感じのドラム。
ラリー・グレナディアとも気が合ったそうです。
このアルバムではピアノに凄く拘って、
5か所回って一番いいところのピアノを使ったそうですよ。
ピアノでは苦い経験もあるそうで、1音鳴らないピアノがあったり、
本番前に弦を切ったこともあったんだとか。

「トリスターノのピアノは厳しさ。シュールな中に意固地なところがある。」と
グレースさん。
「トリスターノはオタクっぽい。」とtommyさん。
トリスターノの多重録音には賛否の声があるが、
グレースさんは、我が道を行くためには必要だったんだろうと肯定。
気になるのはアルバムの中のフェイドアウトとのこと。
「《ターキッシュ・マンボ》が途中で終わるが、最後まで聴いてみたかった。」
なんて言っていました。

話が出たところで『鬼才トリスターノ』から《ターキッシュ・マンボ》

P17

これ、低音をウネウネ弾いているところに高音を重ね録りしています。
独特な雰囲気ですよね。
雲さんって、低音ウネウネ・ピアノが好きですよね(笑)。
山中千尋さんの『アウトサイド・バイ・ザ・スイング』の《クレオパトラの夢》とか。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「ぜんぜんマンボでなくターキッシュでもない。痺れる。」とグレースさん。
「アートだよね。」とtommyさん。
「フランツ・カフカの「変身」という小説の雰囲気。」とグレースさん。
「テクノに似ている。」とtommyさん。
「スティーブ・ライヒの現代音楽を感じる。」と雲さん。
「このアルバムが出た時は凄く変だと思った。」とtommyさん。
「変なものだけでなく普通のものが入っているのがいい。」とグレースさん。

皆さんそれぞれの感想に逐一頷けます。

「女性のほうがこういうアート的なものに反応しやすい。」と
tommyさんの”女性アート敏感論”がありました(笑)。

これも変ということで、『コンプリート・キーノート』から《アンタイトルド・ブルース》

これは至って明るい演奏ですけど、どこかが変(笑)。
ギターとピアノのメロディーのからみが時々違和を入れるので、
それによって生み出される微妙な浮遊感が気持ちの良さなかな?
私、結構嵌まりそうです。
いきなり終了したあとに、何か弾き始めて終わり。

「今の終わり方あり?」とグレースさん。
「アートですから。昔はこういうアートが許されたが今はダメ。」とtommyさん。
「凄い思い切らないとあそこに行けない。狂気と正気の行き来がいい。」と
グレースさん。
「変な人だったんでしょうね。付き合いにくい人だったんだろうな。」と雲さん。

「ではグレースさんはどういう風に突然キレるのかやって下さいよ。」
といきなりセッション
グレースさんのピアノと雲さんのベースで《アキコ・ブルース》

これ、かなり良かったです。スピード感溢れる演奏でした。

「何を考えて弾いているんですか。」と、雲さんがグレースさんに質問。
グレースさんは「リズムとキー・センター。」と回答。
弾く音がトーナルとどれくらい離れるか判断しているそうです。
「判断にはスポーツ的な反射神経が入りますよね。」と雲さん。
「そうなんですよ。」とグレースさん。

「演奏していると何でここに来ないのという時がありますよね。」とtommyさん。
グレースさんはスタンダードを演奏しているとそう思う時があるそう。
「私のクセ、知っているでしょう。」となるんだそうです。

そういう演奏ということで、『グレースフル・ビジョン』から《ドキシー》

これはベースとドラムとのインタープレーが聴きどころ。
かなり演奏が進んだところでやっとテーマが出てきます。
3人のレスポンスがいいですね。
意表を突くスタンダード演奏。

「ベースが最高に良かった。ベースがいい音。」とtommyさん。
「やっぱりベースを弾く方ですね。ベースの音がいいと言われたことはない。」
とグレースさん。
「ピアノを強く弾くんですね。」とtommyさん。
「握力が強いし意外と肩幅があるんですよ。」とグレースさん。
「もっとクラシック的だと思っていたら、どんどん行きますね。」とtommyさん。
「今日は激しいのをかけているが、しっとりしたものもある。」と雲さん。
「両極があるのが好き。」とグレースさん。

トリスターノに影響を受けた人のアルバムを聴いてもらって感想を聴きたい。
高柳昌行『クール・ジョジョ』から《サブコンシャス・リー》
グレースさんは大学時代にコンサートでこの曲を弾いたんだそうです。
「凄く好きな曲。」とグレースさん。
「この演奏を聴いて《ホワット・イズ・ディス・シング・コールド・ラブ》が元だと
わかしました。」と雲さん。
「メロディーの節回しが独特。普通はインプロでやるのに、テーマでユニゾンで
やるのが特殊。」とグレースさん。
「今度やろうかな?レコーディングしてみようかな?」とグレースさん。
「是非やって下さい。リクエストします。ビリー・バウアーのようなギタリストと
どうですか?」と雲さん。
「そういうギタリスト誰かいないかな~?」とグレースさん。

確かに《ホワット・イズ・ディス~》のコード進行ですね。
私は初めてこれを聴いたのですが、
噂どおりでこの時は普通のバップ・ギターだったんですね。
今の私の耳には至って普通に聴こえます(笑)。
クール/ホットが程良いバランスで気持ち良い演奏。

「懐かしかった。またやりたい。」とグレースさん。
「この演奏はテンポが遅めですが、大学のコンサートでは速めでしたか?」
と雲さん。
「速めにやりました。」とグレースさん。
「このラインはユニゾンで決まると気持ち良い。」とグレースさん。
「和ジャズと思えない。モノホン。」とtommyさん。

もう1曲レニー・トリスターノ。
『ニュー・トリスターノ』から《Cマイナー・コンプレックス》
「私達2人が好きなんだけどイッちゃってる。」
「このアルバムは左手がベースラインで右手がメロディーを弾くのが多い。」
と雲さん。
「トリスターノはソロが好き。我が道を行く感じがいい。」とグレースさん。

左手アルペジオ、右手メロディーです。
中盤の右手の執拗な繰り返しとかいいですね。
左手に右手のコードをぶつけるところとかも面白い。
機械的な演奏だったりします。
よく聴くと結構現代的かも?
う~ん、これをあんまり暗いと思わない私なのでした。
最近NYの内省的なのをたくさん聴いていますからね~(笑)。

「トミーとクモのB級オーディオグルメ」

「ケーブルを変えるだけで音がそんなに変わるんですか?」
「寺島さんもよくエッセイで書いていますよね。」と雲さん。
「確かに変わるけどキリがない。東京は電気の質が良くないから
(電源ケーブルを変えれば)変わることはある。
根本を変えないでケーブルを変えるのは、精神衛生上良いという意味(笑)。
ケーブル交換する人はシステムは完成されているので、
ケーブルを変えて、オーディオを先に進める。
システムによっては劇的に変わる場合もある。
値段は高いほうがいい。精神安定剤の意味もあるから。」とtommyさん。
tommyさんは太めのやつを使う程度であまり拘らないそう。
「雲さんはiPodだけど、ヘッドフォンは変えないの?」とtommyさん。
「壊れたら買い換える。消耗品だから高いのは買わない。」と雲さん。

トリスターノの話に戻って。
「これを聴くと深い闇の世界に引きこもる感じ。いいですよね。」と雲さん。
「中低域をグルグルやっているのが堪らない。」
「変な妖気が漂っているのが良い。」とグレースさん。
「アキコさんのは健康的。スポーツ的。」と雲さん。
「バラードは結構内に入っていますよ。陰と陽があるんです。」とグレースさん。

「ラジオを忘れて会話して楽しかった。」とグレースさんでした。

今日の番組。凄く良かったと思います。
ミュージシャンの本音がこんなに自然に聴けるのって凄いです!

今日も結構頑張って書いたでしょ(笑)。

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コメント

いっきさん、ありがとう!!

全体に勢いがあって良かったです。
楽しい感じが伝わってきますよ。

はっははは。
オイラ、今回もしゃべり過ぎです(笑)。
それから「トミーと雲のB級オーディオグルメ」は、
ディレクターから、しばらくやめようかとの提案が・・・。
「せっかく、勢いがあるトークがもったいない」との
意見もあり、番組クオリティーのために中止の可能性大です(笑)。
今回なんか、特にもったいないよね。

投稿: tommy | 2010年4月12日 (月) 01時09分

アニキ、お久しぶりです。


“ケーブルを換えると音が変わる”って、私も昔アニキのオーディオで実感させてもらいましたよね。
懐かしく思い出しました。

私の耳でもわかるんだから、ケーブルってスゴいですね。

投稿: ぴくるす | 2010年4月12日 (月) 13時10分

tommyさん。こんばんは。

>全体に勢いがあって良かったです。
>楽しい感じが伝わってきますよ。

どうもです。

>オイラ、今回もしゃべり過ぎです(笑)。

しゃべり過ぎとまではいってない感じもしますが、雲さんとのバランスは回を重ねればとれてくるんじゃないかと思います。

>「せっかく、勢いがあるトークがもったいない」との意見もあり、
>今回なんか、特にもったいないよね。

コーナーを入れる場所にもよると思いますが、前みたいに番組最後に+αしたくないんですよね。
試行錯誤が必要なのでしょう。

投稿: いっき | 2010年4月12日 (月) 19時30分

ぴくるす。お久しぶり。

>私も昔アニキのオーディオで実感させてもらいましたよね。

そんなことあったっけ?
全然記憶にありません(笑)。
それってスピーカーケーブルの話だよね。多分。

>私の耳でもわかるんだから、ケーブルってスゴいですね。

それね~っ、微妙。
変えた時は確かに何か変わった感じはするんだけど、ある程度使いこんで冷静になると意外に変化がなかったりするんですよ。
まあ、スピーカーケーブルは変化するほう。
ラインケーブルとか電源ケーブルは結構微妙だよ。

投稿: いっき | 2010年4月12日 (月) 19時38分

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