ホーンやピアノに飽きるとギターが聴きたくなる。
最初は高野雲さんの予定を少々。
年明けそうそうにフルーティストMIYAさんをゲストに迎え、アップルストアー銀座にて「快楽ジャズ通信」の公開収録があったのですが、6月と7月にもまた公開収録があるそうです。
コチラを参照⇒アップルストア銀座での番組公開収録のお知らせ
見に行こうと思っています。
そしてもうひとつ、雲さん主催の「JAZZ聴き会」なるイベントを始めるそうです。
コチラを参照⇒高野雲の「JAZZ聴き会」
隔週金曜日の20時~22時かぁ、残念ながら私は行けないですね。
雲さんは色々仕掛けてますね~。私はと言えば相変わらずダラダラ(笑)。
さて、今日紹介するアルバム。
ジャズというとどうしてもホーンとかピアノのアルバムが多いのですが、そればかり聴いていると違った音が聴きたくなります。そんな時に聴くのがギター。ギターの音がなぜか心を軽くさせてくれるんです。ギンギンのロック・ギターはダメですよ。暖かい、もしくは、爽やかなジャズ・ギターがいいんです。
今日のはそんなアルバム。ウォルフガング・ムースピールとブライアン・ブレイドの『フレンドリー・トラベラーズ』(2006年rec. MATERIAL RECORS)です。メンバーは、ウォルフガング・ムースピール(g,vo)、ブライアン・ブレイド(ds,g,vo)です。デュオですが、多重録音でギターが複数演奏している曲がほとんどです。
これはディスクユニオンの吉祥寺ジャズ・クラシック館で聴いて結構気に入っていたのですが、当時はギター&ドラムのデュオという音の少なさが物足りない感じでした。結局買いそびれてしまいました。でも最近は逆にありふれたトリオやカルテットのようなフォーマットより、デュオやソロに触手を伸ばすようになったのです。
ということで買いました。ブレイドはギターも弾いていますが、これがなかなかお上手。さすがはブレイドですね。プロデュースはブレイドとムースピールですが、ブレイドが先にきていることやサウンドの傾向からしてブレイド主導なのかな?という気がします。
ムースピール作5曲、ブレイド作1曲、2人の共作5曲の全11曲。アメリカのフォーキーな匂いと自然や田舎を感じさせる曲が多めかな。私の好みでは、ムースピールのギター・ソロを中心にブレイドが躍動的なリズムで伴奏していく曲がいいと思います。
ムースピールのギターはベン・モンダーに近い感じがします。ちょっと個性が乏しい感じはしますが、押しつけがましくないのに心に響く心地よいギターを弾くと思います。そんなギターにはブレイドのドラムがよくマッチします。
ブレイドは手数が少なくない方だと思うのですが、パーカッション的というか、シンバルやスネアやタムやバスドラがほどよくほぐれているので、押しつけがましさはあまりないんですよね。それでいて生み出されるしなやかなグルーヴにはやっぱりパワーがあるんですよね。いいドラマーだと思います。
ドラムなしで、ムースピールとブレイドのギター・デュオも1曲あります。これがなかなか味わい深いです。
気分を爽やかにしたい時に聴いてみて下さい。
アルバム名:『Friendly Travellers』
メンバー:
Wolfgang Muthspiel(g,vo)
Brian Blade(ds,g,vo)
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コメント
うーむ、さすが、いっきさん!
なんだか気になりまくるディスクです。
今度貸してください(笑)
投稿: 雲 | 2010年4月29日 (木) 01時15分
雲さん。こんばんは。
これいいですよ~。
>今度貸してください(笑)
はいっ、了解です。
土曜日に持っていきます。
投稿: いっき | 2010年4月29日 (木) 01時36分
あ、イベントをご紹介していただき、ありがとうございます。
なんというか、決して私が積極的なわけではなく、“状況”がそうさせているようなところが多分にあり……。
あ、そうそう、状況といえば、人の行動や、心の景色って、状況の産物なのだと思います
。
同様に、音楽もある意味、時代の気分や状況の産物なのではないかと。
世の中の関数。もっと言ってしまえば、我々傍観者からしてみれば、「いち現象」に過ぎないわけで。
ある意味、そういう気付き(諦観?)を得てしまうと、「ある一定の時期と音によって確立された価値観」に引き寄せてジャズを聴き、「好き嫌いや」や「ゴタク」を並べる人種は、私からしてみれば、
1、偏狭(もっとフラットになりやんせ=てめえの勉強不足を棚に上げるな)
2、コダワリという美衣をまとったバカ(中年オヤジのウンチクとコダワリは鬱陶しいだけ)
3、余計なお世話(あんた、単なる傍観者だろ?)
5、黙ってろ(産みの苦労を分からずゴタク並べるヒマがあったら、人を唸らせる表現を自身でしてみれば?)
6、銃殺刑
上記、いずれか、もしくは全てに属する珍獣です(笑)。
あ、それって俺のこと?(笑)
いち個人の感想は受け入れますが、評論で状況を変えられると信じている輩がいたとしたら、能天気ハッピーなオナニアンの戯言に過ぎません。
一番偉いのは表現者。
表現出来ずに戯言ほざくは、ウンチ君です(笑)。
……って、某会員制バーで、PCパチパチしているヤボな私。
投稿: 雲 | 2010年4月29日 (木) 01時37分
雲さん。こんにちは。
>あ、イベントをご紹介していただき、ありがとうございます。
いえいえ、どういたしまして。
>“状況”がそうさせているようなところが多分にあり……。
私はその状況に乗れるところがいいと思うわけでして、そして、状況って実は意外と自分の行動や思いによって変わるのではないかと思うのです。
状況と自分の双方向に同じような割合で影響が起きているんではないかということです。
”我々傍観者”も実は”時代の気分や状況”の一部であるということを考えれば、そこには音楽と我々の間に双方向のコミュニケーションが発生していると思います。
それはそれとして。
>「ある一定の時期と音によって確立された価値観」に引き寄せてジャズを聴き、「好き嫌いや」や「ゴタク」を並べる人種
への提言は、厳し~いっ(笑)。
雲さんの自戒の弁でもあると思いますが、私にとっても耳が痛いっ。
>……って、某会員制バーで、PCパチパチしているヤボな私。
なんかストレス溜まってませんか(笑)?
会員制バーでPC、いいじゃないですか?
その状況も雲さんが発する何かが周りに及ぼした結果です(笑)。
投稿: いっき | 2010年4月29日 (木) 12時19分
いっきさん
>私はその状況に乗れるところがいいと思うわけでして、そして、状況って実は意外と自分の行動や思いによって変わるのではないかと思うのです。
>状況と自分の双方向に同じような割合で影響が起きているんではないかということです。
なるほど。そういった意味では、私はかなりのシアワセ者だと思っています(笑)。
投稿: 雲 | 2010年5月 1日 (土) 02時40分
雲さん。おはようございます。
>そういった意味では、私はかなりのシアワセ者だと思っています(笑)。
幸せと思えることは素晴らしいです(笑)。
投稿: いっき | 2010年5月 1日 (土) 10時14分