« 宝寿院のしだれ桜を見てきました。 | トップページ | ビバップにかける矢野さんでした。 »

「PCMジャズ喫茶」のゲストはディスクユニオンの塙さん。(その1)

本日の寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」のゲストは
ディスクユニオン新宿ジャズ館店長塙耕記さんでした。

私のイメージしていた塙(はなわ)さんはニューヨークの最先端ジャズを聴く方。
なので、反対に位置する寺島さんとどんな戦いになるのか期待していました。
ところが全然予定調和なのでした。がっかり!
よく考えれば店長さんとして過激な発言はできないわけで、
優しそうな塙さんの性格もあるのでしょう、番組は穏便に終了。
(後日私は大きな勘違いに気付きました。ニューヨーク最先端は四浦さんでした。
だいたい正反対な人を寺島さんが呼ぶわけがないのでした。)

塙さん。見た目は背が高く体格も良いのですが(ピエール瀧似だと思う?)、
声はかなりかわいいのでちょっと拍子抜けでした(笑)。
(ピエール瀧似は四浦さんです。勘違い甚だしい。m(_ _)m)

最初はディスクユニオンのお店の話。
塙さんは「お店の個性を出すかどうはバランス感覚が大事。」と言っていましたよ。寺島さんの「困る客はいませんか?」の質問には窮していました。公共の電波では言えませんよね。やっぱり。「そんなに困る客はいません。」という回答でした。かわいそうな質問だと思いましたよ。ただし、高い値段のレコードの時はシビアにならざるを得ないと言っていました。他のお客さんに聴こえるような大声での値引き交渉は困るので、「お客様もテクニックを持って値引き交渉してほしい。」とも言っていましたよ。

塙さんはディスクユニオンの本部で「THINKレーベル」もやっていて、商品提案をしているんだそうです。今のところ95%が再発とか。ユニオン傘下のレーベルが20くらいあるんだそうですね。「寺島レーベル」もその中の1つらしいです。

岩浪さんからは、「昔デビッド・マレイで大失敗して、その当時の人が今どうやっていいいか分からずやめていった。」なんて話がありました。寺島さんからは「《マイアミ・ビーチ・ルンバ》の何がいいんだ。」と言った人がいたなんて話も出てきました。私にはその人が誰なのかなんとなく想像できます(笑)。寺島さんは「企画するにはお客と接しないとわからない。」としきりに言っていました。マーケティング重要論ですね。

岩浪さんからは、ミューザックがアルバート・アイラーのCDを再発するという話が出ました。寺島さんは何で?という感じでした。寺島さんはアイラーが嫌いですからね(笑)。塙さんは『マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー』をレコード化したいと思っているとか。寺島さんもこのアルバムについては「どフリーじゃない。」と許しているみたいでした。塙さんによると、いつも廃盤なのでレコードを出せば、5、600枚/年くらいは売れるんじゃないかとのことでした。

塙さんの「これが俺だ。」という曲をかけることに。
塙さんがモダンジャズを聴き始めるきっかけになったアルバムだそうです。塙さんはロック・ポップスが好きで、オールディーズ50’s⇒ロックンロール⇒バックで吹くホンカーがカッコいい⇒突き進めていってオルガンとギターが好き⇒グラント・グリーンが好きになり、ジャズへ行き着いたらしいです。

好きなグラント・グリーン参加のアルバムとして、デイブ・ベイリー『リーチング・アウト』から《ワン・フォー・エレン》をかけました。グリーンの魅力はホーン・ライクなアドリブ。塙さんはジャズを聴く時に歌心を大事にしているそうで、グリーンはメロディアスなソロをとるから好きということだそうです。グラント・グリーン、私も好きです。

塙さんの両親は水戸でジャズ喫茶をやっているんだそうですが、塙さんは継ぐ気はないとのこと。両親は「死ぬまでやる。」と言っているそうです。ここからジャズ喫茶はたばこの煙を吸うからガンになりやすいなんて話へ。

ユニオンの閉店時間を厳守するかという話も出て、今、塙さんはお客さんが自主的に帰るまでは店は閉めないようにしているなんて話から、上野店の閉店時間をめぐる故安原顕さんとのトラブルの話へ。安原さんがステレオ誌の連載に「ユニオン上野店閉店時に、お客に早く帰るように言っていた。」というような内容を書き、お店に直接クレームも入れたために、ユニオンの上部の方とやりあったとか。ここでガンの話に戻って、要は安原さんのようにしょっちゅう怒っているとガンになりやすいという話。安原さんは窓を全部閉めきってタバコを吸いながら書いていたので、あれではガンになるだろうと、寺島さんは思っていたそうです。私もそれは頷けます。ガンの最大の原因はストレスなのです。

塙さんということで「和ジャズ」の話へ。う~ん、今日はやっぱり予定調和(笑)?
岩浪さんがモダン・ジャズ・プレイボーイズ《褐色のブルース》をかけます。宮沢昭や渡辺貞夫など有名な人が参加しているそうです。寺島さんからは当時の「和ジャズ」は軽蔑の代表だという話が出ます。塙さんのお父さんも聴かないとのこと。ではなぜ「和ジャズ」なのかと言えば、「そういう中にもいいのはある。」「ささやかに、まあまあいいのあるじゃん。」と提案したいとのことでした。一方、「今の日本の若手はアメリカとか海外と肩を並べている。」と寺島さん。

ここで「今アメリカにいいアルトが誰もいないない。」と寺島さんが発言。塙さんも「いませんよね~。」と同調。アリャリャッ、NYのアルト奏者はどうなっちゃったのでしょう?いい人はたくさんいるのに~。塙さんが「トランペットもいませんよね。」と言うと、寺島さんは「トランペットはファブリツィオ・ボッソとかいますよ。」と否定。これにもツッコミなし。ボッソってアメリカじゃないし(笑)。ア~アッ。まあいいかっ。

アルトはパーカーの存在が妨げになるという話へ。「パーカーのように吹けばいいのに、パーカーとは違うものを吹きたいからダメなんだ。」と寺島さん。塙さんは「パーカーをやらないと、リー・コニッツのようにカッコよくやる。」と。それを受けて寺島さんは「冷静に考えてやるからダメ。」というようなことを言っていました。まあ、ちょっと短絡的過ぎる意見だとは思いますが、毎度のことですね(笑)。「ケニー・ギャレットも一時期は良かったけど、マイルスと一緒にポップスをやってダメになった。」と寺島さん。塙さんからはそのマイルス後の『Pursuance』の話がチラッと出たのに無視(笑)。寺島さんがケニー・ギャレットを聴かずにものを言っていることは明白です。私は騙されませんよっ(笑)。

次は寺島さん選曲。あるところでかけて好評だったんだとか。
杉井幸一(vo)&キングノベルティ・オーケストラ(1937年)の《紺碧》。続けて同曲をアウフレッド・ハウゼン楽団で。タンゴです。塙さんが「初めて聴きました。」と言うと、寺島さんと岩浪さんは「昔ヒットした。」とか言っていました。そこからタンゴはアルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴがあるという話も。塙さんはピアソラは聴きますと言っいました。寺島さんは需要があるかTHINKレコード(レーベル)で調査したらなんて言ってましたよ。私はこんなレトロ趣味にはついていけませ~ん(笑)。

次は岩浪さん選曲。ラテン・ボーカル。
ニナ・ヴォックス『ザ・シェイプ・オブ・ユー』から《ベサメ・ムーチョ》これまたいつものジャズ批評の「内外新譜」掲載アルバムですね(笑)。かける前に、岩浪さんから「最近の黒人ジャズやヨーロッパ・ジャズは好きじゃない。」との話がありました。

黒人ジャズに関して塙さんが「MAX JAZZなんかはいいですよね。」と言うと、寺島さんは「MAX JAZZは黒人だけど白人のように洗練されちゃう。」と反論があっておしまい(笑)。で、寺島さんが「ピアノ・トリオはどうですか?」と塙さんに質問。塙さんは「ピアノ・トリオは最近出過ぎですよね。」と回答。寺島さんは「選択肢は広い方がいい。失敗して元々という気持ちがないとダメ。」とのご意見。「でもCDは高いですからね。」なんて言うと、「最近ユニオンのCDは高いね~。」と寺島さん。塙さんは「間に入っているので高い。」と答えていました。そうか、流通がシンプルでないから高いのか~。

曲をかけたら、「これはひどい。」と寺島さん。それを受けて岩浪さんは「ジャケ買いです。」(だから内容は悪くてもしょうがない?)と返事。これ、ジャズ批評で岩浪さんは結構褒めていましたよ。全くいい加減なんだから~、もうっ。毎度のことですけどねっ(笑)。

今日はここまで。続きはまた後日。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

|

« 宝寿院のしだれ桜を見てきました。 | トップページ | ビバップにかける矢野さんでした。 »

寺島靖国のPCMジャズ喫茶」カテゴリの記事

コメント

いっきさん、こんにちは。

暖かくなってきたので、行動的になろうとアンプの入替え(笑)。
久しぶりに5極管改造(6L6GC)38FDに戻しました。
これはこれでいい音なんですが、あれ〜右チャンネルが出ないぞ・・・。
うわっ、オオゴト(笑)・・・頑張ります。

投稿: tommy | 2010年3月21日 (日) 17時39分

tommyさん。こんばんは。

>暖かくなってきたので、行動的になろうとアンプの入替え(笑)。

それはいいですね~。

>これはこれでいい音なんですが、あれ〜右チャンネルが出ないぞ・・・。
>うわっ、オオゴト(笑)・・・頑張ります。

真空管アンプは大変ですよね~。
頑張って下さ~い。

「ジャズ喫茶論」今日買ってきました。
「ジャズ喫茶からジャズ・カフェへ」
「スコット・ラファロ」は好評ですね!

投稿: いっき | 2010年3月21日 (日) 19時38分

真空管が、ちょっとゆるんでいたみたい。直りました。ホッ!

何かもうスゴイことになっているでしょう。
「ジャズ喫茶の未来を切り開く」くらいの勢いですよね。
場所がら、なんとなくドラマチックなだけですよ(笑)。
まぁ、オイラたちジャズ友の意見が反映されている店だから。
「カフェ・ズミ」と「スコット・ラファロ」が、
今、一番新しいジャズの店らしいです。一度行ってみたい(笑)。
JBSが取り上げられていないのが残念。オイラはJBSが一番。

あ〜、ラファロはこの夏、観光客でいっぱいになるといいなぁ〜。

投稿: tommy | 2010年3月21日 (日) 21時12分

tommyさん。

>真空管が、ちょっとゆるんでいたみたい。直りました。ホッ!

良かったですね。

>何かもうスゴイことになっているでしょう。
>「ジャズ喫茶の未来を切り開く」くらいの勢いですよね。

確かに褒めています(笑)。

>場所がら、なんとなくドラマチックなだけですよ(笑)。

tommyさんをはじめ皆さんのトライの成果だと思います。
従来の形にとらわれず、新しいフォーマットをめざしているのが良いのでしょう。
色々取り込んで新しいフォーマットに昇華するのって、私は好きです。
いつの時代もジャズはそうあってほしいです(笑)。

>「カフェ・ズミ」と「スコット・ラファロ」が、
>今、一番新しいジャズの店らしいです。一度行ってみたい(笑)。

う~ん、「スコット・ラファロ」に行けないのが残念!

>JBSが取り上げられていないのが残念。オイラはJBSが一番。

今度モラスキーさんにJBSをプッシュしたらいいのではないですか?
改訂版がもし出るなら追加してもらうとか(笑)。

>あ〜、ラファロはこの夏、観光客でいっぱいになるといいなぁ〜。

そうなるといいですよね。

投稿: いっき | 2010年3月21日 (日) 21時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「PCMジャズ喫茶」のゲストはディスクユニオンの塙さん。(その1):

« 宝寿院のしだれ桜を見てきました。 | トップページ | ビバップにかける矢野さんでした。 »