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今時の落ち着いたテイストなんですけどね~。

この手のジャズを広く受け入れてもらうことができるのか・・・。
今時のNYダウンタウン・テイスト。

昨日の小林香織からいきなりこれでは皆さん戸惑うかもしれませんね(笑)?
一応今の私はこちらなので、お間違えなく。

この手のジャズを追っかけている人は買わずにいられない1枚だと思います。

P85 サモ・サラモン&アリョーサ・イェリック・カルテット『ママサール・フィーチャリング・マーク・ターナー』(2006年rec. SAZAS)。メンバーは、マーク・ターナー(ts)、サモ・サラモン(g)、マット・ブリューワー(b)、アリョーサ・イェリック(ds)です。録音はちょっと古いです。いつものようにディスクユニオン・ジャズ館の新譜情報で知りました。

ギタリストのサラモンとドラマーのイェリックとの双頭グループのアルバムです。サラモンはフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントからトニー・マラビーやデヴィド・ビニーと組んだアルバムを出して一部では話題になった人です。スロベニア出身で2000年からニューヨークで活躍するようになり、ジョン・スコフィールドにも師事したそうです。

サラモンのギターはカート・ローゼンウィンケル系の今時のもの。フレージングはそれほど似ているわけではありませんが、醸し出す落ち着いた沈み気味のテイストは共通するものです。でもカートのような人を魅了する甘さはないですね。カートの最大の武器はその甘さだと、私は思っています。

このアルバムのハイライトはやっぱりマーク・ターナーです。独特のクールなテナー全開。一聴覚めた雰囲気なのですが、よく聴くと内に秘めた熱量はかなりのものがあります。こうい抑圧されたテイストが好きな人には堪らないんでしょうし、昔ながらの開放的な演奏しか受け入れられない感性にはつまらなく響くわけです。

私は色々なものを楽しむためにも感性の更改が必要だと思うのですが、多くの人は頑なに感性の更改をしようとしないのが残念でなりません。自分の感性だけしか信じないというような人に限って、感性の更改をしないように感じる私です。まっ、戯言はこのくらいにしておきましょう(笑)。

このアルバムはクールな雰囲気だと言いつつも、結構熱くなる場面も出てきます。熱くなってくるとやっぱり聴いていて楽しいのは事実です。楽曲も重視しつつソロもきちんとありますから、ソロがなければジャズじゃないという人にもオススメできますね。

曲は全10曲、サラモン作曲が6曲でイェリック作曲が4曲。ミディアム・テンポからスロー・テンポの落ち着いた曲調の似たような曲が並んでいます。この手の曲に初めて接すると多分全部同じ曲に聴こえるんじゃないかと思います。抑圧された雰囲気以上に、この曲調が好き嫌いを分けるところもあるから困ったものです。

ブリューワーはかなり腰の据わったいいベースを弾いています。真ん中に鎮座するベースはオーディオ的にも気持ち良いと思いますよ。イェリックのドラムもなかなかの煽りをみせてくれますが、ちょっと個性に乏しい感じもします。

このレビューを読んで、このアルバムを聴いてみようと思ってくれる方がいたら嬉しいのですが・・・。

アルバム名:『SAMO SALAMON & ALJOSA JERIC QUARTET』
メンバー:
Mark Tunner(ts)
Samo Salamon(g)
Matt Brewer(b)
Aljosa Jeric(ds)

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