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未知のジャズグループはまだまだたくさんある。

今日は雪がそこそこ積もりました。
明日の朝が大変です。

さて、いつものごとくディスクユニオンのアウトレットで見つけたアルバムを紹介。
世の中には未知で面白いジャズグループがまだまだたくさんあります。

P90 オッドジョブ『SUMO』(2007年rec. ACT)です。メンバーは、ゴラン・カジフェシュ(tp,cor,glockenspiel)、ペル・”RUSKTRASK”・ヨハンソン(sax,fl,cl)、ダニエル・カールソン(p,org,vib)、ピーター・フォルス(b,moog)、ジャン・ロバートソン(ds,per,zither)、スペシャル・ゲスト:ストッフェ・ウォルーマン(syn)です。

アルバムタイトルの「SUMO」=「相撲」でしょう。前アルバムタイトル「KOYO」=「紅葉」だと思います。なんでアルバムタイトルに日本語を使うのか?謎です。北欧の人達は日本に対して特別な思いがあるんでしょうかね~?

グループ「オッドジョブ」はトランペットのカジフェシュとサックスのヨハンソンが中心になって結成したバンドらしいです。カジフェシュの名前は「ジャズ批評」誌の2005年3月号No.124で目にしていました。この号にはカジフェシュへのEメール・インタビュー記事が掲載されています。注目株だったはずなのに・・・、この人の名前を知っている人は何人いるのでしょうか?

前アルバム『KOYO』は北欧を中心に話題となりスウェディッシュ・グラミーを獲得したんだそうですよ。で、今回のアルバム『SUMO』もなかなか面白いアルバムです。ディスクユニオンの宣伝文によれば、「ニュー・サイケデリック・ジャズ」。使用楽器を見てもらえれば分かりますが、エレクトリックもセンス良く使いこなしています。サイケというよりプログレのような曲もあり、ジャム・バンド風サウンドでもあります。

新感覚の怪しさ満載なのが私の気に入った点。クラブジャズ好きからも好かれる要素はたくさんあると思います。北欧にはどうしてこういうユニークなジャズグループが多いのでしょうか?日本みたいに4ビートとかハードバップとかに拘ったりしないのかも?日本では新感覚といってもせいぜい「クオシモード」レベルですからね~。はじけ方が足りないと思う私です(笑)。

70年代に流行ったジャズやロックやファンクをメルティング(溶融)して、今の感覚でリストラクチャリング(再構築)し、ジャズの範疇に落としこんだサウンド。それがオッドジョブのサウンドなのです。会社のリストラは困りますが、音楽のリストラはなかなか楽しいのです(笑)。それからメンバーは皆さんイイ腕してますので音楽の質は高いです。

3月にはオッドジョブの新譜『CLINT』が出ます。20世紀に残された映画音楽集だそうです。アルバムジャケットは銃口をこちらに向け拳銃を構えた手のイラスト。ってことは、「CLINT」=「クリント・イーストウッド」だろうと思います。こいつらの感覚、私好きです(笑)。さて、新譜を買おうか買うまいか?

ディスクユニオンのアウトレットで未知のジャズを探求する。
安いので外れてもあまり悔いは残りませんし、今回のように当たれば嬉しい!

アルバム名:『SUMO』
メンバー:
Goran Kajfes(tp, cor, glockenspel)
Per "Ruktrask" Johansson(sax, fl, cl)
Daniel Karlsson(p, org, vb)
Peter Forss(b, moog)
Janne Robertson(ds, per, zither)
SPECAL GEST: Stoffe Wallman(syn)

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