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2010年3月

このメンバーにしては分かりやすい。

今日紹介するのは、ジャズ喫茶「いーぐる」の昨年の「年末ベスト盤大会」で八田真行さんがかけたアルバムです。その時聴いて気に入ってしまいました。
「ジャズ批評2010年3月号(No.154)」「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム2009」でも八田さんがとりあげています。

P114 ジョエル・ハリソン『アーバン・ミシーズ』(2008年rec. HighNote)です。メンバーは、ジョエル・ハリソン(g)、デヴィッド・ビニー(as)、クリスチャン・ハウズ(vl)、ダニエル・ケリー(key)、ステファン・クランプ(b)、ジョーダン・パーソン(ds)、フィマ・エフロン(el-b)2曲、アンブローズ・アキンムシーレ(tp)3曲、コリー・キング(tb)3曲、ジェロム・サバーグ(ts)2曲です。NYの精鋭揃いです。

このメンバーを見ると、なんとなくフォーク系で難解系サウンドを想像する方もいるでしょうが、さにあらず。意外やファンク系なのです。「ジャズ批評」の記事の中で八田さんはこのアルバムを「ヘッド・ハンターズら70年代ブラック・ファンクに捧げた颯爽たるオマージュ」と評しています。上手い表現だと思いました。私の中の八田さんは「NYの辛気臭いのは好まない方」、聴いてみて「なるほど」と思った次第。

ハリソンはソロをギンギン弾くより、サウンド・アレンジを重視しています。なので、参加メンバーのソロが十分楽しめます。この人の場合はファンクといってもあまり”ドロドロ”していませんね。爽やかフレーバーのファンク。まさに八田さん言うところの「颯爽たるオマージュ」なのでした。

ハウのバイオリンはサウンドに違和を持ち込むのでなく、ギターのサウンドに近くニュアンスが異なることで、爽やかなフレーバーを加味していますね。で、私が一番気に入っているのはビニーのアルト。この人は自分のアルバムでは結構近付き難いソロをとったりするのですが、ここでは嘘のように熱くて親しみやすいソロをとっているのです。こういうソロをとってほしいと思うのは私だけでしょうか?

ハリソンのオリジナル7曲の中に、なぜかモンクの《ストレート・ノー・チェイサー》が入っています。これがかなりカッコいいファンクになっていて、全体の流れの中で違和感”0”なのです。この曲では注目トランペッターのアキンムシーレの熱いソロと、ビニーの”キレキレ”な熱いソロが聴けるのが◎。モンクの曲ってアレンジ次第で古臭さを感じさせなくなってしまうから不思議です。

現代ファンクのカッコ良さ。聴いてみて下さい。

アルバム名:『Urban Myths』
メンバー:
Joel Harrison(g)
David Bienny(as)
Christian Howes(vl)
Daniel Kelly(key)
Stephan Crump(ac-b)
Jordan Person(ds)

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雲さんならではの”パウエル愛”に溢れた番組。

今日は風が吹いてめちゃくちゃ寒かったです。
桜が満開なんですけどこの寒さは一体何?

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「渡欧後のバド・パウエル」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

まず、バド・パウエルの渡欧などについてはディレクター嬢から。
内容については 放送第78回「渡欧後のバド・パウエル(2)」 を参照願います。
なるほど、そんな感じだったのですか。フムフム。
BGMは雲さんが好きな『アット・ザ・ゴールデン・サークルVol.3』から
《スウェーディッシュ・パストリー》。長尺曲なのでかけられなかったもの。

雲さん21歳、人間の死について考えさせられたのが、パウエルの映像だそう。
《アイル・キープ・ラビン・ユー》をBGMにパウエルがひたすら歩いている映像。
これを見た後、それまで絶頂期のパウエルを聴いてきたのに、
晩年も聴くようになったそうです。
「晩年の演奏からはわびさびを感じる。」と雲さん。

この映像は私も見ました。
ジャス喫茶「いーぐる」で雲さんが「バド・パウエル特集」をやった時にかけました。
これは本当にインパクト大な映像でしたよ。

「ピアノを弾く毎に命を削っていっているんじゃないかと思う。」と雲さん。
精神病治療のせいもありパウエルには躁/鬱状態の波があります。

最初の1曲は調子の悪い時の演奏。
ゴールデン・サークルでの未発表演奏の中から選曲。
『バドイズム』から《コンファメーション》
ゴールデン・サークルでの調子の良い演奏は、
前述の『アット・ザ・ゴールデン・サークル』に収録されています。
未発表で比較的調子の悪い演奏が入っているアルバムが『バドイズム』。
長いので途中フェードアウト。

確かに絶不調。テーマからヨレヨレ。
アドリブもなんだかな~。辛い。でもね~っ、く~うっ、たまらん。
これを最初にかけた雲さんはエライ!
パウエルを聴くということは、これも知っておく必要があります。
でも、ジャズ初心者はくれぐれも聴かないでねっ(笑)。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

「CDは酷です。こういうのが音源として残ってしまうのは。」と雲さん。

次は調子の良い時のパウエル。
『ポートレイト・オブ・セロニアス』から
《ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー》

私は、このアルバムがかなり好きです。
こちらは何とも言えない哀愁漂う演奏。
こういう味は簡単には出せないんですよね。
成熟したパウエルもいいんですね~。
最近はこういうのに感動しちゃう私です。

次は親しみやすい聴きやすい演奏。
この時期は前期のようなテクニックはなくなってしまったのですが、
かわりに獲得したのは”味”。リスナーに味わいをもたらしています。
後期パウエルを代表する演奏。
後期パウエルが良いという人は皆さんがイイと言う曲。
『バド・パウエル・イン・パリ』から《ディア・オールド・ストックホルム》

このアルバムは寺島靖国さんも良いと言っていましたよね。
当然ですが、寺島さんは後期パウエルを良しとしています。
雲さんが言っていたとおり味のある演奏。
深いと思います。

指がもつれた個所はたくさんありますが、それも含めての味わいです。
ドラムがバランス的に前に出て、”スッタカラッタ”の祭りのタイコのようなのに、
それでもしみじみ聴かせてしまうパウエル。

『イン・パリ』(『ショー・ナフ』)から《ニューヨークの秋》
しみじみした秋という演奏。テナーのバルネ・ウィランが参加。
死ぬ時は、帰巣本能なのか?NYに戻ったパウエル。
NYに戻る前にはこの曲ばかり弾いていたそうです。

ウィランの渋いテナーの後ろで美しく伴奏するパウエル。
ソロになっていきなりの高音を転がすロマンチックな展開。
う~ん、この演奏も素敵ですよね~。
雲さんの曲前トークがこの曲を余計に良く聴かせてくれます。

「これ泣けますね。」
「ウィランのソロの後のパウエルの出だしの和音を聴いただけで泣けます。」
と雲さん。

しみじみした曲が2曲続いたので、躍動感のある曲。
バド・パウエルのことを献身的に支えた、フランシス・ポウドラに捧げた曲です。
(フランシスとパウエルの関係は、映画「ラウンド・ミッドナイト」になっています。)
パリ(ヨーロッパ)最後の録音。
『ブルース・フォー・ビュッフェモン』から《ウナ・ノーチェ・コン・フランシス》

ラテン・タッチのリズムと哀愁のメロディー。
なんか、寺島さん好みそのもの?
まっ、こういうやつの良さは私も認めます。
フランス語のタイトルには基本的に弱い私(笑)。

次もフランシス・ポウドラ関係。フランシスが自宅録音していた音源から。
しみじみした演奏で、パウエルの歌も聴けちゃいます。
『リラクシン・アット・ホーム 61-64』から《クリスマス・ソング》

さすがパウエル・フリークの雲さん。
こんなアルバムまで持っていたんですね。
これもかなりのヨレヨレ系?テープが伸び気味で音程が不安定なのかも?
パウエルにこんなクリスマス・ソングを弾いてもらうなんて凄い。
それを聴ける私達も幸せ(笑)。
音だけ残るのは酷な場合もありますが、こういうのが遺されたことは素晴らしい。

テープが悪いけど引き込まれてしまうピアノです。

「かけたいものはたくさんあるのですが、後期パウエルは聴けば聴くほど
自閉症に、鬱な気分になってしまう。」と雲さん。
なので、最後は溌剌として俺はピアノを弾くために生まれてきたぞという演奏。
デクスター・ゴードン『アワ・マン・イン・パリ』から《ライク・サムワン・イン・ラブ》
CDにボーナス・トラックとして入っています。

私が持っているのはレコードなのでこれは入っていません(涙)。
これはパウエルのソロで始まる出だしからもう”ウルッ”と来ます。
そこからテンポアップして、明るいけれど哀愁が溢れています。
う~ん、これは胸に迫ってきますよね。いいっ!
ミシェロのベース、クラークのドラムも上手いですよねっ。

今回は”ウルウル”満載なパウエルが聴けました。
パウエル・フリークの雲さんならではの選曲と解説。
”パウエル愛”を感じました(笑)。

<アフター・アワーズ編>

ディレクター嬢は今日が最後。
来期からはディレクターが変わるんだそうです。

番組も大幅リニューアル、乞うご期待!
そして、来週からはジャズ・カフェ 「スコット・ラファロ」 のオーナー tommy さんが
毎週ゲスト出演します!

パウエルをBGMに、「ディレクター嬢とのお別れは悲しいよ~。」トーク。
女子ディレクターAさん、本当にお疲れ様でした!

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矢野沙織のライブへ行きました。

昨日は渋谷で 矢野沙織 のライブを観てきました。

場所は渋谷のライブスペース「duo MUSIC EXCHANGE」
ジャズに限らず色々なミュージシャンのライブをやっています。

新譜『ビバップ・アット・ザ・サボイ』のコンサートツアーの最終日でした。

例によってジャズ友 高野 雲 さんと tommy さんと一緒に行きました。

雲さんの鋭いレポートは 矢野沙織ライブの感想
tommyさんの写真多数のレポートは 矢野沙織ライブ!

会場に着いたらビックリ!
たくさんのお客さんが外で開場を待っていたのです。ざっと200人くらい。
う~ん、さすがは矢野沙織ですがなっ(笑)。
整理券を配って入場させていました。
お客さんは若者から中高年まで、カップルも多数。う~ん渋谷ですね~(笑)。

ここはできてからそれ程経っていないようなのできれいでした。
中も結構広いです。ワン・フロアーをステージと客席にわけてありました。
椅子は移動できる折りたたみ系。

いよいよライブの始まりです。

最初に矢野さん以外のメンバー:河合代介(org)、細野よしひこ(g)、
田井中福司(ds)が現れ、BGMとして流していた曲をそのまま演奏し、
後から矢野さんがあらわれたところで《スター・ダスト》へ、
最初は口笛でメロディーを吹くという粋な始まりでした。

Img_8701_2

矢野さんの衣装は写真(撮影tommyさん)のとおりレトロな”黒の貴婦人”。
スカートの前がかなり上まで割れていて、そこから見える脚がセクシー(笑)。
う~ん、矢野さんはステージ映えしますね~。カッコいいのでした。

《ブルース・ウォーク》《アリゲーター・ブーガル》とコテコテ系を続けます。
矢野さんのアドリブは分かりやすいです。難解さは皆無。
その分スリルは少ないのですが、それはそれでO.K.
それから、アルトの音は抜けが良く気持ち良いものでしたよ。

ここでMC。
これが”まったり”トークで、今時のアイドルっぽいのです。
私、こういう感じは結構好かも(笑)?

《ザ・キッカー》で飛ばして、まったり《ファイブ・スポット・アフター・ダーク》へ。
演奏の途中で矢野さんが退場。おやっ、意外な展開です。
オルガン、ギター、ドラムのトリオでファンキーな演奏が続きます。

Img_8663で、矢野さん再登場!
実は衣装替えだったのです。
オフィシャル・ページのようなシルエットのミニスカ・ワンピース。色は白/ピンク。
レトロな”モガ(モダン・ガール)”のイメージ。
いや、これは看護師さん風コスプレかも(笑)?
いや~っ、カワイイ!かなり似合っていましたよ。
写真がないのが残念。

《ス’・ワンダフル》で快調に飛ばします。
衣装替え効果も相まって、場が一挙に盛り上がりました。
矢野さんはアドリブが盛り上がってくると”シャクリ”とともに、
片足を”レ”の字に跳ね上げることがあるのですが、これがまたカワイイ!
う~ん、なんか私はこの時点で完全にミーハー化してしまっていました(笑)。
《スイート・ケーク》でちょっとヒート・ダウン。

ここでまたMC。
ルー・ドナルドソンのグループのドラマーを長年務めている
田井中さんのルーさんのエピソードが面白かったです。
田井中さんがルーさんの口調をマネした”ドン・ウォーリー”は最高でした(笑)。
ルーさんのおちゃめな人柄がわかりました。
矢野さんのサックス奏者としての就活話もなかなか面白かったです。

で、矢野さんが好きなビリー・ホリデイの《ドント・エクスプレイン》
私は矢野さんのバラード演奏は結構いい味を出していると思います。
一転《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》《オープン・マインド》を快調に飛ばして終了。

河合さんのオルガン、細野さんのギター、田井中さんのドラム。
皆さん矢野さんを上手くサポート&盛り上げていました。
コテコテ度は低めでスマートな演奏は今時のものだと感じました。
田井中さんのオーソドックスなバップ・ドラムが演奏の要でしたね。

アンコールはまたしても衣装チェンジ。
ボディコン系の膝上丈白ドレス。
矢野さんはスタイルが良く背が高いほうなので色々な衣装が似合います。

《バードランドの子守唄》で入り、十八番の《コンファメーション》へ。
これまた快調に飛ばして会場は大盛り上がり。
「この後は皆さんお酒を飲むんでしょうね。お酒が美味しく飲めますように。」と、
《ウイスキーが、お好きでしょ》で〆。これも口笛で演奏を始めました。
口笛を聴くと私はビリー・ジョエルのストレンジャーを思い出してしまいます(笑)。
オープニングとエンディングが口笛というのはなかなか上手い演出ですよね。

楽しいジャズ・ライブでした。
「快楽ジャズ通信」にゲスト出演した際、
「なるべく昔のまんまもう一度やることにかけている。」と言っていた矢野さん。
ならではのライブだと思いました。
で、そうは言ってもやっぱり現代風なジャジーなのでした。

ライブ後にはCDを買った人へのサイン&握手会がありましたよ。

さて、ライブを観終わった私達は、渋谷の街で飲み会となるのでした。
いつものことながらディープなジャズ談義。
で、悪巧みをしながら夜は更けていったのでした(笑)。

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持っている唯一のボックスセット。

今日、原宿でパニックがあったそうですね。
芸能人が来ているというデマが発端でパニックになってしまったとか。
デマ&パニック!ニュースではこの言葉は使用しませんでしたが、
要はそういうことですよね。集団心理の怖さです。

さて、今日も新譜紹介をしようと思ったのですが、めんどくさ~っ(笑)。
ということで、適当な話題でお茶を濁します。
私が持っている唯一のレコードのボックスセット。

P112 アート・ペッパー『ライブ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(1977年rec. CONTEMPORARY)。メンバーは、アート・ペッパー(as)、ジョージ・ケイブルス(p)、ジョージ・ムラツ(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)です。

これは最初1枚(?曜日だったと思います)持っていたのですが、やっぱり全部持っていないとまずいでしょっ!ということでこのボックスセットを買いました。

P113_2  まあ、実は中古盤が単に安く売っていたから買い換えたんですが(笑)。3枚組なんでそんなに人気はないんでしょうね。確か1枚くらいの値段で売っていました。

売っていたのはディスクユニオン新宿ジャズ館。レコード売り場が隣の建物に移る前のことです。当時棚に入らないレコードが床の上の段ボール箱に入れられて特売されていたのですが、その中に発見して即購入を決意。ご覧のようにボックスの中には3枚のレコードと8ページのライナーノーツが入っています。1980年の再発日本盤です。

復帰後のペッパーは、モードやフリーク・トーンも取り入れた演奏に賛否の声がありますが、私はそういうことに拘りはないので、これはこれで熱い演奏であり、やっぱり迫ってくるものがあるのでいいと思っています。ドラムが私の好きなエルビンであるところも気に入っています。

この演奏を聴くと、今ここまで熱い演奏を出来る人がどれだけいるのか?と思ってしまいます。カッコなんかかなぐり捨てた燃えるペッパー、いいんじゃないでしょうか?

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東欧発の渋く熱い1枚。

紹介したい新譜がたまっているので、どんどん紹介しちゃいましょう。
今日のはサボ&クリポタ盤と同レーベルから同時期に出たアルバムです。
もちろんHMVのマルチバイ特価購入。

P111 MKMBカルテット『エモーションズ・ホモジェニス』(2009年rec. BMC RECORDS)。メンバーは、クリストフ・マルゲ(ds)、ヨアヒム・キューン(p)、クリストフ・モニオ(as,bs)、セバスチャン・ボワソー(b)です。”MKMB”は4人の頭文字です。東欧の人は何と読んでいいのかわからないので困ります(笑)。ジャケットのアートワーク&デザインはサボ&クリポタと同じです。

リーダーはドラマーのマルゲのようです。マルゲはベースのアンリ・テキシェのグループのドラマーを務めたりしています。ピアニストのキューンの名は知っていますが、他の2人は未知でした。聴いてみたところ、4人それぞれがなかなかの腕達者。硬派なカルテットです。東欧の高品質な音楽を奏でていますよ。録音はフランスなのでエスプリも漂っていますね。

メロディーは東欧系エスニック。キューンが5曲、モニオが1曲、ボワソーが1曲、マルゲが2曲、メンバー全員のオリジナル9曲で構成されています。アルバム全体として曲の雰囲気は統一がとれています。なかなかの佳曲揃いだと思います。

マルゲはキレが良くメリハリがはっきりしたドラムを叩きます。曲の流れに沿うドラミングが素敵です。キューンはダークにして一筋縄ではいかないメロディー&ハーモニー。ミステリアスな雰囲気をリードします。モニオのアルト&バリトン・サックスは、ヨーロッパならではの楽器を鳴らす能力に裏付けられたもの。非常にクリアなサウンドがクラシック的に響きます。ボワソーのベースも品格がありますよね。ヨーロッパのベーシストは弦楽器の鳴らし方が違うんですよ。

そんな訳でして、全編を通して高品質なヨーロッパ・ジャズになっています。で、熱い場面も出てきますが、皆さんどこか余裕と落ち着きを持って表現しているのです。これは大人のジャズです。「違いが分かる男のネスカフェ・ゴールドブレンド。ダバダー、ダー、ダバダー。」みたいなー(笑)。なかなかいいですよ。

このアルバム、フランスやブタペストの協会からサポートを受けています。
(サボ&クリポタ盤もハンガリーの文化財団からサポートを受けていました。)
そんなわけでいい加減なアルバムは作れないのです。
たまにはヨーロッパの香高い文化的なジャズもいいんじゃないでしょうか?

アルバム名:『EMOTIONS HOMOGENES』
メンバー:
Christophe Monniot(as, bs)
Joachim Kuhn(p)
Sebastien Boisseau(b)
Christophe Maruget(ds)

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やっと来ました!クリポタ盤

今日はアルバム紹介行ってみよう!

先週やっと届きました。
これ値段が高かったのでHMVマルチバイ特価で予約していました。
再入荷のタイミングで入ってきたようです。
入手に時間はかかりましたが、ディスクユニオンで購入するより
800円以上安いので良しとしましょう。

P110 ダニエル・サボ・トリオ・ミーツ・クリス・ポッター『コントリビューション』(2009年rec. BMC RECORDS)。メンバーは、ダニエル・サボ(p,Rhodes)、クリス・ポッター(ts,ss,b-cl)、マーチャーシュ・サンダイ(b)、フェレンク・ネメス(ds)です。「SZABO」の読み方は?なんてのもありましたが、ハンガリー出身ギタリストのガボール・サボと同じ綴りですよね。このジャケットが凝った造り、そのせいで高いのかも?CD収納部がCDサイズギリギリになっているので、CDを取り出しにくいことこのうえなし。

このCD、ジャズ・ブロガーの間ではかなり話題になり、皆さん高評価のアルバムなのです。私は1月末にディスクユニオン新宿ジャズ館で聴いて気に入っていたのですが、前述のとおりで入手は遅れに遅れてしまいまいた(涙)。

サボはハンガリー出身のピアニスト。ヨーロッパのピアニストに共通するクラシックを消化したうえでのジャズ・ピアノ・テイストです。共演する現代注目テナー、クリポタがNYテイストなので、相性やいかに?と思うところですが、これがかなり良いのです。全曲サボの作曲なのに、まるでクリポタが自分のために作曲したような感じなのが凄いです。

1曲目《アタック・オブ・ザ・インターバル》からクリポタ節全開にもかかわらず、これにサボが絶妙な和音を添えて曲を彩っていくのです。いいです!このサウンドが何かに似ていると思っていたのですが、わかりました!マイルス『ソーサラー』に収録されている《ザ・ソーサラー》なのでした。

ショーターとハービーの関係性に近いものがあります。このアルバムでは、ショーターのアドリブ中はハービーはピアノを弾いていませんが、短いテーマ部での合奏やショーターのソロとハービーのソロを重ねればかなり近いことがわかると思います。曲調も似ていますよね。で、私がこのサウンドをかなり気に入った理由もそこにあることがわかりました。マイルス・クインテットの影がここに見えてきました。いや~っ、面白いです。

2曲目《ストレンジ・ウインド》は、15分に及ぶストーリー性を感じる曲。途中にあらわれるテーマが映画「マルサの女」のテーマに似ているのが面白いです。本多俊之作曲のあの不安感を醸すメロディー(笑)。このサボのメロディー感覚というのが意外と日本人の琴線に触れるのではないかと思う次第です。ダークでちょっと切なげなフレージングのクリポタと微哀愁で陰影感のあるサボが絶妙なマッチングだと思いませんか?これもかなりカッコいい!

3曲目《キャメル・ギャロップ》は、タイトルどおりらくだ(キャメル)が走る(ギャロップ)感じの変拍子曲。結構ウネウネなメロディーはどことなくバルカン音楽にも通じるものがあると思います。ハンガリーとバルカン諸国はお隣さんですからね。あの辺りのメロディーなのでしょう。バルカン音楽というと私が思い浮かべるのはボヤンZ。私、ボヤンZも好きなので、サボもその流れで親しみが湧くのです。

4曲目《メロディック》は、クリポタのバス・クラリネットが切なく歌う哀愁のバラード。これはクラシカルなサボのピアノが美しい!これもバルカン系のメロディーです。コテコテではなくどこか枯れた感じのバラード。5曲目《ホイリーギグ》は、珍しいクリポタのソプラノ・サックスが聴けます。変拍子の今時メカニカルな曲(ピアノの練習曲っぽいパートもあり)に、ソプラノが甘さを添えます。サボのピアノの響きが美しくて素敵。

6曲目《ゼア・ワズ・ザット・トゥー》は落ち着いた曲調。クリポタのダークなウネウネ・ソロが炸裂。続くサボがやっぱり美しい。ラスト曲《バブル・ソング》のみ、サボがエレピ(フェンダー・ローズ)を弾いていますが、これが怪しくて良いです。このサウンドはクリポタのグループ「アンダーグラウンド」とほぼ同等ですね。クリポタも水を得た魚の如く気持ち良さそうに吹奏。私的にはエレピ曲がもう1曲くらいほしいところでした。

ベーシストのサンダイのしっかりした技術による堅実強靭サポートとネメスのフレキシブルなドラミングが演奏の質を上げていることを付け加えておきます。クリポタが抜けてサボのトリオになる場面も多々ありますが、これもいいです。ピアノ・トリオ・アルバムも聴いてみたくなりました。ドラマーのネメスのリーダー作 『ナイト・ソングス』 もオススメです。

評判どおりの素敵なアルバムでした。

アルバム名:『Contribution』
メンバー:
Daniel Szabo(p, fender rhodes)
Chris Potter(ts, ss)
Matyas Szandai(b)
Ferenc Nemeth(ds)

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高野 雲さん著「超・音楽鑑賞術!」が届いた。

今日、高野 雲さんの「超・音楽鑑賞術!」が届きました。
連休中にAmazonで注文しておいたのです。

いつも行く書店のジャズコーナーに入っていなかったからなのですが、
今日、この本を手にとって”ハタ”と気が付きました。
これ、ジャズ本というわけではないですもんね。
音楽本のコーナーを見なきゃいけなかったのです。
相変わらず思い込みが激しい私なのでした(笑)。

Photo_2

さて、パラパラ読み始めました。
ここでも私のイメージを良い意味で裏切ってくれました(笑)。
タイトルが「超・音楽鑑賞術!」、漢字ばかりなので難しいと思いこんでいました。
ところが、これが全然読みやすいのです。
文字を詰め込み過ぎていないのがいいのです。
さすがは見せ方の密度を心得ていますね。

前半は体験をもとにした鑑賞術伝授!
まだ読み始めたばかりなのですが、これが”なるほど!”という内容。
”鑑賞術”ですが、これは知識を広げるための心得でもあると思いました。
私は音楽を聴きながら書くことこそしませんでしたが、
”メモ魔”の私が、勉強や仕事の場で体験してきたことでもあったのです。
「手書き」の効用は享受してきたように思います。
”なるほど。なるほど。””ああ、その感覚わかります。”なのでした(笑)。

後半は”実践編”。
雲さんが上記の方法で聴いたアルバムの紹介。
テーマを設けて、ポイントを絞って分かりやすく紹介しています。
見せ方もなかなか上手いのです。
”なるほど。なるほど。”ですね。

注目!
雲さんが手書きしていたノートのコピーがいくつか掲載されています。
ご本人はブログ 「超・音楽鑑賞術!」発売されました! に恥ずかしいと
書いているのですが、
この文字や配置がなかなかの”アート”なのです。文章も”キュート”。
雲さんの感性のルーツを見ました(笑)。いいな~っ、これ。

この本を読んで音楽ファンが増えてくれたらいいんですけどね~。
Amazonで購入できます。是非!

今日はサービス。もう1冊紹介しちゃいましょう。

マイク・モラスキーさん著「ジャズ喫茶論」
こちらはまだほんのさわりしか読んでいませんが、
最初のジャズ喫茶体験記からなかなか面白いのでした。
これから読んでいくのが楽しみです。

この本には、モラスキーさんが全国を行脚してレポートした
各地のジャズ喫茶が紹介されています。
そんな地方のジャズ喫茶の中の一軒に 「スコット・ラファロ」 の名が!
そうです。「スコット・ラファロ」オーナーはジャズ友 tommy さん!
沖縄コザに2年前にオープンしたジャズ喫茶です。
これがなかなかの高評価!
tommyさんが描く新しいジャズ喫茶のコンセプトが受けたみたいです。
凄いですね~、嬉しいですね~。

この本を読んで、いつも行く以外のジャズ喫茶を開拓しようと思っています。

読んでいる本が手元に数冊。
実は、「Something JAZZY」はまだ読み終わっていません(笑)。

「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」もまだ読み終わっていません。

ついでに「アフロ・ディズニー」もまだ読み終わっていません。

この本は東京に行った際、特急「かいじ」に置き忘れてしまったのです。
やっと最近買い直しました。

う~ん、最近本を読むペースがものすごくおちています。
すぐに集中力が切れてしまうのです(涙)。
読書の”春”(笑)!

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「PCMジャズ喫茶」のゲストはディスクユニオンの塙さん。(その2)

ディスクユニオン新宿ジャズ館店長塙耕記さんゲスト。
寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」のレポートの続きです。

岩浪さんがけたボーカルが不評だったので、口直し(笑)。
塙さん推薦のピアノ・トリオで、フィンランドの女性ピアニストです。
ユニオンの山本隆さん推薦盤でした。さすがは塙さん商売上手(笑)。
Kaisa Kulmala Trio《Sumero》
ベースやドラムの感じは寺島さん好みだと思いましたが、ピアノが若干暗め。
寺島さんの反応やいかに?

「これはなかなか、買います。」と寺島さん。ベースラインの不安な感じが良いそう。
ビバップ、ハードバップではないがヨーロッパのピアノ・トリオ。

謎の人妻Aさん登場。

「ヨーロッパの女性ピアニストは優しく弾きますね。」と人妻Aさん。
「日本人女性ピアニストはガンガン叩いていかついよね。」と寺島さん。
「山中千尋や大西順子は気が強そうですね。」なんて皆さん言ってました。
最近は毎度この話題が出ますね~(笑)。
岩浪さんからは「松本茜は突っぱってなくていいよね。」という発言が。
これには皆さんも頷いていました。
「体が小さいと全てに力む。」と人妻Aさん。これ、守屋さんの発言の受け売り?
ここで、山中千尋さんは男っぽいなんて話へ。
岩浪さんは「山中さんはニューヨークでは性転換して女性になったと言われる。」
「山中さん本人は『東南アジアで性転換した。』と冗談を言っているらしい。」
と言っていました。山中さんらしいノリ、さすがです(笑)。
「力が入ると無理が聴こえてきて嫌なんですよ。」と寺島さん。

次は人妻Aさん選曲でピアノ・トリオ。昔のものを聴いてみましょう。
ホレス・パーラン『アス・スリー』からタイトル曲
人妻Aさんは、家にあり名前も知っていたけれど聴いたことがなかったとか。
2、3ヶ月前、「50年前にこんな凄いのがある。」と開眼したそうです。
寺島さんは「やっとAさんもこういうのを聴くようになったね。」と嬉しそうでした。
「新旧関係ない。これがジャズ。ジョージ・タッカーのベースがいい。」と盛り上がり。
人妻Aさんが「終わりの3回繰り返しがしつこくて良い。」なんて言うものだから、
寺島さんは更に嬉しそうでした(笑)。これは黒いピアノ・トリオの鉄板ですね(笑)。

寺島さんおすすめボーカルの1曲。毎日聴いているらしいです。
「これはいい。実に上手い。」とベタ褒め。
ソフィー・ミルマン《ビューティフル・ラブ》
寺島さんはこの曲を聴くと参ってしまうそうです。「塙さんのこの1曲は?」と質問。
塙さんは《枯葉》がいいそうです。意外とベタな曲にビックリな私。
ここで、塙さんの子供の年齢の話へ。上が4歳で下が生まれたばかりとか。
寺島さんの孫も4歳だそうで、孫がかわいくてしょうがないとのことでした。
そんな寺島さんを見た塙さん。「こんな寺島さんの目を見たのは初めて。」と
驚いていました。日頃小言が多い?寺島さんも孫には弱い(笑)。

寺村容子さん(松尾明トリオのピアニスト)も《ビューティフル・ラブ》が好きだそう。
寺村さんのオリジナル曲もいいんですよということで、寺島レコードの新譜へ。
寺村さんのオリジナルがいいと言っておきながら、かけたのは松尾さんの曲(笑)。
「どこかで聴いた感じでいい。」と寺島さん。
『ミート・ミー・イン・パリ』から《マルチェリーナ》
「寺島レコードの中で一番音が良い。」と寺島さん。

ラテン曲でした。相変わらずベースを盛り上げた録音。
ぬけの悪いこもった音。私はこういう音が苦手です。ごめんなさい。m(_ _)m
ドラム・ソロも”ドロドロ”。80年代ルディ・バン・ゲルダーの私的ダメ録音似。
う~ん、これが一番か~。

最後は塙さんの宣伝。Thinkレーベルから4月2日発売の新譜。
山口いづみさんのボーカルです。
トラックダウンしたマスタリング前の音源でした。
『山口いづみボサ・ノヴァを歌う』から《パリの空の下》
プロデュースは松尾明さんと塙さん。選曲も松尾さん。
昔風のジャケットにも拘ったそうです。
ピアノレスでギター、ヴァイブラフォン入りは松尾さんの発案。

「きれいなかわいい声。」と岩浪さん。
「1曲だけではわからない。他も聴いて良ければ宣伝します。」と寺島さん。

今回は、私的には盛り上がりにかける内容でした(涙)。
ディスクユニオン繋がりのお2人ですからこれが妥当な内容だとは思いますが・・・。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

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ビバップにかける矢野さんでした。

本日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ルー・ドナルドソン特集」
ゲストはアルトサックス奏者の 矢野沙織 さん。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

矢野沙織さんの写真はtommyさんのブログ
快楽ジャズ通信「ルー・ドナルドソン」特集 をご覧下さい。
矢野さんの笑顔が見られます。

ルー・ドナルドソンのプロフィールはディレクター嬢から。
内容についてはウィキペディアなどを調べて下さいな。

矢野さんはかねてからルーさんの大ファンなんだそうです。
雲さんは矢野さんのアルトにビバップよりソウルを感じだとか。
なので、バックはピアノよりオルガンの方が合うとホームページに
書いたこもあるそうです。
「今回の矢野さんのアルバムはオルガンとギターがバックなので
矢野さんのサウンドにピッタリ。」と雲さん。

矢野さんが最初に聴いたルーさんのアルバムは、
アート・ブレイキーの『バードランドの夜』。
矢野さんは無意識にルーさんのことが好きで、
ピアノ・トリオとオルガン・トリオとの差をあまり感じていないとか。
自分の3枚目のアルバムでオルガン・トリオとやった時も違和感はなく、
サウンドの想像がついていたので、矢野さんにとってオルガン・トリオは
自然な編成だそうです。

雲さんも、ルーさんについてはピアノ・トリオとオルガン・トリオとの差は
あまり感じずに聴いていて、自然と”フワッ”と滲み出るソウルフルな感じが
矢野さんにも似ていると思ったそうです。

矢野さんは「そんな恐縮です。」と返事。
チャーリー・パーカー派と言われていることもありがたく思っているし、
誰かに似ていると言われるのはとても嬉しいとのこと。
「誰かに似ていると言うと、私は私だと怒るミュージシャンもいるのに。」と雲さん。

矢野さんは「聴いた人がどう判断するかだと思う。私がやっている音楽を
フュージョンだと感じれば、それで楽しんでもらえれば嬉しいですし、
ソウルだと言われたらそれでいいし、ビバップと言われたらそれもいい。
私は単純にジャズを発信しているだけだと思っている。発信している側が
どう聴いてほしいとズケズケ言うものではないと思っている。」とのことでした。

アート・ブレイキー『バードランドの夜Vol.2』から《ルーズ・ブルース》

ドナルドソンのアルト、ブラウニーのトランペット、
共に勢いに溢れたこれぞバップな演奏が素敵です。
ピアノも文句なく、ブレイキーの煽りもいいですね~。
今更言うことはありません(笑)。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

矢野さんが「凄い、凄い。」と言っていたそうです。
矢野さんは16歳でデビューして今23歳。
14歳からジャズクラブでライブを始めたけれど、まだ若いと言ってもらえるそう。
今の演奏当時、ルーさんは26歳、クリフォード・ブラウンは18、9歳と考えると、
矢野さんは「もう若いみたいな感じですみません。」となっちゃうそうです(笑)。

「当時はビバップが最先端で若い人達が踊りに来ていたのは凄いと思う。
それ以前も以後も最先端の音楽がインストものだった時代はあまりないと思う。
歌であり、誰もが覚えやすいものが流行していくのが音楽だと思うが、
この時代、全然覚えにくいビバップが流行っていたのは凄い。」と矢野さん。

雲さんは「そういう覚えにくいビバップを聴いて燃えるのは熱量というか勢い、
火の出るような感じ。」と言います。

矢野さんは「かなりガチガチに規制された状態で、何でこんなにスピード感があり、
勢いがあるのか。特にアレンジされているわけでなく、32小節とかの中を
ひたすら繰り返しで普通なら飽きるところなのに、前に前に行く熱気は凄い。
それがこの時代のものに限ってあると思う。だから素晴らしい。」と言います。

これを聴いて、矢野さんのビバップへの熱い熱い情熱を感じました。

次はオルガン入り。

『ホット・ドッグ』から《フーズ・メイキング・ラブ》
ドナルドソンが電気サックスにトライしている珍しいアルバム。
「歌も入って和めるんじゃないか。」と雲さん。

これは和めますね(笑)。
ルーズな演奏がなんとも心地よいソウル・ファンクです。
ラフなコーラスがまた緩~い(笑)。
電気サックスとは言いながら普通のアルトとそんなに変わりません。

矢野さんはこれを初めて聴いたそうです。
「ビバップから始めて、これが録音された1969年には時代とともにこんなに変わり、
またバップに戻るのは感慨深いものがある。」と矢野さん。
電気サックスの音色は雲さんも矢野さんもやっぱりよくわからないそう。

次は矢野さんのおすすめ。
ビバップをやっているのが好きということで、
『カルテット・クインテット・セクステット』から《チーク・トゥ・チーク》
矢野さんはこの曲がもの凄く好きなんだそうです。

アップ・テンポでの軽やかな演奏です。
テーマの崩し具合、アドリブも気持ち良いですね。
こういうメロディアスでジャジーな演奏は矢野さんも目指すところなのでしょう。

雲さんは「軽やかで好き。」と言っていました。

矢野さんのアルバム『ビバップ・アット・ザ・サボイ』から《ザ・キッカー》
「勢いのある演奏がいい。」と雲さん。

私もこの曲は好きです。
ここまで聴いてきて、確かにドナルドソンとの共通性は感じますね。
勢いに溢れた演奏です。
続くトランペットも快調そのもの。
快適で楽しいバップ演奏になっています。

「ノリノリで勢いがありますよね。吹いていくうちにヒート・アップしていく演奏が
多いですね。」と雲さん。

矢野さんは「ビバップというジャズをするにあたって、自分でビバップの曲を
作曲しようとは正直思わない。昔のものが正義だと私は思っているから。
だからなるべく昔のまんまもう一度やることにかけている。
そうなってくるとレコーディングが早く終わっちゃう。1,2回録って”ア~ッ”
みたいな感じになるので、その時の集中力・緊張感が良くも悪くもある。
1回録ったあと集中力がほぐれてとり返しがつかなくなる場合もあるが、
それが楽しみでもある。」と言っていました。なるほどね~。

そんな感じで今回のアルバムは2日で録ってしまったそうです。

「ビバップな精神で本当に短い時間に完全燃焼。集中力を凝縮させて爆発させる
感じですね。」と雲さん。
「それがいいことか分からないが、少なくともビバップをやるにあたっては正しいと
思っている。」と矢野さん。

矢野さん。とことんビバップに拘っています。

このアルバムのツアーは現在開催中です。

最後の曲。矢野さんのおすすめ。
『グレイビー・トレイン』からタイトル曲
「ジャケットがいい。この時代のジャケットは反則。撮りっ放しで絵になっちゃう。」
と矢野さん。

こちらはミディアム・テンポで闊歩するかの如くの演奏がいいです。
『ブルース・ウォーク』と同系の演奏。
コンガ入りでブルージーに、臭く成り過ぎないのがいいです。
ブルージーなピアノもいいな~。
私、結構この手のやつも好きなんです。

矢野さんのサックス・ケースは年季が入っているんだそうです。
コーン(CONN)のサックスが入るのはこのケースしかなく、
ボロボロなんだけどやむなく使っているそうです。

このサックスケースの写真はtommyさんのブログを見てね。
快楽ジャズ通信「ルー・ドナルドソン」特集

今日は矢野さんのビバップにかける熱い思いがヒシヒシと伝わってきました。
23歳の矢野さんはしっかりとした主張をお持ちです。
始終落ち着いた受答えなのですが、時折見せる笑いがキュートでした。

<アフター・アワーズ編>

矢野さんのアルトと雲さんのベースのデュオで《ブルース・ウォーク》
テーマーは本家とほぼ同じでした。”昔のものが正義”の矢野さんらしいです。
コードに沿った部分と、エモーショナルな部分がありますね。
エモーショナルになると一挙にソウルフルな歌い回しになると思いました。

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「PCMジャズ喫茶」のゲストはディスクユニオンの塙さん。(その1)

本日の寺島靖国さんの「PCMジャズ喫茶」のゲストは
ディスクユニオン新宿ジャズ館店長塙耕記さんでした。

私のイメージしていた塙(はなわ)さんはニューヨークの最先端ジャズを聴く方。
なので、反対に位置する寺島さんとどんな戦いになるのか期待していました。
ところが全然予定調和なのでした。がっかり!
よく考えれば店長さんとして過激な発言はできないわけで、
優しそうな塙さんの性格もあるのでしょう、番組は穏便に終了。
(後日私は大きな勘違いに気付きました。ニューヨーク最先端は四浦さんでした。
だいたい正反対な人を寺島さんが呼ぶわけがないのでした。)

塙さん。見た目は背が高く体格も良いのですが(ピエール瀧似だと思う?)、
声はかなりかわいいのでちょっと拍子抜けでした(笑)。
(ピエール瀧似は四浦さんです。勘違い甚だしい。m(_ _)m)

最初はディスクユニオンのお店の話。
塙さんは「お店の個性を出すかどうはバランス感覚が大事。」と言っていましたよ。寺島さんの「困る客はいませんか?」の質問には窮していました。公共の電波では言えませんよね。やっぱり。「そんなに困る客はいません。」という回答でした。かわいそうな質問だと思いましたよ。ただし、高い値段のレコードの時はシビアにならざるを得ないと言っていました。他のお客さんに聴こえるような大声での値引き交渉は困るので、「お客様もテクニックを持って値引き交渉してほしい。」とも言っていましたよ。

塙さんはディスクユニオンの本部で「THINKレーベル」もやっていて、商品提案をしているんだそうです。今のところ95%が再発とか。ユニオン傘下のレーベルが20くらいあるんだそうですね。「寺島レーベル」もその中の1つらしいです。

岩浪さんからは、「昔デビッド・マレイで大失敗して、その当時の人が今どうやっていいいか分からずやめていった。」なんて話がありました。寺島さんからは「《マイアミ・ビーチ・ルンバ》の何がいいんだ。」と言った人がいたなんて話も出てきました。私にはその人が誰なのかなんとなく想像できます(笑)。寺島さんは「企画するにはお客と接しないとわからない。」としきりに言っていました。マーケティング重要論ですね。

岩浪さんからは、ミューザックがアルバート・アイラーのCDを再発するという話が出ました。寺島さんは何で?という感じでした。寺島さんはアイラーが嫌いですからね(笑)。塙さんは『マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー』をレコード化したいと思っているとか。寺島さんもこのアルバムについては「どフリーじゃない。」と許しているみたいでした。塙さんによると、いつも廃盤なのでレコードを出せば、5、600枚/年くらいは売れるんじゃないかとのことでした。

塙さんの「これが俺だ。」という曲をかけることに。
塙さんがモダンジャズを聴き始めるきっかけになったアルバムだそうです。塙さんはロック・ポップスが好きで、オールディーズ50’s⇒ロックンロール⇒バックで吹くホンカーがカッコいい⇒突き進めていってオルガンとギターが好き⇒グラント・グリーンが好きになり、ジャズへ行き着いたらしいです。

好きなグラント・グリーン参加のアルバムとして、デイブ・ベイリー『リーチング・アウト』から《ワン・フォー・エレン》をかけました。グリーンの魅力はホーン・ライクなアドリブ。塙さんはジャズを聴く時に歌心を大事にしているそうで、グリーンはメロディアスなソロをとるから好きということだそうです。グラント・グリーン、私も好きです。

塙さんの両親は水戸でジャズ喫茶をやっているんだそうですが、塙さんは継ぐ気はないとのこと。両親は「死ぬまでやる。」と言っているそうです。ここからジャズ喫茶はたばこの煙を吸うからガンになりやすいなんて話へ。

ユニオンの閉店時間を厳守するかという話も出て、今、塙さんはお客さんが自主的に帰るまでは店は閉めないようにしているなんて話から、上野店の閉店時間をめぐる故安原顕さんとのトラブルの話へ。安原さんがステレオ誌の連載に「ユニオン上野店閉店時に、お客に早く帰るように言っていた。」というような内容を書き、お店に直接クレームも入れたために、ユニオンの上部の方とやりあったとか。ここでガンの話に戻って、要は安原さんのようにしょっちゅう怒っているとガンになりやすいという話。安原さんは窓を全部閉めきってタバコを吸いながら書いていたので、あれではガンになるだろうと、寺島さんは思っていたそうです。私もそれは頷けます。ガンの最大の原因はストレスなのです。

塙さんということで「和ジャズ」の話へ。う~ん、今日はやっぱり予定調和(笑)?
岩浪さんがモダン・ジャズ・プレイボーイズ《褐色のブルース》をかけます。宮沢昭や渡辺貞夫など有名な人が参加しているそうです。寺島さんからは当時の「和ジャズ」は軽蔑の代表だという話が出ます。塙さんのお父さんも聴かないとのこと。ではなぜ「和ジャズ」なのかと言えば、「そういう中にもいいのはある。」「ささやかに、まあまあいいのあるじゃん。」と提案したいとのことでした。一方、「今の日本の若手はアメリカとか海外と肩を並べている。」と寺島さん。

ここで「今アメリカにいいアルトが誰もいないない。」と寺島さんが発言。塙さんも「いませんよね~。」と同調。アリャリャッ、NYのアルト奏者はどうなっちゃったのでしょう?いい人はたくさんいるのに~。塙さんが「トランペットもいませんよね。」と言うと、寺島さんは「トランペットはファブリツィオ・ボッソとかいますよ。」と否定。これにもツッコミなし。ボッソってアメリカじゃないし(笑)。ア~アッ。まあいいかっ。

アルトはパーカーの存在が妨げになるという話へ。「パーカーのように吹けばいいのに、パーカーとは違うものを吹きたいからダメなんだ。」と寺島さん。塙さんは「パーカーをやらないと、リー・コニッツのようにカッコよくやる。」と。それを受けて寺島さんは「冷静に考えてやるからダメ。」というようなことを言っていました。まあ、ちょっと短絡的過ぎる意見だとは思いますが、毎度のことですね(笑)。「ケニー・ギャレットも一時期は良かったけど、マイルスと一緒にポップスをやってダメになった。」と寺島さん。塙さんからはそのマイルス後の『Pursuance』の話がチラッと出たのに無視(笑)。寺島さんがケニー・ギャレットを聴かずにものを言っていることは明白です。私は騙されませんよっ(笑)。

次は寺島さん選曲。あるところでかけて好評だったんだとか。
杉井幸一(vo)&キングノベルティ・オーケストラ(1937年)の《紺碧》。続けて同曲をアウフレッド・ハウゼン楽団で。タンゴです。塙さんが「初めて聴きました。」と言うと、寺島さんと岩浪さんは「昔ヒットした。」とか言っていました。そこからタンゴはアルゼンチン・タンゴとコンチネンタル・タンゴがあるという話も。塙さんはピアソラは聴きますと言っいました。寺島さんは需要があるかTHINKレコード(レーベル)で調査したらなんて言ってましたよ。私はこんなレトロ趣味にはついていけませ~ん(笑)。

次は岩浪さん選曲。ラテン・ボーカル。
ニナ・ヴォックス『ザ・シェイプ・オブ・ユー』から《ベサメ・ムーチョ》これまたいつものジャズ批評の「内外新譜」掲載アルバムですね(笑)。かける前に、岩浪さんから「最近の黒人ジャズやヨーロッパ・ジャズは好きじゃない。」との話がありました。

黒人ジャズに関して塙さんが「MAX JAZZなんかはいいですよね。」と言うと、寺島さんは「MAX JAZZは黒人だけど白人のように洗練されちゃう。」と反論があっておしまい(笑)。で、寺島さんが「ピアノ・トリオはどうですか?」と塙さんに質問。塙さんは「ピアノ・トリオは最近出過ぎですよね。」と回答。寺島さんは「選択肢は広い方がいい。失敗して元々という気持ちがないとダメ。」とのご意見。「でもCDは高いですからね。」なんて言うと、「最近ユニオンのCDは高いね~。」と寺島さん。塙さんは「間に入っているので高い。」と答えていました。そうか、流通がシンプルでないから高いのか~。

曲をかけたら、「これはひどい。」と寺島さん。それを受けて岩浪さんは「ジャケ買いです。」(だから内容は悪くてもしょうがない?)と返事。これ、ジャズ批評で岩浪さんは結構褒めていましたよ。全くいい加減なんだから~、もうっ。毎度のことですけどねっ(笑)。

今日はここまで。続きはまた後日。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

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宝寿院のしだれ桜を見てきました。

甲府の桜が開花したということで、ちょっと花見。
市川三郷町の宝寿院のしだれ桜を見てきました。

近所の桜はおとといくらいに咲き始めていました。
開花が早い樹はもうこんな感じです。
P102_2

宝寿院はこちら。
P103
夕方に行ったのでちょっと暗めの写真ですがご容赦願います。

これがしだれ桜。ニュースでは満開と言っていましたが花はちょっと少なめ。
P104
「樹齢200年が経過しこの樹は第6代目です。」との立て札。
P105
花は濃いめのピンク色です。
P106

境内の他の桜もきれいでした。お地蔵さんも気持ち良さそう。
P107_2
こちらは鐘楼と桜。
P108

宝寿院から甲府盆地を望む。 スッキリ晴れれば中央奥に八ヶ岳が見えます。
P109

桜の花を見るのは気分がいいですよね~。

明日は恒例のお墓参りなのですが天気が崩れるらしいです。

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イケイケなライブ盤

ADLIB誌が37年目にして5月号で休刊になるとのことです。
私はADLIB誌は購読していなかったので実害はないのですが、
出版業界不況とCD販売不振は危機的な状況になりつつあるようです。
昨日の石丸電気レフィーノ&アネーロ閉店といい、
2010年代に突入し、色々と変化が訪れそうな予感がします。

さて、私は今のところ特に変化の兆しもなく、
今日も新譜(とは言ってもだいぶ経ちますが)紹介です(笑)。

P101 クレメンス・マークトゥル『フリー・スピリット・カルテット・ライブ』(2008年rec. alessa records)です。メンバーは、クレメンス・マークトゥル(ds)、ヨハネス・エンダース(ts,ss)、ピーター・マドセン(p)、ミラン・ニコリク(b)です。タイトルは「フリー」となっていますが、王道ハードバップなのでご安心を(笑)。ジャケットの縦/横比が通常のCDとは逆なのですが、どうしてこういうことをするんでしょう?普通のケースにしてほしいです。

これもいつものようにディスクユニオン・ジャズ館の新譜紹介でチェックしていました。購入を決めたのは ミュージックバード の番組「Brand-new CD」で聴いて気に入ったからです。熱い演奏が詰まった”イケイケ”なライブ録音盤です。

このアルバムでまず注目すべきはテナーのヨハネス・エンダース。この人のアルバム 『ドーム』 はブログで紹介済みです。ヨーロッパの宗教音楽にインスパイアされた異色作でした。今回はストレート・アヘッドでかなりの熱演を見せてくれます。コルトレーン系現代テナーですね。現代はこの手のテナーばかりなのがちょっと気になりますが、エンダースもその中ではかなりの実力の持ち主です。

ピアノのピーター・マドセンもなかなかいいですね。レア盤本で紹介されているこの人のアルバム『スリー・オブ・ア・カインド』は、その本の中では珍しく?まともなピアノ・トリオだったのですが(笑)、ここでもマッコイ系モーダルなピアノで”ガンガン”盛り上げてくれます。ソロでの熱演は暑苦しさ満載。好きです(笑)。

ベースのミラン・ニコリクは職人的にきっちりリズムをキープ。最後にリーダのクレメンス・マークトゥルですが、手数も多く”ビシバシ”と演奏を盛り上げていきます。煽りはかなりの迫力です。タイプとしては古いタイプのバップ・ドラムになるんでしょうね。たまにはこの手のドラムもいいものです。安心して聴いていられます。マークトゥルが全曲作曲していますが、あくまでアドリブの素材としての曲。

このアルバムは熱演王道ハードバップとしてオススメできるものです。
なんも考えずに音に浸りましょう(笑)。

アルバム名:『Free Spirit Quartet live』
メンバー:
Klemens Marktl(ds, com)
Johannes Enders(sax)
Peter Madsen(p)
Milan Nikolic(b)

高野 雲さんの「超・音楽鑑賞術!」がいよいよ書店に並んでいるようです。
買いましょう!

Amazonでも購入できます。

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斬新感覚ピアノ・トリオ

石丸電気のハイエンドオーディオ店「レフィーノ&アネーロ」が移転。
http://www.phileweb.com/news/audio/201003/09/9782.html

噂で「レフィーノ&アネーロ」が閉店するらしいと聞いていたのですが、2月14日(バレンタインデー、笑)に従来の店舗は閉店し、2月20日には石丸電気本店6階に移転オープンしたらしいです。
一応「レフィーノ&アネーロ」の名前は残っているみたいです。ハイエンド・オーディオから撤退というわけではないようですね。「移転後も好調」って、そんなに需要はあるのかいな?そのうち縮小自然消滅なのかもしれませんが・・・。
「レフィーノ&アネーロ」には3回行きました。うち2回はミュージックバードの番組の公開録音。1回はジャズ・ミーティングの途中に冷やかしで寄っただけです(笑)。
「B級オーディオ命!」な私には無縁の世界でした。
オーディオもいよいよ転換期を迎えているのかもしれませんね?

さて、新譜(とは言ってもだいぶ経ちますが)紹介です。

P100 フォーマット・ア’・トロワ『シンク』(2009年rec. altrisuoni)です。メンバーは、Alexis Gfeller(piano, nordstage, MS-10)、Fabien Sevilla(double bass, big muff)、Patrick Dufresne(drums, TR-808, Pearl DRX-1, Kaosspad)です。これはこのグループの5枚目のアルバム。前作 『-PIRATE-』 を聴いて気に入ったので買いました。

前回の路線の延長線上にあるサウンドです。歪んだエレピでのジャム・バンドを意識したロック・サウンドが私は好きです。弦の音を意識させるアコースティック・ベースがレトロ&ファンキーさを醸し出すのがいい感じです。シンセによるサウンド・エフェクトも多からず少なからずの絶妙な塩梅。プログレを洗練させた感じと言ったら良いかも。

アコースティック・ピアノでの演奏は、バッド・プラスからエグさを程よく抜いてポップになっているところが、万人に受け入れやすいのではないかと思います。途中に挟まれるエフェクターをかけたアルコが結構胸をエグッてくれるところが好きです。ベーシストはサウンドのかなりの部分を担っています。ドラムの比較的シンプルなロック・テイストが、親近感を増しているのではないでしょうか。

それにしてもメランコリックな良いメロディーで溢れています。”胸キュン”メロディー好きな人には迫ってくる場面は多々あるのではないかと思います。でも決して甘さ過多にはならず、憂いを帯びた独特の音世界。《TROTINETTE》なんかは郷愁感に溢れるバラードで、これを聴いていると下校時の夕暮れの情景が浮かんできます。なんとなく《蛍の灯》や《家路》の感じに繋がります。《L' OPTIMISTE》はかなりフュージョン。和フュージョン「ネイテイブ・サン」みたいですが、まあこれは御愛嬌ということで(笑)。

全体をとおしてエレクトリックやアコースティックが違和感なく混在し、バッド・プラスやE.S.T.の先にあるような斬新感覚溢れるピアノ・トリオです。で、決して頭でっかちにならず、ポピュラリティーを備えているところが、私としては高評価になります。是非聴いてみてほしいアルバムです。

ほんとに色々なジャズがあるものです。

アルバム名:『SYNC』
メンバー:
FORMAT A'3
Alexis Gfeller(piano, nordstage, MS-10)
Fabien Sevilla(double bass, big muff)
Patrick Dufresne(drums, TR-808, Pearl DRX-1, Kaosspad)

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私のサブスピーカー遍歴。たくさん使いました。

最近オーディオにはあまり興味がないのですが、たまにはオーディオの話題も。
ジャズ友 tommy さんがスピーカーの話題で盛り上がっているので便乗です(笑)。

私のサブスピーカー遍歴を公開してしまいます。
20台くらい遍歴(笑)!

最初に私のメインスピーカー遍歴から。

1、シャープのモジュラーステレオのスピーカーユニット+自作箱
  私のオーディオ趣味のはじまり。
  親が買った小型のモジュラーステレオのプラスチック箱のスピーカーから
  ユニット(16cmフルレンジ)を外し、バスレフの小型箱を自作。
  コーラルのFLAT6用に設計された箱。
2.サンスイのシステムコンポ用最安値スピーカー(25cm3ウエイ)
  お小遣いとお年玉が財源だったので安いのしか買えませんでした(笑)。
3.ビクターのZero-30Fine
  大学に入ってアルバイト代で買いました。
  当時はオーディオ全盛期なので何を買うかかなり悩みましたよ。
  新素材で固めたスピーカー。
4.JBLのJ213pro
  就職して寮に入るので泣く泣く小型SPにしました。
  メインから交代してからはTV用サブスピーカーへ。
5.ダイヤトーンのDS-66EX
  小型スピーカーでは満足できずすぐに買い替えるはめに(笑)。
  故長岡鉄男さんのスピーカー評で高得点だったので購入。
6.タンノイのSystem8MkⅡ
  自作真空管アンプに嵌まっていましたので能率の高いスピーカー。
  真空管アンプにフィットしそうな新しいスピーカーという選択基準でした。
  狭い寮の部屋では十分良い音で鳴ってくれました。
7.タンノイのスターリングTWW
  寮を出たので中型スピーカーに買い替え。
  今も使用中のお気に入りです!P19

さて、本題のサブスピーカー遍歴。
寮を出て部屋が広くなったのでタガが外れてしまいました(笑)。
サブスピーカーが2、3組の時もありました。
最初はオーディオ店や中古オーディオ店で購入しましたが、
途中からはYahoo!オークションで購入することになります。

1.フォステクスユニットF200A+ヒノオーディオ・バスレフ箱
  アルニコマグネットの高級フルレンジユニット。
  ウェルバランスで日本的なハイファイ音でした。
2.フォステクスユニットFE103Memorial+コイズミ無線小型バスレフ箱
  低音が全く出なかったので深夜BGM用。
3.テクニクスユニットEAS-20PW55+ヒノオーディオ・バロネット箱
  アルニコマグネットの”げんこつ”スピーカー。
  張り出しの良い音でしたが小型リヤバックロード箱を生かせる置き場所がなく、
  低音が出ませんでした。
4.JBL4301B
  元気が良い音で結構気に入りました。さすがはJBL!
  ハイファイ堂でアルニコマグネットと言われたのにフェライトマグネットでした。
  ”B”からはフェライトマグネットなのです。
5.ダイナコA-25XS
  濃厚な中域を中心に聴きやすい良い音でした。
  これは今でもほしいです。
6.JBL L96
  元気が良い音でしたがちょっと荒っぽく硬い音でした。
7.クライスラー(リビングオーディオ)CE-5aⅡ
  バランスが良く真空管アンプでも結構元気良く鳴ってくれました。 p94_7
8.ヤマハNS-7
  ソフトドームツイーター使用の高級仕上げスピーカーはソフトな音でした。
  実は剛腕アンプGASのアンプジラで鳴らしたくて購入(笑)。
  そのアンプジラは噂通り凶暴で魅惑的なアンプでしたが、
  電源ON時の”ボッ”音やトランスの唸りには参りました。P99
ここからはオークション購入となり、次から次へと交換(笑)。

9.ヤマハNS-460
  中域がいい雰囲気のヤマハならではの音楽的好バランススピーカー。
  ウーファーのエッジは劣化しない布系のものに交換されていました。
  一時期は古いレコードはNS-460、新録音はスターリーングと
  分けて聴いていたほどお気に入りのスピーカーでした。
  セカンド・システムとして結構長く使用。p95_4
10.パイオニアS-X50
   
高密度樹脂箱の小型重量級スピーカー。
   とにかく元気が良い音でした。
   箱が傷だらけだったので再塗装しネットワークのコンデンサ交換。
   でもがさつな音に馴染めずにすぐ交換。
11.オンキョーD-500Ⅱ
   バランスが良い音でした。
   これは秋葉原の精進商会で購入。
   バストランスミッションシステムにより低音の締りと量感が好バランス。
   サード・システムとして結構長く使用.
p97
12.テクニクスユニット20PW49S+テクニクススピーカーの箱流用
   ”げんこつ”スピーカーですがシステムコンポ用のフェライトマグネット仕様。
   量販リサイクルショップで安いテクニクスのシスコン小型スピーカーを買い、
   ユニットを外して箱だけ流用し、テクニクスのツイーター5HH10を追加。
   バランスが良く、あまり求めなければこれで十分な感じの音でした。
13.フェイリップスユニットAD2800M+テクニクススピーカーの箱流用
   真空管で鳴らす古いフルレンジが聴いてみたくて購入。
   一見ちゃちなユニットなのですが、品があり爽やかな高音が素敵でした。
   スピーカー取付時、片方のエッジに”ブスリ”と穴を開けてしまいました(涙)!
   良いスピーカーユニットでした。
   もう一度入手したいユニットです。
P96
14.ヤマハNS-451
   バランス良く音楽的な音を奏でてくれました。
   ヤマハのスピーカーは皆その音楽性が好きでした。
15.テクニクスSB-6
   とにかく平面振動板スピーカーの音が聴いてみたかったのです。
   発売当時はかなり評価が高かったです。
   これぞ日本的ウェルバランスなハイファイ音でしたがツイーターに穴が・・・。
   安く買ったのですがこれがオークション。
16.ケンウッドLS-D500
   デザインが気に入ったのですがバランスは良いものの音はもうひとつ。
   ツイーターは化粧フレームできれいですが中身は鉄フレームの安物。
   デザイン重視の廉価スピーカーなのでした。
17.ダイトーユニットDS-200F+テクニクススピーカー箱流用
   元気は良いものの質がいまいち。
   ユニットはコイズミ無線で購入。
   小/中型バスレフ箱では鳴らしにくい公共PA用ユニット。
18.サンスイS-α7
   小型高級シスコン用スピーカーだと思うのですが良い音でした。
   小型ゆえにこじんまりした音。
   なかなかオシャレなデザインですよね。P98
19.ダイヤトーンDS-251
   音は明るくて良かったのですが、外観がかなりヨレヨレでした。
   レトロ過ぎる外観が私的にはN.G.でした。
20.ダイヤトーンDS-251MkⅡ
   サランネットを張り替えてあり外観は結構きれいでしたが、
   音が硬くて馴染めず。
21.デンオンSC-101
   小型スピーカー流行時に”スーパーボーイ”の名で販売。
   ウーファーのエッジがボロボロでした。
   オークションで4301用のエッジを入手して自分で交換したものの、
   大きな音にすると片方のボイスコイルが少し擦れてしまう状態(涙)。
   小型の割には低音も出て明るい音でしたがエッジ交換のミスが仇に。
22.サーウィン・ベガD-1
   これは古い録音から新しい録音までO.K.
   現在継続使用中で気に入っています!
P56_2

いや~っ、我ながらよくもまあこんなにいくつも取り換えたものです。
おかげで色々なスピーカーの音質がわかりましたし、比較によりスターリングTWWの音質も認識できました。
B級オーディオ道楽(笑)!

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やっぱ、カッコいい!ロブ・マズレク

今日はかなりの暖かさでした。甲府の最高気温は24℃オーバー。
近所の桜のつぼみも膨らんできました。

今年に入ってから実は新譜をかなり買っています。
最近はオリジナル盤も買うことはなく、新譜のほうに興味がいっているのです。
毎週せっせと新譜を紹介していますが、紹介しきれていません。
まっ、別に誰かにせかされているわけではないので、
のんびりやっていこうと思います。

今日はロブ・マズレク
去年 『サウンド・イズ』 を聴いて気に入ったので、また新譜を買ってしまいました。

P93 シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ『ボカ・ネグラ』(2009年rec. THRILL JOCKEY RECORDS)です。メンバーは、チャド・テイラー(ds,vib,mbira,computer,electoronics)、ロブ・マズレク(cor,electoronics)です。このグループとしては4年ぶりの録音で5作目とのこと。基本、ドラムとコルネットのデュオで、ヴァイブやエレクトロニクスを多重録音しています。プロデューサーは『サウンド・イズ』でベースを弾いているマシュー・ラックス。録音はなぜかブラジルのサンパウロです。

1曲目《グリーン・アンツ》。ダークな音で”ズリズリ”すすりあげるようなコルネットと”ドロドロ”とロールするドラムで幕開け。最初から暑苦しさ全開ですよ。たった二人なのにこの暑苦しさはシカゴのなせる技?途中からフルートのような音があらわれるのですが、コルネットにエフェクトをかけているんでしょうか?なんか怪しさも漂っているし、シカゴ・パワー全開です(笑)。

2曲目《レフト・ハンド・オブ・ダークネス》。日本の幽霊が出てきそうな”ヒョロヒョロ”な電子音がイイです(笑)。ガムラン&アフリカンなパーカッション音がからんだり、コルネットのすすり泣きといい、これまた怪しい(笑)。独特の浮遊感と異次元感はなかなかですぞ。

3曲目《ブロークン・シャドウズ》はヴァイブが効果的に響きます。エリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ』とかもそうですが、ヴァイブの音が入るとミステリアスな雰囲気が醸し出されますよね。このクールでミステリアスなヴァイブと、ドシャメシャに叩くドラム&コルネットの咆哮の暑苦しさが好対照をなす曲です。シカゴ音響系の人達のサウンドって面白い!この曲はオーネット・コールマン作ですが、この演奏はオーネットにも負けない良い味を出していると思います。

4曲目《クオンタム・アイ》は寂寥感と郷愁感が漂いつつもやっぱり暑苦しい。なんか夏の夕方のよどんた空気が漂っています。パーカッションとエフェクトのかかったコルネットだけでこの濃厚なニュアンスはさすがだと思います。

5曲目《コンフリクション》はピアノ(キーボード?)の暗い和音とコルネットの重厚なデュオから入り、途中からドラムにウーリッツア?でテンポアップしてからは、怒涛の咆哮も交えた熱いコルネットが8ビートで”ロッケンロー”なのです(笑)。こういう熱いジャズ・ロック・テイストが私は好きです。

ここまでで半分。あとの5曲もこんな感じで暑苦しく怪しいサウンドが続きます。
これは”コテコテ・デラックス”なんじゃないかと思います(笑)。
私的にはかなりお気に入りなアルバムになりました。

アルバム名:『Boca Negra』
メンバー:
Chicago Underground Duo
Chad Taylor(ds, vib, mabira, computer, electronics)
Rob Mazurek(cor, electronics)

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ディスクユニオンの通販限定1000円均一セール。

ディスクユニオンの 通販限定1000円均一セール が先週金曜日から開催中。
数量限定なのですぐに買わないと在庫がなくなってしまいます。
今回は早めに気が付いたので、いいものがゲットできました。
以下の4枚をゲット!

1.ダニー・マッキャスリン『デクラレイション』
  2009年のベスト盤に挙げた人も多いはず。

2.シロ・バプティスタズ・バンケット・オブ・ザ・スピリッツ『インフィニト』
  MOONKS好みなエスニック・パーカッション・アンサンブル。

3.レズ・アバシ『シング・トゥ・カム』
  パキスタン出身注目ギタリストのNYインド系人脈参加コンテンポラリー作。

4.ロルフ+ヨアヒム・キューン・クインテット『トランスフィグレーション』
  「ヨーロッパ・ジャズ黄金時代」にも掲載されている東欧の1967年作の再発。

いつものごとく何の脈絡もないごった煮な4枚であります(笑)。
そのうちアルバム・レビューをUPしようと思っています。

もう売り切れが多いですが、

上原ひろみ参加スタンリー・クラーク・トリオ『ジャズ・イン・ザ・ガーデン』
ジョン・パティトゥッチのサックス・トリオ『リメンブランス』
ベン・アリソンのNY系カントリー・テイスト『シンク・フリー』
トロンボーン奏者ニック・バイナスのコンテンポラリー『シンセシア』。おすすめ!

などはまだ「在庫あり」です。いかがでしょう?
3月中は1500円以上送料無料です。
興味のある方はチェックしてみて下さいな。

こちらも是非!

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原さんの落ち着いた語り口の解説が素敵でした。

本日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「ルイ・アームストロング特集」
ゲストはジャズ・トランペッターの 原朋直 さん。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

ルイ・アームストロング(サッチモ)のプロフィールはディレクター嬢から。
内容についてはウィキペディアなどを調べて下さいな。

原さんの内に熱さを秘めつつも落ち着いた語り口が渋い!

原さんにとってのサッチモは、個人的にはトランペットをやるきっかけだそうです。
ニニ・ロッソとルイ・アームストロングが最初に知ったトランペッターだとか。
そこからジャズのルーツにいる人として強く認識していくようになるそうです。
子供の頃にニニ・ロッソを聴いた辺りは私と一緒です(笑)。

「楽器をやる人は体を使って表現。トランペットは特にそういう傾向がある。」と
原さん。
雲さんは「原さんのトランペットを、強い。重い。一球入魂みたい。」と表現。

まずは原さんのおすすめの《ポテトヘッド・ブルース》
アドリブが良いので注目して聴きましょう。

デキシー・スタイルの軽やかで楽しくなる演奏です。
普段こういうのは聴かない私なので、たまにはいいものです。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

聴いた原さんは「優雅だよな~。」と一言。

原さんはバンドが上手くいかなかった時にデキシーを聴いて、
気付いたことがあるとか。
それは「全員でインプロビぜ―ション。皆で参加して作りあげている。」こと。
こういうのがジャズ(音楽)の根っこにあると気付いたそうです。
ドラムとかベースとかが自分のテクニックなどを見せるだけでなく、
全員参加でインプロを発展させていくのが重要。
アカデミックになり過ぎずに皆で演奏したいとのことでした。
この演奏は「1人1人にデリカシーがある。それがないと皆がぶつかっちゃう。」
なんて言っていました。

今度は歌あり。最初のスキャット曲と言われている曲《ヒービー・ジービーズ》

これまた古い演奏ですね。
針音があるのでSPから起したんでしょうね。
味のあるスキャットが聴きどころです。

このスキャットには色々なエピソードがあるそうです。
強く、勢いがあるスキャットです。

次は強い原さんのトランペットを聴きましょうということで、
原さんのアルバム『ピノキオ』からタイトル曲
童話のピノキオと勘違いして買っていく人がいるらしいですよ(笑)。
音響効果を考えて録音しているそうです。

確かにトランペットが超デッド(残響無)に録音されています。
まるで広い空間にトランペットが浮かんでいる感じです。
ピアノ、ベース、ドラムは普通に録られているので、対比が面白いですね。
やっぱりマイルスの演奏が基本にあると思います。
現代流モーダルでスリリングな演奏。

「小細工をしないストレート勝負。トランペットの音が生々しく強い。」と雲さん。

サッチモに戻ります。《ウエストエンド・ブルース》
イントロが凄く有名なんだそうです。
音のインターバルとカデンツ/構成が良く、歌いっぷりが堂々。
原さんもよく練習したそうですが難しいんだそうですよ。
トランペットの奏法からくるらしいですが、吹くのに度胸がいるそうです。
奏法上、特に高音は体で歌う感じで吹かないと吹けないそうです。
トランペットは箱を鳴らす/音を響かせる訓練が最初に来ます。
他の楽器もいづれ音色にぶち当たるが、トランペットはそれが最初に来るため、
音楽がよくわからないうちにそうなるので難しいとのこと。
値段が安いから買いやすいそうですが途中であきらめる人も多いらしいです。

原さんは「高音をどうやって出すか。どうしたら長時間吹けるか。」
とよく質問されるんだそうですが、
そういうのは音楽が成熟してからでないと生きてこないので、
そこまで行ってない人は、最初は出る音域で楽しむのが良いそうです。

なるほど楽器をやらない私が聴いたのでは、
原さんが言ったことはあまりわからないです(涙)。
なかなか落ち着いてリラックスした良い演奏です。

「このイントロはサッチモのインテリジェンスが窺える。」と原さん。
譜面どおり吹いてもこういう風にならないそうです。
歌うつもりで吹くと技術が気になるし、技術を意識するとこうは歌えないそうです。
ウィントンもサッチモは全て盗めないと言っているんだそうですね。

ここからはサッチモは素晴らしい談義でした(笑)。

最後は原さんが大好きな曲《ホェン・イッツ・スリーピー・タイム・ダウン・サウス》
ほのぼのしていてちょっと悲しくて昔から好きなんだそうです。

レイジーな雰囲気のトランペットがいいですね。
原さんの言う通りほのぼのしてちょっと悲しげです。
サッチモの歌がまたいい雰囲気です。
古き佳き音楽の温もりに溢れた曲。
胸がちょっぴり”キュン”となります(笑)。

今日はトランペッターの心構えやトランペッター目線ならではのサッチモ解説が
凄くためになりました。
こういう情報を知っているとより音楽が楽しめるのではないかと思います。

<アフターアワーズ編>

原さんのトランペットと雲さんのベースでセッション。ブルースです。
原さんのトランペットはヤマハ製の原朋直モデルなんだそうですよ。

トークと同じで内に熱いものを秘めつつ落ち着いた語り口で進みます。
で、時々ハイノートを果敢に入れ、一挙に高速フレーズを吹いたりと、
自ずと熱さも噴出(笑)。カッコいい演奏でした。
歌う感じで吹いているのが良くわかりました。
番組中に言っていた通りの演奏。さすがです。

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エソテリックの大間知社長のご意見に頷く。

本日のミュージックバード「PCMジャズ喫茶」のゲストはエソテリックの代表取締役社長大間知基彰さんでした。ご本人もかなりのオーディオ・マニアだそうです。

大間知さん、スピーカーはホーン一筋で、ゴトーユニットを使っていたそうです。この辺りはアキュフェーズの元社長の故春日二郎さんと同じですよね。その昔、ゴトーユニットは絶大な権威がありました。オーディオ評論家の故高城重躬さんが愛用していたことで有名ですよね。巨大な低音ホーンを天上に付けるのが流行ったりしました(笑)。で、アバンギャルドのスピーカーを輸入しているのはエソテリックです。ホーンスピーカー好きな大間知さんだからみたいです。寺島さんとはこのアバンギャルドのスピーカーを通して知り合いになったとのこと。

大間知さんはクラシックがお好きだそうで、ジャズはあまり聴かないとのことでした。まあ今回はクラシックも良しとすることになったみたいです。

大間知さんは最初オーディオから生のような音を出したいと思って奮闘したとか。生録を自分でやったりしたそうです。生録会に大型のテープデッキを持っていったこともあるそうで、これは tommy さんと同じですね(笑)。先日tommyさんが生録会のことをブログにUPしていましたよね。CDになってからは、CDは生とは別の独自のジャンルという時期があったそうですが、最近はやっぱい生に近い音を目指すようになったそうです。

オーディオ機器の音決めの大事なポイント(着眼点)3つ。
1.各楽器が明確な音色と質感でハーモニーを奏でる。
2.ステージ上の演奏者を実像としてとらえられる。
3.演奏家のパッションをどう感じられるか。
とのことでした。いや~っ、なかなかこれは難しい要求ですよ。さすがは、高級オーディオ、エソテリックの社長さんです。

ジャズのリファレンス音源としても使っているというのが、ヘルゲ・リエン・トリオ『スパイラル・サークル』だそうで、《タイム・ファイブ》をかけました。この録音の良さは空気感がとらえられているところ。楽器のテクスチャーが大切だと言っていました。このCDはクラシック・ファンもよく聴いているらしいです。このCDは確かに良い音だと思います。

ここでアナログ(レコード)の音について興味深い発言がありました。

カートリッジ(針)を通して聴くとある種のハーモニクス成分がのってくるとのことで、これが音楽を美化するのに有効なのだとのことでした。でもこのレコードの音はマスターテープの音とは違うそうで、CDがマスターテープの音に近いんだそうです。CDをナチュラルな方向で良くするのがDSD(ダイレクト・ストリーム・デジタル)だとも言っていました。これには私も賛同できます。いや~っ、さすがです。オカルト・オーディオとは一線を画するまともなことを言っていると思いましたよ。

オリジナル盤(レコード)の価値は、マスター・テープが劣化しないうちにレコード化した鮮度感と流通数が少ない希少感だと言っていました。これもごもっとも。マスター・テープさえ良ければ、LPモノ時代の録音は素晴らしいという話も。

ここでまたレコードの音について。

大間知さんは昔NHKへプレーヤーをたくさん納入したことがあるそうです。納入時には色々な試験をしたそうですが、周波数特性を測る時、16KHzなどの高音を録音したテストレコードを何度もかけてテストするんだそうで、10数回もかけると高音信号がどんどんなくなってしまうんだとか。なので、テストレコードを何枚も持っていったそうです。つまり何を意味するかと言えば、レコードに刻まれた高音は10回もかければ溝がつぶれてしまうということのようです。それでも音楽のレコードをかける場合は高音がなくなった感じがしないとのことで、上記のようにカートリッジでトレースするとある種のハーモニクス成分がのって、レコードから無くなった高音を補っているんだろうとのことでした。確かに良い音がすると言われる(特にMCカートリッジ)は高音に共振があったりします。私はこの話を聞いて、なるほどそれは理にかなっているんじゃないかと思いました。

1956年LPモノ時代に録音された『エラ&ルイ』のSACDモノ版は音が良いということで、「スタジオ録音でストレスのない解放感を出すのは難しいのだけれど、この録音は音のストレスがない。スッピンを聴いてみよう。ひっかかりが心にうったえかけるのを喜ぶ人もいるが、そうではないもの。」と言いつつ、《アラバマに星おちて》をかけました。かけた後で大間知さんは「エラとルイのパッションを変にいじっていない。二人の存在感が圧倒的。」と言っていました。確かにそういう音でした。私、この音には正直参りました。

次もテストに使うCDでミシェル・ペトルチアーニ・トリオ(俗に言う赤ペト盤)の《酒とバラの日々》をかけました。大間知さんは「素晴らしい録音と演奏。ストレートな音と響き。音に品位がある。フランス人のエスプリ。」と言っていました。確かにその通りだと思いました。

ここで岩浪さんがNYのヴィレッジ・ヴァンガードでペトルチアーニのライブを見た時の話をしました。抱かれてきて椅子に座ったペトルチアーニは、一旦ピアノに向かうと集中して我を忘れて弾き、感情が伝わってくるという話でした。それを聴いた寺島さんは「ペトルチアーニの奇異な感じがダメ。」と言っていました。高野 雲さんが「PCMジャズ喫茶」にゲスト出演した時にペトルチアーニをかけたら、「神格化されているからダメ。」とか言っていたんですが、根本は「ハンデを克服しての奇跡の演奏。」みたいなのがダメということのようです。結局音楽以外のことで好き/嫌い(笑)。

次はクラシックの話になります。

エソテリック(ティアック)でアバンギャルドのスピーカーを輸入しているというのは前述しましたが、タンノイもティアックで輸入しています。そうか、タンノイもホーン型スピーカーでした。タンノイ愛好者の私としてはここでまた大間知さんに親近感が湧いてしまいました(笑)。

大間知さんはオーディオ評論家の故五味康祐さんのところでタンノイ(オートグラフ)を聴いて感動し、この良さを世間に知らしめたいということで、タンノイを輸入するようになったとのことでした。五味さんからは音楽が大事でそれ(いい演奏)を聴かないとダメだと教えられたそうです。何枚も持っていてもしょうがなく、いい演奏が100枚あれば十分だと言っていたそうです。この話を聴いてちょっと耳が痛い私でした。なにしろ物欲に任せてたくさんCDやレコードを持っていますからね(笑)。

大間知さんは最近ソフト作りに熱心で、過去の遺産を掘り起こして音の良いCDを作っているそうです。マスター・テープが良くて素晴らしい演奏が残っている1960年代の英デッカ(DECCA)の高音質CD化をしているんだとか。で、英デッカのリマスタリングで 『二ーベリングの指輪』 を作ったそうです。CD14枚+DVD1枚。ブックレットを入れて¥58,000。1000部限定販売で1か月で完売。オーディオ店だけに置いて、ソフトの人にもオーディオ店に来てもらうようにしたんだとか。

このCDは音を良くするためにオーソドックスなことをやったそうです。マスター・テープの良いやつを使いたいからと、まずはデッカに要請。JVCのエンジニア根本さんを説得してスタジオにD/Aコンバータ、ルビジウムクロック、エソテリックのケーブルなどを持ち込んで、電源状態の良い日曜日にリマスタリングしたんだとか。寺島さんは「ジャズでもやってみたいのでお願いします。今度出す『ベスト・オブ・ジャズバー』でやりたい。」なんて言っていました(笑)。大間知さんは「考え方が合えば。」というような返事でした。

「CDは素材を良くするのもあるが、(マスタリング時の)伝送系をよくするのもある。」とのことでした。上記のリマスターCDは海外のエンジニアが驚いているんだそうですよ。

現在エソテリックは海外で売れているなんて話も。海外での日本製品の評価はデジタル機器に対して抜群に高いんだとか。

ここでそのCDをかけることに。
ショルティ指揮ウイーン・フィルハーモニー・オーケストラ《第3幕、神々の黄昏、ジークフリートの葬送行進曲》のオケの部分だけ。「エネルギッシュ、パッション、濃密感を聴いてほしい。」とのことでした。聴いた後で寺島さんも「素晴らしいですね。聴きやすい部分もある。」と言っていましたよ。この部分は確かに躍動的で迫力があり楽しく聴けました。

世界には「ワグネリアン」というワーグナーの熱狂的なファンがいて協会もあるんだそうですね。ワーグナーは麻薬的とも言われるんだそうです。岩浪さんからこの話が出ました。さすがは岩浪さんです。

最後はボーカルものオーディオ・チェックCD。シャーリー・ホーンの黒人特有の声の粘りをチェックするとのことでした。ここでいつもの寺島さんの黒人女性ボーカル嫌い話が出てきましたよ(笑)。このCDはハモニカとギターとか色々な楽器が出てくるので、そこもチェック・ポイントだそうです。寺島さんが好きな曲《ビューテイフル・ラブ》(アルバム・タイトルは不明)をかけました。大間知さんによるとストレスを感じないほぐれた音。確かにそういう音でした。

今回は大間知さんのまっとうなオーディオ話に頷きながら番組を聴いていました。
さすがはエソテリックの社長さん。
今68歳なんだそうですが、この方もやっぱり凄くお元気なのでありました。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

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山中千尋さんが2008年ベスト盤に選んでいました。

そう言えば、「ジャズ批評2009年3月号」が私の「ジャズ批評」誌デビューでした。
あれからもう1年経つんですよね。
だんだんずうずうしくなってきて、今年はベスト盤まで掲載していただきました(笑)。
感謝の気持ちを大切にしないといけないですよね。

さて、その「ジャズ批評2009年3月号No.148」では、山中千尋さんが2008年ベスト盤を寄稿していました。今日紹介するのはその中の1枚です。

P92 ジャリール・ショウ『オプティミズム』(2007年rec. CHANGU RECORDS)です。メンバーは、ジャリール・ショウ(as,hand per)、ラーゲ・ルンド(g)、ロバート・グラスパー(p,rhodes)、ジョー・マーティン(b)、ジョナサン・ブレイク(ds,hand per)、ジェレミー・ペルト(tp,flh)2曲のみ、です。現代精鋭メンバーで固めた1枚。

これ、買いたかったのですがネット通販にもなかったんです。ディスクユニオンにも在庫がなかったので半ばあきらめかけていました。それが今年に入ってからディスクユニオン新宿ジャズ館で売っていたのです。再入荷したんでしょうね。こういうアルバムは買い逃すと次はいつ買えるか分かりません。即購入を決めました。

ジャリール・ショウは、なかなかガッツのあるアルト奏者です。前にブログで紹介したロイ・ヘインズの『ホェアーズ』にも参加していました。ヘインズにも鍛えられたんでしょうね。いいアルト奏者になってきました。アップテンポで飛ばすだけでなく、バラードでは落ち着いた表情も見せてくれます。ちょっとスモーキーでメリハリのはっきりした音色も気持ち良いです。

現代注目株のグラスパーがピアノとローズで活躍しています。ピアノではバップ系の演奏を、ローズではコンテンポラリー系の演奏を見せてくれます。自身のアルバム『ダブル・ブックド』でも見せたように、バップ系とヒップホップ系の両刀使いなのが、この人の現代性と柔軟性を示しています。私はこの人の甘めでスマートなメロディーセンスがなかなかヨロシイと思っています。

ギターのルンドって、もっとバップ寄りなのかと思っていたのですが、カート~フリゼール系コンテンポラリー・ギターなんですね。個性という意味ではもう一息だと思いますが、しっかり存在感を示すプレーをしています。

クリポタ参加のアルバム『ノット・バイ・チャンス』が話題になったマーティンのベースもいいですね。派手さはありませんがきっちりとリズムをキープしつつ、味のあるフレーズを刻んでくれています。ドラムのブレイクもしっかりリズムを支えてくれます。煽りは程々ですが、レスポンスの速いドラミングがイイ感じです。

2曲のスタンダード以外の9曲はショウ作曲(1曲ルンドとの共作)。いづれもなかなかの佳曲で作曲の才能も大したものだと思います。《ラブ・フォー・セール》のアレンジもいかしていて、フレッシュな感覚で曲を蘇らせていると思います。この曲が好きな私としてはかなりの高得点をあげたいです。ここにはペルトがトランペットで参加して盛り上げてくれます。

私としては、山中千尋さんにこういうアルバムを作ってほしいのです。
『アビス』の時のように、ピアノもエレピも弾いてもらいたいのです。
今年はショパン生誕200年。
山中さん、まさかショパン・トリビュート・アルバムなんか作りませんよね(笑)?

アルバム名:『OPTIMISM』
メンバー:
Jaleel Shaw(as, hand per)
Lage Lund(g)
Robert Glasper(p, fender rhodes)
Joe Martin(b)
Johnathan Blake(ds)
Jeremy Pelt(to, flh)

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もうすぐ高野 雲さんの本「超・音楽鑑賞術!」が発売!

先週もちょっと告知しましたが、

我らがジャズナビゲーター高野 雲さんの本がいよいよ発売になります。

本のタイトルは、「超・音楽鑑賞術 !」

Photo_3 「手書き」から広がる無現の快楽!

ジャズフルーティストMiyaさんも推薦!

ジャズを楽しむためには?
クラシック、ポップス、ロックをより深く味わうためには?
全ての音楽ファンに捧げる超・音楽鑑賞メソッド。

このデジタル時代にアナログな「手書き」とは?
それがあなたを無限の快楽へと誘うのか?

う~ん、「無限の快楽!」、なんか凄そうです。

音楽鑑賞が趣味の方は必見だと思います!

Amazonにてご予約受付中↓

来てます!来てます(笑)!

ちなみに私は、

雲さんのラジオ番組「高野 雲の快楽ジャズ通信」を、

手書き(パソコン打ち込み)でレポートしながら聴いているという、

これぞ究極?のジャズ観賞を毎週しています(笑)!

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想定外に良いライヴアルバムでした(笑)。

観たいライヴは色々あります。しかし物理的・時間的・金銭的などの要因でなかなか観ることはできないものです。そんな時に嬉しいのがライヴアルバム。自宅に居ながらにして時間と空間を飛び越えてライヴを楽しめます。

P91 今回紹介するのはそんなライヴアルバムから、チック・コリア&上原ひろみ『デュエット』(2007年rec. STRETCH/ユニバーサル ミュージック)です。2008年度ジャズディスク大賞制作企画賞受賞アルバム。発売当時はピアノデュオというフォーマットに興味を持てなくて、かつチックに飽きた部分もあったので聴かずじまい。でも上原ひろみファンの私としては聴いておかなければまずいと思いやっと購入を決意しました(笑)。

これ、聴いてみたらなかなか素晴らしいライヴではありませんか。横綱チックと関脇上原という感じではありますが、がっぷり四つに組んだいい試合を展開しているのです。ピアノの音色と奏法的には、コルベットやマスタングなどアメリカンスポーツ的なチックに対し、ユーノスロードスターやシビックSiRなどライトウェイトスポーツ的な上原という感じが、そのまま二人の“体格”だと思います(笑)。

このライヴの一番の聴きどころは溢れ出るリズム。2台のピアノから強力なグルーヴが生み出されています。二人が抜群のリズム感を持って阿吽の呼吸でリズミカルなメロディーを繰り出し合う様を聴くのは快感の一言。そしてチック、上原それぞれが相手のオリジナル曲をも自分のものにしているところがこのデュオ成功の要因です。

オリジナルはもちろん良いのですが、エバンスの《ヴェリー・アーリー》、モンクの《ボリヴァー・ブルース》も、曲のコアを大事にしつつ発展させたいい演奏になっていると思います。ジャズジャイアントにきちんと繋がっているところがさすがですよね。CD2枚全12曲のラストは《アランフェス協奏曲/スペイン》。会場は大盛り上がりのうちに感動のエンディングを迎えます。拍手!

録音も良いですよ。ライヴの臨場感を体験するためには、できればきちんとしたオーディオ装置で音量大きめで聴いていただきたいです。感動のデュオライヴ。あなたも体験してみませんか?

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未知のジャズグループはまだまだたくさんある。

今日は雪がそこそこ積もりました。
明日の朝が大変です。

さて、いつものごとくディスクユニオンのアウトレットで見つけたアルバムを紹介。
世の中には未知で面白いジャズグループがまだまだたくさんあります。

P90 オッドジョブ『SUMO』(2007年rec. ACT)です。メンバーは、ゴラン・カジフェシュ(tp,cor,glockenspiel)、ペル・”RUSKTRASK”・ヨハンソン(sax,fl,cl)、ダニエル・カールソン(p,org,vib)、ピーター・フォルス(b,moog)、ジャン・ロバートソン(ds,per,zither)、スペシャル・ゲスト:ストッフェ・ウォルーマン(syn)です。

アルバムタイトルの「SUMO」=「相撲」でしょう。前アルバムタイトル「KOYO」=「紅葉」だと思います。なんでアルバムタイトルに日本語を使うのか?謎です。北欧の人達は日本に対して特別な思いがあるんでしょうかね~?

グループ「オッドジョブ」はトランペットのカジフェシュとサックスのヨハンソンが中心になって結成したバンドらしいです。カジフェシュの名前は「ジャズ批評」誌の2005年3月号No.124で目にしていました。この号にはカジフェシュへのEメール・インタビュー記事が掲載されています。注目株だったはずなのに・・・、この人の名前を知っている人は何人いるのでしょうか?

前アルバム『KOYO』は北欧を中心に話題となりスウェディッシュ・グラミーを獲得したんだそうですよ。で、今回のアルバム『SUMO』もなかなか面白いアルバムです。ディスクユニオンの宣伝文によれば、「ニュー・サイケデリック・ジャズ」。使用楽器を見てもらえれば分かりますが、エレクトリックもセンス良く使いこなしています。サイケというよりプログレのような曲もあり、ジャム・バンド風サウンドでもあります。

新感覚の怪しさ満載なのが私の気に入った点。クラブジャズ好きからも好かれる要素はたくさんあると思います。北欧にはどうしてこういうユニークなジャズグループが多いのでしょうか?日本みたいに4ビートとかハードバップとかに拘ったりしないのかも?日本では新感覚といってもせいぜい「クオシモード」レベルですからね~。はじけ方が足りないと思う私です(笑)。

70年代に流行ったジャズやロックやファンクをメルティング(溶融)して、今の感覚でリストラクチャリング(再構築)し、ジャズの範疇に落としこんだサウンド。それがオッドジョブのサウンドなのです。会社のリストラは困りますが、音楽のリストラはなかなか楽しいのです(笑)。それからメンバーは皆さんイイ腕してますので音楽の質は高いです。

3月にはオッドジョブの新譜『CLINT』が出ます。20世紀に残された映画音楽集だそうです。アルバムジャケットは銃口をこちらに向け拳銃を構えた手のイラスト。ってことは、「CLINT」=「クリント・イーストウッド」だろうと思います。こいつらの感覚、私好きです(笑)。さて、新譜を買おうか買うまいか?

ディスクユニオンのアウトレットで未知のジャズを探求する。
安いので外れてもあまり悔いは残りませんし、今回のように当たれば嬉しい!

アルバム名:『SUMO』
メンバー:
Goran Kajfes(tp, cor, glockenspel)
Per "Ruktrask" Johansson(sax, fl, cl)
Daniel Karlsson(p, org, vb)
Peter Forss(b, moog)
Janne Robertson(ds, per, zither)
SPECAL GEST: Stoffe Wallman(syn)

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やっぱりドルフィーって難しいかも?

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」は「エリック・ドルフィー~アルトサックス編」
だったのですが、雲さんは納得のいく説明をされていました。

今でこそ「ドルフィーはいいよね~。」なんて言う私ですが、
実は長い間その良さがわからなかったのです(汗)。

ジャズを聴いてかなり経ってからドルフィーのアルバムを買いました。
名盤と言われる2枚です。
『アツト・トゥ・ランチ』『ラスト・デイト』
2枚とも輸入盤の廉価CD。
買ったのはいいのですが、数回聴いたあとはCD棚に入りっ放し。

ではいつドルフィーに開眼したのかというと、5年くらい前です。
ジャズ喫茶「いーぐる」へ行くようになり、マスター後藤さんの本をまた読みはじめ、
それでドルフィーをちゃんと聴いてみようと思ったのです。
それまでのマイブームが寺島靖国さん推薦ユーロ・ピアノ・トリオだったんですから、
かなりのギャップです(笑)。

で、聴き直してみたら、これがいいのです。
寺島さんが「馬のいななき。」と言って嫌うドルフィーのアルトが胸に来るのです。
きっとこれまでのジャズ聴きの蓄積が私を変えていたんでしょうね。

一旦良さが分かってしまえば、”分からなかった自分”が分からないから不思議。
これは自転車に乗れてしまえば、乗れなかった自分が分からなくなるのと同じで、
人間の感覚なんてそんなものなのです。

「いーぐる」連続講演「エリック・ドルフィー特集」(原田和典さんの講演)にも参加。
原田さんの的を射た解説と選曲に納得し、
「いーぐる」のオーディオで大音量のドルフィーを堪能しました。

今ドルフィーのアルバムを8枚持っていますが、その中で何が好きかというと、
実は上記の2枚なのです。

P88まずは『アウト・トゥ・ランチ』(1964年rec. Blue Note)。
今持っているのはキング盤LPです。
メンバーは、エリック・ドルフィー(as)、フレディ・ハバード(tp)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、リチャード・デイビス(b)、トニー・ウィリアムス(ds)です。

これはさすがのブルーノート、ジャケットも含めコンセプトがしかりしたアルバムです。メンバー全員が一丸となってドルフィーならではのクールでカッコいい世界を創造しています。ハバード、ハッチャーソン、デイビス、トニー、皆最高のパフォーマンス。どれもいいと思います。

P89 次は『ラスト・デイト』(1964年rec. fontana/LIMELIGHT)。
今持っているのはポリグラムの再発盤LP。
ジャケットが色々ありますが、この絵のやつが好きです。
メンバーは、エリック・ドルフィー(fl,b-cl,as)、ミシャ・メンゲルベルグ(p)、ジャック・ショールス(b)、ハン・ベニンク(ds)です。

ミンガス・バンの一員としてヨーロッパに渡った後、1人ヨーロッパに残ってオランダで録音(ファーラー放送のジャズ番組として制作/収録)したものです。地元のミュージシャンをバックにしたライブ録音というのは皆さんご存じのとおり。
録音日が1964年6月2日。ナナなんとっ!私1歳の誕生日でございます。

ドルフィーの3つの武器(アルト、バスクラ、フルート)を聴くことができるのも良いところ。ミシャのピアノ・トリオも良い演奏をしています。その後のミシャやハンの活躍も頷けます。ラストには皆さんご存じの感動の名セリフ(インタビューの一部)が入っています。ドルフィーの人柄をあらわしているかの如きジェントルな声がまた染みるのです。

”When you hear music, after it's over, it's gone in the air.
You can never capture it again ---”

なんてジャジーなんでしょ!

エリック・ドルフィーはいいよね~。

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ドルフィーのアルトは3つのキーワードで聴け!

本日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「エリック・ドルフィー~アルトサックス編」

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。
今回のポッドキャストは雲さんの”シーツ・オブ・トーク”が聴けます(笑)。
ドルフィー愛!

雲さんはドルフィーのアルトが大好きです。
ドルフィー・アルトの3つのキー・ワード。
「超スピード」「無重力」「肉感的」。

掴みの1曲。
『アウト・ゼア』からタイトル曲
バップ・イディオムを基本にしつつ、発想がわからないアドリブを聴きましょう。
ロンカーターのピッチ(音程)の悪いチェロが怪しくいい味を加えています。

ロンのチェロのソロから入ります。
雲さんが言うように怪しいです(笑)。
続くドルフィーのアルト。
飛翔するアドリブだと思います。確かに無重力。
アドリブに身を任せ、一緒に心を飛翔させれば極楽(笑)。
ブラシの煽りもなかなかなのです。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

どこまでも未知の空間へ突き進んでいくアドリブ。
このアルバムは雲さんの愛聴アルバムです。

ドルフィーのアドリブはウネウネなメロディーで音程が#(シャープ)ぎみ。
パーカーのアドリブの発展系です。
「パーカーがマジンガーZならドルフィーはグレート・マジンガー」と雲さん(笑)。

比較のためにパーカーのアドリブをチラッとかけたうえで、
「ドルフィーはこのウネウネ感の振幅を大きくして疾走していく。」と雲さん。

『ベルリン・コンサーツ』から《アイル・リメンバー・エイプリル》
ドルフィーのアドリブ部分のみでカット。

なるほどね~。
パーカーの発展系。
凄く疾走しています。

このスピード感。ウネウネの上下の振幅を激しくしたのが特徴。
この演奏をリアルタイムで聴いていた人はアバンギャルドと思ったらしいが、
雲さんはあまりアバンギャルドとは思わなかったそうで、
パーカーを聴いていたので、ドルフィーはその発展系としてわかったそうです。

次のテーマ。無重力。

コレトレーン・グループにドルフィーが参加した時の演奏。
『インナー・マン』から《MR.P.C.》
コルトレーンのソロを喰ってしまうドルフィーのアルト。
コルトレーンのソロの途中から割って入るドルフィーが聴きどころです。
ドルフィーのソロが終わったところでカット。

コルトレーンのソロも熱いんですよ、かなり。
シーツ・オブ・サウンドで正に鬱陶しいソロをとります。
ソロが続きそうなのにいきなり入ってきますね。ドルフィー(笑)。
こちらもシーツ・オブ・サウンドです。
なんかイッちゃってます(笑)。
にもかかわらず芯はクール?なのがドルフィー。

「2人の資質の違いがはっきりわかります。」と雲さん。
喰うサイドマン。ドルフィー。

コルトレーンは地球の重力に足を引っ張られている。
突き抜けられないもどかしさがあり、そこが良いところでもあります。
対してドルフィーは最初から大気圏外で高速運動をしています。

3つ目のキーワード。肉感的。

ジョージ・ラッセルの『エズ-セティックス』から《ラウンド・ミッドナイト》

これは出だしからかなりの怪しいサウンドですよね。
そこへドルフィーのアルトが登場。
雲さんが言うとおり確かに肉感的です。
でも私から敢えて言わせてもらえば、”艶(なま)めかしさ”だと思います。
ドルフィーは艶めかしいオーラを放っているのです。

人間が呻いているかの如く、内臓を振り絞るかの如くバラードを演奏。

かけたい曲がたくさんあるが、時間の都合で無理。
ということで、外せない1枚。
『アット・ザ・ファイブ・スポットVol.1』から。
ドルフィーのグループが素晴らしい演奏を展開。
このグループは興業収入が悪くて短期で解散してしまいました。
このライブ盤はVol.1、Vol.2、メモリアル・アルバムがあるがVol.1がいい。
雲さんは《ザ・プロフェット》が一番いいとのことですが、22分なのでカット。
負けず劣らず素晴らしい演奏。マル・ウォルドロン作の《ファイアー・ワルツ》

ここではマルもアグレッシブなアドリブを展開。
マルのピアノ・ソロはギター的な発想でリフを繰り返します。
「ロック・ファンが聴いても燃えるんじゃないか。」と雲さん。
熱い演奏をお聴きください。

ドルフィーのアルトはやっぱり凄いですね~。
上記で説明してきたとおりのアルト・ソロです。
続くブッカー・リトルのトランペットもいいです。
ドルフィーのイディオムに接近を試みた果敢な演奏。
マルのソロはリフの繰り返し的と言われてみれば確かにそうですね。
今まで意識していませんでした。なるほどね~。

「この演奏には先に挙げた3つの要素が入った素晴らしいものです。」と雲さん。

ドルフィーのアルトが大好きな雲さん。
めいっぱい内容を詰め込んだ今日の放送でした。
”熱い”雲さんでした(笑)。

<アフターアワーズ編>

1月10日に銀座アップルストアーで行われた
ジャズ・フルーティストMiyaさんとのトーク&セッションから。
セッション曲《ストレート・ノー・チェイサー》

いつものスタジオ録音よりベースの音が断然良いです。
MIyaさんのフルートは素朴で優しくてちょっと攻撃的でいい味わい。
雲さんのウォーキング・ベースも”グーッ”。
ライブの時はMiyaさんに見とれてよく演奏がわからなかったのですが(笑)、
これはいい演奏でしたね。

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パオロ・フレスの映画音楽

パオロ・フレスについ反応して買ってしまいました(笑)。

P87_2 パオロ・フレス『7/8(SETTE OTTAVI OST)』(2010年、EMI)。映画のサウンドトラックだそうです。メンバーは、パオロ・フレス(tp,flh)、ティノ・トラカーナ(ts,ss)、ロベルト・チペリ(p)、アッティリオ・ザンチ(b)、エットール・フィオラバンティ(ds)、ゲスト:マックス・カーレッティ(g)です(カタカナ表記は参考程度)。

昨年のフレスのアルバム『キアロスキューロ』(たまにはこんな音に浸るのも良いです。)に気を良くしていたので、ついついこいつも買ってしまいました。

気持ち良いイタリアン・ハード・バップのアルバムでした。映画のサントラだけあって”ジャジー”な雰囲気に溢れる演奏が詰まっています。なんとなく場面が浮かんでくるところがサントラですよね。この曲は夜の酒場?この曲は街の雑踏?この曲は公園でのデート?この曲は警察の追跡?とか、勝手に想像して聴くとより楽しくなりますよ。

大人やな~っ(笑)。これは”女子ジャズ”に薦めたいアルバムです。こういうオシャレでオトナなサウンドこそ女子に聴いていただきたいのです。この辺りから入っていただき、出来ればジャズの底なし沼に引きずり込みたいのですが(怖~っ)、それは無理強いしないとして、100人に1人くらい勝手に落ちてくれれば良しとしておきましょう(笑)。

フレスのトランペット/フリューゲルホーンがやっぱりハイライト。優しくふわりと包み込む音が気持ち良いことこの上なしです。ミュートの切なげ&スリリングな音もいいですよね~っ。サックスもフレスにマッチしたトーンです。他のメンバーも皆なかなか良い出来だと思います。難しいこと抜きで楽しみたい良いアルバムでした。

ちなみにこちらがその映画のプロモーションビデオ。

なかなか渋い感じだけれど、今一な感じもします(笑)。

YouTubeにはフレスのインタビューがUPされていますが、
いかにもイタリアのハンサム・ガイって感じなんですね~。

発見!このアルバムの出だし、
マイルスの『カインド・オブ・ブルー』の《フラメンコ・スケッチ》の出だしに
雰囲気が似ています。
気付いて思わずニンマリした私。
さすがはマイルス、こういう雰囲気のある演奏を約50年前にやっていたのです。

アルバム名:『7/8』
メンバー:
Paolo Fresu(tp, flh)
Tino Tracanna(ts, ss)
Roberto Cipelli(p)
Attilio Zanchi(b)
Ettore Fioravanti (ds)
Max Carletti Special guest on Guitar

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たまにはオーソドックスなバップもいい。

久々にオーソドックスなバップを買ってみました。

P86 ジェレミー・ペルト『メン・オブ・オナー』(2009年rec. HIGHNOTE RECORDS)です。メンバーは、ジェレミー・ペルト(tp)、J.D.アレン(ts)、ダニー・グリセット(p)、ドゥエイン・バーノ(b)、ジェラルド・クリーバー(ds)です。まあ、メンバーを見ていただければわかると思いますが、現代精鋭バッパーで固められています。ジャケ写のとおり皆さんいい面構えですね(笑)。

60年代のマイルス黄金クインテットの現代版。特に新しいところはありませんが、漂う雰囲気には今時のものも感じられます。ペルト作が4曲、他のメンバーが各1曲ずつ提供して全8曲。オリジナル曲だけの構成です。全員が作曲していますが曲想は統一されていて、統一感がある分ちょっと単調に感じられるところもあります。

色々な要素がみな90点という感じで、悪いところはないけれど、突出したのめりこむようなポイントがないのも事実。まっ、それは贅沢な悩みか。普通のジャズファンに安心してオススメできるモード・ジャズだと思います。メンバーの実力にもばらつきがないのでなかなかのまとまりですよ。

ということで、甚だ簡単ではありますが今日はこれにておしまい(笑)!

アルバム名:『MEN OF HONOR』
メンバー:
Jeremy Pelt(tp, flh)
J.D. Allen(ts)
Danny Grisset(p)
Dwayne Bruno(b)
Gerald Cleaver(ds)

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今時の落ち着いたテイストなんですけどね~。

この手のジャズを広く受け入れてもらうことができるのか・・・。
今時のNYダウンタウン・テイスト。

昨日の小林香織からいきなりこれでは皆さん戸惑うかもしれませんね(笑)?
一応今の私はこちらなので、お間違えなく。

この手のジャズを追っかけている人は買わずにいられない1枚だと思います。

P85 サモ・サラモン&アリョーサ・イェリック・カルテット『ママサール・フィーチャリング・マーク・ターナー』(2006年rec. SAZAS)。メンバーは、マーク・ターナー(ts)、サモ・サラモン(g)、マット・ブリューワー(b)、アリョーサ・イェリック(ds)です。録音はちょっと古いです。いつものようにディスクユニオン・ジャズ館の新譜情報で知りました。

ギタリストのサラモンとドラマーのイェリックとの双頭グループのアルバムです。サラモンはフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントからトニー・マラビーやデヴィド・ビニーと組んだアルバムを出して一部では話題になった人です。スロベニア出身で2000年からニューヨークで活躍するようになり、ジョン・スコフィールドにも師事したそうです。

サラモンのギターはカート・ローゼンウィンケル系の今時のもの。フレージングはそれほど似ているわけではありませんが、醸し出す落ち着いた沈み気味のテイストは共通するものです。でもカートのような人を魅了する甘さはないですね。カートの最大の武器はその甘さだと、私は思っています。

このアルバムのハイライトはやっぱりマーク・ターナーです。独特のクールなテナー全開。一聴覚めた雰囲気なのですが、よく聴くと内に秘めた熱量はかなりのものがあります。こうい抑圧されたテイストが好きな人には堪らないんでしょうし、昔ながらの開放的な演奏しか受け入れられない感性にはつまらなく響くわけです。

私は色々なものを楽しむためにも感性の更改が必要だと思うのですが、多くの人は頑なに感性の更改をしようとしないのが残念でなりません。自分の感性だけしか信じないというような人に限って、感性の更改をしないように感じる私です。まっ、戯言はこのくらいにしておきましょう(笑)。

このアルバムはクールな雰囲気だと言いつつも、結構熱くなる場面も出てきます。熱くなってくるとやっぱり聴いていて楽しいのは事実です。楽曲も重視しつつソロもきちんとありますから、ソロがなければジャズじゃないという人にもオススメできますね。

曲は全10曲、サラモン作曲が6曲でイェリック作曲が4曲。ミディアム・テンポからスロー・テンポの落ち着いた曲調の似たような曲が並んでいます。この手の曲に初めて接すると多分全部同じ曲に聴こえるんじゃないかと思います。抑圧された雰囲気以上に、この曲調が好き嫌いを分けるところもあるから困ったものです。

ブリューワーはかなり腰の据わったいいベースを弾いています。真ん中に鎮座するベースはオーディオ的にも気持ち良いと思いますよ。イェリックのドラムもなかなかの煽りをみせてくれますが、ちょっと個性に乏しい感じもします。

このレビューを読んで、このアルバムを聴いてみようと思ってくれる方がいたら嬉しいのですが・・・。

アルバム名:『SAMO SALAMON & ALJOSA JERIC QUARTET』
メンバー:
Mark Tunner(ts)
Samo Salamon(g)
Matt Brewer(b)
Aljosa Jeric(ds)

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高野 雲さんの本が出版されます!

おめでとうございます!

いよいよ高野 雲さんが書いた本が出版されるんですよー。

「超・音楽鑑賞術!」

紹介している音楽はジャズだけではなくクラシックやロックもあるそうです。

雲さんのブログ 「快楽ジャズ通信」ブログ編

お読みになったことがあればわかると思いますが、

ジャズに限らず色々な音楽を聴いて楽しんでいる雲さんなので、

きっと的を射た観賞術を伝授して下さることでしょう。

3月18~23日頃発売予定。

私も発売を楽しみにしています!

話は変わりまして。

先日紹介したジャズ入門本「Something JAZZY」話題になっているみたいです。

ググってみたらこんな記事がトップに。

ちまたで広がる”女子JAZZ人気”専門書の登場でブームが加速

ほんとかいな?

タワーレコードには”女子JAZZコーナー”があるそうです。

P80 文字が大きくて少ないので簡単に読めます。

「レーベルの個性で聴くJazzy」を読んで思わず笑。
5レーベル登場します。
「ブルーノート」「リバーサイド」「ECM」「GRP」「スケマ」
なかなか今時の選択です。

島田さん、あなたは「ブルーノート」は聴いていませんね(笑)。
レーベルの概要しか書いてありませんよ。
いくら名門レーベルでも、無理して入れなくてもいいのに(笑)。

「リバーサイド」はエバンスとウェスがお気に入りのようです。
「ECM」はキースとメセニー。「GRP」はGRPオール・スター・ビッグ・バンド。

私、「スケマ」は知りませんでした。
イタリアのレーベルでニコラ・コンテのアルバムがあるそうです。
イタリアのクラブ・ジャズらしいので、私には縁がなさそうなレーベル(笑)。

はっきり言ってジャズ度はかなり低いです。
そこが新鮮!

キースの『マイソング』、メセニーの『スティル・ライフ(トーキング)』
スティングの『ブルー・タートルの夢』、上原ひろみの『スパイラル』
が紹介されていたので◎!

tommyさんもこの本を読んだそうです。
好意的に読んでもらえたみたいです。
tommyさんのブログ:
カフェジャズ・ブーム到来か?"女子ジャズ"は好意的に読もう!


更に話は変わりまして。

小林香織。アルト・サックス奏者です。

前から名前だけは知っていました。

YouTubeの動画に、胸キュン(笑)!

2007年の宮崎シーガイアでのライブ映像です。

ヘソ出しルックがいいですよね~(笑)。

これを聴いたら懐かしさが込み上げてきました。
「ザ・スクエアー(T-スクエアー)」のサウンドですよね。
フレージングやアーティキュレショーンは伊藤たけしに近いようです(笑)。
あまり泣かないデビッド・サンボーンかな?
ジャパニーズ・フュージョンがこんなところに受け継がれていたとは。

2曲目《パッシング・レーン》後半のベース・ソロでリズムが裏返り気味。
ドラムとサックスの掛け合いからテーマに戻るところも裏返っているのを
なんとか”ビエビエビエビエ”でつじつまを合わせています(笑)。
とか色々いいながらこの曲が好きな私です。

こちらは2006年の六本木STB139でのアルバム『fine』発売記念ライブ。

デニムのミニスカがいいですよね~(笑)。
車のワイパーのような踊りがいい(笑)!

メンバーが凄いです。
笹路正則(key)、天野清継(g)、日野”JINO"堅二(b)、村上”ポンタ”秀一(ds)。
ジャパニーズ・フュージョン~スタジオ・ミュージシャンで固めています。
笹路さんがアルバムをプロデュースしていたんですね。
笹路さんと言えば、私の場合はマリーンのアルバムで弾いていた方。
昨年はオーディオ誌にも登場していました。

40代半ばの人には絶対この手のフュージョン・ファンがいるはずです。
昨年末にはJ-POPのカヴァー・アルバムをだしたんですよね・・・。

でも最近はフュージョンよりは矢野沙織さんのようなバップのほうが
人気が高いかも?

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エンリコ・ピエラヌンツィと西山瞳

さて、昨日のネタ続きで、まず最初はエンリコ・ピエラヌンツィ。
私がピエラヌンツィを知ったのは、寺島靖国さん著「JAZZはこの1曲から聴け!」にこの人のアルバムが掲載されていたからです。見出しが「白いスイングもTPOで出番がある」。アルバムは『シーワード』。「快楽ジャズ通信」でもかけましたね。

面白いので本からいくつか引用してみましょう。

冒頭。
「ヨーロッパ人のジャズに違和感をおぼえていた。一口でいうと汗が感じられない。ジャズは汗の音楽だから、燕尾服を着たようなヨーロッパ・ジャズをずっと聴かずにいた。」

で、常套句。
「エンリコ・ピエラヌンツィ。ビル・エバンスに影響を受けたとかで、まあ有名なピアニストである。私も名前は知っていた。しかしみなさん、この名前でジャズを聴く気になりますか。これはジャズをやる人の名前ではない。ヨーロッパのジャズにはそこのところにも抵抗があったんですね。」

いつものようにスタンダードからききはじめます。
「おや、これは、ドスン、バシンとドラマーが大あばれじゃないか。ピアノも大はしゃぎ。ベースもあっちへ飛び、こっちへ飛び。これが《バッド・ノット・フォー・ミー》の前奏曲《ディス・イズ・フォー・ユー》。」
「もっともこのスイング、本場アメリカとは違う。白いスイングだ。スイングの底に芯がない。」
「でも、軽い気持ちで聴く時はいい。エンリコ、午後の珈琲のBGMにぴったり。要はジャズ聴きもTPOだ。どっぷりジャズにつかりたい時は、黒いアメリカのジャズを聴けばいい。」

〆です。
「近頃ようやくヨーロッパのCDにすっと手が出るようになった。一つ人生の得をした。めでたし、である。」

これは10年ほど前の話。ここから始まり先日の「PCMジャズ喫茶」で瀬川さんが指摘したカーメン・キャバレロなヨーロッパのピアノ・トリオをご自分のコンピレーション・アルバムに入れるまでになったのです(笑)。

これを読んだ私もピエラヌンツィが聴きたくなって、当時よく行っていた秋葉原の石丸電気ソフト店で買ったのがこれ。
P83_2  『プレイズ・ザ・ミュージック・オブ・ウェイン・ショーター、インファント・アイズ』(2000年rec. Challenge RECORDS)です。メンバーは、エンリコ・ピエラヌンツィ(p)、ハイン・ヴァン・デ・ゲイン(b)、ハンス・ヴァン・オースタウト(ds)です。

確か『シーワード』が売っていなかったので、私の好きなショーターの曲をやったこのアルバムを選びました。内容的にはほぼ寺島さんが書いている通りだと思いました。まあ、BGMとしてしまうのはちょっと惜しいですが。当時は私もユーロ・ジャズに慣れていなかったので、凄く新鮮に響きました。ショーターの曲がいいですしね。

私の好きなミステリアスで美しい曲《ワイルドフラワー》から始まっているのがいいです。この曲、3分36秒~39秒が針飛びのように繰り返されるのですが、これは演奏がそうなっているのでしょうか?それとも私の買ったCD固有の問題?この件について誰かご存じでしたら是非コメント下さい。

《E.S.P.》《ネフェルティティ》《ピノキオ》《インファント・アイズ》とか渋いです。ショーターの曲とピエラヌンツィ独特の陰影感がなかなかのマッチングだと思います。

変わりまして西山瞳さんのアルバム。

P84 私が持っているのはこれのみ。『ヒトミ・ニシヤマ・イン・ストックホルム、ライブ・アット・グレン・ミラー・カフェ』(2008年、Spice of Life)です。メンバーは、西山瞳(p)、ハンス・バッケンロス(b)、ポール・スヴァンベリー(ds)、カール・マーティン・アンクヴィスト(ts)、アンダーシュ・シェルベリ(ds)です。テナーを加えたカルテット、ピアノ・トリオ、ベースとのデュオなど、フォーマットを変えての演奏が入っています。ライナー・ノーツがMOONKSの大河内さんで、レーベルがスパイス・オブ・ライフなので、内容はだいたい想像がつくと思います。

アニメ「天空の城ラピュタ」のエンディング・テーマ《君をのせて》以外は西山さんのオリジナル曲。なかなか良い曲揃いです。この《君をのせて》が違和感なくまるで西山さんのオリジナル曲のように溶け込んでいますね。ヨーロッパ系現代ピアノ・トリオ好きの方には安心しておすすめできる内容だと思います。

1曲目《イン・ザ・ナイト・ウォッチ》。この曲のピアノ・ソロが低音をさまようフレーズで始まり、なんで今時の日本人女性ピアニストはこういうのを冒頭に持ってきたがるのかと、私は思ってしまいます(笑)。まあ、西山さんの場合は途中から得意の美メロ・フレーズに以降してだんだんエキサイティングになる展開。途中には右手左手のユニゾンフレーズや《朝日のようにさわやかに》のさりげない引用もあり、なかなかダイナミックに決めています。アンクヴィストのテナーもクールに入りだんだん熱くなる展開がカッコいいですよ。この曲は8ビートなのが私的には好印象。

2曲目《バイ・フォー・ナウ》は一転してバラード演奏。アンクヴィストのサブ・トーン入り漢の”すすり泣き”奏法もこの手のファンにはうけるんでしょうね。哀愁漂う抒情的な美メロがイイ感じです。続く《さきら》の冒頭、お客さんのざわめきが多めに入っているのはエバンスの『ワルツ・フォー・デビー』を意識しての演出でしょうか(笑)?ソロで格調高く入って、途中からベースがからんでのデュオ演奏になります。エバンスに通じる堂々の美メロ・ワルツを展開。これなんか寺島さん好みの曲だと思います(笑)。

で、4曲目が先ほどあげた《君をのせて》で、これはピアノ・トリオです。続く《ジラフス・ダンス》は意外とアーシーで重厚なピアノ。テナーもかなり熱いソロを展開して盛り上がります。ラストの《ユー・アー・ノット・アロン》はちょっと日本歌謡なメロディーのバラード(笑)で、これもワルツ。ピアノ・トリオ・ファンはこういうの好きですよね、きっと(笑)。

このアルバムは海外のライブなので力が入っていたんでしょうか?
結構ガッツリとピアノを弾いています。

実はこれを最初聴いた時、西山さんはてっきりスウェーデンにお住まいなのかと思ってしまいました(笑)。それくらいメンバーや現地のカフェに溶け込んでいるように聴こえたんです。実は関西に住んでいるんですよね~。

tommyさんから情報をいただきました。
西山さんは現在東京在住だそうです。

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ピエラヌンツィ大好きな西山さんは楽しそうでした。

昨日の「高野 雲の快楽ジャズ通信」「エンリコ・ピエラヌンツィ特集」
ゲストはジャズ・ピアニストの 西山瞳 さん。

番組詳細は jazz blog 「快楽ジャズ通信」 をご覧下さい。
こちらには番組中でかけたCDの購入リンクもあります。

「快楽ジャズ通信、ポッドキャスト編」 も是非お聴き下さい。

P82_2 西山さんのときおり出る大阪弁とイントネーションが
カワイイ感じです。
写真の落ち着いた雰囲気とはちょっと違い、
喋り方は親しみ感と愛嬌があります。

西山さんはある時期エンリコ・ピエラヌンツィ一辺倒
だったそうです。
でも最近はピエラヌンツィから離れたいという意味もあって、
あまり聴いていないとのことでした。

「西山さんのピアノはピエラヌンツィのイメージはない。」と雲さん。
「イメージ的にはハンコックだと思いました。」と言うと、
西山さんは「ハンコックは聴いていません。高校生で止まって、
それ以降聴いていません。」とのお答え。
今はジョン・テイラーやステファノ・バターリャをよく聴くそうです。
フランス、イタリアのピアニストをよく聴くんだそうです。

ジャズを始めたのはチック・コリアとビル・エバンスを聴いたから。
エバンスはジャケ買いで、チックは帯買いなんだそうです(笑)。
エバンスは『アンダーカレント』。
チックは『ナウヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』。

後者はリターン・トゥ・フォーエバーや電気のイメージが強かったチックの
ピアノ・トリオが新鮮だったそうです。
雲さんは《マトリックス》がブルースだと気付くまでに時間がかかったそうで、
ならばピエラヌンツィのブルースを聴いてもらいましょうということに。

ウンブリア・ジャズ際のライブ。
『Un'alba Dipinta Sui Muri』から《ブルース・ノー・エンド》
雲さんが最初に聴いたピエラヌンツィのアルバムだそうです。

なるほど低音を中心に弾く面白いピアノ・ソロ。
独特の音センスを感じます。
(以降緑字は、曲を聴いての私の感想などです。)

雲さんは「硬質なピアにズムで”ドスン”と迫る感じがする。」と言います。
西山さんによれば、ピエラヌンツィはたくさんのレーベルに録音していて、
レーベルによって感じが変わるとのことでした。

西山さんのおすすめ。CAM JAZZレーベル。
『ニュー・ランズ』『チャイルド・イズ・ボーン』というタイトルで復刻)から
《アイ・ラブ・ユー》
西山さんはこのアルバムを全部コピーしたそうです。
マーク・ジョンソンのベース、ジョーイ・バロンのドラムとの最初期のトリオ。

ピエラヌンツィらしい、ヨーロッパの匂いのするピアノです。
基本、エバンス系なんですけどね。しなやかな音遣い。
ジョンソンのしなやかなベースとバロンの繊細なドラムがからみ。
品格があるピアノ・トリオ演奏です。

「今のトリオ演奏とはだいぶ違う。」と雲さん。
「マーク・ジョンソンが疾走する。勢いがあっていい。」と続けます。
「ピエラヌンツィはエバンスに似ている。」とも。

西山さんは一緒にやっているベーシストの方から
「マーク・ジョンソンのベースはいいから聴いてみたら。」と言われて、
ジョンソンが参加するトリオでピエラヌンツィを聴くようになったそうです。

最近の同メンバーのトリオ演奏。
『ドリーム・ダンス』から《キャッスル・オブ・ソリチュード》
西山さんと雲さんの選曲が一致。

なるほどね~。聴き比べると確かに違います。
録音が骨格のしっかりした音になっているからかもしれませんが、
醸し出す香が濃厚になっています。
音の陰影感が増しているんですね。
ラテン・リズムとメロディーが哀愁を帯びてイイ感じです。
どことなくチック・コリアの《スペイン》に通じるメロディー。

「進化、深化している。」と雲さん。
「独特の世界。円熟味を増している。」と西山さん。
「マーク・ジョンソンが大人の色気を発していていい。」と雲さん。

このCAM JAZZレーベルは音がいいです。
「オーディオ・ファンがこのレーベルがいいというのがわかる。」と雲さん。
ならば、このレーベルのクラシックのピアノ・ソロ。
原曲からインプロビゼーションに入るのでジャズ・ファンも楽しめます。

『エンリコ・プレイズ・ドメニコ・スカルラッティ』から
《ドメニコ・スカルラッティ作曲K531/インプロ》

これはもうクラシックの録音。
響きのいいホールの残響を豊かに録音しています。
いや~っ、立派なクラシック演奏です。
さすがはヨーロッパのピアニスト。格調が高いです。
これはもう育った環境が違うとしかいいようがありません。
こういう味は一朝一夕には出せないのです。

「自由奔放に気持ちよさそうに弾いている。」と雲さん。
「インプロが面白い。変わるところがすぐわかる。」と西山さん。

ちなみに原曲をしらない私はどこで変わるのかちょっと?でした(涙)。

西山さんのアルバム『パララックス』から。
このアルバムは雲さんお気に入りで1日何度も聴いたこともあるそうです。
雲さんは《ジ・アザー・サイド・オブ・ミッドナイト》の人力ドラムンベースが好き。
色々な演奏があるというので選曲に迷っていました。
「西山さんのピアノは馬場さんのギターと重なると相乗効果で世界が広がる。」
「馬場さんのギターは暖かいパット・メセニーという感じ。」と雲さん。
時間をかけて練り上げて曲を作ったという馬場さんのギターが加わった
《インビジブル・ワールド》をかけることになりました。

ギターは確かに暖かいパット・メセニーです(笑)。
曲想がパット・メセニー・グループな感じです。
私はこの世界観は好きです。
馬場さんはかなりメセニーに影響されているように思います。
後半の盛り上がりでは微妙にカート・ローゼンウィンケル風フレーズも
入っているところが、今時のギタリスト。

「広がりが感じられます。」と雲さん。
馬場さんは見た目は地味な感じなんだそうですが凄いギター弾き。
藤井隆に似ているということでインパクトがあるとか(笑)。

このバンドはずっと関西でやっているそうで、
このアルバムはバンドの皆で作り上げたのだそうです。
雲さんお気に入りの人力ドラムンベースは一発録りだそうで、
ドラマーの方は普段クラブ系のリズムもやっていて慣れているとはいえ、
一発録りは凄いという話も。

最後も西山さんの選曲。
クラシック演奏もあったので、ジャズっぽい曲で締めましょう。
『シーワード』から《フット・プリンツ》

このアルバム、寺島さんが自著で推薦していましたね(笑)。
テーマの後ベース・ソロなんですが、これがなかなかいいです。
リズムのノリがヨーロッパですが、私はこういうのも好きです。
メロディーは香高い感じ。
ベースとドラムの積極的なからみもいいです。

西山さんのトークは誰かに似ているかと思ったら、
賀来千賀子を気さくにした感じのような・・・違うかな(笑)?

ライブ情報は 西山瞳さんのブログ をご覧下さい。

4月にはエンリコ・ピエラヌンツィ特集があるそうで、
マニアの集まりの様相を呈するのだとか(笑)。

<アフター・アワーズ編>

西山さんがしゃれで《枯葉》をエンリコ・ピエラヌンツィ風にアレンジ。
西山さんのピアノと雲さんのベースとのデュオ。

なるほどね~。確かにこんな感じかもしれませんね~。
私、ピエラヌンツィのアルバムはリーダー作他8枚持っているわりには、
いまいち特徴は把握しきっていないので”感じ”レベルです。
凄く快適で心地よい演奏でした。
これはエンリコ・マニアのオタクな世界です(笑)。

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