フュージョンもたまにはいいもんです。
私、フュージョンが結構好きです。
「テクニックの快楽」としてのフュージョンねっ。
昨年、新宿ディスクユニオンの屋外ワゴンセールでみつけた1枚。
屋外ワゴンセールは、夏は暑いし冬は寒いし大変なんです。
で、安いからと思って気軽に買うと、今一盤を掴まされてしまいます(笑)。
ジョン・マクラフリンの『ライブ・イン・パリ ザ・ハート・オブ・シング』(1998年rec. Verve/UNIVERSAL)です。メンバーは、ジョン・マクラフリン(g)、デニス・チェンバース(ds)、ゲイリー・トーマス(ts,ss)、マシュー・ギャリソン(el-b)、オトマル・ルイーズ(key)、ヴィクター・ウイリアムス(per)です。値段は¥800!
メンバーを見て購入を決定。サックスにゲイリー・トーマスがいます!私、この人がギザギザ音のテナーで8ビートの曲をやっているのが結構好きなのです。ドラムは大好きなデニチェン。エレクトリック・ベースがテクニシャンのマシュー・ギャリソン。実はこの人を初めて聴きました。高野雲さんからこの人のベースは凄いと聴いていたので聴いてみたかったのです。オトマル・ルイーズはブライアン・ブロンバーグ&神保彰「ブロンボ」のキーボーディストですね。
これだけのメンバーですから、「テクニックの快楽」フュージョンとしては第一級品。悪いはずがありません。サウンドは80年代に再結成した「マハビシュヌ・オーケストラ」のサウンドのまんまです。『アドベンチャーズ・イン・ラジオランド』のサウンド、懐かしいです。う~ん、でもこちらのほうがパワー・アップしているぞっ!
ゲイリー・トーマスはやっぱカッコいいです。相変わらずギザギザ音&ウネウネ・フレーズでアドリブをかましてくれます。よっ、漢トーマス!この人がソロをとっている間はM-BASEになっちゃっている時もありますね。デニチェン&ギャリソンは終始ヘヴィーなビートを繰り出してくれます。ギャリソンは噂どおりのテクニシャンでした。
デニチェンのドラム・ソロも長めに入っています。ミディアム・テンポでさりげなく叩いているだけのようなんですけどね~。生み出されるグルーヴが半端じゃないんですよ。ハートに”ズシズシ”来ます。後半テンポ・アップ!やっぱこの人はバカテクじゃー。ク~ゥ、タマランぜよっ!
ルイーズさんは過不足なく任を果たしてくれています。おやっ、低音寄りの音でのシンセ・ソロは上原ひろみに影響を与えているかも?チックみたいなソロやマイルスのところでやっていたアダム・ホルツマンみたいな和音あり、ザビヌルみたいなスペイシー・サウンドあり、この人はなかなか器用ですね~。
ハハハッ!肝心な人を忘れていませんか?そうっ、マクラフリン。まあ今更説明もいらないでしょう。マクラフリンらいしいギターであります。この人はジャズ/フュージョン界では立ち位置をしっかり持っている人ですからね。今更どうこうではなく、自分らしくやっていれば良いのです。
これが¥800なら儲けもんでしょ(笑)。
アルバム名:『Line in Paris The Heart Of Things』
メンバー:
John McLaughlin(g)
Dennis Chambers(ds)
Gary Thomas(ts, ss)
Matthew Garrison(b)
Otmaro Ruiz(key)
Victor Williams(per)
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コメント
このアルバム新譜で買いました。愛聴盤ではないけれど今も持ってます。一曲目のイントロがすごく気持ちイイ。マクラフリンの入りもカッコイイ!良いアルバムを買いましたね!
投稿: じゃこのめ | 2010年2月17日 (水) 08時32分
じゃこのめさん。こんばんは。
>このアルバム新譜で買いました。
お~、さすがはじゃこのめさん。
>一曲目のイントロがすごく気持ちイイ。マクラフリンの入りもカッコイイ!
良いメロディーの曲ですよね。
フワ~ッと入ってくる感じが気持ちイイです。
で、テンポUPしたところでマクラフリン登場。
カッコイイ!
>良いアルバムを買いましたね!
ありがとうございます。
投稿: いっき | 2010年2月17日 (水) 20時24分