洗練されたスピリチュアル・ジャズ。
私が今CD購入の際に参考にしているのは、ディスクユニオンの「NEW RELEAS」。
ここのコメントやメンバーや試聴でチェックしています。
言うまでもありませんが、スイングジャーナル誌は全く参考にしません(笑)。
CDレビューもほとんど読みません。
というわけで、ディスクユニオンの新譜を見て気になった1枚。
アンソニー・ブランカー&アセントの『ブレッシングス』(2007年rec. Origin Records)です。メンバーは、スティーヴ・ウィルソン(as)、ラルフ・ボウエン(ts,ss)、クリフォード・アダムスJr.(tb)、ブライアン・キャロット(vib)、ジョニー・キング(p)、ベルデン・ブロック(b)、ウィルビー・フレッチャー(ds)、レナート・トムス(congas)、アンソニー・ブランカー(composer,musical director)です。リーダーのブランカーは、作曲と指揮です。
ディスクユニオンのコメントによると、前作『スピリット・ソング』がジャズ・ジャーナリスト・アソシエーションの年間ジャズトップ10にも選ばれたとか。本作はスピリチュアルなグルーヴ溢れる秀逸なものとのことでした。私的には”スピリチュアルなグルーヴ”という言葉に惹かれました。ジャケットからもイメージは湧きますよね。”黒さ”も漂ってきます。
聴いてみると、確かにスピリチュアルなんですけれどあっさり味でした。”スピリチュアル”という言葉からは、私の場合ファラオ・サンダース辺りの”コテコテ”ムードも感じるのですが、このアルバムはかなりスマートで洗練されています。”黒さ”も控えめ。ちょっとイメージとは違ったのですが、私はこういう雰囲気や熱すぎない温度感も実は結構好きなんです。
スマートな曲とホーン・アンサンブルの淡い色合いとヴァイブのクールな音がこの雰囲気の主要因なのですが、メンバーのプレーが洗練されていることも要因としてあります。決して感情任せでやらないんです。こういうところには現代性を感じますね。
ボウエンのテナーとソプラノのプレーがかなり良いと思います。ボウエンがリーダーの『デディケイテッド』でこの人の良さを再認識したのですが、ここでもマイケル・ブレッカー系のカッコいいテナーを聴かせてくれます。大人し目の落ち着いた曲のせいもあって暴れませんが、落ち着いたそのプレーからは非常にセンスの良さと味わいを感じます。
キャロットのヴァイブもあまり黒くなくゲイリー・バートン系のクールな味わいがいいです。アダムスJr.のじんわりと熱気を帯びたプレーもムード作りに一役買っています。ピアノ・ベース・ドラムの手堅くまとまったリズムもイイ感じですよ。ウィルソンのアルトはちょっと薄味。曲によって、ソロをとる人や順序を上手く変えているところにも注目。
洗練されたスピリチュアル&ほのかに黒いジャズ。
私はこのアルバムがかなり気に入りました。
アルバム名:『bressings』
メンバー:
Steve Wilson(as)
Ralph Bowen(ts, ss)
Clifford Adams Jr.(tb)
Bryan Carrott(vib)
Jonny King(p)
Belden Bullock(b)
Wilby Fletcher(ds)
Renato Thoms(con)
Anthony Branker(composer, musical director)
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コメント
このアルバムは、ひっかかったのですが、、、。
買ってみますわ。来月になってしまうけど。
何ヵ月も前にたのんだナタリーロリエが先日家にとどいてました。まだ、封もあけてないのです。。
投稿: すずっく | 2010年2月24日 (水) 23時25分
すずっくさま。こんばんは。
私はこのアルバムのような温度感が好きみたいです。
是非お聴き下さい。
>何ヵ月も前にたのんだナタリーロリエが先日家にとどいてました。
なかなか良いので急がず聴いてあげて下さいね。
気長にお待ちになりますね。
私は1カ月くらい待っても入荷しない場合はキャンセルしてしまいます。
結構せっかちです(笑)。
投稿: いっき | 2010年2月25日 (木) 00時17分
気は、、
ないです。(恥)
新譜のときはまてません。
でも、ナタリーのときは、すでに出遅れていたのです。そういうときは大丈夫。待ちます、待ちます、と、更新しつづけて、1年以上でも待ちます。つうか、待ってます。(爆)
ちなみに、このアルバムがひっかかったのは、ボウエンがいたからです。
投稿: すずっく | 2010年2月25日 (木) 10時11分
すずっくさま。こんばんは。
>気は、、
>ないです。(恥)
>新譜のときはまてません。
なるほど。新譜ははやく聴きたいですもんね。
>ちなみに、このアルバムがひっかかったのは、ボウエンがいたからです。
私も最近、ボウエンを見直しました。
投稿: いっき | 2010年2月25日 (木) 22時06分