モンクにしては違和感少なめ?
セロニアス・モンクって皆さんはどう思いますか?個性的で私は好きです。
モンクについては「高野 雲の快楽ジャズ通信」で特集していて、上手く説明されていましたので、放送のレポートを読んでいただけると幸いです。
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-202f.html
モンクのリーダー・アルバムは12枚持っていますが、その中で結構好きなのがこれ。
『ファイブ・バイ・モンク・バイ・ファイブ』(1959年rec. RIVERSIDE)です。メンバーは、セロニアス・モンク(p)、サド・ジョーンズ(tp)、チャーリー・ラウズ(ts)、サム・ジョーンズ(b)、アート・テイラー(ds)です。私が持っているのはオリジナル盤。モノラル、青ラージ・ラベル、溝なし。渋谷の「discland JARO」の通販で買いました。
このアルバムはモンクのアルバムの中では有名ではないですよね。私がこのアルバムを知ったのは、後藤雅洋さん著「ジャズ・オブ・パラダイス」に掲載されていたからです。後藤さんは「個性の強さから「聴かず嫌い」されてしまうモンクの入門アルバムとして、意外とこれがいいような気がする。」と記されていますが、このご意見には私も賛成です。
では、私が気に入っている理由はというと、まずはサド・ジョーンズとチャーリー・ラウズという渋いフロント2管だからです。2人はモンクの個性を強調するのではなく、オーソドックスに響くようにソロをとっていて、それがジャズというイメージを濃厚に感じさせるとともにメロディアスなところが良いのです。
そして、終始”ズンズン”と力強く鳴るサム・ジョーンズのベースとテイラーの安定したシンバルの刻みやスネアの控えめな入れ具合が、心地よくしっかりしたグルーヴを生み出しているところも良いです。このリズムがモンクの変なメロディーや和音をあまり耳触りに感じさせない効果につながっているように思います。サドのトランペットとラウズのテナーがマッシブにふてぶてしく鳴っているところも◎。
とにかく色々な面で重厚で安定したサウンドになっているこのアルバム。
モンクの奇抜な個性が濃厚なジャズへと凝集されているところが私は好きです。
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コメント
いっきさん、こんにちは。
モンクですか・・・実はオイラも、今モンクなんですよ(笑)。
ジャズ胸焼けの処方箋は、モンクでした。
「Plays Duke Ellington」「Solo Monk」が、今のお気に入り。
気分にピッタリ来ましたね。
管が入っているのは。もう少し盛り上ってからですね(笑)。
何か違うぞ!モンクのジャズ・・・って感じです。
エリントンのピアノ好きだだからね。オイラは。
"モンク聴き"に突入するかどうか?思案中!!(笑)。
投稿: tommy | 2010年2月21日 (日) 17時39分
tommyさん。こんばんは。
>モンクですか・・・実はオイラも、今モンクなんですよ(笑)。
それは奇遇です。
>ジャズ胸焼けの処方箋は、モンクでした。
意外ですね。ジャズ度が高いモンクとは。
迎え酒みたいなものですか(笑)?
>何か違うぞ!モンクのジャズ・・・って感じです。
モンクはなかなか手強いし深いと思います。
>エリントンのピアノ好きだだからね。オイラは。
モンク&エリントンってコテコテですね(笑)。
>"モンク聴き"に突入するかどうか?思案中!!(笑)。
やめたほうがよろしいのではないでしょうか?
また胸焼けになっちゃいますよ。
もう少し養生してからの方がいいと思います。
私はあまりジャズで胸焼けを起こさないのですが、
色々なジャズやポップスも混ぜて聴いているらだと思います。
投稿: いっき | 2010年2月21日 (日) 19時39分
やっぱり、濃厚かなぁ〜?だよね!
まだ、もっとリハビリした方がいいかもね(笑)。
でも、ゆるいジャズがイヤになって来たんですよ。
スゲ〜ェ!ジャズが聴きたくなっているんですよ(笑)。
んで、モンクにピンッと来たツー感じです。
ん〜。底なし沼になりそうだしなぁ〜。
投稿: tommy | 2010年2月22日 (月) 00時23分
tommyさん。こんばんは。
>スゲ〜ェ!ジャズが聴きたくなっているんですよ(笑)。
>んで、モンクにピンッと来たツー感じです。
気持ちに素直に”ピンッ”と来たのを聴けば良いんじゃないかと思います。
>ん〜。底なし沼になりそうだしなぁ〜。
それもしょうがないのではないですか。
この際、毒を食らわば皿まで(笑)!
投稿: いっき | 2010年2月22日 (月) 19時41分