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瀬川昌久さんもお元気ですね~。(その2)

瀬川昌久さんがゲストの「PCMジャズ喫茶」レポ-トの続きです。

岩浪さんの選曲でザ・ディーバ・ジャズ・オーケストラ《レッド・ドア》。岩浪さんが今一押しのサックス/クラリネット奏者のアナ・コーエンのテナー・ソロがフィーチャーされている曲です。《レッド・ドア》は寺島さんが好きな曲とのことでしたが、私も好きな曲です。瀬川さんは、コーエンのことを女性ならではのノリと優しさや繊細さがあると言っていました。

アルト・サックスの 吉野ミユキ さんの話も出て、スタンダードのアドリブ・ソロがいいとか、アンサンブル・アレンジがいいなんて話がありました。瀬川さんが吉野さんに依頼して、女性だけのバンド ブルー・エアロノーツ・オーケストラ のためにアレンジを依頼したなんて話もありました。色んなバンドがあるんですね~。

次は「ジャズ批評」誌の「ジャズオーディオ・ディスク大賞インストゥルメンタル部門」で、寺島さんがベスト1にしたアルバムから。ドラム・リーダーのピアノ・トリオ。ジョルジュ・パチンスキー・トリオ『プレザンス』から《La Valse Inconsolable》ブラシの爆ぜ具合、シンバル”チーン”、強靭な弦を意識させるベース、低音系のベース・ソロが音響的ポイント。ピアノの音は普通。典型的な寺島さん好みなピアノ・トリオでした(笑)。

瀬川さんの”おっかけ”の話。たくさんいてキリがないそうです。そんな中のひとり、アルト/クラリネットの勝間由佳子さんの話へ。アルトも吹く方なのですが、クラリネットがモダンで良いとのことでした。やっぱりオリジナルばかりやるそうで、瀬川さんはオリジナルだけではダメだと言っているんだそうです。「新宿ピットイン」の昼の部に出ているそうです。

で、お客さんは12,3人どまりだとか。お客さんを増やすためにもスタンダードをやったほうが良いという話です。岩浪さんは「オリジナルばかりやるのはナルシスト。」なんて言っていました。オリジナルは半数か1/3にすべきだそうです。で、寺島さんは”カバー”という言葉が嫌いだそうで、「ジャズ評論家は”カバー”は使うな。」なんて言ってましたよ(笑)。いつものことながらどうでもよいことに拘る寺島さん(笑)。

人妻Aさんから瀬川さんへ質問。「ヨーロッパのピアノはどうですか?」 瀬川さんは「ジャズ的スピリットは薄い。サロン的に聴く。ジャズ的に聴くともの足りない。」と回答。まあ、そればかりではないとは思いますが、そういう部分があることも確かです。瀬川さんは「ジャズはどこでも流れている。B.G.M.的環境音楽になった。」とも言っていました。

瀬川さんは「キース・ジャレットやマッコイ・タイナーのようにもっとガンガン弾いてほしい。」なんて言い。寺島さんはそういうのは勘弁してほしいということで、日本の女性ピアニストも最近は山中千尋やアキコグレースのようにガンガン弾くのばかりだと言っていました(笑)。またまた出ました!山中千尋。

瀬川さんは「山中さんはスイングジャーナルで良いことを言っている。菊地孔成のことを上手い具合に言っている。」と褒めていました。例の山中さんのエッセイの話題です。寺島さんも「ある部分では頭の良さがある。」と。”ある部分”という条件付きなのは、寺島さんにつっかかるような人付き合いの仕方に対する部分では、頭は良くないという意味のようでした(笑)。

瀬川さんが「山中さんのベニー・グッドマン(『ランニング・ワイルド』)は100点をあげられない。一緒にやっている人が若くてグッドマンの本当の良いところが出ていない。」と言うと、岩浪さんは「山中さんは、『ピアニストはたくさんいるけれど、こんなことしたのは私だけでしょ。』と見せたかったんだよ。」と返します。「山中さんはジャズを凄く勉強していて、そこらの評論家ではかなわない。頭がいいんですよ。」と続けます。

寺島さんは「話を合わせるのが頭の良さ。」と言い、岩浪さんは「ツッパっているところがかわいい。エッセイは評価が半々だけれどそこがいい。」と返します。寺島さんもエッセイについては「文章は整合性はないけれど面白い。」と一応褒めていました。山中さんの話になるといつも盛り上がります(笑)。スイングジャーナル3月号の山中さんのエッセイにも寺島さんが”チラッ”と登場していますよね。このエッセイ、私としてはますます面白くなってきたと思います。1人ボケツッコミが最高です(笑)。

最後の選曲。岩浪さんが人妻Aさんに捧げる曲ということで、マイケル・ブーブレ『クレイジー・ラヴ』から《オール・オブ・ミー》岩浪さんは例によって「ジャズ批評」誌の内外新譜でレビューしたアルバムをかけてます(笑)。聴いた人妻Aさんは「ショーを見てみたい。エンターテイナー。」と感想を言っていました。

男性ボーカルの話へ。男性ボーカルは難しいという話なのですが、そんな中で寺井けん(漢字不明、ご容赦)さんや西村協さんがいい、頑張っているなんて言ってました。岩浪さんからは、TOKU さんのライブでステージから楽屋に帰る時に女性のお客さんがTOKUさんの体にタッチしていたなんて話もありました。女性にかなり人気があるそうです。岩浪さんはTOKUさんはなまっちょろいから嫌いだそうですが(笑)。

小林桂 さんがポニーキャニオンで自分のレーベル(TwinKle Note)を立ち上げて頑張っていることや、ジョージ・ガーシュインやコール・ポーターをやるという路線が決まっていることがいいなんて話がありました。ちなみに小林さんの新譜『ジャスト・シング』のスイングジャーナル評は昨日とりあげた島田奈央子さんが書いています。

最後に、今CDはお店では売れないので、ミュージシャンは自分のライブで売っているという話へ。クラリネットの北村英治さんもCDはライブで手売りしているそうですよ。いや~っ、ジャズのCD販売はますます厳しい状況になっているようです。

ということでレポート終了!
お読み下さった皆様、お疲れ様でした。

本番組レポートは、音楽専門・衛星デジタルラジオミュージックバード
THE JAZZチャンネルで放送している「寺島靖国のPCMジャズ喫茶」
もとにして書いています。
他にも楽しい番組が盛りだくさん。
放送を聴いてみたい方は ミュージックバード からお申し込みできます。

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コメント

いっきさん

こんばんは。

それぞれ、互いの持つメディアで、
チクチクと突き合う
山中vs寺島 バトル、面白く見守っています。

もちろん、今月号のスイング・ジャーナルもチェックしましたよ。


投稿: | 2010年2月28日 (日) 23時46分

雲さん。こんばんは。

>それぞれ、互いの持つメディアで、
>チクチクと突き合う
>山中vs寺島 バトル、面白く見守っています。

本当にこの2人のバトルは面白いです。
「嫌よ嫌よも好きのうち」なのでしょう(笑)?

投稿: いっき | 2010年3月 1日 (月) 00時49分

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