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このメンバーはなかなか凄い!

フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラム。
真央ちゃん頑張りましたね~。キム・ヨナも良かったね~。
ラストのミキティー、しょうがないかな~。決勝に期待。
明後日のフリーが楽しみです。

今日は夜になってもかなりの暖かさです。
冬もそろそろ終わりを告げ、花粉症の季節へ突入するのであります。

さて、今日紹介するアルバムはメンバーが強力な1枚。

P76_2 フェレンク・ネメス『ナイト・ソングス』(2005年rec. JAZZIT)です。これ、てっきり新譜かと思っていたら・・・。2007年に出たアルバムから3曲を抜いて、レーベルが変わってジャケも変わって再発されたんですね!な~んだ。http://diskunion.net/jazz/ct/list/0/72202053

前に発売した時にチェックしていたのに、吉祥寺ディスクユニオンでアウトレットを見かけた時に買っておけば良かったな~(涙)。

これ、メンバーが錚々たる布陣です。フェレンク・ネメス(ds,per)、マーク・ターナー(ts,ss)、クリス・チーク(ts,ss)、アーロン・パークス(p)、リオーネル・ルエケ(g,voice)、ジョン・パティトゥッチ(b)です。凄いですよね。精鋭揃いです。

私は今回初めてネメスを聴きましたが、リオーネル・ルエケのアルバムなどで叩いているようですね。このアルバムは全曲ネメスの作曲。なかなか良い曲が揃っています。どの曲も単にテーマーをやってからアドリブを回すようなものではなく、しっかり構成されていて、その中に各メンバーのソロが融合しています。まさにコンテンポラリーなジャズです。

ネメスのドラムは、ソロやタメなどの具合からアル・フォスターに近いものを感じます。アル同様シンバル・レガートがなかなか美しいです。フレキシブルな感じで私はこの人のドラムが好きになりました。

フロントの2管、向かって左がマーク・ターナーで右がクリス・チークです。1曲目はチークがソロをとりますが、あとは全てターナーがソロをとります。チークはアンサンブル要員?う~ん、贅沢過ぎます。ターナーの中音域から高音域へと吹き上げるフレーズがカッコいいですよね~。《ヴェラ》《ニュー・ソング》《バラッド・フォー・ザ・スターズ》《ララバイ》ではターナーのソロが満喫できますよ。

アーロン・パークスが最高です。この人のちょっと翳りがある美メロ・センスが随所で発揮され、サウンドの重要な部分を担っています。ソロも素敵です。このセンスがパークスのアルバム『インビジブル・シネマ』へと繋がるのですね~。パークス好きは絶対に聴くべし!《テーマ・トゥ・L.L.》でのターナーのソプラノとパークスのデュオは深く美しい!

ルエケのアコースティック・ギターはアール・クルーに似ていたりします。あっ、私はクルーのギターそのものはなかなか凄いと思っていますので、念のため。クルーに似ているからといって、安易なフュージョンとは思っていません。時々ヴォイスも交えて控えめにサウンドに貢献。《L.L.》(リオーネル・ルエケの略だと思います)ではルエケが全面的にフィーチャーされています。エフェクターをかましたギターがかなりカッコいいです。

このアルバムのダークホース的存在はジョン・パティトゥッチその人。《ヴェラ》への導入曲《イン・トゥ・ヴェラ》でのベース・ソロや、《バラッド・フォー・ザ・スターズ》でフィーチャーされるアルコ・プレイのセンスの良さには参りました。もちろん全曲でガッチリと支えるベースを弾いていて、実力を改めて見直しました。

このアルバム、最初の発売時にはそんなに話題になっていなかったように思います。いいアルバムだったんですね。これだけのメンバーを揃えれば良いのは当然なのですが、ネメスのメンバーを生かす構成力がアルバムの完成度を上げているわけで、この人なかなかやります。

アルバム名:『night songs』
メンバー:
Mark Turner(ts)
Chris Cheek(ts)
Aaron Parks(p)
Lionel Loueke(g, vo)
John Patitucci(b)
Ferenc Nemeth(ds)

下は元のジャケットです。

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