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フルーティストMIYAさんとの「快楽ジャズ通信」公開録音

ジャズ・フルーティストMIYAさんをゲストに招いた「高野 雲の快楽ジャズ通信」
公開録音の模様がポッドキャストにUPされました。
コチラ
http://www.musicbird.jp/podcast/kairaku_jazz.xml

公開収録を見に行った時の記事はコチラ
http://ikki-ikki.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-b3aa.html

P53_4 

公開録音にて、フルートについて説明するMIYAさん。

P54_2 こちらは昨年発売されたMIYAさんの新譜『オリエンタル・サン』(2009年rec. T&Kエンターテインメント)です。メンバーは、MIYA(fl,afl)、スガダイロー(p)、渥美幸裕(eg,g)です。フルート・ソロ2曲、ピアノとのデュオ3曲、ギターとのデュオ3曲、トリオでの演奏2曲の計10曲が収録されています。

1曲目《椰子の実》はピアノとのデュオ、スガさんはこういう風にも弾けるんですね。クラシカルな雰囲気ではじまります。MIYAさんのちょっと擦れたなんとなく尺八風味のフルートの優しく素朴な歌が聴こえてきます。途中からダイナミックな展開へ、躍動的な2人の掛け合いが楽しいです。最後は熱気を徐々に冷まして終了。

2曲目《バウンシング・ウィズ・バド》はソロ演奏です。こんなバップ曲を演奏するところが、MIYAさんのジャズ精神のあらわれですね。スピード感がテーマだったそうで、畳み掛けように次々と音を繰り出してきます。かなりアグレッシブな演奏で、カッコいいです。

3曲目《美しい星》はトリオでの演奏。三島由紀夫の同名の小説からインスパイアされた曲。宇宙的広がりとどことなく孤独感が漂うきれいな曲です。スガさんの硬質な美を醸し出すソロのあとにフルート・ソロへ。力強さを持った歌です。バックでは渥美さんがギターのボディーを叩いて盛り上げます。その後エレクトリック・ギターで空間を生かした渥美さんのソロとなり、テーマに戻って終了。3人の良いところが出た演奏だと思います。

4曲目《ブルース・フォー・ザ・シー/海に捧げるブルース》はギターとのデュオ。テーマ部で、海の泡を模したようなギター音が効果的です。この曲を聴いていると、ギター&ヴォーカルのオシドリ夫婦デュオ、タック&パティーが浮かんできます。もちろんこちらはギター&フルートのデュオなんですが、MIYAさんのフルートはハスキー・ボーカルのような感じなのです。じんわり染みる曲です。

5曲目《マイ・ロマンス》はフルート・ソロ。MIYAさんが大好きなスタンダード曲だそうです。私もこの曲が大好きです。ロマンティックなメロディーだと思いませんか?カワイイ演奏になっていると思います。最後の”ピッ”がおちゃめなところもあるMIYAさんらしいと思いました(笑)。

6曲目《ペチカ》はギターとのデュオ。ゆったり始まり途中から5拍子になります。ジプシー・ライクなギターとからみ、原曲のイメージから離れていく感じが面白いと思いました。

7曲目《リバース/再生》はピアノとのデュオ。フォーキーで土の匂いを感じさせる演奏です。キース・ジャレットのヨーロピアン・カルテット的な曲だと思いました。スガさんのピアノを聴いていると、ダラー・ブランドの『アフリカン・ピアノ』も浮かんできます。左手の低音アルペジオは大地の力強さですね。MIYAさんのフルートは再生を喜び、大地の上を舞い踊るが如く。

8曲目《オリエンタル・サン》はピアノとのデュオで天岩戸の神話がモチーフ。確かに天岩戸の前で、踊りを捧げているようなイメージが浮かんできますね。ピアノ・ソロの間の多さと音塊が面白いです。天照大神が外の様子を覗いている感じなのでしょうか(笑)?その後、天照大神が現れ一緒になって、ピアノとフルートが踊り狂います。

9曲目《インスティンクト・モーメンツⅠ》は「本能的な瞬間」。トリオでのフリー・インプロビゼーション。刺激的な演奏の小品。

ラスト《トーキング》はMIYAさんのフルートと渥美さんのギターによる、まさしく「会話」です。時には静かに、時には熱く語らいます。お2人は何について語らっているのでしょうか?ジャズについて?恋愛について?

じっくりと聴いてあげたいアルバムになっていると思います。

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コメント

いっきさん

おはようございます。ポッドキャストの告知ありがごうとざいました。
いや~、やっぱりMiyaさんはいいな~(笑)。

投稿: | 2010年2月 4日 (木) 06時58分

雲さん。こんばんは。

ポッドキャスト、上手く編集されていましたね。
トークもデュオも楽しかったです。
Miyaさん、いい味出していましたよね。

投稿: いっき | 2010年2月 4日 (木) 20時36分

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