《Ladies In Mercedes》 ≒ 《Aquarela Do Brasil》?
音楽をたくさん聴いていると時々面白いことに遭遇します。
今回のお題は、「この2曲は似ている!」
ミュージックバード・JAZZチャンネルの「Brand-new CD」を聴いていたら、トリプレッツ(TRIPLET'S)の新譜を紹介していました。流れて来た曲、どこかで聴いたことがあります。タイトルは《Ladies In Mercedes》「メルセデスに乗った淑女」。なかなかお洒落なタイトルですよね。
YouTubeにもトリプレッツのライブ演奏の動画がUPされていました。
この曲、いい曲ですよね。
トリプレッツのお洒落な演奏です。それにもまして曲がいいです。
スティーブ・スワロー作曲です。
「さすがはスワロー!いい曲を作ります。」と言いたいのだけれど・・・。
で、どこで聴いたのか思い出しました!
イリアーヌ・イリアスの『パウリスタ』(以前ブログで紹介済)の最初の曲でした。アレッ!曲名が違いますよ!《Aquarela Do Brasil》「ブラジルの水彩画」。アリ・バロッソ作曲。なるほど、いい曲なのはブラジリアン・ミュージックだからか。
このアルバムでは、ベースにマーク・ジョンソン、ドラムにピーター・アースキンを迎え(この2人のリズム、木住野佳子さんが自身のファースト・アルバムで、ロールスロイスのようだと称していました。メルセデスではありません(笑))、快適なリズムにのったイリアーヌが、ブラジルの海岸を吹きぬける爽やかな風のような演奏をしています。
YouTubeにもこのアルバムの演奏(静止画)がUPされていましたが、規制がかかってしまいました。こちらでも分かります。イントロ部分や間奏が似ているメロディーです。
「ブラジルの水彩画」、「メルセデスに乗った淑女」
言葉のもつイメージはどちらも曲に合っていると思います。
私はスワローを責めようなどとは思っていませんよ(笑)。どこで聴いたのか分かったのが嬉しかっただけです。こういうのって分からないと気持ちが悪いんですよね。
で、スワロー作曲ということで、芋づる式に思い出しました。スティーブ・キューンとスティーブ・スワローのデュオ・アルバム『トゥ・バイ・トゥ』でもやっていました!このアルバムも以前ブログで紹介済。
その時のブログ記事を読んでみたら、ガ~ンッ!・・・・・、《Ladies In Mercedes》について同じことを書いていました!歳のせいなのでしょうか?既に気づいていたことなのに・・・、その事実を忘れていました(涙)。まあ、今回はYouTubeの音源付きで紹介してするので、良しとしてやって下さい。m(_ _)m
この曲はスティーブ・キューンが好んで弾いているみたいです。『ポーギー』(1988年rec. EVIDENCE MUSIC)でも、演奏していました。録音はこちらのアルバムの方が先ですね。メンバーは、スティーブ・キューン(p)、エディ・ゴメス(b)、アル・フォスター(ds)です。
ベースのゴメスとドラムのアルの組み合わせも快適です。しなやかな乗り心地ですね。この2人、ハンク・ジョーンズのグレイト・ジャズ・トリオ(G.J.T.)の2代目ベース/ドラムだということはご存じですか?私は第2期G.J.T.が好きなのです。話はこのアルバムに戻って、派手さはないのですが、キューンの暖かく優しい美意識に溢れた良い演奏が詰まっています。寄り添うベース/ドラムがとても心地よく、三者一体となった表現はいい味出しています。
こちらも音だけがYouTubeにUPされていました。
最後は《Ladies In Mercedes》のゲイリー・バートン編。
ピアノは小曽根真、ベースはもちろんスティーブ・スワロー。
「Budweiser Newport Jazz festival In 斑尾」、1984年の映像です。
こちらはかなり元気な演奏。
YouTube恐るべし!色々な映像や音源がUPされています。
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